8月30日【6年理科p4c】てこは人を幸せにするか?

6年生理科。2学期最初の単元は『てこのつくりとはたらき』です。
で、いきなりp4cやっちゃうんだなー、これが。
アルキメデスの「我に視点を与えよ。そうすれば地球をも持ち上げて見せよう」という言葉を紹介し、新単元の教科書該当箇所にざっと目を通した後、子どもたちはみんなで話し合いたい問いを出し合いました。
そして選ばれた問いは次のものでした。
「てこを使って、人を幸せにできるのか?」
おー!しびれますねー。
では早速行ってみましょう!

「ぼくは幸せにできると思う。大切なものが重いものの下敷きになっちゃったときに、てこを使えば取り出せる」
「私も幸せにできると思う。てこの仕組みを利用した道具が世の中にはたくさんあることがその証拠」
「そうそう。災害救助の時に、重いものを棒で持ち上げることができるから。それで命を救うこともできると思う」
「消防の面でも役に立つよね、多分」
「もしてこがなかったと考えると大変なことになりそう」
「てこは既にいろいろなところで使われていて、生活に役立つことが多いと思う」

「皆さんに質問します」
おっ!出ましたねー。6年生、自分たちで対話を回していきます。
「てこで人を幸せにできる道具ってどんなのがあるの?」
おおー!対話の全体像のみならず、単元の学習をも見据えたこの問い。いやー、驚きました。ホントすごい!
「釘抜きがあるよ」
「あとね、はさみとドライバーの写真が教科書に載ってる」
「缶ジュースのプルタブもそうなんじゃない?」
一同、どよめき。みんななるほどーって顔してます。今の段階では、てこの勉強って全くしていないんだよねえ。すごいよ、君たち。

「実際にてこの仕組みが使えるか分からないんだけど、重いものを持ち上げるときとか、こんなときにてこの仕組みが使えたらいいなあってことある?」
「テレビを持ち上げるときとか、てこの仕組みが使えるんだったらいいなと思う」
「電車が脱線しちゃったときに、てこの力で元に戻すんじゃない?」
「家を持ち上げるときとか、そう!引っ越しのときとか」

ここで私が発言。
「ねえ、みんな。まだ全く勉強してないからもちろん分からないと思うんだけど、アルキメデスの言葉にある『支点』ってどんな点だと思う?」
「棒を支える点」
「重い物の重さをちょっとだけ少なくすることができる点」
そんなこんなでタイムアップ!
単元の学習を始めるにあたって、学習の概要について子どもたち同士の意見交流・対話をすることによって、単元の学習の見通しをもち、学習への期待を高めることをねらいとしたこの対話。
子どもたちは、このp4cでてこのついて勉強したいって気持ちが強くなったって言ってます(私への忖度もあるのしから。うふふ)。

タグ p4c