学校ブログ
10月11日 第3怪 怖い話大会
気が付くと校舎内のあらゆるところに、「第3回怖い話大会」のチラシが貼ってありました。
え・・・、いつの間に・・・。ひ、ひえ~、これまた怖い・・・。
と言うわけで、怖い話大会の企画運営をしてくれている4年生有志6人が貼ってくれていたのね。彼らのバイタリティは、もはやオーバーコントロールですっ!もう、「有志」じゃなくて、「勇士」と言っちゃってもいいでしょう!「雄姿」でもいいな、うん。給食の時間にも告知の放送をしてくれました。すごいなあ、君たち。
さて、昼休み。この6人の呼びかけに応じて、怖い話好きな子たちが続々と集まってきましたよー。
薄暗い部屋で怖い話を聞く子どもたち。ごくり・・・という生唾を飲み込む音まで聞こえてきそうです。
適宜相談しながら、4年生6人だけで怖い話大会を進めていきます。もう、私が口をはさむ余地は皆無です!
披露してくれたのは1年生から6年生までの6人。それぞれの話の内容はと言うと・・・
①『なかよし』での出来事 ②お風呂のドアをノックする音 ③3階トイレの花子さん ④メリーさんからの電話 ⑤ゴミ箱の中の人形 ⑥ゲームをしているうちに小っちゃくなっちゃう話。う~ん、どれもタイトルを聞くだけでブルってしまいますね、ははははは。
で、私も一席披露。 ⓻屋根裏部屋のきょうだい
自分から話をしたいって申し出た子たちだけあって、話の長短はあるものの、どれも恐ろしく、ホラーだけど、とっても楽しめました。1年生も含め、あらゆる学年の子たちが怪談で、会場を恐怖のどん底に陥れました。お、おとろし~。
しかし、この日も話をしたいって子が多すぎて、話せなかった子がいたのです。
運営の4年生が本大会終了後、さっそく私のところに来ましたよ。
「校長先生、あと2人話せなかった子がいるんです。来週、また怖い話大会をやってもいいですか?」
「おおおおおー!どうぞどうぞ!その言葉を待っていましたあ!」
と言うことで、来週第4怪怖い話大会を開催します。
みんな、また来週やってくれるって。よかったね。
4年生のみんな、君たちホント素晴らしいよ!また来週、私も楽しみに待っていまーす。
10月11日【6年学級活動p4c】松の子まつりがもっと楽しくなるように
それは、10月10日のこと。6年生はp4cで学級活動。
テーマは「松の子まつり」についてです。
当校では、理想とする教育像として「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」を掲げていますが、この児童会活動「松の子まつり」も子どもたちがコンセプトを考え、企画運営しますよー!
例のごとく、テーマに沿って子どもたちがみんなで話し合いたい問いを出しています。
みんな、どんなテーマを書いたのかな?と見てみると・・・
おおおおお!これはすごい!
あるお子さんは、3つも問いを書いているのですが、それがまるで対話の全体像を想定しているかのような内容なのです。
①松の子まつりをより楽しくするには? → ②これまでの松の子まつりはどうだったか? → ③どんな松の子祭りにしたいか?
結局選ばれたのは、「松の子まつりをより楽しくするためには?」でした。
まるで対話の流れを見据えているかのようなこの3つの問いを書いたお子さんも素晴らしいし、これを選んだ子どもたちも素晴らしいです。
p4cを重ねていると、このような、よりよい対話の全体像が見えてくるようになるのですね。
では対話を見ていきましょう。
とは言え、私は途中からの参加。全体の流れをかいつまんでお知らせすることしかできません。どうかお許しください。
ちなみに「松の子まつり」というのは、縦割り班ごとにゲームの店を出して、全校の子がそれらの店を回るという児童会行事です。
「松の子まつりでサバゲー(サバイバルゲーム)をしたいなあ」
「サバゲーをするにしたら、そのルールやきまりはどうする?」
「後さあ、銃はどうする?」
「ムニュムニュボールを当てたらいいことにしたら?」
「ムニュムニュボールって何?」
「じゃあ、ゴム鉄砲や割りばし鉄砲を使ったら?」
「お手玉を当てることにしたらいいんじゃない?」
「各班対抗のサバイバルゲームをするとしたら、一班10人だから20丁必要ってことになる」
「サバゲーは楽しいかもしれないけれど、準備が大変そうだなあ」
「ボーリングならいいんじゃない?簡単だし」
「ねえ、自分の班がどんな店を出したいかじゃなくて、松の子まつり全体のことを考えるのが大事だよ。一つ一つのゲームをどうするかじゃなくて」
「そうすると、簡単な遊びの方がいいんだよ。1・2年生にもルールが分かりやすくて、準備も大変じゃないようなゲーム」
「そうだねえ。毎年同じゲームになりがちだけど、新しい遊びを出店するようにしたらいいと思う」
「キックストライクは?あれは簡単だし」
「キックストライクってどんなゲーム?」
「ほらサッカーみたいに蹴って的に当てるやつ」
「ああ。サッカーが苦手な人にとっては難しいよ。1・2年生は楽しめないかも」
「蹴るから、人に当たったら危ないし」
「蹴る場所から的までの距離を変えればいいんだよ。低学年は低学年向けの距離、高学年は高学年向けの距離とかに」
「私は上の方にボールを蹴れないんだよ。どうしよう」
「じゃあさ、下の方に的を作ればいい」
「的を上に置いても、下においても、得点化するのは難しい」
「的に当てるだけじゃなくて、いくつかカラーコーンを置いて、それぞれに点数を付けたら?このコーンに当たったら10点、あのコーンだったら20点とかさ」
「コーンを置いてそれをめがけて蹴るんだけど、コロコロって転がって止まったところが記録になるようにしたら?ここに止まったら10点とか」
「ダーツのルールだと、ボールの大きさも得点に関係するよ」
「ああ、ダーツ。いいね。ほら百円均一ショップとかなら、針の矢じゃなくて球のものがあるから安全。高さも結構自由に変えられるよ」
「でもさ、ダーツって一人がやり終わるまで、ほかの人はずっと待ってることになるでしょう。時間がかかっちゃうよ」
「じゃあ、ボーリングキックスライクにしたら?コロコロ転がすようにして蹴るの」
「蹴りたい人は蹴る、投げたい人は投げるで、選択制にしたら?」
「なるほど。じゃあ、一口に的当てって言っても様々な的当てゲームがあっていいってことね」
「祭りの最中にいい記録のランキングを放送したら盛り上がるんじゃない?」
「いいねえ」
「いい点数出せた人はいいけど、ランクが低い人は放送されると恥ずかしいかも」
「そうしたら、ランクの3位までを紹介するようにしたら?」
「ランクの上位を放送で紹介するんじゃなくて、20点とか50点とか点数を決めてその点数の人を紹介する」
「松の子まつりではみんなが全部の店を回れるようにしたいなあ」
「そうだね。行きたかったのに行けなかったってかわいそうだし」
「そのためには待つ時間が短くなるようにする必要がありそうだね」
「タブレットとか使ってうまくできないかな?」
「予約制にしたら?『〇時には〇班が〇の店に行く』みたいに」
まだまだ議論は乾きそうにありませんが、タイムアップ。
対話の流れにしろ、イベントの概略にしろ、全体を見通しながらの発言が目立った対話でした。
p4cを重ねていると、子どもたちの成長が目に見えてくるようで、嬉しい気持ちになりますね。
とってもよかったよ、6年生のみんな!
10月9日 マラソン記録会
曇り空。ちょっと肌寒いくらいの、絶好のマラソン日和です。
1・2年、3・4年、5・6年のそれぞれ男女別に走りました。
朝、予想したとおり、グラウンドは精一杯の応援の声で溢れかえりました。
この声援が子どもたちの背中を力強く押したことでしょうね。
どのお子さんも全力で走っていました。(大会新記録も驚くほどたくさん出たんですよ。)
10月9日 マラソン記録会は実施します!
本日、予定どおりマラソン大会を実施します!
スタートするまでの間、体を冷やさないように、必要に応じて、体操着の長袖・長ズボンやジャンパーなど上から着用できるものを持参させてください。
子どもたちが全力でがんばる姿を期待しています!
(写真)マラソン記録会前、静寂に包まれたグラウンド
これからここが歓声に包まれるんでしょうね。
10月8日【4年総合的な学習の時間】いにしえの勇士に思いをはせる
4年生は地域の勇士 板額御前について調べています。
遡ること一日。10月7日に板額御前にゆかりのある奥山の荘に、我らが4年生は見学に行きました。
鎌倉時代の板額御前の活躍に思いをはせる4年生。
実際に奥山の荘に出かけることは、話で聞くだけ、本で読むだけよりも、身体全体で学ぶことができたのではないでしょうか。
4年生のみんな、どうだった?
10月7日【6年食育】栄養のバランスを考えた献立
6年生はなんと2人の栄養教諭を招いて、食育授業。栄養教諭のタッグチームによる指導の下、6年生は栄養バランスの取れた献立を作る学習です。
ただお腹がいっぱいになればいいのではなく、もちろん好物だけをそろえてもダメなのです。分かりましたか?校長先生!「はい、すみません。以後気を付けます。とほほ」
主食、主菜、副菜を組み合わせ、全体としての栄養バランスを調整するのですが、子どもたちにとってはなかなか難しいようです。それでも楽しみながら、メニューを考えた子どもたち。
日常的に学んだことを踏まえて食事をとることが大切であることを、子どもたちは学びました。
10月7日【5年食育】米粉をテーマに
5年生は米粉をテーマに総合的な学習の時間で学びを重ねています。
この日は栄養教諭さんからお出でいただき、食育の出前授業。
テーマはやはり米粉です。もう米粉どっぷりですね!
さて、AとBの器にはそれぞれ白い粉があります。子どもたちは見た目やにおい、手触りで、どちらが小麦粉か、どちらが米粉か当てるクイズに挑戦しました。
子どもたちはああだこうだ言いながら、じっくりと2つの粉を比較します。
さらに、胎内市で開発生産されている「微細米粉」もここで登場!
どれほど微細なのか栄養教諭さんから話があると、想像だにできないほどの小ささに子どもたちは驚いていました。
米粉をテーマに様々な角度から追究している5年生の総合的な学習の時間。
いい勉強を重ねていますね。
10月4日 第3回怖い話大会👻 告知
過去に2回開催した、怖い話大会は大盛況。今までは私が企画運営していました。
さて、怖い話大会のポスターを取り外しているときに、たまたま近くを通った4年生の子たちに声を掛けました。
「ねえ、君たち。怖い話大会を運営してみない。怖い話をするんじゃなくて、怖い話大会の計画を立て、ポスターを作ってみんなに知らせ、当日司会をするの」
すると、この子たちは声をそろえて即答。「校長先生、やりたいです!」
この瞬間から企画運営活動が始まりました。早速子どもたちはその場でスタンド・ミーティング!「ポスターは大洋紙だと大き過ぎて描くの大変だから、小さい紙に描いて、先生に印刷してもらって、各教室に配ろうよ」「校長先生、いつの昼休みに怖い話大会をできるか教えてください」「会場はこの前と同じ3階コンピュータ室でいいですか?」
もう私、彼らのバイタリティにたじたじです。
当校が理想とする教育像「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」の実現に向け、子どもたちは猛スピードで走り出しています。
*写真は給食時に告知している様子です。
10月4日 マラソン チャレンジタイム
遡ること1日。10月3日の2限終了後は全校児童がマラソンチャレンジタイムで汗を流します。
準備体操は縦割り班ごと、走り終わった後のミーティングも縦割り班ごとです。
子どもたちの走る様子を見ていると、なんだかいい感じ。縦割り班ごとに、みんな楽し気に走っています。
楽しみながら、持久力を伸ばします。がんばれ、みんな!
10月4日【5年国語p4c】君たちは銀河の星
5年生の国語の教科書(下)『銀河』の冒頭には、ある詩が掲載されています。作者は羽曽部忠さん。『銀河』というタイトルで、教科書と同じ名前なのです。
ここに、編集者あるいは作者の意図が表れているのだと思われます。
夜空に浮かぶ星の帯「銀河」は、日本では「天の川」と言われ、また別の地域では「乳の道」(ミルキー・ウエイ)と言ったりもします。作者の羽曽部さんは「どっちもいい名前だなあ」と書いてこの詩を締めくくっています。
子どもたちの問いの中から選ばれたのは、「なぜ同じものに2つの名前を付けたのか?」です。
では、対話の様子を見ていきましょう。
「同じものなら、名前を1つ付ければ十分、それでしっかり伝わると思うけど、どうして別の呼び名を付けたのかなあと思って」
「私もそう思います。名前は1つで十分」
「う~ん。いくつも付けたのは、いろいろな呼び方がある方が、言いやすい方を選べるからじゃないの?」
「そうだね。私もそっちの方が言いやすいと思う」
「それぞれの地方によって特色とか違いがある。だから地方によって呼びやすさは違う」
「うん、そう。天の川だけじゃなくて、同じものを見ても、地域や人によって感じ方は違うと思うよ」
* * * * *
ここで、あるお子さんがものすごいものをぶち込んできました!
「みんなにとって、『問い』って何ですか?」
う、うわー!こ、これはものすごい問いですね。これだけで2~3時間は十分行けそう。
「私は、考えても分からないことを問いにしてるよ」
「そうだなあ。私は、『なんでだろう?』って思うことを問いにする」・・・
この問いはすご過ぎるので、私が話を強引に戻してしまいました。ごめんなさいね。
* * * * *
(教師)「ねえ、みんなだったら、「天の川」は「銀河」って呼ぶのと、「乳の道」って呼ぶの、どちらの方がいい?」
挙手してもらうと、ほぼ全員が「銀河」。
この日、ファシリテーターの私はそろそろ終了時刻が気になってまいりました。
(私の心の声「わわわわわっ!もうこんな時間!?」)
(教師)「どうして『銀河』の方がいいの?」
「私は、『銀河』の方が、呼びやすくてしっくりくるからです」
「なんかさあ、きれいな感じがするよね」
「うん。私も『銀河』ってきれいな感じがする」
ここで、「THE 国語のp4c」って感じの発言が飛び出しました。
「教科書の1ページ、2~3行目に『星たちが、ぶつかり合い、重なり合い』ってあるでしょう。それがさ、なんか、キラキラっていうか、ピカピカっていうか、そんな感じがする」
国語学習でのp4cは、やっぱり常に教科書の叙述に立ち返ることが求められます。教科書の〇ページの〇行目と叙述を根拠に発言をしたこのお子さん、素晴らしいですね。
「『天の川』ってずっと終わりがないでしょう。どこまでも続くって感じで。『銀河』は宇宙だから終わりがないけど、『乳の道』はなんか、すぐ行き止まりって感じがする」
「あ、そうそう。『銀河』は終わりがないよね。ずっと続いている。なんかすごい感じ」
「この詩のタイトルは『銀河』でしょう。教科書会社の人たちは私たちに思いを託してるって言うか・・・。銀河って終わりがないから、それと同じように、ずっと覚え続けていてほしい、勉強したことをってことなんじゃないの?」
「ああ、なるほど。勉強もしたことを忘れないでってことか。銀河の星たちのように輝きながら進んでいってほしいってことかも」
「私も『銀河』の方がいいと思うんだけど、銀河ってたくさんの星の集まりでしょう。みんないろいろなことに立ち向かってさ、協力してがんばろうって訴えてるんだよ、きっと」
「うん。この先、難しいこともあるだろうけど、みんなで協力してがんばって。私たち一人一人は、様々な色の星たちのように個性が光っているよって」
(私の心の声「あああああ。終了時刻だあ。とほほ。このまま続けたらもっといいところに行けたんだろうになあ。でもまあ、お腹もすいてきたし、給食に行くことにするかあ」)
「はい、みんな。これでp4cはおしまいです。給食の支度に行ってね。はい、急いで急いで、パンパンパン👏」
以上、30分弱の対話。とっても時間が足りませんでした。
でも対話の終盤になって、徐々にこの詩の本質に近づいていけたのだと思います。
もう、20分間あったらなあ。残念。でも子どもたちのセンスの良さが垣間見られた対話となりました。
もう一回やりたいなあ、君たちと、この詩で。