10月1日【4年国語p4c】人と人は分かり合えるのか
感動の対話(p4c)。
国語ですから、教科書の叙述を引用しながらの対話(p4c)になります。
子どもたちが出し合って、選んだ問いは「兵十の『後悔』とごんの『後悔』は同じか?」です。
この問いを見ただけで、この時間までにどれほどこの物語を読み込んだのか分かるってもんです。
では、対話を見ていきましょう。いつもと同様にダイジェストです。
「この2つの後悔は似てるけど、ちょっと違う。兵十は間違ってごんを殺してしまったけど、ごんは自分のせいで死んじゃった」
「ごんの後悔はウナギを盗んだために兵十の母に食べさせられなかった後悔で、兵十の後悔はごんを撃ち殺してしまった後悔。ごんは自分のせいで死んだんじゃない。だって、兵十が母のために獲ったウナギだったなんて知らなかったんだから」
担任「結局、兵十とごんは分かり合えなかったの?」
「分かり合えなかった。ごんは兵十に栗をあげているのに、兵十はそれを分からなかった」
「そうだね。でも兵十は、最後にやっと分かった。『ごん、お前だったのか』でごんが頷いたから」
「そうだね。最後には互いに分かり合えた」
「分かり合えていなかったけど、最後には漸く分かり合えた」
教師「最後に分かり合えたから、兵十は後悔をした。ごんの気持ちが分かったから。それなのに撃っちゃった。だから後悔」
「そう。分かるのが撃った後だったんだよね」
「撃っちゃったから、兵十は本当に一人ぼっちになっちゃった」
「最後には分かり合えたけど・・・」
「兵十は少し後悔してると思う」
「そうだね。でも、後悔は少しだけじゃないよ」
教師「物語の最後の一文『青いけむりが、まだつつ口から細く出ていました』って何を表しているんだと思う?」
「青いけむりはごんの魂。兵十はごんに謝りたかったと思う」
「煙はごんと兵十の気持ちを表しているんだよ、きっと。細く出ているのは悲しいって気持ちなんだと思う」
「互いの気持ちが分かったってことなんだ」
「煙はごんの気持ちだと思うよ。青いのは悲しさを表しているし、細いのはごんの命がやがて無くなってしまうってことを表している」
「ああ。青は悲しいって気持ちなのか」
「煙はやがて二人の関係が消えてしまうってことを表している」
「別れの意味なんだ」
「人と人なら言葉で伝えられる。でも狐は言葉で伝えられないよね」
「狐は言葉で伝えられない。だから行動で表すことになる。ごんが頷いたっていうのがその行動なんだ」
教師「人と人だって言葉が通じない場合もあるよね」
「そういう時は行動で伝える。気持ちを込めた行動」
「声が聞こえない人とは手話で伝え合う。筆談もある」
「そばにいれば伝わるんじゃないかな」
「うん。遠くにいたとしても、がんばれば分かり合える」
教師「分かり合うって結構難しい場合もあるよね。そういう時は諦めちゃう?」
挙手で意思表示をしてもらったところ、子どもたちは全員が諦めないで伝えられるようにすると考えたことが分かりました。
「諦めないで希望をもってがんばる」
「何とか通じるよう努力する。いつかはって!」
この対話は、数日前(9/29)にホームページに掲載した言葉へのレスポンスとなりますでしょうか。
相手に言葉が通じても通じなくても、「私はあなたをもっと理解しようとしています」という姿勢が、相手をケアすことになるでしょう。
相手の言葉を聴くことは、その人生をも含めて相手を理解すること。
聴くという行為は自分自身の人生の物語を通して相手を見るわけですから、自分自身を知ることにもなるのです。
これはp4cにも通じることだと思います。
とにかく今日は4年生に脱帽です。みんな、よく対話しました。いいもの見せてもらいましたよ。ありがとう!