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12月23日 風の強い日、寒い朝

朝、子どもたちが登校する前、児童玄関の前は数人の職員が除雪していてくれました。

叩きつけるような冷たい風が吹きつける中、子どもたちは身を固くして登校してきます。

 (おーおー、寒かったでしょう。早く玄関に入りなさいね)

ところがこの寒空の下、休み時間に外で遊ぶ子もいます。

 (君たちはまさに風の子だねえ。雪の子かな?)

子どもたちが下校するころ、あるお子さんが「校長先生、校長先生、ほらほら」と指さしているので見てみると、そこにはかわいい雪だるまが鎮座していました。

また別の場所では、下校のバス待ちで、雪だるまを持って並んでいる子がいました。ほかの子たちからさんざん注意されていますが、なかなか手放すことができません。ずっとうつむいたままなのです。雪だるまを持って乗車できないことは本人も十分承知しているのでしょうが、雪だるまを捨てるには忍びないのでしょうね。

「今日は寒いから、玄関のところに置いておいても、きっと明日の朝まで溶けずに残ってるよ。明朝、また楽しみにお出で」

そのお子さんはこくりと頷いて、雪だるまをそっと玄関前に置いてバスに乗っていきました。

でも、昼過ぎ、ちょっと日が差してきちゃったなあ。あああああー、風前の灯ならぬ、日光下の雪だるま。