7月22日【1年学級活動】工夫して遊ぶ
1年教室を覗くと、子どもたちはプリントに何やら書き込んでいます。書きながら、上を向いたり、遠くをぼんやり眺めたり、はたまた隣の子と小声で話し合ったり・・・。どうやら、「ジャンケン列車」をひと工夫、より面白くするためにはどうしたらいいか考えているようです。どれどれ、みんなどんなことを考え付いたのかな?
・「ふざけないでやる。ルールを守る」
うん、これは大事。そもそもルールを守らないとみんなが楽しめないもんね。みんなが楽しめなくちゃ、自分も楽しめないしね。
・「走りながら、ジャンケン列車をしたいです」
おー!猛スピードで走ったら暴走機関車ですなあ。ははははは。面白いかも(転ばないように気を付けてね)。
・「スキップしながら走る」
なるほど、ただ走るのじゃなくてね。進化しました。みんなで合わせてスキップするのも楽しそう。
・「体育館のラインの上を走る」
列車だからねえ、ラインが線路ってわけね。ほーほー。面白い。
・「ジャンケンで負けたら、列の一番最後に回る」
こりゃあ、負けた責任のとり方としてはいいかもね、ははははは。
担任が言うには、機会を見てですが、それぞれのアイディアを実際にやってみるそうです。
この後、鬼ごっこについても、さらに面白くなるアイディアを出し合いました。
スイスの学者ピアジェの発達理論を踏まえると、始めは自分の好き勝手に遊ぶ段階であった子どもも、発達するにつれルールは従わなくてはならないものであるととらえるようになると言います。また、ルールに従って遊ぶことに楽しみを見出す年ごろと言ってもいいのかもしれません。それが1年生くらいの段階なのでしょうか。
さらに発達すると、ルールというのは社会的慣習のようなもので、互いの合意が得られれば、変えることも可能であると考えるようになるそうです。
自分たちでより楽しめるルールをみんなが合意のもと考えるというこの学習は、1年生の発達の階段を1つ上がらせることに繋がるものかもしれませんね。
みんなが考えたルールで遊ぶことができたらいいね、1年生のみんな。休み時間とかにやってみたらいいんじゃない?。
ちなみに次からの3枚の写真は、5月末に1年生がジャンケン列車に興じているところです。