5月29日【5年学級活動p4c】エピソードで運動会を振り返る

シリーズ「エピソードから運動会を振り返る」。最終回は、出ました、5年生!
彼らは仲間との対話をとおして、運動会をどう総括するのでしょうか!?
では早速見ていきましょうと言いたいところですが、さすが5年生、発言数が多くて、私とても議事録をつけていることができませんでした。いつもすみません。
ここ最近の恒例「概略でお伝えします」!
問いは4・6年生と同じく「運動会で私はどんな心を獲得したのか?」です。

「私はのどが痛くなるまで応援しました。のどが枯れるまで」
「ぼくも友だちを一生懸命応援しました」
「私も応援しました。逆に応援されもしました」
「応援されたからがんばれたと思います」
「私はがんばって応援している人を見て、私もがんばって応援しようって思いました」
「がんばって、2冠獲れて嬉しかったです」
「私も。最高な気分でした」
「ぼくも苦しかったけれど、楽しかったです」

 

教師「苦しかったけど楽しかった?苦しかったと楽しかったって相反する感情じゃない?同時に感じることができたのはどうして?」
「そうですね。苦しかったけれど、がんばって、で結果がついてきたからだと思います」
「ぼくもそうです。あと、みんなで協力して勝ち取ったからかな」
「ぼくは白組で、2冠とも獲られちゃって悔しかったです」
「うん。赤組にはない悔しさがあった」


教師「白組の人に訊きたい。君たちは負けちゃった。ものすごく悔しかったと思う。だから『運動会は悔しかった、おしまい。』ですか?」
「いいえ、そうではありません」
「ぼくも、そうは思いません。悔しかったけれど、なんかよかった。がんばったから」
「そう。負けたからよくなかったのではなくて、負けても力を出し切れたからよかったと思える」
「全力をね」
「一生懸命やったし。勝っても負けても、悔いはない」
「赤組も白組もお互いに一生懸命やった。全力を出し切ったから、よかったと思う」
「うちの組は、運動会の終盤に相手にリードされてて、みんながあきらめムードだったんだけど、応援団長だけは『まだ勝てる!』って言い続けてた。すごいと思う。だから私もがんばろうって」
「最後まであきらめないってことだよね」
「ぼくたちの組はリードしてたから、楽勝ムードが漂ってたのかも。油断しちゃったのかな」
「運動会を終えて、来年こそはって思ってる」
「そうだね」

 

だいたいこんな感じだったでしょうか。
実際の対話はこんなにすっきりとしたものではなく、多様な価値観が提示され、複雑で、行ったり来たりを繰り返していました。
でも、それでいいのです!
人の頭の中は複雑で、それを表したようなものがp4cなのですから。

途中である快活な女の子が挙手しました。ところが、コミュニティ・ボールが回ってきても、思いがありすぎるのか、言いよどむ場面がありました。
それでも、周囲の子たちは、その女の子をじっと見つめ、彼女の発言をじっと待っています。じっと待っているのです。
何というセーフティ!何と素敵な雰囲気なのでしょう。
彼女もそんなセーフティ溢れるこの空間の中で、しっかりと自分の意見を表明しきったのです。
素晴らしい発言でした!

5年生の今現在が提示され、仲間と対話する中で新たな気付きが生まれたこの時間。
これぞp4cと言える対話でした。お見事!5年生のみんな、運動会もよかったけれど、この振り返りp4cもとってもよかったよ!

ちなみに最後の写真。これ多分「またp4cやりたい人ー?」という質問で手を挙げているところだったと思います。子どもたちは、仲間と対話することをとっても楽しんでいるのですね。ほかの学年でもそうなんですよ。

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