学校ブログ
1月29日 祖父母サポーター様による階段磨き
祖父母サポーター様が今日もまた献身的に校舎内美化活動をしてくださいました。
私自身諦めていた階段の頑固な汚れ。これを様々な道具を使い、様々に工夫してピカピカに磨き上げてくださったのです。
本当にありがたいことです。心から、心から感謝申し上げます。
1月29日 『冬の日』
♪長ーい間~、バスに揺られて~、今日もまた勉強しにゆく~
こんな気持ちで子どもたちは学校に来てくれているんでしょう。
いやいや、バス通学の子ばかりではありません。徒歩で学校に来てくれている子どもたち。吹雪に吹き飛ばされそうになるのをこらえ、うつむきながら歩を運んで来た子どもたちにも心から感謝したいと思います。学校職員として、嬉しいことだなあと思います。
明日は晴れるといいね。
1月29日【6年国語p4c】扉の詩
光村図書の国語の教科書には、どの学年でも表紙をめくるとすぐに詩が掲載されています。いわゆる「扉の詩」というものですが、いずれもなかなか難解なのです。
6年生の教科書には、会津の詩人 羽曽部忠さんという方が書いた以下の詩があります。
タイトルは書かれていません。
「一まいの紙から、
船が生まれる。飛行機が生まれる。
ひとかたまりのねん土から、
象が生まれる。つぼが生まれる。
生まれる、生まれる。
わたしたちの手から次々と。」
う~ん分かるような、分からないような・・・。難解ですね。
今回はこの詩をp4cで深読みしてみようと思います。
p4cを行う前にメタファー(隠喩)という手法を説明しておくとともに、問いは時間が限られていたので私が設定しました。
「教科書編集部は、この詩を冒頭に掲載することで、私たちに何を訴えているのか?」です。
なお、今回ファシリテーションは私が行いましたので、対話を記録できませんでした。
似ている意見を合わせたり、意訳したりした報告となりますこと、ご承知おきください。
「まず『船』は何を表しているかなんだけど、夢や希望を追い求めて航海するっていうイメージなんじゃないかな」
「海のような広い世界を切り拓いていけって感じかな?」
「どこへでも行けるよって言ってる感じ」
「船は転覆しちゃう。転覆って挫折を表している。で、挫折するかもしれないけれど、それでもあきらめないで航海を続けていこう、強い気持ちをもって乗り越えようっていうことなんだよ」
「世界は広いし、様々な人がいる。そういう人たちに出会って、様々な生き物のを見ていきなさいよって」
「そう。船の乗務員や船長さんみたいに」
「飛行機は船よりも速く進める。燃料は船よりもたくさん必要だし、墜落したら船と違って助かる見込みはほぼない」
「2つに違いはあるけど、飛行機も広い世界に行けるよね」
「いずれも広い世界に飛び出していけって」
「じゃあ、『象』って何を表してるの?」
「象は大きくて力強い」
「動物だから命を大切にしてほしいと思ってる。心もね」
教師「船や飛行機、象に比べると『つぼ』っていうのはちょっと違う感じだ。何を表してる?」
「つぼは割れやすい。人間はガラスのようなもの。だから大切にしようっていうこと?」
教師「つぼは割れやすいけれど、ものすごく高価になったりもする。あと、様々なものを入れられるよね」
「ああ、何を入れるのか」
「学んだことや信頼した人とか、気持ちとか?」
「そう。で、そういうのはみんな紙や鉛筆、粘土で作れるんだ。そういう何ということのない材料で」
「そうだね。紙、鉛筆、粘土も人が作ったもの。船とか飛行機とかつぼとかって人が作ったもの。そういうものを使って、私たちにも船や飛行機が表現してるものを生み出してほしいって編集部は願っている」
教師「教科書にはこの詩のタイトルが書かれていない。どんなタイトルがつくと思う?」
「この詩には『生まれる』って言葉がたくさん出ているでしょう。だから『生まれる』がいいと思う」
「私は『創造』かな。生まれると同じ意味かもしれないけれど。この教科書自体にも『創造』ってタイトルがついてるし。その冒頭の詩なんだから」
子どもたちも私も、大変リラックスした中でのp4cでしたが、詩中のメタファーに着目して読解した彼らはさすが。素晴らしい対話、素晴らしい深読みでした。
最後に子どもたちに自己評価することを求めました。次の3点です。「一生懸命考えましたか?」「友だちの発言をよく聞きましたか?」「深読みって楽しいなと思いましたか?」の3つです。そして子どもたちはいずれの設問にも多くの子が肯定の挙手をしていました。
お菓子とかつまんで、紅茶とか飲みながら対話してもいいなって思えました。
大人が哲学対話するときって、そうしてもますものね。6年生ももう大人って感じかな。
いい対話でしたよ、君たち。
1月28日【5年総合】米粉ベーグル試作品いただきまーす💛
先日、子どもたちに米粉ベーグルの商品開発について教えてくださり、子どもたちがアイディアスケッチを託したお二人。そう!「米粉パンと抹茶のお店yine」さんが、子どもたちの描いたスケッチを基に5種類の試食品を作ってきてくださいました。
自分たちの思いが具現化する瞬間を子どもたちは待ち焦がれていたんでしょうね。試作品を取り出すYineさんの手元に、子どもたちの瞳は釘付けです。そして、実食!あああああー!いいなあー!ものすごくおいしそうです。
もぐもぐ中の5年生に「ねえ、どう?」と訊くと、「校長先生、ものすごくおいしいです!」と満面の笑み。ちょっと大人の味と説明を受けたレモンのベーグルも、チョコのベーグルも、まめまめベーグル、バナナのベーグルも、みんなみんな「すごくおいしい!」ですって!あああああー!食べたーいとよだれを垂らしていたら、「校長先生もどうぞ」とYineさんからありがたいお言葉!そりゃあいただくでしょうってことで、ぱくっと一口。もうね、あまりのおいしさに悶絶です、悶絶!これは、チョーうまいです!
ホクホク顔の子どもたち!自分の思いや夢が叶うって、協力してくれた方々はもちろんのこと、社会への信頼をもつってことに繋がるのじゃないかしらと思います。
それにしてもおいしかったなあ。いや、ホントにおいしいの!
試作品のベーグルをいただきに並ぶ子どもたち。こりゃあ、行列のできるベーグル屋さんですね。ははははは。
この試作品は今後さらにブラッシュアップされて、店頭に並ぶのだそうです。わぁお!これは子どもたち、嬉しいねえ。最高の体験だね。
Yineのお二人、本当にありがとうございました。
*最後の写真。子どもたちや担任を差し置いて私が写っちゃって、メンゴ。
1月28日【子どもがつくる学校】背中のキャラクターだぁれだ?
3年生有志が企画運営してくれた「背中のキャラクターだぁれだ」ゲーム。
前の日から「校長先生、明日のイベントのために、今日から視聴覚室で机とか準備していていいですか?」、さらに翌日(つまりこの日)「校長先生、今日の20分休みにイベントの準備を視聴覚室でやってもいいですか?」。もうね、ホント素晴らしい。「準備おさおさ怠りなし」って君たちの行動のようなことを言うんだよ。すごいなあ。
で、イベント本番。もう成功まちがいなしじゃないですか!これだけ準備してるんですもの。私の知らないところで、ガンガンと準備が進んでいて、舌を巻くばかり。
集まってくれた子どもたちも大いに楽しんでいました。「もっとやりたい」「もっとやりたい」っていうリクエストに応えて、翌日の昼休みも開催されることになりました、このイベント。
よかったねえ、参加者のみんな!
ありがとう、企画運営の3年生有志の皆さん!
1月28日 最近のお昼の放送室はこんな感じ
委員会活動は活発に行われているし、昼休みの子どもたちの主体的な企画運営活動もガンガンと行われています。
様々な活動について全校児童に周知する場合には、給食時に放送するのが当校のスタンダード。
で、最近の給食時の放送室はこんな感じです。
もう、緊張の面持ちの子どもたちが入れ代わり立ち代わり。はははは。素晴らしいよ、君たち!
1月28日【2年学級活動p4c】2年生ランドの振り返り
先日、大盛況のうちに幕を閉じた「ようこそ 2年生ランドへ!」の振り返りをp4cで行います。2年生はバンバンと発言しました。すごいなあ、このセーフティの高さ!では早速対話を見ていきましょう。
さて、p4cの前に担任と子どもたちが話している中で自然と問いは決まっていきました。それは「2年生ランドの時間設定はあれでよかった?」です。合計5つのブースを4分ごとに回るという時間設定。どうだった?
「私はもっと1年生と話したかったし、交流したかったなあって思ったよ」
「そうだね。時間がもっと多ければ、1年生にはいっぱい遊んでもらえたし、それだけ楽しんでもらえたと思う」
「一回4分間で次のブースに1年生を送らなくちゃならなかったから、早口になっちゃったかも」
「うん。ぼくももっと遊びたかった」
「時間が気になっちゃって、遊びをしてもらう時もささっという感じになっちゃった。もうちょっと時間があれば、もう少し楽しく遊べたかもね」
「うん。ぼくももっと時間があればもっと楽しく遊べたと思う」
「ねえ、ぼくはさ、1年生も楽しかったと思うけど、ぼくら2年生も楽しめたと思うよ」
「そう思うよ。でももっと時間があれば、もっと楽しめたかな」
「時間が少なかったから、1年生は遊び足りなくなかったかな?」
「ねえ、訊きたいんだけど、何でもっと時間をあげたかったの?」
「私はね、1年生がもっと遊びたかったんじゃないかって思ったの」
「そうだね。遊び足りないと思ったかも」
ここで教師が介入。「ねえ、みんなに訊きたいんだけど、みんなは時間が短かったんじゃないかって思うんだよね。でも1年生はずいぶん満足してたんだって。どうしてだろうね」
「うん。時間は短かったかもしれないけれど、1年生は楽しんでくれたと思うよ」
「ぼくたちにとっては時間が短くて、でもやらなくちゃならないことはたくさんあったから、大変だった。1年生は遊ぶだけだから、4分間でもよかったのかもね」
「そうかも。1年生は楽しそうだったなあ」
「ぼくはさ、やっぱり4分間って過ぎるのが速いって思った」
「でも、短くても楽しそうに遊んでくれたよね」
「5分間くらいがよかったんじゃない?そうした方がルールをゆっくり説明できるし、1年生もゆっくり遊べるし」
「ぼくは4分間くらいがちょうどよかったよ。1年生にとっても、ぼくにとっても」
「うん。1年生はね、最後にっこり笑ってくれたんだよ。嬉しかったな」
教師が再び介入します。「『時間増やしたらよかった』って意見が多かったみたいだけど、時間を増やしたらその分何ができたと思う?」
「まず、1年生に遊んでもらう時間が増えるよ」
「時間があれば、もっと遊ぶ時間が長くできたからそれだけよかったんじゃない?」
「あとね、ルール説明を長くできた。それだけ楽しく遊べたと思うよ」
「そうだなあ。6分間くらいあれば、もっとゆっくり説明できたかな」
「2回戦目とかしても面白かったかもね」
「うん。時間があれば景品とかもっとあげられたよね。景品とかおもちゃとかあげたら、すごく喜んでもらえて嬉しかったな」
「そうだね、すごく喜んでもらえたよね」
「さっきの話に戻るんだけど、時間があれば1年生と仲よく遊べたと思うよ」
「うまいやり方とかゆっくり教えながらできたと思う」
「うん。ゆっくり教えられたと思う」
「お手本を見せられたかも」
「そうしたら、1年生はもっと楽しくできたのかな」
いよいよ対話も終盤。ここで担任が三度介入。対話はどんな結論に至るのでしょうか!?
「ねえ、みんなはどうだった?この2年生ランド楽しめた?」
「うん、ぼくたちも楽しかったよ」
「一緒に遊んだりもできたしね」
「2年生ランドが終わった時、1年生は笑顔で帰ってくれた。私も笑顔でできたし」
「ぼくも楽しくできたよ。笑顔でできた」
「そう。1年生も笑顔だった」
「1年生を見てたら、みんな楽しく遊んでくれていたから嬉しかったよ」
「そうだね、楽しく遊んでくれて嬉しかった」
「うん。喜んでくれてよかった!」
「私、またやりたい!」
「私ね、この日のために説明とかいっぱい練習して覚えたんだけど、当日はセリフを忘れちゃって紙を見ちゃったのが悔しい。1年生に『かっこいい』って思ってもらえるように次こそがんばりたい!」
2年生がこの2年生ランドにかけた思いの強さを感じます。
ねえ、君たち。セリフの紙を見たって構わない。だって準備から当日の運営まで素晴らしかったんだもの。君たちは1年生の瞳に「とってもかっこよく映ってた」と思うよ!お見事!!
2年生のp4cでは1年生同様、同じ内容の発言が繰り返される傾向にありますが、それでいいのです。だって腑に落ちるって、何度も考えて、口に出してみて、それで漸く理解できるものだと思うのです。
それにしてもいい対話でした。お見事!
実はこの対話の鍵、隠れたファインプレーは、子どもたち一人一人の発言はもちろんなのですが、担任の途中介入の発言が絶妙だったと思われます。
すごいなあ、2年担任!私が言うのもおこがましいですが、センスあると思います。子どもともどもアッパレあげてください。アッパレアッパレ!!!
1月27日【4年理科】冬芽/凍み渡り
この日の朝、4年生は理科で桜の冬芽の観察。
私もついていったところ、おおお、グラウンドの雪は凍み渡りするのにちょうどいい感じになっているじゃないですか。
私は、「ははははは。おもろー」とグラウンド中を歩き回っていましたが、4年生は真面目に勉学に勤しんでいました。以前1年生についていったときに私も見つけた冬芽を4年生も見つけ、においを嗅いでいたりしましたよ。みんな立派だなあ。
1月27日【6年教室掲示】社会に耳目を開く
6年生は社会科の勉強中。外国の国々の中から一つ選んで調べ、大型ディスプレイでプレゼンテーションしていました。
「なかなかよく調べているなあ、感心、感心」と目を後ろに転じてみると、面白い掲示がありましたので、紹介します。
小学生だと社会の動きについてはほとんど関心がない子が多いのが一般的かもしれません。しかし、我らが6年生は社会的な大きな出来事については学校でもこうして刺激されながら知ることができているようです。さらに自分なりの考えを持ち、友だちと対話してくれたらいいなあと願っています。
1月27日【1年国語p4c】誰とでも
1年生は国語の教科書の冒頭に掲載されている詩(いわゆる「扉の詩」)でp4cをしました。
教師と子どもたちが、「この言葉ってどういう意味?」「ここの部分はどういう意味なんだろうね?」と話しているうちに自然と問いは決まっていきました。
問い「『ともだち、ともだち。みんな ともだち。いいな、いいな・・・』って何がいいんだろう?」
では行きましょう。1年生の対話、とくとご覧あれ!
「この世界の動物や植物たちと友だちって、いいな、ってこと」
「友だちがいっぱいだといいなって意味」
教師「友だちって人間だけのこと?」
「ううん。鳥とかネズミとか、水族館の生き物とかも友だちだって言ってる」
教師「え、どこ見れば分かるの?」
「ほら、詩の上のイラストだよ。人間が鳥やネズミとも手をつないでいるでしょう。だから動物や植物も友だちって意味」
「それは友だち、多くなるね」
「地球の生き物はみんな友だちだからいいなってこと」
「動物ってさ、人間よりも早く死んじゃうことが多いでしょう。だから動物よりも人間が友だちの方がいい」
「友だちだけじゃなくて、お家の人がいっぱいいるといいな」
「動物とか植物とかは触れるでしょう。でも空は触れない。だけど触れなくて見ているだけで友だちになれるよ」
「人間はしゃべれるからいいなって言ってるんじゃないの?」
「だから仲良くなれる。それで『いいな』」
「人は走れるからいいなって思った」
この段階での子どもたちの「いいな」の理解は、「人は〇〇できていいな、動物からしたらうらやましいな」という捉えと「友だちがたくさんいるって嬉しいことだな」の2種類あるようです。
もう少し、対話を子どもたちに委ねてみましょう。
「みんないろいろな趣味があるでしょう。友だちが多いってことは多くの趣味について分かったり、教えてもらったりするから嬉しいなってこと」
「魚は水の中でも息ができるから、人は魚はいいなって思ってる」
「虫や鳥はしゃべれない。人もジャンプはできるけれど、すぐ地面に落ちちゃうから飛ぶことはできない。虫や鳥は人をうらやましいって思ってるし、人は鳥や虫をうらやましいって思ってる」
「私は詩で『いいな、いいな』って言ってるのは、友だちがたくさんできて嬉しくて言ってるんだと思う。うらやましいじゃない」
「そう。それといっぱい友だちができるといいなって気持ちもあると思う」
ここで私も介入。「ねえ、さっき人は話せるから人と友だちになりたいって意見が出たよね。じゃあ、話せない人とは友だちになりたくないの?得意なことがない人とも友だちになりたいの?」
「私は得意なことがない人とも友だちになりたいなあ。一緒にやるとできるようになると思うよ」
教師「ああ、そういうこと教科書の詩にも書いてあるよね」
「あ、書いてあった!できない子でも一緒にやればできるようになるってこと。できない子でもね。できないからって友だちになりたくないってことはないなあ」
「人ってさ、あきらめなければ、できるようになるんだよ、きっと」
「私は世界中のいろいろな人と友だちになりたいなあ。得意技がない人ともね」
教科書にはこの詩のタイトルは掲載されていないのですが、実は『ともだち』っていう詩なのです。この教科書自体にも『ともだち』って題名が付けられていることからも、この扉の詩の趣旨と教科書編集者の方々の願いは明らかだと思えます。
1年生のみんな、まもなく小学校生活の最初の一年が終わるね。どうだった?私が見る限りはみんなは仲良くなるばかりじゃなくて、できなかったことにも一緒に挑戦し、解決したことが多かったんじゃないかしら。
対話に1年生の一年間の学びが詰まっていた、そんなp4cになりました。
1月24日【子どもがつくる学校】宝さがし
3年生有志の3人が企画運営してくれた「宝さがし」がこの日の昼休みに開催されました。
赤、黄、緑の三色のボール(子どもたちが三色のガムテープを使っての手作り!)を図工室内に隠し、見つけた色によってもらえるシールが変わるというルールです。
3年生有志はどんどん自分たちで動き、私の助けはほとんど必要ありませんでした。
宝さがしゲームは大盛況!1回目が終わっても、「まだやりたい」という子が続出。それで1回目にボールを見つけられなかった子たちだけで2回目をやるほど。で、2回目が終わってもまだやりたいという子がいて、結局3回戦までやったようです。これらをはじめとし、予想外の出来事がいくつかありましたが、すべて子どもたちが自ら臨機応変に判断して運営したのです!恐るべし!!
まだ宝探しやり足りないって子もいるでしょうから、この調子ならまた別日にもう一回やりたーいって声が上がるのじゃないかしら。
子どもたちはもう手慣れた様子で、ポスター作りから放送での周知まで、先を見通して活動していたんですよ、ホントお見事!
1月24日 教育とは地味なもの
教育においては、感動的な授業だけが、人を育てるのではありません。日々の積み重ねや練習の積み重ねが成果をもたらすことが往々にしてあり、それがとても大事なのです。
「為すことによって学ぶ」という考え方はその最たるものと言えるでしょう。これはアメリカの教育学者J・デューイの言葉で、「人は、経験したことから学ぶことが多い。 だから自分の経験したことを基に考えを深めることでさらに成長し、その経験を価値付けていくということを繰り返していくことが重要である」という意味で使われるのだそうです。う~ん、ちょっと分かりにくいですね。この言葉を、算数に当てはめるとします。例えば計算ドリルでは同じような問題ばかりが並べられているように見えますが、実はあれ、少しずつレベルが上がっていて、前の問題の考え方を活用すると、レベルが少し高次の問題でも自力解けるように配列されているのです。それで前に解いたやり方を応用できないか考えながら次の問題に挑戦すると、正解する場合があります。解き方の説明を聞いてもよく分からない場合にでも自分なりに考えながら解くことで理解はより一層確かなものになると思います。
このような学習は地味なもので、学校で学ぶ授業はもしかしたらほとんどこうした類の学習なのかもしれません。しかし、それはとても大切な学習なのです。デューイの理論は派手に見える体験的な学習にも適用されます。当校では派手な授業も地味な授業も大切にして日々子どもたちの指導に当たっています。
1月24日【2年生活】ようこそ!2年生ランドへ
「教育とは地味なものである」と言った舌の根も乾かぬうちに、こんな派手な教育活動を紹介しちゃうのです。ははははは。
この日、2年生は、1年生を教室に招待し、生活科で作ったおもちゃで遊んでもらおうという企画。題して「ようこそ!2年生ランドへ」です。この日のために相当な準備をしていたのでしょう。結構な期間、子どもたちはこの2年生ランド活動にどっぷりつかっていました。
用意されたおもちゃは、「パタパタくるま」、「ボート レース」、「ビリビリ糸電話」、「ジャンプ ロケット」、「ゴロンゴロンねこちゃん」の5種類。班ごとにおもちゃを作って、1年生に説明もして、進行もしてと各班がまるで独立したゲームコーナーのようです。説明文章も何度も推敲に推敲を重ねたのでしょうね。
1年生はかなり楽しんでくれました。景品やおもちゃをプレゼントされてご満悦。きっと2年生もとっても楽しかったんじゃないかしら。よかったね、2年生のみんな!
1月23日【1・2年体育】そり遊び
1、2年生は胎内スキー場に行ってきました、そり遊びに。スキー場に到着時には、なんと豪雨だったそうです涙(誰の行いが悪かったのかな?はい、私です。す、すみません)が、少し時間をおくと雨は上がったとのこと。その後の一日の天気を見ると、奇跡のように、子どもたちがそりを楽しんでいる間だけ雨は降らなかったようです(誰の行いがよかったのかな?)
写真では伝わりにくいかもしれませんが、そりの疾走感を子どもたちは存分に楽しんだようです。学校で子どもたちが雨に濡れていたらかわいそうと拭くタオル等を用意し、乾燥室っぽくスキーウエアを干す部屋まで準備してはいましたが、全くの杞憂に終わりました。子どもたち全く濡れていなかったのですもの。よかった~。
帰ってきた子どもたちはホクホク顔。「校長先生、とっても楽しかったです」と報告してくれました。子どもたちは雪国の冬を堪能できたようですね。
今回ボランティアをかって出てくださった保護者様が何人もいらっしゃいました。おかげをもちまして、子どもたちは安全に、ものすごくそりを楽しむことができました。ありがとうございました!心から感謝申し上げます。
1月23日【委員会活動】健康委員会の健康クイズ
休み時間に校舎内を回っていると、健康委員会が作成したクイズの前で友だちと相談しながら答えている子たちがいましたよ。私も現在挑戦中。なかなか難しい問題で、私もたじたじ・・・。だって、問題に挑戦する以前にそもそもどこに貼ってあるのか見落としもちゃうんだもの。こりゃあ、目を皿のようにして校舎内を徘徊しなくちゃ!
いくつか紹介しますね。
1月22日【子どもがつくる学校】「楽しい学校ですねえ」
先日、来校者の方から「楽しそうな学校ですねえ」と言われました。その理由を尋ねると、「怖い話大会だとか面白そうなイベントがたくさんあるんですね」とのこと。それよりも前に、大学の先生がお出でになった時も、「これらの活動を子どもたちが自分たちでやりたいって言って企画運営しているなんて、すごいですねえ」と感嘆されていました。別の大学の先生も同じようなことを言ってらっしゃったんですよ。佐度のとある学校の校長先生も同じようなことをおっしゃっていました。
子どもたちにとっては遊びの一環なのかもしれませんが、実は大きな学びの場だったりするのです。
今日も何人かのお子さんが校長室に来て、「校長先生、今度ミニ・コミュニティ・ボールつくりをやりたいんです」って申し出がありました。子どもたちだけでやるとしたら、ちょっと難しいかもね。でもやりたいよねえ、君たち。考えてみるね。
1月22日【委員会活動】アイディア満載の活動
5・6年生で編成されている委員会活動ですが、アイディア満載の楽しそうな活動が展開されています。いくつか紹介しますね。
●松の子スマイル委員会・・・全校の子どもたちに学校のことをもっとよく知ってもらい、好きになってもらうためにクイズが校舎内のいたるところに掲示されています。この目的以外のクイズも掲示されていて、どこにどんなクイズが掲示されているのか、探すのも楽しそうですね。
●図書委員会・・・図書室前に移動黒板が設置され、お勧めの本が紹介されていました。どれも面白そうな本ばかりです。
●情報委員会・・・毎日放送を聞いていると自分でも放送してみたいって子もいるだろうってことで、放送体験を企画していました。楽しい体験だったみたいね。
●給食ボランティア委員会・・・給食時に「給食クイズ」を放送で出しています。「昔、人気のあった給食のメニューは?」など面白いものばかり。
●健康委員会・・・クイズに答えることで健康になれる秘訣が分かるクイズを校舎内に掲示しています。こちらもとっても楽しいクイズです。
1月21日【子どもがつくる学び 子どもがつくる学校】代表委員会
この日の昼休み、代表委員会が開催されました。議題は「6年生を送る会」の実施計画です。これまで5年生は隠密裏に準備を進め、この日の提案に繋げたのです。代表委員会も6年生が中学校の入学説明会で出かける日に設定するなど、実に用意周到です。
6年生を送る会のねらいは、「6年生に感謝の気持ちを伝えよう」とされていて、各学年に役割が分担されていました。君たちの気持ちが伝わればいい会になること間違いなしですよ。5年生のみんな、全校を動かす素晴らしい集会の企画運営をありがとう!
さらにもう一つ提案がありました。こちらは3年生有志が提案してくれた「築地小学校のマスコットキャラクターを募集します!」です。こちらのねらいは「築地小学校がもっともっと楽しくなるように」なのだそうです。初めに私に子どもたちからこのような企画をやりたいですと話があったときに、私嬉しくなっちゃって、「これは全校に関わることだから代表委員会で提案してみたら」とかる~い気持ちでアドバイスしたら、3年生は臆することなく、代表委員会の場でバンバンと提案しちゃうんですものねえ。その意欲と物怖じしないバイタリティに心からの拍手を贈りたいと思います。
こちらの提案は無事可決、実施が認められ、マスコットキャラクター応募用紙も配付されました。さあ、6送会と併せて、これから忙しくなりますよー。
それにしても、以前このホームページで昼休みの子ども主体の活動は「遊びの一環」と書いたマスコットキャラクター募集はもう遊びの範疇を超えていますね。ホント素晴らしいと思います。
1月21日 避難訓練(不審者対応)
この日は不審者に対応するための避難訓練を行いました。
指導者として、新潟県警察生活安全課長様、築地駐在所様、そして不審者様です!ははははは。「不審者様」はおかしいか。警察の方から不審者役をしていただいたのです。
さて、訓練では20分休み終了直後という慌ただしい中ではありましたが、子どもたちは放送をよく聞いて、真剣に、そして速やかに避難することができました。全員がこのように適切に避難できたって素晴らしいことだと思います。警察の方からもお褒めの言葉を頂戴しました。
当校の学校運営の2本柱のうち1本は「地域連携」です。地域の方々が毎日、ふつーに出入りされています。もしかして不審者も同じように出入りしているとしたら危ないのでは?とお感じの方もいらっしゃるかもしれません。が、私はそうは考えません。多くの方が日常的にたくさん出入りされるということはそれだけ抑止力になることでしょうし、もし何かあっても助けてくださる大人がたくさんいるということになります。子どもたちは大勢の地域の方々から守られているってことになります。もちろん職員玄関は基本的に施錠されていて、インターホンで来意をお伝えいただくことになっていますが。
この日の避難の様子を見ていると、当校では不審者による殺傷事件は起きそうにないって感じになりますが、普段は禁物。常に備え、子どもたちの安全確保に職員一同全力を尽くします!
ちなみにピントが合っていない1枚目の写真は、当校職員が不審者役の方と対峙しているところです。不審者役の方はちょうど陰になって見えませんが。頼もしい限りです。
1月20日【1・2年】冬休みを振り返って/3学期の抱負③
1月16日とこの日の給食の時間、1年生と2年生の代表のお子さんが、冬休みを振り返っての感想と3学期の抱負を放送で発表してくれました。
他の学年同様、やっぱり立派に堂々と発表してくれました。
これですべての学年の代表の意見発表を終えたことになります。
代表のお子さんばかりでなく、築地小学校のすべての子どもたちが有意義な冬休みを過ごすことができたのでしょうし、3学期に頑張りたいことを心にもって今を過ごしています。
築地小学校のすべての子どもたちよ、周りのみんなは君たちを応援していますよ。心置きなくがんばってほしいと思います。
フレー、フレー、築地! それ、フレッ、フレッ、築地ー! おー、イエ~
1月20日【給食】悲願のメニュー(私にとって)
この日の給食メニューのメインは「奄美の鶏飯」です。具をのせた丼ご飯に、スープをかけ、さらに刻みのりを載せて食べるスタイルなのです。
そう言えば私子どもの頃、ご飯に味噌汁をかけて食べたいと思っていたのですけれど、行儀が悪いからと禁じられていたのです。子どもたちに訊くと何人かのお子さんもダメと言われていたとか。やりたかったこのスタイルでの食事だったのです。奄美の方々は幸せだなあ、このスタイルが伝統食になってるなんて。この度、ここ築地で私の夢が漸く叶ったという感じです。
そういうこともあるからかしら、この「奄美の鶏飯」、ものすごくおいしかったです!ごちそうさまでした。
1月20日【4年理科、1年生活】冬来たりなば、春遠からじ
4年教室を覗くと理科の学習中。この日は虫を含めた動物の冬越しについて学んでいました。教科書を参考に一生懸命調べ学習です。
ちょうどその頃、場所を移して1年教室。1年生も同じような内容で学習していました。子どもたちは冬将軍に負けないよう完全武装です。き、君たち、ま、まさかこれから雪中行軍!?すごいなあ、彼らのバイタリティは。お、頭にp4cで使うミニコミュニティゴールを冠している子もいます、な訳ないか。ははははは、
私も「おー、さむさむ」って言いながら後についていきました。
ところが、1年生は寒さなんて関係ないみたいですね。元気いっぱい。冬の動植物の様子が見られるか、見に行ってみたというのがこの時間の学習目的です。子どもたち、何を見つけたのかな?
私も見つけましたよ、桜の冬芽。雪に埋もれながらも、しっかりと春の準備をしているんですね。
「冬来たりなば、春遠からじ」。いい言葉だなあ。
1月17日 開催中です 校内書初め展!
この日から1月31日(金)まで校内書初め展を開催しています。
時刻は15時45分から16時45分まで。
場所は1階です。
どうぞお出でください。
あ、土日はお休みです。
1月17日【1年生活】冬の遊び/イメージマップの活用
1年生は生活科の学習で冬の遊びについて学んでいました。
最近、私なんかは「おー、寒い寒い」と体を縮こませてばかり。できるだけ肌の露出がないようにしています。外に出ようものなら目や口を開くことさえ困難です。ははははは。そこまでじゃないか。
しかし、子どもたちは風の子、雪ん子。この寒空の中、外に出て何して遊ぼうか、嬉しそうに相談してるんですものね。
お、黒板を見るとイメージマップが描かれています。テーマは「冬と言えば」。連想するものを学級で出し合って、担任がそれをイメージマップとして記録していたのです。
イメージマップは個人の頭の中でイメージを膨らませ、新しいアイディアを生み出すためのツールとして使う場合が多いのですが、今回担任は子どもたちの発言を分類しながら記録し、授業の最後には冬のイメージを黒板いっぱいに埋め尽くしたのです。これは圧巻ですね。子どもたちも見て「冬って様々なことがあるんだな」とその多面性に気付いたのではないかしら。
子どもたちは班ごとにどんな遊びをするのかとっても楽しそうに考えています。君たち、風邪ひかないように思いっきり遊んでね。私は校舎の中から見守っていることにしまーす、ははははは。
1月17日【2年国語】常に叙述に立ち返る/根拠を基に考えを組み立てる
2年生は国語の説明文の授業中。
担任が文章に書かれていることについて子どもたちに質問します。
すると、子どもたちは頭の中で想像したことではなく、ちゃんと教科書の叙述を根拠に回答するのです。
国語の学習では、常に叙述に立ち返り、それを根拠に自分の考えを組み立てることが求められます。
これは5・6年生ももちろんそうなのですが、担任は2年生のうちからそのように考えられるよう鍛えているのですね。
「はい。◎◎◎◎です。どうしてかと言うと、教科書の〇ページの〇行目に「~~~」と書いてあります。だから◎◎◎◎なのです」
このようなしっかりとした答え方ができるお子さんが多いです。素晴らしいと思います。
おっ、ノートにも根拠となる箇所をしっかりと書いていますね。文字も丁寧。素晴らしいことですね。
1月16日【5年総合】米粉ベーグルづくりに挑戦に向けて
先日、胎内市のマサヤ菓子舗様にご協力いただいて、米粉スイーツを共同開発した我らが5年生。その後、米粉フェスタで販売し、大盛況のうちに幕を閉じたのは私たちの記憶に新しいところです。
さて、この度米粉を使った食品づくり第2弾に取り組んじゃうのです、我らが5年生は。
ご協力いただくのは、「米粉パンと抹茶のお店 Yine(イネ)」様です。素敵なご夫婦で、とってもお優しいのです。さらにお志も相当に高くていらっしゃるのです。そんなお二人をお迎えしての5年生の授業。とっても楽しみでした。で、期待に違わぬ授業になったのです!
Yineの小島様から今のお仕事についてとそれを志した理由をお伺いし、さらに米粉製品開発の苦労話を伺った子どもたちは、お二人に憧れのまなざし。これだけで素晴らしいキャリア教育になったのです。が、それではまだまだ終わりませんでした。お店の商品の一つであるベーグルの作り方を伺い、商品の現物をお見せいただきながら、「この緑色のベーグルは中にホウレンソウが混ぜ込んであるんですよ」というお言葉を聞くと、教室中に「えええええー!」っとどよめきが生まれました。
さらに、商品開発の観点をご教授いただいた後に、子どもたちは自分たちが開発するベーグルのラフスケッチをしました。ほらほら、君たち。もうよだれが垂れてるよ。ははははは、うそうそ。でも、君たちとYine様が共同開発するベーグル、さぞおいしいんだろうねえ。まだ完成してませんが、とりあえず購入予約お願いしとこうっと!
1月16日【6年学級活動p4c】ショック!!!「p4c多過ぎ問題」!?
「6年生は週1でp4cやってます」と担任から聞いていました。
かなりの頻度ですねが、これくらいやっているからこそ、彼ら6年生はものすごく成長していると感じています。
ものごとを深く考える力、自分の思いを臆せずに表現しようとするその姿勢、協働的に対話する力。素晴らしい子どもたちです。
だからこそ、この日のp4cで選ばれた問いが私に与えたショックは大きかったのです。それは
「p4c、多すぎ問題」!
ガーン!子どもたち、p4c嫌だったのー!?ショック・・・。
私が失意のどん底の中、p4cは始まりました。
「前は週1くらいだったんだけど、最近は週3くらいやってる。さすがにちょっと多すぎなんじゃないかなと・・・」
ははははは。週3ですかー!それはそれですごい!
「p4cを週1くらいでやるならいいんだけど、今はp4cやる機会が多すぎて、それもノンジャンルのことが多いから、対話する問いのネタがなくなっちゃうって言うか、ネタ切れ」
「そう。週1ぐらいがちょうどいいと思う」
「やり過ぎると、次のp4cまで集中力が戻ってこない。切れたままになっちゃってる感じ」
そこで、私がみんなに訊いてみました。「p4cって相当な集中力が必要な人ってどれくらいいるの?」
すると何と全員が挙手です。全員ですよ、全員!それくらい彼らは全身全霊をかけて(ははははは、そこまでじゃないか)、p4cをやっていたんですね。道理ですごい対話がすごいわけですね。私はものすごく嬉しくなりました。で、さらに訊いたのです。
「みんな、そうだったんだね。素晴らしいと思う。じゃあさ、どれくらいの頻度がいいの?」
「そうですね、ぼくは週1くらいかなあと思うけれど、問いのネタがあればもっと多くてもいいかなと思います」
「ぼくは週5!友だちとこうやって話すことはいいことだと思うからです」
「う~ん、問いがあればいいけれど・・・」
「じゃあ、間をとって週2くらいがいいんじゃない?みんなで一つのことを考え深めるっていいよね」
「もうちょっと多くて、週3くらいでどうかな?」
「私は多くても少なくてもどちらでもいい。回数が問題なのではない。私たちp4cやってるけど、やればやるほどよくなれるって言うか、深く考えられるようになっていると思うよ」
あああああーーーーー!私、涙がちょちょ切れそうです。君たちも自分たちの成長をしっかり自覚していたのね。ううううう・・・(涙)
「週1か週2がいいのかな。大きな行事があるときはその前にp4cしたり、終わった後にp4cで振り返ったりするといいから、もっと多くてもいいけど」
「やっぱり、週3がいいなあ。私は考えるのが楽しいもの」
「p4cをすることで、新しい考えを思いついたり、友だちの考えを聞いたり、そして自分の意見を発言するって大事なことだと思う。減らさない方がいい」
「でもやっぱり多すぎると集中できなくなっちゃう。集中力が限界になっちゃう」
「ぼくは週5がいいと思う。p4cは問いを設定する力、話す力、みんなと対話する力が付く。算数ってめんどくさいから、算数よりp4cの方がいいなあ。もっとp4cをやって集中力をさらに付けたい」
「う~ん、私は週1がいい。久しぶりにやる方がやる気も上がるよ」
「私は週5。集中力が上がるし、勉強になるよ、友だちの意見を聞くのって」
「ぼくは週2くらいがちょうどいい」
「今は道徳や学級活動でp4cすることが多いでしょう。どちらかp4cやったら、もう一方はp4cじゃなくていいんじゃない?」
「私は週1。週5は力が付くことは付くと思う。でも飽きちゃうよ。みんながそうだとしたら、人が話している間おしゃべりする人が出てきて、セーフティが崩れちゃう。そうなったらp4cしても意味がなくなっちゃう」
「週5はやっぱり飽きちゃうと思う。でもさ、国語や算数はもっといっぱいやってるよ」
「本音を言うと、国語や算数は面倒くさい。体育は好きだけど」
「国語や算数は単元によって学習内容が変わるよね。だから飽きない。p4cだって問いは変わるけれど、根本的なことは同じだから飽きちゃったり、集中が途切れちゃったりするかも」
ここで私が介入。「外国では、数人の子が一つの大きなテーブルを囲んで授業を受けている光景がよく見られる。グループ学習が授業の基本になっている国も多いんじゃないかなあ」。私は話し合いながら課題を解決するという点ではグループ学習もp4cも同じというつもりでの発言でしたが、子どもたちは、ふ~ん、で、それが何か?って顔してます。子どもたちはグループ学習とp4cは全く別物として捉えているんですね。
それならばと私はさらに介入。「理科でp4cやることがあるでしょう。あれはいいの?」
「はい。理科は単元が変わると学習する内容もガラッと変わるし、p4cも変わる」
「理科のp4cは、実験はどうやったら、どうなるかって感じの対話が多いですよね。だから国語や算数みたいに手を挙げて、黒板の前で『答えは〇〇です』って言うより、私は言いやすいです」
「理科では、予想したり考えたりするのは好き。だけど実験して新しい発見をするのがもっと楽しい」
「私もひとつのことについて予想したり深めたりするより、新しいことを見つけたり、やってみたりするのが楽しい」
「理科のp4cはいいよ。月の満ち欠けについて以前対話したよね。これまで習ったことを基に考えたりしたけど、それが楽しかった」
「ねえ、こういうのは。実験をする前に、みんなでp4cをしてじっくり予想したり考えたりしてから実験するの。どう?」
「ああ、いいね」
おおおおおーーーーー!当校の理想とする教育像「子どもがつくる学び」を地で行ってますね。子どもたちは授業のよりよい方法にまで言及を始めました。
私、すっかり嬉しくなっちゃって、さらに介入。「君たちすごいよ。君たちが授業の方法を考えるなんて、まさに子どもがつくる学びの最たるものだね。じゃあさ、どんな勉強が君たちにとって楽しい勉強なの?ドリルでひたすら練習とか」
「そうですね。私は問題集やドリルをずっとやってるより、新しいことをどんどん学んでいきたい。もっともっと先に進みたい」
「p4cはいい。みんなの意見を聞いているうちに考え方が変わって、よくなると思える」
「うん。みんなで考えるのがいい。算数なら計算方法を覚えるんじゃなくて、それまで勉強したことを基にして考えるのがいいな」
「そうだね。漢字練習もただひたすら書いて覚えるだけじゃなくて、漢字の成り立ちを調べるとかすると楽しいし、覚えやすい」
「国語や算数なら、まずp4cをやってから、それからいつもの授業するといいと思う」
「算数は学ぶべきことが決まってるからp4cに向いてるかどうかわからないけれど、国語なら物語文の登場人物の心情とかについて考えるのにp4cはいいんじゃない?」
「ああ、そうだね。次の物語の授業でやってみたい」
「結局さあ、一人でやるんじゃなくて、みんなで考えたいってことなんだよね」
p4cの実践を積んでいくと、わずか半年程度で子どもたちはここまで鍛えられるのですね。
敢えて言いましょう。恐るべし6年生!恐るべし担任!
子どもたちのp4cに対する捉えがどんな学習に向いているかとか、よさは何かとかなど、実に深いと思います。
さすが6年生!君たちとp4cしているとホント楽しいよ。ありがとう!
1月15日【1年道徳p4c】外国の料理
これまで素晴らしい対話を展開している1年生。この日は担任がファシリテート。実は、このファシリテートが素晴らしかったのです。
まず、問い(課題)の設定の妙です。教科書にはインドのカレーやアメリカのハンバーガー、中国の水餃子などの写真が掲載されています。これらの写真を見ながら、担任は子どもと対話していきました。「おいしそう」「私、これみんな食べたことある」「この写真の料理はみんなおいしいよ」「餃子はスープの中に入っているね。焼いてない」「私ね、こういう餃子食べたことあるよ」「水餃子って言うんだよ」「うん、つるんとしておいしいんだ」「インドのカレーは日本のカレーと違うね」「インドのカレーってものすごく辛いんだよ」「へえ、そうなの」など子どもがどんどんつぶやいているのを担任は整理しながら、「どんな料理が好き?」と問い掛けました。すると、「カップラーメン!」という声。ははははは。確かにカップラーメンはおいしいわなあ。ところが担任はこれを好機として逃しません。「ねえ、みんな。カップラーメンってどこで生まれたのか知っている?実は日本で生まれたんだよ」と話すと、へーと子どもたちにとっては意外な感じ。
さらに教科書を見ながら、子どもたちに問い掛けました。
「写真の子どもたちは何て言ってる?それぞれの国の子どもたちはそれぞれの国の料理を紹介しながら何を伝えたいんだろうね?」
子どもたちは「ええとね、自分の国の食べ物の好きなところだよ」「自分の国の好きな食べ物」「自分の国のことについて、食べ物の他にも紹介したいことがあるんじゃないの?」と子どもたちの発言があったところで、担任は「じゃあ、p4cの問いは何にする?」ととどめの一撃。子どもたちが選んだ問いは、「外国の料理って、おいしいのかな?」に決まりました。おおー!いい問いですね。さすが子どもたち、さすが担任です!
もう一つこのp4cの素晴らしいところを挙げるとするなら、対話における子どもたちの発言と担任の対話を深める問い掛けでしょう。これについては、以下の対話をご覧ください。
では、対話の流れをダイジェストで見ていきましょう。
「私はおいしいと思うよ」
「でも、辛い料理もあるでしょう。苦手な人もいるかもしれない。でも人それぞれだしね」
「私たちが辛いって思っても、その国の人たちにとっては違うかもよ」
「うん、その国の人たちにとってはおいしいかも」
「食べ物の味は国によって違う。日本では辛いと思われても、その国の人たちにとってはおいしいと思うよ」
「インドのカレーって、日本と違ってパンみたいなのにつけるおかずがたくさんある。だから辛いおかずがあっても、別のおかずを食べればいいから、全く食べられないってことはないんじゃない?」
私も発言しちゃいました。「私中国に行ったときに食べた料理はものすごく辛かったの。で、小学校で給食も食べさせてもらったんだけど、それもものすごく辛かったのよ。で、『1年生もこんなに辛いの食べるんですか?』って訊いたら、『はい、普通においしいって食べてますよ』って答えだったんだよ」
「やっぱり、日本の私たちにとっては辛くても、中国の人たちにとってはおいしいんだよ」
「ほかの国でも同じ。インドのカレーだって、インドの人は辛くてもおいしいと思うと思う」
「その国の人たちは、自分の国の料理を外国の人にもおいしいって言ってもらえると嬉しいと思う」
担任が再び深める発問をします。「さっきの話なんだけど、どうして教科書の子たちは自分の国の料理を紹介してくれたんだろうねえ?」
「みんなに自分の国の料理がおいしいって思ってほしいんだと思う」
「みんなに食べてもらいたいんだよ」
「教科書に載ってる国以外の国の人も、自分の国の料理をおいしいって言ってもらいたいと思ってるよ、きっと」
「国によって、おいしいって感じ方が違うと思う」
「料理に入っているものも違うし」
「それぞれの国の人は、『私の国の料理は、私が好きな味です』って伝えたいと思うよ」
「あなたはどんな料理が好きですか?って訊きたいかも」
いよいよ道徳の時間も終盤です。
担任「みんなは日本の料理で紹介するとしたら、どんな料理を紹介する?」
「ぼくは納豆ご飯」
「私は日本のカレーライス。すごくおいしいよって」
「カレーライスはご飯も使われてるから、すごく大事」
「自分の国の好きなところも言いたい。教科書の子たちは料理のことおいしいって言ってるけど、自分たちの国もいい国だよって言いたいと思う」
「うん。国のいいところって、いろんな感じがあるから、全部好きって言いたいよね」
何と子どもたちの発言が、この対話をまとめているようになっていますね。
対話自体は同じようなところを行きつ戻りつしていますが、それでも全体を見るとじっくりじっくりと深いところに進んでいるのです。
担任が最後に一言。「みんなは、これからいろいろな国の人と付き合うことがあると思う。そういう時には、相手の国のことも大切にしながら付き合うといいね」
恐るべし、1年生!恐るべし、担任!
「外国の料理はおいしいのか?」という問いを窓口にして、気がついたら、子どもたちの対話で国際理解の大切なところまでたどり着いていました。
何というp4cでしょう。これが1年生だってことが信じられません。
お見事!
1年生のみんな、今の気持ちを持っていれば、世の中は分断されることなく、世界は平和になると思うよ。君たちが大人になる日が楽しみです。
1月15日【4年総合】焼き芋の調理
1階廊下に香ばしい、ものすごくいい匂いが家庭科室から漂ってきましたよ。実は4年生が自分たちで育てたサツマイモを調理していたのです。
調理の講師はベースクラフターの平野様。平野様、何でもできるんですねえ、ホントすごいと思います。
アルミフォイルで包んだサツマイモをフライパンでじっくり焼き、焼き芋の完成です。子どもたちは、芋を2つに割って一言「わあ、黄金の芋だー!」。ははははは。ま、まぶしーって感じなのでしょうね。
そしてこの焼き芋をも凌ぐおいしさと評価を得たのは、サツマイモのバター焼き。「もっと食べたーい」という声が聞こえました。栽培で苦労した分、おいしさもひとしなのでしょうね。
1月15日【3・4年】冬休みを振り返って/3学期の抱負②
意見発表、この日は3、4年生の番です。代表のお子さんが立派に意見発表をしてくれました。やっぱりすごいなあ。
1月15日【祖父母サポーター】校内美化作業
今週も祖父母サポーターの皆様方がお出でくださり、ボランティアで校舎内の美化作業を行ってくださいました。この寒空の下、また寒風吹きすさぶ中、玄関の窓ふき等を丁寧に行ってくださる姿に、ただただ頭が下がるばかりです。心から、心から感謝申し上げます。祖父母サポーターの皆様、本当にありがとうございます。
作業のタイミングが合わず写真には写っていませんが、このほかにも何人もの方がボランティアで美化作業をしてくださっているのです。ありがたいことです。
1月15日【子どもたちの自主的・自律的活動】昼休みの校長室はまるで作業場
昼休みに融資の子どもたちが主体的に行っている昼休みの企画運営活動。
先日、「新春クイズ大会」と「人間まちがい探し」が成功裡に終わったばかりですが、子どもたちは様々なアイディアが溢れ出てくるようで、既に新たな企画が動き出しています。
今計画されているのは、「築地小学校のマスコットキャラクターを作ろう」のほか、「宝探し」、「バレンタインデーのプラバン作り」、「背中のキャラクターはなあに?」、そしてついに来ました「p4c大会」!
全校を動かし、学校全体に新風を吹き込む素晴らしい企画ばかり。すごい子どもたちです。
作業するのは自分の教室の他・・・、校長室ー!おかげで昼休みの校長室はポスター作りが行われていたり、企画会議が行われていたりとわいわいがやがや。あたかも作業場の様相を呈しています。
私はと言うと、「校長先生、色画用紙ください」「校長先生、ガムテープください」「校長先生、マジック貸してください」と完全に子どもたちの使いっ走りです、ははははは。嬉しいなあ、子どもたちが自分たちの自由な発想でどんどん動いているのですもの。
当校が理想とする教育像「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」の具現化に向け、子どもたちは猛スピードで走り出しています。
1月15日【職員作業】書初めの展示作業
17日金曜日から始まる「校内書初め展」に向け、職員が子どもたちの作品を1階廊下に貼り出しました。
力作が揃っています。
ご都合をつけ、どうぞお出でください。
1月14日【5・6年】冬休みを振り返って/3学期の抱負①
給食の放送で、各学年の代表児童が冬休みの振り返りと3学期の抱負を発表しています。
初日のこの日は、5、6年生。堂々として立派な発表でした。お見事!
1月14日【子どもがつくる学び 子どもがつくる学校】人間まちがい探し
3年生有志が企画運営してくれる「人間まちがい探し」が昼休みに開催されました。彼らはポスターを作って掲示したり、申込書を作ったり、放送で開催を周知したりしてくれたんですよ。今までほかの子たちがやっていたことを見て、学んでいたのでしょうね。会の運営もばっちり!堂に入ったものです。
会全体を見通して運営する力も素晴らしいものです。問題を出してくれる子が少なく、時間が余りそうだと見るや、こっそり私のところにやってきて、小声で「校長先生、時間が余りそうなんです。校長先生からも問題出してくれませんか?」って言うのです。なんて素晴らしい!こんなことなかなかできるもんじゃあありません!この企画運営力のすばらしさ!脱帽です。それにこの子たち、まだ3年生なんですよ!ほんとすごいなあと舌を巻くばかりです。私の後には別の教師も出題者として飛び入り参加。この教師にも子どもたちが出題を依頼したのかな?子どもたちの素晴らしさとこの教師の志の高さに、心からの敬意を表します。
一応ルールを改めて説明すると、まず、問題を出す子がポーズをとります。解答者が目をつぶっている間に1か所だけポーズを変えるので、どこが変わったのか当てるクイズです。
皆さんも、以下の写真でこの人間まちがい探しクイズに挑戦してみてください。
①
②
【答え】①体操着に隠さていた手が出ている。交差した腕も左右逆になっていますね。②左手の伸ばされていた人差し指と中指が、人差し指だけになっている。
1月14日【5年国語】写真を文章で表現する
5年生国語は『言葉でスケッチ』。1枚の写真に写っていることを文章表現する学習です。
写真はこれ。かわいい子猫ちゃんですね。5年生はこの写真をどのように表現するのでしょうか?
まず、子どもたちはこの写真を以下の4つの観点から分析します。
① 見て分かること
② 人物などの様子
③ 周りの様子
④ 想像したこと
担任は、子どもたちに情景描写をするように指導していました。私が辞書を引くと、「情景」とは「①感興とけしき ②その人の目に映じたありさま。また、単に、ありさま」とありました(『広辞苑第四版』新村出編 岩波書店)。つまり、子どもたちには自分の心を通じて見えるものを表現しなさいってことなんですね。
例として担任が「猫が草むらに横になっている」と言うと、子どもたちは「なんか、大人が腕枕して休憩しているみたい」という反応。ははははは。君たち、よく分かっているじゃないですか。
今後は、子どもたちが分析したことを基に、短い文章にまとめるそうです。
どんな文章を彼らは書くのかしら。楽しみです。
1月14日【2年算数】習熟のための工夫
2年生は時計の読み方の練習中。人は誰しも1回聞いただけでは理解したり覚えたりするのは相当困難なことです。だからこそ繰り返し繰り返し練習する必要があるのですね。ただし、ただ繰り返し練習するだけでは、意欲は持続できにくいでしょう。そこは教師の腕の見せ所。手を変え品を変えして子どもが飽きないように、楽しく練習し学習した事柄を習熟できるようにします。
さて、2年生は時計の読み方の学習中。1年生で習っていても、やっぱり繰り返し復習していくことが大切です。子どもたちは2人ペアになってジャンケン勝負。勝った方がグー、チョキ、パーの何で勝ったかによって、模型の時計の長針を進める時間を変えています。グーで勝ったら5分進める、パーで勝ったら10分といった具合です。そして、11時になったらゴール!この遊びで大盛り上がり!このように練習をゲーム化して、楽しみながら、時計の読み方に習熟できるようにしています。
1月10日【子どもたちの自主的・自律的活動】新春クイズ大会
5年生の2人が昨年末から企画運営してくれていた「新春クイズ大会」。もちろん私も参加し、大いに楽しみましたよー。とっても楽しかったです。
これまで、この2人の5年生は頻繁に校長室に来室して打ち合わせをし、お昼の放送を通じて全校の子どもたちによく働き掛けてもくれました。まさに私が意図していた企画運営力、仲間と協働的に活動する力を発揮してくれました。どうもありがとう。
この2人。次なる企画も頭にあるようですよ。すごいなあ。それもまたとっても楽しみです!
1月10日【全学級国語】校内書初め大会
この日の2時間目は校内書初め大会。各教室に分かれて、全校同じ時間に取り組みます。
放送で校長の開会の挨拶を行った後、どの教室でも子どもたちは集中して取り組んでいました。
「書は人なり」と言います。一画ずつ丁寧に書いて、心も整えることができたかな。
1月10日【4~6年学級活動p4c】黙食か?おしゃべりしながらの会食か?
当校が理想とする教育像「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」の学校運営部門でのいよいよ本丸と言っていいかもしれません。学校全体に関わるルールに子どもたちの意見を通り入れます。
実は12月に4年生の数人のお子さんたちから「校長先生にお願いがあります。今給食は黙って食べていますよね。それをしゃべりながら食べてもいいことにしてほしいのです」と直訴がありました。「どうして?」と尋ねると、その理由もしっかり答えます。おおおおおー!ついに来ましたね!待っていたんだよ、君たちのその言葉、そういう、学校を自分たちで変えていきたいっていう思いを!
そこで私は給食担当と生活指導担当の教師に話し、さらに職員全体にも話して、この日の教育活動に持ち込んだのです。
4~6年生の子どもたちが一堂に会して、給食の黙食を継続するか?話しながら食べてもいいことにするか?それとも、今現在やっているように前半は黙食、後半になったら話して食べるのもいいことにするか?これをp4cで対話します。
しかし、なんてったって90人弱の大群です。一体どんな対話になるのかしら?私は、朝から楽しみで眠れませんでした、ははははは。朝は眠らないか。
では、早速対話の様子を見ていきましょう。
まずは直談判に訪れた数人の4年生からです。
「みんなで話しながら食べた方が楽しいし、友だちとの関係もよくなるので、給食は話しながら食べてもいいと思います」
ほかにも数人、怒涛のように同様の意見で畳み掛けます。
やがて別の子どもたちも話し始めました。
「みんなが食べるときに話していたら、あまり食べないうちに給食の時間が終わっちゃうんじゃない?」
「給食を残す人が多くなると思う」
「それに感染症も心配。感染症にならないために黙食が始まったんでしょう。まだ感染症はなくなってないよ」
「唾が飛ぶと感染症になっちゃうかも」
「じゃあ、口元を押さえて、小さい声で話せばいいんじゃない?」
「やっぱり今やっているように、初めは黙食してて、12時30分になったら食べ終わった人は話してもいいことにしたら?」
「そうだね。そうした方が、ある程度感染症対策にもなるし、楽しくも食べられる」
「ねえ、話してもいいタイミングは、時刻で決めるんじゃなくて、食べ終わった人からしゃべってもいいことにしたらいいんじゃない?」
「う~ん。でもそうしたら、食べるのが遅い人はずっとしゃべれなくて悲しいと思う」おおー!友だちの発言から連想されること、推論できることに目を向けた発言ですね。素晴らしい思考力!
「私は最初からしゃべってもいいことにしたらいいと思う」
「そうだなあ。でもさ、しゃべってもいいことにすると、残量が多くなっちゃうし、そうなると『給食は残してもいいものだ』って考える人も出てくるかもよ」おおおおおー!これもまた推論に基づいた発言ですね、素晴らしい!
「感染症対策なんだけど、小さい声で唾が飛ばないように話すようなルールにするといいと思う」
「ねえ、こういうのは?隣の人が食べ終わっていて、自分も食べ終わっている場合にはしゃべってもいいことにするの。話しかけてもいいって言うか」
「隣の人だけだと範囲が狭すぎると思う。周りの人も食べ終わっていて、かつ自分も食べ終わったら話しかけてもいいの」
「ねえ自分で残しちゃいそうって分かっている人は、しゃべらないんじゃないの?」
「やっぱりさあ、みんながちゃんと食べるってことが大事なんだよなあ」あああああー!まさにそのとおり!給食指導の大切なところを突いてくるねえ。
「みんなで楽しく食べてれば、友だちがおかわりするのを見て、自分も食べきっておかわりしようって気になると思う」
ここで意見が途切れたので私が介入。p4cの思考のツール(WRAITEC)の中でも子どもたちが使いにくいとされている発言をかまします。
「さっきの話にもどるんだけど、本当にしゃべっていると給食の残量は増えるのかな?」
「そうですね。50%は本当だと思う。残飯が多いときはしゃべっているときだと思う」
「残渣量が多いときはおしゃべりだけじゃなくて、メニューの好き嫌いにもよるんじゃないかなあ」
ここでこの段階での考えを確認しました。3択で自分の考えに挙手してもらったのです。
① 給食は最初から最後まで、しゃべりながら食べるのがいいと思う人 ・・・ 6人
② 給食は最初から最後まで、黙って食べるのがいいと思う人・・・2人
③ 給食は前半は黙って食べて、後半はしゃべりながら食べるのがいいと思う人・・・その他大勢
つまり、黙食かしゃべりながら食べるのかの2項対立ではなく、第3極を選んだ子が多かったのです。そしてこれは、現行の給食をとるときのスタイルでした。
対話は続きます。
ここで5年生のあるお子さんが対話を深めようと試みます。
「みなさんに質問です。好き嫌いをなくすにはどうしたらいいと思いますか?」
おおー!給食のマナーを超える問い掛けですね。
「苦手な食べ物をなくすよう努力するってことだと思うよ」
「ぼくはね、苦手なものが出ても、自分が好きなものだと思い込むといいと思う」
「ああ、そうだね。苦手なものが入っていないと思い込む」
「それもそうだけど、給食で盛ってもらう時に、苦手なものは少なくしてもらって、盛られた分はがんばって食べる」
「うん。苦手なものでも1回は食べてみようよ」
「嫌いなものは味がないものだと思い込むのがいいんじゃない?」
時間が残りわずかになったので、最後は私が引き取りました。
「みんな、それぞれ一生懸命考えていて、素晴らしいp4cになったと思うよ。給食をとるときに大事にしてほしいことを言うね。一つは対話の中でも出されたけれど「まずは、みんながちゃんと食べること」。もう一つは「食材になってくれた命、それは動物も植物も同じことなんだけれど、そういう命をありがたいと思って食べてほしいんだ。どの生き物も命は失いたくないと思っている。それをいただくんだからね」。
これほどの大人数が同じ会場で一つの問いについて対話するのは初めての試みでしたが、どの子も真剣に対話に参加していました。人数が多い分、一人当たりの語る分量は少なくならざるを得ないのですが、それでも最後まで集中を途切れさせず考え続けていました。
特筆すべきはどの子もただ楽しいだけを望むのではなく、教育の一環として、よりよく成長できる一つの方策として給食を捉えていたことでした。給食は単なるエネルギー補給ではなく、ただ楽しむ場なだけでもなく、残さずいただくことが命を大切にすることにもつながると考えていた子も少なくなかったのです。今までの指導がしっかり子どもたちの中に生きていたということなのでしょうし、何よりも各ご家庭の教育力の賜物であると感じました。
今後は子どもたちの意見を踏まえ、給食の食べ方について職員間で再考することになりますが、「いただきます」「ごちそうさまでした」が、ただのお題目や喫食する合図なのではなく、どのような意味があるのか考えながら食べるようになってほしいと、子どもたちには期待しています。
これからも「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」を実現するために、築地小学校は邁進します!
1月10日 技能員さんの除雪
朝から校舎周辺の除雪をしてくださっている人がいます。そうです、技能員さんです。小型のロータリー型除雪機を難なく駆使して、子どもが校門を通ってから安全に玄関まで辿り着けるようきれいに道をつけてくださいました。ありがたいことです。
それにしても除雪機で雪を飛ばす姿がかっこいい!私なんて雪を飛ばす筒形のシューターの向きをうまく調節できずに投雪口が自分の方に向いちゃって、「ドワワワワ!た、たしけてー!」ってなっちゃったときあったもんなあ。全身雪だらけ。ははははは。
1月10日 新任職員、颯爽登場!
3学期から築地小学校職員として介助員さんが新たに加わりました。早速子どもたちに寄り添ってサポートしてくださっています。
また、ALTの先生も新しく赴任されました。とっても気さくで面白い方。子どもたちは心わしづかみにされています。
お二人の素晴らしく、力強い仲間を得て、築地小学校職員一同益々パワーアップして子どもたちの健やかな成長のために全力を尽くします。よろしくお願いいたします。
1月9日【4年算数】まずは隗より始めよ
4年生の学級独自のルールとして、板書された課題を視写し終わった子からその場で立ち上がって課題文を読み上げるというものがあります。これが徹底されていて見事です。これによって課題をしっかりと意識して学習に取り組もうとする心構えにもつながっているのです。
4年生は学習規律が徹底された学級の一つですが、いくつかある中で学級の学習上のルールとして、もう一つ挙げるとするなら、ノートに書く際、課題等重要な事柄は線で囲む、それも定規で引いた線で囲むというものがあります。このように一つ一つの行為を丁寧に美しく行うことはノート作りのみならず、学力向上、ひいては生き方にも影響を与えるのではないでしょうか。
どうして子どもたちは定規を使って重要事項を囲むように徹底できているのかしらん?と思ってみていたら、すぐに理由は分かりました。一番最後の写真が決め手なのですね。
「まずは隗より始めよ」なのです。
1月9日【2年国語】詩の読解の面白さ
2年生は国語で詩の学習。おおくぼていこさんの『ねこのこ』という詩です。
ねこのこ
おおくぼていこ
あくび ゆうゆう
あまえて ごろごろ
たまご ころころ
けいと もしゃもしゃ
かくれても ちりん
しかられて しゅん
よばれて つん
ミルクで にゃん
一読した後、2年生に「この詩、意味分かる?」と尋ねると、「分かりませ~ん」という声が聞こえます。教室中に大きな「?マーク」が浮かんでいるのが目に見えるようです。
ここで担任が尋ねます。「『あくび ゆうゆう』ってどういう意味?」。
子どもたちは「眠くてあくびしている様子」など、イマイチな反応。
動作化を促しても、やっぱりよく分からないようです。
続いて担任は「『あまえて ごろごろ』は?」と訊くと、子どもは「人が怠けているみたいにごろごろしてる様子」「飼い主に甘えて、背中を床に付けながら体を右や左に動かしている様子」などこちらも詩の意味を十分に捉えているとは言えない反応。
さあ、この状況をどう打開するか!?
そこで、教師は「『たまご ころころ』はどういうこと?卵が自分でころころ転がるってこと?それとも猫が転がしているの?」と尋ねました。
子どもたちの意見は2つに分かれました。大多数は猫が転がしていると考えている様子。
「だってさあ、卵は自分では転がらないよ」と言うので、「じゃあ、この文は『猫が』卵を転がしているってことね?じゃあ、さっきの『あくび ゆうゆう』は誰があくびしているの?」と訊くと「猫があくびしているの」と満場一致の答え。
子どもたちは、どうやら各文の頭には『猫が』という主語が省略されていることに気付き始めたようです。
ここで、私がこの詩で最も難解と思う個所に突入します。
「『けいと もしゃもしゃ』ってどういう意味?」
すると一部の子は「毛糸がもじゃもじゃしているんだよ」とは答えたものの、大部分の子どもたちは「猫が毛糸で遊んでもしゃもしゃにしちゃった」と答えました。これらの答えを聞いて、丸い毛糸玉の触感がもしゃもしゃだと考えていた子たちも考えを改めたようです。
話し合いをしているうちに、全ての文の冒頭に書かれるべき主語(この場合は「猫が」)が省略されていて、各文の前半は猫の動作、後半は猫の動作の形容動詞であることに気付き、一気に読解が進んだのです。
これらすべての文の主語は隠されていたものの、実は「猫」に統一されていることが分かった時、何人かのお子さんが、「ああー、そうかあ」と腑に落ちた様子が見られました。
教室に浮かんでいたいくつもの?マークの風船がしぼんでいったのです。
子どもにとって、これは素敵な経験として長く記憶に残ることでしょう。
実は、この話し合いの冒頭から「これは子猫の話だから」と詩の内容を理解して発言した子がいて、他のお子さんでプリントに主語の猫をも含めて視写していた子もいて、それらのお子さんは多くを語りませんでしたが、今後は別の教材になったときに、学級全体の読解力の向上に資するために、このお子さんのように一人だけの気付きを他の子どもたちに如何に広げるかがこの学級の課題となるでしょうね。
詩の読解の面白さを感じた子どもたちが多かったのではないかしら。
1月8日 始業式
3学期は始業式からスタートです。
まずは校長講話。学校運営に関して、次の2つを話しました。
① 理想とする教育像は「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」
これは子どもが主体となった教育活動を重視することにほかなりません。教師が敷いたレールの上を子どもが円滑に進むのではなく、子どもが自らの手で道を切り拓く力を付けてもらいたいと願ってのことです。
(この次に話す)学校運営の2本柱の1つ「p4c(対話)」では、対話の議題(問い)すらも子どもが設定することを基本としています。
また、2学期から本格的に始めた昼休みに行っている「怖い話大会」や「クリスマスオーナメント作り」、子どもにアシスタントして携わってもらった「レインボーフラッグ作り」も子どもの主体的な活動を促す一環です。運営する子どもたちにも参加する子どもたちにも大好評で楽しみにしている子どもたちも多いです。
これらの活動はただ楽しいだけでなく、子どもたちの企画運営力jはもちろんのこと、友だちと協働的に活動する力の育成にも大いに役立っていると考えています。
さらに現在は「新春クイズ大会」「人間まちがい探し」も計画されていますし、学校のマスコットキャラクター作りの構想もあるようです。
子どもたちには、主体性や企画運営力などを自ら育みながら、大いに楽しんでもらいたいと思います。
② 学校運営の2本柱は「p4c(対話)」と「地域連携」
後者の「地域連携」については子どもたちには「地域の人と一緒に学ぶ」と言い換えて説明しました。
この2つは言わずもがなでしょう。
「p4c」は学年によって取り組みの頻度に差があるものの、p4cを大変楽しみにしている子どもたちも多いです。
初めこそ「p4cは苦手」と言っていたお子さんも、回を重ねるうちに発言数も多くなり、自信をもって発言する姿が見られるようになっています。きっと自分が発言したことをほかの子どもたちから受け入れられることで自己肯定感と友だちとの信頼関係が高まっていることが自分でも分かっているのではないでしょうか。
「地域連携」は当校が長い間(10年くらい?)取り組んでいる教育スタイルで、確かな効果が認められているところです。さらに地域の方々と対話することができたら、その教育的効果は飛躍的に伸びるのではないかと考えています。
私は上記に加えて、人にやさしくしようと呼びかけました。
これらをかなりかいつまんで話したのですが、子どもたちはじっと聞いていてくれましたよ。
3学期、子どもたちはどれほど成長するのでしょうか。とっても楽しみです。
校長講話の後は、生活指導部の教師が冬休みを振り返っての話と今月の生活目標について話をしました。
1月の生活目標は「きまりを守って遊ぼう」です。
子どもたちには安全に、そして楽しく過ごしてもらいたいと願っています。
1月8日【各学級の学級指導】みんなそれぞれ。早速対話の学級も
始業式の後は学級活動。新しい漢字・計算ドリルを配付したり、提出物を集めたり、席替えをしたり、新学期のめあてを決めたり・・・と各学級それぞれの活動をしていました。
早速対話を始めている学級もありましたよ。
5年生は給食の食べ方について、黙食を継続するか、会話しながらの喫食にするかなど近くの子どもたちと話し合っていました。
子どもたちが戻ってきた築地小学校。やっぱり子どもたちの笑顔っていいですね。
1月8日【各学級】新年度の子どもたちを迎える黒板アート
この日から新学期の授業日がスタートします。
子どもたち、寒さに震えながらも元気に登校してきましたよ。
各教室では、そんな子どもたちを、それぞれの担任が描いた黒板アートやメッセージが迎えます。
1月7日【蔵出し8】6年生
今回の蔵出しはこの記事が最後になります。
この翌日から3学期です。子どもたちは準備は整ったかな?
さて、ここで前学期末のエピソードをひとつ。ある学年で3学期はどのような学習をする予定なのかt担任が話すと、あるお子さんが「わあ、楽しみだなあ。ぼく、冬休み要らないよぉ」。
このお子さんに限らず、みんな3学期の勉強、楽しみにしてお出で―💛
あとね、5年生有志が考えてくれてる「新春クイズ大会」とか、3年生有志が考えてくれてる「人間間違い探し大会」とかもあるよー。
もちろん各担任も、みんなの興味関心を湧かせる学習も計画していますよ。どうぞ、お楽しみに
お待たせしました!では、ラストを飾る6年生です。どうぞー!
1月6日【蔵出し7】5年生
もうどうにも止まらないーってことで、行っちゃおうかな?行っちゃうんだなー、これが。蔵出し5年生、行きましょう!
1月6日【冬の蔵出し6】4年生
冬の蔵出し、お次は4年生!いってみよー!
1月6日【冬の蔵出し5】3年生
年末からの続きの蔵出し。今度は3年生です。ではどうぞー!
1月6日 新春のご挨拶
年頭にあたり、謹んでご挨拶申し上げます。
本年が皆様方及び築地小学校の子どもたち、教職員、保護者の皆様、地域の皆様方にとって実り多い年となりますようご祈念申し上げます。
いい年になるといいなー!
12月27日【冬の蔵出し4】2年生
お次は2年生。彼らの元気な姿が映っているかな?どうぞー!
12月27日【冬の蔵出し3】1年生
視点を変えて。学年のフォルダに入っていた写真(2学期)から、まずは1年生。どうぞー!
12月27日【冬の蔵出し2】11、12月
冬の蔵出し第2弾。11月の途中から年末までとなります。いってみよー!
12月24日【昨日アップできなかった分ですが】終業式の朝
記事の順番が入れ替わっていますが、12月24日、終業式の朝のこと。
黒板に担任のメッセージが書かれた学級がありました。子どもたちは喜んで、黒板の前で、はいチーズ!
12月26日【冬の蔵出し1】9、10、11月
2学期のホームページでお知らせできなかった写真を一挙大放出(と言ってもごく一部ですみません)。
子どもたちの顔は結構ぼかしてありますが、どうかご容赦ください。ではどうぞー!
12月24日【全学級 学級活動】通知表渡しほか
学級活動の時間、5年教室にサンタさんがやって来ましたよ。子どもたちは大爆笑!で、通知表渡し。子どもたちにとっては、クリスマスプレゼントになるのかな?
他の学級でも通知表を渡された子どもたちはじっくりと目を皿のようにして見ていました。
また、今年の汚れは今年のうちにとばかりに、校舎内の清掃。これで新年を気持ちよく迎えることができそうですね。
ちなみにサンタさん。子どもたちが乗った下校バスが見えなくなるまで、ずっとこの格好でした!ははははは。
12月24日 終業式
実り多かった2学期もこの日が終業式。各学年の代表児童が、2学期に頑張ったこととやできるようになったことを発表しました。みんな、堂々と素晴らしい発表でした。その後、校長講話を挟んで、生活指導主任から交通事故や不審者等に気を付けることなど冬休みの過ごし方について講話がありました。
また、長期休業終了直前や終了後に自殺する子どもが急増することから、自殺予防についての話もしました。
子どもたちよ、つらいことや困っていることがあったら、大人に相談してみてね。
12月23日【5年国語】あなたはどう考える?
5年生は国語で論の立て方について学習中。先日それぞれの子どもたちが自分で設定した問いについての意見文を執筆したばかり。
担任の指導で、子どもたちは次のような文章構成での執筆をしていました。①自分の考えを述べる。→②考えの根拠を明らかにする。→③自分の意見に対する反論を予想する。→④反論に対する自分の考え(反論への反論)を述べる。みんな頑張って執筆していました。
さて、この日。今までの学習の発展として、学級全員が同じ問いを設定し、イメージマップスタイルで考えを系統的に整理し、物事を多面的・多角的に捉える学習にチャレンジしました。この時間におけるイマージマップは、中心に問いを書き、それに対する考えを、関連する事柄を網の目のように書き込んでいくのです。こんな感じです。👇
まず、問いを決めるのですが、子どもたちから出された問いの候補は次のものでした。「どうして大人は子どもにお年玉をあげるのか?」「お正月はなぜ休みなのか?」「スマホは幼いうちは必要か?」・・・。ははははは。なんかp4cっぽいなあ。さすが5年生!
さて、その中で選ばれたのは「現在給食は黙って食べる『黙食』ですが、このまま継続してもいいかどうか?」です。これは私が出しました。この問いにすることによって、給食を食べることによってどんなことを学べるのか、あるいは楽しく喫食することはどんな意義があるのかなど、様々な価値に触れることができると考えたのです。しかし、その効果は未知数です。吉と出るか、凶と出るか!?(「凶」はないか)さあ、5年生はどう考える?
12月23日 風の強い日、寒い朝
朝、子どもたちが登校する前、児童玄関の前は数人の職員が除雪していてくれました。
叩きつけるような冷たい風が吹きつける中、子どもたちは身を固くして登校してきます。
(おーおー、寒かったでしょう。早く玄関に入りなさいね)
ところがこの寒空の下、休み時間に外で遊ぶ子もいます。
(君たちはまさに風の子だねえ。雪の子かな?)
子どもたちが下校するころ、あるお子さんが「校長先生、校長先生、ほらほら」と指さしているので見てみると、そこにはかわいい雪だるまが鎮座していました。
また別の場所では、下校のバス待ちで、雪だるまを持って並んでいる子がいました。ほかの子たちからさんざん注意されていますが、なかなか手放すことができません。ずっとうつむいたままなのです。雪だるまを持って乗車できないことは本人も十分承知しているのでしょうが、雪だるまを捨てるには忍びないのでしょうね。
「今日は寒いから、玄関のところに置いておいても、きっと明日の朝まで溶けずに残ってるよ。明朝、また楽しみにお出で」
そのお子さんはこくりと頷いて、雪だるまをそっと玄関前に置いてバスに乗っていきました。
でも、昼過ぎ、ちょっと日が差してきちゃったなあ。あああああー、風前の灯ならぬ、日光下の雪だるま。
12月23日【4年国語】冬の楽しみ
もうすぐ冬休み。
4年生は国語『冬の楽しみ』の学習中。子どもたちはものすごいテンションです。
いつも集中していて、私語がない4年生ですが、冬休みに話題が転じるととなると話は別。
子どもたちは、冬休みに何をする予定なのか、どれほど楽しみにしているのかを各自話し出し、教室中が大盛り上がりです。
それでも担任が話し出すと子どもたちはし~んと担任の話に耳を傾けるのですからさすがです。
黒板には「十二月 師走 もちつき 大みそか 年越しそば じょ夜のかね ゆずゆ かぼちゃ 大そうじ すすはらい」などと書かれています。子どもたちと話したのでしょうね。
教室の壁には、子どもたちの俳句作品が掲示されていました。
「冬休みに 家族でかまくら作るなり」
「冬休み みかんが楽しみ おいしいな」
「冬が来た サンタはまだか クリスマス」
みんな、冬休みが楽しみなのね。
12月20日【6年学級活動p4c】メタp4c
この日、6年生はp4cで自分たちのp4cを見つめます。言わば「メタp4c」って言うのですか、こういうの。
問いは「みんなが〇〇できるp4cにするには?」と私が枠を設定し、〇〇には子どもたちが「楽しく」を代入しました。
と言うことで「みんなが楽しくできるp4cにするには?」がこの日の問いになりました。
では早速対話の様子を今回もダイジェストで見ていきましょう。
「この問いなんだけど、そもそも『楽しく』って何だろう?」
おおっと!何ということでしょう!いきなりクリティカル・シンキング炸裂です。
「そうだなあ。話せなくなるような重い雰囲気じゃあ、楽しくできないよね」
「うん、そうだね。みんなが楽しいってのは、みんなが話すことができる雰囲気作りが大事ってことかな」
「必ずしも話さなくたって、しっかりと頭の中で考えていれば、学びにはなると思う。けど、一人も話さないならp4cの意味がないよね」
「みんなが安心して話せる環境が必要だと思うよね、やっぱり」
「話しやすい雰囲気ってあると思うよ。そういう空気って言うか」
「そう。その雰囲気の中で、全員が参加できるp4c。楽しいと思うよ」
「ぼくもそう思う。みんながしゃべるってことが大事なんだと思う」
「その時々の問いとか話の流れで発言したくても発言できないこともある。そういう時はしっかり聴く」
ここで教師がp4cで主体的に対話することについて話しました。対話のオーナーシップとでも言えばいいのでしょうか。
以下はその話を受けての子どもたちの発言です。
子どもたちだけで対話を動かそうと奮闘しています。
「みんなの発言を聞いていて思ったんだけど、みんな一人一人にとって『楽しい』ってどんなこと?一人ずつ言っていこうよ」
おおおおおおおー!あなたの心の中が読めるようです。一人一人の楽しいを出し合って、それをp4cに生かせないか追求するってことなんでしょう!こういう発言は対話の全体像を思い描けないと言えるもんじゃあありません。すごいすごい!
「私が楽しいって思えるのは、場がし~んとならないときかな」
「私は明るい雰囲気だと楽しいって思える」
「p4cだからね。みんなが一生懸命考えてると、楽しいって思えるんだと思う」
「そうだね。それとみんなで同じ一つのことについて考えるっていうのが楽しいんじゃないかな」
「みんなで同じことについて考えるのが楽しい」ってことは、そもそもp4cであれば、もう楽しいってことなんだねえ、君たちは。
「友だちの発言を、関心をもって聞くようにするのがいいんだよ」
「笑顔で対話するのもいいんじゃない」
「あとね、友だちが発言した後に間を置かずに誰か発言すれば、前の発言者が不安にならないと思う」
「発言する、しないではなく、みんなの思考が止まらないp4c。これが楽しい」
「やっぱりどんどん手が挙がるってのも大事だと思うよ」
「p4cにセーフティがあるのが大事だと思う、やっぱり」
「みんなが言ってることはベースにセーフティがあるからできるんだよね」
「セーフティがあれば安心して発言したり、話を聞けたりする」
「感心される意見を言えればいいんだと思うけど」
「誰かが発言した後にし~んとなると、変なこと言っちゃったんじゃないかって心配になると思う」
「そうだね。『なるほど』だとかの相づちを打ったり頷いたり・・・そう、リアクション!聞いてる人たちがリアクションを取れば発言した人も心配にならないと思うよ」
「問いを分かりやすく深めやすいものにするのが大事なんじゃない?」
「みんながp4cは自分たちのものだから深めようって意識するってことが大事だと思う」
「さっき、みんなが自分の『楽しい』について話したよね。それは一人一人が違うってことが分かった。多様なんだよね。それを超えてみんなが楽しめるp4cってどういうものなんだろう?」
「う~ん。普段は話をしない人も話せるp4c」
賛同する子が多数。結局、みんなが話ができて、話を聞けて。みんなで対話できるってのが、子どもたちはいいのかしら。
「楽しいときって夢中になったり、もっとうまくできるように一生懸命やってる時だよね。p4cでも、対話しててさ、夢中になったりしてる時じゃない?」
「さっきのみんなの『楽しい』は笑顔だとか感心だとかたくさん出てきた。そういうのを組み込んだp4cがいいんじゃない?」
「うん。一人一人が楽しめることを組み込んだp4c」
p4c後の振り返りでは「このp4c、楽しめた人ー?」という質問に全員が挙手しました。
全員が何かしらの形で発言したことが楽しかったんじゃないかなあ、子どもたちの言うとおりでした。
最後の最後に、あるお子さんが発言しました。
「このp4cの問いで、p4cのどういうところが大切なのか?について考える対話になったと思う」
おおおおおー!対話を見る力が育っていますねぇ。素晴らしい!
さらに、対話後、私に話しかけてきた子がいました。
「校長先生、みんなが楽しめるp4cについてなんですけど。みんなが話せるようにするには問いを簡単なものにすればいいんだけど、それだと浅い対話になっちゃいますよね。かといって、深い対話をしようとすれば話せない人も出てきちゃう。だから、どうやってみんなが話せて楽しくできるようにするかが一番の問題と思うんです」
なるほどねえ。そのとおりだね。
別のお子さんたちが書いた言葉を何人分か抜粋して紹介します。
・「深まらない問い」を「深まる問い」にするのが、p4cとしてすごく大事なんじゃないかって思います。
・「みんなで協力しながらp4cを進めていく。無理に発言してもらうんじゃなくて、助け合いながら発言を重ねていく。発言した人を一人にしない」
・「今日のp4cでみんなが様々すごいのを出してくれて、私も様々考えて、考える幅が広がったことが分かりました。それで〇〇さんがp4cもみんなが楽しくできるように改造すれば!という意見が出て、〇〇さんはすごいなと思いました」
・「みんなが楽しめるp4cは、結局たくさんの人の考えを取り入れ、実践することだと思う。 p4cをやって楽しかったことはみんなで考えを出して、p4cを自分たちで変えていくことが大切だと思う」
・「もっとたくさんの人がp4cを好きになって深まる問いにすればいい。みんなが楽しい、発言したくなるp4cにすればいい。みんなが楽しくなるにはみんなの意見が必要。みんなが言えるように相づちを打ちたいと思った。今日のp4cが次に生かせるといいな。次のp4cが楽しみ」
・「みんなで『楽しく』とは、p4cの大切なことで、楽しくなければp4cじゃない!誰かが嫌になったりすればセーフティがない。ただ『楽しい』は人によって違うから、みんなが言ったことを全部したい。たまに話を聞いていない人がいるのかも」
子どもたちが考える、子どもたちなりのp4c観がすごいと思います。
もう私がつべこべ言う必要はないでしょう。素晴らしいp4c。素晴らしい子どもたち。p4cを始めて8か月(?)の6年生の今がここにあります!
このp4cが今年のp4c納めになるのかな?
12月19日【3年総合】本づくりのために、まず何する?
3年教室を覗くと、グループごとに何やら楽しそうに話し合っています。三角形が描かれた紙に、付箋に言葉を書き込み、それを貼りながら話し合っているのです。
「何の勉強してるの?」と訊くと、どうやら総合的な学習の時間で、今までの学習の成果を3学期にまとめてイラスト入りの本にするのだそうで、そのために「まず何をするか?」話し合っていたというわけです。
教師が「まずこれをするから、みんなそのつもりで準備しなさーい」ではなく、子どもたちが自分たちの学びをどうするか考えるのですね。まさに「学びのオーナーシップ」が発揮されていると言ってもいいでしょう。この総合的な学習の時間は自分たちがつくる学びなんだという感じです。すばらしい。
子どもたちはどんな本を作り上げるのかな?今から楽しみです。
*最初の写真は、カメラの調子が悪くて、屋根裏の散歩者的視点になっちゃいました、ははははは。
12月19日【3年算数】円の性質の活用(コンパスを使って)
もう一丁3年生!
3年生は算数で三角形を描いていました。コンパスを器用に使って、円を描き、円の性質を活用しながら、二等辺三角形や正三角形を描くのです。
コンパスの使い方を、今の初歩段階でしっかりと身に付けておく価値は高いと考えています。
3年生、一生懸命勉強しています。
12月19日【2年道徳】近くの人と
2年生の道徳の時間。担任が発問をした後、近隣の子どもたちと話し合うよう促しました。どのグループも活発な意見交換がなされ、その後、再び担任が発問をすると手がたくさん挙がりました。
担任が指名すると、一人一人の子どもたちは結構語りますねえ。ごれはすごい。p4cでも語る子どもたち。p4c以外でも同じなのですね。
さらに特筆すべきなのは、子どもたちの聴く姿勢です。後ろの子が発言したら、みんなわざわざ後ろを向いて聞いているんです。これもすごいです!
12月19日【外国語・外国語活動】最後の授業
当校で長きにわたってALT(英語指導助手)をお勤めくださったダニー先生は、この日が当校の勤務最終日となりました。胎内市全体としても最後の授業となります。年末には母国にお帰りになるそうですから、日本での授業も同じなのかもしれませんね。
ダニー先生はとにかく子どもたちに大人気の先生。優しくて、かっこよくて、教え方も上手となればさもありなんというところでしょうか。
3年生以上の各学級では、授業の最後にお別れセレモニーをやり、名残を惜しんだようです。
ダニー先生、ありがとうございました!またいつかお会いできる日を楽しみにしています。See you!
12月18日【子どもの主体的な活動】クリスマス・オーナメント作り
この日の昼休みが、クリスマスオーナメント作りの本番です。
シールやモール、折り紙などは学校の後援会から援助していただきました。ありがとうございます。
お陰をもちまして、本イベントは大盛況!成功裡のうちに終了することができました。
事前に企画運営の4年生がそれぞれの飾りの作り方を紙に書いてきて、「これをみんなに見せながら作り方を説明しようと思うのです」という念の入れようです。なんて気の利く子どもたち。この説明書を示しながら丁寧に説明するんですから。みんなスムーズに作ることができました。そうして出来上がった靴下やリースを見せに来る子どもたちの顔ったら!企画運営してくれた4年生有志のみんな、ありがとう!とっても素晴らしい会になりましたね。
実はこの日の昼休みは、今学期最後の昼休みだったのです。ラストを飾るにふさわしい素敵なイベントになりました。
12月17日 子どもが主体の企画運営イベント続々と
当校が理想とする教育像「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」を具現化した姿の一つとしての、昼休みの子どもが主体のイベント。今まで「怖い話大会」「レインボーフラッグ作り(アシスタントとして作り方は子どもたちが中心になって教えていたのです)」を開催してきて、18日には「クリスマス・オーナメント作り」が待っています。
この日の給食の時間、オーナメント作りの幹事の4年生が、持ち物をアナウンスしていました。放送室からのアナウンスですので、最初の頃はかなり緊張気味だった子どもたち。でも今ではずいぶん慣れてきたようです。持ち物は「鉛筆とのり」だそうです。みんな、当日持ってきてね。まあ、会場に忘れちゃっても、すぐに教室に取りに行けるから、大丈夫よ。
さらに、この日、もう2つの子ども主体のイベントの告知がなされました。
1つは、「<新春>クイズ大会」です。主催は5年生の有志。子どもたちがクイズを出し、子どもたちがクイズを解きます。低学年の子たちなんか今から「ぼく、クイズ出しますよ。校長先生はクイズ大会に来ますか?」とやる気満々!そりゃあね、もう絶対行きますよー!冬休みのうちからクイズを用意しておこうって子もいるようです。
もう1つは、「人間まちがい探し」!おおおー!なんというタイトルでしょうか!おそろしー!「あなたの存在自体が間違いなのです!ドーン!」とかって言われたらどうしよう・・・。どきどき!主催は3年生の有志。ポスターを読むと、問題を出す子が最初にポーズをして、問題を解く子が目をつぶっている間に1つだけポーズを変えるので、どこが変わったのかを当てるクイズなのだそうです。なるほどー。これは面白そうですね。
「<新春>クイズ大会」は1月10日(金)の昼休みに、「人間まちがい探し」は1月14日(火)の同じく昼休みに開催される予定です。
もうすぐ冬休み。子どもたちには冬休みを堪能してもらいたいと願っていますし、3学期にまた登校することを楽しみにしていてもらいたいとも思っています。
12月16日 期末大清掃
学期末の節目に、今年一年間お世話になった校舎をきれいにしようという意識を高め、新年を迎える環境を整えることを目的に、この日2学期末大清掃が行われました。普段手の届かない場所をも重点的にきれいにします。
子どもたち、寒い中ですが、黙々と掃除していましたよー。素晴らしい。
この一生懸命さが学力はもちろんのこと、人間的な成長をも促すのだろうと思っています。
12月16日【子どもがつくる学び 子どもがつくる学校】クリスマス・オーナメント作り
「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」を具現化した姿の一つとして、昼休みに行っている子ども主体となって行う活動。
今までは、たまたま廊下を歩いていた子に「これやってみない?」と私がスカウトしていたのですが、今回は子どもたちの方から、私に「校長先生、今度クリスマスオーナメントづくりをみんなでやりたいんです!」と申し出がありました。「必要なものは折り紙と針金のモールです。いいですか?」。
おおおおおー!もう、悪いわけないじゃないですか!ウエルカム☆ウエルカム!私はもう嬉しくって仕方がありません。「君たち、私はね、君たちのような言葉を待っていたんだよ~!」と抱きしめんばかり(本当に抱きしめたら問題になりますので自重しましたが。ははははは)。
で、この日、廊下にはポスターが何枚も貼りだされ、給食の時間には放送でも告知されました。
開催は2日後の昼休み。とっても楽しみだなあ。
12月16日【6年社会】アジア・太平洋戦争および原爆投下について
アジア・太平洋戦争中における原子爆弾投下について、6年生の社会科(歴史分野)の教科書ではどう扱われているのでしょうか。
「アメリカ軍は、8月6日に広島、9日に長崎に原子爆弾を投下しました。地上から約1万mの高さにまできのこ雲が立ち上がり、熱線と爆風で、建物はくずれ、人々は体を焼かれました。この原子爆弾の投下によって、広島、長崎の両市では、合わせて30万人以上の命がうばわれました。現在でも、放射線の影響による後遺症に苦しむ人々がたくさんいます。」
直接原子爆弾について触れられているのはこの4文と2枚の写真のみです。当然、これだけでは原子爆弾についての理解は十分とは言えません。
これ以外について、何をどのように伝えるのかは、各教師に任されているのです。
さて、6年生。教室の前を通ると、ノーベル平和賞を受賞した被団協のスピーチの動画が流されており、子どもたちは食い入るように見つめていました(写真は見終わった後です。視聴しているところを撮影できなかったのです、とほほ)。
黒板には「敗戦までを学習し、自分の考えをまとめよう」として、さらに「核爆弾12000発、すぐに発射可能4000発」など、アジア・太平洋戦争末期および現在各国の軍備の状況について端的に記載されていました。
子どもたちは担任の話を聞き、さらにタブレット等で自分自身でもこの戦争や原爆について発展学習として調べてまとめていました。
かつて、老子は「魚を与えるのではなく釣り方を教えよ」と言ったと伝えられています。
原爆の投下について、教師の考えを伝えるのは簡単ではありますが、やはり子どもたちが自ら調査し、仲間と対話して、自分なりの考えを持つなどの術を教えたいものです。
原爆投下を正当化する言説などを引き合いに出しながら対話するなど、子どもたちには借り物ではない自分の考えを持ってほしいと思います。
12月16日【1年国語】すぐに相談!&常に叙述に立ち返る
1年生は国語で物語教材の読み取り中です。
1年生全体と担任とで対話しながら読み取りを進めるのですが、まず授業のテンポがすごくいい。速すぎず、かといって間延びせず、子どもたちが意欲的に読み理解する上でとても適しているテンポです。
さらに担任は「はい、隣の子と相談してみて」「班のみんなで話し合ってみて」と随時子ども同士の対話をも促しています。「随時」というよりは「しょっちゅう」という感じですかね。そして相談する際には、相談している相手も指名された時にしっかりと発言できるように相談するんだよ」とも言っています。
相談と言っても、自分の思いを一方的にしゃべるだけで、伝えようという意識がない場合も一般的な小学生にはよくあるケースです。その点、我らが1年生は、相手意識をしっかり持って、「相手は自分が言わんとすることを理解して聞いてくれるのかしら」と考え、必要に応じて工夫して伝えることを求めているのです。
担任の独りよがりな進め方、あるいは話相手の子どもの自分中心のペースで、ついていけない子どもを放っておかれないようにしているんですね。
おまけに常に叙述に立ち返っているお子さんが多いことも特筆に値します。「〇ページの〇行目に書いてあります」「〇ページの〇行目と〇ページの〇行目では書かれていることが少し違います」など、叙述を根拠に発言しているのです。1年生にしてこれができるって言うのは相当鍛えられている証拠ですね。
1年生の子どもたちが真摯に授業に取り組む姿勢は、こういう指導などが功を奏しているからだと思われます。
12月13日【1年算数】かさ比べ
1年生ってすごいんですよー、学ぶ意欲とメリハリが。
教師が話し出すと、それまでの作業をピタッとやめて、教師の方をしっかり向きながら話を聞くのです。メリハリが効いています。
それだけじゃあ、ありません。
教師が動画を見せると、それを食い入るように見つめ、よく理解できたり、思いもよらなかった映像が流れたりすると、「ああー!」って感嘆するんです。学ぶ意欲がものすごく旺盛ですね。文章に表すと私の感動は10分の1も伝わらないと思うのですが(とほほ)。
この日、1年生は算数で水のかさ比べの学習。
2つの形状の違うビンで、どちらの容積が多いか比べる方法を考えていました。
子どもたちは周囲の子と相談しながら、ああしたらいい、こうしたらいいと侃々諤々です。
その後、様々ありまして、最後に動画を見せると、「ああ、そうだ」「こうすればいいんだ」など口々につぶやいているのです。
身も心も課題解決に打ち込んでいる様子がよく分かります。
もう一つ。子どもたちは動画を見て、比べ方を理解したようですが、担任はそれだけでは終わりにしないのです。
「では、どうやって比べたらいいのか、ノートに文章で表しましょう」と投げ掛けたのです。
確かに子どもたちはやり方を理解はしたでしょうが、それに留まらせず、さらに頭の中のあいまいな考えを言語化するよう促したのです。
実はこれがとっても大事な作業なのです。
「分かってるんだけど、うまく言えないんだよなあ」というレベルの理解を、友だちと意見交換しながら言語化することによって、より高いレベルの理解に繋げつつ、言語能力の育成も図ったのです。
これは担任のファインプレー!力量の高さをうかがわせますね。
もちろん、子どもたちもすばらしくよーく勉強していますよ。
両方にあっぱれあげてください!アッパレ、アッパレ!
12月13日【2年学級活動p4c】対話の主導権は子どもに
2年生はこの日、ノンジャンルでp4cをしました。
ジャンルを問わず、自由に話し合いたい問いを各自が出し合って、その中から問いを決めるのですが、素晴らしい問いが揃いました。いくつかご紹介します。
・何で家族を愛するのか?
・なぜプレゼントがあると喜ぶのか?
・なぜいじめは起こるのか?いじめている人といじめられている人の気持ちは?
・海洋ゴミ問題は解決できるのか?
・なぜ戦争が起きるのか?(同様の戦争に関する問いは4つ)
・なんで世の中に怖い人がいるのか?
読むだけで感動する問いもありますね。子どもたちは社会に関心があり、大人をよく見ているのだと思わせられます。
これらの素晴らしい問いの中で、選ばれた問いは!
じゃーん!「サンタさんは、なぜみんなにプレゼントを渡すのか?」でーす!!おおおおおー!ははははは。やっぱりクリスマスも近いしね。
ということで、今日はこれで行きましょう、これでね。
ところが皆さん、聞いください!やってみたら、このp4c、とってもよかったのです。
今までの2年生は、初めに提示された問いについてのみ意見をバンバン出していって、どんどん広がっていく一方の対話だったのですが、この日は一つの発言が起点となって、その都度生じた問いを全員で考え合うことが何回もあったp4cになったのです。それも子どもたちが主体となって!2年生のポテンシャルの高さを感じました。いやー、びっくり!
前置きはこれくらいにして、対話の様子を見ていきましょう。
「私はサンタさんはどうして子どもたちにプレゼントをするのか不思議だったからこの問いを出しました。この問いについてみんなで話し合いたいです」
「それはさあ、子どもたちに喜んでもらいたいからじゃないの?」
「多分、子どもたちがいい子にしていたから、がんばったから、ご褒美なんだよ」
「それもあるけど、クリスマスって大事な日だから、子どもたちにプレゼントをあげたくなっちゃうんだよ、きっと」
「で、子どもたちにプレゼントをあげると、みんな喜ぶでしょう。それを見て、サンタさんも嬉しくなるんだと思うよ」
「ねえ、みんなに訊きたいんだけど、子どもたちはがんばらないとプレゼントをもらえないの?」
ええええええー!ご褒美に値しない行いの子はどうなるのでしょう?子どもたちの表情に緊張が走ります。ごくり・・・。
「そうだね。がんばらないと、逆にサンタさんにプレゼントしなくちゃならないのかも。プレゼントじゃなくても物を取られちゃうとか。どうしよう」
この発言の意味を、子どもたちが理解していくにしたがって、じわじわと重たーい雰囲気が教室を覆っていきます。
「・・・サンタさんは優しいから、悪いことをしちゃっても、プレゼントくれるよ・・・と思う」
「ねえ、どうして毎年がんばらなくちゃならないの?」
「サンタさんはいい子にしかプレゼントあげないってことにしてるんだよ。そういうきまり」
校長「サンタさんはどうしていい子にしかプレゼンをあげないんだろう?あ、そうやって、世界中にいい子を増やそうとしてるの?」
「ああ、そうそう。世界中がいい子ばっかりになるように、サンタさんはプレゼントを配ってるんだ」
「やっぱり、悪い子のところには来ないのかあ」
ここで新たな問いが出されます。2年生すごい!なんか君たち、覚醒したねえ。
「ねえ、クリスマスのプレゼントって、大人ももらえるの?」
「うん。多分もらえると思うよ」
「大人はもらえないんだよ。だってお父さんもお母さんももらってないもの」
「えー、そうなの!?」
「大人はがんばってるけど、サンタさんに欲しいもの頼んでないもの」
「ああ、そうか」
「私は大人でもプレゼントもらえると思うよ」
「私はもらえないんじゃないかなって思う。ほしいものを手紙とかに書いてないもの」
「そう言えば、大人が手紙書いてるとこ、見たいことない」
「なんで大人はもらえないの?」
「サンタさんが子どもにだけプレゼントあげるのは、未来を変える力が子どもたちにはあるからだと思うよ」
おおおおおーっと!これは!君たちは自らその役割を引き受けるというのか。すごーい!自覚あるねえ、素晴らしい!
「さっきの話なんだけど、大人もプレゼントもらえると思うよ」
「校長先生はプレゼントもらえるの?」
ははははは。これはものすごい質問だなあ。
校長「私はプレゼントもらえるかは分からないけれど、私はプレゼント用意してるよ」
「校長先生もいい子にしてたの?」
「そりゃあ、そうだよ」
校長「大人がね、プレゼントをあげるのはご褒美というよりは愛してるからなんだと思うよ」
「愛してるから、プレゼントするんだ」
「で、校長先生は何かもらうの?」
校長「物と言うよりは、愛情だよね。私はそれが嬉しいなあ。愛し、愛されるって嬉しいことなんだよ」
「愛されるから、愛し返すってこと?」
「ねえ、みんな。サンタさんって嫌いな人にもプレゼントすると思う?」
「分からないけれど、がんばってる人にはプレゼントするんじゃないかなあ」
もうね、時間が全く足りません!!!!!!
子どもたち、まだまだ話し足りなーいって様子がひしひしと。
それにしても、2年生。前回までのp4cでは完全に教師のコントロール下での対話でしたが、対話中の主導権も完全に掌握するようになりつつありますね。
恐るべし、2年生!
なんかあったか~~い気持ちになりました。クリスマスには、花買って帰ろうっと。
12月12日【3~6年生活指導】警察によるネット講話
この日、新潟県警察本部少年課 新潟少年サポートセンター様にお出でいただき、インターネットに関する講話をしていただきました。
ネット上の個人情報の保護、ネットいじめの防止、ネットを長時間利用したときに心配される点について、具体的かつ分かりやすくご講話いただきました。
ネット社会を生きていく子どもたちにとって、ネットの適切な使い方を学ぶ大変貴重な学習の機会となりました。
この講話を聴いた3~6年生の感想を何人か紹介します。
【あなたは講話を聴いて、これからどんなことに気を付けようと思いますか】
・私は、まだスマートフォンを持っていないけど、これから持つかもしれないから気をつけたいと思いました。
・親から携帯を借りて使っていたけど、お話にあった少し悪いことも当てはまっていて、インターネットには、気をつけようと思いました。
・私がもしスマホを持っていたら、知らない人の写真に悪口を書かないようにしたり、その人がもし優しい人じゃないかもしれないから、ぜったいに個人情報にを教えないようにしたいです。
・知り合った人に個人情報を送って相手に会おうって言われても会わないようにします。
・これからは、ネット友(ネットの友達)を信じすぎないようにしたいです。そして、〇〇さんだけねと言って、その友達だけに言うや、見せるなどは、しないようにします。
・元からネットには気を付けていたけど、今回話を聞いて、更に良くわかったので、これからは写真をネットにのせる・知らない人と会うということを今までよりも気をつけようと思いました。
・ネットなどは、見るだけにしようと思いました。
・非公開のアプリだからって顔写真をネットに送らないようにします。
・インターネットゲームで汚い言葉やチクチク言葉犯罪になることがわかりました。
・SNSを使うときは、必ず大人の人と話し合います。
・個人情報は、絶対に送らないようにします。また、何気ない写真も、個人情報が書いてあったらNG!
・いじめになるような動画や写真は、送らない。
・これからは、オンラインゲームやSNSで知り合った人とは、絶対に友達になってはいけないことを気をつけたいです。
・メディアの時間を守ること。個人情報は絶対に投稿しない。何かあったら必ず!大人に相談すること!!!!!
・写真を取ってネットに送ると個人情報がバレるかもしれないし、写真を1人にわたしたつもりでもわたした相手が他の人に、また他の人にってどんどん広がっているかもしれないということがわかったので気をつけたいし、ネットで知り合った人でおないどしと言っていてもおじさんでなりすましをしていたり命に関わることだと教えてもらったので、ネット出会った人にも気をつけたいです。
もうすぐ冬休み。インターネットやゲーム漬けにならないよう、子どもたちには十分に気を付けてほしいと思います。
ご家庭においても、望ましいネット、ゲームの使い方について話し合っていただきたいと思います。
ネット依存、ゲーム依存は本当に恐ろしいものです。
それを防ぐのは大人の責務です。
12月12日【6年『さん付け』p4c】まだまだ乾きません
先日、教育委員から「子どもたちの学校運営への参画意識が高い」とお褒めの言葉をいただいた築地小学校の子どもたち。
当校が理想とする教育像は「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」です。
この日、6年生がp4c。選ばれた問いは「『さん付け』について、6年生はどう思っているか?」です。
『さん付け』についてのp4cは今回で2回目となります。
当校の生徒指導の中核に対して、6年生がもの申ーす!あるいはもっと深く考えたーいって感じですね。私としては、ウエルカム☆ウエルカム!
では見ていきましょう!
「前に『さん付け』についてp4cやった時、『さん付け』されたくない人がいたから、みんなはどう思っているのかなって?」
「あなたはどう思うの?」
「う~ん、私はね。『さん付け』されたくない人がいるなら、『さん』を付けなくていいと思う」
「私は『さん付け』は別にいいと思うんだけど、相手が別の呼び方をしてほしいのなら、その呼び方をすればいいんじゃない?」
「うん。『さん付け』をしたい人だけ『さん付け』すればいい」
「『さん付け』されたい人だけ『さん付け』する?」
「う~ん。どうかなあ。『さん付け』されたい人だけ『さん付け』されるのって、違う気がする・・・」
「『さん付け』される人とされない人とでは、区別されちゃうんじゃないの?『さん付け』せずあだ名で呼ぶ人とは仲良し、『さん付け』して呼ぶ人とはそれほど仲良しじゃないって」
「2人で呼び合うなら、自分も相手もいいならいい。嫌なら『そう呼ばないで』って言えばいい。言うのに勇気が必要なら、勇気を出すのも必要」
「私は、自分が呼んでほしい呼び方で呼んでほしいなあ」
「じゃあ、呼ばれたい名前を名札に書くっていうのは?」
「『さん付け』は授業中だけでいいんじゃない?『さん付け』されていい気持ちにならない人もいる。そのことに対しては否定しない」
「今の意見を聞いて思うんだけど、この前浮須社長さんの話を聞いたでしょう。社員の働く環境づくりが大事だって。『さん付け』でも会社経営でもそれは同じことなんじゃないかな。トランス男性が『さん付け』が嫌だって言えないんだとしたら、LGBTQ+だっていいんだと思える環境にすればいいんだ」
「どうして授業とかの改まった場面だけで『さん付け』すればいいって思うの?」
「なんか、あだ名だとか『ちゃん』は改まった場所では使わない方がいい気がする」
「そういうのは授業以外ならいいのかな?」
「うん。授業は遊びじゃないから」
「友情ってさ、呼び方で表すもんじゃないと思うんだよ。深い友情は『さん付け』でも築けると思う」
「この対話では、『さん付け』のどんなところがいいのかって話が出ていないよね。『〇〇という呼ばれ方をすると辛い』とかって、マイナスのことばかりでさ」
「そうかも」
「『くん付け』やあだ名での呼び方には慣れているから、呼びやすい」
「私には名前が同じ友だちがもう一人いる。下の名前に『さん付け』なら同じ呼び方になっちゃう。そういう場合はあだ名の方がいい。『さん付け』だと苗字まで言わなくちゃならないから、呼ぶのに長くなっちゃうんだ」
ここまで、子どもたちが考えに考えた発言が炸裂しています。思考力爆発です!
満を持して、私がここで介入。
「『さん付け』を進めたい理由は3つある。
1つ目は、LGBTQ+の人たちが苦しい思いをしないように。近年、履歴書で性別欄は「男、女、その他」の3つから選択できるようになっているものがある。一見いいようだけれど、「男」でも「女」でもなく「その他」を選ぶってことはLGBTQ+であることをカミングアウトするのと同じになっちゃう。だから、選択肢じゃなくて、大きな空欄にして、そこに自分の性別を書き込めるようにしているものもある。でもこれも問題がないわけじゃない。性別欄はそのそも必要なのかって議論がある。肝心なのはLGBTQ+の人って見た目じゃ分からないってこと。もしかして、自分の呼び方でつらい思いをさせている人がいるかもしれないと、見えないことに対しても配慮しなくちゃならないことがある。
2つ目は、呼ぶ、呼ばれるの2者だけの問題じゃないってこと。あだ名で呼び合う2人を見ていて、辛くなる人もいるんだ。周囲と親しくなれず、いつまでたっても『さん付け』で呼ばれる人は、あだ名で呼び合う人たちを見て悲しい思いになる。そういう人にも配慮しようってこと。
3つ目は、学校においては、『さん付け』は人権教育だってこと。『さん』は相手に対する敬称なんだ。歴史的に言えば、『君』よりも敬う言い方。『さん』を付けて呼ぶことによって学校全体で相手を敬う気持ちを育てていきましょうという思いがある。全校で築地小がどのようになってほしいかを考えていきたいなあって思っている。呼ぶ、呼ばれるの2者だけの問題じゃない。悲しい人を一人も出さず、みんなを尊重して大切にしていこうっていう心が『さん付け』には込められているんだ」
しばらくの沈黙の後、再び対話が始まります。
「みんなが一斉に『さん付け』するならいいけど・・・。でもやっぱり私はあだ名で呼ばれたいな」
「トランスジェンダーなどLGBTQ+の人が否定されない学校になったらいいと思う。性的マイノリティの人に『そういう呼ばれ方は嫌なんだ』と言うのに勇気を出させるというんじゃなくて、セーフティのもと安心して自然に言えるような環境にしたいよね」
「じゃあさ、こういうのは?2週間を実験期間にして、まず1週間『さん付け』してみて、次の1週間であだ名で呼び合ってもいいようにするの。そうしたらどうなるか。全校でやるのが難しいなら、6年生だけでもどうかな?」
「呼び方をすべて『さん付け』に統一するのが、悲しい人をも幸せにするのの一番の近道だと思う。でも、それを強制することでみんなが幸せになれるの?別の方法はないかなあ」
「私はね、『さん付け』には反対じゃないです。でも『トランスジェンダーの人たちのためだ』って言いすぎなんじゃない?呼び方は様々ある。あだ名がいい人もいるし、『さん付け』を嫌がる人もいる。人の好き嫌いって多様なんじゃないかなあって」
『さん付け』について、子どもたちは揺れ動き、様々な意見があいまいなまま交錯する対話となりました。
対話後の振り返りでは「このp4cにセーフティがありましたか?」の設問に全員が挙手、「友だちの考えから新たな考えを持つことができましたか?」の設問には全員がものすごくピーンと挙手していました。
6年生にとっては『さん付け』についての議論はまだ乾いてはいませんが、『さん付け』について確実に深ーい考えに辿り着いているようです。
『さん付け』についてのp4cは、これで終わり?
いいえ、6年生が望むならこれからも何回でも!
12月12日【1年国語】日本語って難しい
1年生は国語で日にちの読み方を学習中。
参観していて、日本語って難しいと言われる理由の一つが分かるような気がしました。だって、「一日」は「いちにち」ではなく、「ついたち」と、「二日」は「ににち」ではなく、「ふつか」と特別な読み方をするんですものね。
ただし、子どもたちは今までの経験から、「ついたち」「ふつか」「みっか」「よっか」「いつか」・・・としっかりと読むことができていました、さすが!「とおか」の次、「十一日」から「じゅういちにち」と通常の読み方になるのですが、子どもたちは「二十日」はちゃんと「はつか」って読めまていました。素晴らしい。
この日の勉強では触れられませんでしたが、ものの数え方も複雑です。「一本」は「いっぽん」、「二本」は「にほん」、「三本」は「さんぼん」・・・なんですものねえ。こりゃあ、覚えるのが大変です。でも、そのうち、何ということもなく、自然と覚えることができるのですから不思議です。
1年生、日にちの読み方を、振り仮名を振ったり、繰り返し読んだりしながら覚えていきました。
私は「八日(ようか)」と「二十日(はつか)」をごっちゃにしてて、分からなかくなっちゃうときあったなあ、御幼少の頃の思い出です、ははははは。
12月12日【2年国語】子どもたちは作家になる
2年生は国語『お話のさくしゃになろう』で執筆活動に専念中。
アイディアの手がかりになるのは、教科書の3つのマス(それぞれに「はじめ」「中」「おわり」と書かれています)と、1つ目のマスに描かれた2匹のネズミの絵のみです。
ここから子どもたちは想像力を働かせて物語を作るのですが、どのお子さんも書くわ書くわ、原稿がどんどん出来上がっていきます。
子どもたちが書いている物語の「はじめ」には、登場人物の性格設定までされていて、本格的ですねえ。それぞれの性格の違いが物語に彩を与えたり、物語進行のキーになれば素晴らしいです。
子どもって結構物語づくりが好きな子が一般的に多いようです、私の経験上。
2年生はどんな物語を紡いでいくのかな。
まさに金森俊朗さんの名著『子どもたちは作家になる』を地で言っていますね。
作家である2年生本人の人生物語はまだ始まったばかりです。きっと大冒険になるんでしょうね。
12月11日【4年国語】子どもたちと一緒にあらすじ確認、登場人物の心情理解
4年生は国語の物語教材『友情のかべ新聞』で学習しています。担任は教科書片手に、子どもたちと一緒にあらすじと登場人物の心情を読み取っていきます。
担任が「〇ページの〇行目に・・・って書かれているよね」と言うと、子どもたちはささっと教科書の該当ページを開いて確認していました。
しっとり落ち着いている4年生。しっかり学習を進めていますね。
12月11日【6年キャリア教育】ベース・クラフター 平野 伸哉 様をお招きして
継続的に地域の方に学校にお出でいただいてお話を伺っている6年生。
♪トゥールル、ルルル、トゥールルー 今日のお客様は、私たち築地小の教職員が大変よくお世話になっているベースクラフターの平野伸哉様です。平野様、よろしくお願いいたします。って徹子の部屋みたいになっちゃいました。ははははは。
平野様は栄養士、フォトグラファー、英会話講師等様々な職業を経てベースクラフターを結成され、人が集う場所創りをとおして地域の活性化、胎内市の魅力の発信に取り組んでいらっしゃいます。人生経験豊富な、しかし飾らないお話しぶりに子どもたちは引き付けられていました。人間的な魅力もものすごい方なのですね。
「一人じゃできないことでも、ベースクラフターの4人の仲間とならできる。人が集まると大きなことができる」
「胎内市は温かく面白い場所。助けてくれる人、協力してくれる人がいる。人的・物的資源が豊富だと考えている」
など普段からのお心持などお話しくださいました。子どもたちからの質問も受けてくださいました。
質問「たくさんの経験を積んでいらっしゃいますが、一番やりがいを感じたことはなんですか?」
平野様「そうですね。相手が喜んでくれると嬉しいですね。作った料理をおいしいって言ってくださったり、撮影された方が写真を見て自分のことを好きになってもらえたり、英語落ち着いて話すことができましたって言ってくださったり。そんなときにやりがいを感じますね」
質問「様々なアイディアで仕事をしていらっしゃいますが、アイディアはどうやって生み出してらっしゃいますか?」
平野様「まず、情報収集ですね。東京や胎内近辺でどんなものに人気が集まっているのか調べて、胎内市のものでそれを代用できないか考えます。それが特色になるかもしれませんしね」
質問「ベース・クラフターとしての夢とか今後の展望をお聞かせください」
平野様「胎内市が存続発展するのが願いです。私と同じ発想の人たちがもっと増えて、胎内市でやりたいことができたらいいです。自分で考えて、生きていける方々がこの先どんどん生まれてくれば嬉しいです」
平野様、素晴らしいお話をありがとうございました。子どもたちからの質問も素晴らしいですよね。築地小学校の教育に関わってくださっている方って、子どもたちのロールモデルになる方が大変多いと感じています、持続可能な社会の創り手たる意欲と力を持っている方が。ありがたい限りです。
12月11日【6年朝の会】ノーベル平和賞受賞に思うこと
ノーベル平和賞授賞式に日本被団協が出席したこと、そして田中代表委員がスピーチしたことが前日メディアで報道されました。
田中代表委員の悔しさと憤り、そして強い思いが溢れたスピーチに、会場で涙を流していた方々、スタンディングオベーションをした方々はもちろんのこと、会場にいなかった私も大きな感銘を受けました。
さて、その翌朝。6年教室を覗くと、担任がやっぱり思い熱く語っていました。おおおー!さすがー!アジア・太平洋戦争についての学習を引き合いに出しながらの担任の語りに子どもたちはじっと耳を傾けていましたよ。
給食時、ランチルームで私も語っちゃったんだなあ、これが。
子どもたちには、平和な世界の実現を希求する心をしっかりと持ってもらいたいと心から願っています。人類が核兵器で自滅することがないように。
12月10日 個別懇談会
この前日から始まっている個別懇談会。当校は1・2学期の通知表に所見欄はありません。それに伴って若干ではありますが、個別懇談の時間を長めにとってあります。
保護者の皆様方、ご多用のところ恐縮ではありますが、学校に足をお運びの上、担任等と対話でお子さんの教育について語り合っていただけたら嬉しいです。
<写真>保護者様にお子さんの学習・生活の様子やがんばっていることについて力説している担任!
(うそです。お願いしてポーズしてもらったところです。ははははは。すみません。)
12月10日【学級活動】2学期の学校生活アンケート
2学期も大詰め。振り返りの時期となっています。
それぞれの学級では今学期の『学校生活アンケート』が実施されています。
なんと、全学年がタブレットで入力するのです。すごーい!
子どもたちに協力してもらったアンケート結果は3学期以降の学校運営、教育活動に生かしていきます。
*写真は入力する2年生の様子です。
12月10日【3年学級活動p4c】2学期を振り返って
3年生は、どんなことができるようになったか、大変だったけれどがんばったことは何か、一人一人が振り返る前に、3年生全体でp4cをして振り返ります。
問いは担任が設定しました。「2学期どうでした?」です。
「楽しかったです」
「面白かったです」
「例えばどんなことが?」
「えーっと、友だちと遊んだこと」
「勉強が難しかったです」
対話のスタート直後はこんな感じです。
続きをダイジェストで見ていきましょう。
「私は『遊ぼう』って言われて嬉しかったです」
「ぼくはプールが楽しかったです」
「プールの何が楽しかったんですか?」
「潜ったり、泳いだり・・・」
「友だちと一緒に遊ぶのが楽しかったです」
「例えば?」
「鬼ごっことかドッチボールとか」
「松の子まつりも楽しかったです」
「ああ、そうだねえ」
「まなび学級のわくわくまつりも楽しかったよねえ」
子どもたちの楽しかったこと、面白かったことがどんどん紹介されていきました。
ここで担任が介入します。
教師「みんなさ、楽しかったこと、面白かったことたくさんあったみたいね。でも大変なこともあったでしょう。そんなとき、どうしたの?」
「私はかけ算の筆算が難しかったです。でも、お父さんやお母さんから教えてもらって、できるようになりました」
「50問テストは難しかったです。でも自主学習(以下「自学」)をたくさんしたら、いい点数とれました」
「跳び箱がなかなか跳べなかったんだけれど、何回も練習したら初めて5段跳べました!」
「算数で分からない問題ができるようになりました」
「あまりのあるわり算とかね」
「うん、そう」
この後、習字の『人』という文字、鉄棒の逆上がり、理科の実験、リコーダー、鉄棒の前回り、分数のたし算・ひき算など、難しかったけれど、乗り越えることができた方法とその喜びが出されていきました。
「私p4cでしゃべれるようになりました。最初はあまりしゃべれなかったんだけど・・・」「セーフティに対話をすることができました」などp4c絡みの発言も結構ありましたよ。
以上15分間、あらかた出尽くしたところで、改めて一人一人がプリントにできたこと、がんばったことを書き綴りました。
始めは楽しかったこと、面白かったことを活動名で話していただけの3年生ですが、p4c後にはより具体的に想起し、さらに困難を如何に克服したのかまで振り返っていました。
振り返ることは、自分のその時々の様子を思い起こし明確にし、それを自分なりに価値づけ、次に生かすことができる活動だと捉えています。
何人かのお子さんの振り返りを紹介します。一人で考えたことに、p4cで友だちの発言からインスパイアされたことが付け加わっています。
「p4cで手を挙げられるようになりました。授業でもどんどん手を挙げられるようになりました」
「算数が苦手だったんだけれど、少しずつ様々な復習をしていたら、得意になりました」
「様々な友だちに『遊ぼう』って言ってもらえてとても嬉しかったです。今まであまり仲良くなかった子とも友だちになれて嬉しかったです」
「あまりのあるわり算をがんばりました。初めはあまりの出し方がよく分からなくて苦戦してたんだけど、練習したらできるようになりました」
「かけ算の筆算は九九を忘れて、どうしようって思うことが多かったんだけど、毎日九九を改めて練習したら忘れなくなって、筆算もできるようになりました」
「p4cで自分から進んで手を挙げて、毎回必ず発言するようにしていました。セーフティも大切にしながら対話することができました」
「マラソン大会では疲れたけど、歩かないで最後まで走り続けました」
がんばって苦手を克服したことを成功体験として、3学期も自信をもって進んでいってほしいと思います。
12月9日【3年社会科】単元の学習課題を設定するのは子ども
3年生は身の周りの社会の仕組みについて学習しています。
この日から新しい単元の学習の始まりです。この単元では警察や消防について学びます。
さて、新しい単元ということで、単元を貫く学習課題を設定するのは・・・子どもです!
さすがですねえ。「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」を理想とした教育が当校ではそこかしこで実践されているのです。
どんなことを学びたいか、どんなことについて学んだら3年生の勉強として成立するのか。そんなことを考えながら班ごとに単元の課題を考えました。
各班から自分たちが考える学習課題を紹介し合います。そこから担任は共通する、あるいは多くの班が出したキーワードをいくつか並べ、3年生はそれらをうまく組み合わせて、学習課題を設定したのです。
こうして決められた単元の学習課題は「どのように、警察の人は事故や事件からまちを守っているのだろう?」です。
担任は「じゃあ、どうやって調べる?」と具体的な調査方法も子どもと考えていきます。
「インターネットで調べえるといいと思う」「教科書とか本とか読んだら?」「交番のおまわりさんに訊いてみたいなあ」などなど様々な手立てが子どもたちから出されていきました。
子どもが主体となって進める学習。楽しそうですね。どんな学びが展開されるのか、私も楽しみにしていたいと思います。
12月6日【6年算数】「子どもがつくる学び」に向けて
6年教室を覗くと算数の授業中でした。どれどれと覗くと、比例の授業です。
黒板にはこのように書かれていました。「紙の厚さから枚数を求めることができるか考えよう」。
子どもたちは、話し合う中で「前に学習した比や比例の考え方をうまく使ってできないかな?」と解決の糸口を探っていきます。
この後、具体的な問題に子どもたちは挑みました。「紙の厚さが2cmのとき、210枚ある。では、8cmのときは何枚?」(ここでは、ものすごく簡略化して書いています。教科書には表が書かれていたりと結構複雑な問題になっています)。そして、この問題を解く過程で、子どもたちは比の考え方を使うことで解くことができることに気付いたのです。
そこで、子どもたちと担任はこの時間で学んだことを次のようにまとめました。「倍の考え方や比の考え方を使うと、厚さから枚数を求めることができる」。
この時間の流れをごく大雑把にまとめると上記のようになるでしょうか。実際には一人でじっくり考えたり、友だちとああだこうだいいながら、課題解決を図っていました。
授業では「めあて」→「課題」→「課題解決」→「まとめ」を授業の一つの型とすることが結構あります。この中にp4cを取り入れることも十分可能でしょう。いきなり対話ってこともありますけれどね。
授業の基本パターンをいくつか理解していれば、子どもたちだけで学習を進めることも可能になりそうです。先日、近隣の学校の相澤先生から物語教材において、自分で学習を進めることができる課題設定についてのお話を伺うこともでき、私は大変勉強になったところです。
学習方法あるいは型を身に付けることは自立した学習者への第一歩と言えるかもしれません。それが「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」に繋がることを期待しています。
12月6日【地域連携】読み聞かせサポーターによる読み聞かせ
読み聞かせサポーターの門脇様からの読み聞かせ。最初は学年関係なく、読み聞かせを聞きたい子集合ー!って感じで集まった子どもたち向けに読み聞かせ。その後、間髪入れずに3年教室に行って読み聞かせをしてくださいました。
私がこう言うのもおこがましいのですが、門脇様、読み聞かせがとってもお上手。少人数でも大人数でも、子どもたちを引き付けて止みません。どの子も絵本の世界に引き込まれていました。
この時期の読み聞かせって、子どもたちの成長の上でとっても大切だと思うのです。中学生や高校生になっても大人になっても読み聞かせって心の栄養になるのじゃないかしら。
門脇様、ありがとうございました。子どもたちよ、よかったねえ。
12月5日【子どもがつくる学び 子どもがつくる学校】直談判!
コンコン・・・と校長室のドアをノックする音が聞こえたので、「どうぞ」と応じると、数人の子どもたちが静々と入ってきました。どうやら職員が指導している『さん付け』について思うところがあるようです。
この校長への直談判に備えて、彼らはインターネット等でも調べてきたようです。私に負けちゃならないと思ったのかしら?懸命に訴える子どもたちの姿に頼もしさを覚えました。
子どもたちの訴えを聞き、「小学生がそう考えるのも分かるよなあ」と思いました。子どもたちがんばりましたよー。しかし、人権教育を進めるうえで、譲れないところはやはりあるのです。
人権教育はこれから彼らが人間関係の中で生きていくうえで最も大切にしたい価値観を学ぶ教育のひとつです。生まれてから十年の彼らに、彼らが思いもよらないようなことをどう想像させるか。そこは教師の腕の見せ所ってもんです。
教師が「それはこうなんだから言うことを聞きなさい!」と高圧的、威圧的に指示すれば、子どもたちは言うことを聞くかもしれません。でも、それでは人権教育としては十分ではないのではないかと思うのです。私も子どもたちもとことんまで考え抜き、その結果、お互いに納得の上で着地点が見つかるよう、これからも模索していきたいと考えています。p4cと同じですね。
当校が理想とする教育像は「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」です。これは子ども主体の教育活動こそが、VUCAの時代を生き抜く子どもたちに必要とされるものだと考えるからです。子どもたちが「どんな学校がいいか」主体的に考え、実行することは、持続可能な社会の創り手たる力を着実に身に付けている証左だと思います。素晴らしい子どもたち。これからもよりよい学校になるよう提言してもらいたいと考えています。
12月5日【まなび学級】わくわく祭
昼休み。まなび学級の子たちが前々から準備重ねてきた「わくわく祭」開催です!
なんてったって、まなびの子どもたちは、招待状を配りまくってましたからねえ。それに加えて招待状がなくても参加できるとあって、会場は大盛り上がり。大勢の子どもたちが押しかけました。
実は子どもたちはこのわくわく祭で大切にしたいことを事前に話し合っていたのです(最初の写真)。これを達成するためのわくわく祭。子どもたちはしっかり意識しながら活動する姿が見られました。
まなび学級の子どもたちが出した3つの遊びのブースはどれも大盛況で、遊んだ子はもちろんこと、運営した学び学級の子どもたちも存分に楽しめたんじゃないかしら。
私も遊ばせてもらいましたよー。宝探しでは、黒板に燦然と輝く「みのるさん 15点」の文字。ははははは。ホントはもうちょっといい点数だったんだけど、途中まで書いてくれたところで写真撮っちゃったものね。ごめんごめん。
準備を万全に整え、様々な困難を乗り越えたからこその達成感。うまくいってよかったね。
12月4日 市教育委員訪問
この日、胎内市教育委員会の教育委員の皆さんがお出でになり、子どもたちの学習の様子をご覧になりました。わずかな時間だけの参観でしたが、たくさんお褒めの言葉を頂戴しました。
・低学年は明るく元気に学習していた。高学年は話をよく聞いて、しっかり学習していた。いずれも素晴らしく、先生方の「子どもたちの能力を伸ばそう」という気持ちが伝わってきた。それは、教室内外の学習の成果物や掲示物からも読み取れた。
・子どもたちが先生方の愛に包まれながら学んでいることが分かった。全職員が名札にレインボーストラップを付けているのもいい。温かみがあって、楽しい学校だと思う。
・午後の授業を参観したのだが、子どもたちはみんな元気なことに驚いた。先生方も楽しんでいるからかな?子どもが安心して学んでいる様子が見て取れた。
・明るい学校という印象を受けた。掲示物など、学校がテーマパークのようで楽しそう。高学年は学級運営への参画意識がある。
・子どもたちは真摯に学習に取り組んでいる。誠実に学んでいる。
・胎内市の授業づくりスタンダードの自校化に取り組まれるなど、学力向上に取り組まれていると思う。めあてと課題、まとめや振り返りの定義を整理し、普段の授業でも使えるよう確認するとよい。
ご覧いただいたのは、各学年5分間程度。それでもこれだけいい点をご指摘いただけたというのは嬉しい限りです。
子どもたちよ。君たちは、たーくさん褒められたよー。よかったね。
12月4日【全校】人権集会
この日、人権集会を開催しました。内容は、校長講話、これのみ!ひえ~(汗)
内容としては「さん付け」の意義と「さん付けをするとどんな学校になるのか」です。
とりわけ、LGBTQ+当事者の方にとっては、日常的に何気なく呼ばれている呼称が、小さなナイフとなって心に傷つけられ続けることなると話しました。こういうのをマイクロ・アグレッションというのだそうです。
私、結構長く語っちゃいました。それだけ、みんなが幸せになってほしいという心の現れだとして許してね。みんなが一生懸命聞いてくれてとっても嬉しかったです。
築地小学校からつらい思いをする子を一人も出さないという気持ちで、これからも学校運営に邁進します。ご理解、ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
12月4日【全校】チューリップの球根植え
この日、全校の子どもたちが学年ごとにチューリップの球根を植えました。
これから雪が降るでしょうが、積もった雪の下で、球根たちは大きく太ってくれるといいなあ。
春にはまた素敵な花を咲かせてね。
*写真は3年生の活動の様子です。
12月3日【6年総合的な学習の時間】板額御前、来校!
この日、6年生の学習の一環として、鎌倉時代に活躍された板額御前とその家来の皆様がお出でになりました。なんとー!
というのは冗談で、本当は着物や鎧をお召しになった板額会の皆様がお出でになり、子どもたちに板額御前について教えてくださったのです。
ご承知のとおり、板額御前は鎌倉時代の女性武将で弓の名手と伝えられています。『吾妻鏡』にも登場しているんだそうですね。
この出前授業、説明あり、クイズあり、演劇あり、アクションもあり、と観ている子どもたちをまったく飽きさせません。板額御前役の方なんて、子どもたちの前で、弓をバンバン射ちまくってましたしたもんね。ん?あれれれれ。板額会の皆様の中に、見知った顔2つ。「演劇に助太刀いたす」って感じなのでしょうか。なかなか堂に入っていましたよ。担任は登場早々に板額御前に射られてしまいました。はやっ。無、無念・・・って感じです。お疲れ様です!
実はこの授業、マンガ『弓の名手の女武将 板額御前物語』 の出版記念だったのです。この本、子どもたちは一人1冊ずつもらっちゃいました。ありがとうございます。子どもたち早速ページをめくって読み始めていました。
子どもたちには、地域の偉人 板額御前について知るとともに、今回お出でくださった板額会の皆様についても知ってほしいなあ。みなさん、お仕事をお持ちなのに、わざわざお休みを取ってくださって、私たちのために授業にお出でくださったのです。まさに、主体的に持続可能な社会の創り手のロールモデルです!
板額御前について啓発しようという板額会の皆さんの高い志に学び、子どもたちには主体的に持続可能な社会の創り手になろうという力と意欲を持ってほしいと思います。
板額会のみなさま、ありがとうございました!
最後の1枚は、カーテンコールでスタッフ・キャスト勢揃い!
12月3日【5年図工】肉の部位?
5年生は図工で作品作りに精を出しています。あるお子さんに「図工は好き?」と訊くと、「はい好きです。私得意なんです、肉の部位」との返事。
肉の部位?????図工で??????
図工室に行くとなるほど納得。まさに肉の部位ですなー、これは。ははははは。*1枚目の写真です。
子どもたちは、弁当箱の中身や海の様子など、電動糸鋸を器用に使って、木の板を切り、パズルづくりに一生懸命取り組んでいたのでした。
とっても楽しそうね、君たち。図工が好きっていうのも頷けます。みんな、上手ねぇ。出来上がったらパズルで遊ばせてね。
ちなみに最後の写真は、切断しているときにおがくずで見えなくならないように、ふーふーしてあげているところです。
12月3日【2年音楽】2つの曲の音楽鑑賞
2年生の音楽の授業を2つ。
1つ目は11月29日に行われたクラシックの音楽鑑賞です。曲は「♪卵の殻をつけたひなどりのバレエ」、作曲者はムソルグスキーです。なんと、あの「展覧会の絵」からの何とも愉快な曲です。聞いているうちに子どもたちは身体が動き出していますものね。
教科書には3枚のイラストが描かれています。このイラストを手掛かりに、曲の読解を始める2年生。話し合いの後はお待ちかね、「曲の感じを体で表現してみましょう!」です。子どもたちは飛んだり跳ねたり。ひよどりになり切っていますね。なんてったって、「ひよどりのバレエ」ですからねえ。くるくる回るお子さんも。踊る前から体がうずいちゃってる感じ。みんな笑顔の楽しい音楽鑑賞の時間でした。
そしてこの日、12月3日。今度はおなじみ童謡「♪夕焼け小焼け」です。最初に曲を聞いた時点で、音楽室はしっとりとした雰囲気に。聴く子たちは、机に頭をつけたりしながら静かな気持ちで聞き入っています。教科書にはやっぱり2枚のイラストが。1枚は夕焼けの景色、もう1枚は月夜の景色のイラストです。子どもたちは曲を聴いて感想や気づきを交流しています。「♪夕焼け小焼けって、1番は夕方、2番は夜中の様子を歌っているんだね」と子どもたちの発言。なるほどー。言われて見れば、そういう歌詞になってるわ。うかつだったわー。私、ちっとも気付きませんでした。いやー、そうだったのね。
担任が訊くと、子どもたちは「早く歌いたーい」ってもう立ち上がらんばかりです。で、担任が「それでは歌いましょう!」って言うと、子どもたちはやったー!と大喜び。ははははは。そんなに歌いたかったのね。素晴らしいなあ、君たち!喜びを込め、さぞ元気に歌うんだろうなあと思っていましたが、それでも実際に歌う段になると、しっとりと歌い上げるんですよね、2年生は。さすが。
鑑賞の世界に(一部合唱の世界にも)どっぷり浸かった2年生でした。
12月2日 学校保健委員会
12月2日、築地中学校と合同で「学校保健委員会」が開催されました。
各学年のPTA役員や担任らが参加しました。
新潟県ゲートキーパー協会理事長の長谷川淳子様からのご講演では、発達心理の理論的なお話や具体的で実践的な対応方法等についてご教授いただきました。
続くワークショップでは、子どもからの悩み相談にどう対応したらいいのか、実際にロールプレイしながら、2つの例を比較して、それぞれのやり方の良し悪しなどを意見交流しました。
子どもに寄り添うことや、子どもの気持ちを分かろうとする姿勢の大切さについて改めて「そうだなあ、そうだなあ」と大納得。
日頃よくない対応をしているのでは?と改めて自分を振り返る貴重な時間となりました。
講師の長谷川先生、ご参加くださった皆様、ありがとうございました。
これからも子どもたちの健全育成のために手を取り合っていけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。
12月2日【4年国語】慣用句
4年教室を覗くと、国語の慣用句の学習をしていました。
「目」という言葉が使われている慣用句を探している模様。書籍やインターネットから子どもたちは目に関する慣用句を探したり、意味を調べたりしていました。
目に関する慣用句って結構たくさんあるのですね、子どもたちが勉強しているのを見ていて気付きました。
「目を引く」「目に余る」「目がくらむ」「目が高い」「目が届く」「目をかける」・・・まだまだありますねえ、目の慣用句は。辞典で調べているとやっぱりたくさんありました。目が回るほどです、ははははは。
もしも、ご家庭でこどもたちが慣用句を使っていたら、大いに褒めてあげてください。
12月2日【自主的・自律的活動】レインボーフラッグ作り
昼休みに、「レインボーフラッグづくり」が行われました。これは、校長の自主的・自律的活動です、ははははは。私だってやりたいんだもの。
先日、私がここラテにいがた様のイベントに参加した際に教えていただいた活動です。
子どもたち、来てくれるかなあと案じておりましたが、全くの杞憂に終わりました。蓋を開けてみると大盛況。
アシスタントをお願いしていた数人の子どもたちも大活躍!胸に輝く「アシスタント」の名刺ホルダーが眩しいほどで、どこか誇らしげです。ありがとう、アシスタントの子どもたち!
活動後、「校長先生、とっても楽しかったです」と言ってくれたお子さんもいました。
「校長先生、家族の分も作りたいので、もう一つ作ってもいいですか?」と言う心が温まること言ってくれた子もいました。
ごめんねえ。今日来られなかった子の中に、後で作りたーいって子がいるかもしれないから、一人1本でお願いしてるの。また今度やるから、それまで楽しみにして待っててね。
レインボーには、LGBTQ+の方々の人権を守るという意味に加えてすべての人を大切にしますって意味も当校では込めています。
11月29日【2年道徳p4c】宝物はなあに?
2年生は道徳でp4c。教材は『たからものはなあに』です。
学校の宿題で宝物についての作文が課された主人公の「わたし」。帰宅後、母親に宝物は何か訊いてみました。すると主人公のきょうだい「ひろ」は東日本大震災があって大変な状況の中で生まれ、医師をはじめとして周囲はものすごく喜んだのだといいます。だから主人公と「ひろ」は、母親の宝物なのだとの返事。主人公は自分が宝物だなんて、不思議な気持ちだけれどとても喜びました。そして主人公は言うのです。「おかあさん、ありがとう」と。
問いは「『わたし』はどうしてお母さんに『ありがとう』と言ったのか?」です。
「自分を大切にしてくれてありがとう」
「お母さん産んでくれてありがとう」
「きょうだいの『ひろ』と『わたし』を産んでくれてありがとう」
「お母さんは『ひろ』も『わたし』も苦労して産んでくれたから」
「津波でみんな逃げるので必死だったんだけど、そんな中お母さんを救ってくれた。だからお母さんも『ひろ』も『わたし』も助かった」
「お母さんじゃないと、自分たちは産んでもらえなかった」
「うん。お母さんは命を懸けて産んでくれたんだよね」
「病院で『ひろ』を産むとき、窓ガラスが割れちゃったり、ベッドが使えなかったりして大変だったと思う」
「『ひろ』を産んだ後、お母さんは病院の廊下で横になっていたって書いてあるし」
「お母さん、大変だったんだ」
「お父さんじゃ産めないしね」
「お医者さんたちも喜んでくれた」
「あとね、お母さんに『私たちを宝物にしてくれてありがとう』って気持ちもある」
対話中では、自分の体験も語られていきます。
「私の宝物はハムスターと家族」
「家族の命はとっても大事」
「うん、そうそう」
初めは自分の宝はおもちゃなどの具体的な物を挙げていた子どもたちですが、友だちの発言を受け、物ではなく、家族など身近な人や生き物だと発言する子が多数に上っていきました。
加えて、亡くなった親戚やペットとの思い出や思い出の品だとする発言も。「さっきおもちゃって言ったんだけど、やっぱり家族にします」と言い直す子も。
残り5分というところで、漸く私も発言します。
「お母さんの宝物は『わたし』と『ひろ』なんでしょう。『わたし』にとっての宝物は何だって作文に書いたと思う?」
「多分、お母さんが宝物だって書いたんじゃないかな?」
「『わたし』も『ひろ』もお母さんから生まれてきたでしょう。でも、生まれる前からお母さんは私たちを大切にしてくれていたんだと思う。お母さんだけじゃない他の人たちからも助けてもらっていた。だからさ、みんなに感謝。みんなが宝物」
教材の読み取りや子どもたち一人一人の宝物の紹介で、対話は15分間くらい。
2年生の対話であれば、一般的に15分間って言うのは長いなあって思えるのかもしれませんが、我らが2年生にとっては短すぎたみたいです。もっともっと話したいっていう子が多数。終了間際になっても挙手が止みません。
対話中で、自分のことと関連付けての発言がたくさん見られました。教材の読み取りに終始するのではなく、自分事として捉えていたからこそなのでしょう。
対話後、「先生、p4cとっても楽しかったです」とわざわざ教えに来てくれた子もいました。
発言意欲旺盛な2年生。ただ「発言できたから満足」なのではなく、友だちの発言に耳を傾けてもいたのが印象的でした。
2年生、着実に成長しています。