2024年9月の記事一覧

9月20日【1年、4年食育】箸の使い方

この日、1年生は築地中学校在籍の栄養教諭に来てもらって食育授業で学びました。
食事のマナーを学ぶ一環で、正しい箸の持ち方を教えてもらったのです。
子どもたちは上手に持てるよう奮闘!
みんな上手に持てるようになったかな。
正しい箸の使い方をマスターして、ごはんをおいしく食べられるようになってね。

また、4年生も食育授業で学びました。
丈夫な体をつくるためには、3つの栄養素+適量のカルシウムを積極的に摂取することが大事と教えていただきました。
栄養教諭が指導する際に面白く(かつ大胆に)動く教材を示すと、4年生は「わあー!」と大盛り上がり。
君たち、いいねー、ノリが。ははははは。(それでも本当に集中してしっかり学んでいたんですよ。さすがー!)

 

9月20日【3年国語】学び方を学ぶ

遡ること1日の9月19日。

3年教室を覗くと、国語の学習が始まったばかりでした。

黒板には、次のように今後数時間の課題が書かれていました。「くわしく読んで、感想を伝え合おう」。

子どもたちは丁寧に板書を視写していますね。ノートを取り終わった子は担任が何を話すのか、じっと注目しています。学ぶ意欲が旺盛です。

全員の子どもが視写終わったのを確認した後で、担任は話し始めました。

「詳しく読むって、どういうことだろう?今まで国語でどう勉強してきたか思い出してみよう」

その後、担任と子どもたちが対話しながら、この文学教材では、登場人物の気持ちの変化を読み取りながら読み進めるといいことが確認されました。

さらに、場面ごとの主人公の心情を前の場面と比較することで変化を読み取ること、それは場面の出来事に対する主人公の行動や様子を表にまとめると、物語全体の心情変化をとらえることができることも、担任と子どもとの対話によって明らかにされていきました。

この後、子どもたちは、物語を場面ごとに分ける作業に入りました。

何気ない日々の授業の一コマ。しかし、ここには、子どもが自分で見通しをもって学習を進められる力、そして自分が主体となって学習できる力を育成しようとする担任の意図が見て取れました。

「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」は日々の授業で体現されているのです。

 

9月19日【5年学級活動p4c】私たちはクラスメイトだから

この日、5年生は学級活動でp4c。日本中、あるいは世界中で大問題になっていて、どの学級でも起こりうる「いじめ」についての対話です。いじめは、たとえ今現在いじめが起きていないとしても、子どもたちが将来に渡って人間関係を築いていく上で、考えるに値する重大な課題だととらえています。

さて、授業の冒頭、担任は5年生に一つの動画を見てもらいました。ある県で起きた集団いじめに関するニュース映像です。子どもたちは深く感じ入った様子で、その後の対話にも気持ちが入っていました。
問いは「どうしていじめは止められないのか?」です。

「いじめを目の当たりにしても止められないことがあるのは、止めることによって自分もいじめられちゃうかもしれないって思っちゃうからだと思う」
「いじめをしている人は自分よりも強いから、止めようと思っても、ほかの人と同じように話せなかったからだと思うよ」
「うん。次は自分がターゲットにされちゃうかも」
「あのニュースだと、いじめをしている多くのクラスメイトが、自分よりも上だと思ったから止めることができなかったんだ」
「そうだね。今度は自分がいじめられるかもって」
「いじめられている人は、なんで自分だけがいじめられるんだろうって苦しんでたと思う。でも、いじめる子が大勢いて、みんな自分より上だって思いこませられちゃった」
「いじめを止めようとしたら、後からいじめていた人から怒られるのが嫌なんだと思う」
「いじめていた子たちと、普段あまり話していなかったから声を掛けられなかったんじゃない?」
「クラスの中にランクとか順位みたいなのがあって、自分より上の人にやられちゃう」
「やっぱり、いじめを止めるにはたくさんの勇気が必要なんだと思う」
いじめが起こるような学級にはヒエラルキー(ピラミッド型のような組織における構成員の力関係)が存在するという、今まで彼らが聞いたことのある知識がこのp4cで生かされています。彼らはそれを踏まえて発言しているのです。
この後も子どもたちは、今まで自分の身に起きた出来事を振り返りながら、その時々に感じた思いを語っていきました。(が、ここでは省略します。)

その後、対話の焦点は、「もしも、いじめを見たらどう対応するか?」に移っていきました。
「親でも先生でもいいから、相談してみるかな」
「そうそう。大人にね」
「いじめを一緒に見てた人がいたら、その子と一緒に相談する」
「うん。一人じゃできないことでも、一緒ならできるって」
「前にいじめの4層構造について教えてもらった時、いじめの傍観者がどう行動するかが大事だって思った。それを思うと、いじめを見た人がどう行動するかによって決まる」
「私は、自分で止めようとする!」
「ああ。みんなだったら、いじめをどうやって止める?」
「さっき発言があったんだけど、一人でやったら今度は自分がいじめられちゃう。でも友達と一緒なら大丈夫だと思う」
「そうだね。仲間を作って、やる」
「あと、先生に相談していじめを止めさせてもらう」
「私はいじめを見たら、仲間を作る前に、まず自分で声を掛ける」
「自分で声を掛けるのは大事だけど勇気が要る。こっそり友だちに話したらいいと思う。『あれはいじめだよね』って」
「始めはこっそりで小さな声だったとしても、それがだんだんと広がって大きな声になっていくんじゃないかな」
「そうなったら、全体で話ができるね」

対話を見ていると、同じような発言が繰り返されているような印象をお持ちになるかもしれません。しかし、その発言が繰り返される中で、新しい対話の視点が提示されているのです。一見堂々巡りのようでも、回り道のようでも、子どもたちが主体的に自分たちのペースで考えるためには必要な流れなのでしょう。教師が敷いたレールの上ではない、子どもが主役のp4cならではの対話の流れと言ってもいいかもしれません。

この対話、ここまで大人の出番はほとんどありませんでした。子どもたちがまさに主体となってこの対話を回し、発言を積み重ねていったのです。
私はいたく感動し、子どもたちに語りました。
「ねえ、君たち。1学期末に似たようなテーマでp4cやった時のこと覚えてる?君たちは『いじめはよくないけれど、止めるには勇気が必要で、自分にはその勇気がない』って言ってたんだよ。覚えてる?」
子どもたちはゆっくりと頷きます。
「でも、今日は違うね。どうして、2か月前に語れなかったこと、『いじめをやめさせるために何かしたい』って語れるようになったの?」
「だって、先生。私たちはクラスメイトだし」
「だからみんなを信頼する」
「仲がよくなりたいし、もう仲いい」
「そんな思いをみんな同じように持ってると思う」
「ぼくたちは今まで何回もp4cやってきて、深く考えた。今は困っている人がいたら助けなくちゃって思える」

担任も発言。「みんなさ、今まで対話してきて、いじめってどう思う?」
「とっても良くないこと」
「いじめられている側にとっては、恐怖」
「いじめはなぜダメなのかって、もっと深く考えたい」
「いじめはされたら嫌でしょう。それなのに、どうしていじめは起きるんだろうって思う」
「そうだよね。やられている側の立場に立ったら、嫌な気持ちなんだろうって分かるだろうに」
「いじめはダメ。やられた側は立ち直れないかも。やった方だって後悔すると思うよ」
「どうしたらいじめは起きなくなるんだろうって思う」
「いじめなんてしてたら、大人になって社会で生きていけないと思うよ」

この後、「覚悟」というキーワードが出されるなど、対話はさらに深まりを見せました。(が、ここでは省略します。)
築地小学校が掲げる理想とする教育像は、「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」です。
この日のp4cでは、もしも目の前でいじめが起きたらどうするかという危機的状況を想定しての対話となりました。
この厳しい問いに対して、ほぼ全員の子が語ったのです。
子どもたちは一生懸命考え、そしてさらに自分たちの手でよりよい学級をつくっていこうと決めたのかもしれませんね、覚悟をもって。
お見事、5年生諸君!素晴らしいよ、君たち!これからも大いに期待していますよ。

9月19日 怖い話大会

ついに来ました、この日が!そう、「怖い話大会」です。

写真をご覧ください。怖い話大会なんだけれど、会場は熱気ムンムンです。怖い話好きな子ってこんなにたくさんいるのね。想定を大きく超える大盛況ぶり。おかげで話したい子全員から怖い話をしてもらうことはできませんでした。

ギャー!

これは嬉しい悲鳴です、ははははは。

怖い話を始める前に、電気を消しただけで、ギャー、うわーって叫び声が。君たち、盛り上がる気満々だねえ。

3人の子が話し手となって語ったのですが、みんななかなか上手です。

私も短い話を一席「チャイコフスキーの赤い目」を披露しました。私の自作なんですよー、うふふ。私も好きねえ。

まだまだ話したい子はたくさんいるので、すぐにでも第2弾、第3弾を開催しなくちゃって考えています。

これを呼び水として、子どもたちが自分たちで企画運営してくれたら嬉しいなあ。

9月19日【6年体育】陸上練習~開始国際高等学校陸上部の皆さんをお招きして

市親善陸上大会に向け、6年生は陸上練習に勤しんでいます。
この日は、開志国際高等学校の陸上部の皆さんにお出でいただき、ご指導いただきました。
なんてったって、高校生の皆さんの体つきは、もう陸上競技大会で素晴らしい成績を収められるようにカスタマイズされていますもんね。
ホントかっこいい。
我らが6年生、練習にも熱が入るってもんです。
また、優しく丁寧に教えてくれるんだもんなあ。
高校生の皆さんに憧れをもち、自分のロールモデルの一つとして、子どもたちは捉えているんだろうなあと思いました。
開始国際高校の校長先生、指導の先生、そして陸上部の皆さん、ありがとうございました!