7月11日【5年道徳p4c】悪いことをしたとき、嘘をついて、自分を守ろうとする心があるのは、なぜか

5年生は道徳でp4c!前日に教材文を読んで、一人一人の子どもが立てた問いの中から、ダントツの1位で選ばれたのは次の問いです。
「悪いことをしたとき、自分を守ろうとする心があるのは、なぜか?」です。


これは厳しい問いが選ばれましたねえ。私も覚えがあるもんなー。とほほ。ざんげ(涙)
子どもたちはこの問いにどう立ち向かっていくのでしょうか!?
では、対話の概略を見ていきましょう。
まずは、この問いを出したお子さんの発言からスタートです。

「自分を守ろうとして、本当のことを隠したりするのはよくないと思うのだけれど、ぼくは隠しちゃうんです」
おおっと、いきなりカミングアウト!今回の対話、どうなっていくのかしら。
しかし、問いが問いだけに続く発言がありません。
そこで、私もカミングアウト。小学生時代にすぐ嘘と分かる嘘をついちゃって、後で叱られた体験を話しました。
子どもたちに訊いてみると、自分を守るために隠し事をした経験があるこが大多数。まあ、そうでしょうなあ。
その後、しばらく待っていると、漸く手が挙がりました。
「自分を守ろうとしちゃうことって、私もある。やっぱり心が弱いからなんじゃないかな」
「ぼくも、作り話をして自分を守ろうとしちゃったことある」
「私は泣き虫だから、叱られたくなくて嘘をついちゃったことがある」
「実はぼくも。食べちゃダメなお菓子をこっそり食べて、それが見つかって。しらを切っていたんだけどばれちゃった」
「動画サイトを見ないっていう約束だったんだけど、見ていないって嘘をついちゃった」
「窓から裸足で出入りしちゃって、家の中汚れちゃったんだけど、家の人に問い詰められても、何もしてないって言っちゃった」


「嘘っていい嘘もあるかもしれないけど、悪いことをしたときには隠しちゃダメ。素直に言わないと」
「うん。事実を隠すような嘘はダメだと思う」
「悪いことをしたんだけど、さも自分がいいことをしたかのように話しちゃったことがある」
「自分の秘密を人に話すことってカミングアウトって言うんだよね」
「私、嘘ついちゃって、でもその後ばれたら叱られるから、カミングアウトしたことがある」
こんな感じでカミングアウトは続きました。
やがて、「どういう場合に隠し立てしないで話すことができるのか」に話題は移り、さらに「いじめ問題が起きた時に自分はどう行動するか」「何ができるか」ということにまで対話は言及されていきました。
そして、最後のお子さんのこの発言が対話を締めくくりました。
「ぼくたちは一人で行動しようとするのじゃなくて、みんなで行動することが大切なんだと思う」

たっぷり30分間以上。子どもたちは考え考えしながら、そして勇気をもって対話していきました。


5年生のみんな、こういう対話を今後も重ねていくことが、よりよい自分をつくり、よりよい学級をつくることに繋がるのだと思うよ。
今日はよく対話しました。がんばりました!
また、一緒にがんばろうね!