ブログ

12月16日【6年社会】アジア・太平洋戦争および原爆投下について

アジア・太平洋戦争中における原子爆弾投下について、6年生の社会科(歴史分野)の教科書ではどう扱われているのでしょうか。
「アメリカ軍は、8月6日に広島、9日に長崎に原子爆弾を投下しました。地上から約1万mの高さにまできのこ雲が立ち上がり、熱線と爆風で、建物はくずれ、人々は体を焼かれました。この原子爆弾の投下によって、広島、長崎の両市では、合わせて30万人以上の命がうばわれました。現在でも、放射線の影響による後遺症に苦しむ人々がたくさんいます。」
直接原子爆弾について触れられているのはこの4文と2枚の写真のみです。当然、これだけでは原子爆弾についての理解は十分とは言えません。
これ以外について、何をどのように伝えるのかは、各教師に任されているのです。
さて、6年生。教室の前を通ると、ノーベル平和賞を受賞した被団協のスピーチの動画が流されており、子どもたちは食い入るように見つめていました(写真は見終わった後です。視聴しているところを撮影できなかったのです、とほほ)。
黒板には「敗戦までを学習し、自分の考えをまとめよう」として、さらに「核爆弾12000発、すぐに発射可能4000発」など、アジア・太平洋戦争末期および現在各国の軍備の状況について端的に記載されていました。
子どもたちは担任の話を聞き、さらにタブレット等で自分自身でもこの戦争や原爆について発展学習として調べてまとめていました。
かつて、老子は「魚を与えるのではなく釣り方を教えよ」と言ったと伝えられています。
原爆の投下について、教師の考えを伝えるのは簡単ではありますが、やはり子どもたちが自ら調査し、仲間と対話して、自分なりの考えを持つなどの術を教えたいものです。
原爆投下を正当化する言説などを引き合いに出しながら対話するなど、子どもたちには借り物ではない自分の考えを持ってほしいと思います。