9月25日【6年理科】ネガティブ・ケイパビリティ

現在、6年生は理科で『月の形と太陽』の学習中。
この日は、「月はなぜ欠けているように見えるのか?」、そして「なぜ毎日欠け方は変わるのか?」について考えました。
子どもたちにいきなり問うてみましたが、誰も分かりません。そりゃあ、そうでしょう。何も勉強していないのですから。
よくある授業だと、「誰も分かりませんね。では答えは・・・」と教師が説明しておしまいです。
でも、私たちにはp4cがある!
あいまいな考えを積み重ねる中で、気付きが生まれたり、新しい考えが思いついたりするかもしれません。
そこで、「こうじゃないかな」「こうかもしれない」「〇〇に関係あるかも」というあいまいな考えをあいまいなままノートに書きだすように促したところ、出るわ出るわのあいまい大行進です。


・太陽の動きや位置が関係しているのかな。
・太陽の光と関係があるかもしれない。
・月の光と関係しているのかもしれない。
・月の位置に関係しているのかもしれない。
・季節が関係してるかも?
・日付と関係があるかもしれない。
・気温と関係がある?
・空と関係してるかも?
・太陽の光が月に当たって、毎日少しずつ西から東に移動してくにつれて月の形が変わるのかもしれない。
・太陽の熱と位置が関係してる?
・太陽も月に近づいているのかもしれない。
・太陽が夜になると暗くなって、太陽が形を隠しているから毎日月の形が変わるのかな?
・太陽が回っていて、毎日少しずつ回るから、それにつれて月に照らされる場所が変わって、欠けたような形に見えたり、真ん丸のような形に見えたりするのかもしれない。
・日光の当たり方によって違うかもしれない。
・隕石が当たって、深いところが暗くなって、浅いところが明るくなって、深いところから明るいところに順番に明るさが変わっているのじゃないかな?
・地球が丸いことと関係があるのかな?
・地球が回っているから?
・まず月は、一日ごとに東に移動しているから、東に行くほど光が見えるんじゃないかなあと思いました。
・面積と関係があるのかな。

あいまいなものをあいまいなままで持ち続ける力、問い続ける力をネガティブケイパビリティと言うのだそうです。
そして、私は先行き不透明な社会を生き抜く子どもたちには、ぜひ、このネガティブケイパビリティを持ってもらいたいと思っています。
次の時間にはp4cで、互いのあいまいな考えを出し合い、練り上げていきたいと考えています。
我らが6年生は、この難問に果敢に立ち向かってくれることでしょう。