先日1年生の対話(p4c)をご紹介しましたが、ここで真打登場、6年生の対話(p4c)です。
問いは「どんな6年生になればいいか?」です。
この問いは、6年生の最初のp4cでみんなで対話したいこととして、子どもたちが出したとのこと。すごいことですね。
私、後半しか参観できなかったのですが、板書をもとに対話を再現してみたいと思います。


「どんな6年生になればいいかと言うと、やっぱり学級目標の『率先垂範』だよね」
「うん。進んでやるから、他の学年に信頼される」
「全校をリードでき、頼りになる6年生」
「そうだね。全校のお手本、見本になるような。ヒーローみたいな感じかな」
「『話を聞く』『時間を守る』『挨拶をする』というような、『当たり前』のことを当たり前にできるといい」
「ルールを守り、礼儀正しい6年生」
「ルールを守るって?」
「廊下を歩くとか、挨拶をしっかりするとかだよ」
「低学年に優しく、憧れられるような」
「うん。そういう6年生になりたいな」
「そう。で、低学年だけじゃなくて、みんなに認められる6年生に」


「『見本になる』って例えば?」
「廊下を歩く」「名札を着ける」「あいさつをしっかりする」「学校に関係ないものは持ってこない」「優しい」「分からないことを教えてあげる」「やることをきちんとする」「宿題を忘れない」・・・などなど具体的な姿がどんどん語られていきました。
「頭がよくてかっこいいっていうイメージかな」


教師「今現在はどう?クラスとして」
「今まで言われてたことができている人とそうでない人に差があると思う」
「うん。ひとつずつできるようになったらいい」
「このクラスは明るいよね」
「そう。それでも授業中は静かにできる」


「差があるってことだけど、どうしたらみんなができるようになるんだろう?」
「協力して、確認し合うことが大事。ペアとかになって」
「うん。できている人はその上を行けるように。できていない人はちょっとずつがんばる」
「互いにアドバイスし合えばいいんだと思う」
「うん。挨拶とかって大人になっても大切なことでしょう。だからできなくても少しずつできるようにがんばる」
「一人じゃ無理だと思えることも、みんなが協力すればできるようになると思う」
「一人の力だけじゃなくてね」
「そう。みんなと協力することでみんなができるようになる」
「仲も深まると思うよ」


と、ここまでは発言がバンバン出ていましたが、ここでピタッと発言が途切れます。
参観してた私は助け舟を出そうかと思いましたが・・・、あるお子さんが引き受けてくれました。
「最初の問いに戻るんだけど、ここまで対話してきて、改めてみんなに訊きたい。どんな6年生になったらいい?」
おおおー!6年生、今一度最初の問いに戻ることでこの難局を打開しようという作戦ですね。素晴らしい!このお子さん、対話の全体像が見えていますね!
「対話の中で、みんなで協力することで乗り越えたらいいっていう意見が何回も出てきた。みんなで協力しあって、『あんな6年生になりたい』って思ってもらえるようになったらいいね」
「あと、優しい6年生」
「ルールを守る6年生」
「普段は明るくて、でも集中しないんじゃなくて、授業中は静かにすることもできる6年生」
「まとめて言うと、やっぱり『当たり前のことを当たり前にできる6年生』かな」


とても素晴らしい対話(p4c)。子どもたちから対話をファシリテートしようとする発言が見られた対話(p4c)でした。
年度当初のこの時期に改めてみんなで考え合った価値、子どもが主体の対話をした意義は十分過ぎるほどあったと思います。お見事!
もしも、続きの対話があるとすれば、「当たり前っていつも正しいの?」かな?
