7月2日【5・6年総合】地引網体験

例年5年生が地域の方からのご協力をいただき行っている地引網。今年で10回目くらいになるのかな。何と第1回目は、私は教頭として関わっていました。その時からご協力いただいていたのは今回同様「かもめ会」の皆様です。

昨年度は天候不良の為、3回の延期判断の末、結局行えませんでした。む、むねん、ガクッって感じでした、去年は。そんなこんなで今年度は5・6年生が合同で地引網を行うことになりました。5年生にとっては初めての地引網、6年生にとっても初めてですが、昨年度のリベンジになりますね。6年生の目の奥には、ひそかな闘志がめらめらと燃え上がっています。「むははははは。海の魚たちよ、一網打尽にしてくれるわ、覚悟するがよい。なはーは、なはーは」って感じでしょうか。

さて、若干のセレモニーのあと、網の引き方を教えてもらい、いよいよスタート!「魚を逃がさないように、ゆっくりじっくりと引くんだよ」というかもめ会様からのご教示を胸に、はやる心を押さえつつ網を引きますが、網は相当大きく、広くて、引いても引いてもなかなかゴールが見えません。魚も見えないし・・・。

しかし、そこは辛抱我慢。「疲れたー」なんて誰も一切口にしません。私は浜辺にいるだけでもうグロッキーでしたが。だって疲れちゃったんだもん。

やがて、仕掛けた網の範囲の中で跳ねる魚が何匹か見られるようになっていきました。網からジャンプ一閃、大海原に逃れた魚もいます。しだいに海面がざわつくようになっていき、いよいよ網を引き揚げる頃になると、大量の魚たちが姿を現しました。コノシロ、アジなどなど様々な魚が網にかかっています。大きな真鯛などは7匹もいたとか。もの凄い量です。これは大漁と言っていいのではないでしょうか(12枚目の写真に写っている魚の山が3つも)。子どもたちは大歓声!網にかかった魚を手で持って見せてくれる子もいます。

そしてその後は浜汁。興味津々で、かもめ会の皆様が魚をさばくところから見ていた子どもたちも。で、いただいた浜汁のおいしいこと、おいしいこと。何杯もおかわりする子もいますね。重労働の後のごちそうだもんね。どおりでさっきからなんかポンポン聞こえてたと思っていたら、みんなの舌鼓だったのね。ははははは。君たち、実はまだ8時30分くらいなのよ。びっくり。早朝からがんばってたものねえ。

築地ならではの体験。これでますます、築地のことを楽しみと喜びをもってよく知れたんじゃないかな。 

今回の地引網はこのかもめ会の皆様のお力添えなくしては到底実現できませんでした。レディース&ジェントルメン!どうそ皆様、拍手をもってご覧ください、かもめ会の皆様です。わーわー、ぱちぱちぱち。映画「ライトスタッフ」の勇敢なメンバーみたいですね。かっこいいー!かもめ会の皆様、本当にありがとうございました。心より感謝いたします。

なお、今回はテレビ局の取材が2件。地引網が終わった後のわずかな時間を見逃さず、将来カメラマンが夢の子が、テレビのカメラマンに突撃インタビュー!これはまさに子どもが主体のキャリア教育ですね。