ピンと張りつめた雰囲気の中、6年生は社会科の学習をしていました。
1945年3月10日。10万人の犠牲者を出した「東京大空襲」。子どもたちはこれについて学んでいたのです。どうりで神妙な面持ちなわけですね。
子どもたちは焼け野原となった当時の写真、被災者が避難する写真、そして現在の東京の写真の3枚を見比べながら、当時の状況に思いを馳せます。
「かなり広い範囲が焼け野原になっている」
「建物が少なくなっている」
「でもコンクリートの建物は、形だけは残っているようだよ」
「木造の家はみんな火事になったんだ」
どれだけ被害が大きかったのか、子どもたちは想像します。
米軍から投下された焼夷弾が多くの木造家屋で家事を引き起こし、人々に甚大な被害を与えたのです。
東京大空襲の基本を押えたところで、班ごとに自分たちの興味に従って、さらに詳しく調べます。
主なテーマな「なぜ、米軍は攻めてきたのか?」「日本はアメリカに何をしたのか?」「この空襲の後のくらしはどうだったのか?」などです。
二度とこのような戦争が起きないよう、考えていくことが、現代に生きる私たちの責務であると思います。




