学校ブログ
4月23日 1年生を迎える会
松の子スマイル委員会が中心となって企画運営した1年生を迎える会が開催されました。
1年生の自己紹介あり、2・3年生のダンスあり、ジェスチャークイズあり。とっても楽しい集会でした。1年生の自己紹介を聞く子たちの嬉しそうなこと。2年生以上の子どもたちは自分たちも楽しむことによって、この1年生を迎える会を盛り上げようとしていたのでしょうね。
1年生のみんな、楽しかったよねえ。学校には優しいお姉さん、お兄さんたちがたくさんいるから、安心して学校に来てね。
2年生以上のみんな、素敵な集会をありがとう。1年生、みんなニコニコだったよね。よかったね。
開会前の一コマ。1年生の椅子に座る6年生。ははははは。
4月23日【1年】最高の組み合わせ
1年生教室を覗くと、子どもたちが大好きな粘土を使った図工の真っただ中。
何を作っているの?と問うと、これまたこどもたちが大好きなごちそうなのだそうです。
粘土とごちそう。まさに最高の組み合わせじゃないですか!
黒板を見ると、子どもたちが好きなごちそう、粘土で作りたいごちそうが、たくさーん書かれていました。
どれどれ・・・。「ピザ」、「おにぎり」、「お寿司」、「パンケーキ」、「お刺身」、「ハンバーグ」、「お子様ランチ」、「スパゲティ」、「カレー」、「唐揚げ」、「ジュース」、「ドーナツ」、「オムライス」、「ポテト」、「パンケーキ」・・・あ、これはもう書いたか。などなど、もう書きだすだけでお腹いっぱいです。
嬉々として造形活動に没頭する1年生。こういう勉強って楽しくて、かつとっても大切な勉強なのです。
4月23日【4年】単純化して問う
4年生教室を覗くと、算数の学習をしているところでした。
黒板を見ると、次の課題が板書されています。
「0から9までの数字をすべて使ってできる一番大きな数は何でしょう?」
子どもたちは「う~ん。あ、分かった!簡単、簡単」などとつぶやきながら、答えをノートに書きこんでいました。
「はい。9876543210です!」と、これは難なくクリア。
ところが次の問題が難しい。
「0から9までの数字をすべて使ってできる一番小さな数な何でしょう?」
先程の問題に似ていますが、まさに似て非なるもの。結構難しいのです、こちらは。
しばらく考えていた我らが4年生。それぞれが答えを自分のノートに書いたものを集約すると、彼らが書いた答えは3つに大別されました。
A 0987654321
B 9876543210
C 1098765432
さあ、面白くなってきました!
子どもたちがそれぞれ正しいと思う答えとそう考える理由を発表していきます。
「Aは数字の最初に『0』が付いているけれど、数字の最初に0が付くことはないから、Aは違います」。
「最初の『0』は読まないから、付ける意味がありません。だからこれは違います」。
似たような意見がいくつか出され、Aはまず排除されました。
正しいのはBかCか!
猛者が果敢にチャレンジ。
「『B1234567890』と『C1023456789』とでは、最後の2桁を比べると、Bは『90』、Cは『89』ですよね。Cの方が小さいから答えはCです」
ほうほう。よく考えましたね。
「私もCの方が小さいと思うんだけれど、理由は小さな位から比べるんじゃなくて、大きな位から比べなくちゃだめだから、大きな位を比べると、Bが『12』なのに対して、Cは『10』だから、Cの方が小さいです」
これらの意見を聞いて、頭の上に大きなクエスチョンマークが浮かんでいる子が何人もいますね。ちょっとよく分からないみたい。
担任が話し合いを焦点化します。「数の大小を比べる時って、大きな位の数で比べればいいの?それとも小さな数の位で比べればいいの?」
まさに、この時間のねらいに直結するところです。
「はい。ぼくは上の位から比べたらいいと思います。理由はよく分からないんだけれど・・・」
「うん。私もよく分からないんだけど上の位で比べるのがいいと思います」
直感としては正解なのですが、数学的思考力を鍛えるにはこれでは不十分。黒板の前で悩む子に寄り添い、一緒に悩んでやるお子さんも。
そこで担任が数値をごく簡単にして子どもたちに問いかけます。
「ねえ、みんな。『85』と『83』ではどちらが大きい?どの位を比べるの?」「じゃあ、『53』と『29』の場合は?」
子どもに問う際、「当該事象を単純化する」ことが有効な発問の一つとされています。数字が大きい場合には小さな数字に置き換えて、あるいはあまり関係のない特徴は考慮外におき単純化したモデルで考えるのです。
担任によるこれらの発問によって、子どもたちの理解は一気に進んだようです。
授業の最後には、子どもたちと担任との対話によって導き出された「まとめ」が板書されました。
毎日の授業は、このような理論に裏付けられた指導により進められています。
ちなみに最後の写真。ちょっとぼやけてますが、あるお子さんはノートに独自のキャラクターを描き、授業の記録において狂言回しの役割を担わせています。こういう遊び心って大事だと思うのです。グラフィックレコーディングという手法もこんな感じで絵や図形を用いながら講演会や対話なんかを記録していくんですよ。
4月22日 学校運営協議会
地域とともに歩む学校づくりのためには、学校運営協議会との連携が欠かせません。この日小中学校合同の学校運営協議会が開催されました。ここで学校運営協議会としての主な活動と研究テーマが決められました。
研究テーマは「ふるさとを愛し、仲間と協力して、たくましく自分の道を切り拓いていく子どもの育成」です。
このために行われる次の3つの重点活動を推進します。①小中合同あいさつ運動、②村松浜海岸清掃、③いじめ見逃しゼロスクール集会。
委員の方からの建設的なご意見をたくさん頂戴しました。みなさんの熱量を感じます。
学校だけが教育を行う時代ではありません。地域の皆様と学校とが連携することが極めて重要です。
委員の皆様、子どもたちのすこやかな成長のために、ご支援よろしくお願いいたします。
4月19日 学習参観→PTA総会→学級懇談会
この日は学習参観日。
1~6年生までの学習の様子をご参観いただきました。
多くの保護者様からお出でいただきました。ありがたいことです。
学習参観の後は、PTA総会。今年度のPTAが正式に動き出しました。校長として学校経営方針や学校いじめ防止本方針、虐待防止等についてもお話しさせていただきました。
そして、学級懇談会では各学級の学級経営方針や今の子どもたちの様子について担任からお話しさせていただきました。
保護者の皆様、子どもたちの様子、学校・学級経営について、いかがだったでしょうか。ご意見・ご感想をお寄せください。
4月19日【1年】自己紹介の練習
1年教室を覗くと、我らが1年生は自己紹介の練習中でした。
画用紙で作った大判の名刺には、大きく書かれた自分の名前と、好きなもの、がんばることがイラスト付きで丁寧に記載されています。
この名刺を示しながら、自己紹介をするわけです。
まずは隣同士で自己紹介。うまくできたら、隣の子から〇印のところに色を塗ってもらいます。
その後、いよいよ学級全体の前で、みんなに対して自己紹介します。
すらすら堂々と話せる子もいれば、満面の笑みで少し照れながら話す子もいます。黒板の前で自己紹介という大仕事を済ませたあるお子さんは、自分の席の前でスライディング。そして、「ああ、恥ずかしかったー」とニコニコ顔でつぶやいていました。ははははは。
おやおや、担任から指名されても席から離れないお子さんがいますね。
すると、あるお子さんが「〇〇さんは、きっと恥ずかしいんだよ」とつぶやきました。
この言葉を聞いたほかの1年生たちは、「○○さん、がんばれー」「○○さん、大丈夫だよ」などと口々に応援するようになったのです。
その後、件のお子さんもしっかりと自己紹介することができました。
互いを支え合う関係がすでに芽生えていて、見ていた私は嬉しくなりました。
優しいね、1年生のみんな!
4月18日 聴力検査、内科検診、読み聞かせ
この日、聴力検査と内科検診が行われました。
さらに5年生に向けた読み聞かせもあり、日々の教育活動は多くの方々からご協力いただくことで学校教育は充実させることができているのだなあと感じます。
併せて、この日6年生は全国学力学習状況調査(いわゆる「全国学力テスト」)にも挑みました。
写真は聴力検査中の3年生と、5年生への読み聞かせの様子です。
4月18日【4年】対話による詩の授業
築地小学校における2回目となるp4c(対話)の授業は、4年生の国語。
まどみちお作の『赤とんぼ』を対話で深めます。
こんな詩です。
つくつくほうしが / なくころになると、 / あの ゆうびんのマークが / きっと 知らせにきます。 / 金色の空から / もう秋ですよ・・・・・・って。
p4cは対話したい内容「問い」は子どもが設定します。
今回、子どもたちが設定した問いは「『ゆうびんマークが知らせにきます』ってどういう意味?」です。まさにこの詩のポイントとなる部分ですね。
この難解な詩に子どもたちは挑みます。どうなるのでしょうか?
では見ていきましょう。
とは言え、子どもたちにとっても難しいと見えて、なかなか手が挙がりません。みんなじっくり考えているのでしょう。
やがて、あるお子さんが発言しました。「何で赤とんぼって書かず、『ゆうびんマーク』って書いてあるのかなと思います」。
おー!問いに対して問いで返すー!すごい!
しかし、この発言はほかのお子さんたちには「???」のようです。
「それってどういうこと?」
「赤とんぼがどうして『ゆうびんマーク』なのかなって」
まだみんな???です。
そのうちに小声で話し合っていた二人のお子さんが、あっ!をひらめいたようで、発言しました。
「ほら、赤とんぼって羽根と胴体でゆうびんマークみたいでしょう?」
そこで私は補足のイラストを提示すると、ああっ!と一同なるほど納得。
さらに「どうして郵便マークが赤とんぼだって分かったの?」という問い掛けに、「だって詩のタイトルが『赤とんぼ』でしょう」という回答に、ああっ!と一同なるほど納得
そんなやり取りの最中に、あるお子さんが発言。
「分かった!春夏秋冬って季節は変わるでしょう。夏が終わる頃に、つくつくほうしが『もう夏が終わりますよ』って鳴いて伝えて・・・、う~ん、パス」
考えがまとまらず、言いよどんだお子さんの発言を別の子が引き取ります。
「夏の終わりは蝉が鳴いて知らせて、で、その声を赤とんぼが聞いて、知らせに来たっていうことなんだよ」
対話前には、この詩全部の意味が分からないといったお子さんが少なからずいたのですが、対話をとおして詩の読解を進めた我らが4年生。
発言数は必ずしも多くはなかったのですが、じっくり考えながらこの謎解きp4cを解決することができました。
対話中は友だちの発言をしっかり聞こうとする姿勢が印象的だった4年生。今後更なる成長の予感がプンプンします!
4月17日【1年、3年】交通安全教室
この日、1年生と3年生は交通安全教室。
警察の方、交通安全協会などの方々がわざわざ学校にお出でくださり、子どもたちに指導してくださったのです。豪華ですね。
さて、1年生は安全な歩行の仕方について学びます。とは言え、「まず右足を出して、次に左足を出して、その次は・・・」なわけはなく、横断歩道の安全な渡り方などについての学習です。
一方、3年生は安全な自転車の乗り方について学びます。とは言え、ペダルの正しい漕ぎ方よりは、例えば前方に車が駐停車してあった場合の通行の仕方や自転車通行中の横断歩道の正しい渡り方などについての学習です。
全校のみんな、交通ルールを守って、交通事故に遭わないよう気を付けてね。
それにしても、交通安全教室で使われた信号や標識。私、これ見ただけでテンション上がるんですよね、なぜか。子どもたちも盛り上がった中で交通安全について学んだのかしら、ははははは。
4月16日【5年】探求の対話p4c!
5年生はこの日初めて探求の対話p4c(以下「p4c」)にチャレンジしました。
p4cとは対話の一つの手法です。
子ども自らが設定した問いについて、学級全員で対話するのです。
子どもたちに何について対話したいか尋ねると、問いが出るは出るはのオンパレード!
それも「なぜ戦争は起こるのか?」「なぜ人は差別してしまうのか?」「人はどうして死ぬのか?」「お金持ちに対してと、貧乏な人に対してとでは、どうして態度を変えてしまうのか?」「どうしてこの社会には競争があるのか?」「お金には何の価値があるのか?」などなど、社会学的、生物学的などあらゆる学問の根源的な問いばかり。ある意味哲学的な問いですね。
そうなのです。「p4c」とは“philosophy for children”の頭文字をとったもので、子どもの哲学対話と呼ばれることもあるのです。
さて、これらの問いの中で、子どもたちが選んだのは、「子どもの頃に道徳で学んだはずなのに、どうして大人は悪口を言うのか?」です!かー、厳しい問いが選ばれましたね。
では早速対話の様子を見てみましょう。
「お父さんが仕事で苦手な人の悪口を言うことがあるから、どうしてかなと」
「それは人間だからだよ。人間だから好きな人と苦手な人がいる」
「快適だからだと思う。悪口を言われることによって、悪いところを直してくれれば、嫌な人はいなくなって、世の中は快適になる」
「うん。人がそれぞれ嫌なところを直した結果、嫌な人がいなくなれば、住みやすい世界になる」
「でも、人には感情があるから仕方ないんじゃない?」
「私も〇〇さんに似ていて、人には好きな人もいれば苦手な人もいる。嫌いな人のことは陰口を叩いちゃう」
「一人じゃ面と向かって言えないことでも友だちと一緒なら言えるってことあるでしょう。こっそり味方をつくりたいんだと思う。それで一緒に言ってもらう」
「大人になると仕事上のストレスが増えるよね。だからそのはけ口として悪口を言っちゃう」
「そもそも人には悪口を言う脳みそがあるから」
「仕事上で悪口を言われる人は、仕事をしていないからじゃない?」
「私は、悪口を言う人って、その人のいいところを見ないで、悪いところだけ見ているからだと思う」
「うん。好きな人に対しては、その人のいいところしか見えなくて、苦手な人に対しては、その人の悪いところしか見えていないんだと思うよ」
「そう。ある意味、決めつけちゃってるのかも」
ここまで、なんと子どもたちだけで対話を回しているのです。
無駄口をたたいている子はいません。発言している子をみんなが凝視しているのです。すごい対話意欲です。
ここで私も発言。「ねえ、さっき『悪口を言うことによって世の中を快適にしている』という意見があったけれど、悪口を言うと快適になるのかな?」
「悪口を言った人はスッキリするから快適になるってことなんじゃないの?言われた人は嫌だろうけど」
「私も〇〇さんと同じで言った人はスッキリするかもしれない。だけど、言われた相手は傷つくから、それは嫌だなあ」
「確かに言った人はスッキリするかもしれないけれど・・・」
私が2度目の発言。「言われた人が言われたことが分からなければいいんじゃないの?誰も傷つかないよ」
「う~ん。でも誰かが、悪口を言われた人にばらすかも」
「私も〇〇さんと同じで、『悪口を言われてたよ』ってばらされたら、言われた人がかわいそう」
「私は悪口は言っちゃだめだと思う。でもモヤモヤする場合には、悪口を言ってもいいのかな。いや、やっぱり直してほしいところがあれば、信用できる人に相談したらいいんだと思う。『どうしたらあの人の悪いところが直るのだろうか』って」
ここでタイムアップ!
誰からも発言を否定されないというセーフティなルールのもと、子どもたちは本音で語り合い、悪口を言いたくなる心理的状況とそれを超える対応策にまで考えを及ばせました。
対話の問いを子どもたち自らが設定し、子どもたち自らが対話を回し、子どもたちが自ら考えを深めた、この15分間。子どもが主体的に学びを深めたこのp4c。
5年生恐るべし!これが彼らにとって初めてのp4cとは思えませんでした。
このようにp4cを積み重ねることによって、「ワンダー(知的好奇心)」が刺激され、「セーフティ(心理的安全性)」が醸成されることが期待されます。
この調子なら、すごいことになりそうですね。われらが5年生、お見事!