運動会を作り上げた6年生。その彼らが運動会を通して、自分自身を見つめます。
子どもたちが作った問いは次のものです。
「運動会。私たちはなぜあんなにがんばれたのか?」かー、しびれますねー!
とにかく子どもたちの発言が多すぎて、とても記録することはできませんでした。
板書をもとにした、「大体こんな感じ」っていう対話記録になりますが、お許しください。
子どもたちはうんうんうなりながら自己を見つめ、仲間を見つめた対話です。


「私たちにとっては最後の運動会だったでしょう。だから最高の思い出にしたいと思ったんだよね」
「運動会って年に1回しかない。だからがんばれた」
「一人一人の『勝とう』って気持ちが大きかったんだと思う」
「やっぱり最後の運動会だからじゃないの?」


「みんながすごくがんばってたでしょう?だから自分もがんばろうって気持ちになったんじゃないかと思う」
「最後だからいい思い出にしたいって気持ち」
「友だちからも、家の方からも、たくさんの応援があったから、がんばれた!」
「みんなが運動会を盛り上げたいって思ってたんじゃないかな?」
「そう。それにみんながたくさん練習していたのを知ってたからだよ」
「こういうのもチームプレーなんだろうね」
「やっぱり『勝ちたい』って気持ちが大きかったんだと思うよ」
「最後の運動会。今の仲間との最後の運動会だから」
「がんばっている姿を見せたいって思ったよ。家の人にも仲間にも」
「最初は『楽しみたい』って思ってたんだけど、そのうちに『勝ちたい』って気持ちが膨らんでいったような気がする」
「そうかも。それに、最後だし、悔いのないようにしたいって」


私も介入。「勝ちたかったって振り返る人が多いけど、どうして勝ちたかったの?」
「前に競技の部と応援の部の両方で勝って、2冠を達成したときがあったよね。私はその時のことが忘れられない」
「さっき『勝っても負けても精一杯やればいいって思ってた』っていう意見があったけど、なんか『最後は勝って終わりたい』って気になったんだよね」
「うん。以前応援賞をもらって嬉しかったことがあって、それがいつの間にか『2冠を獲りたい』になっていたんだ」
「ああ。私は応援団にはなれなかったんだよね。でも、応援団以外の場所で活躍したいって、考え方を切り替えたんだよね」
「活躍する場所は様々あると思うけど、1年生から5年生までの運動会とかで得た知恵を使って、勝つ姿を見せたいと思った」


「ぼくたちは一人一人目標は違うと思うんだよね。でも目指す先は同じだったって言うか・・・」
「今年はいつもよりも『勝ちたい』って気持ちが強かったと思う。負けるより、勝つ方が思い出になる」
「私は応援団になったから、負けたくなかったって思ったんだと思う」
「私は応援団だったし、『勝ちたい』って気持ちは強かった。でも本当に大切にするべきことは『楽しむこと』なんじゃないかな。一人一人が主役なんだし、みんなそれぞれが楽しめたらいいって思ってた」
「私は練習中は『楽しみたい』って思ってたんだけど、運動会当日は『負けたくない』って気持ちに変わったんだよね」
「ああ。練習も本気でがんばってたんだから、本番は『負けたくない』になった」
「『勝ちたい』も大事だけど、楽しまないとって思う」
「『最後だから勝ちたい』なのかもしれないけど、『最後だから楽しみたい』ってのもあるかも」


私が再び介入。「『勝ちたい』とか『勝つため』って何人もの人が話しているね。でもさ、勝っても別にお金がもらえるわけじゃないし、優勝旗だって家に持って帰れるわけでもない。何でそんなに勝ちたかったの?『勝つ』って君たちにとって、どんな意味があるの?」
私は子どもたちに問い掛けながら、これは難しいでしょうと思ってたのですが、ちょっとの間をおいて、バババッと挙手が!
「勝つことは思い出になることなんだよ」
「私たちにとっては最後の運動会だったから、勝たないと気が済まないって感じ」
「勝つってことは、達成感を得たり、自分の成長を実感できたりするんじゃないかな?」
おおおおおー!この発言にまだまだ別の子も続きますよー!
「『勝つこと』で、自分で自分の努力を認められるんじゃないかな?」
「結果としても残るしね」
「『勝つ』って、『闘いに勝つ』ということもあるけど、『気持ちに勝つ』ってこともあるんだと思う」
子どもたちは、目に見えないもの、数値に表れないものについて語り出しました。


対話もいよいよ佳境です。
ここで担任が満を持して介入。「みんながこの運動会で得たものって何なんだろう?」
この問いかけが対話を大団円へと導きます。
「この運動会を通して、私たちの絆が深まったと思う」
「協力することの大切さを感じることができた」
「努力したことって成果として表れた」
「誰かと一緒に、同じ目標に向かってがんばる意味」
「責任かな」
「親からの温かい視線も感じたよ」
競技の部で優勝した白組は優勝旗を、応援賞を獲得した赤組は応援賞カップを、それぞれ獲得したわけだけど、子どもたちはそれらよりも、もっともっと大事なものを手に入れたみたいですね。
そして、それを自覚することができたのね。
素晴らしいp4c!お見事!ブラボ-👏








