学校ブログ
3月11日【6年社会p4c】貧しい人、困っている人をなくしたい
6年生は社会科で環境問題をテーマにp4c。
子どもたちがみんなで話し合いたいテーマを出し合って投票で選びます。
投票する前には担任が「広がったり深まったりする問いを選ぼう」と投票の視点を示しました。
その結果、選ばれた問いは次のものでした。
「貧しい人、苦しんでいる人をなくすにはどうしたらいいか?」
おおー!世界中の人々が頭を悩ませている問題ですね。
子どもたちはこの問題にどう立ち向かっていくのでしょうか。
では対話を見ていきましょう。
「いま世界中に飢餓や貧困で苦しんでいる人がいるでしょう。そういう人をなくしたい」
「国同士が協力すればいいと思う」
「戦争とか今国々が協力しながらなんとかしたいとやっている」
「物価も高くなってるし、ますます貧しい人は暮らしにくくなっていると思う」
「中村哲さんはアフガニスタンで用水路を作るのに尽力した。そういうのって素晴らしいと思う」
「まずは地球温暖化を止めたい」
「みんなに訊きたいんだけど、貧しい人ってどんな状況にあるんだと思う?」
「食糧不足で、お金もなくて、暮らしていくのが大変なんだよ」
「都会ではホームレスの人がいて、ダンボールに寝泊まりしている。働けない」
「戦争や紛争地帯も大変」
「水がなくて、畑で農業をできない。そして教育も受けられない」
「貧しい人は金も家もない。自分の体以外何もない」
「貧しい人が貧しくならないためにどうしたらいいと思う?」
「寄付するなどしてお金をあげる。そうしたら食べ物を買える」
「でも用水路もなくちゃ、お金があってもダメなんじゃない?植物が育たない」
「子ども食堂ってあるでしょう。ああいう場所をもっと作ったらいいんじゃないかって思うの。みんなはどういう施設ができたらいいと思う?」
「シェアハウスがいいんじゃない?」
「困っていることを相談できる場所」
「私たちが使っている教科書って無償でしょう。税金で賄われている」
「とりあえずは眠れるところを提供しないと」
「そう。安心して過ごせる場所が必要だよね」
「食べ物を食べないと栄養が不足して体が不調をきたしてしまう」
「津波が来て家がなくなった人も困ってたと思う。苦しんでいた」
「教育を受けられて、そして信頼できる人に相談できる場所が大事」
「そういう総合的な役割を持った施設が大事なんだね」
「私たちに何ができる?」
「とりあえずは募金かなあ」
「教科書には、『380円で5000リットルの水をきれいにできる』って書いてある。
「少しのお金でも役に立てるんだね」
「募金したお金はどこに行くんだろうと思う。寄付しても、違う目的で使われちゃうことってないのかな」
ここまで子どもたちだけで対話を進めていました。素晴らしい。ホント素晴らしいよ、君たち!
途中で対話を深める問いがいくつか出されましたが、これらみんな子どもが出したんですよ。
卒業前にして、大きく成長した姿を彼らは見せてくれました。
私も少し話しました。
「今武力衝突が至る所で 起きている。戦争を止めさせようとして、様々な人たちが努力している。でも、ただ止めさせればいいのじゃなくて、どのように戦争を止めるのがいいのか、世界は考えている。そして、長く戦争が続いていた場所では、兵隊さんたちに武器を手放しなさいって言って武装解除させるだけじゃなくて、その後の生活保障まで1セットで行わないと、その後の幸せな生活は築けないんだ。私たちは何ができるかって問いを出した子がいたけれど、私もそう思ってる。これからも考えつづけていかなくてはならない問いだね」
以上、さすが6年生。自分たちで対話を回し、深めていきました。もう言うことなし!彼らの大きな成長が見られた対話となりました。お見事。
3月10日 グラウンドに戻ってきました
今まで雪で覆われていたグラウンド。この日は暖かく、グラウンドの雪もかなり溶けました。
すると昼休みには、サッカーに興じる子どもたちの姿が。ほかにも鉄棒や一輪車で遊ぶ子どもたちも。
グラウンドに子どもたちが戻ってきました。
春ですね。
3月7日【2年学級活動】お楽しみ会の計画
年度末。まとめの時期となりました。
ただ、まとめと言っても学習のまとめだけではありません。
2年教室を覗いてみると、1年間頑張ったご褒美なのでしょうか。子どもたちはお楽しみ会の計画を立てていました。
お楽しみ会は当日のみならず、計画する段階からもう楽しいのですね。子どもたち、みんな笑顔で話し合っています。
黒板には「おわらい」「なぞなぞ」「かけざんビンゴ」「たからさがし」と書いてありますね。ほかにも「だるまさんがころんだ」「ハンカチおとし」とも。どんなお楽しみ会になるのかな。
計画を立てるのも、子どもたちにとっては楽しく、そして重要な学びの機会となっています。
3月6日【子どもがつくる学校】頭の上の動物なぁんだ
3年生有志による企画運営「頭の上の動物なぁんだ」。もう完全に私の手を離れましたね。いちいち私がアドバイスしなくても彼らガンガンと動くんですもの。ほんと素晴らしい。
素晴らしいのは3年生有志の企画運営力だけではありません。6年生も大勢来てくれたんですよー。昼休みの委員会当番活動を終えて、息を切らしながらやってきた6年生も。ありがとうね。
こういう先輩の姿を、後輩たちはしっかりと見ているものです。感謝の気持ちとともに。
お陰で最初は少なかった参加者も、どんどん増えていきました。
回答者としてゲームに参加したかったんだけど、時間の関係でできなかったお子さんも。ごめんね。またやってもらえると嬉しいね。
3月5日【5年総合的な学習の時間p4c】松枯れを食い止めるために、私たちにできることはないか?
この前の週に、地域の方から地域が抱える問題についてご教示いただいた5年生。地域が抱える問題とは、ずばり「松枯れ」です。地域の方と担任が相談を重ねて、私もちょびっと加わって、この日の地域の方を交えたp4cが実現しました。
地域課題に子どもたちが気付き、地域の方と一緒に課題解決を図る。まさに当校の学校運営の2本柱「p4c(対話)」と「地域連携」を組み合わせた学習活動。この2本の柱が一つになった時に、その教育効果は相乗的に大きくなるだろうという期待と、地域の方の多大なるご協力によってこの日の対話の実現に至ったのです。
対話の前には地域のAさんから築地地域内の松枯れ問題に関してご講話をいただきました。昨年度に比べて、今年度は松枯れの量は10倍にもなっているとのこと。築地小学校のシンボルの一つである松も例外ではありません。すでに枯れている松が何本もあることも分かりました。
これを踏まえてp4cです。問いは子どもたちから出された「松の被害を食い止めるには?」。
では対話の様子を見ていきましょう。
「松が枯れてなくなっていったら悲しいよ」
「募金したり、植樹をしたらいいんじゃないかな?」
「消毒するのもいいんじゃない?」
「それでもお金がかかるよね。国や市からお金を出してもらえたらいいと思う」
「時々、ヘリコプターで薬を蒔いているね」
「ああ、防空控除ね」
「朝5時くらいからやってくれてるみたい」
「でも、あれはもう枯れてる松を蘇らせることはできないんだよね」
「なんで航空防除してるのに、松枯れは止まらないんだろう?」
「ヘリコプターから蒔かれた薬が届かない松があるのかな?」
「前に写真を見たけど、地域の企業の松は枯れていないけど、道路を挟んで向かい側の松はかなり枯れている。この違いは何だろう?」
教師「そうだよね。不思議だね。これは地域のAさんに訊いてみよう」
Aさん「地域の企業の敷地内の松は青々としているけど、それは予防注射をしているからなんだ。だから松枯れが広がらない。でもね、予防注射の薬って高いんだよ。一本4,000円から5,000円くらいはしちゃう」
一同「がーん!」
「どうしよう」
教師「君たちも前に見た写真(松が枯れ壊滅的な被害を被っている場所の松林の写真)なんだけど、何か気付くことない?」
「ああ、枯れた松にはピンクのテープが巻いてある。あれなんだろう?」
教師「これもAさんに訊いてみよう」
Aさん「これは森林組合とかがこの後切っちゃう松の目印なんだよ。被害がこれ以上広がらないように、枯れた松はすぐに切った方がいい」
「じゃあ、切った後の松はどうする?再利用とかできないのかな?」
「うん。文房具にするとか」
「木炭にするのは?」
「ああいいね。その木炭でバーベキューとかできそう」
Aさん「実際に木炭にしてバーベキューに使えるようにしているところもあるんだよ」
「額縁にするのもいいと思う」
「枯れた松があったところはどうする?」
「切った後は更地になるよね。公園にするとか」
「また植樹するのがいいよ」
「でもさ、せっかく植樹してもまた枯れちゃわない?」
「そうだなあ」
Aさん「松枯れに強い『にいがた千年松』っていう種類の松がある」
教師「Aさん、その苗、一本いくらなんですか?」
Aさん「一本315円くらいだよ」
一同、どよめき。
この後、子どもたちは植樹しよう。とりあえず、グラウンド脇の松林の中で枯れている松を切って、その後に植樹しよう」と話は決まりました。
地域課題を地域の方と一緒に対して解決するという一連の教育活動。素晴らしいと思います。
お忙しいところお出でくださったAさん。Aさんなくしては実現しえなかった教育活動です。本当にありがとうございました。お陰で5年生、いい勉強させていただきました。
実際に植樹するのは春になってからかな。行政や森林組合と交渉して、まずは苗を調達しないとね。
3月5日【6年理科p4c】人がいなくなったら、世界はどうなるのか?
6年生は理科で「人と環境」の学習中。なんと単元の学習計画は子どもが考えたんですよー、すごい。
さて、「人と空気」「人と水」「人と動植物」について自ら学んだことを踏まえて、この日のP4Cの問いは「人がいなくなったら、世界はどうなるのか?」です。当然、この問いも子どもたちが考えたのです。人間が環境破壊をしているということから生まれたこの問い。どんな対話になるのでしょうか?
対話のダイジェストは後日お知らせするにして、結論から申し上げると、「地球の未来は人の手に委ねられている」という考えに落ち着いたのです。すごいなあ。自らこの考えに到達するなんて。
ではどのようにして彼らはこの考えに辿り着いたのでしょうか。対話を追っていきましょう。ダイジェストですが。
「地球に住む生き物は互いに関わり合いながら生きている。もしも人間がいなくなったら生態系が崩れてダメになっちゃうんじゃないの?」
「そうだね。人間がいなくなったら困ったことになると思う」
「うん。今人間に飼育されている動物や栽培されている植物が困るよ」
「ほかにも人間がいなくなると困ることは多いと思う」
「山とか人間が手を入れないと荒れてしまう」
「でも人間が工場を操業することで環境に悪いことがある。大気汚染とか水質汚濁とか」
「でさ、生き物のパワーバランスが崩れちゃうよ」
「絶滅危惧種とかは人間が防いでいるのじゃないの」
「逆に人間がいないと動物が増えすぎて困るってこともあると思う。生態系が崩れて」
「ビルが管理されないと壊れて崩れてしまうように」
「人間がいないと、犬や猫とかの排せつ物の処理をすることができなくなっちゃう」
「そうなんだけど、人間がいなくなると自然にとってはいいんじゃないの。環境破壊とかされないから」
「あと、人間がいなくなれば酸素が吸われなくなって増え、二酸化炭素は減る。
「そうだね。結果的に地球温暖化は進まなくなる」
「このまま地球温暖化が進めば、温度が上がって、南極や北極の氷が解けちゃう」
「シロクマも困るよ」
「氷が溶けると海面が上昇するのって南極だっけ?北極だっけ?」
「南極じゃなかった?」
「海面が上昇すると陸地が少なくなって、動物は住処が少なくなるね」
「地割れが起きて、地震も多発するんじゃない?」
「動物の個体数に偏りが生じちゃうんだと思うよ」
「それに農業をする人間がいなくなると、食糧が不足して供給不足になる」
「浄水場ってあるでしょう、人間が管理している。水がきれいにならなくて汚れたままになるよ」
「でも、そもそも人間がいなければ水はそんなに汚れない。昔は浄水場なんてなくても、水はきれいだった」
教師「日本で人間がある日を境にいなくなっちゃったところがある」
「あ、東北地方」
教師「そうだね。原発事故で人間は避難したけど、動植物は残されたままになったところがある。そういうところではどうなったと思う?」
「う~ん。動物が殺し合いした?」
「確かに人間は自然環境に悪いことをしているかもしれない。でも、人間がいれば、悪い状態を直せるんだよ」
「地球温暖化を防ぐために、パリ協定が結ばれ、世界の人は直そうとしてる」
教師「君たちの対話を聞いていると、人間の不在は地球にとって、いいことも悪いこともあるってこと?」
「そう。地球の未来は人間の手に委ねられているんだ」
と、ここでタイムアップ。
いかがでしょうか。私はほとんど介入することなく、子どもたち主体でp4cは進んでいきました。
すごいなあ。君たちにはホント驚かせられるよ。お見事!
ちなみに最後の写真。p4cが終わってみんなが机椅子を片付け始めてもまだ、中央の3人は「振り返り」を書き続けていたんですよ。これもまた、すごいことです。
3月5日【地域連携】学校サポーターに感謝する会
築地小学校は地域連携が盛んな学校です。
生活科、総合的な学習の時間、クラブ活動、はたまたキャリア教育、さらには登下校での地域の方々の見守り、学校の美化活動等々で地域の方々と一緒になって教育活動を行っています。
この日の昼休み、そういったお世話になっている地域の方々を学校にお招きして、感謝の会を行いました。
感謝の言葉を申し上げ、プレゼントをお渡しし、感謝の気持ちを表しました。
築地小学校の学校経営方針は、①p4c(対話)と②地域連携の2本柱です。
今回お出でいただけた方はもちろんのこと、お呼びできなかった方をも含めて、地域の皆さま方には心から感謝申し上げたいと思います。
3月4日【子どもがつくる学校】「パフォーマンス大会」告知
出たー! パフォーマンス大会!
音楽で習った曲を披露するもよし!ピアノの演奏もよし!縄跳びもよし!ダンスもよし!なんでもよし!
私も出ていい?って訊いたら、「校長先生、3分以内ですよ、3分!」と言われました。むむむ、警戒しとるな、お主たち。ははははは。うそうそ。
企画運営は情報委員会。ポスターが貼り出されると、早速6年生の2チームが名乗りを上げてくれていました。
他にも「出ようかな?」って考えている子もいるそうですよ。
これはスター誕生の匂いがプンプンしますね!
3月4日【子どもがつくる学校】相談室を開きます!
ある日のある休み時間、ある場所で、5年生2人が何やら語り合っていました(話の内容は内緒)。聞き耳を立てていると、なるほどー!女子ってそうなのねと妙に納得。
これをこのまま放っておくのはもったいない。「ねえ、君たち。相談室やってみない?悩みがある人の相談に君たちが乗ってやるの。場所は校長室でよければ使ってね」。
2、3日後、件の2人が校長室にやってきて、「校長先生、私たち、相談室やりますっ!」と宣言し、早速ポスター作りに取り掛かりました。
そして完成したポスターが下の写真のものです。2枚ともとってもきれいな文字ですね。びっくり。これならひっきりなしに相談者が訪れそうですね。
ポスターを読むと、「内容は、恋愛のことや友だちのこと、その他でも大丈夫です」とのこと。わお💛頼りになるー!
私も相談に乗ってもらおうかなあ、うん、相談しよう。その時はよろしくお願いします<(_ _)>
開催日は3月10日(月)から14日(金)まで、20分間休みに校長室にて。なんと1週間ぶっ続けで相談室は開設されるみたいですよ。頼もしいぎかぎりです!
3月4日【子どもがつくる学校】給食ビンゴ
5・6年生が組織する委員会。それぞれの委員会では学校を運営するために欠かせない当番活動と、学校に潤いを与え、楽しくするための創造的な活動が行われます。
給食・ボランティア委員会では後者の活動として、「給食ビンゴ」なるものを行っていました。
一人一人に配られたビンゴカードを見せてもらうと、表が書かれてあり、毎日の欄に「手洗い」「よく噛んで食べる」「マスクを着ける」「黙食」「食器をきれいにする」のマナー等に関する5項目がランダムに並べてありますね。その日できた項目に〇を付け、1週間終わった時に〇が縦横斜めのどれかが5つ並ぶと、ビンゴ!となるってわけです。おー、面白そう!
これなら楽しみながら、マナーも身に付きそうですね。健康にもよさそうです。考えましたねー。
子どもと教師がともに創意工夫を凝らしながら行っている創造的な委員会活動。これももちろん「子どもがつくる学校」を具現化しているものと言えます。素晴らしいと思います。
3月3日【子どもがつくる学校】学校かくれんぼ
5年生有志が6年生卒業記念として、感謝の気持ちを表すために企画運営した「学校かくれんぼ」。
6年生全員が隠れ、5年生全員が探します。
6年生はあらかじめどこに隠れるか考えていたようで、学校かくれんぼが始まると、あっという間に校舎から姿を消しました。おまけに上手に隠れるものですから、制限時間の20分間内に、ついに隠れ通した6年生は3人!
ちなみに最後の2枚の写真。それぞれ6年生は1人ずつ隠れています。どこにいるかお分かりになりますか?すごいなあ、忍者になれるよ、君たち!ははははは。
企画運営して入れた5年生有志の子たち、参加してくれた全5・6年生に感謝。子どもたちの安全確保のために心を配ってくれた学校職員にも感謝を。
1~4年生は、「お兄さん、お姉さんたち、いいな~」って顔してましたよ。
3月3日【6年道徳p4c】「あんたのままのあんたでお出でよね」
6年生は担任不在のため、1時間目は私が授業。p4cで、懐かしの深夜ラジオのある日のラストを題材に深めます。
テーマはルッキズム。自分で「私は世界一のブスです」というリスナーの苦悩が綴られたはがきをMCの中島みゆきさんが紹介していました。
問いは決めず、感想発表から対話はスタート。
対話を進める中で、ラジオのリスナーからの手紙を受けての中島みゆきさんの一言「あんたのままのあんたで(コンサートには)お出でよね」に焦点は絞られていきました。
詳しくは紹介しませんが、子どもたちは主に以下について語りました。
「外見だけで人を判断しちゃダメ」
「金子みすゞさんの詩に『みんな違ってみんないい』っていう一節がある。人との違いを個性として自分で受け止めるのはいいことなんだなあって思う」
「このリスナーはこの後お化粧とかで可愛いって言われるかもしれないけれど、それはその人を褒めたことにはならないんじゃないかな」
「このリスナーは周りからの誹謗中傷に耐えてがんばっている。流されないでこれからもがんばってほしい」
「いじめられても復讐するんじゃなくて自分が変わろうとすることで、このリスナーは生きている」
「このリスナーは変わろうとしているのに、なんで中島みゆきさんは『あんたのままのあんたで』と言ったのだろう?」
「多分、中島みゆきさんはリスナーの心のことを言っていたのであって、外見は変わっても、その強い心は変えずに磨いていってほしいって気持ちなんじゃないかな」
「アプリとかで顔を加工できるのがあって、本当の顔は分からなくできる。みんなきれいになりたい、かっこよくなりたいって思ってると思う。それはそうなんだけどさ、人は見た目じゃなくて、性格とかその人全部で人間性っていうか判断されると思う」
さすが6年生。素晴らしい発言ですね。最後に私が中島みゆきさんの「♪ファイト」の歌詞を紹介して授業は終わりました。
♪たたかう君のうたを、たたかわない奴らが笑うだろう。ファイト。冷たい水の中を、ふるえながらのぼって行け
卒業目前の6年生のみんな。君たちの健闘を祈ります!
3月1日 学習参観
私出張で不在だったのですが、写真だけでもご覧ください。それぞれの子どもたちが学びの成果を発表できたのではないでしょうか。雰囲気をお感じください。
*最後の写真は、同日行われた胎内市内中学校再編説明会の写真です。
2月27日【子どもがつくる学校】ひな人形作り
2月上旬にある1年生が単身校長室にやって来ました。
「校長先生、私も昼休みに放送で『今度〇〇遊びをします』っていうのをやりたいのです」。
何と1年生が!
喜びを抑えきれず、満面の笑みで「おー!いいねー!で、何やりたいの?」と訊くと、「う~ん・・・」と考えはまだ固まっていない様子。
そのお子さんは、「来てくれた人には何かお土産になるようなものをあげたいの。それとね、時季に合ったものがいいと思うんです」と続け、しばらく考えた後で、「あっ!もうすぐひな祭りだから、ひな人形作りはどうかな?」と満面の笑みで応えてくれたのです。さらに、「校長先生、トイレットペーパーが必要なんです」とのこと。
みなさん、これ1年生ですよ、1年生。
私は嬉しくって嬉しくってたまりません。それと同時に、これは何とか成功させてやりたいと強く思ったのです。
しかし、トイレットペーパーねえ。そんなに大量にあるかな。
すると校長室で遊んでいたほかのお子さんが、「ぼくんちにトイレットペーパーあるよ。今使っているトイレットペーパーが切れたら持ってきてあげる」と助け舟。私は、「ありがとうね」と言いつつ、でもそれだけじゃあ足りないなあなどと思いながら、その日は退勤しました。
で、帰りにホームセンターに寄りました。で、見つけちゃうんだなあ、これが。トイレットペーパーの代わりになりそうな紙コップ!
2、3日後の朝、1年教室に、その紙コップとピンポン玉くらいの球状の発泡スチロールを携えて1年教室に入ると、件のお子さんを含めた数人の1年生が近寄ってきました。
「わー!校長先生、これなあに?」と言うので、「これね、ひな人形作りに使ったらどうかな?」と言うと、そのお子さんたちは大喜び。俄然盛り上がってきました!
その後、ポスターを書き、放送でも周知し・・・とガンガンと彼らは動いていきました。
で、この日がひな人形作りの本番。準備おさおさ怠りなしで大成功!なんてったって、6年生の有志がかなりサポートしてくれていましたからね。頼りになるなあ、6年生。ありがとう!
このイベントの後、数人のお子さんからひな人形を借り、ひな人形ズの写真撮影。
同じ作り方をしたはずなんだけれど、できあがったひな人形は、何とも個性豊かで素敵な面々となりました。
企画運営の1年生、みんな喜んでくれてよかったね。
6年生はじめサポートしてくれたみんな、どうもありがとう。
このイベントをやりたいって言いだした1年生にとっては、どんなイベントでも良かったのだろうと思います。一番やりたかったのは、他の学年の子がやっているような、全校の子どもたちに呼び掛けて、全校の子どもたちを動かし、そして喜んでもらうこと。思いが叶って、このお子さんの自己肯定感は爆上がりだったんじゃないでしょうか。
2月26日【6年国語p4c】海の命とは?
立松和平作の『海の命』。6年生の国語の教科書では定番となっていますが、なかなか難解な教材です。
難解だからこそ、みんなで対話する必要がある!で、それがまた楽しい!6年生、分かっとるねー。素晴らしい!
物語のタイトルとなっている『海の命』から、問いはやっぱり「海の命とは?」。
*なお、この対話は私が参観できなかったのですが、担任からメモをもらって記事にしています。読みにくいところはどうかご容赦を。
「物語の主人公の成長がわかるものじゃないかな」
「父を殺した大きいクエ(瀬の主)⇒海の命ではないか」
「太一は変化があったと思う」
「瀬の主が太一に影響を与えたと思う」
「海の命は、太一の父ではないか」
「魚とか全部まとめた命ではないか(魚やサンゴ礁とか)」
「235ページに千匹に一匹でいいんだとかいてあるよ」
「海が命なんじゃないかな。海の中でいろんな生きものの命があるから」
「237ページの与吉じいさも海に帰ったという文章があるけど、与吉じいさは、海の命になった?」
<どちらともいえない意見>
「与吉じいさは漁師(太一の父も)」
「漁師たちにとって海は命」
「土にかえったの海バージョンじゃないかな。海から見守る的な」
「でも、この文章は、太一が勝手に言っているよ」
<海の命になった意見>
「物語で太一が『海に帰りましたか』と言ってるから」
「漁師は、海にずっといる。海にいる時間が長いよ」
「海の方が、心が休まるんじゃないかな」
「クエ(瀬の主)が生きているのも、海の中だから海が命じゃないかな」
担任曰く「おもしろい対話でした」とのこと。
私、メモや板書の写真を読んだだけなのですが、対話の面白さがよーく分かりますよ。子どもたち、教科書片手に深ーく考えていたのでしょうね。お見事!
2月26日【6年生企画】在校生と遊ぼう(3年生)
6年生が企画運営するイベント「在校生と遊ぼう」。
6年生がすべての学年と日替わりで遊びます。
1年生と「ドッジボール」
2年生と「鬼ごっこ」
3年生と「増え鬼」
4年生と「だるまさんの一日」
5年生と「掃除リーダーとしての心構え」
おおおおおー!5年生とだけは、なんだか厳しい訓示とかたれるのでしょうか。ははははは。
在校生のみんな。6年生と遊んでもらって嬉しいね。5年生も訓示、楽しみだね。うふふ。
遊びでも真面目な話でも、卒業までにいい思い出がつくってくれるといいなと思います。
写真は3年生との増え鬼の様子です。
2月26日【全学級 学級活動】挨拶p4c
生活指導主任の鶴の一声で企画が実現した「挨拶p4c」。全学級で実施したのです。
この度、各学級で行ったp4cが、それぞれ画用紙一枚にまとめられ、児童玄関前に掲示されました。どんな対話がなされたかご想像ください。
素敵な挨拶が響く築地小学校、築地地区になるといいなあ。
2月26日【子どもがつくる学校】学校かくれんぼ
5年生有志3人が企画してくれた6年生に感謝するイベント『学校かくれんぼ』。
6年生が校舎内に隠れ、5年生が探します。
この前日、企画運営の5年生が6年教室に行って告知したところ、6年生は大喜びだったそう。
楽しみだねえ。私も!
実は安全確保のため、事前に私が職員会議で学校職員に周知し、了解を得ていたのです。
1~4年生のみんなは参加できなくて残念だけど、6年生に感謝するイベントだものね。4年生以下のみんな、目の前で6年生が隠れていても、知らんぷりするんだよ、うふふふふ。
開催日は3月3日(月)です!
2月25日【子どもがつくる学校】p4c大会
だいたいねえ、p4cって勉強ですよ、君たち。
それを「休み時間にもやりたい」として自ら企画運営するなんて!それも昼休みに。
「対話のオーナーシップ、ここに極まれり」って感じでしょうか。
私、校長として涙ちょちょぎれるほど嬉しいです。
1週間前くらいに廊下に設置された「問いの壁」。このp4c大会に参加したい子が、話し合いたいことを書いて貼ったものです。
どれどれ、どんな問いが貼られたのかな?いくつか見てみましょう。
・人間はどうして存在しているのか?
・どうして区別と差別が生まれるのか?
・なぜ学校に行かなきゃならないの?
・人は何のために生きているのか?
・人生とは何か?
・人が間違えたらなぜ責めるのか?
・なぜ恐竜は絶滅したのか?
・ネガティブ思考とは何か?
・法律って何のためにあるの?
・ドラえもんの主人公は、ドラえもんか?それとものび太か?・・・
大人が質問されても簡単には答えられない問いばかりが並びましたね。
この中から最多得票数を獲得した次の問いが、この昼休みのp4cの問いとなりました。
それは、「人が間違えたら、なぜ責めるのか?」です。おー!
これはなかなか骨のある問いですね。
この日の昼休み、p4c大会の会場に集まった子どもたちは、全部で30人くらい。対話好きの猛者が集まりました。
企画運営の子どもたちは、手際よく普段教室で使っているWRAITECのシートを絨毯に並べ、準備万端です。
ではいよいよ対話の開始。スタートは問いを出したお子さんからです。
「人が間違ったりすると、からかったり、必要以上に反応したりする人がいる。どうしてかなと思って。そういうのはよくないと思う」
「そうだよね。そういうのを止めさせるためには、あるいはそういうことをしないようにするにはどうしたらいいんだろう?」
おおっと!いきなり新たな問いが生まれましたよ。
「からかったりするんじゃなくて、褒める方がいい」
「うん。友だちが間違えたら笑うより、間違えてるよって教えてあげた方がいい」
「人間ってさ、完璧な人はいない」
「うん。それって本当にそう思う。1+1=2なんだけど、3って言っちゃう人だっていると思う」
「そうだよね。人は全員が完璧じゃない。いや却って失敗した方が頭がよくなると思うよ」
「失敗して当たり前なんだよね」
人の間違いを馬鹿にするのじゃなく、教えてあげたりする方がいいという意見が会場の大勢を占めたことが分かったところで、新たな視点が提出されます。
「人が失敗したときにからかったりするのは上下関係があるからなんじゃない?」
しかし、この問いは1・2年生には難しかったかな。この問いは宙に浮いたままとなります。
「間違えた人をからかうんじゃなくて、そういう人こそ慰めてあげたらいいんだと思うよ」
「そう!がんばって発言しているんだから、責めるのはよくない!」
「間違ったら次チャレンジしようって思えるように言ってあげたらいい」
「私もそう思う。人の間違いを責めちゃう子もいるよね。でもさ、そういう責めちゃう人にこそ優しくすればいいんだよって教えてあげたら、責めてた人も次は優しくなるかもね」
「間違いを正さないのはよくないとは思う。でも責めすぎるのはよくない」
ここで、先程中に浮いたままにされた問いが再び提出されます。
「やっぱり上下関係があるからなんじゃない?」
ところがこの問いかけも、スルーされてしまいます。今後の対話に期待しましょう。
「間違えた子には優しい言葉が必要」
「優しく教えたらいいと思う」
「失敗は誰にでもある」
「誰でも必ず失敗はある」
「みんながんばってる」
「私はね、失敗したとき、責められても気にしないようにしてるよ」
「責められる人は悲しいしね」
と、ここでタイムアップ。掃除の時間となりました。
最後に5年生のあるお子さんが「校長先生、評価してもいいですか?」というので「どうぞ」と答えると、そのお子さんは「今日のp4cでたくさん考えた人」などの設問を自ら設定し、参加者全員にこのp4cの自己評価を促していました。
このp4c、ホント子どもたちの主体性が爆発しましたね、すごいよ、君たち!
そして、発言に優しさあふれるp4cでほんわか温かい気持ちにもなりました。
築地小学校の子どもたちは優しいなあ。
今回参加してくれた子たちには、企画運営した子たちお手製のミニ・コミュニティ・ボールが配られました。様々な大きさ、色の中からお気に入りのものを探す目のキラキラしていること!今日、この素晴らしいp4cに参加したっていう証だものね。
みんなが掃除に行ったところで、企画運営の子たちが私のところに来て言いました。
「校長先生、またp4c大会、やりたいです!」
私また涙ちょちょぎれそうになっちゃうじゃないですかー。嬉しいよ、君たち。p4c好きなんだねえ。自分で企画運営するイベントをみんなに呼び掛けて開催するのも。
ぜひ、第2回目をやりたいね、君たち!
(でも、今年度中の昼休みは既に子どもたちの企画運営する組織的な自由遊びで埋まっちゃってるの。また、来年度ね💛
2月26日【5・2年体育】フラッグフットボール3
今回で3回目となるフラッグフットボール。子どもたち、ものすごく楽しんでいます。
走力など体育のみならず、作戦を立てるなど頭脳もフル活用して、ゲームに臨みます。
指導者の小川選手の素晴らしい指導力のお陰もあり、子どもたち、今回もフラッグフットボールを堪能しました。よかったね。
来年度もこのフラッグフットボール、他の学年でもたくさんできるといいなと考えています。