2024年10月の記事一覧

10月25日【4年音楽】感動の♪Belive

理科室で作業をしていると、4年担任が来ました。「これからここで合唱練習してもいいですか?」と言うのです。はいはいどうぞどうぞと答え、担任が歌いだすのを待っていると、「校長先生、歌うのは私じゃありませんよ、子どもたちですよ」。ははははは。そりゃあそうでしょうね。

しばらく待っていると、隣の音楽室から低音パートの子どもたちがやって来ました。現在、♪Belive(ビリーブ)の合唱の練習をしているようなのです。

担任の指揮のもと、低音パートの子どもたちが歌いだすと・・・もうびっくり!1音目から素晴らしい声量で、度肝を抜かれました。子どもたち気持ちを込めて歌っています。それを支えるピアノ伴奏も素晴らしい!私は目にたまる涙を抑えることができません。ハンカチを出して目頭を押さえていると、その姿を見た子どもたちはますます張り切って歌っているようです。

「低音の子どもたち、すごいものだなあ」と感嘆しつつ、隣の音楽室に行くと、高音パートの子どもたちが練習していました。こちらも低音パートの子どもたちに負けず劣らず、素晴らしい歌声を響かせています。

そして高音パートと低音パートが合流し、一緒になって歌うと、私もう号泣です。子どもたちの気持ちが歌詞に乗っています。

♪たとえば君が傷ついて
 くじけそうになった時は
 必ず僕がそばにいて
 ささえてあげるよ そのかたを

まさにこんな感じだよねえ、君たちは。

感動的な歌声に乗せる感動的な歌詞。

素敵な歌声をこれからも聞けることが嬉しいです!

10月24日【6年道徳】スマイル集会p4cの問い決めp4c①

11月1日の5限にスマイル集会が行われます。「いじめ」をテーマに縦割り班ごとにp4cをして考えを深めるのですが、ファシリテーターは我らが6年生ですっ!おー、やったー!ぱちぱちぱち音楽
と言うことで、6年生はこの前日p4cでどんな問いにするか、p4cで考えました。
問いを考える際の視点として、「様々な意見が出され、かつ対話によって深まったり発展することが期待できるようなもの」と教師が示しました。
ただ単にエイヤッとどれかに決めればいいというものではありません。対話の全体像を想定しながら問いを決めることが必要だとも話しました。
ではどんな対話になったのでしょうか。
例のごとく対話の内容が濃く、複雑なので、やっぱり概略のみお知らせします。


「ぼくは、『いじめる側が100%悪いのか?いじめられる方は悪くないか?』がいいと思います」
「道徳で学習したピエロとサムみたいな関係ってこと?」
「そうだね」
「私は『いじめが起きないためにどうしたらいいか?』がいいと思います。自分でも対話の参加者として意見を言いやすいからです」
「そうだね。『いじめをなくすためにはどうしたらいいか?』もいいんじゃない?」
「私は『どうしていじめをしてしまうのだろう?』っていう問いがいいと思います。いじめをなくすのも大事だけど、その前にいじめが起きないようにするのが大切だと思うから」
「うん。その問いなら意見は出にくいかもしれないけれど、対話は深まると思う」
「そうそう。いじめ対策もできるようになるんじゃない?」


「いじめられる側に悪いところはないの?」
「顔が不細工だからっていじめるのはダメだよね」
「その人の性格が悪いからっていじめるのは?」
「例えば、その人から嫌なことをされた時、正当防衛としていじめるのはいいのかも」
「いじめる側が100%悪いのかなあ。五分五分なんじゃない?どっちも悪い」
「前にいじめられた側が仕返しのために、その人をいじめるのは?」
「う~ん。もういじめは収まったんだから、もうやり返さなくてもいいと思う。やり返したら、やり返された側も仕返しのためにいじめをすることになっちゃう。そうなったら永遠に続いちゃう。だからさ、もう終わったことはいいんだよ。そうしないと問題が大きくなって、学校全体の問題になっちゃうよ」
「先生がいじめを止めるとき、いじめている側だけを一方的に叱っちゃだめだと思う。いじめられた側も前にいじめている側をいじめてるんだから。先生両方の意見を聞くべきだと思うな」
「そうだなあ。たとえその人の性格が悪くても、いじめるのは違うと思う」


「じゃあ、どうすればいいの?」
「口で注意するけど、それでも直らなかったら・・・もうね、あきらめる」
「あきらめるのはなあ。先生とか親に言うべきだと思う」
「何十回も注意して、それでも直らなかったら?」
「あきらめるしかない」
「あきらめるって?」
「しばらくそのままにしておくってこと。そのうちいい対策が見つかるよ」
「性格が悪いってことが当たり前だと思うしかない」
「口で言っても直らなければ、いじめられているって実感してもらって、自分のどこが悪かったんだろうって反省してもらう」

この後、子どもたちが発言するのを踏まえると、どうやら「いじめる側は100%悪い。でもいじめられる側だって、100%悪くないってことはない」という考えのようです。
ここでタイムアップ!
11月1日のスマイル集会、いったいどうなっちゃうの!?


➡ To be continued!

10月25日【6年道徳】スマイル集会p4cの問い決めp4c②

前日のp4cでは「いじめはいじめられる方にも悪いところがある」という考えが大勢を占めました。
そりゃあねえ、私も教師の端くれです。このままでは終われません!
で、その翌日。1限から続きのp4cです。
私も頭を一晩冷やして、子どもたちに考えを対話で確認した上で、このp4cの問いは私が設定しました。
「『相手に悪いところがあれば、いじめて直させる』について、どう思うか?」
どうなったのでしょうか!

「相手がいじめをするような悪い人だからって、自分でもいじめをしたら自分も悪くなっちゃう。いじめた方も悪いんだよ」
「いじめた方だって、自分のためにならない」
「そうだね。いじめるより、口で注意した方が早い」
「それで直らなかったら?」
「だめなら、先生とか大人に言う。それでもだめだったら自分の周りの人とかと協力してみんなで注意する」
「なんかさあ、それもいじめっぽくない?」
「う~ん」
「そもそもさ、いじめて直させるって考えはよくないと思う」
「うんうん。いじめられた人はもっと悪くなっちゃうかも」
「いじめられて、よくなる人はいない!」
「理由はどうであっても、いじめるって相手のためにならないんだよ」
「もう、どうしても合わないって人がいたら、近づかないようにするしかない」
「でもさ、話しかけられたら?」
「そうだなあ。答えるよ。無視はしない」
「いじめは絶対にダメなの?ぜっっったいにダメなの?」
この教師の問い掛けに対し、9割方が挙手で「いじめは絶対にダメ」という考えを示しました。
「誰でも悪いところはある。悪いということでいじめられてたら、みんないじめられることになっちゃう。だからいじめは相手に悪いところがあっても、絶対にやっちゃダメなんだよ」おおおおおー!か、感動です!
「でもなあ、やっぱり理由によっては許されるいじめもあると思う。相手に悪いところがあって、言っても直らなければいじめるのもいいと思う。基本的にはダメだけれどね」
ここで教師が発言!
「いじめは、いじめられた人を死に追いやってしまうこともある。死ななくても、後々まで心に大きな傷を与える行為なんだ。日本の毎年の自殺者数は3万人(2003年統計による。2022年は2万1,881人)」
「えー!」「そんなに多いの!?」
「若者の自殺の原因の1位は自殺だそうです」
一同沈黙・・・。
「私の一参加者としての考えを話すね。ホンの小さなミスでいじめられるなら、わずかなミスでもできないってことになっちゃって、ものすごいストレスの下で生活しなくちゃならなくなっちゃう。そんな生活にセーフティはないよね。ものすごく苦しい社会になっちゃうんだ。そんな生活、そんな社会ってどう?」

この後、スマイル集会でp4cをファシリテートする際に留意すべきことを話しました。
p4cの振り返りでは「このp4cでよく考えた人?」「このp4cで自分の考えが変わったり、広がったり、深まったりした人?」「スマイル集会でp4cのファシリテート、がんばってみたいと思う人?」この3つの問いに多くの子どもたちが肯定の挙手をしました。
理由の如何に関わらず、暴力はやってはならない。それを前提にした上で、では目的を達成するためにどのように対応したらいいのかを考える。このような考え方や理念・思想のもとになるような、この時間のp4c。
さあ、子どもたちはスマイル集会でどんなファシリテートをするのでしょうか!乞うご期待!!!!!

10月24日【3年算数】2メートルを4等分したら、4分の1メートル?

3年生5限は算数。ほかの学年の子どもたちはすべて下校した後で、3年生だけが残ってお勉強です。というのは、3年生のこの授業は教育委員会や築地中学校の方々に公開されるためなんです。
子どもたち緊張しているだろうなあと教室を覗くと・・・あにはからんや、子どもたちは大勢の方々に自分たちの学ぶ姿を見てもらうのを楽しみにしていたような感じです。
教室内で子どもたちを取り囲むようにして立っている人たちを見て、子どもたちは満面の笑み。「1,2,3・・・」と数え、「わあ、19人もいるー!」とさらに嬉しそうです。

さて、授業。分数の概念を学ぶとっても大事な時間です。
「私ね、校長先生にお願いされたのです。2メートルのテープのうち、4分の1メートルだけくださいって」。授業の冒頭、担任が切り出します。
そう頼まれると、3年生は嫌って言えないんだよなあ。なんて素敵な子どもたち!
2mのテープを渡されると、早速実際にテープを切り始めます。
ところが、切り取られたテープは、どの班も50cmです。子どもたちは、「2mの4分の1だから・・・」とテープを4等分して、「はい、切り取りました」と50cmのテープを掲げているのです。あれれ?


学級全体で意見交流し、班でも意見交流しながら、この謎を解決していきます。
「でもさ、ここからここまでが4分の1だとしたら・・・」とテープ全体の4分の1の部分を指し示し、「全体で4分の4メートルってこと?」
さあ、ここから子どもたちの頭はフル回転です。「あれれ、おかしいよなあ。4分の4は1だから、ここは1mってことになるの?でも実際は2mだよねえ」そんな声が聞こえてきそうです。
グループ学習によって、ああだこうだ言いながら、4分の1メートルはいったいどこなのか、子どもたちは探求していきます。途中で教室掲示を見て、既習事項を思い起こしながら課題解決する子もいますね。
分数には、「量分数」と「分割分数」という2つの意味があるという概念を獲得するのがこの授業のねらいだったのです。
3年生はグループで対話をする中で、考えを力説していた子が友だちからの指摘を受けて「あれ?」と思わずつぶやいたり、友だちの説明を聞いて「あ”~~~~~~~!」と気付きうなったり。子ども同士のセーフティ(心理的安全性)が溢れているからこその温かな対話が繰り広げられていました。
とってもいい雰囲気。参観されていらっしゃった方々から高く評価された、不思議と驚きと気付きのある授業でした。
3年生のみんな、いい勉強してるねえ。この調子でがんばってね。
ひとつ追加でご紹介。対話の最中、ライテック(WRAITEC)カードが手元に置かれいたのですよ。p4cじゃなくても、自分たちで対話を深める術を君たちは獲得しつつあるね。

10月24日【6年総合的な学習の時間】BSNアナウンサーがお出でになりました!

この日、6年生は新潟放送のCSR推進部長の高橋紀子様とアナウンサーの工藤淳之介様に出前授業をしていただきました。
予めお送りしていた子どもたちからの質問にお答えいただきながら、アナウンサーの仕事や仕事をなさる上でのお心がけや心情等をお話くださいました。


「どうしたら上手に音読できますか?」という質問には、「声を遠くにポーンと飛ばすイメージで発声するといいですよ」「滑舌をよくするには、音の母音をはっきり発声するといいですね。例えば『築地』なら『ううい』というように」とお話しくださいました。「ただ、うまく話せないとしても、技術よりも伝えようという気持ちが大切」ともおっしゃいました。
その上で、工藤様が子どもたちが普段使用している国語の教科書の一説を朗読されると、おおおおおー!すごーい!まるでテレビでアナウンサーがしゃべるみたいだー!!と言うかアナウンサーだし。ははははは。

番組制作には多くの方々が携わっていらっしゃること、私たちが見るのはわずかその一部分だけであることもお話しになりました。その上で「番組制作はチームプレーによって行われています」という言葉になるほど納得の6年生。
大切にしていることは『いつも心にアンテナを張っていること』。
「この仕事は取材のために様々な土地に行き、様々な人やものと出会うことが楽しい。それをつたえたいと思いますし、やりがいでもある。興味ないことはありません。何にでも興味をもっていきたいです」
「私は学生時代に放送部に所属していたのです。それがとても楽しかった。だからこのことを仕事にしたいと思ったのです」
「『アナウンサーになって変わったこと』?私はむしろ変わらないように心がけています。初心忘れるべからず。私は学生の頃、絶対にアナウンサーになりたいという思いでやってきた。その気持ちは今でも変わりません」
子どもたちと対話しながらのお話でした。45分間があっという間。さすがプロだなあと思わずにいられませんでした。

最後に子どもたちからの飛び入りの質問。「休みの日に外出する時には、変装しますか?」ははははは。そうだねえ、私も興味ある。どうお答えになったのでしょう。
「私は変装はしませんが、変装というか帽子をかぶる程度のことをしているアナウンサーはいますね」
そうなんですねえ。
ありがとうございました。素晴らしいキャリア教育になりました。子どもたちも私も勉強になりました!

10月24日【2年学級活動】キッズジョブ礼状書き

2年教室を覗くと、子どもたちは黒板に貼ってある写真をああだこうだ言いながら友だちと一緒に見たり、用紙に向かってじっくり考えながら手紙を書いていました。

貼ってあった写真は先日大盛況のうちに幕を閉じたついじわくわくキッズジョブの様子を撮影したものです。写真を見たことで子どもたちは改めて、その時に感じたことを思い起こすことができたようです。

そしてその思いを持ちながら、キッズジョブでブースを出してくださった方々に礼状を書いていたというわけです。

教えてもらいながら、仕事の一端を体験できた喜び、家でも試しにやってみたことなどが書き綴られていました。

礼状を書くという行為は、活動を改めて振り返り、それが自分の中でどう捉えられているのか、自分自身を見つめる行為にもつながるものなのですね。

楽しく充実した体験ができてよかったね、みんな。

 

 

 

 

10月23日【6年図工】将来の夢

6年生は図工で将来の夢を実現している自分を人形で表現する活動に勤しんでいます。

パティシエやピザ屋さんなど子どもたちの夢は多岐に渡ります。

みんなの「ああなりたい」「こうなりたい」が実現できるといいですね。

10月22日【3年国語】いつも手元にWRAITEC

p4cで対話を深めるために使うWRAITEC(ライテック)。探求を深めるキーワードとでも言えばいいのでしょうか。

例えば、「それってどういうこと?」(発言の意味を問う)、「なぜそう考えるの?」(発言の理由を問う)、「それって当たり前のことなの?」(発言内容の前提を問う)、「もしそうだとしたら、〇〇になる?」(推論・連想に目を向ける)、「本当に?そうじゃない場合はある?」(真偽を問う)、「例えば?」(例を示すよう促す)、「でも、そうじゃない場合もあるんじゃないの?」(反例を示す)などが挙げられます。

これらは探求するために有効に作用する発言例とその視点を示したものです。

さて、3年生がp4cをやっているところを覗くと、このライテックを大きな紙や小さなカードに印刷して、子どもたちが発言する際に参考にできるよう工夫されていることに気が付きます。

3年生はこれらライテックを上手に使いながら、対話を深めていく様子が見られます。

なんと、この間なんて、p4cじゃない時、例えばグループ学習などの時にも、このライテックカードを使って話し合ったりしているのです。国語でも使っていたわよ💛

3年生はこのようにしてどんどん対話のエキスパートになっていくのねえ。すごいなあ。

10月22日 階段のライテック(いつも足元にもライテック)

3年生が授業で手元に置いているライテック(WRAITEC)のカード。

いいアイディアだなあと思い、階段にも貼っちゃいました。

1段上るごとにライテックを意識して、覚えることで、対話が子どもたちだけでどんどん深められるといいなあと思います。

これで大人の階段も上れちゃうかな?うふふ。

10月22日【5年総合的な学習の時間p4c】企業理念

先日、胎内米粉フェスタで米粉クッキーを販売した我らが5年生。これまでの商品開発から販売の工夫等について、改めてp4cで振り返ります。子どもたちが設定した問いは「米粉フェスタの反省点は?」です。う~ん、すごい。教員が設定した問いみたいですねえ。
では、早速対話を見ていきましょう。とは言え、対話が高速で回転し、問いもみるみる変わっていったので、私記録することができませんでした。いつものことながらすみません。板書を基に発言を、脳をフル回転させながら思い出し思い出しして再構成しましたのでご覧ください。

さて、対話は反省を踏まえて、そこから学んだことについて紹介し合うことから始まりました。
「商売の難しさを感じました」
「パンフレットやチラシの作成など準備は大変でした」
「当日お客さんを以下に呼び込むか、簡単に考えてはいたんだけれど、うまくできたのかな?」
「売れなかったら大変だし」
「商品の説明をするのも苦労しました」
「お客さんにどうしたら興味をもってもらえるか考えたんだけどねえ」
「あとね、商売の楽しさも感じました」
「うん、そうだね。ただ、商売がいかに大変なのかが分かりました」
「やるべきことが思いのほか多くて、他に何やらなくちゃならないんだろうって思いながら準備してました」

「がんばったことは何だろう?」
「私はチラシを工夫して作りました」
「動画を作るのも大変だったね。当日お客さんが結構見てくれていたから嬉しかったけれど」

「やってみて、よかったことってなあに?」
「チラシ作りは同じグループの人と協力できました」
「あと、呼び込み!大きな声を出したんだけど、最初は恥ずかしかったなあ」
「でも、だから当日販売の100個はすぐに売れきれちゃったんじゃない」

「逆にもっとやればよかったことは?」
「パンフレットやチラシを渡すときに声がけするのをもっと上手にできたらよかった」
「動画はよかったと思うんだけど、音をもっと大きくできたら、もっとよかった」
「準備しているとき、みんなわいわいがやがやしすぎていて、うるさかったよ」
「パンフレット作りはぎりぎりになっちゃった。手分けすればよかったな」
「うん。協力すればね」

「会場で販売した人に訊きたいんだけど、会場の雰囲気はどうだった?」
「う~んとね。盛り上がってたよ」
「とにかく人が多かった」
「私は始めは1個200円って高いと思われるかもって。でも、クッキーを手に取ったお客さんたちはそんなことなくて、みんな嬉しそうだったよ」
「どうしてこれほどたくさん売れたんだろうねえ。バカ売れって感じで」
「こういうクッキーを作ろうって考えたのが、5年生だからなんじゃないかな?」
「クッキーの見た目もよかったと思う」
「ぼくたちの頑張りが伝わったんだと思うよ」

「子どもが作れば売れるってことはさ、大人にならない方がいいんじゃない?でもそんなことはない。じゃあ、大人は売る時にはどんな工夫をしているんだろう?」
「誰でも使える商品にしようとか」
「人に喜んでもらえる商品にしようとうか」
「買う人に合った商品っていうのも大事だと思う」
「私たちが大人になったら地産地消で売り出せばいいと思う。今回もまあ地産地消だけど」
「大人は割引をしてるんじゃない?」
「そうだね。あと賞味期限が迫っているものを安くする」
「訳あり野菜とかも」
「割引ばっかりしていると商売として成り立たないから、曜日を決めて割引をする」

教師は対話を深めるために発言します。
「今回の一連の体験を今後に生かすためにはどうしたらいいんだろう?」
「今回様々なことが分かったからそれら反省点を生かすようにしたらいい」
ここで私も発言。
「以前は消費者が買い物をするときには、『安くて質のいいものの方がいい』って思って購入していたんだろうけど、最近は変わってきている。その商品にどれほどの付加価値があるかってことも考慮されるようになっている。企業も企業理念などにどのように社会に貢献するかを示していることもある。君たちがまた商品を売るとしたら、どんな付加価値を付ける?何のために商品を売ることにする?」
「私は地産地消を進めることによって、地域の活性化に繋げられるようにしたいです」
「うん、地産地消」
「収益で木を植えるようにして環境のためにいいことをしたい」
「生活で困っている人、苦しんでいる人のためになるような使い方ができたらいい」
「戦争で苦しんでいる人たちのためにも使いたいなあ」
「犬や猫などのペットや殺処分される動物ためのためにも」
「様々な募金ってあるよね。それに協力したい」
「苦しんでいる人々のため」
「自然環境のため」
「災害で被害に遭った方のため」
「海外を含めて、困っている人たちのために」

教師がさらに発言。
「今回活動したことは、今後どんな場面で生かすことができそう?」
「人と関わるときに生かせると思います」

以上、2時間目と3時間目をたっぷり使ったp4c。
2時間目のp4cが終わった時に担任が「3時間目もp4c続けま~す」と宣言すると、小さな声でガッツポーズしながら「やったー!」という声が聞こえました。
充実した体験活動だったからこそ、p4cによる振り返りも充実したんだろうと思います。
君たちが作った体験とp4c。
5年生のみんな、いい学びをつくることができてよかったね。