12月6日【6年算数】「子どもがつくる学び」に向けて

6年教室を覗くと算数の授業中でした。どれどれと覗くと、比例の授業です。

黒板にはこのように書かれていました。「紙の厚さから枚数を求めることができるか考えよう」。

子どもたちは、話し合う中で「前に学習した比や比例の考え方をうまく使ってできないかな?」と解決の糸口を探っていきます。

この後、具体的な問題に子どもたちは挑みました。「紙の厚さが2cmのとき、210枚ある。では、8cmのときは何枚?」(ここでは、ものすごく簡略化して書いています。教科書には表が書かれていたりと結構複雑な問題になっています)。そして、この問題を解く過程で、子どもたちは比の考え方を使うことで解くことができることに気付いたのです。

そこで、子どもたちと担任はこの時間で学んだことを次のようにまとめました。「倍の考え方や比の考え方を使うと、厚さから枚数を求めることができる」。

この時間の流れをごく大雑把にまとめると上記のようになるでしょうか。実際には一人でじっくり考えたり、友だちとああだこうだいいながら、課題解決を図っていました。

授業では「めあて」→「課題」→「課題解決」→「まとめ」を授業の一つの型とすることが結構あります。この中にp4cを取り入れることも十分可能でしょう。いきなり対話ってこともありますけれどね。

授業の基本パターンをいくつか理解していれば、子どもたちだけで学習を進めることも可能になりそうです。先日、近隣の学校の相澤先生から物語教材において、自分で学習を進めることができる課題設定についてのお話を伺うこともでき、私は大変勉強になったところです。

学習方法あるいは型を身に付けることは自立した学習者への第一歩と言えるかもしれません。それが「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」に繋がることを期待しています。