12月5日【子どもがつくる学び 子どもがつくる学校】直談判!
コンコン・・・と校長室のドアをノックする音が聞こえたので、「どうぞ」と応じると、数人の子どもたちが静々と入ってきました。どうやら職員が指導している『さん付け』について思うところがあるようです。
この校長への直談判に備えて、彼らはインターネット等でも調べてきたようです。私に負けちゃならないと思ったのかしら?懸命に訴える子どもたちの姿に頼もしさを覚えました。
子どもたちの訴えを聞き、「小学生がそう考えるのも分かるよなあ」と思いました。子どもたちがんばりましたよー。しかし、人権教育を進めるうえで、譲れないところはやはりあるのです。
人権教育はこれから彼らが人間関係の中で生きていくうえで最も大切にしたい価値観を学ぶ教育のひとつです。生まれてから十年の彼らに、彼らが思いもよらないようなことをどう想像させるか。そこは教師の腕の見せ所ってもんです。
教師が「それはこうなんだから言うことを聞きなさい!」と高圧的、威圧的に指示すれば、子どもたちは言うことを聞くかもしれません。でも、それでは人権教育としては十分ではないのではないかと思うのです。私も子どもたちもとことんまで考え抜き、その結果、お互いに納得の上で着地点が見つかるよう、これからも模索していきたいと考えています。p4cと同じですね。
当校が理想とする教育像は「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」です。これは子ども主体の教育活動こそが、VUCAの時代を生き抜く子どもたちに必要とされるものだと考えるからです。子どもたちが「どんな学校がいいか」主体的に考え、実行することは、持続可能な社会の創り手たる力を着実に身に付けている証左だと思います。素晴らしい子どもたち。これからもよりよい学校になるよう提言してもらいたいと考えています。