学校ブログ
12月24日 終業式
実り多かった2学期もこの日が終業式。各学年の代表児童が、2学期に頑張ったこととやできるようになったことを発表しました。みんな、堂々と素晴らしい発表でした。その後、校長講話を挟んで、生活指導主任から交通事故や不審者等に気を付けることなど冬休みの過ごし方について講話がありました。
また、長期休業終了直前や終了後に自殺する子どもが急増することから、自殺予防についての話もしました。
子どもたちよ、つらいことや困っていることがあったら、大人に相談してみてね。
12月23日【5年国語】あなたはどう考える?
5年生は国語で論の立て方について学習中。先日それぞれの子どもたちが自分で設定した問いについての意見文を執筆したばかり。
担任の指導で、子どもたちは次のような文章構成での執筆をしていました。①自分の考えを述べる。→②考えの根拠を明らかにする。→③自分の意見に対する反論を予想する。→④反論に対する自分の考え(反論への反論)を述べる。みんな頑張って執筆していました。
さて、この日。今までの学習の発展として、学級全員が同じ問いを設定し、イメージマップスタイルで考えを系統的に整理し、物事を多面的・多角的に捉える学習にチャレンジしました。この時間におけるイマージマップは、中心に問いを書き、それに対する考えを、関連する事柄を網の目のように書き込んでいくのです。こんな感じです。👇
まず、問いを決めるのですが、子どもたちから出された問いの候補は次のものでした。「どうして大人は子どもにお年玉をあげるのか?」「お正月はなぜ休みなのか?」「スマホは幼いうちは必要か?」・・・。ははははは。なんかp4cっぽいなあ。さすが5年生!
さて、その中で選ばれたのは「現在給食は黙って食べる『黙食』ですが、このまま継続してもいいかどうか?」です。これは私が出しました。この問いにすることによって、給食を食べることによってどんなことを学べるのか、あるいは楽しく喫食することはどんな意義があるのかなど、様々な価値に触れることができると考えたのです。しかし、その効果は未知数です。吉と出るか、凶と出るか!?(「凶」はないか)さあ、5年生はどう考える?
12月23日 風の強い日、寒い朝
朝、子どもたちが登校する前、児童玄関の前は数人の職員が除雪していてくれました。
叩きつけるような冷たい風が吹きつける中、子どもたちは身を固くして登校してきます。
(おーおー、寒かったでしょう。早く玄関に入りなさいね)
ところがこの寒空の下、休み時間に外で遊ぶ子もいます。
(君たちはまさに風の子だねえ。雪の子かな?)
子どもたちが下校するころ、あるお子さんが「校長先生、校長先生、ほらほら」と指さしているので見てみると、そこにはかわいい雪だるまが鎮座していました。
また別の場所では、下校のバス待ちで、雪だるまを持って並んでいる子がいました。ほかの子たちからさんざん注意されていますが、なかなか手放すことができません。ずっとうつむいたままなのです。雪だるまを持って乗車できないことは本人も十分承知しているのでしょうが、雪だるまを捨てるには忍びないのでしょうね。
「今日は寒いから、玄関のところに置いておいても、きっと明日の朝まで溶けずに残ってるよ。明朝、また楽しみにお出で」
そのお子さんはこくりと頷いて、雪だるまをそっと玄関前に置いてバスに乗っていきました。
でも、昼過ぎ、ちょっと日が差してきちゃったなあ。あああああー、風前の灯ならぬ、日光下の雪だるま。
12月23日【4年国語】冬の楽しみ
もうすぐ冬休み。
4年生は国語『冬の楽しみ』の学習中。子どもたちはものすごいテンションです。
いつも集中していて、私語がない4年生ですが、冬休みに話題が転じるととなると話は別。
子どもたちは、冬休みに何をする予定なのか、どれほど楽しみにしているのかを各自話し出し、教室中が大盛り上がりです。
それでも担任が話し出すと子どもたちはし~んと担任の話に耳を傾けるのですからさすがです。
黒板には「十二月 師走 もちつき 大みそか 年越しそば じょ夜のかね ゆずゆ かぼちゃ 大そうじ すすはらい」などと書かれています。子どもたちと話したのでしょうね。
教室の壁には、子どもたちの俳句作品が掲示されていました。
「冬休みに 家族でかまくら作るなり」
「冬休み みかんが楽しみ おいしいな」
「冬が来た サンタはまだか クリスマス」
みんな、冬休みが楽しみなのね。
12月20日【6年学級活動p4c】メタp4c
この日、6年生はp4cで自分たちのp4cを見つめます。言わば「メタp4c」って言うのですか、こういうの。
問いは「みんなが〇〇できるp4cにするには?」と私が枠を設定し、〇〇には子どもたちが「楽しく」を代入しました。
と言うことで「みんなが楽しくできるp4cにするには?」がこの日の問いになりました。
では早速対話の様子を今回もダイジェストで見ていきましょう。
「この問いなんだけど、そもそも『楽しく』って何だろう?」
おおっと!何ということでしょう!いきなりクリティカル・シンキング炸裂です。
「そうだなあ。話せなくなるような重い雰囲気じゃあ、楽しくできないよね」
「うん、そうだね。みんなが楽しいってのは、みんなが話すことができる雰囲気作りが大事ってことかな」
「必ずしも話さなくたって、しっかりと頭の中で考えていれば、学びにはなると思う。けど、一人も話さないならp4cの意味がないよね」
「みんなが安心して話せる環境が必要だと思うよね、やっぱり」
「話しやすい雰囲気ってあると思うよ。そういう空気って言うか」
「そう。その雰囲気の中で、全員が参加できるp4c。楽しいと思うよ」
「ぼくもそう思う。みんながしゃべるってことが大事なんだと思う」
「その時々の問いとか話の流れで発言したくても発言できないこともある。そういう時はしっかり聴く」
ここで教師がp4cで主体的に対話することについて話しました。対話のオーナーシップとでも言えばいいのでしょうか。
以下はその話を受けての子どもたちの発言です。
子どもたちだけで対話を動かそうと奮闘しています。
「みんなの発言を聞いていて思ったんだけど、みんな一人一人にとって『楽しい』ってどんなこと?一人ずつ言っていこうよ」
おおおおおおおー!あなたの心の中が読めるようです。一人一人の楽しいを出し合って、それをp4cに生かせないか追求するってことなんでしょう!こういう発言は対話の全体像を思い描けないと言えるもんじゃあありません。すごいすごい!
「私が楽しいって思えるのは、場がし~んとならないときかな」
「私は明るい雰囲気だと楽しいって思える」
「p4cだからね。みんなが一生懸命考えてると、楽しいって思えるんだと思う」
「そうだね。それとみんなで同じ一つのことについて考えるっていうのが楽しいんじゃないかな」
「みんなで同じことについて考えるのが楽しい」ってことは、そもそもp4cであれば、もう楽しいってことなんだねえ、君たちは。
「友だちの発言を、関心をもって聞くようにするのがいいんだよ」
「笑顔で対話するのもいいんじゃない」
「あとね、友だちが発言した後に間を置かずに誰か発言すれば、前の発言者が不安にならないと思う」
「発言する、しないではなく、みんなの思考が止まらないp4c。これが楽しい」
「やっぱりどんどん手が挙がるってのも大事だと思うよ」
「p4cにセーフティがあるのが大事だと思う、やっぱり」
「みんなが言ってることはベースにセーフティがあるからできるんだよね」
「セーフティがあれば安心して発言したり、話を聞けたりする」
「感心される意見を言えればいいんだと思うけど」
「誰かが発言した後にし~んとなると、変なこと言っちゃったんじゃないかって心配になると思う」
「そうだね。『なるほど』だとかの相づちを打ったり頷いたり・・・そう、リアクション!聞いてる人たちがリアクションを取れば発言した人も心配にならないと思うよ」
「問いを分かりやすく深めやすいものにするのが大事なんじゃない?」
「みんながp4cは自分たちのものだから深めようって意識するってことが大事だと思う」
「さっき、みんなが自分の『楽しい』について話したよね。それは一人一人が違うってことが分かった。多様なんだよね。それを超えてみんなが楽しめるp4cってどういうものなんだろう?」
「う~ん。普段は話をしない人も話せるp4c」
賛同する子が多数。結局、みんなが話ができて、話を聞けて。みんなで対話できるってのが、子どもたちはいいのかしら。
「楽しいときって夢中になったり、もっとうまくできるように一生懸命やってる時だよね。p4cでも、対話しててさ、夢中になったりしてる時じゃない?」
「さっきのみんなの『楽しい』は笑顔だとか感心だとかたくさん出てきた。そういうのを組み込んだp4cがいいんじゃない?」
「うん。一人一人が楽しめることを組み込んだp4c」
p4c後の振り返りでは「このp4c、楽しめた人ー?」という質問に全員が挙手しました。
全員が何かしらの形で発言したことが楽しかったんじゃないかなあ、子どもたちの言うとおりでした。
最後の最後に、あるお子さんが発言しました。
「このp4cの問いで、p4cのどういうところが大切なのか?について考える対話になったと思う」
おおおおおー!対話を見る力が育っていますねぇ。素晴らしい!
さらに、対話後、私に話しかけてきた子がいました。
「校長先生、みんなが楽しめるp4cについてなんですけど。みんなが話せるようにするには問いを簡単なものにすればいいんだけど、それだと浅い対話になっちゃいますよね。かといって、深い対話をしようとすれば話せない人も出てきちゃう。だから、どうやってみんなが話せて楽しくできるようにするかが一番の問題と思うんです」
なるほどねえ。そのとおりだね。
別のお子さんたちが書いた言葉を何人分か抜粋して紹介します。
・「深まらない問い」を「深まる問い」にするのが、p4cとしてすごく大事なんじゃないかって思います。
・「みんなで協力しながらp4cを進めていく。無理に発言してもらうんじゃなくて、助け合いながら発言を重ねていく。発言した人を一人にしない」
・「今日のp4cでみんなが様々すごいのを出してくれて、私も様々考えて、考える幅が広がったことが分かりました。それで〇〇さんがp4cもみんなが楽しくできるように改造すれば!という意見が出て、〇〇さんはすごいなと思いました」
・「みんなが楽しめるp4cは、結局たくさんの人の考えを取り入れ、実践することだと思う。 p4cをやって楽しかったことはみんなで考えを出して、p4cを自分たちで変えていくことが大切だと思う」
・「もっとたくさんの人がp4cを好きになって深まる問いにすればいい。みんなが楽しい、発言したくなるp4cにすればいい。みんなが楽しくなるにはみんなの意見が必要。みんなが言えるように相づちを打ちたいと思った。今日のp4cが次に生かせるといいな。次のp4cが楽しみ」
・「みんなで『楽しく』とは、p4cの大切なことで、楽しくなければp4cじゃない!誰かが嫌になったりすればセーフティがない。ただ『楽しい』は人によって違うから、みんなが言ったことを全部したい。たまに話を聞いていない人がいるのかも」
子どもたちが考える、子どもたちなりのp4c観がすごいと思います。
もう私がつべこべ言う必要はないでしょう。素晴らしいp4c。素晴らしい子どもたち。p4cを始めて8か月(?)の6年生の今がここにあります!
このp4cが今年のp4c納めになるのかな?
12月19日【3年総合】本づくりのために、まず何する?
3年教室を覗くと、グループごとに何やら楽しそうに話し合っています。三角形が描かれた紙に、付箋に言葉を書き込み、それを貼りながら話し合っているのです。
「何の勉強してるの?」と訊くと、どうやら総合的な学習の時間で、今までの学習の成果を3学期にまとめてイラスト入りの本にするのだそうで、そのために「まず何をするか?」話し合っていたというわけです。
教師が「まずこれをするから、みんなそのつもりで準備しなさーい」ではなく、子どもたちが自分たちの学びをどうするか考えるのですね。まさに「学びのオーナーシップ」が発揮されていると言ってもいいでしょう。この総合的な学習の時間は自分たちがつくる学びなんだという感じです。すばらしい。
子どもたちはどんな本を作り上げるのかな?今から楽しみです。
*最初の写真は、カメラの調子が悪くて、屋根裏の散歩者的視点になっちゃいました、ははははは。
12月19日【3年算数】円の性質の活用(コンパスを使って)
もう一丁3年生!
3年生は算数で三角形を描いていました。コンパスを器用に使って、円を描き、円の性質を活用しながら、二等辺三角形や正三角形を描くのです。
コンパスの使い方を、今の初歩段階でしっかりと身に付けておく価値は高いと考えています。
3年生、一生懸命勉強しています。
12月19日【2年道徳】近くの人と
2年生の道徳の時間。担任が発問をした後、近隣の子どもたちと話し合うよう促しました。どのグループも活発な意見交換がなされ、その後、再び担任が発問をすると手がたくさん挙がりました。
担任が指名すると、一人一人の子どもたちは結構語りますねえ。ごれはすごい。p4cでも語る子どもたち。p4c以外でも同じなのですね。
さらに特筆すべきなのは、子どもたちの聴く姿勢です。後ろの子が発言したら、みんなわざわざ後ろを向いて聞いているんです。これもすごいです!
12月19日【外国語・外国語活動】最後の授業
当校で長きにわたってALT(英語指導助手)をお勤めくださったダニー先生は、この日が当校の勤務最終日となりました。胎内市全体としても最後の授業となります。年末には母国にお帰りになるそうですから、日本での授業も同じなのかもしれませんね。
ダニー先生はとにかく子どもたちに大人気の先生。優しくて、かっこよくて、教え方も上手となればさもありなんというところでしょうか。
3年生以上の各学級では、授業の最後にお別れセレモニーをやり、名残を惜しんだようです。
ダニー先生、ありがとうございました!またいつかお会いできる日を楽しみにしています。See you!
12月18日【子どもの主体的な活動】クリスマス・オーナメント作り
この日の昼休みが、クリスマスオーナメント作りの本番です。
シールやモール、折り紙などは学校の後援会から援助していただきました。ありがとうございます。
お陰をもちまして、本イベントは大盛況!成功裡のうちに終了することができました。
事前に企画運営の4年生がそれぞれの飾りの作り方を紙に書いてきて、「これをみんなに見せながら作り方を説明しようと思うのです」という念の入れようです。なんて気の利く子どもたち。この説明書を示しながら丁寧に説明するんですから。みんなスムーズに作ることができました。そうして出来上がった靴下やリースを見せに来る子どもたちの顔ったら!企画運営してくれた4年生有志のみんな、ありがとう!とっても素晴らしい会になりましたね。
実はこの日の昼休みは、今学期最後の昼休みだったのです。ラストを飾るにふさわしい素敵なイベントになりました。
12月17日 子どもが主体の企画運営イベント続々と
当校が理想とする教育像「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」を具現化した姿の一つとしての、昼休みの子どもが主体のイベント。今まで「怖い話大会」「レインボーフラッグ作り(アシスタントとして作り方は子どもたちが中心になって教えていたのです)」を開催してきて、18日には「クリスマス・オーナメント作り」が待っています。
この日の給食の時間、オーナメント作りの幹事の4年生が、持ち物をアナウンスしていました。放送室からのアナウンスですので、最初の頃はかなり緊張気味だった子どもたち。でも今ではずいぶん慣れてきたようです。持ち物は「鉛筆とのり」だそうです。みんな、当日持ってきてね。まあ、会場に忘れちゃっても、すぐに教室に取りに行けるから、大丈夫よ。
さらに、この日、もう2つの子ども主体のイベントの告知がなされました。
1つは、「<新春>クイズ大会」です。主催は5年生の有志。子どもたちがクイズを出し、子どもたちがクイズを解きます。低学年の子たちなんか今から「ぼく、クイズ出しますよ。校長先生はクイズ大会に来ますか?」とやる気満々!そりゃあね、もう絶対行きますよー!冬休みのうちからクイズを用意しておこうって子もいるようです。
もう1つは、「人間まちがい探し」!おおおー!なんというタイトルでしょうか!おそろしー!「あなたの存在自体が間違いなのです!ドーン!」とかって言われたらどうしよう・・・。どきどき!主催は3年生の有志。ポスターを読むと、問題を出す子が最初にポーズをして、問題を解く子が目をつぶっている間に1つだけポーズを変えるので、どこが変わったのかを当てるクイズなのだそうです。なるほどー。これは面白そうですね。
「<新春>クイズ大会」は1月10日(金)の昼休みに、「人間まちがい探し」は1月14日(火)の同じく昼休みに開催される予定です。
もうすぐ冬休み。子どもたちには冬休みを堪能してもらいたいと願っていますし、3学期にまた登校することを楽しみにしていてもらいたいとも思っています。
12月16日 期末大清掃
学期末の節目に、今年一年間お世話になった校舎をきれいにしようという意識を高め、新年を迎える環境を整えることを目的に、この日2学期末大清掃が行われました。普段手の届かない場所をも重点的にきれいにします。
子どもたち、寒い中ですが、黙々と掃除していましたよー。素晴らしい。
この一生懸命さが学力はもちろんのこと、人間的な成長をも促すのだろうと思っています。
12月16日【子どもがつくる学び 子どもがつくる学校】クリスマス・オーナメント作り
「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」を具現化した姿の一つとして、昼休みに行っている子ども主体となって行う活動。
今までは、たまたま廊下を歩いていた子に「これやってみない?」と私がスカウトしていたのですが、今回は子どもたちの方から、私に「校長先生、今度クリスマスオーナメントづくりをみんなでやりたいんです!」と申し出がありました。「必要なものは折り紙と針金のモールです。いいですか?」。
おおおおおー!もう、悪いわけないじゃないですか!ウエルカム☆ウエルカム!私はもう嬉しくって仕方がありません。「君たち、私はね、君たちのような言葉を待っていたんだよ~!」と抱きしめんばかり(本当に抱きしめたら問題になりますので自重しましたが。ははははは)。
で、この日、廊下にはポスターが何枚も貼りだされ、給食の時間には放送でも告知されました。
開催は2日後の昼休み。とっても楽しみだなあ。
12月16日【6年社会】アジア・太平洋戦争および原爆投下について
アジア・太平洋戦争中における原子爆弾投下について、6年生の社会科(歴史分野)の教科書ではどう扱われているのでしょうか。
「アメリカ軍は、8月6日に広島、9日に長崎に原子爆弾を投下しました。地上から約1万mの高さにまできのこ雲が立ち上がり、熱線と爆風で、建物はくずれ、人々は体を焼かれました。この原子爆弾の投下によって、広島、長崎の両市では、合わせて30万人以上の命がうばわれました。現在でも、放射線の影響による後遺症に苦しむ人々がたくさんいます。」
直接原子爆弾について触れられているのはこの4文と2枚の写真のみです。当然、これだけでは原子爆弾についての理解は十分とは言えません。
これ以外について、何をどのように伝えるのかは、各教師に任されているのです。
さて、6年生。教室の前を通ると、ノーベル平和賞を受賞した被団協のスピーチの動画が流されており、子どもたちは食い入るように見つめていました(写真は見終わった後です。視聴しているところを撮影できなかったのです、とほほ)。
黒板には「敗戦までを学習し、自分の考えをまとめよう」として、さらに「核爆弾12000発、すぐに発射可能4000発」など、アジア・太平洋戦争末期および現在各国の軍備の状況について端的に記載されていました。
子どもたちは担任の話を聞き、さらにタブレット等で自分自身でもこの戦争や原爆について発展学習として調べてまとめていました。
かつて、老子は「魚を与えるのではなく釣り方を教えよ」と言ったと伝えられています。
原爆の投下について、教師の考えを伝えるのは簡単ではありますが、やはり子どもたちが自ら調査し、仲間と対話して、自分なりの考えを持つなどの術を教えたいものです。
原爆投下を正当化する言説などを引き合いに出しながら対話するなど、子どもたちには借り物ではない自分の考えを持ってほしいと思います。
12月16日【1年国語】すぐに相談!&常に叙述に立ち返る
1年生は国語で物語教材の読み取り中です。
1年生全体と担任とで対話しながら読み取りを進めるのですが、まず授業のテンポがすごくいい。速すぎず、かといって間延びせず、子どもたちが意欲的に読み理解する上でとても適しているテンポです。
さらに担任は「はい、隣の子と相談してみて」「班のみんなで話し合ってみて」と随時子ども同士の対話をも促しています。「随時」というよりは「しょっちゅう」という感じですかね。そして相談する際には、相談している相手も指名された時にしっかりと発言できるように相談するんだよ」とも言っています。
相談と言っても、自分の思いを一方的にしゃべるだけで、伝えようという意識がない場合も一般的な小学生にはよくあるケースです。その点、我らが1年生は、相手意識をしっかり持って、「相手は自分が言わんとすることを理解して聞いてくれるのかしら」と考え、必要に応じて工夫して伝えることを求めているのです。
担任の独りよがりな進め方、あるいは話相手の子どもの自分中心のペースで、ついていけない子どもを放っておかれないようにしているんですね。
おまけに常に叙述に立ち返っているお子さんが多いことも特筆に値します。「〇ページの〇行目に書いてあります」「〇ページの〇行目と〇ページの〇行目では書かれていることが少し違います」など、叙述を根拠に発言しているのです。1年生にしてこれができるって言うのは相当鍛えられている証拠ですね。
1年生の子どもたちが真摯に授業に取り組む姿勢は、こういう指導などが功を奏しているからだと思われます。
12月13日【1年算数】かさ比べ
1年生ってすごいんですよー、学ぶ意欲とメリハリが。
教師が話し出すと、それまでの作業をピタッとやめて、教師の方をしっかり向きながら話を聞くのです。メリハリが効いています。
それだけじゃあ、ありません。
教師が動画を見せると、それを食い入るように見つめ、よく理解できたり、思いもよらなかった映像が流れたりすると、「ああー!」って感嘆するんです。学ぶ意欲がものすごく旺盛ですね。文章に表すと私の感動は10分の1も伝わらないと思うのですが(とほほ)。
この日、1年生は算数で水のかさ比べの学習。
2つの形状の違うビンで、どちらの容積が多いか比べる方法を考えていました。
子どもたちは周囲の子と相談しながら、ああしたらいい、こうしたらいいと侃々諤々です。
その後、様々ありまして、最後に動画を見せると、「ああ、そうだ」「こうすればいいんだ」など口々につぶやいているのです。
身も心も課題解決に打ち込んでいる様子がよく分かります。
もう一つ。子どもたちは動画を見て、比べ方を理解したようですが、担任はそれだけでは終わりにしないのです。
「では、どうやって比べたらいいのか、ノートに文章で表しましょう」と投げ掛けたのです。
確かに子どもたちはやり方を理解はしたでしょうが、それに留まらせず、さらに頭の中のあいまいな考えを言語化するよう促したのです。
実はこれがとっても大事な作業なのです。
「分かってるんだけど、うまく言えないんだよなあ」というレベルの理解を、友だちと意見交換しながら言語化することによって、より高いレベルの理解に繋げつつ、言語能力の育成も図ったのです。
これは担任のファインプレー!力量の高さをうかがわせますね。
もちろん、子どもたちもすばらしくよーく勉強していますよ。
両方にあっぱれあげてください!アッパレ、アッパレ!
12月13日【2年学級活動p4c】対話の主導権は子どもに
2年生はこの日、ノンジャンルでp4cをしました。
ジャンルを問わず、自由に話し合いたい問いを各自が出し合って、その中から問いを決めるのですが、素晴らしい問いが揃いました。いくつかご紹介します。
・何で家族を愛するのか?
・なぜプレゼントがあると喜ぶのか?
・なぜいじめは起こるのか?いじめている人といじめられている人の気持ちは?
・海洋ゴミ問題は解決できるのか?
・なぜ戦争が起きるのか?(同様の戦争に関する問いは4つ)
・なんで世の中に怖い人がいるのか?
読むだけで感動する問いもありますね。子どもたちは社会に関心があり、大人をよく見ているのだと思わせられます。
これらの素晴らしい問いの中で、選ばれた問いは!
じゃーん!「サンタさんは、なぜみんなにプレゼントを渡すのか?」でーす!!おおおおおー!ははははは。やっぱりクリスマスも近いしね。
ということで、今日はこれで行きましょう、これでね。
ところが皆さん、聞いください!やってみたら、このp4c、とってもよかったのです。
今までの2年生は、初めに提示された問いについてのみ意見をバンバン出していって、どんどん広がっていく一方の対話だったのですが、この日は一つの発言が起点となって、その都度生じた問いを全員で考え合うことが何回もあったp4cになったのです。それも子どもたちが主体となって!2年生のポテンシャルの高さを感じました。いやー、びっくり!
前置きはこれくらいにして、対話の様子を見ていきましょう。
「私はサンタさんはどうして子どもたちにプレゼントをするのか不思議だったからこの問いを出しました。この問いについてみんなで話し合いたいです」
「それはさあ、子どもたちに喜んでもらいたいからじゃないの?」
「多分、子どもたちがいい子にしていたから、がんばったから、ご褒美なんだよ」
「それもあるけど、クリスマスって大事な日だから、子どもたちにプレゼントをあげたくなっちゃうんだよ、きっと」
「で、子どもたちにプレゼントをあげると、みんな喜ぶでしょう。それを見て、サンタさんも嬉しくなるんだと思うよ」
「ねえ、みんなに訊きたいんだけど、子どもたちはがんばらないとプレゼントをもらえないの?」
ええええええー!ご褒美に値しない行いの子はどうなるのでしょう?子どもたちの表情に緊張が走ります。ごくり・・・。
「そうだね。がんばらないと、逆にサンタさんにプレゼントしなくちゃならないのかも。プレゼントじゃなくても物を取られちゃうとか。どうしよう」
この発言の意味を、子どもたちが理解していくにしたがって、じわじわと重たーい雰囲気が教室を覆っていきます。
「・・・サンタさんは優しいから、悪いことをしちゃっても、プレゼントくれるよ・・・と思う」
「ねえ、どうして毎年がんばらなくちゃならないの?」
「サンタさんはいい子にしかプレゼントあげないってことにしてるんだよ。そういうきまり」
校長「サンタさんはどうしていい子にしかプレゼンをあげないんだろう?あ、そうやって、世界中にいい子を増やそうとしてるの?」
「ああ、そうそう。世界中がいい子ばっかりになるように、サンタさんはプレゼントを配ってるんだ」
「やっぱり、悪い子のところには来ないのかあ」
ここで新たな問いが出されます。2年生すごい!なんか君たち、覚醒したねえ。
「ねえ、クリスマスのプレゼントって、大人ももらえるの?」
「うん。多分もらえると思うよ」
「大人はもらえないんだよ。だってお父さんもお母さんももらってないもの」
「えー、そうなの!?」
「大人はがんばってるけど、サンタさんに欲しいもの頼んでないもの」
「ああ、そうか」
「私は大人でもプレゼントもらえると思うよ」
「私はもらえないんじゃないかなって思う。ほしいものを手紙とかに書いてないもの」
「そう言えば、大人が手紙書いてるとこ、見たいことない」
「なんで大人はもらえないの?」
「サンタさんが子どもにだけプレゼントあげるのは、未来を変える力が子どもたちにはあるからだと思うよ」
おおおおおーっと!これは!君たちは自らその役割を引き受けるというのか。すごーい!自覚あるねえ、素晴らしい!
「さっきの話なんだけど、大人もプレゼントもらえると思うよ」
「校長先生はプレゼントもらえるの?」
ははははは。これはものすごい質問だなあ。
校長「私はプレゼントもらえるかは分からないけれど、私はプレゼント用意してるよ」
「校長先生もいい子にしてたの?」
「そりゃあ、そうだよ」
校長「大人がね、プレゼントをあげるのはご褒美というよりは愛してるからなんだと思うよ」
「愛してるから、プレゼントするんだ」
「で、校長先生は何かもらうの?」
校長「物と言うよりは、愛情だよね。私はそれが嬉しいなあ。愛し、愛されるって嬉しいことなんだよ」
「愛されるから、愛し返すってこと?」
「ねえ、みんな。サンタさんって嫌いな人にもプレゼントすると思う?」
「分からないけれど、がんばってる人にはプレゼントするんじゃないかなあ」
もうね、時間が全く足りません!!!!!!
子どもたち、まだまだ話し足りなーいって様子がひしひしと。
それにしても、2年生。前回までのp4cでは完全に教師のコントロール下での対話でしたが、対話中の主導権も完全に掌握するようになりつつありますね。
恐るべし、2年生!
なんかあったか~~い気持ちになりました。クリスマスには、花買って帰ろうっと。
12月12日【3~6年生活指導】警察によるネット講話
この日、新潟県警察本部少年課 新潟少年サポートセンター様にお出でいただき、インターネットに関する講話をしていただきました。
ネット上の個人情報の保護、ネットいじめの防止、ネットを長時間利用したときに心配される点について、具体的かつ分かりやすくご講話いただきました。
ネット社会を生きていく子どもたちにとって、ネットの適切な使い方を学ぶ大変貴重な学習の機会となりました。
この講話を聴いた3~6年生の感想を何人か紹介します。
【あなたは講話を聴いて、これからどんなことに気を付けようと思いますか】
・私は、まだスマートフォンを持っていないけど、これから持つかもしれないから気をつけたいと思いました。
・親から携帯を借りて使っていたけど、お話にあった少し悪いことも当てはまっていて、インターネットには、気をつけようと思いました。
・私がもしスマホを持っていたら、知らない人の写真に悪口を書かないようにしたり、その人がもし優しい人じゃないかもしれないから、ぜったいに個人情報にを教えないようにしたいです。
・知り合った人に個人情報を送って相手に会おうって言われても会わないようにします。
・これからは、ネット友(ネットの友達)を信じすぎないようにしたいです。そして、〇〇さんだけねと言って、その友達だけに言うや、見せるなどは、しないようにします。
・元からネットには気を付けていたけど、今回話を聞いて、更に良くわかったので、これからは写真をネットにのせる・知らない人と会うということを今までよりも気をつけようと思いました。
・ネットなどは、見るだけにしようと思いました。
・非公開のアプリだからって顔写真をネットに送らないようにします。
・インターネットゲームで汚い言葉やチクチク言葉犯罪になることがわかりました。
・SNSを使うときは、必ず大人の人と話し合います。
・個人情報は、絶対に送らないようにします。また、何気ない写真も、個人情報が書いてあったらNG!
・いじめになるような動画や写真は、送らない。
・これからは、オンラインゲームやSNSで知り合った人とは、絶対に友達になってはいけないことを気をつけたいです。
・メディアの時間を守ること。個人情報は絶対に投稿しない。何かあったら必ず!大人に相談すること!!!!!
・写真を取ってネットに送ると個人情報がバレるかもしれないし、写真を1人にわたしたつもりでもわたした相手が他の人に、また他の人にってどんどん広がっているかもしれないということがわかったので気をつけたいし、ネットで知り合った人でおないどしと言っていてもおじさんでなりすましをしていたり命に関わることだと教えてもらったので、ネット出会った人にも気をつけたいです。
もうすぐ冬休み。インターネットやゲーム漬けにならないよう、子どもたちには十分に気を付けてほしいと思います。
ご家庭においても、望ましいネット、ゲームの使い方について話し合っていただきたいと思います。
ネット依存、ゲーム依存は本当に恐ろしいものです。
それを防ぐのは大人の責務です。
12月12日【6年『さん付け』p4c】まだまだ乾きません
先日、教育委員から「子どもたちの学校運営への参画意識が高い」とお褒めの言葉をいただいた築地小学校の子どもたち。
当校が理想とする教育像は「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」です。
この日、6年生がp4c。選ばれた問いは「『さん付け』について、6年生はどう思っているか?」です。
『さん付け』についてのp4cは今回で2回目となります。
当校の生徒指導の中核に対して、6年生がもの申ーす!あるいはもっと深く考えたーいって感じですね。私としては、ウエルカム☆ウエルカム!
では見ていきましょう!
「前に『さん付け』についてp4cやった時、『さん付け』されたくない人がいたから、みんなはどう思っているのかなって?」
「あなたはどう思うの?」
「う~ん、私はね。『さん付け』されたくない人がいるなら、『さん』を付けなくていいと思う」
「私は『さん付け』は別にいいと思うんだけど、相手が別の呼び方をしてほしいのなら、その呼び方をすればいいんじゃない?」
「うん。『さん付け』をしたい人だけ『さん付け』すればいい」
「『さん付け』されたい人だけ『さん付け』する?」
「う~ん。どうかなあ。『さん付け』されたい人だけ『さん付け』されるのって、違う気がする・・・」
「『さん付け』される人とされない人とでは、区別されちゃうんじゃないの?『さん付け』せずあだ名で呼ぶ人とは仲良し、『さん付け』して呼ぶ人とはそれほど仲良しじゃないって」
「2人で呼び合うなら、自分も相手もいいならいい。嫌なら『そう呼ばないで』って言えばいい。言うのに勇気が必要なら、勇気を出すのも必要」
「私は、自分が呼んでほしい呼び方で呼んでほしいなあ」
「じゃあ、呼ばれたい名前を名札に書くっていうのは?」
「『さん付け』は授業中だけでいいんじゃない?『さん付け』されていい気持ちにならない人もいる。そのことに対しては否定しない」
「今の意見を聞いて思うんだけど、この前浮須社長さんの話を聞いたでしょう。社員の働く環境づくりが大事だって。『さん付け』でも会社経営でもそれは同じことなんじゃないかな。トランス男性が『さん付け』が嫌だって言えないんだとしたら、LGBTQ+だっていいんだと思える環境にすればいいんだ」
「どうして授業とかの改まった場面だけで『さん付け』すればいいって思うの?」
「なんか、あだ名だとか『ちゃん』は改まった場所では使わない方がいい気がする」
「そういうのは授業以外ならいいのかな?」
「うん。授業は遊びじゃないから」
「友情ってさ、呼び方で表すもんじゃないと思うんだよ。深い友情は『さん付け』でも築けると思う」
「この対話では、『さん付け』のどんなところがいいのかって話が出ていないよね。『〇〇という呼ばれ方をすると辛い』とかって、マイナスのことばかりでさ」
「そうかも」
「『くん付け』やあだ名での呼び方には慣れているから、呼びやすい」
「私には名前が同じ友だちがもう一人いる。下の名前に『さん付け』なら同じ呼び方になっちゃう。そういう場合はあだ名の方がいい。『さん付け』だと苗字まで言わなくちゃならないから、呼ぶのに長くなっちゃうんだ」
ここまで、子どもたちが考えに考えた発言が炸裂しています。思考力爆発です!
満を持して、私がここで介入。
「『さん付け』を進めたい理由は3つある。
1つ目は、LGBTQ+の人たちが苦しい思いをしないように。近年、履歴書で性別欄は「男、女、その他」の3つから選択できるようになっているものがある。一見いいようだけれど、「男」でも「女」でもなく「その他」を選ぶってことはLGBTQ+であることをカミングアウトするのと同じになっちゃう。だから、選択肢じゃなくて、大きな空欄にして、そこに自分の性別を書き込めるようにしているものもある。でもこれも問題がないわけじゃない。性別欄はそのそも必要なのかって議論がある。肝心なのはLGBTQ+の人って見た目じゃ分からないってこと。もしかして、自分の呼び方でつらい思いをさせている人がいるかもしれないと、見えないことに対しても配慮しなくちゃならないことがある。
2つ目は、呼ぶ、呼ばれるの2者だけの問題じゃないってこと。あだ名で呼び合う2人を見ていて、辛くなる人もいるんだ。周囲と親しくなれず、いつまでたっても『さん付け』で呼ばれる人は、あだ名で呼び合う人たちを見て悲しい思いになる。そういう人にも配慮しようってこと。
3つ目は、学校においては、『さん付け』は人権教育だってこと。『さん』は相手に対する敬称なんだ。歴史的に言えば、『君』よりも敬う言い方。『さん』を付けて呼ぶことによって学校全体で相手を敬う気持ちを育てていきましょうという思いがある。全校で築地小がどのようになってほしいかを考えていきたいなあって思っている。呼ぶ、呼ばれるの2者だけの問題じゃない。悲しい人を一人も出さず、みんなを尊重して大切にしていこうっていう心が『さん付け』には込められているんだ」
しばらくの沈黙の後、再び対話が始まります。
「みんなが一斉に『さん付け』するならいいけど・・・。でもやっぱり私はあだ名で呼ばれたいな」
「トランスジェンダーなどLGBTQ+の人が否定されない学校になったらいいと思う。性的マイノリティの人に『そういう呼ばれ方は嫌なんだ』と言うのに勇気を出させるというんじゃなくて、セーフティのもと安心して自然に言えるような環境にしたいよね」
「じゃあさ、こういうのは?2週間を実験期間にして、まず1週間『さん付け』してみて、次の1週間であだ名で呼び合ってもいいようにするの。そうしたらどうなるか。全校でやるのが難しいなら、6年生だけでもどうかな?」
「呼び方をすべて『さん付け』に統一するのが、悲しい人をも幸せにするのの一番の近道だと思う。でも、それを強制することでみんなが幸せになれるの?別の方法はないかなあ」
「私はね、『さん付け』には反対じゃないです。でも『トランスジェンダーの人たちのためだ』って言いすぎなんじゃない?呼び方は様々ある。あだ名がいい人もいるし、『さん付け』を嫌がる人もいる。人の好き嫌いって多様なんじゃないかなあって」
『さん付け』について、子どもたちは揺れ動き、様々な意見があいまいなまま交錯する対話となりました。
対話後の振り返りでは「このp4cにセーフティがありましたか?」の設問に全員が挙手、「友だちの考えから新たな考えを持つことができましたか?」の設問には全員がものすごくピーンと挙手していました。
6年生にとっては『さん付け』についての議論はまだ乾いてはいませんが、『さん付け』について確実に深ーい考えに辿り着いているようです。
『さん付け』についてのp4cは、これで終わり?
いいえ、6年生が望むならこれからも何回でも!
12月12日【1年国語】日本語って難しい
1年生は国語で日にちの読み方を学習中。
参観していて、日本語って難しいと言われる理由の一つが分かるような気がしました。だって、「一日」は「いちにち」ではなく、「ついたち」と、「二日」は「ににち」ではなく、「ふつか」と特別な読み方をするんですものね。
ただし、子どもたちは今までの経験から、「ついたち」「ふつか」「みっか」「よっか」「いつか」・・・としっかりと読むことができていました、さすが!「とおか」の次、「十一日」から「じゅういちにち」と通常の読み方になるのですが、子どもたちは「二十日」はちゃんと「はつか」って読めまていました。素晴らしい。
この日の勉強では触れられませんでしたが、ものの数え方も複雑です。「一本」は「いっぽん」、「二本」は「にほん」、「三本」は「さんぼん」・・・なんですものねえ。こりゃあ、覚えるのが大変です。でも、そのうち、何ということもなく、自然と覚えることができるのですから不思議です。
1年生、日にちの読み方を、振り仮名を振ったり、繰り返し読んだりしながら覚えていきました。
私は「八日(ようか)」と「二十日(はつか)」をごっちゃにしてて、分からなかくなっちゃうときあったなあ、御幼少の頃の思い出です、ははははは。