学校ブログ
5月21日【6年道徳p4c】友だち
この日、6年生が道徳でp4c。ファシリテーターは担任です。おー!
テーマは「友だち」。かなり広いテーマですね。
子どもたちから問いを募ると、素敵な問いが集まりました。分類すると次のようになりました。
・どこからどこまでが友だちか?
・仲よくするにはどうしたらいいか。
・なぜ、友だちができるのだろう?
・何でも言い合えるのが本当の友だちなのか?
・本当の友情とは何か?
この中で選ばれたのは、「なぜ友だちができるのだろう?」です。
これは期待できそうな問いですね。
では、対話の様子を見ていきましょう。
「もともと、どうして友だちってできるのだろうって、疑問に思っていたんです」
「多分、自分と意見が合ったり、相性が良かったりしていると、いつの間にか友だちの一人になっているんじゃないかなって思います」
「そうだね。一緒にいて楽しかったりすると自然に友だちになっているって感じかな」
教師「みんなは友だちって作りたい?」
「そうですね。一人だと怖いっていうか、不安に思っちゃうことがある。誰かと一緒にいたい」
「周囲が知らない人ばかりだと楽しくない。そんなときは友だちを作りたいって思う」
教師「じゃあ、友だちがいなくて一人ぼっちの人はかわいそうだと思う?」
「はい。やっぱり一人の子はかわいそうだと思う。友だちがいないなんて」
「ぼくも友だちがいないと寂しいし、楽しくない。一人ぼっちの子がいたらかわいそうだと思う、きっと」
「一人でいるときにはスマホとかしているのかな。でも仲間がいなくて、ずっとスマホしかすることないとしたらかわいそう」
「誰でも一人でいたいときってあると思う。だから、『あの子は一人でいたいのかな、それともみんなといたいんだけど一人にならざるを得ないのかな』って見極めてから話しかけたりすることが大事だと思う」
「う~ん。でもさ、一人ぼっちで『かわいそう』って、同情するってことになるから、あんまりよくないんじゃない?」
「一人ぼっちの子は、やっぱり見ててかわいそうって思うよ。その子の立場になって考えると、悲しんでると思う」
教師「一人ぼっちで友だちになりたいって思っても、声に出せない子もいるんじゃない」
「そうですね。もし、一人でいる子がいたら話しかけて、どうしたのって訊いてみるといいんじゃない?」
教師「私、大阪の地下鉄に乗っているときに電車内で火事があったの。みんな逃げたんだけど、私の近くに車いすの方がいたから思わず『一緒に逃げましょうか?』って訊いたら『お願いします』って言うから一緒に逃げたのね。安全なところにまで逃げることができたから別れたんだけど、そのまま一緒だったら友だちになってたかもね」
「何かきっかけがあるといいのかも。お礼を言い合ったりして仲良くなれると思う」
「そうだね。そういうきっかけを台無しにしないようにしなくちゃ」
「ぼくは、きっかけがあってもなくても、自分から話しかければいいんじゃないかなって思うよ」
「ぼくも、この子と友だちになれたら楽しそうっていう子がいたら、どんどん話しかけたらいいと思う」
「うん。遊びとかでも、友だちじゃなかったとしても、仲良くなれるよう声を掛けることって大事なんじゃないかな」
「うん。遊びも差別につながらない遊びをするといいと思う。そういう遊びにして自分から誘うとかね」
「この対話のまとめみたいになっちゃうんだけど、友だちをつくるには自分から話しかけることが大切ってことだよね」
「でもさっき先生が言ってたみたいに、勇気が出ないこともあるし、そういう人もいる。そんなときには、仲間になってくれそうな人にお願いして、一緒に声を掛けてもらうといい」
教師「私、学生時代には最初友だちがいなかった。知らない人に話しかけるのは恥ずかしかった。でも陸上競技をやっているなど共通のことがある人と一緒に過ごすうちに友だちになれて、そこから友だち関係が広がっていったんだ。中国からの留学生とも友だちになれたよ」
「ぼくたちは、やがてそれぞれ違う学校に行くことになる。友だちが誰もいない学校もあると思う。そんなときには自分から話しかけることが大事だと思う。レッツ・トライだよ!チャレンジ!自分で道を切り拓いていくんだよ!」
「もしも、すぐに話しかけることができなくても、いずれは話しかけることができるようにするといい。勇気を持って」
「先生がお話になった地下鉄の話。車いすの人は、「自分がいたら相手に迷惑になるんじゃないか」「邪魔になるんじゃないか」って思っちゃったんじゃない?車いすは幅もとるし。だから言い出せなかった。そんな時は障害のない自分たちが積極的に声を掛けるべきなんじゃないかな」
「相手が緊張しているかもしれない時にもね」
「相手と同じ目線に立って、考えることが大事だと思う」
「先生がおっしゃってた逃げるのを手伝ってもらったとか、友だちのなり方って人それぞれ違う」
「ちょっとしたことがきっかけで友だちになれることってある。相手の状況を見抜く力と話しかける勇気が大切なんだ」
「最初は嫌いだったけれど、仲良くなることってある」
「そうそう。その人の悪いところばかりじゃなくて、いいところを見るようにしないと」
「うん。人間って相手の悪いところばかりが目に付いちゃうのかも。いいところを見るようにしよう」
「相手のいいところを見るようにすると、悪い人と決めつけていた相手が、自分にはないようないいところをもっていることに気付けるかも。そういう人と友だちになれたらいいな」
「相手のいいところを探すようにしよう。そうしたら、相手のいいところも悪いところも、みんな合わせて好きになるんじゃないかな」
「気に食わない相手ほど、いいところがあるんだなっていう発見が多いと思うよ」
対話自体は30分間程度。
「友だちのでき方」から「友だちのなり方あるいは作り方」、最後には他者理解に基づいた「人付き合い全般」にまで話は広がりました。
今までも、発言数こそ多くはなかったけれど、いい意見が出ていた6年生のp4c。
それが発言数も多くなると、このような素晴らしい対話になるのですね。
6年生、なんか覚醒してきたなあ。すごい!恐るべし6年生!
5月21日【4年ノンジャンルp4c】世界はどうして戦争を繰り返してしまうのか
4年生もp4c。テーマはノンジャンルとしたところ、今回も素晴らしい問いが並びましたよー。で、選ばれた問いは次のものでした。
ジャーン!「どうして戦争は起きてしまうのか?/世界はどうして戦争を繰り返してしまうのか?」
おー!子どもたち、相当怒っています!そりゃあそうですよね。私は大人の一人として、子どもたちに謝りたいと思います。どうもすみませんです。
さて、対話。
問いを出した子たちから、問いを出した理由を発言します。
「人を殺すのはよくないことだって、戦争をしている人たちはよく知っているはず。なのに、どうして戦争を起こすんだろうって」
「ぼくも戦争なんて繰り返してほしくない。でもなぜ繰り返すのかと思う」
そうでしょうとも、そうでしょうとも。私もそう思います。
では対話の続きを見ていきましょう。
「私も戦争を起こすのはよくないと思う。どうして起こしちゃうんだろうって思う」
教師「みんなはさ、戦争って誰が起こすんだと思う?」
「その国の大統領だと思うよ、大統領」
「私は相手の国に恨みを持っている人」
「その国の兵隊さんたちじゃないの?」
「やっぱり私も恨みを持っている人だと思う」
教師「自分の考えをもった人たちが、考えの違いから戦争を起こしてしまうんだと思う」
「相手の国をうらやましいと思う人たちだとか」
教師「もしみんながある国の大統領だとして、自分の国の人が相手の国の人に10人殺されたら、報復しますか?」
全員に訊いてみると、ほとんどの子が「報復しない」に挙手しました。
「報復する」に挙手したことは2、3人。
そこでその子たちに理由を尋ねてみました。
「人数の問題じゃない。一人でも、もしかしたら殺されたその一人が、その後研究とかして国が大きく栄えることに貢献するかもしれないでしょう。誰もがその可能性を持っているんだから、一人でも殺されたら報復する」
「でも自分の国の人々が殺されたからと言って報復したら、戦争になっちゃう。それがたとえたくさんの人が殺されたとしても、戦争したらもっとたくさんの人が死んでしまうことになるでしょう。報復とか復讐とかはしちゃだめなんだと思う」
この後、「報復・復讐をするべきか」と「してはならないのか」で、それぞれの発言が重ねられました。
やがて、「報復・復讐はしてはならない」と考える子どもたちが多数を占めていきました。
そんなこんなでタイムアップ。
子どもたちはまだまだ言い足りない様子。
機会を見て、続きをやりたいねということで、この日の対話は終了しました。
4年生、対話にも徐々に慣れてきました。回数を重ねるうちに、強固なセーフティが構築され、もっと多様な、そして深い対話が繰り広げられていくでしょうね。
それにしても、社会的な事象にも目を向けている4年生。素晴らしいです。
この気持ちを維持しつつ、地域連携活動やp4cを続けていけば、持続可能な社会を創ろうとする気持ちと力の土台を持つことができるだろうと思います。
今後が期待できる4年生。この調子でがんばれ!
5月21日【4~6年】運動会は終わらない
運動会後に4~6年生に課された宿題は、『エピソードからを運動会を振り返る』のワークシートに、運動会の感想等を記入してくることでした。子どもたちは様々な感想を書いてきました。(5年生はこれから宿題が出されるのかな?)
そのうちの一人のお子さんの感想をここでご紹介します。
校長先生が開会式でおっしゃった言葉は「運動会が終わった時に不思議な気持ちになるかもしれません。不思議な気持ちとはどんな気持ちでしょうか?」。この言葉が運動会中、ずーっと私の頭の中をさまよっていました。「不思議な気持ち」とはどんな気持ちか、私には想像もつかなかったのです。しばらくして赤組の点数よりも白組の点数が多いことに気付きました。その時は嬉しい気持ちの方が大きかったけれど、心配な気持ちもありました。でも、なぜ心配な気持ちがあるのか、私には分かりませんでした。その複雑な気持ちが「不思議な気持ち」なのでしょうか。私が私に問いかける質問も分かりませんでした。そして、結果発表の時。赤組に2冠を獲られたことを知って、すごく泣きそうになりました。でも、涙をぐっとこらえました。なぜ涙をこらえたのでしょうか。きっとそれは、赤組の4年生に、どんな顔をして会えばいいか分からなかったからだと思います。(中略)「不思議な気持ち」とはどんな気持ちか、閉会式の時に分かった気持ちがします。私は負けたのに「嬉しかったな」「楽しかったな」という気持ちがわいたのです。私は負けてしまったけど、自分では全力でがんばったので、きっと楽しかったのだと思いました。「不思議な気持ち」ってすごいなと思いました。【このことから学んだこと】大切なことは、勝ち負けじゃないあ、自分ががんばる気持ちだってことを運動会の「不思議な気持ち」から学びました。
頭の中で逡巡し、モヤモヤしたことを、これほど言語化できる力のすばらしさ。しびれました!ものすごいことだと思います。
今後、4~6年生はそれぞれこのシートに書いたことをp4cで深めます。彼らはどんなことを語るのでしょうか。う~、楽しみー!
5月18日 感動の運動会
走る仲間を後押しする大声援!
躍動する子どもたち!
風にたなびく応援旗!
青空に映える雄姿!
そして、圧巻は、閉会式での応援団長による語り!
これが自分の苦労話ではなくて、ひたすら仲間や家族、教職員に対する謝辞なのです。
やり切ったと思えるからこそのスピーチだったと思います。
ここに至るまでに、一人一人の松の子たちにとっては様々なドラマがあったことでしょう。
彼らはこの運動会およびその練習や準備の過程で、何を学んだのでしょうか。今後自分自身に問いかけていってもらいたいと思います。
松の子たちよ、感動をありがとう!
PTA役員様や教職員が撮影した芸術的な写真を順不同でお楽しみください。
5月18日 運動会 実施します!
本日は晴天なり!
本日運動会は実施します!
暑くなりそうですので、お子さんには水筒等水分を忘れずに持たせてください。
朝のグラウンド。朝日がまぶしいほどにさしています。
5月17日【6年社会科】ICT、メディアを使いこなす
運動会を翌日に控え、学校はすっかり運動会モード。しかし、日々の学習もしっかり行われていますよー。
この日、6年生は社会科で災害時の行政や政治の動きについて学んでいました。
かつては教科書やノート、それと教師の口頭での説明を中心に授業は進められていましたが、今は違います。
教科書や資料集に加えて、大型ディスプレイに映し出される映像を見て、災害の様子ついて学んでいるのです。
昔のように教科書の小さい写真を見て、文章を読み、教師の説明を聞いて理解する学習方法に比べて、動画を見れば一発で深く理解できることも多いのです。
コンピュータには無味乾燥なイメージがありますが、この時間はパソコン上の動画で、東日本大震災で壊滅的な被害を受けた地域を復旧・復興させるべく奮闘努力する人々の情熱も学ぶことができました。
さらには、子どもたちは学習用端末(タブレットやパソコン)を一人1台持っていますので、この時間はノートに学んだことを書き写すのではなく、パソコンのワープロ機能を使って学んだことをまとめ、さらには写真撮影した映像なんかも取り込んだりしながら、より完成度が高く、より分かりやすいまとめ方をしているのです。すごいのですよ、子どもたちは!(とは言え、もちろん今までと同じように黒板に描かれたことをノートに書き写すこともありますし、ノートに自分の考えを書き連ねることもあります、念のため)
数年前までは子どもがパソコンを使って学ぶなんて、一大事業でしたし、そう頻繁にできるものでもありませんでした。それが今は、一人1台の学習用端末を文具として使いながら学習できるようになることが求められています。
しかし、学習はなんでもパソコンでやればいいわけでは、決してありません!
身体を使って、友だちと面と向かって対話しながら学ぶ方法はものすごく効果があります。
一方で、ICT機器を学びにうまく取り入れることにより、より効率的・効果的で、深い理解に繋げることもできる時代になりました。
特定の方法を排除することなく、逆に特定の方法にばかり固執することもなく、子どもたち自らが、その場その場に適した方法を選んで学びを重ねることができるよう判断できる力を育成することが肝要だと考えています。
それにしても、6年生。ばっちりタブレットを使いこなしていますなあ。恐れ入りました!
5月17日 運動会前日準備
運動会の前日準備を5・6年生がしてくれました。
どの子も率先して動いてくれたおかげで、円滑に準備を進めることができました。
みんな、どうもありがとう!
明日の運動会、きっと晴天の下、子どもたちの精一杯が思う存分見られると思います。
ちなみに最後の写真。徒競走のラインです。
「ラインの乱れは心の乱れ」とはよく言ったものです。
まっすぐに引くのは相当難しいのですが、どうですか、このまっすぐさ加減は!すごいなあ、築地の教師は!
でも、私が引いたら、きっと迷路みたいになっちゃって、子どもたちもまっすぐに走れないだろうなあ。ははははは。
5月16日【まなび人権教育】人権の花苗
この日、まなび学級の子どもたちは、人権擁護委員の皆様からのサポートを受け、「人権の花」の苗をプランターに植える活動を行いました。
花を育てることを通じて命の尊さを実感してもらい、その中で、優しさや思いやりの心を身に付けることを目的に行われたこの活動。一心に花の苗を植える子どもたちのまなざしの素晴らしいこと!植え終わった後は、しっかりと玄関の掃き掃除もしてくれたんですよ!もう一回言わせてください。もう、なんて素晴らしいこと!
さらに、活動中には「ありがとう」「ねえ、ここはこうしてもらえるかな」「大丈夫」「それでいいよ」などなど、互いを気遣う温かな言葉がそこかしこで聞かれました。
活動後、参加した子どもたちからは「この花苗には大きくなってほしいと思います」「大事に育てたいと思います」などの感想が。
人権擁護委員様からは「子どもたちはしっかりと集団行動ができていて感心しました。また、苗を植える中で、人権に対する意識をしっかり持っていることが分かりました」などのお褒めの言葉もいただきました。ありがたいことです。
子どもたち、いい活動になってよかったね。
5月16日【1年算数】はじめての算数ノート
1年教室では、子どもたちに初めての算数ノートが配付されました。
担任からの指示を一言漏らさず聞こうとする姿勢のすばらしさ。
まさに一筆入魂の思いで、ノートに10までの数を書き連ねる子ら。
これから彼らはこのノートにどのような学びを重ねていくのでしょうか。
楽しみです!
5月16日【2年道徳p4c】自我関与
2年生は道徳『森のなかま』で学習しています。
教材文のあらすじは次の通り。
嵐の翌日、動物たちが森の掃除をしています。たぬきのポコは「僕たちも手伝った方がいいのではないか」ときつねのコンを誘いますが、「掃除は疲れるから面倒くさい」と乗り気ではありません。それでもポコが「ぼくも掃除をしたら疲れたけれど、不思議な気持ちがしたよ。一緒にやってみよう」と再度誘います。きつねのコンは渋々ながら手伝うことにしました。掃除が終わるとコンは「疲れたけれど、すごくいい気持になった」と言い、森の仲間たちも含めみんな笑顔になりました。
この教材についてp4cで対話します。
私も含め子どもたちがみんなで対話したい問いを出し合ったのですが、「『不思議な気持ち』ってどんな気持ち?」や「コンが『ああ疲れた。でも何だかすごく気持ちがいいなあ』といったのはなぜか?」「コンも加わって掃除をした後に、森の動物たちが『今日は暑くて疲れたけれど、一番気持ちがいい日だったね』って言ったのか?」など、いずれもこの教材の本質を突いた素晴らしいものばかり。
これらの中から選ばれた問いは「なんで最後に森の仲間たちはみんなで笑ったのか?」です。こ、これはすごい!正直言ってビビりました。
この教材は勤労奉仕について考えることがねらいなのですが、彼らが設定したのは、それに留まることなく、勤労奉仕をみんなですることの意義をも見い出せる可能性を秘めたものだったのです。
対話の前に「ぼくもう答え分かった!」と先走ったお子さんがいましたが、「p4cというのは分かっていると思うことを、みんなで対話することでもっと深く考えることができるようにするんだよ」と諭すと納得して対話し始めました。
さて、対話。初めに問いを出したお子さんから発言します。
「動物たちが笑ったのは、きつねのコンも一緒になって掃除したからだと思います。それで嬉しくなった」
「暑かったけれど、みんなで掃除して『不思議な気持ち』になったんだよ」
「うん。私は『不思議な気持ち』って楽しい気持ちだと思う」
「私も同じようなことがあって、お昼休みにみんなと一緒に遊んだら『不思議な気持ち』になったんです。楽しかった」
「うん、私も。みんなと遊んだらいい気持ちになりました」
「みんなが掃除してても、コンはベンチに座ってのんびりしてたでしょう。みんなは掃除したり片付けたりするのが大変だったと思います。でもコンが手伝ってくれたから、早くきれいになって嬉しかったんだと思います。だから笑ったんじゃないかな」
「そう言えば、私も昼休みにみんなで一緒にやったら楽しくなった時がありました。一人で遊んでいるときよりも」
「鬼ごっこでも、みんなでやるって楽しくなるんだね」
「遊ぶのも、掃除するのも同じ。一緒に遊ぶのと同じように、一緒に掃除した方が楽しくなると思うよ」
「私も妹と遊ぶと楽しい。たまには大変なこともあるけれど、やっぱり一緒に何かするっていい」
「ぼくも兄ちゃんと遊ぶと楽しいな」
わずか10分間のp4cでしたが、子どもたちは大変意欲的に対話し、発言の波が途切れることはありませんでした。
タイムアップの合図をすると、残念がる子どもたちが多数。
さて、素晴らしいのは発言意欲だけではありません。
対話の内容も、教材と自分の生活経験とを比べての発言が後半連続したのです。
道徳教育の専門的な言葉を使えば、「自我関与」と言ってもいい発言内容。
教科書に描かれている道徳的価値がただのお題目に陥らないようにするためには、この自我関与が大きな力を発揮すると言われます。
10分間だけのp4cでしたから、十分な対話ではなかったかもしれません。でももっと時間があれば、さらに勤労奉仕という道徳的価値をも踏まえた、より深いところにまで、彼らは到達できたかもしれません(最近、こんなことばかり言ってますね、すみません)。
それにしても彼らの対話の構成力。
私も立会い、途中で2、3回子どもの発言内容を確認をしたくらいで、後は子どもたちだけでp4cを進めたのですからね、今後が大いに期待できるってものです。
お見事、2年生のみんな。
みんなでp4cができて楽しかったねえ。素晴らしい学びだったと思うよ。またやろうね。