2024年4月の記事一覧

4月30日【3年学級活動p4c】どうしてサンタさんに会えないの?

さあ、3年生もp4c初体験!テーマはノンジャンルで、「みんなで話し合いたい問い」を子どもたちから募ります。子どもたちの対話ですからね。

すると、出るは出るはで、問いのオンパレード!中には哲学的な問い、根本的なことを問い直すクリティカル・シンキングによって出された問いも。ご紹介します。 *( )は一人2票での子どもたちの得票数です。

・どうして服を着なくちゃならないの?(昔の人は服なんてなかっただろうに)(1)
・生まれる前、命ってどうやってできるの?(0)
・どうしてお札には偉い人の顔が描かれているの?(2)
・「人間」「動物」「魚」ってそもそも何?(0)
・何でアニメってあるの?(0)
・どうして地球は存在するのか?(9)
・どうして生まれる前に男女が分かるの?(1)
・どうして犬が神様のように扱われていた時代があったの?(1)
・何で富士山は噴火するの?(1)
・どうして学校はできたの?(9)
・何で人間には名前があるの?(4)
・恐竜の時代には、ご先祖様はいたのか?(2)
・何で土曜日に学校で勉強することがあるのか?(0)
・どうしてご飯を食べなくちゃいけないの?(8)
・どうして「時」は流れるの?(3)
・どうして電化製品ってできたの?(0)
・なぜ人は「寒気」を感じるのか?(0)
・どうして子どもは大人の言うことを聞かなくちゃならないの?(5)

そして、これら素晴らしい問いを抑え、見事「第1回3年p4c」に選ばれた問いは・・・・!
じゃーん!
「どうして、サンタさんに会えないの?」でーす!おー!ぱちぱちぱち✋✋✋ 13人の子どもたちから支持されました。
なんやかんやあっても、やっぱり気になるよねえ、サンタさん。
では、対話の様子を見ていきましょう!
とはいっても、p4cを始めることができたのは、残り10分の時点でした・・・。とほほ。
短時間でしたが、集中した子どもたちの対話の様子をご覧ください。
「どうしてサンタさんに会えないのかというと、私サンタさんが来る頃には眠っちゃってるんです。だから会えないんです」
そうだよねえ。起こしてくれればいいのにね。
「きっとサンタさんは見つからないように、静かにプレゼントを置いているからだと思うよ」
「だから子どもだけじゃなくて、大人も眠ったままで起きないんだ」
「うん、みんな寝てる」
「真夜中だしね」
「サンタさんはみんなが寝てる頃を見計らって来てるんだと思うよ。眠ってからプレゼントを置くんだよ」
「ぼくはサンタさんは超音速スピードで飛んでくるから、見えないんだと思う」
私も我慢できなくなって、発言。
「クリスマスの頃になると、アメリカの米航空宇宙防衛司令部が空飛ぶサンタさんをレーダーで追跡するらしいよ」(そういうサイトがあります)
これを聞いた子どもたち一同、「やっぱりー!」って顔してますなあ。ははははは。

このp4cは、ものすごく短い時間しかとれませんでしたが、子どもたちは全員がよく集中していました。だって、ものすごく興味がある問いだものね。
もっと時間があったら、もっと面白い意見が聞けただろうなあと思えるp4cになりました。
p4c終了後、「校長先生、p4c面白かったです!」とわざわざ報告に来てくれたお子さんがいました。
どうもありがとう。私もすごく楽しかったです!

4月30日【6年理科p4c】ものの燃え方

この日、6年生は早くも2回目のp4c。教科は理科です。
発言数は必ずしも多くはないのですが、じっくり考え、新たな気付きが多くある6年生のp4c。今回は「ものの燃え方」についての対話です。

まず始めに教師が子どもたちの前で実験。集気びんの中で燃え続けるろうそくの炎ですが、ふたをするとあら不思議。炎はやがて消えてしまいました。これを見た子どもたちが立てた問いは次のものでした。
 A どうして、ふたをすると火は消えたのか?
 B 火が点いたり消えたりする条件は何か?
 C 瓶に穴を開けたらどうなるか?
 D 火を燃え続けさせるにはどうしたらいいか?
 E 火が燃えるのは、呼吸と同じなのか?

このEの発言が出ると、一同「???」です。火が燃えることと、人間が呼吸することと関係あるの?って顔しています。しかし、子どもたちは「そういう考え方もあるのね」っていったん受け入れていました。う~ん、素晴らしい!

この中で対話したい問いとして子どもたちに選ばれたのはCでした。そこで、早速p4cに突入!しないのですな、これが。実は私、子どもたちの考えを先読みして、空気の出入りを自由にした、底のない集気びんを用意していたのです。私の予想的中ですな、なーはははは。
で、これで同じように実験してみると、今度はいつまでも火は燃え続けています。
これを確認した後に、漸くp4cに突入です!
問いはBの「火が点いたり消えたりする条件は何か?」です。さすが6年生。科学的思考ばっちりの問いですね、素晴らしい!

では、大まかな対話の流れを見ていきましょう。
問いを出したお子さんが発言します。「火が燃えるには空気が必要でしょう?」
この発言を受けて、他の6年生は「もう答え出ちゃったなあ」って顔しています。これ以上対話する必要ないんじゃないの?って感じです。
しばらくし~んとしているので、私が問いかけます。
「火が消えた後の瓶の中には、空気がなくなっているの?」
「瓶の中には空気はある。でも、それは古い空気なの」
「古い空気?」
「空気の中でも『酸素』っていうのが必要なのです。火が燃えるためにはこの『酸素』が必要」
「火が消えた後、瓶の中には『ただの空気』しかない。だから消えた」
「ただの空気?」
少しずつ少しずつ発言が出るようになっていきました。
「人間は呼吸するでしょう?人間が呼吸した後は酸素がなくなっている。それと同じなの」
この段階で問いの候補Eに辿り着いたのです。
続きを見てみましょう。
「火が消えた後に、何か火を消すようなものが出てるんじゃないかな?」
おっ!
「そう、それ二酸化炭素っていうんだよ。二酸化炭素が瓶の中で多くなった」
「木はその二酸化炭素を吸って酸素を出しているって聞いたことがある」
と、ここでタイムアップ。もっと時間があれば、もっと面白くなっていったのになあと思います。
さて、対話では自分が確信を持てていない考えや授業でまた学んでいない知識もどんどん出されていきました。確信が持てない考え、その場でたまたま思いついた考えを積み上げていき、さらに自分が今まで見聞きした知識を組み合わせる中で、子どもたちは新しい考えを作り出すことができるのだろうと思います。練り上げとでもいえばいいのでしょうか。
今後この単元あるいは対話の中で出された知識について学ぶ単元で学習していく過程で、理解を深めるとともに、今日の段階ではあいまいとしていたことが、突然腑に落ちたり、「ああー、そういえばあの時・・・」と思える伏線になるのかもしれませんね。
p4cは「探求の対話」とも言われます。
子どもたちが今後学び、真理を探究することにつながるp4cとなりました。

4月26日【3年】チューリップ・フェスティバル

晴天の下、我らが3年生はチューリップフェスティバルに出かけました。

写真の鮮やかなチューリップの花をご覧ください。圧巻ですね。築地地区にはこのような素晴らしいイベントがあり、それに携わっていらっしゃる方々の思いも人からならぬものがあるのでしょう。昨年度も見学に出かけましたが、1年経ってまたこの場に立つと、1年前とはまた違った視点での学びもあると思います。

胎内市が誇るチューリップ、そしてチューリップ・フェスティバル。そしてそれを他取り巻く方々の思いに気付くことは、自分の故郷を誇りに思うことにつながることでしょうね。

4月26日【4年】ダンボールハウス完成!

これまで4年生が超意欲的に取り組んでいたダンボールハウスづくり。ついにこの日完成しました!何軒もありますから、もはや団地ですね、これは。ダンボール新興住宅地!

一軒一軒の家を見ると、壁に掛ける絵、台所、テレビとリモコン、スマホなどディテールにまでこだわった出来栄えで、子どもたちがものすごく楽しんで作ったことが容易に推察できます。完成した家に潜り込んで遊ぶ子も。いいなー、こういうの!家の建築作業をしながら、キッチンで調理もしちゃってましたもんね、ははははは。

そして担任の終了合図で、名残惜しいのですが、片付け開始。てきぱきと行動し、住宅の解体作業はあっという間に進み、新興住宅地もあっという間に更地になりました。

ダイナミックな活動。子どもたちは楽しみながら、造形活動を大いに楽しみました。建設作業の喜び、芸術活動の楽しさを存分に味わった、我らが4年生。いい学びが繰り広げられました。

4月26日 4~6年生 「よっちょれ」の練習1回目

これまで運動会で4~6年でキッズソーランを踊っていました。

今年度はその踊りを一新し、中条和組の皆さんのご指導の下、「よっちょれ」を踊ります。

この日、一回目の練習を行いました。中条和組の4人の皆さんが教えに来てくださいました。

まず、見本を見せていただき、学年ごとに分かれ、振り付けを教えてくださいました。

中条和組の皆さんのおかげて、一回目としてはとても上手に、楽しく踊ることができました。

運動会に向けて、これから練習を重ね、踊りに磨きをかけていきます。

4月25日【2年】道徳 学校ってどんなところ?

2年生は道徳の学習中。「おっ!やっとるねー」と教室に入ると、学校について改めて考える学習でした。
教科書のイラストを見ながら、まず担任は問います。
「学校にはどんな人がいますか?」
すると、「2年担任の先生です」「(教務主任の)○○先生です」「まなび学級の先生です」「介助の先生です」「保健室の先生です」「教頭先生です」「校長先生です」などなど、たくさん挙げられました。2年生のみんな、よく知ってるねー。
中には「お助けの先生です」という発言も。
「お助けの先生って?」と担任が問い返すと、「ええと、印刷とか、先生方を助ける先生」という回答。なるほどスクールサポートスタッフさんのことですね。「お助けの先生」か。言い得て妙ですね。
「私たちが勉強するのを助けてくれる先生」という発言もあります。


そこで担任は問いました。「たくさんの先生が挙げられたけれど、それぞれどんな仕事をしているのでしょう?」。
さあ、これは難しい!と思いきや、子どもたちはすらすらと答えます。
「校長先生は私たちを見守ってくれています」ほー!なるほどー。
「じゃあ、教務主任の○○先生は?」「ええっとね、この前廊下を歩いてた」はははははは。
「保健室の先生は、具合が悪くなったり、怪我したりしたら診てくれます」などとそれぞれの職種によってどんな業務をしているのか、担任との対話を通じて明らかにしていきます。


そして、この次に担任が発した問いは、この時間の中心発問と言ってもいいでしょう。
「これらの先生方って、どんなことを思って仕事されているのでしょう。どんなことを願っていると思いますか?」
子どもたちは少し考えた後、盛んに発言し始めました。「困っている子を助けたい」「みんなの笑顔を見たい」「みんなの頭がよくなってほしい」「子どもたちが楽しく過ごしてほしい」「集中して勉強してほしい」・・・。
中には「働いて、たくさんお金を稼ぎたい!」という意見も。これには私が直接答えました。「お金だけのために働いてるんじゃないんだよなあ。お金を稼ぐよりももっと大切に思っていることがありますよ」。
授業時間もあとわずかの頃、担任は問いました。
「みなさんがこの築地小学校で好きなところはどこですか?」
「はい、全校のみんなが仲良しのところです」「そう、ケンカをしてもすぐに仲直りするところです」いいねー、とっても。
「困っていると、みんなが助けてくれるところです」わあ、これも素晴らしい。
「先生方が勉強を教えてくれるところです」やっぱり勉強したいのね。分かりたいのね。
「一つ一つの部屋がみんな学校の役に立っているところです」おおっ!これは奥深い見解ですなあ。これを膨らませると面白くなるかも!
中には「校長先生です!」「そうです。校長先生がかっこいいとこです」こういう意見がそこそこありました。忖度?君たち、私は君たちの成績を付ける立場じゃないんだけどねえ・・・。でも、お世辞でも嬉しいなあ。どうもありがとう!!!

学校の役割やその機能、あるいはそこで学ぶ自分たちや教員たちについて改めて考えることで、学校には自分たちを見守るたくさんの人たちの思いがあることを知り,あたりまえだと思っていた学校生活の良さを発見し学校に誇りをもってほしい。それらの思いは意欲的に学校生活を送ろうとする原動力となるでしょう。児童一人一人が学校の一員であることの喜びや愛着を持つ,さらにはよりよい学校生活にしていこうとすることの大切さに気づかせていきたい、そんな思いが担任にはあったのです。
2年生のみんな。君たちを取り巻く人たちの思いを受け、健やかに育ってね。
私は、授業を参観しながら、そんな祈りにも似た思いを抱きました。

 

4月25日【6年】p4c第3弾!

築地小学校でのp4c第3弾は6年生!ついに来ましたね。満を持しての登場です!
テーマは「いじめ」。まずはこのテーマに沿って、対話したい問いを子どもたちが出し合ったところ、素晴らしい問いが並びました。それらを5つに分類したのが以下のものです。
 ① どうしていじめは起きてしまうのか?
 ② いじめをさせないためには、どうしたらいいか?
 ③ いじめはどこからどこまでか?(いじりといじめの違い)
 ④ 幸せとは何か?
 ⑤ どうしてぼくたちは生きているのか?
 * ④⑤は一見いじめとは関係ないようですが、いじめについて根本的なことにまで考え深めると、到達する境地なのでしょう。すごい!

上記の中で、同様の問いを出した子が一番多かったのは①なのですが、投票で選ばれたのは、③「いじめはどこからどこまでか?」でした。一番関心があり、一番他の子の意見を聞きたい問いということなのでしょう。

では、対話の様子を見ていきましょう。
「私は小さいとき、「いじめ」か「いじり」か分からない時がありました。それでこの問いでみんなと話し合いたいなと思ったのです」
「いじめといじりの違いなんだけれど、いじめは暴力で相手が嫌な思いになるものを指すと思います。一方、いじりは相手を嫌な気持ちにさせないから、やってもいいと思います」
「私もそう思います。本人が嫌な思いをしていればいじめ、嫌な思いをしていなければいじりって言っていいんじゃないかと思います。笑っていたりとか」


ここで私が問いかけます。
「ねえ、テレビを見ていると、芸人が相手をいじって笑わせることがあるよね。いじられた方も笑ってる。でも、あれって心から笑ってるんだと思う?」
「ぼくは嫌な思いと面白いというのと半分半分かな。いや、自分で面白いって思う方が多い気がする」
「芸人はいじられて笑いをとっている。自分で望んで芸人になったんだから・・・、嫌でやられているわけじゃない」
「うん。きっとテレビの週録の前とかに打ち合わせてやっているんだと思うよ。いじられ方とか、予め分かってる」
「でもさ、芸人でもやっていいことと悪いことがあると思う。いじる方がそういうつもりがなくても、相手が本当に嫌な思いをしてるなら、それはいじめ」
「からかわれていて、いい気持になるなんてことはない。言っている方も嫌な気持ちになってるかも。でも芸人で自分が望んで笑いをとるためにいじられているなら、話は別」


私が再度登場。
「芸人ならという条件は外そう。普段の生活でいじられている場合、嫌な思いをしているかどうかってどう見分けたらいい?笑っているように見えても、心の中では泣いていることもあると思う」
「いじられている内容で、ひどいいじりなら、それはいじめ」
「いじりかいじめかって判断するのは難しいみたい。いじってるだけのつもりでも、いじめになっちゃってることってある。人に話す前には、これはいじめになるのかどうか、よく考えなきゃだめだと思う」
と、ここでタイムアップ。
簡易の自己評価では、このp4cでは「よく考えた」「友だちの意見をよく聞いた」「対話によって自分の考えが深まったり広がったり、考え自体が変わったりした」のすべてに肯定的評価をした6年生はなんと全員!
子どもたちがじっくりじっくり考えた,約20分間でした。

さて、授業後のエピソードを一つ紹介します。
あるお子さんが私のところに来て話してくれたのです。
「校長先生、もし、いじられている人がいたら、ぼくはその人を心配して『大丈夫?』とかって声を掛けようかなって思ってたんです。でも、声とか掛けない方がいいんじゃないかなって思い始めたんです。逆に傷つけちゃうこともあるんじゃないかなと。だから相手に何か言う前には相手を傷つけないように考えて話そうって思うんです」
授業が終わっても問い続けるこの姿勢はホント素晴らしい!この対話が子どもたちにとって如何に対話するに値するものであったかが分かるエピソードです。
質の高い対話だと、問いについて考え続ける姿勢が育成されるのでしょうね。6年生のみんな、お見事。

4月25日【1年】耳の後ろの糸車

1年生。聞く態度が大変立派なことはこれまでも触れてきました。
ある日のエピソードをひとつ。授業終了まで、少し時間に余裕があったので、学習指導員が1年生にこんな話をしました。
「耳の後ろに見えない糸車があるの。この糸車、いいことをすると右耳の糸車がカランと1回、回るのです。逆に悪いことをすると左耳の糸車が1回カランと回るの。そうすると、死んだとき、右の糸車と左の糸車が回った回数が数えられて、どちらが多いかで死後の行き先が決まるのです」
息をのむようにして聞いていた1年生。学習指導員の話は1年生にもグッと来たようで、子どもたちは教師をじっと見つめてましたが、やがて「ぼく、いいことをする」「私もいいことをするよ。いい子になる」と口々につぶやいていました。
私が子どもの頃は、「悪いことをしたときに、周りに誰もいないと思っていたとしても、お天道様が見ていらっしゃるんだよ」と言われたものです。そう言えば、2年生の道徳の教科書にも「ののさん(お月様)が見ている」という教材があったっけ。
宇宙や自然の原理では説明できないものがあるとして、ドイツの哲学者 カントは,「我が上なる星空と、我が内なる道徳法則、我はこの二つに畏敬の念を抱いてやまない」と述べています。
道徳的実践意欲の土台となるものは、こうしたものが積み重なって育成されるものでもあるのでしょう。

 

4月24日【6年】交通安全 花看板づくり

もはや恒例となった花看板づくり。交通安全の願いを込めて、さらには世界各地の紛争等の早期終結を願って、今年も文字は「平和」とされました。
今回は午前中に中学生が摘んだチューリップの花を使って、6年生が文字を描きました。
何千本、何万本ものチューリップの花を使ったダイナミックな活動(実際に何本使ったかは分からないのです、多過ぎて)。体験させてもらった小学生にとって素敵な体験となりました。楽しい活動だったと見えて、スズメも見に来ましたね。
大々的にサポートしてくださった交通安全協会の方々に心から感謝いたします。また、応援に駆けつけてくださった学校運営協議会の委員の皆様など多くの方からもご支援いただきました。ありがとうございました。
花看板は校門付近に設置され、主にゴールデンウィーク期間中に道行く皆さん、ドライバーの方々に「平和」を呼びかけます。

それにしても完成した花看板。色合い鮮やかで素敵ですねー。

4月24日【1年】詩の暗唱

1年教室では黒板の前に子どもたちが並んでいました。そして自分の順番が来ると、担任の前で何やらそらんじています。
実はこれ、一人ずつ詩の暗唱をしていたのです。
1年生は並びながらも一生懸命覚えていましたよ。担任から合格が出ると嬉しそうです。
そういえば、私も子どもの頃、詩を暗唱したなあ。
祇園精舎の鐘の声諸行無常の響きあり沙羅双樹の花の色盛者必衰の理を表す(『平家物語』)
春はあけぼのやうやう白くなりゆく山際少し明かりて紫だちたる雲の細くたなびきたる(『枕草紙』)

おー!結構覚えているものだなあ、自分でもびっくり。覚えた内容がその後の人生にどう役立ったのかは定かではありませんが(ははははは)、詩を覚え、暗唱することによる教育的効果は高いと考えています。

ついでに、「第九十七条 この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである」(日本国憲法)。私この条文好きなのです、実は。

4月23日【3年】丁寧な板書は思考を助ける

3年生は算数の勉強中。

まず目を引くのが、丁寧な板書。担任が筆算のアルゴリズム(筆算を解く手順)を説明する際、子どもと対話しながら、随時板書に追記していくので、後で黒板を見ると、思考の仕方がたどれるようになっています。

これに伴って、子どもたちのノートも丁寧で、分かりやすい。

丁寧で構造的な教師の板書って、子どもの思考を助けるんですよね。

4月23日 1年生を迎える会

松の子スマイル委員会が中心となって企画運営した1年生を迎える会が開催されました。

1年生の自己紹介あり、2・3年生のダンスあり、ジェスチャークイズあり。とっても楽しい集会でした。1年生の自己紹介を聞く子たちの嬉しそうなこと。2年生以上の子どもたちは自分たちも楽しむことによって、この1年生を迎える会を盛り上げようとしていたのでしょうね。

1年生のみんな、楽しかったよねえ。学校には優しいお姉さん、お兄さんたちがたくさんいるから、安心して学校に来てね。

2年生以上のみんな、素敵な集会をありがとう。1年生、みんなニコニコだったよね。よかったね。

開会前の一コマ。1年生の椅子に座る6年生。ははははは。

4月23日【1年】最高の組み合わせ

1年生教室を覗くと、子どもたちが大好きな粘土を使った図工の真っただ中。

何を作っているの?と問うと、これまたこどもたちが大好きなごちそうなのだそうです。

粘土とごちそう。まさに最高の組み合わせじゃないですか!

黒板を見ると、子どもたちが好きなごちそう、粘土で作りたいごちそうが、たくさーん書かれていました。

どれどれ・・・。「ピザ」、「おにぎり」、「お寿司」、「パンケーキ」、「お刺身」、「ハンバーグ」、「お子様ランチ」、「スパゲティ」、「カレー」、「唐揚げ」、「ジュース」、「ドーナツ」、「オムライス」、「ポテト」、「パンケーキ」・・・あ、これはもう書いたか。などなど、もう書きだすだけでお腹いっぱいです。

嬉々として造形活動に没頭する1年生。こういう勉強って楽しくて、かつとっても大切な勉強なのです。

4月23日【4年】単純化して問う

4年生教室を覗くと、算数の学習をしているところでした。
黒板を見ると、次の課題が板書されています。
「0から9までの数字をすべて使ってできる一番大きな数は何でしょう?」
子どもたちは「う~ん。あ、分かった!簡単、簡単」などとつぶやきながら、答えをノートに書きこんでいました。
「はい。9876543210です!」と、これは難なくクリア。
ところが次の問題が難しい。
「0から9までの数字をすべて使ってできる一番小さな数な何でしょう?」
先程の問題に似ていますが、まさに似て非なるもの。結構難しいのです、こちらは。
しばらく考えていた我らが4年生。それぞれが答えを自分のノートに書いたものを集約すると、彼らが書いた答えは3つに大別されました。
 A 0987654321
 B 9876543210
 C 1098765432
さあ、面白くなってきました!
子どもたちがそれぞれ正しいと思う答えとそう考える理由を発表していきます。
「Aは数字の最初に『0』が付いているけれど、数字の最初に0が付くことはないから、Aは違います」。
「最初の『0』は読まないから、付ける意味がありません。だからこれは違います」。
似たような意見がいくつか出され、Aはまず排除されました。
正しいのはBかCか!
猛者が果敢にチャレンジ。
「『B1234567890』と『C1023456789』とでは、最後の2桁を比べると、Bは『90』、Cは『89』ですよね。Cの方が小さいから答えはCです」
ほうほう。よく考えましたね。
「私もCの方が小さいと思うんだけれど、理由は小さな位から比べるんじゃなくて、大きな位から比べなくちゃだめだから、大きな位を比べると、Bが『12』なのに対して、Cは『10』だから、Cの方が小さいです」
これらの意見を聞いて、頭の上に大きなクエスチョンマークが浮かんでいる子が何人もいますね。ちょっとよく分からないみたい。
担任が話し合いを焦点化します。「数の大小を比べる時って、大きな位の数で比べればいいの?それとも小さな数の位で比べればいいの?」
まさに、この時間のねらいに直結するところです。
「はい。ぼくは上の位から比べたらいいと思います。理由はよく分からないんだけれど・・・」
「うん。私もよく分からないんだけど上の位で比べるのがいいと思います」
直感としては正解なのですが、数学的思考力を鍛えるにはこれでは不十分。黒板の前で悩む子に寄り添い、一緒に悩んでやるお子さんも。
そこで担任が数値をごく簡単にして子どもたちに問いかけます。
「ねえ、みんな。『85』と『83』ではどちらが大きい?どの位を比べるの?」「じゃあ、『53』と『29』の場合は?」
子どもに問う際、「当該事象を単純化する」ことが有効な発問の一つとされています。数字が大きい場合には小さな数字に置き換えて、あるいはあまり関係のない特徴は考慮外におき単純化したモデルで考えるのです。
担任によるこれらの発問によって、子どもたちの理解は一気に進んだようです。
授業の最後には、子どもたちと担任との対話によって導き出された「まとめ」が板書されました。
毎日の授業は、このような理論に裏付けられた指導により進められています。

ちなみに最後の写真。ちょっとぼやけてますが、あるお子さんはノートに独自のキャラクターを描き、授業の記録において狂言回しの役割を担わせています。こういう遊び心って大事だと思うのです。グラフィックレコーディングという手法もこんな感じで絵や図形を用いながら講演会や対話なんかを記録していくんですよ。

4月22日 学校運営協議会

地域とともに歩む学校づくりのためには、学校運営協議会との連携が欠かせません。この日小中学校合同の学校運営協議会が開催されました。ここで学校運営協議会としての主な活動と研究テーマが決められました。

研究テーマは「ふるさとを愛し、仲間と協力して、たくましく自分の道を切り拓いていく子どもの育成」です。

このために行われる次の3つの重点活動を推進します。①小中合同あいさつ運動、②村松浜海岸清掃、③いじめ見逃しゼロスクール集会。

委員の方からの建設的なご意見をたくさん頂戴しました。みなさんの熱量を感じます。

学校だけが教育を行う時代ではありません。地域の皆様と学校とが連携することが極めて重要です。

委員の皆様、子どもたちのすこやかな成長のために、ご支援よろしくお願いいたします。

4月19日 学習参観→PTA総会→学級懇談会

この日は学習参観日。
1~6年生までの学習の様子をご参観いただきました。
多くの保護者様からお出でいただきました。ありがたいことです。
学習参観の後は、PTA総会。今年度のPTAが正式に動き出しました。校長として学校経営方針や学校いじめ防止本方針、虐待防止等についてもお話しさせていただきました。
そして、学級懇談会では各学級の学級経営方針や今の子どもたちの様子について担任からお話しさせていただきました。
保護者の皆様、子どもたちの様子、学校・学級経営について、いかがだったでしょうか。ご意見・ご感想をお寄せください。

 

4月19日【1年】自己紹介の練習

1年教室を覗くと、我らが1年生は自己紹介の練習中でした。
画用紙で作った大判の名刺には、大きく書かれた自分の名前と、好きなもの、がんばることがイラスト付きで丁寧に記載されています。
この名刺を示しながら、自己紹介をするわけです。
まずは隣同士で自己紹介。うまくできたら、隣の子から〇印のところに色を塗ってもらいます。
その後、いよいよ学級全体の前で、みんなに対して自己紹介します。
すらすら堂々と話せる子もいれば、満面の笑みで少し照れながら話す子もいます。黒板の前で自己紹介という大仕事を済ませたあるお子さんは、自分の席の前でスライディング。そして、「ああ、恥ずかしかったー」とニコニコ顔でつぶやいていました。ははははは。

おやおや、担任から指名されても席から離れないお子さんがいますね。
すると、あるお子さんが「〇〇さんは、きっと恥ずかしいんだよ」とつぶやきました。
この言葉を聞いたほかの1年生たちは、「○○さん、がんばれー」「○○さん、大丈夫だよ」などと口々に応援するようになったのです。
その後、件のお子さんもしっかりと自己紹介することができました。
互いを支え合う関係がすでに芽生えていて、見ていた私は嬉しくなりました。
優しいね、1年生のみんな!

 

4月18日 聴力検査、内科検診、読み聞かせ

この日、聴力検査と内科検診が行われました。
さらに5年生に向けた読み聞かせもあり、日々の教育活動は多くの方々からご協力いただくことで学校教育は充実させることができているのだなあと感じます。
併せて、この日6年生は全国学力学習状況調査(いわゆる「全国学力テスト」)にも挑みました。
写真は聴力検査中の3年生と、5年生への読み聞かせの様子です。

4月18日【4年】対話による詩の授業

築地小学校における2回目となるp4c(対話)の授業は、4年生の国語。
まどみちお作の『赤とんぼ』を対話で深めます。
こんな詩です。
つくつくほうしが / なくころになると、 / あの ゆうびんのマークが / きっと 知らせにきます。 / 金色の空から / もう秋ですよ・・・・・・って。
p4cは対話したい内容「問い」は子どもが設定します。
今回、子どもたちが設定した問いは「『ゆうびんマークが知らせにきます』ってどういう意味?」です。まさにこの詩のポイントとなる部分ですね。
この難解な詩に子どもたちは挑みます。どうなるのでしょうか?
では見ていきましょう。
とは言え、子どもたちにとっても難しいと見えて、なかなか手が挙がりません。みんなじっくり考えているのでしょう。
やがて、あるお子さんが発言しました。「何で赤とんぼって書かず、『ゆうびんマーク』って書いてあるのかなと思います」。
おー!問いに対して問いで返すー!すごい!
しかし、この発言はほかのお子さんたちには「???」のようです。
「それってどういうこと?」
「赤とんぼがどうして『ゆうびんマーク』なのかなって」
まだみんな???です。
そのうちに小声で話し合っていた二人のお子さんが、あっ!をひらめいたようで、発言しました。
「ほら、赤とんぼって羽根と胴体でゆうびんマークみたいでしょう?」
そこで私は補足のイラストを提示すると、ああっ!と一同なるほど納得。  


さらに「どうして郵便マークが赤とんぼだって分かったの?」という問い掛けに、「だって詩のタイトルが『赤とんぼ』でしょう」という回答に、ああっ!と一同なるほど納得
そんなやり取りの最中に、あるお子さんが発言。
「分かった!春夏秋冬って季節は変わるでしょう。夏が終わる頃に、つくつくほうしが『もう夏が終わりますよ』って鳴いて伝えて・・・、う~ん、パス」
考えがまとまらず、言いよどんだお子さんの発言を別の子が引き取ります。
「夏の終わりは蝉が鳴いて知らせて、で、その声を赤とんぼが聞いて、知らせに来たっていうことなんだよ」
対話前には、この詩全部の意味が分からないといったお子さんが少なからずいたのですが、対話をとおして詩の読解を進めた我らが4年生。
発言数は必ずしも多くはなかったのですが、じっくり考えながらこの謎解きp4cを解決することができました。
対話中は友だちの発言をしっかり聞こうとする姿勢が印象的だった4年生。今後更なる成長の予感がプンプンします!

4月17日【1年、3年】交通安全教室

この日、1年生と3年生は交通安全教室。

警察の方、交通安全協会などの方々がわざわざ学校にお出でくださり、子どもたちに指導してくださったのです。豪華ですね。

さて、1年生は安全な歩行の仕方について学びます。とは言え、「まず右足を出して、次に左足を出して、その次は・・・」なわけはなく、横断歩道の安全な渡り方などについての学習です。

一方、3年生は安全な自転車の乗り方について学びます。とは言え、ペダルの正しい漕ぎ方よりは、例えば前方に車が駐停車してあった場合の通行の仕方や自転車通行中の横断歩道の正しい渡り方などについての学習です。

全校のみんな、交通ルールを守って、交通事故に遭わないよう気を付けてね。

それにしても、交通安全教室で使われた信号や標識。私、これ見ただけでテンション上がるんですよね、なぜか。子どもたちも盛り上がった中で交通安全について学んだのかしら、ははははは。

 

 

 

4月16日【5年】探求の対話p4c!

5年生はこの日初めて探求の対話p4c(以下「p4c」)にチャレンジしました。

p4cとは対話の一つの手法です。

子ども自らが設定した問いについて、学級全員で対話するのです。

子どもたちに何について対話したいか尋ねると、問いが出るは出るはのオンパレード!

それも「なぜ戦争は起こるのか?」「なぜ人は差別してしまうのか?」「人はどうして死ぬのか?」「お金持ちに対してと、貧乏な人に対してとでは、どうして態度を変えてしまうのか?」「どうしてこの社会には競争があるのか?」「お金には何の価値があるのか?」などなど、社会学的、生物学的などあらゆる学問の根源的な問いばかり。ある意味哲学的な問いですね。

そうなのです。「p4c」とは“philosophy for children”の頭文字をとったもので、子どもの哲学対話と呼ばれることもあるのです。

さて、これらの問いの中で、子どもたちが選んだのは、「子どもの頃に道徳で学んだはずなのに、どうして大人は悪口を言うのか?」です!かー、厳しい問いが選ばれましたね。

 

では早速対話の様子を見てみましょう。

「お父さんが仕事で苦手な人の悪口を言うことがあるから、どうしてかなと」

「それは人間だからだよ。人間だから好きな人と苦手な人がいる」

「快適だからだと思う。悪口を言われることによって、悪いところを直してくれれば、嫌な人はいなくなって、世の中は快適になる」

「うん。人がそれぞれ嫌なところを直した結果、嫌な人がいなくなれば、住みやすい世界になる」

「でも、人には感情があるから仕方ないんじゃない?」

「私も〇〇さんに似ていて、人には好きな人もいれば苦手な人もいる。嫌いな人のことは陰口を叩いちゃう」

「一人じゃ面と向かって言えないことでも友だちと一緒なら言えるってことあるでしょう。こっそり味方をつくりたいんだと思う。それで一緒に言ってもらう」

「大人になると仕事上のストレスが増えるよね。だからそのはけ口として悪口を言っちゃう」

「そもそも人には悪口を言う脳みそがあるから」

「仕事上で悪口を言われる人は、仕事をしていないからじゃない?」

「私は、悪口を言う人って、その人のいいところを見ないで、悪いところだけ見ているからだと思う」

「うん。好きな人に対しては、その人のいいところしか見えなくて、苦手な人に対しては、その人の悪いところしか見えていないんだと思うよ」

「そう。ある意味、決めつけちゃってるのかも」

ここまで、なんと子どもたちだけで対話を回しているのです。

無駄口をたたいている子はいません。発言している子をみんなが凝視しているのです。すごい対話意欲です。

ここで私も発言。「ねえ、さっき『悪口を言うことによって世の中を快適にしている』という意見があったけれど、悪口を言うと快適になるのかな?」

「悪口を言った人はスッキリするから快適になるってことなんじゃないの?言われた人は嫌だろうけど」

「私も〇〇さんと同じで言った人はスッキリするかもしれない。だけど、言われた相手は傷つくから、それは嫌だなあ」

「確かに言った人はスッキリするかもしれないけれど・・・」

私が2度目の発言。「言われた人が言われたことが分からなければいいんじゃないの?誰も傷つかないよ」

「う~ん。でも誰かが、悪口を言われた人にばらすかも」

「私も〇〇さんと同じで、『悪口を言われてたよ』ってばらされたら、言われた人がかわいそう」

「私は悪口は言っちゃだめだと思う。でもモヤモヤする場合には、悪口を言ってもいいのかな。いや、やっぱり直してほしいところがあれば、信用できる人に相談したらいいんだと思う。『どうしたらあの人の悪いところが直るのだろうか』って」

ここでタイムアップ!

誰からも発言を否定されないというセーフティなルールのもと、子どもたちは本音で語り合い、悪口を言いたくなる心理的状況とそれを超える対応策にまで考えを及ばせました。

対話の問いを子どもたち自らが設定し、子どもたち自らが対話を回し、子どもたちが自ら考えを深めた、この15分間。子どもが主体的に学びを深めたこのp4c。

5年生恐るべし!これが彼らにとって初めてのp4cとは思えませんでした。

このようにp4cを積み重ねることによって、「ワンダー(知的好奇心)」が刺激され、「セーフティ(心理的安全性)」が醸成されることが期待されます。

この調子なら、すごいことになりそうですね。われらが5年生、お見事!

 

 

 

4月15日【1年】認められるということ

1年生は国語の勉強中。

教科書見開きページのイラストに何が描かれているか、子どもたちは発表しています。

子どもたちは盛んに手を挙げ、「カエルです」「恐竜です」などなど、発表していきます。

一人の子が発表するたびに、聞いていた子どもたちは「いいでーす!」の大合唱。

すると、発表した子は大勢の前で発表する緊張から解き放たれると同時に、認められた嬉しさで、満面の笑みを湛えています。

自分が、ほかの子どもたちから認められたということは、かくも嬉しいものなのですね。

ミソは教師ではなく、ほかの子どもたちから認められているということ。

この先の学校生活の中で、他の児童と協働的に活動していく機会はたくさんありますし、一人の子の発表をみんなで認める中で、学級の支持的雰囲気は醸成されていくのでしょうね。

自分の発言が他の子から認められたという体験は自己肯定感を上げることにつながり、さらに、お返しとばかりに友だちの発言を認めることによって、互いをケアし合う関係が構築されることになります。

この先の学校生活を送るうえでの、あらゆる土台が、1年生の今の時期に作られているのだなあと感じます。

 

 

4月15日【2年】図書室の使い方

2年生教室を覗くと、図書室の使い方について学習していました。

1年生の時に既に使っていたから知っているだろうなあと思うなかれ。

年度当初に改めて「図書室利用のきまり」を確認することで、しっかりと身に付くのです。

図書室のきまりについて担任が問うと、「はい。絵本はおうちに帰します」という発言。

「???」と思っていると、借りた本は元あった場所(「おうち」)にきちんと返しましょうということなのですね。

なるほど納得。

教室でルールを確認した後、実際に図書室で本を借りてみました。

本に親しみ、本好きな子に育ってほしいと思います。

 

4月15日 視力検査

この日、4~6年生の視力検査が行われました。

みんな神妙な顔つきで、検査を受けていました。

翌日は1~3年生です。

4月12日 地区子ども会

この日、子どもたちは地区ごとに分かれて、学校地区子ども会を行いました。

高学年の子たちを中心に、春休みに安全な過ごし方ができたかについて話し合い、反省するとともに、新1年生を迎え改めて通学班を確認するなどしました。

子どもたちが地域で過ごす時間は学校職員の目が届かない時間であるがゆえに、子どもたちが自治的に安全な過ごし方をする必要があります。

みんな、これからも交通事故等に遭わないように、安全に過ごしてね。

 

 

 

 

 

4月10日 後援会理事会、評議員会

築地小学校の教育活動を大々的に支援してくださっている後援会。

どれほど助けられていることかと思っています。

地域の方々のほとんどの方々から会員になっていただいているのです。

評議員は各地区の区長様方。

本当にありがたいことです。

会議では、私が校長として築地小学校の教育において構想していることをお話しすると、ご協力いただける旨ご了承いただくことができました。感謝感謝です!

地域とともに歩む学校実現に向け、今後も引き続きご協力いただけますようお願いいたします。

4月12日【2年】国語 常に叙述に立ち返る

2年教室を覗くと、国語の勉強中でした。

教材は『ふきのとう』。春を待ち焦がれる竹藪の植物や太陽の物語です。

教材文について学習する前に、担任はまず、ふきのとうについての基本的な知識を伝えます。

その後に担任は物語について少しずつ少しずつ問いかけながら、子どもたちの読解を促しました。

「これはいつの時期のお話ですか?」

「はい。春です」

こんな会話が教室で繰り広げられますが、そのたびに担任が子どもたちに次のように問います。

「それはどこから分かりますか?」「どうしてそう思うのですか?」

直感ではなく、自分の考えの理由をしっかりと意識することは、深い読み取りにつながります。

国語では、特に常に教材文の叙述に立ち返ることが重要になります。

低学年では文章の他にイラストを根拠にするのもありでしょう。

では、われらが2年生はどうでしょう。

担任に考えの根拠を問われると、「〇ページに書いてあります」「イラストで、雪がなくなっています」などとしっかりと根拠や理由についても話すことができていました。すばらしい。

少しずつ、少しずつ鍛えられている2年生です。

 

4月12日【1年】算数 おはじきを使って

1年教室を覗くと、算数の学習中でした。

教科書を広げ、算数セットを使いながら、1から10までの数の勉強です。

このページに「猿は何匹いるでしょう?」と問われると、まず、子どもたちは教科書の猿の上におはじきを置いていきます。

その後、おはじきを直線状に並び替えて数えるのです。

猿とおはじきを対応させ、あらためて数える、この方法。

頭の中で指さしながら、「1、2、3・・・」と数えれば簡単でよさそうなものですが、猿とおはじきを対応させながら数えるのは見落とし(数え落とし?)がないようにするだけでなく、この後に学ぶ、2つの数の大小を比べるときに大きな力を発揮する方法なのです。

1年生では数学の初歩を学びます。

そして、この時期だからこそ、じっくりと手間を掛けながら、学んでいく価値は高いと考えています。

(ま、小学校時代はいつもそうなのですけれどね。)

それにしても、学習中の1年生。担任の話を一言一句聞き逃さないよう、担任を凝視しながら話を聞いていますね。

ホントすばらしい!

 

 

 

 

 

4月12日【5年】学級目標はアクロスティックで

5年教室を覗くと、学級目標を設定している最中でした。

各グループごとに案を出し合って、最終的には学級全体で話し合っていました。

そして、選ばれた学級目標は、「優しくて 支え合う、下の子に優しい クラス」。

実はこれ仕掛けがあるのです。

一番最後の写真をご覧ください。

これ、アクロスティック(折句)になっているんですよー!

これは秀逸!

さらに、下級生への接し方についての心掛けにまで言及されていて、高学年としての自覚もばっちり!

5年生、やるなー。

4月11日 発育測定

発育測定が行われました。測定したのは身長と体重です。

この日は6年生、2年生、4年生。

写真2枚目は、廊下で自分の順番が来るのを待つ子どもたちです。

それぞれの子どもが自分なりの思い思いのスタイルで待っていますね。ははははは。

でも、みんな静かに待っているんですよ。

 

 

 

4月11日 NRT学力検査

NRT学力検査が行われました。

子どもたちは自分の力試しとばかり、一生懸命取り組んでいました。

なお,このNRTで検査できるのは,数多ある学力のうちのほんの一部分に過ぎません。
数値として測定できない学力もたくさんあります。
誠実さ,目標達成のための情熱と粘り強さ(グリッド),自己制御・コントロール,好奇心,批判的思考,楽観的に考える力,過去・現在・未来を関連づけて考える力(時間的展望),情動を賢く活用する力(情動知能),感情にうまく対処する力(感情調整),共感性,自尊感情,自分自身を受け入れて優しい気持ちを向ける力(セルフ・コンパッション),「今ここ」に注意を向けて受け入れる力(マインドフルネス),逆境をしなやかに生き延びる力(レジリエンス),日常生活のストレスに柔軟に対応する力(エゴ・レジリエンス)・・・。
これらいわゆる「非認知能力」も大切にしたい,大切にするべきであると考えています。
これらを育成する上では,仲間と対話しながら困難な課題を解決する活動が有効な方策の一つであると考えています。


※非認知能力
認知能力のような心理的機能ではないもの、思考や感情、行動について個々人がもつパターンのようなもの。子どもを取り巻く環境の産物というべきものである。教育や子育ての介入によって変化することが期待される。
非認知能力がもたらす結果としては、賃金や就労、労働経験年数、大学進学、健康管理、犯罪率などに大きく影響する。非認知能力が高いと、学歴、職歴、収入の多さ、各種のリスクテイキング能力、健康関連行動などにプラスの予測がされる。(参考文献:『非認知能力~概念・測定と教育の可能性~』小塩真司編著2021北大路書房)

4月10日【4年】ダンボール・ハウス

朝、4年教室の隣の部屋には、ダンボールが積み重ねられていました。

何に使うのかなあ?と思っていたら・・・。

じゃーん!4時間目に、4年生が図工でダンボールハウスをつくっていたのでした。

子どもたちはニコニコ顔で、頭をフル回転させて活動していました。

他の子どもたちと協力して作業する中で、様々なアイディアを出し合い、認め合いながら行った本活動。

年度当初、改めて学級づくりをするこの時期に、このような活動をする意義は大変大きいです。

ダイナミックな活動。これを子どもたちは全身で味わうんですよね。

とっても楽しんでいました。

結局1時間では到底終わらず、続きは翌週に持ち越しに。

で、昼休み。

なんと、子どもたちは自主的にダンボールハウスづくりに勤しんでいました。

おー、すごーい!

4月10日【1年】朝の支度

前日の入学式で立派な姿を見せてくれた1年生。

今日はどうかなと、朝教室を覗いてみると・・・、おお!みんなしっかりと朝の準備をしているではありませんか。

整然と座りながら担任ら教職員の指示をしっかりと聞き、朝の支度するこの姿。

頼もしいです。

すごいなあ、みんな。

 

 

 

4月10日【3年】言葉に着目して

3年は、国語で谷川俊太郎の『どきん』という詩で音読の学習をしていました。

冒頭はこんな感じです。

「さわってみようかなあ つるつる

 おしてみようかなあ ゆらゆら・・・」

担任は子どもたちに指示します。

「『かなあ』とかっていう表現があるよね。ほかにもこのような表現のところに印をつけてみよう。こういう表現だと、どんな感じがする?」

子どもたちの意識を細かな表現に向けさせ、人に話しかけているような表現であることを確認した後、さらに問いました。

「『つるつる』っていうのは例えばどんなもの?『ゆらゆら』っていうのは例えばどんなものが想像できる?」

子どもたちは時には周りの子と話し合いながら、つるつるしているものとして「おもち!」とか「頭!」「額!」などを、ゆらゆらしているものとして「カーテン」などを挙げていきました。

その他の表現も具体的に想像できるものを同様に挙げていきました。

ここまでやってから、漸く音読に入ります。

みんなで1回読んだ後で、担任は、今度は「つるつる」、「ゆらゆら」といった表現を動作化しながら音読するよう促しました。

すると子どもたちはなんとも楽しそうに音読を始めたのです。

これらのオノマトペを自由に表現することに面白みを感じたのでしょうね。

詩の内容を読み取り、表現にも着目し、さらには動作化をしながら、詩を味わい、友だちと楽しく表現活動した3年生。

担任の技が光る、スモールステップによる詩の読解、表現の授業でした。

よかったね、3年生のみんな。

ちなみに、最後の写真。

頭をかいているのは「えへへ」を動作化しているところです。

実際には頭をかいていないお子さんでも、それなりに照れているのでしょうね、ははははは。

 

4月9日 久しぶりの給食。どうだった?

入学式の後、2年生以上の子どもたちは給食を食べました。

今年度初めての給食に子どもたちは舌鼓。

ガチャガチャ、わいわいと騒がしい中で食べるのではなく、みんな黙々と喫食していました。さすが!

こうすることによって、よく味わって食べることができるでしょうし、食材になってくれた命に対しても感謝の念を持ちやすくもなるのだろうと思います。

ねえ、みんな。久しぶりの給食、どうだった?

おいしかったよねえ。

4月9日 入学式後の後片付け

入学式の準備をしてくれた5・6年生が後片付けもしてくれました。

何人ものお子さんがてきぱきと仕事をこなしてくれていて、頼もしさを感じました。

みんな、どうもありがとう!

4月9日 入学式

新入生がはりきって登校してきましたよー、入学式!

保護者様の他、市長様をはじめとしたご来賓の皆様をお迎えして、挙行しました。

肌寒い日だった上に、私の式辞など長かったにもかかわらず、子どもたちは椅子にしっかりと座っていることができました。

これは6歳、7歳の子どもたちにとっては大変なことなのです。

忍耐力や粘り強く課題解決を図ろうとする力の素地が身に付いているということなのでしょうね。

ご家庭の教育力や保育園の教育力の高さを感じます。

さらに、迎える側の在校生代表による歓迎の言葉も素晴らしかったです。

1年生のみんな、明日からもはりきってお出でー!

4月8日 入学式準備

翌日の入学式に向け、5・6年生が準備をしてくれました。

とにかくよく働く子どもたちですねえ、すばらしい。

5・6年生、ありがとう!

さあ、準備は万端!整いました。

あとは新1年生を待つばかりです。

4月8日 担任との出会い(学級活動)

始業式の後の学級活動。

担任からの自己紹介あり、隣に座っている子を紹介する他己紹介?あり、どんな学級をつくりたいか早くも意見を出し合っている学級あり・・・。

内容は様々でしたが、それぞれの学級で素敵な出会いが演出されていました。

 

4月8日 新任式・始業式

学校に子どもたちのにぎやかな声が戻ってきました。

春休みを終え、子ども同士、久しぶりの再会にテンションが上がるお子さんも。

さらに、子どもたちは、新任式で転入職員と新たに出会い、その後の学級活動では新担任と新たに出会いました。

さあ、新しいスタートを切る準備は整いました。

始業式では、校長講話として「4月は新たなチャレンジを始める全校の機会です。みなさんのチャレンジをすべての先生方は全力で応援します」と話しました。

子どもたちよ、自分の「ああなりたい」「こうなりたい」を叶えるために。みんなでがんばろう!

先生方もがんばるからね!

4月5日 みんな、待ってるよ!

始業式を月曜日に控え、各教室の準備もほぼ整いました。

月曜日には子どもたちの元気な声が戻ってくることでしょう。

今、それぞれの教室は、子どもたちが登校してくるのを静かに待っています。

もちろん教職員一同も首を長くして待っています。

ホントに2、3cm伸びてるかも!

子どもたちよ、また楽しみに学校に来てね。

皆さんに会えることを心待ちにしています。

4月4日 PTA三役会

新年度始まって間もない4月4日。

既にPTAは動き出しています。

この日の夜、新旧の三役が集まって、PTAの三役会が行われました。

主な議題はR6年度の予算案や役員選出方法など。

事務局からの提案をもとに侃々諤々の議論が繰り広げられました。

「役員の方にとっても魅力的な運営になるようにはどうしたらいいか?」

こういう根本的な課題について、三役の皆さんは真摯に向き合い、対話をされているのです。

互いの発言が響き合う、素晴らしい会議となりました。

親御さんがこれですもの、築地小学校の子どもたちはきっと素晴らしい学びを繰り広げるのだろうなあと嬉しくなりました。

この後、翌週の拡大運営委員会を経て、PTA総会でR6年度の活動について提案される予定です。

4月3日 春休みの職員研修②

4月3日、この日の職員研修は、子どもの命を救うがテーマです。

まずは、AED(自動体外式除細動器)の使い方。

AEDとは心停止の方を救命する装置です。築地小学校にはAEDが置いてあり、緊急事態が生じたときに滞りなく使うことができるよう、教職員は毎年繰り返し繰り返し研修をしているのです。

併せて、エピペンの研修も行いました。

エピペンとは、食物アレルギーなどでアナフィラキシーを起こした人に対して、症状を緩和し、ショックを防ぐ機器のことです。

講師は養護教諭。丁寧な指導で、教職員は緊急事態に対する技術を改めて確認することができました。

これらの機器は使わないに越したことがありませんが、常に備え、いざ使うべき時が来た際に迅速に行動することで、子どもたちの命を救うべく教職員は全力を尽くします。

4月2日 春休みの職員研修①

この日は、「確かな学力の育成」「心の教育の充実」「健康の体つくり」の三部会に分かれ、今年度の目標と具体的な取組について話し合いました。

子どもたちの成長に向け、職員一同、力を合わせ、知恵を出し合い、教育活動を進めていきます。