学校ブログ
4月26日【3年】チューリップ・フェスティバル
晴天の下、我らが3年生はチューリップフェスティバルに出かけました。
写真の鮮やかなチューリップの花をご覧ください。圧巻ですね。築地地区にはこのような素晴らしいイベントがあり、それに携わっていらっしゃる方々の思いも人からならぬものがあるのでしょう。昨年度も見学に出かけましたが、1年経ってまたこの場に立つと、1年前とはまた違った視点での学びもあると思います。
胎内市が誇るチューリップ、そしてチューリップ・フェスティバル。そしてそれを他取り巻く方々の思いに気付くことは、自分の故郷を誇りに思うことにつながることでしょうね。
4月26日【4年】ダンボールハウス完成!
これまで4年生が超意欲的に取り組んでいたダンボールハウスづくり。ついにこの日完成しました!何軒もありますから、もはや団地ですね、これは。ダンボール新興住宅地!
一軒一軒の家を見ると、壁に掛ける絵、台所、テレビとリモコン、スマホなどディテールにまでこだわった出来栄えで、子どもたちがものすごく楽しんで作ったことが容易に推察できます。完成した家に潜り込んで遊ぶ子も。いいなー、こういうの!家の建築作業をしながら、キッチンで調理もしちゃってましたもんね、ははははは。
そして担任の終了合図で、名残惜しいのですが、片付け開始。てきぱきと行動し、住宅の解体作業はあっという間に進み、新興住宅地もあっという間に更地になりました。
ダイナミックな活動。子どもたちは楽しみながら、造形活動を大いに楽しみました。建設作業の喜び、芸術活動の楽しさを存分に味わった、我らが4年生。いい学びが繰り広げられました。
4月26日 4~6年生 「よっちょれ」の練習1回目
これまで運動会で4~6年でキッズソーランを踊っていました。
今年度はその踊りを一新し、中条和組の皆さんのご指導の下、「よっちょれ」を踊ります。
この日、一回目の練習を行いました。中条和組の4人の皆さんが教えに来てくださいました。
まず、見本を見せていただき、学年ごとに分かれ、振り付けを教えてくださいました。
中条和組の皆さんのおかげて、一回目としてはとても上手に、楽しく踊ることができました。
運動会に向けて、これから練習を重ね、踊りに磨きをかけていきます。
4月25日【2年】道徳 学校ってどんなところ?
2年生は道徳の学習中。「おっ!やっとるねー」と教室に入ると、学校について改めて考える学習でした。
教科書のイラストを見ながら、まず担任は問います。
「学校にはどんな人がいますか?」
すると、「2年担任の先生です」「(教務主任の)○○先生です」「まなび学級の先生です」「介助の先生です」「保健室の先生です」「教頭先生です」「校長先生です」などなど、たくさん挙げられました。2年生のみんな、よく知ってるねー。
中には「お助けの先生です」という発言も。
「お助けの先生って?」と担任が問い返すと、「ええと、印刷とか、先生方を助ける先生」という回答。なるほどスクールサポートスタッフさんのことですね。「お助けの先生」か。言い得て妙ですね。
「私たちが勉強するのを助けてくれる先生」という発言もあります。
そこで担任は問いました。「たくさんの先生が挙げられたけれど、それぞれどんな仕事をしているのでしょう?」。
さあ、これは難しい!と思いきや、子どもたちはすらすらと答えます。
「校長先生は私たちを見守ってくれています」ほー!なるほどー。
「じゃあ、教務主任の○○先生は?」「ええっとね、この前廊下を歩いてた」はははははは。
「保健室の先生は、具合が悪くなったり、怪我したりしたら診てくれます」などとそれぞれの職種によってどんな業務をしているのか、担任との対話を通じて明らかにしていきます。
そして、この次に担任が発した問いは、この時間の中心発問と言ってもいいでしょう。
「これらの先生方って、どんなことを思って仕事されているのでしょう。どんなことを願っていると思いますか?」
子どもたちは少し考えた後、盛んに発言し始めました。「困っている子を助けたい」「みんなの笑顔を見たい」「みんなの頭がよくなってほしい」「子どもたちが楽しく過ごしてほしい」「集中して勉強してほしい」・・・。
中には「働いて、たくさんお金を稼ぎたい!」という意見も。これには私が直接答えました。「お金だけのために働いてるんじゃないんだよなあ。お金を稼ぐよりももっと大切に思っていることがありますよ」。
授業時間もあとわずかの頃、担任は問いました。
「みなさんがこの築地小学校で好きなところはどこですか?」
「はい、全校のみんなが仲良しのところです」「そう、ケンカをしてもすぐに仲直りするところです」いいねー、とっても。
「困っていると、みんなが助けてくれるところです」わあ、これも素晴らしい。
「先生方が勉強を教えてくれるところです」やっぱり勉強したいのね。分かりたいのね。
「一つ一つの部屋がみんな学校の役に立っているところです」おおっ!これは奥深い見解ですなあ。これを膨らませると面白くなるかも!
中には「校長先生です!」「そうです。校長先生がかっこいいとこです」こういう意見がそこそこありました。忖度?君たち、私は君たちの成績を付ける立場じゃないんだけどねえ・・・。でも、お世辞でも嬉しいなあ。どうもありがとう!!!
学校の役割やその機能、あるいはそこで学ぶ自分たちや教員たちについて改めて考えることで、学校には自分たちを見守るたくさんの人たちの思いがあることを知り,あたりまえだと思っていた学校生活の良さを発見し学校に誇りをもってほしい。それらの思いは意欲的に学校生活を送ろうとする原動力となるでしょう。児童一人一人が学校の一員であることの喜びや愛着を持つ,さらにはよりよい学校生活にしていこうとすることの大切さに気づかせていきたい、そんな思いが担任にはあったのです。
2年生のみんな。君たちを取り巻く人たちの思いを受け、健やかに育ってね。
私は、授業を参観しながら、そんな祈りにも似た思いを抱きました。
4月25日【6年】p4c第3弾!
築地小学校でのp4c第3弾は6年生!ついに来ましたね。満を持しての登場です!
テーマは「いじめ」。まずはこのテーマに沿って、対話したい問いを子どもたちが出し合ったところ、素晴らしい問いが並びました。それらを5つに分類したのが以下のものです。
① どうしていじめは起きてしまうのか?
② いじめをさせないためには、どうしたらいいか?
③ いじめはどこからどこまでか?(いじりといじめの違い)
④ 幸せとは何か?
⑤ どうしてぼくたちは生きているのか?
* ④⑤は一見いじめとは関係ないようですが、いじめについて根本的なことにまで考え深めると、到達する境地なのでしょう。すごい!
上記の中で、同様の問いを出した子が一番多かったのは①なのですが、投票で選ばれたのは、③「いじめはどこからどこまでか?」でした。一番関心があり、一番他の子の意見を聞きたい問いということなのでしょう。
では、対話の様子を見ていきましょう。
「私は小さいとき、「いじめ」か「いじり」か分からない時がありました。それでこの問いでみんなと話し合いたいなと思ったのです」
「いじめといじりの違いなんだけれど、いじめは暴力で相手が嫌な思いになるものを指すと思います。一方、いじりは相手を嫌な気持ちにさせないから、やってもいいと思います」
「私もそう思います。本人が嫌な思いをしていればいじめ、嫌な思いをしていなければいじりって言っていいんじゃないかと思います。笑っていたりとか」
ここで私が問いかけます。
「ねえ、テレビを見ていると、芸人が相手をいじって笑わせることがあるよね。いじられた方も笑ってる。でも、あれって心から笑ってるんだと思う?」
「ぼくは嫌な思いと面白いというのと半分半分かな。いや、自分で面白いって思う方が多い気がする」
「芸人はいじられて笑いをとっている。自分で望んで芸人になったんだから・・・、嫌でやられているわけじゃない」
「うん。きっとテレビの週録の前とかに打ち合わせてやっているんだと思うよ。いじられ方とか、予め分かってる」
「でもさ、芸人でもやっていいことと悪いことがあると思う。いじる方がそういうつもりがなくても、相手が本当に嫌な思いをしてるなら、それはいじめ」
「からかわれていて、いい気持になるなんてことはない。言っている方も嫌な気持ちになってるかも。でも芸人で自分が望んで笑いをとるためにいじられているなら、話は別」
私が再度登場。
「芸人ならという条件は外そう。普段の生活でいじられている場合、嫌な思いをしているかどうかってどう見分けたらいい?笑っているように見えても、心の中では泣いていることもあると思う」
「いじられている内容で、ひどいいじりなら、それはいじめ」
「いじりかいじめかって判断するのは難しいみたい。いじってるだけのつもりでも、いじめになっちゃってることってある。人に話す前には、これはいじめになるのかどうか、よく考えなきゃだめだと思う」
と、ここでタイムアップ。
簡易の自己評価では、このp4cでは「よく考えた」「友だちの意見をよく聞いた」「対話によって自分の考えが深まったり広がったり、考え自体が変わったりした」のすべてに肯定的評価をした6年生はなんと全員!
子どもたちがじっくりじっくり考えた,約20分間でした。
さて、授業後のエピソードを一つ紹介します。
あるお子さんが私のところに来て話してくれたのです。
「校長先生、もし、いじられている人がいたら、ぼくはその人を心配して『大丈夫?』とかって声を掛けようかなって思ってたんです。でも、声とか掛けない方がいいんじゃないかなって思い始めたんです。逆に傷つけちゃうこともあるんじゃないかなと。だから相手に何か言う前には相手を傷つけないように考えて話そうって思うんです」
授業が終わっても問い続けるこの姿勢はホント素晴らしい!この対話が子どもたちにとって如何に対話するに値するものであったかが分かるエピソードです。
質の高い対話だと、問いについて考え続ける姿勢が育成されるのでしょうね。6年生のみんな、お見事。