7月14日【2年道徳(p4c)】ゲームのやり過ぎ問題

お待たせしました!特色ある教育活動の3つ目はご存じ探求の対話(p4c)です。

この日、2年生は日本中の多くの子どもたちが直面している大問題に挑戦です。
道徳の教科書の読み物教材をもとに対話で考えます。
テーマは「ゲームやり過ぎ問題」。おおおー!耳が痛い子も多いんじゃないかな?
では対話を見て行きましょう。

教師「この物語の主人公みたいに、ゲームをやり過ぎて失敗しちゃったことある?」
「家でゲームをやり過ぎて、宿題する時間が無くなっちゃったことある」
「私も、ゲームをやり過ぎすぎて、家の人に怒られたことあるよ」
「私も。ゲームに熱中してたら、やり過ぎちゃって、家の人に「もうやり過ぎだから、ゲームは9時までにだよ」って言われた」
「ぼくね、次の日休みだったから、『宿題は明日やればいいや』って思ってゲームしてたら、結局宿題できなかったことある」
「ぼくも。それにゲームしすぎなのか、宿題分からなくなっちゃったことあるよ」
「私もお母さんに『早く宿題やりなさい』って怒られちゃった」
「ぼくも怒られたことある。ホントは褒められたいんだけどね」
「ゲームよりも先に宿題しとけばよかったって思う時あるよ」


教師「なんでゲームやり過ぎるとよくないの?」
「ゲームをやり過ぎると、寝不足になっちゃって、翌日に学校で眠くなっちゃう」
「ゲームしすぎると目が悪くなっちゃう」
「宿題しないでゲームばかりしてると、宿題がどんどんたまっちゃうよね」
「ゲームをやり過ぎると、家の人とのゲーム時間の約束を破ることになっちゃう」


教師「ゲームは全くやっちゃだめってわけじゃないよね。どうしたらちゃんと宿題もゲームもできるの?」
「ゲームの時間を決めればいい」
「そう。で、そのきまりをしっかり守る」
「最初に宿題をするのも大事」
「ゲームするときはタイマーをかければいい」
「そうだね。でもタイマーがない人はどうすればいい?」
「誰でも時計は見ると思うから、自分で時計を見ながらやればいいんだよ」


教師「きまりを作ればいいと思う人多いみたいね。ゲーム時間とかの決まりは誰が決めたらいい?」
「親がいない日は自分で決めたいなあ」
「親がいない時ってあるけど、親の携帯電話とかにかけて訊けばいいんじゃない?」
「さっきのタイマーの話なんだけど、タイマーがなくても、まず宿題やってからゲームをすればいいと思う」
「電話もタイマーもなかったらどうする?」
「いつも家の人に『ゲーム止めなさい』とか『〇時までね』って言われるまでやるんじゃなくて、もうずっと「〇時まで」ってきまりを作ればいいんじゃない?」
教師「そのきまりって誰が作ればいいと思う?」
「お父さんとかお母さんとか?」


教師「みんなも一緒に考えるといいかもね。ただ、きまりを作ったはいいけれど、終わりにする時刻になってもゲーム続けたくなったらどうする?」
「それはさ、きまりを守れるよう、我慢するんだよ」
「うん、そう。我慢して宿題を先にして、その後ゲームだよね」
教師「でも、きまりを破りたくなったら?」
「もうそうなったら、怒られればいい!」
「そうだね。自分で分かって悪いことしてるんだもんね。だからさ、きまりを破りたくなっちゃったら、怒られることを想像して、恐ろしがるのがいいと思うよ」

自分の経験から想起した発言が目白押し!これも自我関与の一つなのでしょうね。


また2年生はまだまだ他律的な考えが中心の時期。それでも「ゲームし過ぎると目が悪くなる」とか「宿題ができなくなる」とか「夜更かしすると次の日学校で眠くなる」とか、自律の芽生えが見えてきているのは素晴らしいですね。

それと、友だちの発言に対して質問をする姿が何回か見られました。それも発言者ではなく、全体に向かって質問をぶつけていたのです。こうすることで新たな問いが提示されるのと同じ効果が得られる場合があります。うまくすると、子どもたちだけで対話を深めることにもつながるでしょうね。

とにかく様々な可能性が垣間見られた2年生の対話。彼ら、着実に成長しています!

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