学校ブログ
1月10日【子どもたちの自主的・自律的活動】新春クイズ大会
5年生の2人が昨年末から企画運営してくれていた「新春クイズ大会」。もちろん私も参加し、大いに楽しみましたよー。とっても楽しかったです。
これまで、この2人の5年生は頻繁に校長室に来室して打ち合わせをし、お昼の放送を通じて全校の子どもたちによく働き掛けてもくれました。まさに私が意図していた企画運営力、仲間と協働的に活動する力を発揮してくれました。どうもありがとう。
この2人。次なる企画も頭にあるようですよ。すごいなあ。それもまたとっても楽しみです!
1月10日【全学級国語】校内書初め大会
この日の2時間目は校内書初め大会。各教室に分かれて、全校同じ時間に取り組みます。
放送で校長の開会の挨拶を行った後、どの教室でも子どもたちは集中して取り組んでいました。
「書は人なり」と言います。一画ずつ丁寧に書いて、心も整えることができたかな。
1月10日【4~6年学級活動p4c】黙食か?おしゃべりしながらの会食か?
当校が理想とする教育像「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」の学校運営部門でのいよいよ本丸と言っていいかもしれません。学校全体に関わるルールに子どもたちの意見を通り入れます。
実は12月に4年生の数人のお子さんたちから「校長先生にお願いがあります。今給食は黙って食べていますよね。それをしゃべりながら食べてもいいことにしてほしいのです」と直訴がありました。「どうして?」と尋ねると、その理由もしっかり答えます。おおおおおー!ついに来ましたね!待っていたんだよ、君たちのその言葉、そういう、学校を自分たちで変えていきたいっていう思いを!
そこで私は給食担当と生活指導担当の教師に話し、さらに職員全体にも話して、この日の教育活動に持ち込んだのです。
4~6年生の子どもたちが一堂に会して、給食の黙食を継続するか?話しながら食べてもいいことにするか?それとも、今現在やっているように前半は黙食、後半になったら話して食べるのもいいことにするか?これをp4cで対話します。
しかし、なんてったって90人弱の大群です。一体どんな対話になるのかしら?私は、朝から楽しみで眠れませんでした、ははははは。朝は眠らないか。
では、早速対話の様子を見ていきましょう。
まずは直談判に訪れた数人の4年生からです。
「みんなで話しながら食べた方が楽しいし、友だちとの関係もよくなるので、給食は話しながら食べてもいいと思います」
ほかにも数人、怒涛のように同様の意見で畳み掛けます。
やがて別の子どもたちも話し始めました。
「みんなが食べるときに話していたら、あまり食べないうちに給食の時間が終わっちゃうんじゃない?」
「給食を残す人が多くなると思う」
「それに感染症も心配。感染症にならないために黙食が始まったんでしょう。まだ感染症はなくなってないよ」
「唾が飛ぶと感染症になっちゃうかも」
「じゃあ、口元を押さえて、小さい声で話せばいいんじゃない?」
「やっぱり今やっているように、初めは黙食してて、12時30分になったら食べ終わった人は話してもいいことにしたら?」
「そうだね。そうした方が、ある程度感染症対策にもなるし、楽しくも食べられる」
「ねえ、話してもいいタイミングは、時刻で決めるんじゃなくて、食べ終わった人からしゃべってもいいことにしたらいいんじゃない?」
「う~ん。でもそうしたら、食べるのが遅い人はずっとしゃべれなくて悲しいと思う」おおー!友だちの発言から連想されること、推論できることに目を向けた発言ですね。素晴らしい思考力!
「私は最初からしゃべってもいいことにしたらいいと思う」
「そうだなあ。でもさ、しゃべってもいいことにすると、残量が多くなっちゃうし、そうなると『給食は残してもいいものだ』って考える人も出てくるかもよ」おおおおおー!これもまた推論に基づいた発言ですね、素晴らしい!
「感染症対策なんだけど、小さい声で唾が飛ばないように話すようなルールにするといいと思う」
「ねえ、こういうのは?隣の人が食べ終わっていて、自分も食べ終わっている場合にはしゃべってもいいことにするの。話しかけてもいいって言うか」
「隣の人だけだと範囲が狭すぎると思う。周りの人も食べ終わっていて、かつ自分も食べ終わったら話しかけてもいいの」
「ねえ自分で残しちゃいそうって分かっている人は、しゃべらないんじゃないの?」
「やっぱりさあ、みんながちゃんと食べるってことが大事なんだよなあ」あああああー!まさにそのとおり!給食指導の大切なところを突いてくるねえ。
「みんなで楽しく食べてれば、友だちがおかわりするのを見て、自分も食べきっておかわりしようって気になると思う」
ここで意見が途切れたので私が介入。p4cの思考のツール(WRAITEC)の中でも子どもたちが使いにくいとされている発言をかまします。
「さっきの話にもどるんだけど、本当にしゃべっていると給食の残量は増えるのかな?」
「そうですね。50%は本当だと思う。残飯が多いときはしゃべっているときだと思う」
「残渣量が多いときはおしゃべりだけじゃなくて、メニューの好き嫌いにもよるんじゃないかなあ」
ここでこの段階での考えを確認しました。3択で自分の考えに挙手してもらったのです。
① 給食は最初から最後まで、しゃべりながら食べるのがいいと思う人 ・・・ 6人
② 給食は最初から最後まで、黙って食べるのがいいと思う人・・・2人
③ 給食は前半は黙って食べて、後半はしゃべりながら食べるのがいいと思う人・・・その他大勢
つまり、黙食かしゃべりながら食べるのかの2項対立ではなく、第3極を選んだ子が多かったのです。そしてこれは、現行の給食をとるときのスタイルでした。
対話は続きます。
ここで5年生のあるお子さんが対話を深めようと試みます。
「みなさんに質問です。好き嫌いをなくすにはどうしたらいいと思いますか?」
おおー!給食のマナーを超える問い掛けですね。
「苦手な食べ物をなくすよう努力するってことだと思うよ」
「ぼくはね、苦手なものが出ても、自分が好きなものだと思い込むといいと思う」
「ああ、そうだね。苦手なものが入っていないと思い込む」
「それもそうだけど、給食で盛ってもらう時に、苦手なものは少なくしてもらって、盛られた分はがんばって食べる」
「うん。苦手なものでも1回は食べてみようよ」
「嫌いなものは味がないものだと思い込むのがいいんじゃない?」
時間が残りわずかになったので、最後は私が引き取りました。
「みんな、それぞれ一生懸命考えていて、素晴らしいp4cになったと思うよ。給食をとるときに大事にしてほしいことを言うね。一つは対話の中でも出されたけれど「まずは、みんながちゃんと食べること」。もう一つは「食材になってくれた命、それは動物も植物も同じことなんだけれど、そういう命をありがたいと思って食べてほしいんだ。どの生き物も命は失いたくないと思っている。それをいただくんだからね」。
これほどの大人数が同じ会場で一つの問いについて対話するのは初めての試みでしたが、どの子も真剣に対話に参加していました。人数が多い分、一人当たりの語る分量は少なくならざるを得ないのですが、それでも最後まで集中を途切れさせず考え続けていました。
特筆すべきはどの子もただ楽しいだけを望むのではなく、教育の一環として、よりよく成長できる一つの方策として給食を捉えていたことでした。給食は単なるエネルギー補給ではなく、ただ楽しむ場なだけでもなく、残さずいただくことが命を大切にすることにもつながると考えていた子も少なくなかったのです。今までの指導がしっかり子どもたちの中に生きていたということなのでしょうし、何よりも各ご家庭の教育力の賜物であると感じました。
今後は子どもたちの意見を踏まえ、給食の食べ方について職員間で再考することになりますが、「いただきます」「ごちそうさまでした」が、ただのお題目や喫食する合図なのではなく、どのような意味があるのか考えながら食べるようになってほしいと、子どもたちには期待しています。
これからも「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」を実現するために、築地小学校は邁進します!
1月10日 技能員さんの除雪
朝から校舎周辺の除雪をしてくださっている人がいます。そうです、技能員さんです。小型のロータリー型除雪機を難なく駆使して、子どもが校門を通ってから安全に玄関まで辿り着けるようきれいに道をつけてくださいました。ありがたいことです。
それにしても除雪機で雪を飛ばす姿がかっこいい!私なんて雪を飛ばす筒形のシューターの向きをうまく調節できずに投雪口が自分の方に向いちゃって、「ドワワワワ!た、たしけてー!」ってなっちゃったときあったもんなあ。全身雪だらけ。ははははは。
1月10日 新任職員、颯爽登場!
3学期から築地小学校職員として介助員さんが新たに加わりました。早速子どもたちに寄り添ってサポートしてくださっています。
また、ALTの先生も新しく赴任されました。とっても気さくで面白い方。子どもたちは心わしづかみにされています。
お二人の素晴らしく、力強い仲間を得て、築地小学校職員一同益々パワーアップして子どもたちの健やかな成長のために全力を尽くします。よろしくお願いいたします。
1月9日【4年算数】まずは隗より始めよ
4年生の学級独自のルールとして、板書された課題を視写し終わった子からその場で立ち上がって課題文を読み上げるというものがあります。これが徹底されていて見事です。これによって課題をしっかりと意識して学習に取り組もうとする心構えにもつながっているのです。
4年生は学習規律が徹底された学級の一つですが、いくつかある中で学級の学習上のルールとして、もう一つ挙げるとするなら、ノートに書く際、課題等重要な事柄は線で囲む、それも定規で引いた線で囲むというものがあります。このように一つ一つの行為を丁寧に美しく行うことはノート作りのみならず、学力向上、ひいては生き方にも影響を与えるのではないでしょうか。
どうして子どもたちは定規を使って重要事項を囲むように徹底できているのかしらん?と思ってみていたら、すぐに理由は分かりました。一番最後の写真が決め手なのですね。
「まずは隗より始めよ」なのです。
1月9日【2年国語】詩の読解の面白さ
2年生は国語で詩の学習。おおくぼていこさんの『ねこのこ』という詩です。
ねこのこ
おおくぼていこ
あくび ゆうゆう
あまえて ごろごろ
たまご ころころ
けいと もしゃもしゃ
かくれても ちりん
しかられて しゅん
よばれて つん
ミルクで にゃん
一読した後、2年生に「この詩、意味分かる?」と尋ねると、「分かりませ~ん」という声が聞こえます。教室中に大きな「?マーク」が浮かんでいるのが目に見えるようです。
ここで担任が尋ねます。「『あくび ゆうゆう』ってどういう意味?」。
子どもたちは「眠くてあくびしている様子」など、イマイチな反応。
動作化を促しても、やっぱりよく分からないようです。
続いて担任は「『あまえて ごろごろ』は?」と訊くと、子どもは「人が怠けているみたいにごろごろしてる様子」「飼い主に甘えて、背中を床に付けながら体を右や左に動かしている様子」などこちらも詩の意味を十分に捉えているとは言えない反応。
さあ、この状況をどう打開するか!?
そこで、教師は「『たまご ころころ』はどういうこと?卵が自分でころころ転がるってこと?それとも猫が転がしているの?」と尋ねました。
子どもたちの意見は2つに分かれました。大多数は猫が転がしていると考えている様子。
「だってさあ、卵は自分では転がらないよ」と言うので、「じゃあ、この文は『猫が』卵を転がしているってことね?じゃあ、さっきの『あくび ゆうゆう』は誰があくびしているの?」と訊くと「猫があくびしているの」と満場一致の答え。
子どもたちは、どうやら各文の頭には『猫が』という主語が省略されていることに気付き始めたようです。
ここで、私がこの詩で最も難解と思う個所に突入します。
「『けいと もしゃもしゃ』ってどういう意味?」
すると一部の子は「毛糸がもじゃもじゃしているんだよ」とは答えたものの、大部分の子どもたちは「猫が毛糸で遊んでもしゃもしゃにしちゃった」と答えました。これらの答えを聞いて、丸い毛糸玉の触感がもしゃもしゃだと考えていた子たちも考えを改めたようです。
話し合いをしているうちに、全ての文の冒頭に書かれるべき主語(この場合は「猫が」)が省略されていて、各文の前半は猫の動作、後半は猫の動作の形容動詞であることに気付き、一気に読解が進んだのです。
これらすべての文の主語は隠されていたものの、実は「猫」に統一されていることが分かった時、何人かのお子さんが、「ああー、そうかあ」と腑に落ちた様子が見られました。
教室に浮かんでいたいくつもの?マークの風船がしぼんでいったのです。
子どもにとって、これは素敵な経験として長く記憶に残ることでしょう。
実は、この話し合いの冒頭から「これは子猫の話だから」と詩の内容を理解して発言した子がいて、他のお子さんでプリントに主語の猫をも含めて視写していた子もいて、それらのお子さんは多くを語りませんでしたが、今後は別の教材になったときに、学級全体の読解力の向上に資するために、このお子さんのように一人だけの気付きを他の子どもたちに如何に広げるかがこの学級の課題となるでしょうね。
詩の読解の面白さを感じた子どもたちが多かったのではないかしら。
1月8日 始業式
3学期は始業式からスタートです。
まずは校長講話。学校運営に関して、次の2つを話しました。
① 理想とする教育像は「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」
これは子どもが主体となった教育活動を重視することにほかなりません。教師が敷いたレールの上を子どもが円滑に進むのではなく、子どもが自らの手で道を切り拓く力を付けてもらいたいと願ってのことです。
(この次に話す)学校運営の2本柱の1つ「p4c(対話)」では、対話の議題(問い)すらも子どもが設定することを基本としています。
また、2学期から本格的に始めた昼休みに行っている「怖い話大会」や「クリスマスオーナメント作り」、子どもにアシスタントして携わってもらった「レインボーフラッグ作り」も子どもの主体的な活動を促す一環です。運営する子どもたちにも参加する子どもたちにも大好評で楽しみにしている子どもたちも多いです。
これらの活動はただ楽しいだけでなく、子どもたちの企画運営力jはもちろんのこと、友だちと協働的に活動する力の育成にも大いに役立っていると考えています。
さらに現在は「新春クイズ大会」「人間まちがい探し」も計画されていますし、学校のマスコットキャラクター作りの構想もあるようです。
子どもたちには、主体性や企画運営力などを自ら育みながら、大いに楽しんでもらいたいと思います。
② 学校運営の2本柱は「p4c(対話)」と「地域連携」
後者の「地域連携」については子どもたちには「地域の人と一緒に学ぶ」と言い換えて説明しました。
この2つは言わずもがなでしょう。
「p4c」は学年によって取り組みの頻度に差があるものの、p4cを大変楽しみにしている子どもたちも多いです。
初めこそ「p4cは苦手」と言っていたお子さんも、回を重ねるうちに発言数も多くなり、自信をもって発言する姿が見られるようになっています。きっと自分が発言したことをほかの子どもたちから受け入れられることで自己肯定感と友だちとの信頼関係が高まっていることが自分でも分かっているのではないでしょうか。
「地域連携」は当校が長い間(10年くらい?)取り組んでいる教育スタイルで、確かな効果が認められているところです。さらに地域の方々と対話することができたら、その教育的効果は飛躍的に伸びるのではないかと考えています。
私は上記に加えて、人にやさしくしようと呼びかけました。
これらをかなりかいつまんで話したのですが、子どもたちはじっと聞いていてくれましたよ。
3学期、子どもたちはどれほど成長するのでしょうか。とっても楽しみです。
校長講話の後は、生活指導部の教師が冬休みを振り返っての話と今月の生活目標について話をしました。
1月の生活目標は「きまりを守って遊ぼう」です。
子どもたちには安全に、そして楽しく過ごしてもらいたいと願っています。
1月8日【各学級の学級指導】みんなそれぞれ。早速対話の学級も
始業式の後は学級活動。新しい漢字・計算ドリルを配付したり、提出物を集めたり、席替えをしたり、新学期のめあてを決めたり・・・と各学級それぞれの活動をしていました。
早速対話を始めている学級もありましたよ。
5年生は給食の食べ方について、黙食を継続するか、会話しながらの喫食にするかなど近くの子どもたちと話し合っていました。
子どもたちが戻ってきた築地小学校。やっぱり子どもたちの笑顔っていいですね。
1月8日【各学級】新年度の子どもたちを迎える黒板アート
この日から新学期の授業日がスタートします。
子どもたち、寒さに震えながらも元気に登校してきましたよ。
各教室では、そんな子どもたちを、それぞれの担任が描いた黒板アートやメッセージが迎えます。