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10月10日【3年国語】第5場面は必要なのか?

3年生の『ちいちゃんのかげおくり』については、先日ほんのちょっとだけホームページで触れました。が、それだけでは当然3年生の素晴らしい単元の学習については伝えきれません。

今回は書きますよ~!

ということで、この日の学習課題は「第5場面(ラストシーン)は必要か?」です。ええっ!いきなりクリティカルシンキング的なところから攻めてきますね、担任の先生!

確かに第1場面から第4場面はちいちゃんについて書かれていますが、第五場面はちいちゃんが登場するどころか、時代もちいちゃんが生きていた頃から何十年も先が舞台なのです。

「第5場面はちいちゃんに関係ないことなんじゃないの?」というのが最初の学級としての考えでした。

それでも、みんなで対話していくと、「分からない」という子が多い一方で、徐々に「やっぱり必要」と考える子が増えていきました。

「今、公園になっているところは、家族がみんないなくなってしまって、ちいちゃんが悲しみの中一人でかげおくりをした大切な場所だから」(←ああ、なんて悲しんでしょう😿)

「ちいちゃんがかげおくりをした場所で、当時にちいちゃんと同じ歳くらいの子どもたちが遊んでいるから」

「もしかしたら、ちいちゃんの願いかも。公園でみんなで遊びたい。みんなに笑顔でいてほしい」

授業の終わりに、学習課題に対して担任と子どもたちは次のようにまとめました。

「第5場面は必要。ちいちゃんが一人でかげおくりをした場所が、楽しい公園になって、みんな笑顔になっている。これはきっとちいちゃんの願いだから」

反戦平和を強烈に主張したこの『ちいちゃんのかげおくり』の主題でもあるのでしょうね。

セーフティ溢れる教室で、辿り着いた結論です。こういう学びを様々な角度から繰り返していくことで、平和を望む心が育っていくのだろうと思います。

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