5月1日【2年学級活動p4c】みんなが好きなことって何?
いくかの学級で謂わばゲリラ的に行ってきたp4c。「探求の対話」とか「哲学対話」などとも言われます。
2年生ももちろんp4cを体験しますよー。2年生に対話の問いを募ったところ、「今日の給食のメニューを知りたい」「明日は何の勉強をするの?」とかなり現実的な問い。「p4cは答えのないことについて対話する」ってことを伝えないうちに、2年生のパワーと勢いに押され、純粋に子どもたちの対話したい問いとしたところ、子どもたちから出され、選ばれた問いは次のものでした。
「みんなは、今どんなことが好きなの?」
おおー!いいですね。子どもたちは互いのことを知りたいのね。たっぷり20分間。互いを理解し合うためのp4c!
さて、対話ですが、「私の好きなものは〇〇です。どうして好きなのかというと・・・」と理由も明らかにしつつの、自己紹介的な発言が続きます。みんな発言意欲が旺盛。そして聞く子たちも発言者をじっと見つめながら、しっかりと聞いています。一人ずつ発言者が話し終わるたびに、学級全体で拍手が巻き起こるのです。とってもいい雰囲気。
2年生はどんなものが、あるいはどんなことが好きなのでしょうか。いくつか紹介しますね。
「私は〇〇ダンスです。振付が面白いからです」
「ぼくはレゴ(ブロック)です。お母さんに買ってもらったもので、とても面白いです」これには周りの子から「おおー!いいじゃん」という声がそこかしこから湧き上がっていました。
「本です。いろいろなことを知れるからです」
「お兄ちゃんと遊ぶことです。兄ちゃんとゲームをしたりすると楽しいです」
「ダンボールで遊ぶことです」
「スポーツのテレビゲームです。バドミントンができて、楽しいです」
「私は掃除です。家がきれいになると嬉しいです」
「犬と遊ぶことです。ボールを投げると取りに行ってくれて、楽しいです」
「妹と遊ぶことです。妹はうるさすぎるからです」ははははは。なんでー。
みんな興味津々に聞いています。
考えを深める対話ではありませんでしたが、他者に対して新たな気付きを得ることができた対話でした。
発言意欲は言うに及ばず、聞く態度も素晴らしかったです。
時々発言者の方を向いて聞くことができないお子さんもいましたが、そのたびに教師は「今はこの場に『セーフティ』はありますか?」と問いかけます。「そこに愛はあるんか!?」みたいですね。ははははは。
『セーフティ』とは、安心して参加できる雰囲気のことを言います。「発言しても否定されることはなく、受け入れてもらえる」という安心感、「あいまいなことでも、考えが必ずしもまとまっていないことでも、途中までしか分からないことでも、発言できる」という安心感。これが質の高い対話の重要な条件となるのです。
そして、これを徹底することで、学習指導のみならず、生徒指導上でも大変大きな教育的効果が見込まれるのです。
2年生、安心してこのp4cを存分に楽しみました。私も楽しかったあ。
みんな、これからもセーフティを大切にして毎日を過ごしてね。