学校ブログ
10月25日【5年学級活動】交流ウォークラリー
この日、胎内市内の5年生が集まって、交流を目的にウォークラリーが行われました。
主催は、中条胎内ロータリークラブ。準備等に相当な時間をかけて、子どもたちのためにウォークラリー開催にご尽力くださいました。ありがとうございます。
ウォークラリーは、各校ごちゃ混ぜになってグループを作り、みんなで協力してミッションを達成します。
ゴールした時はみんな笑顔。他校の5年生と仲良くなれたかな。
来年度は6年生として、親善陸上大会等でともに汗を流して交流することになります。
こうして、子どもたちは様々な大人のご理解、ご協力のもとに成長していくのですね。
私の持論ですが、「豊かな学び」は様々な人と関わり合う中でこそ実現されるものだと思っています。ロータリークラブの皆様、有意義な活動をありがとうございました。5年生のみんな、よかったね。
10月25日【4年音楽】感動の♪Believe
理科室で作業をしていると、4年担任が来ました。「これからここで合唱練習してもいいですか?」と言うのです。はいはいどうぞどうぞと答え、担任が歌いだすのを待っていると、「校長先生、歌うのは私じゃありませんよ、子どもたちですよ」。ははははは。そりゃあそうでしょうね。
しばらく待っていると、隣の音楽室から低音パートの子どもたちがやって来ました。現在、♪Believe(ビリーブ)の合唱の練習をしているようなのです。
担任の指揮のもと、低音パートの子どもたちが歌いだすと・・・もうびっくり!1音目から素晴らしい声量で、度肝を抜かれました。子どもたち気持ちを込めて歌っています。それを支えるピアノ伴奏も素晴らしい!私は目にたまる涙を抑えることができません。ハンカチを出して目頭を押さえていると、その姿を見た子どもたちはますます張り切って歌っているようです。
「低音の子どもたち、すごいものだなあ」と感嘆しつつ、隣の音楽室に行くと、高音パートの子どもたちが練習していました。こちらも低音パートの子どもたちに負けず劣らず、素晴らしい歌声を響かせています。
そして高音パートと低音パートが合流し、一緒になって歌うと、私もう号泣です。子どもたちの気持ちが歌詞に乗っています。
♪たとえば君が傷ついて
くじけそうになった時は
必ず僕がそばにいて
ささえてあげるよ その肩を
まさにこんな感じだよねえ、君たちは。
感動的な歌声に乗せる感動的な歌詞。
素敵な歌声をこれからも聞けることが嬉しいです!
10月24日【6年道徳】スマイル集会p4cの問い決めp4c①
11月1日の5限にスマイル集会が行われます。「いじめ」をテーマに縦割り班ごとにp4cをして考えを深めるのですが、ファシリテーターは我らが6年生ですっ!おー、やったー!ぱちぱちぱち
と言うことで、6年生はこの前日p4cでどんな問いにするか、p4cで考えました。
問いを考える際の視点として、「様々な意見が出され、かつ対話によって深まったり発展することが期待できるようなもの」と教師が示しました。
ただ単にエイヤッとどれかに決めればいいというものではありません。対話の全体像を想定しながら問いを決めることが必要だとも話しました。
ではどんな対話になったのでしょうか。
例のごとく対話の内容が濃く、複雑なので、やっぱり概略のみお知らせします。
「ぼくは、『いじめる側が100%悪いのか?いじめられる方は悪くないか?』がいいと思います」
「道徳で学習したピエロとサムみたいな関係ってこと?」
「そうだね」
「私は『いじめが起きないためにどうしたらいいか?』がいいと思います。自分でも対話の参加者として意見を言いやすいからです」
「そうだね。『いじめをなくすためにはどうしたらいいか?』もいいんじゃない?」
「私は『どうしていじめをしてしまうのだろう?』っていう問いがいいと思います。いじめをなくすのも大事だけど、その前にいじめが起きないようにするのが大切だと思うから」
「うん。その問いなら意見は出にくいかもしれないけれど、対話は深まると思う」
「そうそう。いじめ対策もできるようになるんじゃない?」
「いじめられる側に悪いところはないの?」
「顔が不細工だからっていじめるのはダメだよね」
「その人の性格が悪いからっていじめるのは?」
「例えば、その人から嫌なことをされた時、正当防衛としていじめるのはいいのかも」
「いじめる側が100%悪いのかなあ。五分五分なんじゃない?どっちも悪い」
「前にいじめられた側が仕返しのために、その人をいじめるのは?」
「う~ん。もういじめは収まったんだから、もうやり返さなくてもいいと思う。やり返したら、やり返された側も仕返しのためにいじめをすることになっちゃう。そうなったら永遠に続いちゃう。だからさ、もう終わったことはいいんだよ。そうしないと問題が大きくなって、学校全体の問題になっちゃうよ」
「先生がいじめを止めるとき、いじめている側だけを一方的に叱っちゃだめだと思う。いじめられた側も前にいじめている側をいじめてるんだから。先生両方の意見を聞くべきだと思うな」
「そうだなあ。たとえその人の性格が悪くても、いじめるのは違うと思う」
「じゃあ、どうすればいいの?」
「口で注意するけど、それでも直らなかったら・・・もうね、あきらめる」
「あきらめるのはなあ。先生とか親に言うべきだと思う」
「何十回も注意して、それでも直らなかったら?」
「あきらめるしかない」
「あきらめるって?」
「しばらくそのままにしておくってこと。そのうちいい対策が見つかるよ」
「性格が悪いってことが当たり前だと思うしかない」
「口で言っても直らなければ、いじめられているって実感してもらって、自分のどこが悪かったんだろうって反省してもらう」
この後、子どもたちが発言するのを踏まえると、どうやら「いじめる側は100%悪い。でもいじめられる側だって、100%悪くないってことはない」という考えのようです。
ここでタイムアップ!
11月1日のスマイル集会、いったいどうなっちゃうの!?
➡ To be continued!
10月25日【6年道徳】スマイル集会p4cの問い決めp4c②
前日のp4cでは「いじめはいじめられる方にも悪いところがある」という考えが大勢を占めました。
そりゃあねえ、私も教師の端くれです。このままでは終われません!
で、その翌日。1限から続きのp4cです。
私も頭を一晩冷やして、子どもたちに考えを対話で確認した上で、このp4cの問いは私が設定しました。
「『相手に悪いところがあれば、いじめて直させる』について、どう思うか?」
どうなったのでしょうか!
「相手がいじめをするような悪い人だからって、自分でもいじめをしたら自分も悪くなっちゃう。いじめた方も悪いんだよ」
「いじめた方だって、自分のためにならない」
「そうだね。いじめるより、口で注意した方が早い」
「それで直らなかったら?」
「だめなら、先生とか大人に言う。それでもだめだったら自分の周りの人とかと協力してみんなで注意する」
「なんかさあ、それもいじめっぽくない?」
「う~ん」
「そもそもさ、いじめて直させるって考えはよくないと思う」
「うんうん。いじめられた人はもっと悪くなっちゃうかも」
「いじめられて、よくなる人はいない!」
「理由はどうであっても、いじめるって相手のためにならないんだよ」
「もう、どうしても合わないって人がいたら、近づかないようにするしかない」
「でもさ、話しかけられたら?」
「そうだなあ。答えるよ。無視はしない」
「いじめは絶対にダメなの?ぜっっったいにダメなの?」
この教師の問い掛けに対し、9割方が挙手で「いじめは絶対にダメ」という考えを示しました。
「誰でも悪いところはある。悪いということでいじめられてたら、みんないじめられることになっちゃう。だからいじめは相手に悪いところがあっても、絶対にやっちゃダメなんだよ」おおおおおー!か、感動です!
「でもなあ、やっぱり理由によっては許されるいじめもあると思う。相手に悪いところがあって、言っても直らなければいじめるのもいいと思う。基本的にはダメだけれどね」
ここで教師が発言!
「いじめは、いじめられた人を死に追いやってしまうこともある。死ななくても、後々まで心に大きな傷を与える行為なんだ。日本の毎年の自殺者数は3万人(2003年統計による。2022年は2万1,881人)」
「えー!」「そんなに多いの!?」
「若者の自殺の原因の1位は自殺だそうです」
一同沈黙・・・。
「私の一参加者としての考えを話すね。ホンの小さなミスでいじめられるなら、わずかなミスでもできないってことになっちゃって、ものすごいストレスの下で生活しなくちゃならなくなっちゃう。そんな生活にセーフティはないよね。ものすごく苦しい社会になっちゃうんだ。そんな生活、そんな社会ってどう?」
この後、スマイル集会でp4cをファシリテートする際に留意すべきことを話しました。
p4cの振り返りでは「このp4cでよく考えた人?」「このp4cで自分の考えが変わったり、広がったり、深まったりした人?」「スマイル集会でp4cのファシリテート、がんばってみたいと思う人?」この3つの問いに多くの子どもたちが肯定の挙手をしました。
理由の如何に関わらず、暴力はやってはならない。それを前提にした上で、では目的を達成するためにどのように対応したらいいのかを考える。このような考え方や理念・思想のもとになるような、この時間のp4c。
さあ、子どもたちはスマイル集会でどんなファシリテートをするのでしょうか!乞うご期待!!!!!
10月24日【3年算数】2メートルを4等分したら、4分の1メートル?
3年生5限は算数。ほかの学年の子どもたちはすべて下校した後で、3年生だけが残ってお勉強です。というのは、3年生のこの授業は教育委員会や築地中学校の方々に公開されるためなんです。
子どもたち緊張しているだろうなあと教室を覗くと・・・あにはからんや、子どもたちは大勢の方々に自分たちの学ぶ姿を見てもらうのを楽しみにしていたような感じです。
教室内で子どもたちを取り囲むようにして立っている人たちを見て、子どもたちは満面の笑み。「1,2,3・・・」と数え、「わあ、19人もいるー!」とさらに嬉しそうです。
さて、授業。分数の概念を学ぶとっても大事な時間です。
「私ね、校長先生にお願いされたのです。2メートルのテープのうち、4分の1メートルだけくださいって」。授業の冒頭、担任が切り出します。
そう頼まれると、3年生は嫌って言えないんだよなあ。なんて素敵な子どもたち!
2mのテープを渡されると、早速実際にテープを切り始めます。
ところが、切り取られたテープは、どの班も50cmです。子どもたちは、「2mの4分の1だから・・・」とテープを4等分して、「はい、切り取りました」と50cmのテープを掲げているのです。あれれ?
学級全体で意見交流し、班でも意見交流しながら、この謎を解決していきます。
「でもさ、ここからここまでが4分の1だとしたら・・・」とテープ全体の4分の1の部分を指し示し、「全体で4分の4メートルってこと?」
さあ、ここから子どもたちの頭はフル回転です。「あれれ、おかしいよなあ。4分の4は1だから、ここは1mってことになるの?でも実際は2mだよねえ」そんな声が聞こえてきそうです。
グループ学習によって、ああだこうだ言いながら、4分の1メートルはいったいどこなのか、子どもたちは探求していきます。途中で教室掲示を見て、既習事項を思い起こしながら課題解決する子もいますね。
分数には、「量分数」と「分割分数」という2つの意味があるという概念を獲得するのがこの授業のねらいだったのです。
3年生はグループで対話をする中で、考えを力説していた子が友だちからの指摘を受けて「あれ?」と思わずつぶやいたり、友だちの説明を聞いて「あ”~~~~~~~!」と気付きうなったり。子ども同士のセーフティ(心理的安全性)が溢れているからこその温かな対話が繰り広げられていました。
とってもいい雰囲気。参観されていらっしゃった方々から高く評価された、不思議と驚きと気付きのある授業でした。
3年生のみんな、いい勉強してるねえ。この調子でがんばってね。
ひとつ追加でご紹介。対話の最中、ライテック(WRAITEC)カードが手元に置かれいたのですよ。p4cじゃなくても、自分たちで対話を深める術を君たちは獲得しつつあるね。
10月24日【6年総合的な学習の時間】BSNアナウンサーがお出でになりました!
この日、6年生は新潟放送のCSR推進部長の高橋紀子様とアナウンサーの工藤淳之介様に出前授業をしていただきました。
予めお送りしていた子どもたちからの質問にお答えいただきながら、アナウンサーの仕事や仕事をなさる上でのお心がけや心情等をお話くださいました。
「どうしたら上手に音読できますか?」という質問には、「声を遠くにポーンと飛ばすイメージで発声するといいですよ」「滑舌をよくするには、音の母音をはっきり発声するといいですね。例えば『築地』なら『ううい』というように」とお話しくださいました。「ただ、うまく話せないとしても、技術よりも伝えようという気持ちが大切」ともおっしゃいました。
その上で、工藤様が子どもたちが普段使用している国語の教科書の一説を朗読されると、おおおおおー!すごーい!まるでテレビでアナウンサーがしゃべるみたいだー!!と言うかアナウンサーだし。ははははは。
番組制作には多くの方々が携わっていらっしゃること、私たちが見るのはわずかその一部分だけであることもお話しになりました。その上で「番組制作はチームプレーによって行われています」という言葉になるほど納得の6年生。
大切にしていることは『いつも心にアンテナを張っていること』。
「この仕事は取材のために様々な土地に行き、様々な人やものと出会うことが楽しい。それをつたえたいと思いますし、やりがいでもある。興味ないことはありません。何にでも興味をもっていきたいです」
「私は学生時代に放送部に所属していたのです。それがとても楽しかった。だからこのことを仕事にしたいと思ったのです」
「『アナウンサーになって変わったこと』?私はむしろ変わらないように心がけています。初心忘れるべからず。私は学生の頃、絶対にアナウンサーになりたいという思いでやってきた。その気持ちは今でも変わりません」
子どもたちと対話しながらのお話でした。45分間があっという間。さすがプロだなあと思わずにいられませんでした。
最後に子どもたちからの飛び入りの質問。「休みの日に外出する時には、変装しますか?」ははははは。そうだねえ、私も興味ある。どうお答えになったのでしょう。
「私は変装はしませんが、変装というか帽子をかぶる程度のことをしているアナウンサーはいますね」
そうなんですねえ。
ありがとうございました。素晴らしいキャリア教育になりました。子どもたちも私も勉強になりました!
10月24日【2年学級活動】キッズジョブ礼状書き
2年教室を覗くと、子どもたちは黒板に貼ってある写真をああだこうだ言いながら友だちと一緒に見たり、用紙に向かってじっくり考えながら手紙を書いていました。
貼ってあった写真は先日大盛況のうちに幕を閉じたついじわくわくキッズジョブの様子を撮影したものです。写真を見たことで子どもたちは改めて、その時に感じたことを思い起こすことができたようです。
そしてその思いを持ちながら、キッズジョブでブースを出してくださった方々に礼状を書いていたというわけです。
教えてもらいながら、仕事の一端を体験できた喜び、家でも試しにやってみたことなどが書き綴られていました。
礼状を書くという行為は、活動を改めて振り返り、それが自分の中でどう捉えられているのか、自分自身を見つめる行為にもつながるものなのですね。
楽しく充実した体験ができてよかったね、みんな。
10月23日【6年図工】将来の夢
6年生は図工で将来の夢を実現している自分を人形で表現する活動に勤しんでいます。
パティシエやピザ屋さんなど子どもたちの夢は多岐に渡ります。
みんなの「ああなりたい」「こうなりたい」が実現できるといいですね。
10月22日【3年国語】いつも手元にWRAITEC
p4cで対話を深めるために使うWRAITEC(ライテック)。探求を深めるキーワードとでも言えばいいのでしょうか。
例えば、「それってどういうこと?」(発言の意味を問う)、「なぜそう考えるの?」(発言の理由を問う)、「それって当たり前のことなの?」(発言内容の前提を問う)、「もしそうだとしたら、〇〇になる?」(推論・連想に目を向ける)、「本当に?そうじゃない場合はある?」(真偽を問う)、「例えば?」(例を示すよう促す)、「でも、そうじゃない場合もあるんじゃないの?」(反例を示す)などが挙げられます。
これらは探求するために有効に作用する発言例とその視点を示したものです。
さて、3年生がp4cをやっているところを覗くと、このライテックを大きな紙や小さなカードに印刷して、子どもたちが発言する際に参考にできるよう工夫されていることに気が付きます。
3年生はこれらライテックを上手に使いながら、対話を深めていく様子が見られます。
なんと、この間なんて、p4cじゃない時、例えばグループ学習などの時にも、このライテックカードを使って話し合ったりしているのです。国語でも使っていたわよ💛
3年生はこのようにしてどんどん対話のエキスパートになっていくのねえ。すごいなあ。
10月22日 階段のライテック(いつも足元にもライテック)
3年生が授業で手元に置いているライテック(WRAITEC)のカード。
いいアイディアだなあと思い、階段にも貼っちゃいました。
1段上るごとにライテックを意識して、覚えることで、対話が子どもたちだけでどんどん深められるといいなあと思います。
これで大人の階段も上れちゃうかな?うふふ。
10月22日【5年総合的な学習の時間p4c】企業理念
先日、胎内米粉フェスタで米粉クッキーを販売した我らが5年生。これまでの商品開発から販売の工夫等について、改めてp4cで振り返ります。子どもたちが設定した問いは「米粉フェスタの反省点は?」です。う~ん、すごい。教員が設定した問いみたいですねえ。
では、早速対話を見ていきましょう。とは言え、対話が高速で回転し、問いもみるみる変わっていったので、私記録することができませんでした。いつものことながらすみません。板書を基に発言を、脳をフル回転させながら思い出し思い出しして再構成しましたのでご覧ください。
さて、対話は反省を踏まえて、そこから学んだことについて紹介し合うことから始まりました。
「商売の難しさを感じました」
「パンフレットやチラシの作成など準備は大変でした」
「当日お客さんを以下に呼び込むか、簡単に考えてはいたんだけれど、うまくできたのかな?」
「売れなかったら大変だし」
「商品の説明をするのも苦労しました」
「お客さんにどうしたら興味をもってもらえるか考えたんだけどねえ」
「あとね、商売の楽しさも感じました」
「うん、そうだね。ただ、商売がいかに大変なのかが分かりました」
「やるべきことが思いのほか多くて、他に何やらなくちゃならないんだろうって思いながら準備してました」
「がんばったことは何だろう?」
「私はチラシを工夫して作りました」
「動画を作るのも大変だったね。当日お客さんが結構見てくれていたから嬉しかったけれど」
「やってみて、よかったことってなあに?」
「チラシ作りは同じグループの人と協力できました」
「あと、呼び込み!大きな声を出したんだけど、最初は恥ずかしかったなあ」
「でも、だから当日販売の100個はすぐに売れきれちゃったんじゃない」
「逆にもっとやればよかったことは?」
「パンフレットやチラシを渡すときに声がけするのをもっと上手にできたらよかった」
「動画はよかったと思うんだけど、音をもっと大きくできたら、もっとよかった」
「準備しているとき、みんなわいわいがやがやしすぎていて、うるさかったよ」
「パンフレット作りはぎりぎりになっちゃった。手分けすればよかったな」
「うん。協力すればね」
「会場で販売した人に訊きたいんだけど、会場の雰囲気はどうだった?」
「う~んとね。盛り上がってたよ」
「とにかく人が多かった」
「私は始めは1個200円って高いと思われるかもって。でも、クッキーを手に取ったお客さんたちはそんなことなくて、みんな嬉しそうだったよ」
「どうしてこれほどたくさん売れたんだろうねえ。バカ売れって感じで」
「こういうクッキーを作ろうって考えたのが、5年生だからなんじゃないかな?」
「クッキーの見た目もよかったと思う」
「ぼくたちの頑張りが伝わったんだと思うよ」
「子どもが作れば売れるってことはさ、大人にならない方がいいんじゃない?でもそんなことはない。じゃあ、大人は売る時にはどんな工夫をしているんだろう?」
「誰でも使える商品にしようとか」
「人に喜んでもらえる商品にしようとうか」
「買う人に合った商品っていうのも大事だと思う」
「私たちが大人になったら地産地消で売り出せばいいと思う。今回もまあ地産地消だけど」
「大人は割引をしてるんじゃない?」
「そうだね。あと賞味期限が迫っているものを安くする」
「訳あり野菜とかも」
「割引ばっかりしていると商売として成り立たないから、曜日を決めて割引をする」
教師は対話を深めるために発言します。
「今回の一連の体験を今後に生かすためにはどうしたらいいんだろう?」
「今回様々なことが分かったからそれら反省点を生かすようにしたらいい」
ここで私も発言。
「以前は消費者が買い物をするときには、『安くて質のいいものの方がいい』って思って購入していたんだろうけど、最近は変わってきている。その商品にどれほどの付加価値があるかってことも考慮されるようになっている。企業も企業理念などにどのように社会に貢献するかを示していることもある。君たちがまた商品を売るとしたら、どんな付加価値を付ける?何のために商品を売ることにする?」
「私は地産地消を進めることによって、地域の活性化に繋げられるようにしたいです」
「うん、地産地消」
「収益で木を植えるようにして環境のためにいいことをしたい」
「生活で困っている人、苦しんでいる人のためになるような使い方ができたらいい」
「戦争で苦しんでいる人たちのためにも使いたいなあ」
「犬や猫などのペットや殺処分される動物ためのためにも」
「様々な募金ってあるよね。それに協力したい」
「苦しんでいる人々のため」
「自然環境のため」
「災害で被害に遭った方のため」
「海外を含めて、困っている人たちのために」
教師がさらに発言。
「今回活動したことは、今後どんな場面で生かすことができそう?」
「人と関わるときに生かせると思います」
以上、2時間目と3時間目をたっぷり使ったp4c。
2時間目のp4cが終わった時に担任が「3時間目もp4c続けま~す」と宣言すると、小さな声でガッツポーズしながら「やったー!」という声が聞こえました。
充実した体験活動だったからこそ、p4cによる振り返りも充実したんだろうと思います。
君たちが作った体験とp4c。
5年生のみんな、いい学びをつくることができてよかったね。
10月19日 ついじわくわくキッズジョブ!
子どもたちはきっと楽しみにしていただろう、ついじわくわくキッズジョブ!私も楽しみにしていました、すごく。2016年からスタートしたこの教育イベントは、今回で5回目となります。
地域の事業所等にお願いして職業体験的ブースを出していただき、たくさんのブースの中から、子どもたちは好きなブースを回って体験します。これ、実は大変いいキャリア教育なんですよー、自画自賛。ブースのスタッフの方々の技術に感嘆し、さらに仕事上の苦労や喜び、そして仕事にかける思い等を伺うことで、ブースの方々に憧れを持ち、「ああなりたい」「こうなりたい」とロールモデルとすることで、自分の将来や生き方そのものを見つめる。こんなことをねらっているのです。
子どもたちは、20分間ごとに体験ブースを移動し、一人当たり合計4つのブースを巡りました。それぞれのブースでとってもいい思いをしたみたいねえ、君たち。よかったね。
地域の事業所の皆様の多大なるご理解とご協力によってはじめて実施できる本事業。ブース設置にご協力くださったすべての皆様に心から感謝申し上げます。
10月18日 アートフェスティバル展示作品鑑賞
アートフェスティバルに先駆けて、一足先に子どもたちだけ作品鑑賞会をしました。友だちの作品を見て、素敵だなあと思うポイントなど互いに肯定的に評価し合います。
子どもたちは友だちの作品のいいところを紹介し合ったり、自分の作品に解説を加えたりしながら、楽しく鑑賞していました。
10月18日 ジャック・オー・ランタン!
アートフェスティバル、わくわくキジョブを前日に控え、校舎内にジャック・オー・ランタンが来てくれましたよ。何人かの子どもたちが作ってくれたものです。どこかユーモラスで、かわいいですね。
このジャンボカボチャは地域の方から頂戴したものです。この方からは、フォックス・フェイスも頂戴したんですよ。名前のとおり、まるで狐の頭のような実がなっています。ナス科の植物だと言われると、なるほど納得です。
子どもたちはフォックスフェイスをじーっと見たり、またジャンボカボチャの上に腰掛けたりして興味津々に楽しんでいました。提供してくださった方に感謝、感謝です。
10月17日 第4怪 怖い話大会
怖い話大会も回を重ねること、もう4怪目。毎回、怖い話マニアの子どもたちの熱気もさることながら、運営スタッフの子どもたちのバイタリティのすばらしさについては、すでに触れてきているとおりです。
教育活動としてはカウントしていないこの活動ではありますが、子どもたちの自主的・自律的な活動を実行する力や主体的に社会を創っていこうとする意欲と能力の育成には大いに役立つものと考えています。
今回も任意の運営スタッフ(4年生の6人)がお昼に放送をしたり、ポスターを作ったり、もちろん大会運営をしたりと、素晴らしく主体的に活動していました。私はくるくる舌を巻いているばかりなり。彼らは自ら怖い話を披露もしたのですよー。すごく怖いやつ。
今後は、子どもが主体となって企画運営する活動として、今回やった怖い話大会のほか、子どものアイドルコンサートや人形劇、p4c大会、スポーツ大会、ゲーム大会とかなんか、面白いんじゃないかなあ。これからも、子どもたちの「やってみたい」という思いを、子どもたちが自ら企画運営したものを可能な限り実現できるようサポートしていきたいなあと思っています。子どもたちには既成概念にとらわれず、自由にやってほしいなあ。
10月17日【1年国語】ペアで音読
1年教室を覗くと、隣同士向き合って何やら話をしています。どうやら音読を2人(もしくは3人)で、一文ごとに交代で読んでいるようです。
時には教え合ったりするなど、1年生は隣の子と上手に協力して音読をしていました。
担任の話を聞く態度も極めて立派です。もう全身耳になっているようですね。見ている私は、やっぱり舌を巻くばかりです。
10月16日【2年国語】グループ学習
2年教室を覗くと国語の学習中でした。教材はアーノルド・ローベルの名作『お手紙』です。
登場人物はかえるくんとがまくん。あるとき、がまくんが来る当てのない手紙をずっと悲しそうに待っていました。「今、一日のうちのかなしい時なんだ。つまり、お手紙をまつ時間なんだ。そうなると、いつもぼく、とてもふしあわせな気持ちになるんだよ」とがまくん。そして、今まで一度も手紙をもらったことがないと言うのです。そこでかえるくんは一計を案じ、自分でがまくんに手紙を書きました。ところが郵便配達のかたつむりくんは待てど暮らせど到着しません。自暴自棄になるがまくんに、かえるくんはつい「ぼくが君に手紙を書いた。そのうちその手紙が届く」と話してしまうのです。ふたりは一緒にかたつむり君の到着を待ちます。以前は手紙が到着するのを悲しい気持ちで待っていたがまくんですが、今度はふたりともとても幸せな気持ちで待っているのでした、というお話です。
我らが2年生はがまくんとかえるくんの心情をグループごとに相談しながら解明していきます。
グループ学習にも慣れてきた2年生。友だちの話を大切に聞こうとする気持ちもしっかり育ってきていますね。対話の1丁目1番地は「聴くこと」。セーフティを大切にしてこれからも聴く力を伸ばしていってほしと思います。
ついでに廊下に掲示されていた2年生の絵画作品も少し。掌に絵の具を付けて描いたのだそうです。ダイナミックで素晴らしい出来栄えですね。すぐ下の絵から順に「嵐に揺れる木」「海」「珍しい大きな蝶」「カラフルなカラス」というタイトルが付けられています。それぞれ小さい絵ですが、迫力ありますね。
10月15日 ノーベル平和賞の掲示
先日、ノーベル平和賞が日本原水爆被害者団体協議会に決まったというニュースが駆け巡りました。関心を持っている子どもも多いようです。児童玄関に関係する掲示を作ってみました。子どもたち、興味を持ってくれると嬉しいなあ。
ノンジャンルでp4cをすると、問いとして「なぜ戦争は起こるのか?」「戦争を止めるにはどうしたらいいか?」などの問いが候補として毎回上がります。子どもたちの社会を見る視点が素晴らしいと思います。
みんなで力を合わせて、平和な世の中を創っていきたいものです。
10月15日【6年道徳p4c】対話は彼らの身体に残っている
6年生は道徳で『カラフルな工夫』という題材で対話をしました。
日本理科学工業はチョークを製造する会社で、障がいがある職員も働きやすいように色で工夫などした実話が基にされているお話です。
子どもたちは、対話をして学びを深めましたが、私はその様子を見ることはできませんでした、とほほ。
でも、振り返りの作文は素晴らしいので、何人かピックアップしてここに紹介することにします。
問いは「様々な人たちと共に生きていく上で大切なことは?」でした。
なお、対話では、「障がい者」という言葉は差別になるのではないか?という意見が出され、それについても対話したようです。振り返りにもそのことが触れられているものがいくつもありますね。
・不自由がある人とかと一緒に仕事をするには、その人の気持ちをきちんと考えればいいと思います。
・まず、「障害者」という呼び方はよくないと思った。理由はみんなと同じなのに、ただ少し違うだけで「障害者」という呼び方をするのは差別だと思った。ほかにも「不自由な人」という呼び方がいいという意見もあったけれど、それも「障害者」と意味が同じだから良くないと思った。そういう人たちの気持ちを考えて行動するといい。
・言い方が違っても差別になる。そういう人たちの気持ちを考えることが大切。
・「障がい者」や「不自由」と呼ぶのがダメだったら、何て呼べばいいの分からなくなっちゃった。
・「障がい者」も「不自由な人」も言い方が違うだけで、意味は同じだと思いました。
・みんなと仲良く生きる。みんなが平等に、差別なく、上下関係もなく生きる。障がい者と呼ぶのではなく相手の名前を呼ぶ。
・小さい子どもに話しかけるときには、分かりやすく目線を合わせて話してあげる。障がいのある人にも、他の人と同じように接する。
・相手のことを理解して注意する。相手にすべて任せるのではなく、解決策を一緒に考えることも大事だと思った。優しい言い方をするのも大事。
・みんなに同じように平等に接することは難しいけれど、相手に合わせて接することが大事。障害者や不自由のある人という呼び方はよくない。名前で呼べたら一番いいけれど、分からない場合にはどうすればいいの?相手に訊くという方法もあるけれど、耳が聞こえない人や声の出せない人にはどう訊けばいいの?その場合は手話や書くと言う方法があるけれど、、それができない場合には「障害者」や「不自由な人」と言わないといけないの?(←おおっと!これは振り返りながら、一人p4cやっちゃってますねえ。素晴らしい!)
・すべての人を尊重するカラー、レインボー。
・今日の授業で、障がい者の勉強をして、生まれつきや事故の人や様々な障がいの人がいるから、そういう人が困っていたら助けてあげたいなと思いました。
・その人が思っていることを知る必要があると思う。「優しさ」とは自分がやったことに対して、相手が「優しいな」と思えるようなことをすることだと思う。雇うことは責任がいることだけど、私は大山さんが会社を変えたいと思って2人の障がい者を雇ったんだと思う。誰もができる仕事の会社になったんだと思う。
・世界中の人が同じ。
・名前が分かるんだったら名前で呼ぶけれど、分からない場合にはどうしたらいいんだろう。「気持ちを考えて」という意見は分かるけど、対処法が分からない。みんなを平等にするのも難しい。言い方を変えるだけで、少しは楽になると思う。「障がい者」っていう言葉、言いたくて言ってるんじゃない。今はその言葉しかないから使っているだけ。
彼らの振り返りを読んでいると、先日のLGBTQ+に関するp4cで対話したことが色濃く反映されていることが分かります。
対話した言葉は見えないけれど、消えてなくなっているわけじゃない。彼らの身体にしっかりと残っているのですね。
*写真は、理科で「地面の下はどうなってんの?」でのp4cの様子です。
また、先日は「宇宙の果てはどうなっているのか?」でも対話しました!ははははは。
10月13日【5年総合的な学習の時間】米粉クッキー販売! → 即完売!
当日販売用の100個があっという間になくなりました。まあ、ホントは60分間くらいかかったんですけれどね。「即完売」って言わせてもらってもいいでしょう。この当日販売用の100個!さらに加えて大量の予約販売(400個くらいだったのかしら?)も早々に引き取られていき、クッキーは直に無くなりました。すべてのお客様に感謝したいと思います。ありがとうございます!
これまで米粉について学び、追究してきた5年生。この日はその中締めと言ってもいいかもしれません。胎内市の米粉フェスタで、マサヤ菓子舗様と一緒に共同開発してきた米粉クッキー。この販売のために、チラシを作り、パンフレットを作り、販売するためのセリフを考え、売り方も工夫し、クッキーに貼るシールを作り、ポップも作り、おまけにおまけのシールも作り・・・、あとは・・・う~ん。ねえ5年生のみんな、他に何やった?そうそう、教職員相手に模擬販売もしたよねえ。多分、ほかにもたーくさん!もちろん米粉そのものについても様々な角度からたくさん学んでもきました。
販売当日となったこの日、子どもたちは様々な経験をして、みるみる成長していく姿が見られました(さらに仲良くなったりしてね)。途中でマイクでインタビューを受けたり、市長の電撃訪問を受けたりと、想定外のハプニングも多くありましたが、それらすべてが子どもたちの学びにプラスに働くだろうと思います。
都合があって、米粉フェスタに来られなかった子どもたちよ、来週土産話を楽しみにしていてね。
この体験は、言葉では言い尽くせないほどでしたが、あとは写真をご覧ください。まあ、写し切れてもいないんですけれどね、ははははは。
最後に子どもたちのためにお骨折りくださったマサヤさんはじめ保護者の皆様に心からの感謝を申し上げます。ありがとうございました!
10月11日 第3怪 怖い話大会
気が付くと校舎内のあらゆるところに、「第3回怖い話大会」のチラシが貼ってありました。
え・・・、いつの間に・・・。ひ、ひえ~、これまた怖い・・・。
と言うわけで、怖い話大会の企画運営をしてくれている4年生有志6人が貼ってくれていたのね。彼らのバイタリティは、もはやオーバーコントロールですっ!もう、「有志」じゃなくて、「勇士」と言っちゃってもいいでしょう!「雄姿」でもいいな、うん。給食の時間にも告知の放送をしてくれました。すごいなあ、君たち。
さて、昼休み。この6人の呼びかけに応じて、怖い話好きな子たちが続々と集まってきましたよー。
薄暗い部屋で怖い話を聞く子どもたち。ごくり・・・という生唾を飲み込む音まで聞こえてきそうです。
適宜相談しながら、4年生6人だけで怖い話大会を進めていきます。もう、私が口をはさむ余地は皆無です!
披露してくれたのは1年生から6年生までの6人。それぞれの話の内容はと言うと・・・
①『なかよし』での出来事 ②お風呂のドアをノックする音 ③3階トイレの花子さん ④メリーさんからの電話 ⑤ゴミ箱の中の人形 ⑥ゲームをしているうちに小っちゃくなっちゃう話。う~ん、どれもタイトルを聞くだけでブルってしまいますね、ははははは。
で、私も一席披露。 ⓻屋根裏部屋のきょうだい
自分から話をしたいって申し出た子たちだけあって、話の長短はあるものの、どれも恐ろしく、ホラーだけど、とっても楽しめました。1年生も含め、あらゆる学年の子たちが怪談で、会場を恐怖のどん底に陥れました。お、おとろし~。
しかし、この日も話をしたいって子が多すぎて、話せなかった子がいたのです。
運営の4年生が本大会終了後、さっそく私のところに来ましたよ。
「校長先生、あと2人話せなかった子がいるんです。来週、また怖い話大会をやってもいいですか?」
「おおおおおー!どうぞどうぞ!その言葉を待っていましたあ!」
と言うことで、来週第4怪怖い話大会を開催します。
みんな、また来週やってくれるって。よかったね。
4年生のみんな、君たちホント素晴らしいよ!また来週、私も楽しみに待っていまーす。
10月11日【6年学級活動p4c】松の子まつりがもっと楽しくなるように
それは、10月10日のこと。6年生はp4cで学級活動。
テーマは「松の子まつり」についてです。
当校では、理想とする教育像として「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」を掲げていますが、この児童会活動「松の子まつり」も子どもたちがコンセプトを考え、企画運営しますよー!
例のごとく、テーマに沿って子どもたちがみんなで話し合いたい問いを出しています。
みんな、どんなテーマを書いたのかな?と見てみると・・・
おおおおお!これはすごい!
あるお子さんは、3つも問いを書いているのですが、それがまるで対話の全体像を想定しているかのような内容なのです。
①松の子まつりをより楽しくするには? → ②これまでの松の子まつりはどうだったか? → ③どんな松の子祭りにしたいか?
結局選ばれたのは、「松の子まつりをより楽しくするためには?」でした。
まるで対話の流れを見据えているかのようなこの3つの問いを書いたお子さんも素晴らしいし、これを選んだ子どもたちも素晴らしいです。
p4cを重ねていると、このような、よりよい対話の全体像が見えてくるようになるのですね。
では対話を見ていきましょう。
とは言え、私は途中からの参加。全体の流れをかいつまんでお知らせすることしかできません。どうかお許しください。
ちなみに「松の子まつり」というのは、縦割り班ごとにゲームの店を出して、全校の子がそれらの店を回るという児童会行事です。
「松の子まつりでサバゲー(サバイバルゲーム)をしたいなあ」
「サバゲーをするにしたら、そのルールやきまりはどうする?」
「後さあ、銃はどうする?」
「ムニュムニュボールを当てたらいいことにしたら?」
「ムニュムニュボールって何?」
「じゃあ、ゴム鉄砲や割りばし鉄砲を使ったら?」
「お手玉を当てることにしたらいいんじゃない?」
「各班対抗のサバイバルゲームをするとしたら、一班10人だから20丁必要ってことになる」
「サバゲーは楽しいかもしれないけれど、準備が大変そうだなあ」
「ボーリングならいいんじゃない?簡単だし」
「ねえ、自分の班がどんな店を出したいかじゃなくて、松の子まつり全体のことを考えるのが大事だよ。一つ一つのゲームをどうするかじゃなくて」
「そうすると、簡単な遊びの方がいいんだよ。1・2年生にもルールが分かりやすくて、準備も大変じゃないようなゲーム」
「そうだねえ。毎年同じゲームになりがちだけど、新しい遊びを出店するようにしたらいいと思う」
「キックストライクは?あれは簡単だし」
「キックストライクってどんなゲーム?」
「ほらサッカーみたいに蹴って的に当てるやつ」
「ああ。サッカーが苦手な人にとっては難しいよ。1・2年生は楽しめないかも」
「蹴るから、人に当たったら危ないし」
「蹴る場所から的までの距離を変えればいいんだよ。低学年は低学年向けの距離、高学年は高学年向けの距離とかに」
「私は上の方にボールを蹴れないんだよ。どうしよう」
「じゃあさ、下の方に的を作ればいい」
「的を上に置いても、下においても、得点化するのは難しい」
「的に当てるだけじゃなくて、いくつかカラーコーンを置いて、それぞれに点数を付けたら?このコーンに当たったら10点、あのコーンだったら20点とかさ」
「コーンを置いてそれをめがけて蹴るんだけど、コロコロって転がって止まったところが記録になるようにしたら?ここに止まったら10点とか」
「ダーツのルールだと、ボールの大きさも得点に関係するよ」
「ああ、ダーツ。いいね。ほら百円均一ショップとかなら、針の矢じゃなくて球のものがあるから安全。高さも結構自由に変えられるよ」
「でもさ、ダーツって一人がやり終わるまで、ほかの人はずっと待ってることになるでしょう。時間がかかっちゃうよ」
「じゃあ、ボーリングキックスライクにしたら?コロコロ転がすようにして蹴るの」
「蹴りたい人は蹴る、投げたい人は投げるで、選択制にしたら?」
「なるほど。じゃあ、一口に的当てって言っても様々な的当てゲームがあっていいってことね」
「祭りの最中にいい記録のランキングを放送したら盛り上がるんじゃない?」
「いいねえ」
「いい点数出せた人はいいけど、ランクが低い人は放送されると恥ずかしいかも」
「そうしたら、ランクの3位までを紹介するようにしたら?」
「ランクの上位を放送で紹介するんじゃなくて、20点とか50点とか点数を決めてその点数の人を紹介する」
「松の子まつりではみんなが全部の店を回れるようにしたいなあ」
「そうだね。行きたかったのに行けなかったってかわいそうだし」
「そのためには待つ時間が短くなるようにする必要がありそうだね」
「タブレットとか使ってうまくできないかな?」
「予約制にしたら?『〇時には〇班が〇の店に行く』みたいに」
まだまだ議論は乾きそうにありませんが、タイムアップ。
対話の流れにしろ、イベントの概略にしろ、全体を見通しながらの発言が目立った対話でした。
p4cを重ねていると、子どもたちの成長が目に見えてくるようで、嬉しい気持ちになりますね。
とってもよかったよ、6年生のみんな!
10月9日 マラソン記録会
曇り空。ちょっと肌寒いくらいの、絶好のマラソン日和です。
1・2年、3・4年、5・6年のそれぞれ男女別に走りました。
朝、予想したとおり、グラウンドは精一杯の応援の声で溢れかえりました。
この声援が子どもたちの背中を力強く押したことでしょうね。
どのお子さんも全力で走っていました。(大会新記録も驚くほどたくさん出たんですよ。)
10月9日 マラソン記録会は実施します!
本日、予定どおりマラソン大会を実施します!
スタートするまでの間、体を冷やさないように、必要に応じて、体操着の長袖・長ズボンやジャンパーなど上から着用できるものを持参させてください。
子どもたちが全力でがんばる姿を期待しています!
(写真)マラソン記録会前、静寂に包まれたグラウンド
これからここが歓声に包まれるんでしょうね。
10月8日【4年総合的な学習の時間】いにしえの勇士に思いをはせる
4年生は地域の勇士 板額御前について調べています。
遡ること一日。10月7日に板額御前にゆかりのある奥山の荘に、我らが4年生は見学に行きました。
鎌倉時代の板額御前の活躍に思いをはせる4年生。
実際に奥山の荘に出かけることは、話で聞くだけ、本で読むだけよりも、身体全体で学ぶことができたのではないでしょうか。
4年生のみんな、どうだった?
10月7日【6年食育】栄養のバランスを考えた献立
6年生はなんと2人の栄養教諭を招いて、食育授業。栄養教諭のタッグチームによる指導の下、6年生は栄養バランスの取れた献立を作る学習です。
ただお腹がいっぱいになればいいのではなく、もちろん好物だけをそろえてもダメなのです。分かりましたか?校長先生!「はい、すみません。以後気を付けます。とほほ」
主食、主菜、副菜を組み合わせ、全体としての栄養バランスを調整するのですが、子どもたちにとってはなかなか難しいようです。それでも楽しみながら、メニューを考えた子どもたち。
日常的に学んだことを踏まえて食事をとることが大切であることを、子どもたちは学びました。
10月7日【5年食育】米粉をテーマに
5年生は米粉をテーマに総合的な学習の時間で学びを重ねています。
この日は栄養教諭さんからお出でいただき、食育の出前授業。
テーマはやはり米粉です。もう米粉どっぷりですね!
さて、AとBの器にはそれぞれ白い粉があります。子どもたちは見た目やにおい、手触りで、どちらが小麦粉か、どちらが米粉か当てるクイズに挑戦しました。
子どもたちはああだこうだ言いながら、じっくりと2つの粉を比較します。
さらに、胎内市で開発生産されている「微細米粉」もここで登場!
どれほど微細なのか栄養教諭さんから話があると、想像だにできないほどの小ささに子どもたちは驚いていました。
米粉をテーマに様々な角度から追究している5年生の総合的な学習の時間。
いい勉強を重ねていますね。
10月4日 第3回怖い話大会👻 告知
過去に2回開催した、怖い話大会は大盛況。今までは私が企画運営していました。
さて、怖い話大会のポスターを取り外しているときに、たまたま近くを通った4年生の子たちに声を掛けました。
「ねえ、君たち。怖い話大会を運営してみない。怖い話をするんじゃなくて、怖い話大会の計画を立て、ポスターを作ってみんなに知らせ、当日司会をするの」
すると、この子たちは声をそろえて即答。「校長先生、やりたいです!」
この瞬間から企画運営活動が始まりました。早速子どもたちはその場でスタンド・ミーティング!「ポスターは大洋紙だと大き過ぎて描くの大変だから、小さい紙に描いて、先生に印刷してもらって、各教室に配ろうよ」「校長先生、いつの昼休みに怖い話大会をできるか教えてください」「会場はこの前と同じ3階コンピュータ室でいいですか?」
もう私、彼らのバイタリティにたじたじです。
当校が理想とする教育像「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」の実現に向け、子どもたちは猛スピードで走り出しています。
*写真は給食時に告知している様子です。
10月4日 マラソン チャレンジタイム
遡ること1日。10月3日の2限終了後は全校児童がマラソンチャレンジタイムで汗を流します。
準備体操は縦割り班ごと、走り終わった後のミーティングも縦割り班ごとです。
子どもたちの走る様子を見ていると、なんだかいい感じ。縦割り班ごとに、みんな楽し気に走っています。
楽しみながら、持久力を伸ばします。がんばれ、みんな!
10月4日【5年国語p4c】君たちは銀河の星
5年生の国語の教科書(下)『銀河』の冒頭には、ある詩が掲載されています。作者は羽曽部忠さん。『銀河』というタイトルで、教科書と同じ名前なのです。
ここに、編集者あるいは作者の意図が表れているのだと思われます。
夜空に浮かぶ星の帯「銀河」は、日本では「天の川」と言われ、また別の地域では「乳の道」(ミルキー・ウエイ)と言ったりもします。作者の羽曽部さんは「どっちもいい名前だなあ」と書いてこの詩を締めくくっています。
子どもたちの問いの中から選ばれたのは、「なぜ同じものに2つの名前を付けたのか?」です。
では、対話の様子を見ていきましょう。
「同じものなら、名前を1つ付ければ十分、それでしっかり伝わると思うけど、どうして別の呼び名を付けたのかなあと思って」
「私もそう思います。名前は1つで十分」
「う~ん。いくつも付けたのは、いろいろな呼び方がある方が、言いやすい方を選べるからじゃないの?」
「そうだね。私もそっちの方が言いやすいと思う」
「それぞれの地方によって特色とか違いがある。だから地方によって呼びやすさは違う」
「うん、そう。天の川だけじゃなくて、同じものを見ても、地域や人によって感じ方は違うと思うよ」
* * * * *
ここで、あるお子さんがものすごいものをぶち込んできました!
「みんなにとって、『問い』って何ですか?」
う、うわー!こ、これはものすごい問いですね。これだけで2~3時間は十分行けそう。
「私は、考えても分からないことを問いにしてるよ」
「そうだなあ。私は、『なんでだろう?』って思うことを問いにする」・・・
この問いはすご過ぎるので、私が話を強引に戻してしまいました。ごめんなさいね。
* * * * *
(教師)「ねえ、みんなだったら、「天の川」は「銀河」って呼ぶのと、「乳の道」って呼ぶの、どちらの方がいい?」
挙手してもらうと、ほぼ全員が「銀河」。
この日、ファシリテーターの私はそろそろ終了時刻が気になってまいりました。
(私の心の声「わわわわわっ!もうこんな時間!?」)
(教師)「どうして『銀河』の方がいいの?」
「私は、『銀河』の方が、呼びやすくてしっくりくるからです」
「なんかさあ、きれいな感じがするよね」
「うん。私も『銀河』ってきれいな感じがする」
ここで、「THE 国語のp4c」って感じの発言が飛び出しました。
「教科書の1ページ、2~3行目に『星たちが、ぶつかり合い、重なり合い』ってあるでしょう。それがさ、なんか、キラキラっていうか、ピカピカっていうか、そんな感じがする」
国語学習でのp4cは、やっぱり常に教科書の叙述に立ち返ることが求められます。教科書の〇ページの〇行目と叙述を根拠に発言をしたこのお子さん、素晴らしいですね。
「『天の川』ってずっと終わりがないでしょう。どこまでも続くって感じで。『銀河』は宇宙だから終わりがないけど、『乳の道』はなんか、すぐ行き止まりって感じがする」
「あ、そうそう。『銀河』は終わりがないよね。ずっと続いている。なんかすごい感じ」
「この詩のタイトルは『銀河』でしょう。教科書会社の人たちは私たちに思いを託してるって言うか・・・。銀河って終わりがないから、それと同じように、ずっと覚え続けていてほしい、勉強したことをってことなんじゃないの?」
「ああ、なるほど。勉強もしたことを忘れないでってことか。銀河の星たちのように輝きながら進んでいってほしいってことかも」
「私も『銀河』の方がいいと思うんだけど、銀河ってたくさんの星の集まりでしょう。みんないろいろなことに立ち向かってさ、協力してがんばろうって訴えてるんだよ、きっと」
「うん。この先、難しいこともあるだろうけど、みんなで協力してがんばって。私たち一人一人は、様々な色の星たちのように個性が光っているよって」
(私の心の声「あああああ。終了時刻だあ。とほほ。このまま続けたらもっといいところに行けたんだろうになあ。でもまあ、お腹もすいてきたし、給食に行くことにするかあ」)
「はい、みんな。これでp4cはおしまいです。給食の支度に行ってね。はい、急いで急いで、パンパンパン👏」
以上、30分弱の対話。とっても時間が足りませんでした。
でも対話の終盤になって、徐々にこの詩の本質に近づいていけたのだと思います。
もう、20分間あったらなあ。残念。でも子どもたちのセンスの良さが垣間見られた対話となりました。
もう一回やりたいなあ、君たちと、この詩で。
10月1日【3年学級活動p4c】WRAITECを使いこなす
3年生は学級活動でp4c。
テーマはノンジャンル!事前にみんなで話し合いたいことを募ったところ、いくつもの問いが出されました。その中で選ばれたのは次の問いでした。
「どうして動物のお墓は少ないの?」
う~ん。何とも微妙な・・・と思うでしょう?ところがどっこい。
この問いでの対話がものすごかったのです。(後で、一瞬でも微妙な問いと思っちゃった私は大いに恥じることになるのです。)
まあ、百聞は一見に如かず。とりあえずは、対話の流れをご覧ください。
「動物のお墓が少ないのは、動物の数が少ないからでしょう」
「動物はどこで死んだか分からないから、お墓を作れないんだよ」
「みんなが言うのもそのとおりかもしれない。でも、動物って長生きするからお墓を作る必要はそんなにないんじゃないの?」
「それにお墓を作るにもお金がかかるし」
「じゃあ、どうしてお金がかかるのに、人間のお墓の数は多いの?」
おおおおおー!そりゃそうだ。思考力大爆発!
「やっぱり動物のお墓を作ろうにも、どこで死んでるか分からないから作れないんだよ」
「さっき話した子の意見と少し違うんだけど、動物ってさ、人間より死ぬの早いよ」
「うん。人間ほど長生きしない」
「人も動物も同じ命なのでしょう。なんで寿命に差があるんだろうね」
「う~ん。そうだねえ。例えばさ、動物ってどれくらい生きるのかな?」
「ねえ、ちょっとお墓について話を戻すけど、動物のお墓が少ないのは、動物の場合、お墓を作っても仕方ないからなんじゃない?」
p4cって、このように発言が行ったり来たりするんですよね。だからこそ、紆余曲折を経ながら、ゆっくりゆっくり進むのだし、子どもたちみんなが対話に参加しやすくなるのだろうと思います。
さて、子どもたちの中から次のような新しい問いが出されましたよ。
「そもそも、なんでお墓って作るの?」
対話が新しい局面に突入しました。子どもたちは自らどんどん対話を掘り下げていきます。
「人が死んだらお墓を作るけど、動物は作らない。でも、同じ命だから、人も動物もお墓は作った方がいい」
「ペットとかのように飼い主がいる動物はいいけれど、そうでない動物はお墓作ってもらえないよね」
「うん。人が死んだらお墓を作るのは、死んだ人の命を大切に思うからなんだし、動物の飼い主がお墓を作るのもやっぱり死んだ動物を大切に思うからなんだよね」
「遺された人が、死んだ人を、死んだ人の命を大切にするためなんだ」
「そうやって考えると、死んだ人や動物のお墓は作った方がいいよね」
「さっき話が出たかもしれないんだけど、なんで人はお墓を作るの?」
「お墓を作って、亡くなった方を忘れないようにするため。覚えておくためなんだと思うよ」
「動物が死ぬときって、同じ動物同士でもどこで死んだか分からないんだと思うよ。でも人は家族とかいっぱいいるし、一人じゃないから、遺された人たちが亡くなった人を大切に思うんじゃないの?」
「動物がどこで死んだか分からないっていう話だけどさ、動物保護活動をしている人なら分かるんじゃない?どこで死んだかは」
「人は病院とかで死ぬから簡単に分かるけどね」
「海の生き物のお墓ってあるのかなあ?」
さあ、ここから対話は、子どもたちによってさらに新しい局面に突入します。
「そもそもさ、どうして遺された人たちは、亡くなった方のお墓を作るんだろう」
「お墓に行ったら、死んだ人に会えるからだよ」
「でもさ、現実には会えないよ」
「本当には会えないとしても、心の中で会える。思い出せるんだよ、お墓に行くと」
「もしお墓参りに行く人がいなかったらどうする?」
「寂しいね」
ここで私がようやく介入。これまで子どもたちだけで動かしていたとは思えないほどの素晴らしい対話だったので躊躇していたのです。でも、入っちゃおう。
「毎日ニュースを見ていると、能登半島の大雨被害で亡くなった方の捜索がされていることが出てくる。行方不明になって何日も経つのに。もう亡くなっているかもしれないのに。それでも探している。どうしてだと思う?」
「自分の命も、行方不明になった人の命も大切だから、探し続ける」
「行方不明になった人を大切に思うから」
「その人の思い出とか、たくさんある。大切な思い出を忘れたくない。だから形見なんかも探してる」
「生きてることを信じているからだよ」
「私は、これからも家族とかを大切にしたいと思ったよ」
この発言に3年生みんな拍手。この拍手、子どもたちから自然発生的に生まれたんだからすごいです。
「私もそう思う。これからも家族を大切にしたいです。そして世界中の人も、世の中の動物たちも大切にしたい」
「うん。命のあるものはみんな大切にしたい。それが小さな生き物であっても、大切な命だしね」
「人も動物も牛もみんな命がある。お墓を作るのって、そういう命を大切にしたいって人がたくさんいるからなんじゃないかな」
以上1時間、圧巻のp4c!ほぼ子どもたちだけで回したのです。
そのカギのひとつは、「WRAITEC(ライテック)」。「なぜ?どうして~なの?」「例えばどういうこと?」「それって当たり前のことなの?」など、対話を掘り下げるための思考のツールです。
3年生はそれを使いながら対話をするので、自分たちだけで、お墓の話から命の話に発展させることができたのでしょうね。
さらに子どもたちの発言意欲の旺盛なこと!これはホント素晴らしい。大きなポテンシャルを秘めた3年生のp4c。これを積み重ねれば、ものすごいことになりそうです。お見事!
9月30日【6年p4c】LGBTQ+の方だけの問題じゃない<感動!>
先日、LGBTQ+の基本的なことについて学んだ6年生。それを踏まえて子どもたちは問いを出し、そしてこの日p4c!
今回は、LGBTQ+の啓発活動や支援活動に取り組んでいる「LGBTここラテにいがた」から代表の井浦様はじめスタッフ様にお出でいただき、子どもたちと一緒に対話していただきます。おー!これは大物ゲストですねー。
どうなるのかしら。お楽しみ。では、見ていきましょう。
問いは、「LGBTQ+の方々が暮らしやすくなるためには?」です。
「LGBTQ+方々って、そもそもどういう場面で暮らしにくいんだろう?」
「体は男だけど、心は女の人なら、『男なんだから〇〇しなさい』とか、その逆を言われたりとかって言われるのが嫌なんじゃない?」
「心と体の性別が一致する人からすれば、性的マイノリティの人たちに対して違和感を感じるんだと思う。『男のくせに』、『女のくせに』とかって」
「私も『女なんだから』とかって言われたことがあった。その時は、ちょっと嫌な感じがしたな」
「中学校に行くと制服があるでしょう。男と女が別の。それは嫌だなあって思うと思うよ」
ここで、ここラテにいがたの井浦さんが発言してくれました。
「LGBTQ+の人って、何種類かある。心と体が一致しないトランスジェンダーの人、恋愛対象が同性の人、心が男と女のどちらでもない人。こういう人たちは少数なんだし、それが悩みに繋がっているんだよね」
子どもたちは、想像力を大いに働かせ、LGBTQ+の人たちの立場に立って発言していきます。
「結婚相手が同性だと苦労しそう。本人たちはいいかもしれないけれど、周りの人たちの理解をどう得るかが問題」
「付き合う相手の理解ももちろん必要で、好きになってくれた上に、『同性だけれど結婚する』って言ってくれないと結婚できない」
「うん。親の理解がないとすごく苦労すると思う。親ってさ、生まれた時からずっと育ててくれていたわけだし、ものすごく信頼している相手でしょう。その親から否定されたら、すごくつらいと思う」
「そうだよね。親もそうだし、家族もそう。近所の人たちも。暮らしやすくなるためには、周囲の理解が大切なんだね」
「そうそう。自分の気持ちが理解されないって本当につらいし、悲しいと思うよ」
「性的マイノリティの人がカミングアウトするのって相当な勇気が必要だってことだけど、それは周囲の理解が進んでいないからなんだ。周囲がすぐに理解してくれたら、あるいは必ず理解してくれるって分かっていたら、そんなに勇気は必要にはならないと思う」
おおっ!思考が鋭いねー。
「うん。自分と違うから、LGBTQ+の人のことを変に思う人がいるんだ」
教師も発言しますよー。
「少しずつだけれど、社会全体の理解も少しずつ広がっているようだね。新潟県ではこの9月1日から『パートナーシップ制度』が開始されたんだ」
「う~ん。新潟県はいいとしても、やっぱり国が同性婚を認めないとね、ダメだと思う。男らしさとか女らしさという考え方も国が方針出してくれたら・・・」
もう一発、私が介入。
「ねえ、君たち。もし、すごく仲のいい人から『自分はLGBTQ+なんだ』ってカミングアウトされたら、君たちはどうする?」
「私はまず『話してくれてありがとう』って言うよ」
「ぼくも、そう言うよ。その後で、カミングアウトしてくれた人が暮らしやすくなるよう、がんばる」
「そう。勇気をもって告白してくれたんだものね。そういう人たちが楽しく暮らせるようにしたい」
「うんうん。カミングアウトしてくれた勇気に応えたい。何とか力になりたいって思う」
「LGBTQ+の人に違和感を持つなんて、もう古いんだよ!」
かー!しびれますねえ。会場から拍手が出ましたよー。
「そういう人たちを差別する人がいるなんて。やってはいけないことなんだ」
「『男は男らしく』、『女は女らしく』なんて。『女の子なんだから自分のことを私って言いなさい』とかって、それによって傷つく人もいると思う」
「男らしさとか女らしさとか。そういうのに縛られない社会。何にも縛られない社会にしなくちゃならないと思う」
「そうなんだよね。LGBTQ+の人だって、そうでない人だって、同じ人間なんだ!」
うぎゃー!す、すごい言葉!背中がぞわーっとしました。感動!
私、またしゃべりたくなっちゃった。う~ん、どうしよう・・・。もう、しゃべっちゃおう!
「この時間のp4cの問いは、『LGBTQ+の人たちが暮らしやすくなるためには』ってことでスタートしたんだよね。でもさ、対話してると、LGBTQ+の人たちに限定されないことも含まれていた。LGBTQ+かどうかに関わらず、すべての人が何にも縛られることなく自由に暮らせる社会が大切ってことなんだね」
「はい。『LGBTQ+』って、それ以外の人から区別するために使うんだろうけど、それが却って差別につながっちゃってることもあるんじゃないかって思います」
おおっとーーー!!思考力、爆発です。
「『LGBTQ+』なんて言葉を使う必要がない社会がいいよね」
「そう。そういう社会を創っていきたいね」
もう、内容が濃すぎるから、後半は十分に記録をとることができませんでした、私も対話に夢中になっちゃって(写真も少なめですみません)。本当はもっと深く詳しい発言が炸裂していたのですけれど。でも、概ねこんな感じの対話でしたのですよ。ホント素晴らしい!恐るべし、6年生!
この後、ここラテにいがたスタッフ様たちから、子どもたちの対話や考え方、そして社会を創っていく姿勢などについてお褒めの言葉をいただきました。また、自分たちが話そうとしていたことが、すべて子どもたちの発言の中に含まれていたともおっしゃいました。ありがたいことです。
スタッフのお一人は、「子どもたちの対話に感激して涙が出そうになりました」とおっしゃっていたんですよー(実は私も)。
調査によって多少の違いはありますが、性的マイノリティの方は、3~10%程度いるそうです。40人学級なら1~4人程度はいる計算になります。
そして、LGBTQ+の方は見た目じゃ分からないのです。
どこか遠いところの話なんじゃない。この胎内市にもLGBTQ+当事者の方はいる。そういうことを前提にしながら、これから生きていくことが大切なんだと思うな。ねえ、6年生のみんな、そう思うよね。
とにかく、素晴らしい対話でした。私も涙出そうになっちゃったよ。と言うか、ちょっと泣いた。うふふ。お見事!
9月30日 第1怪 怖い話の続き
昼休みに第1回怖い話大会の2回目。
怖い話大会だから、もう「第1怪」にしちゃおう。ははははは。
今回は、第1回目の時に希望したのだけれど、時間がなくて話せなかった子たちの登場です。
前回は低学年に怖い話を話すのを譲った高学年の子たちが多いですね。
今回も大勢の子どもたちが集まってくれました。
会場のコンピュータ室は阿鼻叫喚の雨嵐!
お、おとろし~。
自分でも怖い話をして、友だちに怖がってほしいという子どもたちの思いを大切にし、伸ばしていきたいなあと考えています。
9月27日【6年理科p4c】対話で課題解決
「月はなぜ欠けているように見えるのか?」
先日この問いを出して、あいまいな考えを子どもたちが出し合ったところで終了した理科の学習。
この日、p4cであいまいな考えを積み上げて、課題解決に挑みます。
なお、会場は先日怖い話大会を開催した薄暗い部屋。一つの窓からのみ明かりがさすようにして、部屋の中央には月球儀を置きました。これ、実はちょっとした仕掛けなのです。これが功を奏するかどうかはお楽しみ。
では、見ていきましょう。
「私は太陽の光の当たり方が関係してるんだと思う」
「月には隕石が衝突してできたクレーターがあるでしょう。そういう穴によって影になったりするんじゃないかな」
「太陽の位置が関係するんだよ、きっと」
「そう。太陽は動くから、光が月に当たる位置も変わるんだよ。それで、月の影になる部分も変わって・・・」
「う~ん。月と太陽の位置が変わると、太陽の光の当たり方も変わるってこと?」
「月って丸いでしょう。私はそれが関係するんじゃないかなって思う」
「私は、日にちが関係すると思うよ。だってさあ、月のカレンダーってあるでしょう。ほら、〇月〇日は満月とかって書いてあるやつ」
この発言に、一同どよめき。「おー!そうだねえ」「確かにー」というつぶやきも聞こえます。
「さっきの話に戻るんだけど、太陽は動くから、日光の差し方も変わるでしょう。それが関係するんだよ、多分」
「私はやっぱり日にち。月のカレンダーは、満月の他にも半月とか新月とかも書いてある。予め分かってるってのは、月の満ち欠けは日にちによって決まる」
「日にちもそうなんだけど、季節っていう方がいいのかも。ほら、暑い日とか寒い日とかによって違いそうじゃない」
「たくさん意見が出たけど、結局、何で月の満ち欠けって決まるの?」
おおおー!!!!これはびっくり!おどろき、桃の木です。
このような対話の総括を促す発言って、たいていは教師がするものです。
それを子どもたちが自分たちでやっちゃうんだもんなあ・・・恐るべし6年生!
この問いかけに、あるお子さんが答えました。
「結局、全部関係してるんじゃない?」
ほーほーほー。そうだよねえ。みんな関係ありそうだよねえ。
ここであるお子さんが力説し始めます。
「あっ、みんな、見て!この月球儀に日光が当たってるけど、ここから見ると、ほら、なんか三日月のように見えない?」
子どもたちは、発言しているお子さんの話を聞き洩らさないよう一心に聞き入っています。
「でさあ、今度はこっちから見ると・・・」
あまりに熱が入っているので、隣の子が補助として月球儀を持ち上げたり、傾けたりして発言しているお子さんをサポートします。
ここで私もようやく登場。
「みんなさ、ちょっと動きながら月球儀を見てみよう。見る位置によって月球儀が三日月に見えたり、半月に見えたりしない?」
「どれどれ」と、子どもたちは立ち上がって、月球儀の周りを歩き始めます。
お、何となく、分かってきたみたいね、君たち。
(教師)「ほら日光を背にして月球儀を見ると、日光が球の前面に当たってるよ。これは?」
(子ども一同)「ああ、満月!」
(教師)「じゃあ日光に向かいながら、月球儀を見ると影になっちゃってるね。これは?」
(子ども一同)「新月!」
(教師)「じゃあ、次の理科は、班ごとに球に光を当てて、どのように見えるか確認しようね。じゃあ、これでこの時間はおしまいです」
p4cは基本的に、教師が対話をまとめません。それは、子ども一人一人の多様な考えを無理やり一本化しないためです。
しかし、教科指導においては学習のまとめとして、学習内容を確認する必要がある場面も多くあります。
それは理科も同じこと。ただし、この時間は、すべてとは言いませんが、かなりの部分を子どもたちが自らまとめていたのです(この次の時間に改めてまとめることはしますが)。
当校が理想として掲げる教育像は「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」です。
子どもたちは、あいまいさを積み重ね、そこから新しい考えを生み出したのです。子どもが主体となった学びが展開されたと言っていいと思います。
お見事、6年生のみんな!さすがだねえ。
9月26日【6年】親善陸上大会p4c
親善陸上大会から帰校後、6年生は早速p4cで振り返ります。
一番最後の写真は、p4cの発言を板書したものです。
ものすごい発言量で、複雑で、おまけに話が多岐に及び、それぞれに深い対話になったものですから、板書していた私も構造的に分かりやすく記録するなんて無理です(きっぱり!)
とは言え、対話はとっても面白かったのです。
問いは「陸上大会で走ったり跳んだりする前に何を考えていたか?」です。
ほんの僅かだけ、ダイジェストでお送りします。
まず始めは子どもたちが陸上大会でのエピソードを語っていきました。
「入賞できた友だちはすごいなあと思いました」
「スタート前には他校の人とおしゃべりしたりして、応援もしてもらえたりもして、嬉しかったです」
「リレーのバトンパスがうまくいってよかったです」
「練習よりもいい記録が出て嬉しかったです。何で本番だといい記録が出るんだろうって思いました」
「私うまくいったなあって思ったんだけど、結果は4位だったので残念でした」
「競技の前には周りがみんな足速そうに見えた。で、同じ組の他校の人と話したとき、『私足遅いの』と話したら、『私も遅いの』って言われて少しほっとしたの。でも一緒に走ったらその人ものすごく速くて、『なんでー』って思いました」
「レース前、呼名されたとき、ものすごく緊張しておどおどしちゃったんだけど、スタートしたら吹っ切れて不安なく走れました」などなど。
とにかくたくさんの発言がありました。
自分の思いを友だちに聞いてもらい、友だちのエピソードを聞く。
これだけでも、子どもたちは楽しそうです。
ここで担任が初めて話したのです。
「ねえ、みんな。緊張したってことだけど、それをどうやって克服したの?」
子どもたちが話した方法はおおむね以下のとおり。
「ほかの学校の人たちがやってたんだけど大きな声を出す。アップするときとかに」
「私はね地面をじっと見るとか。一点を見つめるの」
「友だちとおしゃべりするといいと思う。他校のことだったら、おしゃべりに集中できると思う」
「頭を切り替えて、この状況を楽しもうって思うようにすればいい」(この発言、後で本人に訊いたところ、対話の中で思い浮かんだとのことです。すごいなあ、これぞp4c)
「もうね、あきらめちゃう。失敗したらどうしようと思うから緊張しちゃう。走幅跳びで踏切失敗しても仕方ない。うまくやろうとしない」
「で、あきらめた上で、全力を出す」
「何も考えずに、今やるべきことに集中する」
「大勢の前で競技すると思うから緊張する。周りに誰もいないと思い込む」
「いつもどおりにやることを心掛ける」
「もう、やるしかないって覚悟する」
「手とかで足を叩くとかして音を出す」
「とにかく動き回る」
「何か他の事をして、気を紛らわせる」
対話の途中で、「どうして緊張するんだろう?」という根本的な問いも出されていました。
「緊張するのはそれだけ練習したって証拠なんだよ」
「緊張するって悪いばかりじゃないんだ。いいことだってあるのかもね」
予め考えていた意見や思いを発表するのではなく、対話をする中で友だちの発言に触発され、ヒントを得て新しい考えを創っていく子が何人もいました。
ホント素晴らしい。これぞ対話の醍醐味だって言えるのではないでしょうか。
お見事!
9月26日【6年】親善陸上競技会
胎内市内の小学6年生が集って行われる「胎内市小学校親善陸上大会」。我らが6年生は張り切って出場しましたよー。
練習も含め、全力を尽くすことのすがすがしさ、心地よさ、達成感を感じたことでしょう。
さらには仲間と励まし合いながら活動したことで互いの信頼関係もより一層深まったのじゃないかしら。
お疲れ様でした。
今日はゆっくり体を休めて、次はマラソン大会だー!ははははは。
*私役員だったので、思うように写真が撮れなかったのです。虫眼鏡で見てください。ははははは。すみません。
9月25日【6年理科】ネガティブ・ケイパビリティ
現在、6年生は理科で『月の形と太陽』の学習中。
この日は、「月はなぜ欠けているように見えるのか?」、そして「なぜ毎日欠け方は変わるのか?」について考えました。
子どもたちにいきなり問うてみましたが、誰も分かりません。そりゃあ、そうでしょう。何も勉強していないのですから。
よくある授業だと、「誰も分かりませんね。では答えは・・・」と教師が説明しておしまいです。
でも、私たちにはp4cがある!
あいまいな考えを積み重ねる中で、気付きが生まれたり、新しい考えが思いついたりするかもしれません。
そこで、「こうじゃないかな」「こうかもしれない」「〇〇に関係あるかも」というあいまいな考えをあいまいなままノートに書きだすように促したところ、出るわ出るわのあいまい大行進です。
・太陽の動きや位置が関係しているのかな。
・太陽の光と関係があるかもしれない。
・月の光と関係しているのかもしれない。
・月の位置に関係しているのかもしれない。
・季節が関係してるかも?
・日付と関係があるかもしれない。
・気温と関係がある?
・空と関係してるかも?
・太陽の光が月に当たって、毎日少しずつ西から東に移動してくにつれて月の形が変わるのかもしれない。
・太陽の熱と位置が関係してる?
・太陽も月に近づいているのかもしれない。
・太陽が夜になると暗くなって、太陽が形を隠しているから毎日月の形が変わるのかな?
・太陽が回っていて、毎日少しずつ回るから、それにつれて月に照らされる場所が変わって、欠けたような形に見えたり、真ん丸のような形に見えたりするのかもしれない。
・日光の当たり方によって違うかもしれない。
・隕石が当たって、深いところが暗くなって、浅いところが明るくなって、深いところから明るいところに順番に明るさが変わっているのじゃないかな?
・地球が丸いことと関係があるのかな?
・地球が回っているから?
・まず月は、一日ごとに東に移動しているから、東に行くほど光が見えるんじゃないかなあと思いました。
・面積と関係があるのかな。
あいまいなものをあいまいなままで持ち続ける力、問い続ける力をネガティブケイパビリティと言うのだそうです。
そして、私は先行き不透明な社会を生き抜く子どもたちには、ぜひ、このネガティブケイパビリティを持ってもらいたいと思っています。
次の時間にはp4cで、互いのあいまいな考えを出し合い、練り上げていきたいと考えています。
我らが6年生は、この難問に果敢に立ち向かってくれることでしょう。
9月25日【1年生活科】虫の住処
1年生はこの前の時間、グラウンドで虫捕りに興じていました。
そして教室に戻った後、活動を振り返ります。
実はこれが大事なのです。
この日、1年生はグループごとに、どこに虫がいたのか確認をして、虫の住処地図(?)を作ったのです。
虫捕りがよほど楽しかったのでしょう。
振り返りにも花が咲きます。
そしてこの話し合いの実に自然なこと。ざっくばらんな雰囲気で、互いの経験を聴き合い、紹介し合っていました。1年生、着実に成長していますね。
虫たちよ、1年生の勉強に協力してくれてありがとう。
子どもたちの勉強が済んだら、また自然の中で元気よく過ごしてね。
1年生のみんな、虫たちに感謝だね。いい勉強させてくれてありがとうだね。
9月24日【2年国語】バラバラになった文章を並べ直す
2年生の国語の授業。この日は、担任が公開する授業を近隣の小学校の若手教員が参観に来たんですよ。
教材は『どうぶつ園のじゅうい』。獣医の一日を追ったルポルタージュです!
授業の冒頭、担任は文章を段落ごとに切り離して、順序をバラバラにして子どもたちに提示しました。
で、バラバラになった文章を元通りに並べ直すのが、学習の課題です。
しかし、教科書を見てはならないのですから難問です。
子どもたちはどうするのかなあ?と見ていると、あにはからんや、子どもたちはどんどん正しい順番に並び替えていくではありませんか。
と言うのは、子どもたちは「朝」「お昼過ぎには」「夕方」「一日の仕事の終わりには」「お昼前に」などの時を表す言葉を手掛かりに考えているようなのです。すごいなあ、君たち。
まさにこの単元のねらいの一つは「時間的な順序を考えながら、内容の大体を捉える」だったのです。
授業の中で、子どもたちの意見が分かれる場面がありましたが、それぞれが自分が正しいと思う理由をしっかりと話して見事解決していました。
この時間は子どもたちの思考力・判断力・表現力を鍛える時間となりました。
2年生のみんな、がんばりましたね。
9月24日【5年総合的な学習の時間】稲刈り
先週の長雨を超えると気温も下がり、すっかり秋らしくなりました。
気が付くと赤とんぼがあたりを飛び交っています。
秋晴れの下、地域の農家様とJA胎内市青年部様からのご協力をいただき、この日、5年生は稲刈りを体験させていただきました。
鎌の使い方を教えていただきながらの「手刈り」です。おー!
交代しながらとは言え、腰を曲げながらの作業は重労働だったはず。
それでもみんな稲穂の中に入り込んで、笑顔で一生懸命取り組んでいましたよ。
そのうち、「ぎゃー!」と乙女の悲鳴が!
声のする方向を見ると、田んぼのぬかるみに足を取られて、2人の子が転んでいました。ははははは。
泥だらけになっても笑顔なんだよなあ、君たち。
田んぼを吹く風が心地よく、思い出に残る体験となりました。
お忙しいところご協力くださった皆様、子どもたちの応援にお出でくださった保護者の皆様、ありがとうございました。
9月24日 全校マラソンチャレンジタイム
10月9日に開催されるマラソン記録会にむけて、この日から「マラソンチャレンジタイム」が始まりました。
今年から縦割り班ごとに走るのですよ。
これは、体力・持久力の向上はもちろんですが、それと同時に、異学年に対する思いやりの心を育てるとともに、良好な人間関係づくりの基礎を養います。
縦割り班ごとに準備体操をしたら、さあ出発です。
さわやかな風が吹き抜けるグラウンドで、互いに声を掛け合いながら走る、素敵な姿が随所で見られました。
マラソンって、一人で黙々と走るよりも仲間と走る方がつらさが軽減するって言うか、楽しく走れちゃうんですよねえ、なぜか。
みんな、一生懸命走りながら、友だちとの仲ももっと良くなるといいね。
9月20日【1年、4年食育】箸の使い方
この日、1年生は築地中学校在籍の栄養教諭に来てもらって食育授業で学びました。
食事のマナーを学ぶ一環で、正しい箸の持ち方を教えてもらったのです。
子どもたちは上手に持てるよう奮闘!
みんな上手に持てるようになったかな。
正しい箸の使い方をマスターして、ごはんをおいしく食べられるようになってね。
また、4年生も食育授業で学びました。
丈夫な体をつくるためには、3つの栄養素+適量のカルシウムを積極的に摂取することが大事と教えていただきました。
栄養教諭が指導する際に面白く(かつ大胆に)動く教材を示すと、4年生は「わあー!」と大盛り上がり。
君たち、いいねー、ノリが。ははははは。(それでも本当に集中してしっかり学んでいたんですよ。さすがー!)
9月20日【3年国語】学び方を学ぶ
遡ること1日の9月19日。
3年教室を覗くと、国語の学習が始まったばかりでした。
黒板には、次のように今後数時間の課題が書かれていました。「くわしく読んで、感想を伝え合おう」。
子どもたちは丁寧に板書を視写していますね。ノートを取り終わった子は担任が何を話すのか、じっと注目しています。学ぶ意欲が旺盛です。
全員の子どもが視写終わったのを確認した後で、担任は話し始めました。
「詳しく読むって、どういうことだろう?今まで国語でどう勉強してきたか思い出してみよう」
その後、担任と子どもたちが対話しながら、この文学教材では、登場人物の気持ちの変化を読み取りながら読み進めるといいことが確認されました。
さらに、場面ごとの主人公の心情を前の場面と比較することで変化を読み取ること、それは場面の出来事に対する主人公の行動や様子を表にまとめると、物語全体の心情変化をとらえることができることも、担任と子どもとの対話によって明らかにされていきました。
この後、子どもたちは、物語を場面ごとに分ける作業に入りました。
何気ない日々の授業の一コマ。しかし、ここには、子どもが自分で見通しをもって学習を進められる力、そして自分が主体となって学習できる力を育成しようとする担任の意図が見て取れました。
「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」は日々の授業で体現されているのです。
9月19日【5年学級活動p4c】私たちはクラスメイトだから
この日、5年生は学級活動でp4c。日本中、あるいは世界中で大問題になっていて、どの学級でも起こりうる「いじめ」についての対話です。いじめは、たとえ今現在いじめが起きていないとしても、子どもたちが将来に渡って人間関係を築いていく上で、考えるに値する重大な課題だととらえています。
さて、授業の冒頭、担任は5年生に一つの動画を見てもらいました。ある県で起きた集団いじめに関するニュース映像です。子どもたちは深く感じ入った様子で、その後の対話にも気持ちが入っていました。
問いは「どうしていじめは止められないのか?」です。
「いじめを目の当たりにしても止められないことがあるのは、止めることによって自分もいじめられちゃうかもしれないって思っちゃうからだと思う」
「いじめをしている人は自分よりも強いから、止めようと思っても、ほかの人と同じように話せなかったからだと思うよ」
「うん。次は自分がターゲットにされちゃうかも」
「あのニュースだと、いじめをしている多くのクラスメイトが、自分よりも上だと思ったから止めることができなかったんだ」
「そうだね。今度は自分がいじめられるかもって」
「いじめられている人は、なんで自分だけがいじめられるんだろうって苦しんでたと思う。でも、いじめる子が大勢いて、みんな自分より上だって思いこませられちゃった」
「いじめを止めようとしたら、後からいじめていた人から怒られるのが嫌なんだと思う」
「いじめていた子たちと、普段あまり話していなかったから声を掛けられなかったんじゃない?」
「クラスの中にランクとか順位みたいなのがあって、自分より上の人にやられちゃう」
「やっぱり、いじめを止めるにはたくさんの勇気が必要なんだと思う」
いじめが起こるような学級にはヒエラルキー(ピラミッド型のような組織における構成員の力関係)が存在するという、今まで彼らが聞いたことのある知識がこのp4cで生かされています。彼らはそれを踏まえて発言しているのです。
この後も子どもたちは、今まで自分の身に起きた出来事を振り返りながら、その時々に感じた思いを語っていきました。(が、ここでは省略します。)
その後、対話の焦点は、「もしも、いじめを見たらどう対応するか?」に移っていきました。
「親でも先生でもいいから、相談してみるかな」
「そうそう。大人にね」
「いじめを一緒に見てた人がいたら、その子と一緒に相談する」
「うん。一人じゃできないことでも、一緒ならできるって」
「前にいじめの4層構造について教えてもらった時、いじめの傍観者がどう行動するかが大事だって思った。それを思うと、いじめを見た人がどう行動するかによって決まる」
「私は、自分で止めようとする!」
「ああ。みんなだったら、いじめをどうやって止める?」
「さっき発言があったんだけど、一人でやったら今度は自分がいじめられちゃう。でも友達と一緒なら大丈夫だと思う」
「そうだね。仲間を作って、やる」
「あと、先生に相談していじめを止めさせてもらう」
「私はいじめを見たら、仲間を作る前に、まず自分で声を掛ける」
「自分で声を掛けるのは大事だけど勇気が要る。こっそり友だちに話したらいいと思う。『あれはいじめだよね』って」
「始めはこっそりで小さな声だったとしても、それがだんだんと広がって大きな声になっていくんじゃないかな」
「そうなったら、全体で話ができるね」
対話を見ていると、同じような発言が繰り返されているような印象をお持ちになるかもしれません。しかし、その発言が繰り返される中で、新しい対話の視点が提示されているのです。一見堂々巡りのようでも、回り道のようでも、子どもたちが主体的に自分たちのペースで考えるためには必要な流れなのでしょう。教師が敷いたレールの上ではない、子どもが主役のp4cならではの対話の流れと言ってもいいかもしれません。
この対話、ここまで大人の出番はほとんどありませんでした。子どもたちがまさに主体となってこの対話を回し、発言を積み重ねていったのです。
私はいたく感動し、子どもたちに語りました。
「ねえ、君たち。1学期末に似たようなテーマでp4cやった時のこと覚えてる?君たちは『いじめはよくないけれど、止めるには勇気が必要で、自分にはその勇気がない』って言ってたんだよ。覚えてる?」
子どもたちはゆっくりと頷きます。
「でも、今日は違うね。どうして、2か月前に語れなかったこと、『いじめをやめさせるために何かしたい』って語れるようになったの?」
「だって、先生。私たちはクラスメイトだし」
「だからみんなを信頼する」
「仲がよくなりたいし、もう仲いい」
「そんな思いをみんな同じように持ってると思う」
「ぼくたちは今まで何回もp4cやってきて、深く考えた。今は困っている人がいたら助けなくちゃって思える」
担任も発言。「みんなさ、今まで対話してきて、いじめってどう思う?」
「とっても良くないこと」
「いじめられている側にとっては、恐怖」
「いじめはなぜダメなのかって、もっと深く考えたい」
「いじめはされたら嫌でしょう。それなのに、どうしていじめは起きるんだろうって思う」
「そうだよね。やられている側の立場に立ったら、嫌な気持ちなんだろうって分かるだろうに」
「いじめはダメ。やられた側は立ち直れないかも。やった方だって後悔すると思うよ」
「どうしたらいじめは起きなくなるんだろうって思う」
「いじめなんてしてたら、大人になって社会で生きていけないと思うよ」
この後、「覚悟」というキーワードが出されるなど、対話はさらに深まりを見せました。(が、ここでは省略します。)
築地小学校が掲げる理想とする教育像は、「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」です。
この日のp4cでは、もしも目の前でいじめが起きたらどうするかという危機的状況を想定しての対話となりました。
この厳しい問いに対して、ほぼ全員の子が語ったのです。
子どもたちは一生懸命考え、そしてさらに自分たちの手でよりよい学級をつくっていこうと決めたのかもしれませんね、覚悟をもって。
お見事、5年生諸君!素晴らしいよ、君たち!これからも大いに期待していますよ。
9月19日 怖い話大会
ついに来ました、この日が!そう、「怖い話大会」です。
写真をご覧ください。怖い話大会なんだけれど、会場は熱気ムンムンです。怖い話好きな子ってこんなにたくさんいるのね。想定を大きく超える大盛況ぶり。おかげで話したい子全員から怖い話をしてもらうことはできませんでした。
ギャー!
これは嬉しい悲鳴です、ははははは。
怖い話を始める前に、電気を消しただけで、ギャー、うわーって叫び声が。君たち、盛り上がる気満々だねえ。
3人の子が話し手となって語ったのですが、みんななかなか上手です。
私も短い話を一席「チャイコフスキーの赤い目」を披露しました。私の自作なんですよー、うふふ。私も好きねえ。
まだまだ話したい子はたくさんいるので、すぐにでも第2弾、第3弾を開催しなくちゃって考えています。
これを呼び水として、子どもたちが自分たちで企画運営してくれたら嬉しいなあ。
9月19日【6年体育】陸上練習~開始国際高等学校陸上部の皆さんをお招きして
市親善陸上大会に向け、6年生は陸上練習に勤しんでいます。
この日は、開志国際高等学校の陸上部の皆さんにお出でいただき、ご指導いただきました。
なんてったって、高校生の皆さんの体つきは、もう陸上競技大会で素晴らしい成績を収められるようにカスタマイズされていますもんね。
ホントかっこいい。
我らが6年生、練習にも熱が入るってもんです。
また、優しく丁寧に教えてくれるんだもんなあ。
高校生の皆さんに憧れをもち、自分のロールモデルの一つとして、子どもたちは捉えているんだろうなあと思いました。
開始国際高校の校長先生、指導の先生、そして陸上部の皆さん、ありがとうございました!
9月18日 図書館司書による読み聞かせ
昼休みに司書による読み聞かせがありました。昼休みなのですが、結構多くの子たちがランチルームに集まりました。
今回読み聞かせてもらったのは絵本『かぐや姫』。聞いてみてわかったのですが、この絵本、かなり古典の竹取物語に準じた内容になっているんですね。
子ども向けの現代語訳ですが、子どもたちはいにしえの世界に思いをはせながら、引き込まれるようにして読み聞かせを楽しんでいました。
9月18日 小中合同あいさつ運動
築地中学校と合同でのあいさつ運動。今回は1学期に続いての2回目、築地中学校が会場となります。
築地小学校から都合のつく子どもたちがたくさん参加してくれました。
村松浜のクリーン作戦と同じで、同じ目的をもって、中学生や地域の方々と協力して活動するって、とっても教育的価値の高いことだと考えています。
9月17日【3年学級活動p4c】挨拶は気持ちが大事
さあ、3年生のp4c。2学期になって本格的にp4cを始めた3年生ですが、回を重ねるにつれ、どんどん慣れていって、急成長しています。
この時間は学級活動で、テーマは「挨拶」。
どんな対話になったのかな。では見ていきましょう。
なお、この時間、子どもたちは「WRAITEC(ライテック)」と呼ばれる思考のツール(「どうしてそう思うの?」「それって本当?」「例えば?」などの発言例)を時に駆使しながら自分たちで対話を深めようとしていました。
「もし、挨拶しても無視されたらどうしたらいいかって思うの」
「無視されたら、嫌だよねえ」
「うん。挨拶したくなくなっちゃう」
「そういうことってよくあるの?」(WRAITECの一つ)
「そういうことがよくあるなら、誰も挨拶したくなくなっちゃうよねえ」(WRAITECの一つ)
子どもたちは早速WRAITECを使って対話を深めようとしています。素晴らしい!
「そんなときは、挨拶を返してくれるまであいさつし続ける」
「ねえ、そもそもどうして挨拶するの?」
おおー!これはそもそもを尋ねる発言。謂わばクリティカル・シンキング(批判的思考)ですね。恐るべし3年生!
「私ね、前に挨拶を返してもらえなかったことがあって、とっても悔しかったの。挨拶って返した方がいいと思うよ」
「挨拶を返してくれないのは、もしかして聞こえなかったかもしれないよ」
ここで教師が介入。
「ねえ。挨拶を返せなかったことがある人は、どれくらいいるの?ちょっと手を挙げてみて」
すると半数くらいの子が挙手しました。
さらに教師が問います。
「挨拶を返せなかったのはどうしてなの?」
「私はどう返したらいいか分からなかったんです」複数の子が同様の意見でした。
「私は挨拶だけじゃなくて、大勢の人の前で話すのがそもそも苦手なんです」
「そう。恥ずかしい」こちらも複数の子が同様の発言をしました。
「ぼくは自分から挨拶するのはいいけれど、挨拶されてそれを返すのが恥ずかしいんだ」児童心理って複雑ですねえ。
「挨拶を返すにも、心の準備が必要なんだよ」ああ、なるほどね。
「ぼくも一人二人ならいいけれど、大勢の前で話すのは苦手だなあ」
「あと、知らない人に挨拶するのも恥ずかしい」
「そんなときは、自分一人でやろうとするのじゃなくて、友だちと一緒に挨拶すればいいんじゃない?」
おおー!協働作業としての挨拶ですね。
「恥ずかしいって気持ちをなくすにはどうしたらいいんだろう。みんなどう思う?」
「普段から友だちと仲よくしていればいいんじゃない?仲のいい友だちには恥ずかしいって思わない」
「挨拶するぞっていう気持ちを強く持てばいい」
「挨拶する相手を、自分の好きな食べ物だって思いこめばいい。お菓子とかさ」
「明るい気持ちでやればいいんだよ」
「最初は恥ずかしいって思ってても、1回挨拶すれば、勇気が出て何回もできるようになるよ」
「人の顔を見てあいさつするのが大事だよ」
「もし、相手の目を見てあいさつするのが苦手な人はどうすればいいの?」
「お辞儀だけでもいいんじゃない?」
「でもさ、お辞儀だけだと相手を無視したことにならない?」
「相手の顔を見てお辞儀すれば、無視したことにはならないと思うよ」
「そう。顔を見ないでお辞儀はダメ」
「でもさ、相手の顔を見るのが苦手な人なんだから仕方ないよ」
「無視するって、どこからどこまでが無視するってことなの?」
おお!この発言は、様々なパターンを踏まえての帰納法的な考え方と言ってもいいのかもしれませんね。素晴らしい!
「無視してるかどうかは、相手が無視されていないって感じれば、それでいいんだと思う」
「相手次第ってこと?」
「そう」
「相手を見るだとか、大きな声であいさつするとか、やった方がいいことはいいんだけど、でも苦手なら仕方ないじゃない」
「うん。相手を見て、ニコッとすれば気持ちは伝わると思う」
「う~ん・・・。お辞儀もいいと思うんだけど、なんかなあ・・・」
「お辞儀だけだと、やっぱり気持ちは伝わらないと思う」
「そう。お辞儀だけだと、挨拶にならないよ」
「そうだねえ。でも挨拶の仕方って、人それぞれでいいのかなあ」
子どもたちは、挨拶が苦手な人にもしっかり寄り添おうとしているのですね。
教師がこの対話を引き取ります。
「挨拶ってさ、結局何が大事なの?」
「明るい気持ち」
「笑顔だよ、笑顔」
「明るく元気な挨拶」
今まで、大人が子どもたちに話してきた望ましい挨拶の定型が子どもたちから出されました。
「えーっと、うまくできない人もいるけれど、まずは挨拶をしようって気持ちが大事だと思う」
「例えば、どういうこと?」
「挨拶しようって気持ちがあれば、自分から挨拶できるんじゃないってこと」
「気持ちがあれば、大きな声は出せなくても、何かできるんだと思う」
対話は「挨拶は相手に気持ちを伝えることが大事」という方向に進んでいきましたね。
教師が子どもたちにこの対話の感想を紹介するよう促します。
「私は、これから挨拶をしようと思う」
「挨拶は気持ちから始まるんだなって思いました」
「次からはもっと大きな声であいさつしようって思います」
3年生の中には、「WRAITECを活用するといいんだ」という意識が芽生えてきた子が何人もいて、子どもの発言によって、対話が回されていく姿に感動しました。
まさに子どもが主体となった対話、p4cでした。
なんと、たっぷり1時間の対話!
子どもたちのオーナーシップが発揮されたp4cだったといっても過言ではありません。
お見事!
9月17日【4年総合的な学習の時間】「はるかなた」は遥か彼方まで届くように
この日、4年生は胎内市で生まれた「はるかなた」について勉強しました。講師は胎内市商工会から経営指導員の宮下航平様です。
「はるかなた」というのは、サツマイモの一種の「べにはるか」をさらに品種改良して生まれた胎内市の新たな名産品です。聞くところによると、しっとりとしてあま~いのだそうです。誕生してから5年くらいしか経っていない特産品なのです。
さて、子どもたちはしっかりと話を聞いた後、はるかなたを使ったスイーツのデザインに取り組みました。どれもおいしそうです。ちょっとだけ紹介します。描いたデザインはこの後ブラッシュアップしてスイーツコンテストに応募するのだそうです。
聞くところによると、「はるかなた」は遥か彼方に届くようにという願いを込めてつけられたのだとか。そのお手伝いを4年生のみんなもできたらいいね。