ブログ

2024年12月の記事一覧

12月24日【全学級 学級活動】通知表渡しほか

学級活動の時間、5年教室にサンタさんがやって来ましたよ。子どもたちは大爆笑!で、通知表渡し。子どもたちにとっては、クリスマスプレゼントになるのかな?

他の学級でも通知表を渡された子どもたちはじっくりと目を皿のようにして見ていました。

また、今年の汚れは今年のうちにとばかりに、校舎内の清掃。これで新年を気持ちよく迎えることができそうですね。

ちなみにサンタさん。子どもたちが乗った下校バスが見えなくなるまで、ずっとこの格好でした!ははははは。

12月24日 終業式

実り多かった2学期もこの日が終業式。各学年の代表児童が、2学期に頑張ったこととやできるようになったことを発表しました。みんな、堂々と素晴らしい発表でした。その後、校長講話を挟んで、生活指導主任から交通事故や不審者等に気を付けることなど冬休みの過ごし方について講話がありました。

また、長期休業終了直前や終了後に自殺する子どもが急増することから、自殺予防についての話もしました。

子どもたちよ、つらいことや困っていることがあったら、大人に相談してみてね。

12月23日【5年国語】あなたはどう考える?

5年生は国語で論の立て方について学習中。先日それぞれの子どもたちが自分で設定した問いについての意見文を執筆したばかり。

担任の指導で、子どもたちは次のような文章構成での執筆をしていました。①自分の考えを述べる。→②考えの根拠を明らかにする。→③自分の意見に対する反論を予想する。→④反論に対する自分の考え(反論への反論)を述べる。みんな頑張って執筆していました。

さて、この日。今までの学習の発展として、学級全員が同じ問いを設定し、イメージマップスタイルで考えを系統的に整理し、物事を多面的・多角的に捉える学習にチャレンジしました。この時間におけるイマージマップは、中心に問いを書き、それに対する考えを、関連する事柄を網の目のように書き込んでいくのです。こんな感じです。👇

まず、問いを決めるのですが、子どもたちから出された問いの候補は次のものでした。「どうして大人は子どもにお年玉をあげるのか?」「お正月はなぜ休みなのか?」「スマホは幼いうちは必要か?」・・・。ははははは。なんかp4cっぽいなあ。さすが5年生!

さて、その中で選ばれたのは「現在給食は黙って食べる『黙食』ですが、このまま継続してもいいかどうか?」です。これは私が出しました。この問いにすることによって、給食を食べることによってどんなことを学べるのか、あるいは楽しく喫食することはどんな意義があるのかなど、様々な価値に触れることができると考えたのです。しかし、その効果は未知数です。吉と出るか、凶と出るか!?(「凶」はないか)さあ、5年生はどう考える?

12月23日 風の強い日、寒い朝

朝、子どもたちが登校する前、児童玄関の前は数人の職員が除雪していてくれました。

叩きつけるような冷たい風が吹きつける中、子どもたちは身を固くして登校してきます。

 (おーおー、寒かったでしょう。早く玄関に入りなさいね)

ところがこの寒空の下、休み時間に外で遊ぶ子もいます。

 (君たちはまさに風の子だねえ。雪の子かな?)

子どもたちが下校するころ、あるお子さんが「校長先生、校長先生、ほらほら」と指さしているので見てみると、そこにはかわいい雪だるまが鎮座していました。

また別の場所では、下校のバス待ちで、雪だるまを持って並んでいる子がいました。ほかの子たちからさんざん注意されていますが、なかなか手放すことができません。ずっとうつむいたままなのです。雪だるまを持って乗車できないことは本人も十分承知しているのでしょうが、雪だるまを捨てるには忍びないのでしょうね。

「今日は寒いから、玄関のところに置いておいても、きっと明日の朝まで溶けずに残ってるよ。明朝、また楽しみにお出で」

そのお子さんはこくりと頷いて、雪だるまをそっと玄関前に置いてバスに乗っていきました。

でも、昼過ぎ、ちょっと日が差してきちゃったなあ。あああああー、風前の灯ならぬ、日光下の雪だるま。

12月23日【4年国語】冬の楽しみ

もうすぐ冬休み。
4年生は国語『冬の楽しみ』の学習中。子どもたちはものすごいテンションです。
いつも集中していて、私語がない4年生ですが、冬休みに話題が転じるととなると話は別。
子どもたちは、冬休みに何をする予定なのか、どれほど楽しみにしているのかを各自話し出し、教室中が大盛り上がりです。
それでも担任が話し出すと子どもたちはし~んと担任の話に耳を傾けるのですからさすがです。
黒板には「十二月 師走 もちつき 大みそか 年越しそば じょ夜のかね ゆずゆ かぼちゃ 大そうじ すすはらい」などと書かれています。子どもたちと話したのでしょうね。
教室の壁には、子どもたちの俳句作品が掲示されていました。
「冬休みに 家族でかまくら作るなり」
「冬休み みかんが楽しみ おいしいな」
「冬が来た サンタはまだか クリスマス」
みんな、冬休みが楽しみなのね。

12月20日【6年学級活動p4c】メタp4c

この日、6年生はp4cで自分たちのp4cを見つめます。言わば「メタp4c」って言うのですか、こういうの。
問いは「みんなが〇〇できるp4cにするには?」と私が枠を設定し、〇〇には子どもたちが「楽しく」を代入しました。
と言うことで「みんなが楽しくできるp4cにするには?」がこの日の問いになりました。
では早速対話の様子を今回もダイジェストで見ていきましょう。

「この問いなんだけど、そもそも『楽しく』って何だろう?」
おおっと!何ということでしょう!いきなりクリティカル・シンキング炸裂です。
「そうだなあ。話せなくなるような重い雰囲気じゃあ、楽しくできないよね」
「うん、そうだね。みんなが楽しいってのは、みんなが話すことができる雰囲気作りが大事ってことかな」
「必ずしも話さなくたって、しっかりと頭の中で考えていれば、学びにはなると思う。けど、一人も話さないならp4cの意味がないよね」
「みんなが安心して話せる環境が必要だと思うよね、やっぱり」
「話しやすい雰囲気ってあると思うよ。そういう空気って言うか」
「そう。その雰囲気の中で、全員が参加できるp4c。楽しいと思うよ」
「ぼくもそう思う。みんながしゃべるってことが大事なんだと思う」
「その時々の問いとか話の流れで発言したくても発言できないこともある。そういう時はしっかり聴く」

ここで教師がp4cで主体的に対話することについて話しました。対話のオーナーシップとでも言えばいいのでしょうか。
以下はその話を受けての子どもたちの発言です。
子どもたちだけで対話を動かそうと奮闘しています。
「みんなの発言を聞いていて思ったんだけど、みんな一人一人にとって『楽しい』ってどんなこと?一人ずつ言っていこうよ」
おおおおおおおー!あなたの心の中が読めるようです。一人一人の楽しいを出し合って、それをp4cに生かせないか追求するってことなんでしょう!こういう発言は対話の全体像を思い描けないと言えるもんじゃあありません。すごいすごい!
「私が楽しいって思えるのは、場がし~んとならないときかな」
「私は明るい雰囲気だと楽しいって思える」
「p4cだからね。みんなが一生懸命考えてると、楽しいって思えるんだと思う」
「そうだね。それとみんなで同じ一つのことについて考えるっていうのが楽しいんじゃないかな」
「みんなで同じことについて考えるのが楽しい」ってことは、そもそもp4cであれば、もう楽しいってことなんだねえ、君たちは。
「友だちの発言を、関心をもって聞くようにするのがいいんだよ」
「笑顔で対話するのもいいんじゃない」
「あとね、友だちが発言した後に間を置かずに誰か発言すれば、前の発言者が不安にならないと思う」
「発言する、しないではなく、みんなの思考が止まらないp4c。これが楽しい」
「やっぱりどんどん手が挙がるってのも大事だと思うよ」
「p4cにセーフティがあるのが大事だと思う、やっぱり」
「みんなが言ってることはベースにセーフティがあるからできるんだよね」
「セーフティがあれば安心して発言したり、話を聞けたりする」
「感心される意見を言えればいいんだと思うけど」


「誰かが発言した後にし~んとなると、変なこと言っちゃったんじゃないかって心配になると思う」
「そうだね。『なるほど』だとかの相づちを打ったり頷いたり・・・そう、リアクション!聞いてる人たちがリアクションを取れば発言した人も心配にならないと思うよ」
「問いを分かりやすく深めやすいものにするのが大事なんじゃない?」
「みんながp4cは自分たちのものだから深めようって意識するってことが大事だと思う」
「さっき、みんなが自分の『楽しい』について話したよね。それは一人一人が違うってことが分かった。多様なんだよね。それを超えてみんなが楽しめるp4cってどういうものなんだろう?」
「う~ん。普段は話をしない人も話せるp4c」
賛同する子が多数。結局、みんなが話ができて、話を聞けて。みんなで対話できるってのが、子どもたちはいいのかしら。
「楽しいときって夢中になったり、もっとうまくできるように一生懸命やってる時だよね。p4cでも、対話しててさ、夢中になったりしてる時じゃない?」
「さっきのみんなの『楽しい』は笑顔だとか感心だとかたくさん出てきた。そういうのを組み込んだp4cがいいんじゃない?」
「うん。一人一人が楽しめることを組み込んだp4c」

p4c後の振り返りでは「このp4c、楽しめた人ー?」という質問に全員が挙手しました。
全員が何かしらの形で発言したことが楽しかったんじゃないかなあ、子どもたちの言うとおりでした。

最後の最後に、あるお子さんが発言しました。
「このp4cの問いで、p4cのどういうところが大切なのか?について考える対話になったと思う」
おおおおおー!対話を見る力が育っていますねぇ。素晴らしい!

さらに、対話後、私に話しかけてきた子がいました。
「校長先生、みんなが楽しめるp4cについてなんですけど。みんなが話せるようにするには問いを簡単なものにすればいいんだけど、それだと浅い対話になっちゃいますよね。かといって、深い対話をしようとすれば話せない人も出てきちゃう。だから、どうやってみんなが話せて楽しくできるようにするかが一番の問題と思うんです」
なるほどねえ。そのとおりだね。

別のお子さんたちが書いた言葉を何人分か抜粋して紹介します。
・「深まらない問い」を「深まる問い」にするのが、p4cとしてすごく大事なんじゃないかって思います。
・「みんなで協力しながらp4cを進めていく。無理に発言してもらうんじゃなくて、助け合いながら発言を重ねていく。発言した人を一人にしない」
・「今日のp4cでみんなが様々すごいのを出してくれて、私も様々考えて、考える幅が広がったことが分かりました。それで〇〇さんがp4cもみんなが楽しくできるように改造すれば!という意見が出て、〇〇さんはすごいなと思いました」
・「みんなが楽しめるp4cは、結局たくさんの人の考えを取り入れ、実践することだと思う。 p4cをやって楽しかったことはみんなで考えを出して、p4cを自分たちで変えていくことが大切だと思う」
・「もっとたくさんの人がp4cを好きになって深まる問いにすればいい。みんなが楽しい、発言したくなるp4cにすればいい。みんなが楽しくなるにはみんなの意見が必要。みんなが言えるように相づちを打ちたいと思った。今日のp4cが次に生かせるといいな。次のp4cが楽しみ」
・「みんなで『楽しく』とは、p4cの大切なことで、楽しくなければp4cじゃない!誰かが嫌になったりすればセーフティがない。ただ『楽しい』は人によって違うから、みんなが言ったことを全部したい。たまに話を聞いていない人がいるのかも」

子どもたちが考える、子どもたちなりのp4c観がすごいと思います。

もう私がつべこべ言う必要はないでしょう。素晴らしいp4c。素晴らしい子どもたち。p4cを始めて8か月(?)の6年生の今がここにあります!

このp4cが今年のp4c納めになるのかな?

12月19日【3年総合】本づくりのために、まず何する?

3年教室を覗くと、グループごとに何やら楽しそうに話し合っています。三角形が描かれた紙に、付箋に言葉を書き込み、それを貼りながら話し合っているのです。

「何の勉強してるの?」と訊くと、どうやら総合的な学習の時間で、今までの学習の成果を3学期にまとめてイラスト入りの本にするのだそうで、そのために「まず何をするか?」話し合っていたというわけです。

教師が「まずこれをするから、みんなそのつもりで準備しなさーい」ではなく、子どもたちが自分たちの学びをどうするか考えるのですね。まさに「学びのオーナーシップ」が発揮されていると言ってもいいでしょう。この総合的な学習の時間は自分たちがつくる学びなんだという感じです。すばらしい。

子どもたちはどんな本を作り上げるのかな?今から楽しみです。

*最初の写真は、カメラの調子が悪くて、屋根裏の散歩者的視点になっちゃいました、ははははは。

12月19日【3年算数】円の性質の活用(コンパスを使って)

もう一丁3年生!

3年生は算数で三角形を描いていました。コンパスを器用に使って、円を描き、円の性質を活用しながら、二等辺三角形や正三角形を描くのです。

コンパスの使い方を、今の初歩段階でしっかりと身に付けておく価値は高いと考えています。

3年生、一生懸命勉強しています。

12月19日【2年道徳】近くの人と

2年生の道徳の時間。担任が発問をした後、近隣の子どもたちと話し合うよう促しました。どのグループも活発な意見交換がなされ、その後、再び担任が発問をすると手がたくさん挙がりました。

担任が指名すると、一人一人の子どもたちは結構語りますねえ。ごれはすごい。p4cでも語る子どもたち。p4c以外でも同じなのですね。

さらに特筆すべきなのは、子どもたちの聴く姿勢です。後ろの子が発言したら、みんなわざわざ後ろを向いて聞いているんです。これもすごいです!

12月19日【外国語・外国語活動】最後の授業

当校で長きにわたってALT(英語指導助手)をお勤めくださったダニー先生は、この日が当校の勤務最終日となりました。胎内市全体としても最後の授業となります。年末には母国にお帰りになるそうですから、日本での授業も同じなのかもしれませんね。
ダニー先生はとにかく子どもたちに大人気の先生。優しくて、かっこよくて、教え方も上手となればさもありなんというところでしょうか。
3年生以上の各学級では、授業の最後にお別れセレモニーをやり、名残を惜しんだようです。
ダニー先生、ありがとうございました!またいつかお会いできる日を楽しみにしています。See you!

 

12月18日【子どもの主体的な活動】クリスマス・オーナメント作り

この日の昼休みが、クリスマスオーナメント作りの本番です。
シールやモール、折り紙などは学校の後援会から援助していただきました。ありがとうございます。
お陰をもちまして、本イベントは大盛況!成功裡のうちに終了することができました。

事前に企画運営の4年生がそれぞれの飾りの作り方を紙に書いてきて、「これをみんなに見せながら作り方を説明しようと思うのです」という念の入れようです。なんて気の利く子どもたち。この説明書を示しながら丁寧に説明するんですから。みんなスムーズに作ることができました。そうして出来上がった靴下やリースを見せに来る子どもたちの顔ったら!企画運営してくれた4年生有志のみんな、ありがとう!とっても素晴らしい会になりましたね。
実はこの日の昼休みは、今学期最後の昼休みだったのです。ラストを飾るにふさわしい素敵なイベントになりました。

12月17日 子どもが主体の企画運営イベント続々と

当校が理想とする教育像「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」を具現化した姿の一つとしての、昼休みの子どもが主体のイベント。今まで「怖い話大会」「レインボーフラッグ作り(アシスタントとして作り方は子どもたちが中心になって教えていたのです)」を開催してきて、18日には「クリスマス・オーナメント作り」が待っています。

この日の給食の時間、オーナメント作りの幹事の4年生が、持ち物をアナウンスしていました。放送室からのアナウンスですので、最初の頃はかなり緊張気味だった子どもたち。でも今ではずいぶん慣れてきたようです。持ち物は「鉛筆とのり」だそうです。みんな、当日持ってきてね。まあ、会場に忘れちゃっても、すぐに教室に取りに行けるから、大丈夫よ。

さらに、この日、もう2つの子ども主体のイベントの告知がなされました。

1つは、「<新春>クイズ大会」です。主催は5年生の有志。子どもたちがクイズを出し、子どもたちがクイズを解きます。低学年の子たちなんか今から「ぼく、クイズ出しますよ。校長先生はクイズ大会に来ますか?」とやる気満々!そりゃあね、もう絶対行きますよー!冬休みのうちからクイズを用意しておこうって子もいるようです。

もう1つは、「人間まちがい探し」!おおおー!なんというタイトルでしょうか!おそろしー!「あなたの存在自体が間違いなのです!ドーン!」とかって言われたらどうしよう・・・。どきどき!主催は3年生の有志。ポスターを読むと、問題を出す子が最初にポーズをして、問題を解く子が目をつぶっている間に1つだけポーズを変えるので、どこが変わったのかを当てるクイズなのだそうです。なるほどー。これは面白そうですね。

「<新春>クイズ大会」は1月10日(金)の昼休みに、「人間まちがい探し」は1月14日(火)の同じく昼休みに開催される予定です。

もうすぐ冬休み。子どもたちには冬休みを堪能してもらいたいと願っていますし、3学期にまた登校することを楽しみにしていてもらいたいとも思っています。

12月16日 期末大清掃

学期末の節目に、今年一年間お世話になった校舎をきれいにしようという意識を高め、新年を迎える環境を整えることを目的に、この日2学期末大清掃が行われました。普段手の届かない場所をも重点的にきれいにします。

子どもたち、寒い中ですが、黙々と掃除していましたよー。素晴らしい。

この一生懸命さが学力はもちろんのこと、人間的な成長をも促すのだろうと思っています。

12月16日【子どもがつくる学び 子どもがつくる学校】クリスマス・オーナメント作り

「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」を具現化した姿の一つとして、昼休みに行っている子ども主体となって行う活動。
今までは、たまたま廊下を歩いていた子に「これやってみない?」と私がスカウトしていたのですが、今回は子どもたちの方から、私に「校長先生、今度クリスマスオーナメントづくりをみんなでやりたいんです!」と申し出がありました。「必要なものは折り紙と針金のモールです。いいですか?」。
おおおおおー!もう、悪いわけないじゃないですか!ウエルカム☆ウエルカム!私はもう嬉しくって仕方がありません。「君たち、私はね、君たちのような言葉を待っていたんだよ~!」と抱きしめんばかり(本当に抱きしめたら問題になりますので自重しましたが。ははははは)。
で、この日、廊下にはポスターが何枚も貼りだされ、給食の時間には放送でも告知されました。
開催は2日後の昼休み。とっても楽しみだなあ。

12月16日【6年社会】アジア・太平洋戦争および原爆投下について

アジア・太平洋戦争中における原子爆弾投下について、6年生の社会科(歴史分野)の教科書ではどう扱われているのでしょうか。
「アメリカ軍は、8月6日に広島、9日に長崎に原子爆弾を投下しました。地上から約1万mの高さにまできのこ雲が立ち上がり、熱線と爆風で、建物はくずれ、人々は体を焼かれました。この原子爆弾の投下によって、広島、長崎の両市では、合わせて30万人以上の命がうばわれました。現在でも、放射線の影響による後遺症に苦しむ人々がたくさんいます。」
直接原子爆弾について触れられているのはこの4文と2枚の写真のみです。当然、これだけでは原子爆弾についての理解は十分とは言えません。
これ以外について、何をどのように伝えるのかは、各教師に任されているのです。
さて、6年生。教室の前を通ると、ノーベル平和賞を受賞した被団協のスピーチの動画が流されており、子どもたちは食い入るように見つめていました(写真は見終わった後です。視聴しているところを撮影できなかったのです、とほほ)。
黒板には「敗戦までを学習し、自分の考えをまとめよう」として、さらに「核爆弾12000発、すぐに発射可能4000発」など、アジア・太平洋戦争末期および現在各国の軍備の状況について端的に記載されていました。
子どもたちは担任の話を聞き、さらにタブレット等で自分自身でもこの戦争や原爆について発展学習として調べてまとめていました。
かつて、老子は「魚を与えるのではなく釣り方を教えよ」と言ったと伝えられています。
原爆の投下について、教師の考えを伝えるのは簡単ではありますが、やはり子どもたちが自ら調査し、仲間と対話して、自分なりの考えを持つなどの術を教えたいものです。
原爆投下を正当化する言説などを引き合いに出しながら対話するなど、子どもたちには借り物ではない自分の考えを持ってほしいと思います。

 

12月16日【1年国語】すぐに相談!&常に叙述に立ち返る

1年生は国語で物語教材の読み取り中です。
1年生全体と担任とで対話しながら読み取りを進めるのですが、まず授業のテンポがすごくいい。速すぎず、かといって間延びせず、子どもたちが意欲的に読み理解する上でとても適しているテンポです。
さらに担任は「はい、隣の子と相談してみて」「班のみんなで話し合ってみて」と随時子ども同士の対話をも促しています。「随時」というよりは「しょっちゅう」という感じですかね。そして相談する際には、相談している相手も指名された時にしっかりと発言できるように相談するんだよ」とも言っています。
相談と言っても、自分の思いを一方的にしゃべるだけで、伝えようという意識がない場合も一般的な小学生にはよくあるケースです。その点、我らが1年生は、相手意識をしっかり持って、「相手は自分が言わんとすることを理解して聞いてくれるのかしら」と考え、必要に応じて工夫して伝えることを求めているのです。
担任の独りよがりな進め方、あるいは話相手の子どもの自分中心のペースで、ついていけない子どもを放っておかれないようにしているんですね。
おまけに常に叙述に立ち返っているお子さんが多いことも特筆に値します。「〇ページの〇行目に書いてあります」「〇ページの〇行目と〇ページの〇行目では書かれていることが少し違います」など、叙述を根拠に発言しているのです。1年生にしてこれができるって言うのは相当鍛えられている証拠ですね。
1年生の子どもたちが真摯に授業に取り組む姿勢は、こういう指導などが功を奏しているからだと思われます。

12月13日【1年算数】かさ比べ

1年生ってすごいんですよー、学ぶ意欲とメリハリが。
教師が話し出すと、それまでの作業をピタッとやめて、教師の方をしっかり向きながら話を聞くのです。メリハリが効いています。
それだけじゃあ、ありません。
教師が動画を見せると、それを食い入るように見つめ、よく理解できたり、思いもよらなかった映像が流れたりすると、「ああー!」って感嘆するんです。学ぶ意欲がものすごく旺盛ですね。文章に表すと私の感動は10分の1も伝わらないと思うのですが(とほほ)。

この日、1年生は算数で水のかさ比べの学習。
2つの形状の違うビンで、どちらの容積が多いか比べる方法を考えていました。
子どもたちは周囲の子と相談しながら、ああしたらいい、こうしたらいいと侃々諤々です。
その後、様々ありまして、最後に動画を見せると、「ああ、そうだ」「こうすればいいんだ」など口々につぶやいているのです。
身も心も課題解決に打ち込んでいる様子がよく分かります。

もう一つ。子どもたちは動画を見て、比べ方を理解したようですが、担任はそれだけでは終わりにしないのです。
「では、どうやって比べたらいいのか、ノートに文章で表しましょう」と投げ掛けたのです。
確かに子どもたちはやり方を理解はしたでしょうが、それに留まらせず、さらに頭の中のあいまいな考えを言語化するよう促したのです。
実はこれがとっても大事な作業なのです。
「分かってるんだけど、うまく言えないんだよなあ」というレベルの理解を、友だちと意見交換しながら言語化することによって、より高いレベルの理解に繋げつつ、言語能力の育成も図ったのです。
これは担任のファインプレー!力量の高さをうかがわせますね。
もちろん、子どもたちもすばらしくよーく勉強していますよ。
両方にあっぱれあげてください!アッパレ、アッパレ!

12月13日【2年学級活動p4c】対話の主導権は子どもに

2年生はこの日、ノンジャンルでp4cをしました。
ジャンルを問わず、自由に話し合いたい問いを各自が出し合って、その中から問いを決めるのですが、素晴らしい問いが揃いました。いくつかご紹介します。
・何で家族を愛するのか?
・なぜプレゼントがあると喜ぶのか?
・なぜいじめは起こるのか?いじめている人といじめられている人の気持ちは?
・海洋ゴミ問題は解決できるのか?
・なぜ戦争が起きるのか?(同様の戦争に関する問いは4つ)
・なんで世の中に怖い人がいるのか?
読むだけで感動する問いもありますね。子どもたちは社会に関心があり、大人をよく見ているのだと思わせられます。
これらの素晴らしい問いの中で、選ばれた問いは!
じゃーん!「サンタさんは、なぜみんなにプレゼントを渡すのか?」でーす!!おおおおおー!ははははは。やっぱりクリスマスも近いしね。
ということで、今日はこれで行きましょう、これでね。

ところが皆さん、聞いください!やってみたら、このp4c、とってもよかったのです。
今までの2年生は、初めに提示された問いについてのみ意見をバンバン出していって、どんどん広がっていく一方の対話だったのですが、この日は一つの発言が起点となって、その都度生じた問いを全員で考え合うことが何回もあったp4cになったのです。それも子どもたちが主体となって!2年生のポテンシャルの高さを感じました。いやー、びっくり!
前置きはこれくらいにして、対話の様子を見ていきましょう。

「私はサンタさんはどうして子どもたちにプレゼントをするのか不思議だったからこの問いを出しました。この問いについてみんなで話し合いたいです」
「それはさあ、子どもたちに喜んでもらいたいからじゃないの?」
「多分、子どもたちがいい子にしていたから、がんばったから、ご褒美なんだよ」
「それもあるけど、クリスマスって大事な日だから、子どもたちにプレゼントをあげたくなっちゃうんだよ、きっと」
「で、子どもたちにプレゼントをあげると、みんな喜ぶでしょう。それを見て、サンタさんも嬉しくなるんだと思うよ」

「ねえ、みんなに訊きたいんだけど、子どもたちはがんばらないとプレゼントをもらえないの?」
ええええええー!ご褒美に値しない行いの子はどうなるのでしょう?子どもたちの表情に緊張が走ります。ごくり・・・。
「そうだね。がんばらないと、逆にサンタさんにプレゼントしなくちゃならないのかも。プレゼントじゃなくても物を取られちゃうとか。どうしよう」
この発言の意味を、子どもたちが理解していくにしたがって、じわじわと重たーい雰囲気が教室を覆っていきます。
「・・・サンタさんは優しいから、悪いことをしちゃっても、プレゼントくれるよ・・・と思う」
「ねえ、どうして毎年がんばらなくちゃならないの?」
「サンタさんはいい子にしかプレゼントあげないってことにしてるんだよ。そういうきまり」
校長「サンタさんはどうしていい子にしかプレゼンをあげないんだろう?あ、そうやって、世界中にいい子を増やそうとしてるの?」
「ああ、そうそう。世界中がいい子ばっかりになるように、サンタさんはプレゼントを配ってるんだ」
「やっぱり、悪い子のところには来ないのかあ」

ここで新たな問いが出されます。2年生すごい!なんか君たち、覚醒したねえ。
「ねえ、クリスマスのプレゼントって、大人ももらえるの?」
「うん。多分もらえると思うよ」
「大人はもらえないんだよ。だってお父さんもお母さんももらってないもの」
「えー、そうなの!?」
「大人はがんばってるけど、サンタさんに欲しいもの頼んでないもの」
「ああ、そうか」
「私は大人でもプレゼントもらえると思うよ」
「私はもらえないんじゃないかなって思う。ほしいものを手紙とかに書いてないもの」
「そう言えば、大人が手紙書いてるとこ、見たいことない」
「なんで大人はもらえないの?」
「サンタさんが子どもにだけプレゼントあげるのは、未来を変える力が子どもたちにはあるからだと思うよ」
おおおおおーっと!これは!君たちは自らその役割を引き受けるというのか。すごーい!自覚あるねえ、素晴らしい!

「さっきの話なんだけど、大人もプレゼントもらえると思うよ」
「校長先生はプレゼントもらえるの?」
ははははは。これはものすごい質問だなあ。
校長「私はプレゼントもらえるかは分からないけれど、私はプレゼント用意してるよ」
「校長先生もいい子にしてたの?」
「そりゃあ、そうだよ」
校長「大人がね、プレゼントをあげるのはご褒美というよりは愛してるからなんだと思うよ」
「愛してるから、プレゼントするんだ」
「で、校長先生は何かもらうの?」
校長「物と言うよりは、愛情だよね。私はそれが嬉しいなあ。愛し、愛されるって嬉しいことなんだよ」
「愛されるから、愛し返すってこと?」

「ねえ、みんな。サンタさんって嫌いな人にもプレゼントすると思う?」
「分からないけれど、がんばってる人にはプレゼントするんじゃないかなあ」

もうね、時間が全く足りません!!!!!!
子どもたち、まだまだ話し足りなーいって様子がひしひしと。

それにしても、2年生。前回までのp4cでは完全に教師のコントロール下での対話でしたが、対話中の主導権も完全に掌握するようになりつつありますね。
恐るべし、2年生!

なんかあったか~~い気持ちになりました。クリスマスには、花買って帰ろうっと。

12月12日【3~6年生活指導】警察によるネット講話

この日、新潟県警察本部少年課 新潟少年サポートセンター様にお出でいただき、インターネットに関する講話をしていただきました。
ネット上の個人情報の保護、ネットいじめの防止、ネットを長時間利用したときに心配される点について、具体的かつ分かりやすくご講話いただきました。
ネット社会を生きていく子どもたちにとって、ネットの適切な使い方を学ぶ大変貴重な学習の機会となりました。
この講話を聴いた3~6年生の感想を何人か紹介します。

【あなたは講話を聴いて、これからどんなことに気を付けようと思いますか】
・私は、まだスマートフォンを持っていないけど、これから持つかもしれないから気をつけたいと思いました。
・親から携帯を借りて使っていたけど、お話にあった少し悪いことも当てはまっていて、インターネットには、気をつけようと思いました。
・私がもしスマホを持っていたら、知らない人の写真に悪口を書かないようにしたり、その人がもし優しい人じゃないかもしれないから、ぜったいに個人情報にを教えないようにしたいです。
・知り合った人に個人情報を送って相手に会おうって言われても会わないようにします。
・これからは、ネット友(ネットの友達)を信じすぎないようにしたいです。そして、〇〇さんだけねと言って、その友達だけに言うや、見せるなどは、しないようにします。
・元からネットには気を付けていたけど、今回話を聞いて、更に良くわかったので、これからは写真をネットにのせる・知らない人と会うということを今までよりも気をつけようと思いました。
・ネットなどは、見るだけにしようと思いました。
・非公開のアプリだからって顔写真をネットに送らないようにします。
・インターネットゲームで汚い言葉やチクチク言葉犯罪になることがわかりました。
・SNSを使うときは、必ず大人の人と話し合います。
・個人情報は、絶対に送らないようにします。また、何気ない写真も、個人情報が書いてあったらNG!
・いじめになるような動画や写真は、送らない。
・これからは、オンラインゲームやSNSで知り合った人とは、絶対に友達になってはいけないことを気をつけたいです。
・メディアの時間を守ること。個人情報は絶対に投稿しない。何かあったら必ず!大人に相談すること!!!!!
・写真を取ってネットに送ると個人情報がバレるかもしれないし、写真を1人にわたしたつもりでもわたした相手が他の人に、また他の人にってどんどん広がっているかもしれないということがわかったので気をつけたいし、ネットで知り合った人でおないどしと言っていてもおじさんでなりすましをしていたり命に関わることだと教えてもらったので、ネット出会った人にも気をつけたいです。

もうすぐ冬休み。インターネットやゲーム漬けにならないよう、子どもたちには十分に気を付けてほしいと思います。
ご家庭においても、望ましいネット、ゲームの使い方について話し合っていただきたいと思います。
ネット依存、ゲーム依存は本当に恐ろしいものです。
それを防ぐのは大人の責務です。

12月12日【6年『さん付け』p4c】まだまだ乾きません

先日、教育委員から「子どもたちの学校運営への参画意識が高い」とお褒めの言葉をいただいた築地小学校の子どもたち。
当校が理想とする教育像は「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」です。
この日、6年生がp4c。選ばれた問いは「『さん付け』について、6年生はどう思っているか?」です。
『さん付け』についてのp4cは今回で2回目となります。
当校の生徒指導の中核に対して、6年生がもの申ーす!あるいはもっと深く考えたーいって感じですね。私としては、ウエルカム☆ウエルカム!
では見ていきましょう!

「前に『さん付け』についてp4cやった時、『さん付け』されたくない人がいたから、みんなはどう思っているのかなって?」
「あなたはどう思うの?」
「う~ん、私はね。『さん付け』されたくない人がいるなら、『さん』を付けなくていいと思う」
「私は『さん付け』は別にいいと思うんだけど、相手が別の呼び方をしてほしいのなら、その呼び方をすればいいんじゃない?」
「うん。『さん付け』をしたい人だけ『さん付け』すればいい」
「『さん付け』されたい人だけ『さん付け』する?」
「う~ん。どうかなあ。『さん付け』されたい人だけ『さん付け』されるのって、違う気がする・・・」
「『さん付け』される人とされない人とでは、区別されちゃうんじゃないの?『さん付け』せずあだ名で呼ぶ人とは仲良し、『さん付け』して呼ぶ人とはそれほど仲良しじゃないって」
「2人で呼び合うなら、自分も相手もいいならいい。嫌なら『そう呼ばないで』って言えばいい。言うのに勇気が必要なら、勇気を出すのも必要」
「私は、自分が呼んでほしい呼び方で呼んでほしいなあ」
「じゃあ、呼ばれたい名前を名札に書くっていうのは?」

「『さん付け』は授業中だけでいいんじゃない?『さん付け』されていい気持ちにならない人もいる。そのことに対しては否定しない」
「今の意見を聞いて思うんだけど、この前浮須社長さんの話を聞いたでしょう。社員の働く環境づくりが大事だって。『さん付け』でも会社経営でもそれは同じことなんじゃないかな。トランス男性が『さん付け』が嫌だって言えないんだとしたら、LGBTQ+だっていいんだと思える環境にすればいいんだ」
「どうして授業とかの改まった場面だけで『さん付け』すればいいって思うの?」
「なんか、あだ名だとか『ちゃん』は改まった場所では使わない方がいい気がする」
「そういうのは授業以外ならいいのかな?」
「うん。授業は遊びじゃないから」

「友情ってさ、呼び方で表すもんじゃないと思うんだよ。深い友情は『さん付け』でも築けると思う」
「この対話では、『さん付け』のどんなところがいいのかって話が出ていないよね。『〇〇という呼ばれ方をすると辛い』とかって、マイナスのことばかりでさ」
「そうかも」
「『くん付け』やあだ名での呼び方には慣れているから、呼びやすい」
「私には名前が同じ友だちがもう一人いる。下の名前に『さん付け』なら同じ呼び方になっちゃう。そういう場合はあだ名の方がいい。『さん付け』だと苗字まで言わなくちゃならないから、呼ぶのに長くなっちゃうんだ」

ここまで、子どもたちが考えに考えた発言が炸裂しています。思考力爆発です!


満を持して、私がここで介入。
「『さん付け』を進めたい理由は3つある。
 1つ目は、LGBTQ+の人たちが苦しい思いをしないように。近年、履歴書で性別欄は「男、女、その他」の3つから選択できるようになっているものがある。一見いいようだけれど、「男」でも「女」でもなく「その他」を選ぶってことはLGBTQ+であることをカミングアウトするのと同じになっちゃう。だから、選択肢じゃなくて、大きな空欄にして、そこに自分の性別を書き込めるようにしているものもある。でもこれも問題がないわけじゃない。性別欄はそのそも必要なのかって議論がある。肝心なのはLGBTQ+の人って見た目じゃ分からないってこと。もしかして、自分の呼び方でつらい思いをさせている人がいるかもしれないと、見えないことに対しても配慮しなくちゃならないことがある。
 2つ目は、呼ぶ、呼ばれるの2者だけの問題じゃないってこと。あだ名で呼び合う2人を見ていて、辛くなる人もいるんだ。周囲と親しくなれず、いつまでたっても『さん付け』で呼ばれる人は、あだ名で呼び合う人たちを見て悲しい思いになる。そういう人にも配慮しようってこと。
 3つ目は、学校においては、『さん付け』は人権教育だってこと。『さん』は相手に対する敬称なんだ。歴史的に言えば、『君』よりも敬う言い方。『さん』を付けて呼ぶことによって学校全体で相手を敬う気持ちを育てていきましょうという思いがある。全校で築地小がどのようになってほしいかを考えていきたいなあって思っている。呼ぶ、呼ばれるの2者だけの問題じゃない。悲しい人を一人も出さず、みんなを尊重して大切にしていこうっていう心が『さん付け』には込められているんだ」

しばらくの沈黙の後、再び対話が始まります。
「みんなが一斉に『さん付け』するならいいけど・・・。でもやっぱり私はあだ名で呼ばれたいな」
「トランスジェンダーなどLGBTQ+の人が否定されない学校になったらいいと思う。性的マイノリティの人に『そういう呼ばれ方は嫌なんだ』と言うのに勇気を出させるというんじゃなくて、セーフティのもと安心して自然に言えるような環境にしたいよね」
「じゃあさ、こういうのは?2週間を実験期間にして、まず1週間『さん付け』してみて、次の1週間であだ名で呼び合ってもいいようにするの。そうしたらどうなるか。全校でやるのが難しいなら、6年生だけでもどうかな?」
「呼び方をすべて『さん付け』に統一するのが、悲しい人をも幸せにするのの一番の近道だと思う。でも、それを強制することでみんなが幸せになれるの?別の方法はないかなあ」
「私はね、『さん付け』には反対じゃないです。でも『トランスジェンダーの人たちのためだ』って言いすぎなんじゃない?呼び方は様々ある。あだ名がいい人もいるし、『さん付け』を嫌がる人もいる。人の好き嫌いって多様なんじゃないかなあって」

『さん付け』について、子どもたちは揺れ動き、様々な意見があいまいなまま交錯する対話となりました。
対話後の振り返りでは「このp4cにセーフティがありましたか?」の設問に全員が挙手、「友だちの考えから新たな考えを持つことができましたか?」の設問には全員がものすごくピーンと挙手していました。
6年生にとっては『さん付け』についての議論はまだ乾いてはいませんが、『さん付け』について確実に深ーい考えに辿り着いているようです。
『さん付け』についてのp4cは、これで終わり?
いいえ、6年生が望むならこれからも何回でも!

12月12日【1年国語】日本語って難しい

1年生は国語で日にちの読み方を学習中。

参観していて、日本語って難しいと言われる理由の一つが分かるような気がしました。だって、「一日」は「いちにち」ではなく、「ついたち」と、「二日」は「ににち」ではなく、「ふつか」と特別な読み方をするんですものね。

ただし、子どもたちは今までの経験から、「ついたち」「ふつか」「みっか」「よっか」「いつか」・・・としっかりと読むことができていました、さすが!「とおか」の次、「十一日」から「じゅういちにち」と通常の読み方になるのですが、子どもたちは「二十日」はちゃんと「はつか」って読めまていました。素晴らしい。

この日の勉強では触れられませんでしたが、ものの数え方も複雑です。「一本」は「いっん」、「二本」は「に」、「三本」は「さんん」・・・なんですものねえ。こりゃあ、覚えるのが大変です。でも、そのうち、何ということもなく、自然と覚えることができるのですから不思議です。

1年生、日にちの読み方を、振り仮名を振ったり、繰り返し読んだりしながら覚えていきました。

私は「八日(ようか)」と「二十日(はつか)」をごっちゃにしてて、分からなかくなっちゃうときあったなあ、御幼少の頃の思い出です、ははははは。

12月12日【2年国語】子どもたちは作家になる

2年生は国語『お話のさくしゃになろう』で執筆活動に専念中。
アイディアの手がかりになるのは、教科書の3つのマス(それぞれに「はじめ」「中」「おわり」と書かれています)と、1つ目のマスに描かれた2匹のネズミの絵のみです。
ここから子どもたちは想像力を働かせて物語を作るのですが、どのお子さんも書くわ書くわ、原稿がどんどん出来上がっていきます。
子どもたちが書いている物語の「はじめ」には、登場人物の性格設定までされていて、本格的ですねえ。それぞれの性格の違いが物語に彩を与えたり、物語進行のキーになれば素晴らしいです。
子どもって結構物語づくりが好きな子が一般的に多いようです、私の経験上。
2年生はどんな物語を紡いでいくのかな。

まさに金森俊朗さんの名著『子どもたちは作家になる』を地で言っていますね。
作家である2年生本人の人生物語はまだ始まったばかりです。きっと大冒険になるんでしょうね。

12月11日【4年国語】子どもたちと一緒にあらすじ確認、登場人物の心情理解

4年生は国語の物語教材『友情のかべ新聞』で学習しています。担任は教科書片手に、子どもたちと一緒にあらすじと登場人物の心情を読み取っていきます。

担任が「〇ページの〇行目に・・・って書かれているよね」と言うと、子どもたちはささっと教科書の該当ページを開いて確認していました。

しっとり落ち着いている4年生。しっかり学習を進めていますね。

12月11日【6年キャリア教育】ベース・クラフター 平野 伸哉 様をお招きして

継続的に地域の方に学校にお出でいただいてお話を伺っている6年生。

♪トゥールル、ルルル、トゥールルー 今日のお客様は、私たち築地小の教職員が大変よくお世話になっているベースクラフターの平野伸哉様です。平野様、よろしくお願いいたします。って徹子の部屋みたいになっちゃいました。ははははは。

平野様は栄養士、フォトグラファー、英会話講師等様々な職業を経てベースクラフターを結成され、人が集う場所創りをとおして地域の活性化、胎内市の魅力の発信に取り組んでいらっしゃいます。人生経験豊富な、しかし飾らないお話しぶりに子どもたちは引き付けられていました。人間的な魅力もものすごい方なのですね。

「一人じゃできないことでも、ベースクラフターの4人の仲間とならできる。人が集まると大きなことができる」

「胎内市は温かく面白い場所。助けてくれる人、協力してくれる人がいる。人的・物的資源が豊富だと考えている」

など普段からのお心持などお話しくださいました。子どもたちからの質問も受けてくださいました。

質問「たくさんの経験を積んでいらっしゃいますが、一番やりがいを感じたことはなんですか?」

平野様「そうですね。相手が喜んでくれると嬉しいですね。作った料理をおいしいって言ってくださったり、撮影された方が写真を見て自分のことを好きになってもらえたり、英語落ち着いて話すことができましたって言ってくださったり。そんなときにやりがいを感じますね」

質問「様々なアイディアで仕事をしていらっしゃいますが、アイディアはどうやって生み出してらっしゃいますか?」

平野様「まず、情報収集ですね。東京や胎内近辺でどんなものに人気が集まっているのか調べて、胎内市のものでそれを代用できないか考えます。それが特色になるかもしれませんしね」

質問「ベース・クラフターとしての夢とか今後の展望をお聞かせください」

平野様「胎内市が存続発展するのが願いです。私と同じ発想の人たちがもっと増えて、胎内市でやりたいことができたらいいです。自分で考えて、生きていける方々がこの先どんどん生まれてくれば嬉しいです」

平野様、素晴らしいお話をありがとうございました。子どもたちからの質問も素晴らしいですよね。築地小学校の教育に関わってくださっている方って、子どもたちのロールモデルになる方が大変多いと感じています、持続可能な社会の創り手たる意欲と力を持っている方が。ありがたい限りです。

12月11日【6年朝の会】ノーベル平和賞受賞に思うこと

ノーベル平和賞授賞式に日本被団協が出席したこと、そして田中代表委員がスピーチしたことが前日メディアで報道されました。
田中代表委員の悔しさと憤り、そして強い思いが溢れたスピーチに、会場で涙を流していた方々、スタンディングオベーションをした方々はもちろんのこと、会場にいなかった私も大きな感銘を受けました。

さて、その翌朝。6年教室を覗くと、担任がやっぱり思い熱く語っていました。おおおー!さすがー!アジア・太平洋戦争についての学習を引き合いに出しながらの担任の語りに子どもたちはじっと耳を傾けていましたよ。
給食時、ランチルームで私も語っちゃったんだなあ、これが。

子どもたちには、平和な世界の実現を希求する心をしっかりと持ってもらいたいと心から願っています。人類が核兵器で自滅することがないように。

12月10日 個別懇談会

この前日から始まっている個別懇談会。当校は1・2学期の通知表に所見欄はありません。それに伴って若干ではありますが、個別懇談の時間を長めにとってあります。

保護者の皆様方、ご多用のところ恐縮ではありますが、学校に足をお運びの上、担任等と対話でお子さんの教育について語り合っていただけたら嬉しいです。

<写真>保護者様にお子さんの学習・生活の様子やがんばっていることについて力説している担任!

(うそです。お願いしてポーズしてもらったところです。ははははは。すみません。)

12月10日【学級活動】2学期の学校生活アンケート

2学期も大詰め。振り返りの時期となっています。

それぞれの学級では今学期の『学校生活アンケート』が実施されています。

なんと、全学年がタブレットで入力するのです。すごーい!

子どもたちに協力してもらったアンケート結果は3学期以降の学校運営、教育活動に生かしていきます。

*写真は入力する2年生の様子です。

12月10日【3年学級活動p4c】2学期を振り返って

3年生は、どんなことができるようになったか、大変だったけれどがんばったことは何か、一人一人が振り返る前に、3年生全体でp4cをして振り返ります。
問いは担任が設定しました。「2学期どうでした?」です。


「楽しかったです」
「面白かったです」
「例えばどんなことが?」
「えーっと、友だちと遊んだこと」
「勉強が難しかったです」
対話のスタート直後はこんな感じです。


続きをダイジェストで見ていきましょう。
「私は『遊ぼう』って言われて嬉しかったです」
「ぼくはプールが楽しかったです」
「プールの何が楽しかったんですか?」
「潜ったり、泳いだり・・・」
「友だちと一緒に遊ぶのが楽しかったです」
「例えば?」
「鬼ごっことかドッチボールとか」
「松の子まつりも楽しかったです」
「ああ、そうだねえ」
「まなび学級のわくわくまつりも楽しかったよねえ」
子どもたちの楽しかったこと、面白かったことがどんどん紹介されていきました。


ここで担任が介入します。
教師「みんなさ、楽しかったこと、面白かったことたくさんあったみたいね。でも大変なこともあったでしょう。そんなとき、どうしたの?」
「私はかけ算の筆算が難しかったです。でも、お父さんやお母さんから教えてもらって、できるようになりました」
「50問テストは難しかったです。でも自主学習(以下「自学」)をたくさんしたら、いい点数とれました」
「跳び箱がなかなか跳べなかったんだけれど、何回も練習したら初めて5段跳べました!」
「算数で分からない問題ができるようになりました」
「あまりのあるわり算とかね」
「うん、そう」
この後、習字の『人』という文字、鉄棒の逆上がり、理科の実験、リコーダー、鉄棒の前回り、分数のたし算・ひき算など、難しかったけれど、乗り越えることができた方法とその喜びが出されていきました。
「私p4cでしゃべれるようになりました。最初はあまりしゃべれなかったんだけど・・・」「セーフティに対話をすることができました」などp4c絡みの発言も結構ありましたよ。

以上15分間、あらかた出尽くしたところで、改めて一人一人がプリントにできたこと、がんばったことを書き綴りました。
始めは楽しかったこと、面白かったことを活動名で話していただけの3年生ですが、p4c後にはより具体的に想起し、さらに困難を如何に克服したのかまで振り返っていました。

振り返ることは、自分のその時々の様子を思い起こし明確にし、それを自分なりに価値づけ、次に生かすことができる活動だと捉えています。
何人かのお子さんの振り返りを紹介します。一人で考えたことに、p4cで友だちの発言からインスパイアされたことが付け加わっています。
「p4cで手を挙げられるようになりました。授業でもどんどん手を挙げられるようになりました」
「算数が苦手だったんだけれど、少しずつ様々な復習をしていたら、得意になりました」
「様々な友だちに『遊ぼう』って言ってもらえてとても嬉しかったです。今まであまり仲良くなかった子とも友だちになれて嬉しかったです」
「あまりのあるわり算をがんばりました。初めはあまりの出し方がよく分からなくて苦戦してたんだけど、練習したらできるようになりました」
「かけ算の筆算は九九を忘れて、どうしようって思うことが多かったんだけど、毎日九九を改めて練習したら忘れなくなって、筆算もできるようになりました」
「p4cで自分から進んで手を挙げて、毎回必ず発言するようにしていました。セーフティも大切にしながら対話することができました」
「マラソン大会では疲れたけど、歩かないで最後まで走り続けました」

がんばって苦手を克服したことを成功体験として、3学期も自信をもって進んでいってほしいと思います。

12月9日【3年社会科】単元の学習課題を設定するのは子ども

3年生は身の周りの社会の仕組みについて学習しています。
この日から新しい単元の学習の始まりです。この単元では警察や消防について学びます。
さて、新しい単元ということで、単元を貫く学習課題を設定するのは・・・子どもです!
さすがですねえ。「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」を理想とした教育が当校ではそこかしこで実践されているのです。
どんなことを学びたいか、どんなことについて学んだら3年生の勉強として成立するのか。そんなことを考えながら班ごとに単元の課題を考えました。
各班から自分たちが考える学習課題を紹介し合います。そこから担任は共通する、あるいは多くの班が出したキーワードをいくつか並べ、3年生はそれらをうまく組み合わせて、学習課題を設定したのです。
こうして決められた単元の学習課題は「どのように、警察の人は事故や事件からまちを守っているのだろう?」です。
担任は「じゃあ、どうやって調べる?」と具体的な調査方法も子どもと考えていきます。
「インターネットで調べえるといいと思う」「教科書とか本とか読んだら?」「交番のおまわりさんに訊いてみたいなあ」などなど様々な手立てが子どもたちから出されていきました。
子どもが主体となって進める学習。楽しそうですね。どんな学びが展開されるのか、私も楽しみにしていたいと思います。

12月6日【6年算数】「子どもがつくる学び」に向けて

6年教室を覗くと算数の授業中でした。どれどれと覗くと、比例の授業です。

黒板にはこのように書かれていました。「紙の厚さから枚数を求めることができるか考えよう」。

子どもたちは、話し合う中で「前に学習した比や比例の考え方をうまく使ってできないかな?」と解決の糸口を探っていきます。

この後、具体的な問題に子どもたちは挑みました。「紙の厚さが2cmのとき、210枚ある。では、8cmのときは何枚?」(ここでは、ものすごく簡略化して書いています。教科書には表が書かれていたりと結構複雑な問題になっています)。そして、この問題を解く過程で、子どもたちは比の考え方を使うことで解くことができることに気付いたのです。

そこで、子どもたちと担任はこの時間で学んだことを次のようにまとめました。「倍の考え方や比の考え方を使うと、厚さから枚数を求めることができる」。

この時間の流れをごく大雑把にまとめると上記のようになるでしょうか。実際には一人でじっくり考えたり、友だちとああだこうだいいながら、課題解決を図っていました。

授業では「めあて」→「課題」→「課題解決」→「まとめ」を授業の一つの型とすることが結構あります。この中にp4cを取り入れることも十分可能でしょう。いきなり対話ってこともありますけれどね。

授業の基本パターンをいくつか理解していれば、子どもたちだけで学習を進めることも可能になりそうです。先日、近隣の学校の相澤先生から物語教材において、自分で学習を進めることができる課題設定についてのお話を伺うこともでき、私は大変勉強になったところです。

学習方法あるいは型を身に付けることは自立した学習者への第一歩と言えるかもしれません。それが「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」に繋がることを期待しています。

12月6日【地域連携】読み聞かせサポーターによる読み聞かせ

読み聞かせサポーターの門脇様からの読み聞かせ。最初は学年関係なく、読み聞かせを聞きたい子集合ー!って感じで集まった子どもたち向けに読み聞かせ。その後、間髪入れずに3年教室に行って読み聞かせをしてくださいました。

私がこう言うのもおこがましいのですが、門脇様、読み聞かせがとってもお上手。少人数でも大人数でも、子どもたちを引き付けて止みません。どの子も絵本の世界に引き込まれていました。

この時期の読み聞かせって、子どもたちの成長の上でとっても大切だと思うのです。中学生や高校生になっても大人になっても読み聞かせって心の栄養になるのじゃないかしら。

門脇様、ありがとうございました。子どもたちよ、よかったねえ。

12月5日【子どもがつくる学び 子どもがつくる学校】直談判!

コンコン・・・と校長室のドアをノックする音が聞こえたので、「どうぞ」と応じると、数人の子どもたちが静々と入ってきました。どうやら職員が指導している『さん付け』について思うところがあるようです。

この校長への直談判に備えて、彼らはインターネット等でも調べてきたようです。私に負けちゃならないと思ったのかしら?懸命に訴える子どもたちの姿に頼もしさを覚えました。

子どもたちの訴えを聞き、「小学生がそう考えるのも分かるよなあ」と思いました。子どもたちがんばりましたよー。しかし、人権教育を進めるうえで、譲れないところはやはりあるのです。

人権教育はこれから彼らが人間関係の中で生きていくうえで最も大切にしたい価値観を学ぶ教育のひとつです。生まれてから十年の彼らに、彼らが思いもよらないようなことをどう想像させるか。そこは教師の腕の見せ所ってもんです。

教師が「それはこうなんだから言うことを聞きなさい!」と高圧的、威圧的に指示すれば、子どもたちは言うことを聞くかもしれません。でも、それでは人権教育としては十分ではないのではないかと思うのです。私も子どもたちもとことんまで考え抜き、その結果、お互いに納得の上で着地点が見つかるよう、これからも模索していきたいと考えています。p4cと同じですね。

当校が理想とする教育像は「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」です。これは子ども主体の教育活動こそが、VUCAの時代を生き抜く子どもたちに必要とされるものだと考えるからです。子どもたちが「どんな学校がいいか」主体的に考え、実行することは、持続可能な社会の創り手たる力を着実に身に付けている証左だと思います。素晴らしい子どもたち。これからもよりよい学校になるよう提言してもらいたいと考えています。

12月5日【まなび学級】わくわく祭

昼休み。まなび学級の子たちが前々から準備重ねてきた「わくわく祭」開催です!
なんてったって、まなびの子どもたちは、招待状を配りまくってましたからねえ。それに加えて招待状がなくても参加できるとあって、会場は大盛り上がり。大勢の子どもたちが押しかけました。

実は子どもたちはこのわくわく祭で大切にしたいことを事前に話し合っていたのです(最初の写真)。これを達成するためのわくわく祭。子どもたちはしっかり意識しながら活動する姿が見られました。

まなび学級の子どもたちが出した3つの遊びのブースはどれも大盛況で、遊んだ子はもちろんこと、運営した学び学級の子どもたちも存分に楽しめたんじゃないかしら。
私も遊ばせてもらいましたよー。宝探しでは、黒板に燦然と輝く「みのるさん 15点」の文字。ははははは。ホントはもうちょっといい点数だったんだけど、途中まで書いてくれたところで写真撮っちゃったものね。ごめんごめん。
準備を万全に整え、様々な困難を乗り越えたからこその達成感。うまくいってよかったね。

12月4日 市教育委員訪問

この日、胎内市教育委員会の教育委員の皆さんがお出でになり、子どもたちの学習の様子をご覧になりました。わずかな時間だけの参観でしたが、たくさんお褒めの言葉を頂戴しました。

・低学年は明るく元気に学習していた。高学年は話をよく聞いて、しっかり学習していた。いずれも素晴らしく、先生方の「子どもたちの能力を伸ばそう」という気持ちが伝わってきた。それは、教室内外の学習の成果物や掲示物からも読み取れた。

・子どもたちが先生方の愛に包まれながら学んでいることが分かった。全職員が名札にレインボーストラップを付けているのもいい。温かみがあって、楽しい学校だと思う。

・午後の授業を参観したのだが、子どもたちはみんな元気なことに驚いた。先生方も楽しんでいるからかな?子どもが安心して学んでいる様子が見て取れた。

・明るい学校という印象を受けた。掲示物など、学校がテーマパークのようで楽しそう。高学年は学級運営への参画意識がある。

・子どもたちは真摯に学習に取り組んでいる。誠実に学んでいる。

・胎内市の授業づくりスタンダードの自校化に取り組まれるなど、学力向上に取り組まれていると思う。めあてと課題、まとめや振り返りの定義を整理し、普段の授業でも使えるよう確認するとよい。

ご覧いただいたのは、各学年5分間程度。それでもこれだけいい点をご指摘いただけたというのは嬉しい限りです。

子どもたちよ。君たちは、たーくさん褒められたよー。よかったね。

12月4日【全校】人権集会

この日、人権集会を開催しました。内容は、校長講話、これのみ!ひえ~(汗)

内容としては「さん付け」の意義と「さん付けをするとどんな学校になるのか」です。

とりわけ、LGBTQ+当事者の方にとっては、日常的に何気なく呼ばれている呼称が、小さなナイフとなって心に傷つけられ続けることなると話しました。こういうのをマイクロ・アグレッションというのだそうです。

私、結構長く語っちゃいました。それだけ、みんなが幸せになってほしいという心の現れだとして許してね。みんなが一生懸命聞いてくれてとっても嬉しかったです。

築地小学校からつらい思いをする子を一人も出さないという気持ちで、これからも学校運営に邁進します。ご理解、ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

12月4日【全校】チューリップの球根植え

この日、全校の子どもたちが学年ごとにチューリップの球根を植えました。

これから雪が降るでしょうが、積もった雪の下で、球根たちは大きく太ってくれるといいなあ。

春にはまた素敵な花を咲かせてね。

*写真は3年生の活動の様子です。

12月3日【6年総合的な学習の時間】板額御前、来校!

この日、6年生の学習の一環として、鎌倉時代に活躍された板額御前とその家来の皆様がお出でになりました。なんとー!
というのは冗談で、本当は着物や鎧をお召しになった板額会の皆様がお出でになり、子どもたちに板額御前について教えてくださったのです。
ご承知のとおり、板額御前は鎌倉時代の女性武将で弓の名手と伝えられています。『吾妻鏡』にも登場しているんだそうですね。
この出前授業、説明あり、クイズあり、演劇あり、アクションもあり、と観ている子どもたちをまったく飽きさせません。板額御前役の方なんて、子どもたちの前で、弓をバンバン射ちまくってましたしたもんね。ん?あれれれれ。板額会の皆様の中に、見知った顔2つ。「演劇に助太刀いたす」って感じなのでしょうか。なかなか堂に入っていましたよ。担任は登場早々に板額御前に射られてしまいました。はやっ。無、無念・・・って感じです。お疲れ様です!
実はこの授業、マンガ『弓の名手の女武将 板額御前物語』 の出版記念だったのです。この本、子どもたちは一人1冊ずつもらっちゃいました。ありがとうございます。子どもたち早速ページをめくって読み始めていました。
子どもたちには、地域の偉人 板額御前について知るとともに、今回お出でくださった板額会の皆様についても知ってほしいなあ。みなさん、お仕事をお持ちなのに、わざわざお休みを取ってくださって、私たちのために授業にお出でくださったのです。まさに、主体的に持続可能な社会の創り手のロールモデルです!
板額御前について啓発しようという板額会の皆さんの高い志に学び、子どもたちには主体的に持続可能な社会の創り手になろうという力と意欲を持ってほしいと思います。
板額会のみなさま、ありがとうございました!

最後の1枚は、カーテンコールでスタッフ・キャスト勢揃い!

12月3日【5年図工】肉の部位?

5年生は図工で作品作りに精を出しています。あるお子さんに「図工は好き?」と訊くと、「はい好きです。私得意なんです、肉の部位」との返事。

肉の部位?????図工で??????

図工室に行くとなるほど納得。まさに肉の部位ですなー、これは。ははははは。*1枚目の写真です。

子どもたちは、弁当箱の中身や海の様子など、電動糸鋸を器用に使って、木の板を切り、パズルづくりに一生懸命取り組んでいたのでした。

とっても楽しそうね、君たち。図工が好きっていうのも頷けます。みんな、上手ねぇ。出来上がったらパズルで遊ばせてね。

ちなみに最後の写真は、切断しているときにおがくずで見えなくならないように、ふーふーしてあげているところです。

12月3日【2年音楽】2つの曲の音楽鑑賞

2年生の音楽の授業を2つ。

1つ目は11月29日に行われたクラシックの音楽鑑賞です。曲は「♪卵の殻をつけたひなどりのバレエ」、作曲者はムソルグスキーです。なんと、あの「展覧会の絵」からの何とも愉快な曲です。聞いているうちに子どもたちは身体が動き出していますものね。

教科書には3枚のイラストが描かれています。このイラストを手掛かりに、曲の読解を始める2年生。話し合いの後はお待ちかね、「曲の感じを体で表現してみましょう!」です。子どもたちは飛んだり跳ねたり。ひよどりになり切っていますね。なんてったって、「ひよどりのバレエ」ですからねえ。くるくる回るお子さんも。踊る前から体がうずいちゃってる感じ。みんな笑顔の楽しい音楽鑑賞の時間でした。

そしてこの日、12月3日。今度はおなじみ童謡「♪夕焼け小焼け」です。最初に曲を聞いた時点で、音楽室はしっとりとした雰囲気に。聴く子たちは、机に頭をつけたりしながら静かな気持ちで聞き入っています。教科書にはやっぱり2枚のイラストが。1枚は夕焼けの景色、もう1枚は月夜の景色のイラストです。子どもたちは曲を聴いて感想や気づきを交流しています。「♪夕焼け小焼けって、1番は夕方、2番は夜中の様子を歌っているんだね」と子どもたちの発言。なるほどー。言われて見れば、そういう歌詞になってるわ。うかつだったわー。私、ちっとも気付きませんでした。いやー、そうだったのね。

担任が訊くと、子どもたちは「早く歌いたーい」ってもう立ち上がらんばかりです。で、担任が「それでは歌いましょう!」って言うと、子どもたちはやったー!と大喜び。ははははは。そんなに歌いたかったのね。素晴らしいなあ、君たち!喜びを込め、さぞ元気に歌うんだろうなあと思っていましたが、それでも実際に歌う段になると、しっとりと歌い上げるんですよね、2年生は。さすが。

鑑賞の世界に(一部合唱の世界にも)どっぷり浸かった2年生でした。

 

12月2日 学校保健委員会

12月2日、築地中学校と合同で「学校保健委員会」が開催されました。
各学年のPTA役員や担任らが参加しました。
新潟県ゲートキーパー協会理事長の長谷川淳子様からのご講演では、発達心理の理論的なお話や具体的で実践的な対応方法等についてご教授いただきました。
続くワークショップでは、子どもからの悩み相談にどう対応したらいいのか、実際にロールプレイしながら、2つの例を比較して、それぞれのやり方の良し悪しなどを意見交流しました。
子どもに寄り添うことや、子どもの気持ちを分かろうとする姿勢の大切さについて改めて「そうだなあ、そうだなあ」と大納得。
日頃よくない対応をしているのでは?と改めて自分を振り返る貴重な時間となりました。
講師の長谷川先生、ご参加くださった皆様、ありがとうございました。
これからも子どもたちの健全育成のために手を取り合っていけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。

12月2日【4年国語】慣用句

4年教室を覗くと、国語の慣用句の学習をしていました。

「目」という言葉が使われている慣用句を探している模様。書籍やインターネットから子どもたちは目に関する慣用句を探したり、意味を調べたりしていました。

目に関する慣用句って結構たくさんあるのですね、子どもたちが勉強しているのを見ていて気付きました。

「目を引く」「目に余る」「目がくらむ」「目が高い」「目が届く」「目をかける」・・・まだまだありますねえ、目の慣用句は。辞典で調べているとやっぱりたくさんありました。目が回るほどです、ははははは。

もしも、ご家庭でこどもたちが慣用句を使っていたら、大いに褒めてあげてください。

12月2日【自主的・自律的活動】レインボーフラッグ作り

昼休みに、「レインボーフラッグづくり」が行われました。これは、校長の自主的・自律的活動です、ははははは。私だってやりたいんだもの。
先日、私がここラテにいがた様のイベントに参加した際に教えていただいた活動です。
子どもたち、来てくれるかなあと案じておりましたが、全くの杞憂に終わりました。蓋を開けてみると大盛況。
アシスタントをお願いしていた数人の子どもたちも大活躍!胸に輝く「アシスタント」の名刺ホルダーが眩しいほどで、どこか誇らしげです。ありがとう、アシスタントの子どもたち!
活動後、「校長先生、とっても楽しかったです」と言ってくれたお子さんもいました。
「校長先生、家族の分も作りたいので、もう一つ作ってもいいですか?」と言う心が温まること言ってくれた子もいました。
ごめんねえ。今日来られなかった子の中に、後で作りたーいって子がいるかもしれないから、一人1本でお願いしてるの。また今度やるから、それまで楽しみにして待っててね。
レインボーには、LGBTQ+の方々の人権を守るという意味に加えてすべての人を大切にしますって意味も当校では込めています。