学校ブログ

11月15日【4年音楽】胎内市ジュニア音楽祭

ついに来ました、胎内市ジュニア音楽祭。今回で20回目を数えるのだそうです。

4番目に登場した我らが4年生。素敵な♪Believeがホールを幸せオーラで包み込みます。

歌っている最中も、歌い終わった後も、子どもたちは充実の表情。ホントよかったもんね。

素晴らしい歌声をありがとう!

私の持論は、「素敵な歌声が響く学校(学級)はいい学校(学級)」。築地小学校の4年生はいい学級ということが改めて、この日証明されたのじゃないかしら。もちろん、他の学年もいい学級ですよー!

そしてほかの学校の歌声もとっても素敵でした。胎内市の小学4年生はみんないい学級だなあ。

学校に戻った彼らに感想を問うと、どんどん手が挙がります。やっぱり充実した活動の後は、話したくなるよねえ。

月曜日に振り返りをする予定なのだとか。どんなことを彼らが語るのか、楽しみです。

まずは、4年生のみんな。お疲れ様。素敵な歌声をありがとう。今日はゆっくり休んでね。

11月14日【4年音楽】合唱披露

 

11月13日。4年生は、その素晴らしい合唱を市の音楽祭さながらに全校児童に披露しました。

昼休み、体育間に集合した全校の子どもたち。4年生は緊張の面持ち。担任が音楽祭と同じように「次は築地小学校の皆さんです。お願いします!」とアナウンスすると・・・

4年生は声をそろえて、「はいっ!」と返事をして静々とステージに上がっていきました。

もうこれだけで、私うるっときちゃうんだなあ。ここでもう感動です。(「はやっ」って声が聞こえそうですね。)

そして、代表のお子さんが合唱曲と自分たちについて紹介すると、いよいよだなとさらに緊張感が高まります。

し~んとした雰囲気の中、静かにピアノ伴奏が始まると、そこでまた私はじ~ん。

ところが、そんな私をしり目に4年生は完全にスイッチが入っています。そして歌い出すと、私はもうその声量に圧倒され、胸がはちきれんばかりの感動です。なぜこれほどまでに感動するのでしょうか。多分それは歌声のすばらしさとともに、曲の歌詞が彼らそのものを表現しているからなのでしょう。

合唱が終わり、他学年の子どもたちが少し恥ずかし気に感想発表。感想発表したどのお子さんからも絶賛の雨嵐でした。

合唱披露後にタブレットをとおして書かれた、あるお子さんの感想です。「私は全部がきれいだと思いました。理由は歌詞がはっきり聞こえたからです。合唱をするとたくさんの人の声が混ざるので歌詞がよく分からないことがよくあります。でも、4年生の歌は歌詞がはっきりと聞こえました。多分その理由は、4年生の心が一つになっているからだと思います。歌っているときの目線が高くて、声を遠くに飛ばしているような感じがとてもよかったです。ピアノは音色がきれいなのもそうだけど、私がすごいと思ったのは一回も止まらず、間違えずに弾けていたことです。指揮者とのタイミングもばっちりで素晴らしいと思いました。金曜日が本番なので、それに向けてがんばってほしいと思います。本番が終わっても練習したことを忘れずに、きれいな歌を歌い続けてほしいと思います。ファイト‼」。4年生ももちろんですが、体育館で感想を発表した子も、その後でタブレットに書き込んだ子も、両方にあっぱれをあげてください!

合唱は市の音楽祭でいい歌を披露するだけが目的ではありません。4年生がみんなで力を合わせて合唱曲を創り上げる中で、きっと彼らは大切なものを獲得したのでしょう。合唱祭まであと数日。さらに歌声に磨きをかけ、自分たちの生き方にも磨きをかけてもらいたいと思います。

11月13日【6年学級活動p4c】ファシリテーターは豊田先生!

11月12日、13日の2日間に渡って、新潟大学佐渡自然共生科学センターの豊田光世教授が当校の子どもたちのp4cをご覧にお出でになりました。

この記事で紹介する6年生のp4cは豊田先生がファシリテーターをお勤めくださったんですよー。よかったねえ、6年生のみんな!

問いは「なぜ人はうそをついてしまうのか?」。もちろん、子どもたちが設定した問いです。

さて、ここで一つ、このホームページをご覧になっている皆さんにお詫びです。ここ数日、私大変バタバタしておりまして、ホームページのアップが滞っている次第です。で、これから立て続けに何件か記事をアップしますが(それもすべてp4c!)、いつものように対話を起こしている途中で、私体力の限界を迎え、大して対話を追えていない記事ばかりになります。も、もうしわけ、ございません!写真が中心の記事になります。

ただ、対話自体はどれも素晴らしいものばかりでした。子どもたち、着実に力を伸ばしているなあと感心しきりの数日間。

ここで紹介する6年生のp4cも大変、大変に素晴らしかったのですよ。豊田先生も大絶賛!今度、気力体力がみなぎっているときにアップしますね、いつになるか分かりませんが。

*ではこの記事を含め、これ以降、日を遡って、怒涛のp4c記事の連続になります。どどーん、ざっぱーん、どどーん!よろしくお願いいたします!

11月13日【5年学級活動p4c】学校は必要か?

時は令和6年11月13日。ところは5年教室となりの学習室。新潟大学佐渡自然共生科学センターの豊田光世教授をお迎えしてのp4c第2弾。ファシリテーターは5年担任です。

結論を言うと、これもまた素晴らしいp4c。意見が響き合い、学校の社会的意義にまで話は及んだp4cとなりました。豊田先生もやっぱり大絶賛!

ほんとすごかった!お見事。

11月12日【6年学級活動p4c】対話が深まるp4cって、どんなの?

さて、再び6年生。時は令和6年11月12日、ところは6年教室のとなりの学習室。

この時間はp4cについてp4cで深めます。こういうのメタp4cって言うの?

今まで彼らがやってきたp4cでも「深まったp4c」と「深まるというよりは広がったと言った方がいいp4c」の2つに分かれることに気付いた、我らが6年生。深い考えに到達するにはどうしたらいいのか、その方策を探求しました。

しかし、そう簡単にはいきません。あるお子さんが「ねえ、そもそも深まるってどういうこと?」と衝撃発言!こういうのクリティカル・シンキングって言うの?

子どもたちは対話の中で、一体どうなったら深まった状態であると考えたのでしょうか?

・最初の問いに対する答えのほかに、それ以外の考えに到達する対話

・今まで自分が持っていた考えより一層新しい考え、別の観点からの考えに到達する対話

・みんなが自分のことについて話していたんだけど、それが社会一般にも通用するような考えや価値観に到達する対話

などなど。恐るべし、6年生!

すごいなあ。私もくるくると舌を巻いたのでした。お見事!

*それにしても、最後あたりの写真のみんな。なんでこんなに前かがみになってんの?ははははは。面白いからそのままアップしちゃいます。

 

11月12日【3年学級活動p4c】どうしたらセーフティがあるp4cができるの?

時は令和6年11月12日。ところは3階視聴覚室。

新潟大学佐渡自然共生科学センターから豊田光世教授にお出でいただいてのp4c。2日間のうちの初日です。

ファシリテーターは3年担任。ビックネームをお呼びしてのp4cに3年生も声もやや小さくなり気味ですが、WRAITECを駆使したp4c、対話の中身は素晴らしいものでした。

豊田先生も感心しきり。

対話の内容を書くと、とてつもなく長くなっちゃうので、別の機会があれば、その時にご紹介しましょう。

今回は写真をた~~~っぷりとご覧ください。

とにかく素晴らしい対話でした!

11月7日【6年学級活動p4c】保育園時代の思い出

日付があっち行ったり、こっち行ったりですみません。

時は、令和6年11月7日。ところは6年教室。週1回のp4cで、この日はノンジャンル。問いは保育園時代の思い出です。

子どもたちは終始和気あいあいとした雰囲気の中、楽しく温かい対話が繰り広げられていきました。

しかし、君たちよく覚えてるねー。私なんて、もの心ついたのが小学1年生くらいだったような。保育園時代のことなんて、ほとんど忘れちゃってるもんなあ。

思い出しながら話すのも楽し、友だちの思い出を聞くも楽し。こんなp4cもいいね。

11月8日【5年国語p4c】綾はどこで最も成長したのか

怒涛のp4c紹介もこの記事で最後になります。

時は令和6年11月8日。5年生は胎内市内小学校の教員に対し、授業を公開しました。

教科は国語。『たずね人』を教材にp4cで深める授業です。

問いは「主人公の綾はどの場面で一番成長したのか」です。

授業後、他校の教員が驚いていたのは、子どもたち一人一人が相当教材を読み込んでいたこと。対話の中でいちいち教科書を開いて叙述を確認するまでもなく、子どもたちの頭の中には叙述がインプットされるほど繰り返し読んでいたのです。すごいなあ。

併せて指導者の先生からは、担任の授業構想力の高さについての指摘がありました。

子どもたちの輪の後ろを囲むように立ててあるパーテーション。掲示されているのは教科書の拡大コピーです。ダイナミックな教室掲示ですね。このほかに、『たずね人』に関係する戦争に関する図書も教室に置かれていました。『たずね人』の世界にどっぷり浸かりながら、子どもたちは学習を進めているのですね。

5年生、これからも国語の教科書を徹底的に読み込みながら、自ら読解力を鍛えていこうね。

11月8日【1年道徳p4c】空はどうして美しいのか?

ついに出ました、1年生のp4c!待ってましたー!
1年生は過去に1、2回体験しただけだったので、今回久しぶりのp4cの授業ということになります。
教科は道徳。『あめが あがって…』という教材で、主に畏敬の念について扱います。
とにかく1年生は発言意欲が旺盛。でも、「はいはいはい、言いたい言いたーい!」ばかりで暴走するってことはなく、節度をもって対話していたのはさすがです。聞く力を持っている子も多いのですよ。
子どもたちと一緒に決めた問いは「空は何で美しいんだろう?」です。これは難題ですね。さあ、我らが1年生はどう立ち向かうのでしょうか!
なお、対話当初の発言では「空は何で青いのでしょう」と「空は何できれいなのでしょう」と混同しています。御承知の上お読みください。
では、p4c15分一本勝負の始まり始まり~!

「空が青いのは、宇宙が青くて、その内側が赤くて、・・・(この間複雑な理論が繰り広げられます)・・・だから青く見えるんだよ」
「太陽はオレンジっぽいでしょう。(ここでも複雑な理論が展開され)で、太陽の力で青くなる」
「空は、雲があるからきれいなんだ」
「そう。太陽が雲を照らして、光っているように見えるからきれいなんだよ」
「日本全国で空はつながっているでしょう。だからきれいなんだと思う」
「空が青いのは、海の青い色を反射しているから」
「太陽が雲に反射してるから、空はきれい」

ここで私が介入します。
「ねえ、みんな。『空はどうして青いのか』じゃなくて、『空はどうしてきれいなのか』ってことで話し合わない?」
「空はどうしてきれいかって、だって、空はきれいなんだもの」
「なんできれいなのかって、虹があるからだよ」
「うん、雨の後、虹が出るからきれいなんだと思う」
「空が青いのは、太陽が青色を反射してるからなんだよ」
「太陽は夕方海に戻っていくでしょう。そのとき赤く、きれいになるよ」
「夜のことでもいいですか?夜になると空に流れ星が見えるでしょう。だからきれい」
「空は宇宙のオレンジ色が映し出されているから、青と一緒になってきれいなんだ」

ここであるお子さんから重大発言。
「空って、朝は青くて、昼も青くて、夕方になるとオレンジになって、夜になると黒くなるよね。色が変わってきれいなんだ」
「そうだね。夜は黒ばかりじゃなくて、紫色も混ざっているように見える」
「空は雨が降ると、またきれいなんだと思う。その後、虹も出るし」
「そうそう。虹が出ると、空はきれいになるよね」
「あ、虹は雨が降った後、見える時と見えない時がある。めったにしか見られない。その時だけ」
「だからきれいなの?」
もう一回、私が発言します。先程の重大発言を受け、この対話をどこにもっていこうか悩みながらの問い掛けです。
「空って朝昼晩で色が変わるよね」
子どもたち「うんうん」
「雨が降る時も降らない時もある。降った後は虹が出る時があれば、出ない時もある」
子どもたち「うんうん」
「空って様々に変わるんだねえ。だから様々な色があってきれいなのかな。ねえ、空って「〇〇みたい」って言うとしたら、何みたいって言える?」
「う~ん。空って海みたい。青いから」
「空ってきれいだね」
「そうだ。空ってたくさんの絵がひとつになったみたいだよ」
「虹が出れば、オーロラみたいだしね」
「あ、海にはたくさんの種類の魚が泳いでるでしょう。空と一緒でその時々で変わる」
「ああ。世界と一緒だ・・・」

空の奥深さが美しさに関係しているのか分かりませんが、「空はどうして美しいのか」に焦点化された時の対話は、子どもたちが自分たちなりに「空の美しさ」の解明に挑んでいました。

途中での私の発言が、子どもたちの考えを深めたことになったかどうか。これについては議論の余地が大いにありそうですが、子どもたちは大変意欲的に発言していましたし、一人一人が「美しさ」についてよ~く考えていました。
結局、謎は謎のまま残されることになるのですが、空の不思議に畏敬の念をいだくきっかけになることを期待しています。
それにしても、1年生のみんな。君たちってすごいね。p4cと難問に果敢にチャレンジする精神と知性。私は君たちに畏敬の念を抱きますよ。

11月7日【5年国語】ドラえもん考 ~主人公はドラえもんか?のび太か?~

5年生は国語でもp4cをやろうと、担任が考えに考えを重ねています。
そもそもp4cは、子どもの主体性を重視するために、問いの決定さえも子どもに委ねることを基本としています。
しかし、国語等の教科指導では毎時間、その時間に身に付けるべき学力や学習内容が決められています。
p4cで教科学習をする場合、子どもたちが設定した問いが本時のねらいからあまりに外れてしまっていては、その時間のねらいを達成するのは難しくなるでしょう。
だからこそ、子どもたちが適切な課題(問い)を設定する力を身に付けることが大切になってくるのです。

さて、現在5年生は国語『たずね人』の学習中。
なのに、担任は子どもたちにこう問いかけました。
「『ドラえもん』の主人公はドラえもんか?のび太か?」えええ、何で『ドラえもん』?って思いますよね。
それでも真面目な子どもたちは、主人公について「ドラえもん」派と「のび太」派に分かれて対話を始めました。

対話をする中で担任は、「主人公は、物語の中で成長する。逆に言えば、成長するのが物語の主人公なのだ」と考える視点を提示しました。
「私は、主人公はドラえもんだと思います。物語の一番最初に出てくるのはドラえもんだからです」
「私もドラえもんだと思います。第一、マンガのタイトルが『ドラえもん』でしょう」
しばらく、ドラえもん派の意見が続いた後、今度はのび太派の発言です。
「のび太には長所も短所もあるでしょう。で、のび太はドラえもんに助けられながら物語は進んでいく」
「ぼくものび太。ドラえもんが出てこない話もあるけれど、のび太は毎回出てくるし」
「ドラえもんには映画化されたものがたくさんあるけれど、みんな『のび太の~』ってのび太が冠についてるんだよ」
この発言には、私も含め、教室内でなるほど納得の雰囲気が充満しました。
結論としては、主人公は物語の中で成長する。『ドラえもん』ではのび太が主人公、というところに落ち着いたのです。

ここまで対話してきて、授業は漸く『たずね人』に帰ってきます。
担任が問いました。
「じゃあさ、『たずね人』の主人公は?」
すると、学級は「綾」派と「綾とアヤの二人」派に分かれました。
子どもたちが発言を繋げます。
「成長しているのは綾だよねえ」
「そう。様々な疑問を思い浮かべながら、アヤを探し続けるという体験をとおして、綾は成長している」
「うん。探すためにわざわざ広島まで行ってるんだから」
このほかにも、主人公はどちらか発言が続いた後で、「私はさっきまでは綾とアヤの二人が主人公だと思っていたけれど、みんなの意見を聞いて、綾が主人公だというように考えが変わりました」と発言するお子さんも。
さらにこの後、担任は、「明日この『たずね人』でp4cするんだけど、問いは何がいい?」と訊くと、子どもたちは担任との対話をとおして、「綾は物語の中で成長したんだけれど、一番大きく成長したのはどの場面か?」を問いに決めました。先ほどのドラえもん問答が効いてますね。
物語の読解を進めるうえで、子どもたちは適切な問い(課題)を設定することができました。すばらしい!
翌日の国語のp4c、5年生はどんな学びをするのかな。
とっても楽しみです。

最後の写真。国語は読解を進めるうえで、常に叙述に立ち返ることが重要です。主人公に関するp4cの後、子どもたちは担任の一斉指導を受けたのですが、椅子の背もたれに教科書が立て掛けてある子が多数いますね。話を聞きながら、常に叙述に立ち返っている5年生です。