もはや恒例となった、学期末の挨拶振り返り対話(p4c)。
6年生の対話(p4c)をご紹介します。
6年生が年度当初に立てためあて・心がけは次のものでした。

彼らはこれをどのように振り返るのでしょうか。
ちなみに対話の前に挙手してもらったところ以下のような結果になりました。
・大変よくできた 2人
・よくできた 15人
・できない時があった 7人
・できなかった 1人
では対話(p4c)に行ってみよう!
教師「今日は2学期の挨拶を振り返って、みんなで対話をしよう」
「私は1学期よりも、みんなしっかり挨拶できるようになったと思います」
「私も、1学期よりはたくさん、様々な人に挨拶できたと思います」
「ぼくは1学期も2学期もどっちもよかったです」
「ぼくは2学期の方がよくなったと思う」
自己評価結果のみの発言が続いていたので、あるお子さんがより深めるために、理由など具体的に話すように求めます。
「2学期の反省点はどんなところにあると思う?」
「昼休みには『こんにちは』ってよく言えたけど、朝はできない人もいたと思う」
日中の挨拶については、3年生が「こんにちは大作戦」を決行してくれましたしね。
「ぼくは一人一人を見た時にはよかったと思うけど、全体を見ると声が小さい人がいたかなと思います」
対話の前に、私が対話のとっかかりとして、私自身の苦い思い出を話したことを受けての発言なのでしょう。
「昼休みには挨拶できたけど、朝玄関で、あいさつ運動をしてくれている松の子スマイル委員に対してはいい挨拶はできなかったな」
「私は、朝校長先生が玄関に立ってくれていたのもあるかもしれないけど、1学期よりも校長先生にしっかり挨拶できるようになったと思います」
「ぼくは1学期は松の子スマイル委員にはあまり挨拶できなかったけど、2学期には自分でもよく挨拶できたと思う」
「うん。ぼくも、1学期よりも2学期の方が挨拶できたと思います」
「2学期の挨拶の反省点って話だけど、朝の挨拶はよかった。でも日中の挨拶はうまくできなかったかな」
「ぼくは逆に1学期よりも2学期の方が、挨拶できなくなっちゃった」
「どうして?」
「う~ん。よく分からないんだけど、面倒くさかったからかも」

ここで教師が介入。更に対話を深めるよう求めます。
教師「誰か質問とかで深めて」
おおー!キラー発言ですね。大変抽象的な働き掛けですが、全校p4cでファシリテートをした経験を生かせると踏んだのでしょう。さあ、子どもたちの反応やいかに!?
「年度当初は、あいさつとはみんなが気持ちよく過ごせるためのものって、私たちは考えたよね。でも、それって本当?挨拶すると、自分も相手も本当に気持ちよくなるの?」
おおおおおー!そもそもを問うクリティカルシンキングが炸裂!!
「う~ん、そうだなあ。気持ちよくなるか、ならないかは、挨拶の仕方によって変わるんじゃない?」
ここでさらに子どもが深めます。素晴らしい!
「みんなに訊きたいんだけど、気持ちのよくなる挨拶ってどんな挨拶?」
この発言でさらに対話は深まっていきます。
「ぼくはね、年上の人とかに挨拶するのって緊張するでしょう。そういう時に勇気を出して挨拶すると、すごくいい気持になるよ」
なんと、挨拶に対して、勇気という新たな観点で見直す問いが提出されました。
「うん、そうだね。それもいいと思うけど、やっぱり相手の目を見て挨拶するのがいいと思うよ」
「そうだね。相手の目を見て、相手に聞こえる声で」
ここで対話を焦点化するべく、教師が介入します。
「ねえ、今、気持ちのよくなる挨拶の方法で2つの考えが出されたね。①挨拶しにくい相手に対して、勇気をもってそれを乗り越えて挨拶する、②相手の目を見て、聞こえる声で挨拶するの2つ。どっちがいいと思う?」
ところがこの問いは子どもたちのお気に召さなかったようです。
改めて別の子が問い掛けます。
「相手に自分の思いを伝える挨拶って、どんな挨拶?」
この問いに子どもたちが応えます。
「笑顔で一人一人に挨拶するのがいいんじゃない?」
「相手が、『ああ、この人は挨拶で自分に何かを伝えようとしてるんだな』って思ってもらえるよう、目をしっかり見て挨拶する」
「そうだね。目を見挨拶するのもいいと思うけど、言い方も関係するんじゃないかな?」
さらに子どもが新たな問いを提出します。
「挨拶する勇気がない人が、気持ちのいい挨拶するにはどうしたらいいと思う?」
「そうだねえ。声が小さくても、近くに行けば小さな声でも聞こえると思うから、近くに行って挨拶するのがいいと思う」
「うん。恥ずかしい場合には、近くに行って挨拶するんだね」
挨拶について既に何回も対話(p4c)している6年生。発言するネタがなくなっちゃってるんじゃないかとの心配はご無用。友だちと対話する中で、今まで考えもしなかった考えに行きつくことがありますからね。
彼ら、3学期はどんな挨拶を見せてくれるのでしょうか。後は実践あるのみですね。
