9月4日【1年生活】なかよくしようね、ちいさないのち
1年教室を覗くと、生活科の授業の真っ最中。みんな発言意欲が旺盛です。
教師が「小さな動物にも命があります。どんな動物が世の中にはいますか?」と問うと、ぱっぱっぱっと手たくさん挙がります。
「ハムスターです」「ライオンの赤ちゃんです」「ウサギです」「モルモットです」「カブトムシの雌です」「ハリネズミです」「モモンガです」・・・などなど、メジャーな動物ばかりでなく、マイナーな動物も含め、ものすごい勢いで動物たちの名前が挙がっていきます。(あ、動物本人にとっては、自分がマイナーだとかメジャーだとか、意識していないですよね、いやいや、これは失礼しました。反省反省)
さらに、教師が「学校にはどんな動物がいますか?」と問うと、「ハチです」「コオロギがいます」「カラスもいます」と、これまたバンバン挙げられていきます。(私なんかは「学校にいる動物」って言われると、メダカをはじめとした「学校で飼育している動物」と勝手に思い込んでしまうのですが、子どもたちはそんな思い込みを軽々と飛び越えていきます。「学校にいる動物」っていうのは「学校の敷地にいる動物」って意味だったのね。海より深ーく反省)
さらに、「それらの動物はどこにいましたか?」と問うと、これまたバンバン挙手。いやーすごいですね、1年生。それも、正しい言葉遣いでの発言。プリントに書く文字も丁寧だし。み、みごとじゃ!
そして、この後担任が発する問いが、実に秀逸だったのです。
「みんな、これからの生活科でこれらの動物と一緒に何したい?」!!
実は夏休みも終わろうとする頃、2学期の学校経営方針について教職員に話しました。理想とする教育像を「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」としようと。担任のこの発問は、活動そのものを子どもに委ねたといっても過言ではないくらいのものです。そこに、より教育的価値の高い活動になるよう味付けをするのは学校の役割でしょう。教師が敷いたレールの上を円滑に進むだけの教育活動をよしとしない、子どもの主体性を重視する発問によって、子どもの活動意欲に火を点けましたね。担任の先生、すごーい!
(当校は、p4cも子どもの主体性を大きく育てることから、理想とする教育像を具現化する大きな手段の一つとして考えています。)
では、子どもたちはどんなことをしたいって言ったのでしょうか。1年生がやりたいこととして挙げたのは、「虫を歩かせたい」「動物と一緒に写真を撮りたい」「背中に乗せたい」「テントウムシを手の指に這わせたい」「捕まえて観察したい」などでした。かわいいですね。これから1年生はどんな活動をするのかな。楽しみです。