2024年4月の記事一覧

4月16日【5年】探求の対話p4c!

5年生はこの日初めて探求の対話p4c(以下「p4c」)にチャレンジしました。

p4cとは対話の一つの手法です。

子ども自らが設定した問いについて、学級全員で対話するのです。

子どもたちに何について対話したいか尋ねると、問いが出るは出るはのオンパレード!

それも「なぜ戦争は起こるのか?」「なぜ人は差別してしまうのか?」「人はどうして死ぬのか?」「お金持ちに対してと、貧乏な人に対してとでは、どうして態度を変えてしまうのか?」「どうしてこの社会には競争があるのか?」「お金には何の価値があるのか?」などなど、社会学的、生物学的などあらゆる学問の根源的な問いばかり。ある意味哲学的な問いですね。

そうなのです。「p4c」とは“philosophy for children”の頭文字をとったもので、子どもの哲学対話と呼ばれることもあるのです。

さて、これらの問いの中で、子どもたちが選んだのは、「子どもの頃に道徳で学んだはずなのに、どうして大人は悪口を言うのか?」です!かー、厳しい問いが選ばれましたね。

 

では早速対話の様子を見てみましょう。

「お父さんが仕事で苦手な人の悪口を言うことがあるから、どうしてかなと」

「それは人間だからだよ。人間だから好きな人と苦手な人がいる」

「快適だからだと思う。悪口を言われることによって、悪いところを直してくれれば、嫌な人はいなくなって、世の中は快適になる」

「うん。人がそれぞれ嫌なところを直した結果、嫌な人がいなくなれば、住みやすい世界になる」

「でも、人には感情があるから仕方ないんじゃない?」

「私も〇〇さんに似ていて、人には好きな人もいれば苦手な人もいる。嫌いな人のことは陰口を叩いちゃう」

「一人じゃ面と向かって言えないことでも友だちと一緒なら言えるってことあるでしょう。こっそり味方をつくりたいんだと思う。それで一緒に言ってもらう」

「大人になると仕事上のストレスが増えるよね。だからそのはけ口として悪口を言っちゃう」

「そもそも人には悪口を言う脳みそがあるから」

「仕事上で悪口を言われる人は、仕事をしていないからじゃない?」

「私は、悪口を言う人って、その人のいいところを見ないで、悪いところだけ見ているからだと思う」

「うん。好きな人に対しては、その人のいいところしか見えなくて、苦手な人に対しては、その人の悪いところしか見えていないんだと思うよ」

「そう。ある意味、決めつけちゃってるのかも」

ここまで、なんと子どもたちだけで対話を回しているのです。

無駄口をたたいている子はいません。発言している子をみんなが凝視しているのです。すごい対話意欲です。

ここで私も発言。「ねえ、さっき『悪口を言うことによって世の中を快適にしている』という意見があったけれど、悪口を言うと快適になるのかな?」

「悪口を言った人はスッキリするから快適になるってことなんじゃないの?言われた人は嫌だろうけど」

「私も〇〇さんと同じで言った人はスッキリするかもしれない。だけど、言われた相手は傷つくから、それは嫌だなあ」

「確かに言った人はスッキリするかもしれないけれど・・・」

私が2度目の発言。「言われた人が言われたことが分からなければいいんじゃないの?誰も傷つかないよ」

「う~ん。でも誰かが、悪口を言われた人にばらすかも」

「私も〇〇さんと同じで、『悪口を言われてたよ』ってばらされたら、言われた人がかわいそう」

「私は悪口は言っちゃだめだと思う。でもモヤモヤする場合には、悪口を言ってもいいのかな。いや、やっぱり直してほしいところがあれば、信用できる人に相談したらいいんだと思う。『どうしたらあの人の悪いところが直るのだろうか』って」

ここでタイムアップ!

誰からも発言を否定されないというセーフティなルールのもと、子どもたちは本音で語り合い、悪口を言いたくなる心理的状況とそれを超える対応策にまで考えを及ばせました。

対話の問いを子どもたち自らが設定し、子どもたち自らが対話を回し、子どもたちが自ら考えを深めた、この15分間。子どもが主体的に学びを深めたこのp4c。

5年生恐るべし!これが彼らにとって初めてのp4cとは思えませんでした。

このようにp4cを積み重ねることによって、「ワンダー(知的好奇心)」が刺激され、「セーフティ(心理的安全性)」が醸成されることが期待されます。

この調子なら、すごいことになりそうですね。われらが5年生、お見事!

 

 

 

4月15日【1年】認められるということ

1年生は国語の勉強中。

教科書見開きページのイラストに何が描かれているか、子どもたちは発表しています。

子どもたちは盛んに手を挙げ、「カエルです」「恐竜です」などなど、発表していきます。

一人の子が発表するたびに、聞いていた子どもたちは「いいでーす!」の大合唱。

すると、発表した子は大勢の前で発表する緊張から解き放たれると同時に、認められた嬉しさで、満面の笑みを湛えています。

自分が、ほかの子どもたちから認められたということは、かくも嬉しいものなのですね。

ミソは教師ではなく、ほかの子どもたちから認められているということ。

この先の学校生活の中で、他の児童と協働的に活動していく機会はたくさんありますし、一人の子の発表をみんなで認める中で、学級の支持的雰囲気は醸成されていくのでしょうね。

自分の発言が他の子から認められたという体験は自己肯定感を上げることにつながり、さらに、お返しとばかりに友だちの発言を認めることによって、互いをケアし合う関係が構築されることになります。

この先の学校生活を送るうえでの、あらゆる土台が、1年生の今の時期に作られているのだなあと感じます。

 

 

4月15日【2年】図書室の使い方

2年生教室を覗くと、図書室の使い方について学習していました。

1年生の時に既に使っていたから知っているだろうなあと思うなかれ。

年度当初に改めて「図書室利用のきまり」を確認することで、しっかりと身に付くのです。

図書室のきまりについて担任が問うと、「はい。絵本はおうちに帰します」という発言。

「???」と思っていると、借りた本は元あった場所(「おうち」)にきちんと返しましょうということなのですね。

なるほど納得。

教室でルールを確認した後、実際に図書室で本を借りてみました。

本に親しみ、本好きな子に育ってほしいと思います。

 

4月15日 視力検査

この日、4~6年生の視力検査が行われました。

みんな神妙な顔つきで、検査を受けていました。

翌日は1~3年生です。

4月12日 地区子ども会

この日、子どもたちは地区ごとに分かれて、学校地区子ども会を行いました。

高学年の子たちを中心に、春休みに安全な過ごし方ができたかについて話し合い、反省するとともに、新1年生を迎え改めて通学班を確認するなどしました。

子どもたちが地域で過ごす時間は学校職員の目が届かない時間であるがゆえに、子どもたちが自治的に安全な過ごし方をする必要があります。

みんな、これからも交通事故等に遭わないように、安全に過ごしてね。