学校ブログ
10月17日 第4怪 怖い話大会
怖い話大会も回を重ねること、もう4怪目。毎回、怖い話マニアの子どもたちの熱気もさることながら、運営スタッフの子どもたちのバイタリティのすばらしさについては、すでに触れてきているとおりです。
教育活動としてはカウントしていないこの活動ではありますが、子どもたちの自主的・自律的な活動を実行する力や主体的に社会を創っていこうとする意欲と能力の育成には大いに役立つものと考えています。
今回も任意の運営スタッフ(4年生の6人)がお昼に放送をしたり、ポスターを作ったり、もちろん大会運営をしたりと、素晴らしく主体的に活動していました。私はくるくる舌を巻いているばかりなり。彼らは自ら怖い話を披露もしたのですよー。すごく怖いやつ。
今後は、子どもが主体となって企画運営する活動として、今回やった怖い話大会のほか、子どものアイドルコンサートや人形劇、p4c大会、スポーツ大会、ゲーム大会とかなんか、面白いんじゃないかなあ。これからも、子どもたちの「やってみたい」という思いを、子どもたちが自ら企画運営したものを可能な限り実現できるようサポートしていきたいなあと思っています。子どもたちには既成概念にとらわれず、自由にやってほしいなあ。
10月17日【1年国語】ペアで音読
1年教室を覗くと、隣同士向き合って何やら話をしています。どうやら音読を2人(もしくは3人)で、一文ごとに交代で読んでいるようです。
時には教え合ったりするなど、1年生は隣の子と上手に協力して音読をしていました。
担任の話を聞く態度も極めて立派です。もう全身耳になっているようですね。見ている私は、やっぱり舌を巻くばかりです。
10月16日【2年国語】グループ学習
2年教室を覗くと国語の学習中でした。教材はアーノルド・ローベルの名作『お手紙』です。
登場人物はかえるくんとがまくん。あるとき、がまくんが来る当てのない手紙をずっと悲しそうに待っていました。「今、一日のうちのかなしい時なんだ。つまり、お手紙をまつ時間なんだ。そうなると、いつもぼく、とてもふしあわせな気持ちになるんだよ」とがまくん。そして、今まで一度も手紙をもらったことがないと言うのです。そこでかえるくんは一計を案じ、自分でがまくんに手紙を書きました。ところが郵便配達のかたつむりくんは待てど暮らせど到着しません。自暴自棄になるがまくんに、かえるくんはつい「ぼくが君に手紙を書いた。そのうちその手紙が届く」と話してしまうのです。ふたりは一緒にかたつむり君の到着を待ちます。以前は手紙が到着するのを悲しい気持ちで待っていたがまくんですが、今度はふたりともとても幸せな気持ちで待っているのでした、というお話です。
我らが2年生はがまくんとかえるくんの心情をグループごとに相談しながら解明していきます。
グループ学習にも慣れてきた2年生。友だちの話を大切に聞こうとする気持ちもしっかり育ってきていますね。対話の1丁目1番地は「聴くこと」。セーフティを大切にしてこれからも聴く力を伸ばしていってほしと思います。
ついでに廊下に掲示されていた2年生の絵画作品も少し。掌に絵の具を付けて描いたのだそうです。ダイナミックで素晴らしい出来栄えですね。すぐ下の絵から順に「嵐に揺れる木」「海」「珍しい大きな蝶」「カラフルなカラス」というタイトルが付けられています。それぞれ小さい絵ですが、迫力ありますね。
10月15日 ノーベル平和賞の掲示
先日、ノーベル平和賞が日本原水爆被害者団体協議会に決まったというニュースが駆け巡りました。関心を持っている子どもも多いようです。児童玄関に関係する掲示を作ってみました。子どもたち、興味を持ってくれると嬉しいなあ。
ノンジャンルでp4cをすると、問いとして「なぜ戦争は起こるのか?」「戦争を止めるにはどうしたらいいか?」などの問いが候補として毎回上がります。子どもたちの社会を見る視点が素晴らしいと思います。
みんなで力を合わせて、平和な世の中を創っていきたいものです。
10月15日【6年道徳p4c】対話は彼らの身体に残っている
6年生は道徳で『カラフルな工夫』という題材で対話をしました。
日本理科学工業はチョークを製造する会社で、障がいがある職員も働きやすいように色で工夫などした実話が基にされているお話です。
子どもたちは、対話をして学びを深めましたが、私はその様子を見ることはできませんでした、とほほ。
でも、振り返りの作文は素晴らしいので、何人かピックアップしてここに紹介することにします。
問いは「様々な人たちと共に生きていく上で大切なことは?」でした。
なお、対話では、「障がい者」という言葉は差別になるのではないか?という意見が出され、それについても対話したようです。振り返りにもそのことが触れられているものがいくつもありますね。
・不自由がある人とかと一緒に仕事をするには、その人の気持ちをきちんと考えればいいと思います。
・まず、「障害者」という呼び方はよくないと思った。理由はみんなと同じなのに、ただ少し違うだけで「障害者」という呼び方をするのは差別だと思った。ほかにも「不自由な人」という呼び方がいいという意見もあったけれど、それも「障害者」と意味が同じだから良くないと思った。そういう人たちの気持ちを考えて行動するといい。
・言い方が違っても差別になる。そういう人たちの気持ちを考えることが大切。
・「障がい者」や「不自由」と呼ぶのがダメだったら、何て呼べばいいの分からなくなっちゃった。
・「障がい者」も「不自由な人」も言い方が違うだけで、意味は同じだと思いました。
・みんなと仲良く生きる。みんなが平等に、差別なく、上下関係もなく生きる。障がい者と呼ぶのではなく相手の名前を呼ぶ。
・小さい子どもに話しかけるときには、分かりやすく目線を合わせて話してあげる。障がいのある人にも、他の人と同じように接する。
・相手のことを理解して注意する。相手にすべて任せるのではなく、解決策を一緒に考えることも大事だと思った。優しい言い方をするのも大事。
・みんなに同じように平等に接することは難しいけれど、相手に合わせて接することが大事。障害者や不自由のある人という呼び方はよくない。名前で呼べたら一番いいけれど、分からない場合にはどうすればいいの?相手に訊くという方法もあるけれど、耳が聞こえない人や声の出せない人にはどう訊けばいいの?その場合は手話や書くと言う方法があるけれど、、それができない場合には「障害者」や「不自由な人」と言わないといけないの?(←おおっと!これは振り返りながら、一人p4cやっちゃってますねえ。素晴らしい!)
・すべての人を尊重するカラー、レインボー。
・今日の授業で、障がい者の勉強をして、生まれつきや事故の人や様々な障がいの人がいるから、そういう人が困っていたら助けてあげたいなと思いました。
・その人が思っていることを知る必要があると思う。「優しさ」とは自分がやったことに対して、相手が「優しいな」と思えるようなことをすることだと思う。雇うことは責任がいることだけど、私は大山さんが会社を変えたいと思って2人の障がい者を雇ったんだと思う。誰もができる仕事の会社になったんだと思う。
・世界中の人が同じ。
・名前が分かるんだったら名前で呼ぶけれど、分からない場合にはどうしたらいいんだろう。「気持ちを考えて」という意見は分かるけど、対処法が分からない。みんなを平等にするのも難しい。言い方を変えるだけで、少しは楽になると思う。「障がい者」っていう言葉、言いたくて言ってるんじゃない。今はその言葉しかないから使っているだけ。
彼らの振り返りを読んでいると、先日のLGBTQ+に関するp4cで対話したことが色濃く反映されていることが分かります。
対話した言葉は見えないけれど、消えてなくなっているわけじゃない。彼らの身体にしっかりと残っているのですね。
*写真は、理科で「地面の下はどうなってんの?」でのp4cの様子です。
また、先日は「宇宙の果てはどうなっているのか?」でも対話しました!ははははは。