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11月12日【6年学級活動p4c】対話が深まるp4cって、どんなの?

さて、再び6年生。時は令和6年11月12日、ところは6年教室のとなりの学習室。

この時間はp4cについてp4cで深めます。こういうのメタp4cって言うの?

今まで彼らがやってきたp4cでも「深まったp4c」と「深まるというよりは広がったと言った方がいいp4c」の2つに分かれることに気付いた、我らが6年生。深い考えに到達するにはどうしたらいいのか、その方策を探求しました。

しかし、そう簡単にはいきません。あるお子さんが「ねえ、そもそも深まるってどういうこと?」と衝撃発言!こういうのクリティカル・シンキングって言うの?

子どもたちは対話の中で、一体どうなったら深まった状態であると考えたのでしょうか?

・最初の問いに対する答えのほかに、それ以外の考えに到達する対話

・今まで自分が持っていた考えより一層新しい考え、別の観点からの考えに到達する対話

・みんなが自分のことについて話していたんだけど、それが社会一般にも通用するような考えや価値観に到達する対話

などなど。恐るべし、6年生!

すごいなあ。私もくるくると舌を巻いたのでした。お見事!

*それにしても、最後あたりの写真のみんな。なんでこんなに前かがみになってんの?ははははは。面白いからそのままアップしちゃいます。

 

11月12日【3年学級活動p4c】どうしたらセーフティがあるp4cができるの?

時は令和6年11月12日。ところは3階視聴覚室。

新潟大学佐渡自然共生科学センターから豊田光世教授にお出でいただいてのp4c。2日間のうちの初日です。

ファシリテーターは3年担任。ビックネームをお呼びしてのp4cに3年生も声もやや小さくなり気味ですが、WRAITECを駆使したp4c、対話の中身は素晴らしいものでした。

豊田先生も感心しきり。

対話の内容を書くと、とてつもなく長くなっちゃうので、別の機会があれば、その時にご紹介しましょう。

今回は写真をた~~~っぷりとご覧ください。

とにかく素晴らしい対話でした!

11月7日【6年学級活動p4c】保育園時代の思い出

日付があっち行ったり、こっち行ったりですみません。

時は、令和6年11月7日。ところは6年教室。週1回のp4cで、この日はノンジャンル。問いは保育園時代の思い出です。

子どもたちは終始和気あいあいとした雰囲気の中、楽しく温かい対話が繰り広げられていきました。

しかし、君たちよく覚えてるねー。私なんて、もの心ついたのが小学1年生くらいだったような。保育園時代のことなんて、ほとんど忘れちゃってるもんなあ。

思い出しながら話すのも楽し、友だちの思い出を聞くも楽し。こんなp4cもいいね。

11月8日【5年国語p4c】綾はどこで最も成長したのか

怒涛のp4c紹介もこの記事で最後になります。

時は令和6年11月8日。5年生は胎内市内小学校の教員に対し、授業を公開しました。

教科は国語。『たずね人』を教材にp4cで深める授業です。

問いは「主人公の綾はどの場面で一番成長したのか」です。

授業後、他校の教員が驚いていたのは、子どもたち一人一人が相当教材を読み込んでいたこと。対話の中でいちいち教科書を開いて叙述を確認するまでもなく、子どもたちの頭の中には叙述がインプットされるほど繰り返し読んでいたのです。すごいなあ。

併せて指導者の先生からは、担任の授業構想力の高さについての指摘がありました。

子どもたちの輪の後ろを囲むように立ててあるパーテーション。掲示されているのは教科書の拡大コピーです。ダイナミックな教室掲示ですね。このほかに、『たずね人』に関係する戦争に関する図書も教室に置かれていました。『たずね人』の世界にどっぷり浸かりながら、子どもたちは学習を進めているのですね。

5年生、これからも国語の教科書を徹底的に読み込みながら、自ら読解力を鍛えていこうね。

11月8日【1年道徳p4c】空はどうして美しいのか?

ついに出ました、1年生のp4c!待ってましたー!
1年生は過去に1、2回体験しただけだったので、今回久しぶりのp4cの授業ということになります。
教科は道徳。『あめが あがって…』という教材で、主に畏敬の念について扱います。
とにかく1年生は発言意欲が旺盛。でも、「はいはいはい、言いたい言いたーい!」ばかりで暴走するってことはなく、節度をもって対話していたのはさすがです。聞く力を持っている子も多いのですよ。
子どもたちと一緒に決めた問いは「空は何で美しいんだろう?」です。これは難題ですね。さあ、我らが1年生はどう立ち向かうのでしょうか!
なお、対話当初の発言では「空は何で青いのでしょう」と「空は何できれいなのでしょう」と混同しています。御承知の上お読みください。
では、p4c15分一本勝負の始まり始まり~!

「空が青いのは、宇宙が青くて、その内側が赤くて、・・・(この間複雑な理論が繰り広げられます)・・・だから青く見えるんだよ」
「太陽はオレンジっぽいでしょう。(ここでも複雑な理論が展開され)で、太陽の力で青くなる」
「空は、雲があるからきれいなんだ」
「そう。太陽が雲を照らして、光っているように見えるからきれいなんだよ」
「日本全国で空はつながっているでしょう。だからきれいなんだと思う」
「空が青いのは、海の青い色を反射しているから」
「太陽が雲に反射してるから、空はきれい」

ここで私が介入します。
「ねえ、みんな。『空はどうして青いのか』じゃなくて、『空はどうしてきれいなのか』ってことで話し合わない?」
「空はどうしてきれいかって、だって、空はきれいなんだもの」
「なんできれいなのかって、虹があるからだよ」
「うん、雨の後、虹が出るからきれいなんだと思う」
「空が青いのは、太陽が青色を反射してるからなんだよ」
「太陽は夕方海に戻っていくでしょう。そのとき赤く、きれいになるよ」
「夜のことでもいいですか?夜になると空に流れ星が見えるでしょう。だからきれい」
「空は宇宙のオレンジ色が映し出されているから、青と一緒になってきれいなんだ」

ここであるお子さんから重大発言。
「空って、朝は青くて、昼も青くて、夕方になるとオレンジになって、夜になると黒くなるよね。色が変わってきれいなんだ」
「そうだね。夜は黒ばかりじゃなくて、紫色も混ざっているように見える」
「空は雨が降ると、またきれいなんだと思う。その後、虹も出るし」
「そうそう。虹が出ると、空はきれいになるよね」
「あ、虹は雨が降った後、見える時と見えない時がある。めったにしか見られない。その時だけ」
「だからきれいなの?」
もう一回、私が発言します。先程の重大発言を受け、この対話をどこにもっていこうか悩みながらの問い掛けです。
「空って朝昼晩で色が変わるよね」
子どもたち「うんうん」
「雨が降る時も降らない時もある。降った後は虹が出る時があれば、出ない時もある」
子どもたち「うんうん」
「空って様々に変わるんだねえ。だから様々な色があってきれいなのかな。ねえ、空って「〇〇みたい」って言うとしたら、何みたいって言える?」
「う~ん。空って海みたい。青いから」
「空ってきれいだね」
「そうだ。空ってたくさんの絵がひとつになったみたいだよ」
「虹が出れば、オーロラみたいだしね」
「あ、海にはたくさんの種類の魚が泳いでるでしょう。空と一緒でその時々で変わる」
「ああ。世界と一緒だ・・・」

空の奥深さが美しさに関係しているのか分かりませんが、「空はどうして美しいのか」に焦点化された時の対話は、子どもたちが自分たちなりに「空の美しさ」の解明に挑んでいました。

途中での私の発言が、子どもたちの考えを深めたことになったかどうか。これについては議論の余地が大いにありそうですが、子どもたちは大変意欲的に発言していましたし、一人一人が「美しさ」についてよ~く考えていました。
結局、謎は謎のまま残されることになるのですが、空の不思議に畏敬の念をいだくきっかけになることを期待しています。
それにしても、1年生のみんな。君たちってすごいね。p4cと難問に果敢にチャレンジする精神と知性。私は君たちに畏敬の念を抱きますよ。