学校ブログ
9月26日【6年】親善陸上大会p4c
親善陸上大会から帰校後、6年生は早速p4cで振り返ります。
一番最後の写真は、p4cの発言を板書したものです。
ものすごい発言量で、複雑で、おまけに話が多岐に及び、それぞれに深い対話になったものですから、板書していた私も構造的に分かりやすく記録するなんて無理です(きっぱり!)
とは言え、対話はとっても面白かったのです。
問いは「陸上大会で走ったり跳んだりする前に何を考えていたか?」です。
ほんの僅かだけ、ダイジェストでお送りします。
まず始めは子どもたちが陸上大会でのエピソードを語っていきました。
「入賞できた友だちはすごいなあと思いました」
「スタート前には他校の人とおしゃべりしたりして、応援もしてもらえたりもして、嬉しかったです」
「リレーのバトンパスがうまくいってよかったです」
「練習よりもいい記録が出て嬉しかったです。何で本番だといい記録が出るんだろうって思いました」
「私うまくいったなあって思ったんだけど、結果は4位だったので残念でした」
「競技の前には周りがみんな足速そうに見えた。で、同じ組の他校の人と話したとき、『私足遅いの』と話したら、『私も遅いの』って言われて少しほっとしたの。でも一緒に走ったらその人ものすごく速くて、『なんでー』って思いました」
「レース前、呼名されたとき、ものすごく緊張しておどおどしちゃったんだけど、スタートしたら吹っ切れて不安なく走れました」などなど。
とにかくたくさんの発言がありました。
自分の思いを友だちに聞いてもらい、友だちのエピソードを聞く。
これだけでも、子どもたちは楽しそうです。
ここで担任が初めて話したのです。
「ねえ、みんな。緊張したってことだけど、それをどうやって克服したの?」
子どもたちが話した方法はおおむね以下のとおり。
「ほかの学校の人たちがやってたんだけど大きな声を出す。アップするときとかに」
「私はね地面をじっと見るとか。一点を見つめるの」
「友だちとおしゃべりするといいと思う。他校のことだったら、おしゃべりに集中できると思う」
「頭を切り替えて、この状況を楽しもうって思うようにすればいい」(この発言、後で本人に訊いたところ、対話の中で思い浮かんだとのことです。すごいなあ、これぞp4c)
「もうね、あきらめちゃう。失敗したらどうしようと思うから緊張しちゃう。走幅跳びで踏切失敗しても仕方ない。うまくやろうとしない」
「で、あきらめた上で、全力を出す」
「何も考えずに、今やるべきことに集中する」
「大勢の前で競技すると思うから緊張する。周りに誰もいないと思い込む」
「いつもどおりにやることを心掛ける」
「もう、やるしかないって覚悟する」
「手とかで足を叩くとかして音を出す」
「とにかく動き回る」
「何か他の事をして、気を紛らわせる」
対話の途中で、「どうして緊張するんだろう?」という根本的な問いも出されていました。
「緊張するのはそれだけ練習したって証拠なんだよ」
「緊張するって悪いばかりじゃないんだ。いいことだってあるのかもね」
予め考えていた意見や思いを発表するのではなく、対話をする中で友だちの発言に触発され、ヒントを得て新しい考えを創っていく子が何人もいました。
ホント素晴らしい。これぞ対話の醍醐味だって言えるのではないでしょうか。
お見事!
9月26日【6年】親善陸上競技会
胎内市内の小学6年生が集って行われる「胎内市小学校親善陸上大会」。我らが6年生は張り切って出場しましたよー。
練習も含め、全力を尽くすことのすがすがしさ、心地よさ、達成感を感じたことでしょう。
さらには仲間と励まし合いながら活動したことで互いの信頼関係もより一層深まったのじゃないかしら。
お疲れ様でした。
今日はゆっくり体を休めて、次はマラソン大会だー!ははははは。
*私役員だったので、思うように写真が撮れなかったのです。虫眼鏡で見てください。ははははは。すみません。
9月25日【6年理科】ネガティブ・ケイパビリティ
現在、6年生は理科で『月の形と太陽』の学習中。
この日は、「月はなぜ欠けているように見えるのか?」、そして「なぜ毎日欠け方は変わるのか?」について考えました。
子どもたちにいきなり問うてみましたが、誰も分かりません。そりゃあ、そうでしょう。何も勉強していないのですから。
よくある授業だと、「誰も分かりませんね。では答えは・・・」と教師が説明しておしまいです。
でも、私たちにはp4cがある!
あいまいな考えを積み重ねる中で、気付きが生まれたり、新しい考えが思いついたりするかもしれません。
そこで、「こうじゃないかな」「こうかもしれない」「〇〇に関係あるかも」というあいまいな考えをあいまいなままノートに書きだすように促したところ、出るわ出るわのあいまい大行進です。
・太陽の動きや位置が関係しているのかな。
・太陽の光と関係があるかもしれない。
・月の光と関係しているのかもしれない。
・月の位置に関係しているのかもしれない。
・季節が関係してるかも?
・日付と関係があるかもしれない。
・気温と関係がある?
・空と関係してるかも?
・太陽の光が月に当たって、毎日少しずつ西から東に移動してくにつれて月の形が変わるのかもしれない。
・太陽の熱と位置が関係してる?
・太陽も月に近づいているのかもしれない。
・太陽が夜になると暗くなって、太陽が形を隠しているから毎日月の形が変わるのかな?
・太陽が回っていて、毎日少しずつ回るから、それにつれて月に照らされる場所が変わって、欠けたような形に見えたり、真ん丸のような形に見えたりするのかもしれない。
・日光の当たり方によって違うかもしれない。
・隕石が当たって、深いところが暗くなって、浅いところが明るくなって、深いところから明るいところに順番に明るさが変わっているのじゃないかな?
・地球が丸いことと関係があるのかな?
・地球が回っているから?
・まず月は、一日ごとに東に移動しているから、東に行くほど光が見えるんじゃないかなあと思いました。
・面積と関係があるのかな。
あいまいなものをあいまいなままで持ち続ける力、問い続ける力をネガティブケイパビリティと言うのだそうです。
そして、私は先行き不透明な社会を生き抜く子どもたちには、ぜひ、このネガティブケイパビリティを持ってもらいたいと思っています。
次の時間にはp4cで、互いのあいまいな考えを出し合い、練り上げていきたいと考えています。
我らが6年生は、この難問に果敢に立ち向かってくれることでしょう。
9月25日【1年生活科】虫の住処
1年生はこの前の時間、グラウンドで虫捕りに興じていました。
そして教室に戻った後、活動を振り返ります。
実はこれが大事なのです。
この日、1年生はグループごとに、どこに虫がいたのか確認をして、虫の住処地図(?)を作ったのです。
虫捕りがよほど楽しかったのでしょう。
振り返りにも花が咲きます。
そしてこの話し合いの実に自然なこと。ざっくばらんな雰囲気で、互いの経験を聴き合い、紹介し合っていました。1年生、着実に成長していますね。
虫たちよ、1年生の勉強に協力してくれてありがとう。
子どもたちの勉強が済んだら、また自然の中で元気よく過ごしてね。
1年生のみんな、虫たちに感謝だね。いい勉強させてくれてありがとうだね。
9月24日【2年国語】バラバラになった文章を並べ直す
2年生の国語の授業。この日は、担任が公開する授業を近隣の小学校の若手教員が参観に来たんですよ。
教材は『どうぶつ園のじゅうい』。獣医の一日を追ったルポルタージュです!
授業の冒頭、担任は文章を段落ごとに切り離して、順序をバラバラにして子どもたちに提示しました。
で、バラバラになった文章を元通りに並べ直すのが、学習の課題です。
しかし、教科書を見てはならないのですから難問です。
子どもたちはどうするのかなあ?と見ていると、あにはからんや、子どもたちはどんどん正しい順番に並び替えていくではありませんか。
と言うのは、子どもたちは「朝」「お昼過ぎには」「夕方」「一日の仕事の終わりには」「お昼前に」などの時を表す言葉を手掛かりに考えているようなのです。すごいなあ、君たち。
まさにこの単元のねらいの一つは「時間的な順序を考えながら、内容の大体を捉える」だったのです。
授業の中で、子どもたちの意見が分かれる場面がありましたが、それぞれが自分が正しいと思う理由をしっかりと話して見事解決していました。
この時間は子どもたちの思考力・判断力・表現力を鍛える時間となりました。
2年生のみんな、がんばりましたね。