2024年5月の記事一覧

5月31日【6年p4c】なんかますます覚醒してきたなあ、6年生のみんな!

p4cを行うごとに、バンバンいい意見が出るようになってきている6年生。友だちの考えを大切にしながら、考えることを楽しんでいるようです。

さて、この日はノンジャンルで問いを募ったところ、いい問いがたくさん出されていきました。そして、数多ある素晴らしい問いの中で、今回選ばれたのは次の問いです。
「人は最終的には死んでしまうのに、どうしてそんなに苦労してでも生きようとするのか?」
かー!深い対話になりそうなにおいがプンプンしますね。
では、対話の様子を早速見ていきましょう。

問いを出したお子さん「みんな、いい企業に就職して、お金を稼ごうってがんばるけれど、いくらお金を稼いでも、人は最後には死んでしまうよね。なのに、どうしてがんばるんだろう?って思いました」
「私たちはいずれ死んでしまうにしても、それまでは生きていかなくてはならない。そうなるとお金が必要でしょう」
「いずれ死んでしまうって言ったらそうなんだけれど、でもやりたいことや楽しいことは生きているうちにしかできないことだよね」


「人生は一度きりだけど、一度きりだからこそ、がんばろうって思うんじゃない?」
「やっぱり後悔したくないし。がんばらなければ後悔しちゃう」
「死ぬのは、あるいはもうすぐ死んでしまうとなったら怖い。でも仲間がいれば。孤独にならなければ、耐えられるのかな?」
「人とのかかわりがストレスになっちゃうこともある。でもだからといって自殺するのは・・・」
「うん。死んだら、大切な人とのかかわりもなくなっちゃう。それは嫌だな」
「そうなんだけれど、自殺する人は他人には分からないくらい苦しんでいると思うよ。自殺はしない方がいいって分かっていても・・・」
「諦めない気持ちが大切だと思う」
「うん。自殺したくなることもあるかもしれない。そんなときでも、そこを乗り越えたら、また生きていこうって思うんじゃないかな」
「そう。生きることに必死な人もいるのに、自殺するなんて」
「生きていく中で、つらいことは絶対にあると思う。でもそれを乗り越えたら気持ちは変わると思う」


「乗り越えられる人はいい。でも本当に耐えられない状況になっていたら?今すぐ乗り越えることができないときはどうしたらいいんだろう」
「う~ん。でも、自分の一時的な思いだけで死んじゃったら・・・」
「自殺したら、遺された人たちはすごく悲しむと思う。大切に思っている人を悲しませないようにしたい」
「人間関係の中で、いじめとか起きちゃうかもしれない。だからいじめをなくそうっていう思いが大切なんだ」
「そうだよね。自殺させたくない。自殺する人を少なくしたい!」
「人は苦しんで死ぬのが怖いから、できるだけ長生きしようって思うんだ。できるだけ長生きしようって。だからがんばって生きている」
「大切な人を悲しませたくないから自殺しないって考え。そのとおりだと思う。でも犬とか猫とかって一匹しかいないし・・・。そこはどう考えたらいいんだろう」
教師「自殺しようと思ったんだけど失敗して死ななかった人に対して調査した結果があるって聞いたことがある。生還した多くの人は『死ななくてよかった』って思っていたらしいよ」
「人はそれぞれ悩みをもっている。でも・・・」
教師「私の両親は寿命で亡くなったんだけど、最期まで一生懸命生きようとする意思を感じたし、そういう生き方に尊さを感じるよ」

以上、約25分間。圧巻のp4c!
対話の途中で、新たな問いも生み出された、本格的なp4cとなりました。
もうこれ以上何も言うことはないでしょう!
恐るべし6年生!お見事!!

ちなみに一番最初の問いを選んでいるところの写真。実はこれ休み時間の光景なんですよ。6年生の対話に対する熱を感じます!

5月30日 シャトルラン

各学年では、体力テストの一種目として「20mシャトルラン」に取り組んでいます。

「シャトルラン」とは持久力を測定するテストで、20mの距離を何回も往復します。制限時間内に20mの距離を何本も走るのですが、テストが進むにつれて規定された制限時間が短くなるものですから、初めは余裕でクリアできてはいても、テストが進むにつれてだんだんとクリアするのが難しくなっていくのです。

テストが終わった後、5年生に訊きました。「シャトルラン、どうだった?」

子どもたちは答えました。

「はい。苦しかったけれど・・・」「苦しかったけれど?」「苦しかったけれど楽しかったです!」

「私も苦しかったけれど、昨年よりも記録が伸びて嬉しかったです」

「ぼくも苦しかったけれど、やりきった感じがしてよかったです」などなど。

苦しかったその先に何かを見つけた子どもたち。自分の精一杯を発揮するって爽快なことなのでしょうね。

お疲れ様。よかったね、みんな。

5月29日 スマイル集会

いじめ防止を目的に、全校で「スマイル集会」を行いました。

各学級で考えた標語をした後、生活指導主任からいじめ防止について講話をしました。

(先日、4年生でいじめに関する標語を紹介しましたね。)

みんな、いじめは相手の心にいつまでも深い傷となって残るものです。命にかかわる事態を引き起こしてしまう可能性すらある、決してやってはいけないことなのです。セーフティが溢れる学校を創っていこうね。

5月29日 耳鼻科検診

この日、全校の子どもたちの耳鼻科検診が行われました。

耳、鼻、のどを子どもたちはお医者さんによく見てもらいました。

実は私、耳が悪くて、不便に感じることが少なくないのです。

子どもたちよ、今の健康な状況はずっとつづくと思ってはいけませんよ。日頃から健康な生活を心がけようね。

5月29日【5年学級活動p4c】エピソードで運動会を振り返る

シリーズ「エピソードから運動会を振り返る」。最終回は、出ました、5年生!
彼らは仲間との対話をとおして、運動会をどう総括するのでしょうか!?
では早速見ていきましょうと言いたいところですが、さすが5年生、発言数が多くて、私とても議事録をつけていることができませんでした。いつもすみません。
ここ最近の恒例「概略でお伝えします」!
問いは4・6年生と同じく「運動会で私はどんな心を獲得したのか?」です。

「私はのどが痛くなるまで応援しました。のどが枯れるまで」
「ぼくも友だちを一生懸命応援しました」
「私も応援しました。逆に応援されもしました」
「応援されたからがんばれたと思います」
「私はがんばって応援している人を見て、私もがんばって応援しようって思いました」
「がんばって、2冠獲れて嬉しかったです」
「私も。最高な気分でした」
「ぼくも苦しかったけれど、楽しかったです」

 

教師「苦しかったけど楽しかった?苦しかったと楽しかったって相反する感情じゃない?同時に感じることができたのはどうして?」
「そうですね。苦しかったけれど、がんばって、で結果がついてきたからだと思います」
「ぼくもそうです。あと、みんなで協力して勝ち取ったからかな」
「ぼくは白組で、2冠とも獲られちゃって悔しかったです」
「うん。赤組にはない悔しさがあった」


教師「白組の人に訊きたい。君たちは負けちゃった。ものすごく悔しかったと思う。だから『運動会は悔しかった、おしまい。』ですか?」
「いいえ、そうではありません」
「ぼくも、そうは思いません。悔しかったけれど、なんかよかった。がんばったから」
「そう。負けたからよくなかったのではなくて、負けても力を出し切れたからよかったと思える」
「全力をね」
「一生懸命やったし。勝っても負けても、悔いはない」
「赤組も白組もお互いに一生懸命やった。全力を出し切ったから、よかったと思う」
「うちの組は、運動会の終盤に相手にリードされてて、みんながあきらめムードだったんだけど、応援団長だけは『まだ勝てる!』って言い続けてた。すごいと思う。だから私もがんばろうって」
「最後まであきらめないってことだよね」
「ぼくたちの組はリードしてたから、楽勝ムードが漂ってたのかも。油断しちゃったのかな」
「運動会を終えて、来年こそはって思ってる」
「そうだね」

 

だいたいこんな感じだったでしょうか。
実際の対話はこんなにすっきりとしたものではなく、多様な価値観が提示され、複雑で、行ったり来たりを繰り返していました。
でも、それでいいのです!
人の頭の中は複雑で、それを表したようなものがp4cなのですから。

途中である快活な女の子が挙手しました。ところが、コミュニティ・ボールが回ってきても、思いがありすぎるのか、言いよどむ場面がありました。
それでも、周囲の子たちは、その女の子をじっと見つめ、彼女の発言をじっと待っています。じっと待っているのです。
何というセーフティ!何と素敵な雰囲気なのでしょう。
彼女もそんなセーフティ溢れるこの空間の中で、しっかりと自分の意見を表明しきったのです。
素晴らしい発言でした!

5年生の今現在が提示され、仲間と対話する中で新たな気付きが生まれたこの時間。
これぞp4cと言える対話でした。お見事!5年生のみんな、運動会もよかったけれど、この振り返りp4cもとってもよかったよ!

ちなみに最後の写真。これ多分「またp4cやりたい人ー?」という質問で手を挙げているところだったと思います。子どもたちは、仲間と対話することをとっても楽しんでいるのですね。ほかの学年でもそうなんですよ。