2024年11月の記事一覧
11月6日【2年算数】九九、がんばっています!
2年算数のヤマ場の一つは何かと問われれば・・・九九!と答える方は多いでしょう。
2年生で九九をしっかり覚えることは、この後の学習の理解や計算技能の向上に大きく影響します。
2年生は今、その九九の学習の真っただ中です。みんな一生懸命やってますねえ。
2年教室から九九を唱える声が聞こえてきたので覗いてみると、この日は8の段の勉強でした。
「八一が八、八二 十六、八三 二十四・・・」とみんなで声をそろえて唱えています。
そのまま見ていると、今度は席が隣の子とペアになって、一つずつ順番に唱え始めました。
子どもたちは様々な唱え方で九九を覚えているのですね。
しかし、これで終わりではありませんでした。
今度は「8×1=8、8×2=16、8×3=24・・・」とノートに書きながら唱え始めましたよ。
一体子どもたちはどんな覚え方をしているのだろうと子どもたちに訊くと・・・
① 教科書を見ながら、全員で唱える
② 教科書を見ないで、全員で唱える
③ ノートに書きながら唱える
④ 2人で交代で唱える
⑤ 子どもたち全員と教師が交代で唱える
⑥ 暗記カードをめくって式を見て答えを言い、裏返して正しい答えを確認する
⑦ 暗記カードを机に広げ、教師が言った数字が導き出せる式が書かれたカードを取る
⑧ 九九のビンゴゲーム 、九九かるた などなど
もっと詳しく聞けばさらに多様な方法が聞き出せたかもしれませんね。
叱られながら、ゴリゴリやって覚える方法もあるでしょうが、楽しく唱えながら、知らず知らずのうちに覚えていたってのが一番いいのかもしれませんね。
私は、7の段と8の段は苦手だったなあ。あと、6の段も。それと・・・、ははははは。そのうち全部が苦手ってことになっちゃいますね。
2年生、スムーズに唱えている子が多くて感心しました。
きっとご家庭の支援もあるのでしょうね。
ありがたいことです。
2年生、この調子でばっちり覚えられるといいね💛
それにしても最後の写真のお子さん、鉛筆が短くなっても大切に扱ってるなんて、偉いねえ!
11月5日【6年道徳】新潟水俣病についてのp4c
6年生は人権教育、同和教育の授業でp4c。この日は「水俣病」について深めます。
問いは、「どうして大変な思いをして水俣病訴訟を行ったのか?」です。
「やっぱり、自分は悪いことしてないのに、こんなにつらい目にあって、悔しいと思う」
「前にp4cでやったことを思い出したんだけど、無理解から偏見が生まれる。水俣病の方々がどんな思いをしているのかを分かろうとしないから、差別とかしちゃうんだと思う」
「うん。実際に会って話を聞いたりしないと」
「そうだね。無理解から始まっている。水俣病患者さんのことを理解していない」
「そうだと思う。水俣病の人のつらさを知らないんだ」
「人の手がしびれているのとかは、見た目だけじゃ分からないことがある」
「だから、仕事が遅いと、人は『何やってんだ』とかって怒っちゃうんだよ」
「水俣病の人を差別するなんて侮辱しているってことでしょう。あんなにつらい思いをしているのに心配すらしていない」
「まずは心配することが大事だと思うな」
「工場は工場排水を流したんだから、責任を取ってもらいたいって気持ちかな」
「今訴訟を起こして世間の理解を広げないとこれからも別の工場とかから有毒の排水が流されて、同じような苦しみの人がどんどん生み出されてしまう」
「うん。世間の無理解を何とかしたいって気持ち」
「水俣病にかかってても、『かかってないだろう』って言われる」
「だから訴訟を起こしたの?」
「水俣病についての世間の理解を広げ、深めるため」
「きっとそう。世間に知らせるためだよ」
「政治の面からも、もう工場の排水の垂れ流しはさせないように」
「工場の人は何で体に悪い排水を流し続けたんだろう?」
「会社や工場の人は分からなかったのかも。まさか体に悪いなんて思ってもみなかった。今までもそんな被害があったなんて聞いたこともなかったし」
「世間は自分に関係ないことって思っていたのかも。無関心」
「うん無関心。今に始まったことじゃないって」
教師「無関心によって状況が悪くなっちゃったことって、世界中にあると思うよ」
「あ!戦争!」
「ああ、ロシアとウクライナの」
「苦しんでいる人がいるってことを思い続ける。無関心はだめ」
そんなに長い時間のp4cではありませんでしたが、ここには記録しきれない細かな発言もあり、子どもたちは問題意識をもって対話をしていました。
相手の立場を考慮し、想像しながら対話したり、行動することって、私もとっても大事だと思うな。
いい対話、重ねてますね、6年生のみんな!
11月1日【胎内市教育の日】4年生感動の合唱
この日は「胎内市教育の日」。4年生の感動の合唱でスタートです!私なんて号泣に備えて、ティッシュを箱ごと持参して発表会場の体育館に行きましたもんね♪ で、また泣いちゃうんだなあ、これが。
最後の写真は、合唱終了後に、褒めてもらいにご家庭の方のもとに行った4年生です。担任が「家の方のところに行って褒めてもらいましょう」っていうものですから。はははは。素直な子どもたち。とっても素敵です。
11月1日【胎内市教育の日】学習参観
「胎内市教育の日」は、当校では午前の4時間を授業公開としました。私は、ありのままを見ていただこうという気持ちで、まったくのノーガード戦法の4時間。ご覧いただくことにしました!(もちろん、担任は授業の準備を相当して臨んでいたのでしょうが。)
各学年とも4時間ずつの公開です。ここでは各学年とも私が参観できた1時間ずつをご紹介します。
【1年生】生活科
1年生は生活科。「あったらいいな、こんなすごろく」という学習ですごろく作りをしていました。
どんなすごろくを作りたいか、担任が問うと「宝石」「電車」「恐竜」「深海魚」「車」「お菓子」「昆虫」「お花」などなどたくさーん出てきます。「秋!」という発言には、「ああ、今、秋だもんね」とセーフティ溢れる発言も聞かれます。
すごろくを面白くするために「1回休みとかのマスを作ったらいい」という発言にインスパイアされ、「海賊に捕まって2回休み」なんていうアイディアも出されました。担任が「おおー、いいねー。じゃあ、お菓子のすごろくだったら『お菓子を食べすぎたから1回休みとか?」と返すと、1年生はみんなあははははと爆笑。楽しい雰囲気の中で学習は進められていきました。
初めはすごろくってどんなの?どう作ったらいいの?という子どもたちでしたが、子どもたちみんなで意見を出し合うことで、どんどんイメージを膨らますことができました。
【2年生】国語
2年生は国語。話し合いについて学ぶ『そうだんに のってください』という教材文での勉強です。
グループごとに友だちの悩みを聞き合い、アドバイスをし合います。
あるお子さんに「ねえ、何を相談したの?」と訊くと・・・
「ぼくは、昼休みに何して遊んだらいいか迷う時があるんです。だから何して遊んだからいいと思う?って訊いたんです」
で、どうだった?
「遊具で遊ぶのは好きかって訊かれたから、『好きだよ』って答えたら、『遊具で遊んだり、体育館で遊んだりしたらいいよ』ってアドバイスをもらいました」
2年生、勉強も遊びも全力を尽くしていますねー!
【3年生】道徳
3年生は道徳。車いすの方に対して店員さんが「手が届かないでしょう」と一方的に言って商品を取ってあげたところ、車いすの方は悲しくなったという教材です。
班ごとに話し合い、さらに全体でも共有することによって、「相手が困っているだろうと勝手に決めつけてやってあげる」のは、良かれと思ってやったことでも時に相手を傷つけてしまうこともある。
子どもたちはクラスでの対話をとおして、こんな境地に辿り着いたのです。お見事!
【4年道徳】
4年生は道徳。『ふつうって何だろう』を教材に、多様性について考えを深めます。
子どもたちは机を合わせて、グループ学習をしていますね。
いやいやよく見ると、なんかp4cっぽいなあ。後で担任に訊いてみると、コミュニティ・ボールこそ使っていませんが、やっぱりp4cをグループごとに行っていたんだそうです。クラス全体という大人数だと委縮してしまい、発言が滞ってしまいがちになりますが、こうやって少ない人数で対話を行うと、活発な対話になりますね。
子どもたちは、男らしさ、女らしさなどを切り口に、ジェンダー・フリーについてそれぞれの思いを語り合いました。
問い「『わたし』は普通に合わせなくてはならないのかな?」で対話。子どもたちはみんな「合わせなくていい。自分らしく生きることが大事なのであって、男だから女だからと決めつけない方がいい」という考えに落ち着いていきました。
【5年】算数
5年生は算数。「2Lのジュースを〇人で分けた時の一人分は何Lになるか?」という問題から子どもたちの課題意識は高められていき、この日のメインの課題は「割り切れない時のわり算の商はどう表したらいいか?」になりました。
授業のスタートこそみんな座って学習していますが、途中から「学び合い」に突入すると、子どもたちは様々な子どもたちと教え合いながら課題解決に勤しんでいました。いい勉強しとるねー、君たち。
【6年】道徳
6年生の道徳は同和教育。テーマは「渋染一揆」。子どもたちが話し合っているうちに、p4cの問いは「差別はどうして生まれるか?」に落ち着きました。
ここでは対話について深く触れることはしませんが、子どもたちは自分の体験を踏まえ「好き嫌いから差別は生まれるんじゃないか?」「優越感が差別を助長する」「それはいじめも同じ」「みんな違ってみんないい、なんだけど、人に自分の価値観を押し付けようとすることから差別やいじめは生まれるんじゃないか」「相手に対する無理解が偏見に繋がり、差別になってしまうのでは?」などの発言が見られました。内なる差別心や偏見は誰の心にあるものです。まずは相手をよく理解すること、よく知ることが大切ですね。
11月1日【全校p4c】ファシリテーターは6年生!
実は私、夕べ眠れなかったんです、6時間くらいしか。ははははは。
この日の午後、全校p4cをすることにしていたのですが、全校が一堂に会してp4cをすると、時間的に話せない子がかなり多くなってしまいます。全校の前で話すには相当な勇気が必要でもありますしね。委縮してしまう子もいるかもしれません。そこで担当の教師は縦割り班ごとにp4cをすることにしたのです(とは言え、やっぱり一グループ当たり20人はいます)。
ただ大問題があります。ファシリテーターがグループの数だけ必要なのです。そこで、担当教師が考えたのが6年生がファシリテーターになるという案です。おーーーーーー!素晴らしいー!もう、このアイディアだけでご飯3杯いけます🍚🍚🍚🥢
さあ、6年生がファシリテートするp4c、どうなるのでしょうか!?(「大丈夫」と自分自身に言い聞かせつつ、とは言えやっぱり若干の心配があったので、眠れなかったというわけです。)
では、結論から申し上げましょう。
全校p4cを終えて6年教室に戻ってきた6年生の面々に訊いてみたのです。「君たち、p4cどうだった?」って。そうしたらですよ、みなさん、聞いてください!「校長先生、めっちゃうまくいきました!」「うちの班もみんなバンバン発言してくれて、とってもよかったです」「もう、サイコーでしたー!」と万歳しながら報告してくれるのです。まあ、中には「う~ん。イマイチでした。あんまり発言する人がいなくて・・・」という班の子もいましたが、それはそれでいいのです。じっくりじっくり考えているってことなのですから。
担当の教員と事前に話していたことは、「このチャレンジは確かにグレートチャレンジではあるが、子どもたちにとって大きな意義があることである」「彼らがファシリテートすることによって、彼らが対話の全体像を見据えながら対話するという視点を獲得することができるだろう」ということです。そして、彼らはこの2つをしっかりと成し遂げたと言ってもいいのではないかしら。よかったなあ、ほんと。
問いは「いじめは絶対にダメなのか?」。対話をとおして「いじめはやってもいい場合がある」と結論付けた班はありませんでした。逆にいじめは被害者の心に大きな傷を残すことになり、決してやってはならないことなのだと、全校の子どもが考えるに至ったと言ってもいいp4cでした。
発言する低学年の子たちのセーフティを守るべく、寄り添ってサポートする姿もまた素敵でした。
6年生、そして全校の子どもたちよ、お見事!君たちは素晴らしいと思うよ。
私は今夜ゆっくり眠れそうです。6時間半くらいかな?ははははは。