学校ブログ

9月17日【3年学級活動p4c】挨拶は気持ちが大事

さあ、3年生のp4c。2学期になって本格的にp4cを始めた3年生ですが、回を重ねるにつれ、どんどん慣れていって、急成長しています。
この時間は学級活動で、テーマは「挨拶」。
どんな対話になったのかな。では見ていきましょう。
なお、この時間、子どもたちは「WRAITEC(ライテック)」と呼ばれる思考のツール(「どうしてそう思うの?」「それって本当?」「例えば?」などの発言例)を時に駆使しながら自分たちで対話を深めようとしていました。

「もし、挨拶しても無視されたらどうしたらいいかって思うの」
「無視されたら、嫌だよねえ」
「うん。挨拶したくなくなっちゃう」
「そういうことってよくあるの?」(WRAITECの一つ)
「そういうことがよくあるなら、誰も挨拶したくなくなっちゃうよねえ」(WRAITECの一つ)
子どもたちは早速WRAITECを使って対話を深めようとしています。素晴らしい!
「そんなときは、挨拶を返してくれるまであいさつし続ける」
「ねえ、そもそもどうして挨拶するの?」
おおー!これはそもそもを尋ねる発言。謂わばクリティカル・シンキング(批判的思考)ですね。恐るべし3年生!
「私ね、前に挨拶を返してもらえなかったことがあって、とっても悔しかったの。挨拶って返した方がいいと思うよ」
「挨拶を返してくれないのは、もしかして聞こえなかったかもしれないよ」

ここで教師が介入。
「ねえ。挨拶を返せなかったことがある人は、どれくらいいるの?ちょっと手を挙げてみて」
すると半数くらいの子が挙手しました。
さらに教師が問います。
「挨拶を返せなかったのはどうしてなの?」
「私はどう返したらいいか分からなかったんです」複数の子が同様の意見でした。
「私は挨拶だけじゃなくて、大勢の人の前で話すのがそもそも苦手なんです」
「そう。恥ずかしい」こちらも複数の子が同様の発言をしました。
「ぼくは自分から挨拶するのはいいけれど、挨拶されてそれを返すのが恥ずかしいんだ」児童心理って複雑ですねえ。
「挨拶を返すにも、心の準備が必要なんだよ」ああ、なるほどね。
「ぼくも一人二人ならいいけれど、大勢の前で話すのは苦手だなあ」
「あと、知らない人に挨拶するのも恥ずかしい」
「そんなときは、自分一人でやろうとするのじゃなくて、友だちと一緒に挨拶すればいいんじゃない?」
おおー!協働作業としての挨拶ですね。
「恥ずかしいって気持ちをなくすにはどうしたらいいんだろう。みんなどう思う?」
「普段から友だちと仲よくしていればいいんじゃない?仲のいい友だちには恥ずかしいって思わない」
「挨拶するぞっていう気持ちを強く持てばいい」
「挨拶する相手を、自分の好きな食べ物だって思いこめばいい。お菓子とかさ」
「明るい気持ちでやればいいんだよ」
「最初は恥ずかしいって思ってても、1回挨拶すれば、勇気が出て何回もできるようになるよ」

「人の顔を見てあいさつするのが大事だよ」
「もし、相手の目を見てあいさつするのが苦手な人はどうすればいいの?」
「お辞儀だけでもいいんじゃない?」
「でもさ、お辞儀だけだと相手を無視したことにならない?」
「相手の顔を見てお辞儀すれば、無視したことにはならないと思うよ」
「そう。顔を見ないでお辞儀はダメ」
「でもさ、相手の顔を見るのが苦手な人なんだから仕方ないよ」
「無視するって、どこからどこまでが無視するってことなの?」
おお!この発言は、様々なパターンを踏まえての帰納法的な考え方と言ってもいいのかもしれませんね。素晴らしい!
「無視してるかどうかは、相手が無視されていないって感じれば、それでいいんだと思う」
「相手次第ってこと?」
「そう」
「相手を見るだとか、大きな声であいさつするとか、やった方がいいことはいいんだけど、でも苦手なら仕方ないじゃない」
「うん。相手を見て、ニコッとすれば気持ちは伝わると思う」
「う~ん・・・。お辞儀もいいと思うんだけど、なんかなあ・・・」
「お辞儀だけだと、やっぱり気持ちは伝わらないと思う」
「そう。お辞儀だけだと、挨拶にならないよ」
「そうだねえ。でも挨拶の仕方って、人それぞれでいいのかなあ」
子どもたちは、挨拶が苦手な人にもしっかり寄り添おうとしているのですね。

教師がこの対話を引き取ります。
「挨拶ってさ、結局何が大事なの?」
「明るい気持ち」
「笑顔だよ、笑顔」
「明るく元気な挨拶」
今まで、大人が子どもたちに話してきた望ましい挨拶の定型が子どもたちから出されました。
「えーっと、うまくできない人もいるけれど、まずは挨拶をしようって気持ちが大事だと思う」
「例えば、どういうこと?」
「挨拶しようって気持ちがあれば、自分から挨拶できるんじゃないってこと」
「気持ちがあれば、大きな声は出せなくても、何かできるんだと思う」

対話は「挨拶は相手に気持ちを伝えることが大事」という方向に進んでいきましたね。
教師が子どもたちにこの対話の感想を紹介するよう促します。
「私は、これから挨拶をしようと思う」
「挨拶は気持ちから始まるんだなって思いました」
「次からはもっと大きな声であいさつしようって思います」

3年生の中には、「WRAITECを活用するといいんだ」という意識が芽生えてきた子が何人もいて、子どもの発言によって、対話が回されていく姿に感動しました。
まさに子どもが主体となった対話、p4cでした。
なんと、たっぷり1時間の対話!
子どもたちのオーナーシップが発揮されたp4cだったといっても過言ではありません。
お見事!

9月17日【4年総合的な学習の時間】「はるかなた」は遥か彼方まで届くように

この日、4年生は胎内市で生まれた「はるかなた」について勉強しました。講師は胎内市商工会から経営指導員の宮下航平様です。

「はるかなた」というのは、サツマイモの一種の「べにはるか」をさらに品種改良して生まれた胎内市の新たな名産品です。聞くところによると、しっとりとしてあま~いのだそうです。誕生してから5年くらいしか経っていない特産品なのです。

さて、子どもたちはしっかりと話を聞いた後、はるかなたを使ったスイーツのデザインに取り組みました。どれもおいしそうです。ちょっとだけ紹介します。描いたデザインはこの後ブラッシュアップしてスイーツコンテストに応募するのだそうです。

聞くところによると、「はるかなた」は遥か彼方に届くようにという願いを込めてつけられたのだとか。そのお手伝いを4年生のみんなもできたらいいね。

9月13日【1年生活科】昆虫の家訪問

話は遡りますが、9月10日のこと。

1年生は市内にある昆虫の家を訪問しました。

とっても楽しかったみたいね。いい勉強になって、よかったね。

昆虫の家様、ありがとうございました!

9月12日【5年学級活動p4c】罪悪感と後悔

5年生は学級活動でp4c。

授業の冒頭に、担任がニュース映像を流します。高校生4人組が川に飛び降りようとしている女性を引き留め助けたという出来事です。
この動画を見て、子どもたちは様々な感想を交流しました。
「高校生が力を合わせて女性の命を救ったのはすごい」「勇気をもって自殺を思いとどまらせたのはすごい。冷静にプラスの言葉がけをしていたのがよかったのかなあと思う」などなど。
子どもたちはこの動画で感じたことと自分の今までの体験を振り返って、みんなで対話したいことを出し合いました。
そして、その中から選ばれた問いは次の問いでした。
「罪悪感とは何か?」
う、うわー!重っ。
私としては、「勇気を出すってどういうこと?」とか「どうしたら勇敢になれるの?」なんて問いになるのかななんて、おぼろげながら考えていたのですが、予想は全く、まっっっっっったく外れました。なはははは。まあ、こういうこともありますわな。
で、どんな対話になったのでしょうか。
結論から言えば、対話は2時間にも及び(途中で給食・昼休みを挟みました)、特に後半は子どもたちの体験を踏まえた発言がバンバン出されたのです。
後半の様子は記録していなかったため紹介できませんが、対話の一部分だけチラ見せ。

「罪悪感と後悔。『あの時何かしとけばよかった』と言うのが後悔」
「そうだね。『何かをしなかった』から抱く後悔もある」
「後悔って単純じゃなくて、複雑な気持ちだと思う。ぼくは、道路でぐたっとなっている猫を見つけたことがある。大丈夫かなと思って通り過ぎたんだけど、次の日その猫は死んでました」
一同し~ん。空気が重いです。
「後悔とは少し違って、罪悪感って秘密をもっているときに感じるもの」
「罪悪感って後悔に近いかも」
「ねえ、『複雑な気持ち』ってどういうことなの?」
「なんというか、心がモヤモヤするって感じかな」
「気持ちが整理できなくて、自分でも分からないってことなんでしょう」
「そう。イライラするとか悲しいとかって気持ちが混ざり合ってるっていうか」
「様々な気持ちが混ざって、言葉で表現できないんだよね」


「みんなは、罪悪感を感じた体験ってある?」
「私は妹のお菓子を勝手に食べちゃったことかな」
「ははははは。私も姉のお菓子を食べちゃったことある。罪悪感」
「バスケットボールの大会の時、もっと頑張れば勝てたかもしれないって思えて、罪悪感を感じた」
「じゃあ、あの時何かをしとけばよかったって後悔したことはある?」
「妹にもっと勉強を教えてあげていれば、もっとテストでいい点数取れたかもって思う」
ここで教師が発言。
「罪悪感と後悔って一緒なの?違うの?」
「う~ん。似てると思うけど。この2つの感情って友だちのようなもの」
「あの時やってればよかったっていうのが後悔で、やって失敗しちゃったっていうのが罪悪感、じゃないの?」
「やってればよかったってのが後悔、やったら失敗しちゃったっていうのが罪悪感?」

この後、後悔や罪悪感を感じた時のエピソードがどんどん出されていきました。
子どもたちは時に深刻な表情で、そして時に勇気をもって言葉を絞り出していきました。
結局、全員が語ったのじゃないかしら。
全員が、自分たちのp4cとしてこの対話をとらえ、主体的にさらによりよい学級を創っていこうという決意に繋がってくれたら嬉しいです。
子どもたちが学びのオーナーシップを発揮したこの時間。
2時間かけた甲斐があったこの対話は、今後にとって大変価値ある対話になりました。
5年生のみんな、これからもセーフティ溢れる学級を一緒に目指していこうね。

9月12日【6年学級活動p4c】卵が先か、ニワトリが先か?

6年生はノンジャンルでp4c。子どもたちが設定した問いは「卵が先か、ニワトリが先か?」です。
おおー!世界中の大人が頭を悩まず、大問題に6年生が挑みます。
「卵が先か、鶏が先か」問題の概要について確認した後、p4cの開幕です!

「えーっと、卵はたんぱく質が多く含まれていて・・・、で、鶏の体にもたんぱく質が多くて・・・、う~ん、大体そんなところです」
「生き物の進化って突然変異が重なってどんどん変わっていったんでしょう。だから、ある生き物が鶏になって、それ鶏が卵を産んだんだから、鶏が先」
おおーっと!これで世界の論争に終止符が打たれるのでしょうか!?
「生物は海の生き物が進化したものだから、生き物の大もとは海の生き物。一番の大もとは卵じゃない」
私がもうこの段階で発言。だっていい考えを思いついちゃったんだもの。言わずにいられません。
「私ね、動物園の猿の前でずーっと見ていたんだけれど、猿は人間に進化しませんでした。生き物が生きているうちに変わるってことはない。卵が産まれて、孵った生き物が突然変異だったりすることで、進化するんだと思う。だから卵が先」


現段階の考えで手を挙げてもらうと、「卵が先」18、「鶏が先」3という結果に。
「私は『卵が先』派なんだけど、校長先生の意見に賛成です」
「私は『鶏が先』派。猿から進化していった生き物と鶏も同じだと思う」
「ぼくは、やっぱりたんぱく質が関係してると思うんだけど・・・。う~ん」
タンパク質について、このお子さんは語るのですが、スッキリ整理した形で言語化するのが難しいようです。
しかし、たとえぼんやりした考えであってもみんなに聞いてもらいたい、発言したいと思うお子さんの姿勢と、このお子さんの発言を聞き洩らさずに聞こうとする周囲の子の姿勢!
セーフティ溢れる素晴らしい空間です!
「目が見えなくなった人は、やがてそれを補うように耳がよく聞こえるようになるって話を聞いたことがある。生きている途中で生き物は変わることってあると思う」
「でも、遺伝子って変わらないし、遺伝子でその生き物って形とか決まるんじゃないの?」
「別々の種類の生き物が交配して、その時代に合うような子どもができるのかも。ハイブリッド卵みたいなの」


ここで私は反省しつつ、先程の自分の発言を取り消します。だってもっと素敵な考えが思いついちゃったんだもの。
「私さっき随分夢のないこと言っちゃった。生き物って生きているうちは変わらなくて次の世代になって漸く変われるって言ったんだけど、みんなの話を聞いていて生きているうちに感覚が鋭くなることもあるなあって思いました。私たちが大谷選手みたいになりたいって努力しても無駄だなんて考えたくないもんね。だから、努力すれば変われるっていう、『鶏が先』派に転向します!」
「鶏は飛べませんよね。最初は飛べたかもしれないけれど、だんだん飛べなくなっちゃった。でも、その分、すばしっこく動けるようになれた。卵だってたくさん産めるようになった。できないことがあったとしても、別のことがずば抜けてうまくできるようになる」
「ねえ、鶏って、人間が家畜として改良した動物でしょう。だから、卵もたくさん産めるし、肉もよりおいしくなった」
「なんで同じ鳥なのに、そんなに違いがあるんだろう?」
「そうだね。例えばダチョウって、ほかの鳥に比べて大きいし、首も長い。で、めっちゃ走ってる。そういうよさが環境に適応してていいのであれば、同じような子どもが卵として生まれる」
「鳥は鳥でも、種類が違うんじゃない?」
「牛や馬は卵じゃなくて、親の形で生まれてくる。なんで?」
「生物は環境によって変わってくるし、進化していく。馬なんて生まれて数時間後にはもう走れるみたいだよ」
「必要だから発達するんだね」
いつしか対話は子どもたちなりの進化論に発展していきました。


そして、あるお子さんがまとめの総括討論!
「〇〇さんが言ったように、生き物も私たちも、みんながみんな同じなわけじゃない!」
「そうだよ。種類が違うし、個体差もある。私たち一人一人が違うように」
突然変異で進化し始めた生き物も、同じ種内でも変異せず進化していない生き物もいる。人間も同じで、それぞれの多様性は尊重されるべきであるというようなところに対話は着地したのかしら。はい、着地したとしましょう。

それにしても想像だにしなかったところに到達しましたね。

おもしろいなあ、子どもたち。おもしろいなあ、p4c。

私も子どもたちに交じって対話したp4c。
私は世界の大問題に今更挑むなんてと思いましたが、よく考えてみると、この問題にじっくり取り組んでみることはなかったことに気付きました。
私も対話の中で子どもたちの発言に揺さぶられ、考えを変える場面もあるほど、子どもたちの発言は力のあるものになっていたことにも気づきました。
すごいなあ、君たち。
週1でp4cに取り組んでいる6年生。p4c名人への道まっしぐらです。

9月10日【5年国語討論】方言と共通語

5年生は国語で徹底討論!
ひと通り方言と共通語について学んだ後で、「一生方言だけで生活するのがいいか、一生共通語だけで生活するのがいいか」で大激論に発展しました!
方言派と共通語派に分かれたのですが、圧倒的多数なのは共通語派。しかし、マイノリティである方言派も負けていませんよー。

まずは、方言派から、方言のよさについて、最初に出された意見を紹介しましょう。
・方言は親しみを感じる。
・方言を話すということは、地域の言葉を大切にしているということ。
続いて、共通語派の最初の段階での意見をどうぞ。
・方言は地域限定だけど、共通語は他地域にも意味が伝わる。
・きちんとした会話が成り立つ。

両派の最初の意見が出されたところで、徐々に議論は熱を帯びてきます。
子どもたちは、時に周囲と小声で話し合いながら、討論していきました。
(共通語派)「共通語は、東京に出た時にも会話が通じるよ」
(方言派) 「方言をどんどん広めていけばいいんじゃない?」
(共通語派)「外国の人が日本語を勉強する時には、やっぱり共通語を勉強するでしょう」
(共通語派)「うん。外国の人だけじゃなくて、都会の人にとっても共通語派通じやすい」
(方言派) 「方言は習うとか教わるとかじゃなくて、自然に身に付くもの」
(方言派) 「関西の人とか、東京に行っても関西弁で話す人がいる。それだけ愛着があるってことかな。誇りみたいなもの」
(共通語派)「方言だって広がって、多くの人が話すようになれば、それは方言じゃなくなるよ」
(共通語派)「うん。方言は共通語になる」
(共通語派)「言葉が話されるようになったばかりの頃は、それぞれの地域で方言を話していたんだけれど、ある方言が広まって共通語になったんじゃない?」
(方言派) 「方言は方言で、変わらないんじゃない?」
(方言派) 「方言ってさ、それぞれの地域の気候とかによって言葉が作られていったもの。寒い地方は体温を保持するためにあまり口を大きく開けないようにしてたから、活舌が悪くなった?暑い地方で体温を維持するための言葉は合わない」


(方言派) 「言葉は伝わりやすいのが一番だけれど、うまく伝わらないとしても不思議と楽しいと思えることもある」
(方言派) 「私は方言に憧れをもっている。どこに行っても自信をもって自分の地域の言葉を話すなんていいじゃない」
(共通語派)「ぼくはやっぱり共通語派。外国人が共通語を覚えるんだから、共通語は世界とつながれる言葉だね」

こんな感じで話し合いは進んでいきました。
ここに記載したのは、授業を中盤以降参観していた私が脳内で再構成したものです。
さらに時間を掛ければ、この討論はただの言葉だけじゃなくて、人が誇りに思うことやアイデンティティの形成、生き方についてまでも対話は広がっていったことでしょうね。
p4cではない、この時間の対話。
対話はp4cだけではなく、様々な対話を体験する中で、その時々の状況に応じた対話を自分なりに選択できるようになるといいですね。
様々な対話の型を授業で積み上げている5年生。この調子で行けば、対話のエキスパートに成れる予感がしますよ。

討論の終了を担任が宣言すると、「えー、もっとやりたかった」っていうつぶやきが・・・。はい、今つぶやいたあなた!話し合い活動にはまりましたね。このまま続けたら「朝まで生テレビ」になっちゃうなあ、ははははは。

9月10日 <怖い話大会>の告知

いやー、今日も暑かったですね、秋とは思えません。

そんな中、身の毛もよだつ「怖い話大会」を翌週の昼休みに開催します!と子どもたちに告知しました。

3階には、床が絨毯張りで室内に何も置かれていず、さらに窓のブラインドを下すと暗くなる部屋があるのです。怖い話にもってこい。おあつらえ向きのこの部屋で怪談を繰り広げることにしました。

私はもちろん怖い話をしたいのですが、友だちに自分の怖い話を聞いてもらいたいって子も、案外多いのです。

そこで、「怖い大会」では私のほかに、怪談をしたいって子どもたちにも話をしてもらう予定です。もう何人もエントリーしているんですよ、なんて気が早いんでしょう。それだけ楽しみにしているってことかしら。そんな子がたくさんいるので、この「怖い話大会」は1回じゃ終わらなそうですね。第2回、第3回と続きそうな予感。

実はこのイベントは、子どもに「やりたいってことは、自分で計画を立てれば、どんどんやっていいんだよ」っていう一つのメッセージなのです。

「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」の実現のために、これからも子どもが主体性を育み、発揮できるような働き掛けをしていきたいと考えています。

*それにしても、このポスターのイラスト。校長室に遊びに来た女の子たちに描いてもらったのですが、とーってもかわいいですよね。身の毛は全くよだちそうにありません、ははははは。描いてくれた子たち、どうもありがとう!

9月9日 教育実習生、颯爽登場!

本日から4週間にわたり、教育実習生が子どもたちと一緒に学びます。

子どもたちと盛んにコミュニケーションをおとりになる、素晴らしい実習生です。

給食の時間には、紹介のために、教頭先生と一緒に4~6年生のところと、1年生のところ、そして2年生のところと、それぞれの場所に顔見世興行!校舎行脚でした。

 子どもたちのみんな、よろしくねー!

9月9日【4年学級活動】学級の中間評価(自己評価)

4年生は、1学期の末に自分たちの学級がどうか、100点満点で点数を付けたそうです。

4年生がつけた平均点数は、94点!なかなかいい点数ですね。しかし、我らが4年生はこれでは満足せず、さらなる高みを目指します。

グループごとに、あと6点を埋めるにはどうしたらいいのか話し合いました。子どもたち曰く「ミニミニp4c」なんだそうです。いいねー。

さて、彼らはどんなことを2学期心掛けようと言うのでしょうか。

<子どもたちが考える、現在、4年生のここがいい!と思うところ>

「あいさつがいい」「思いやりがある」「ケンカをすることもあるけれど、仲直りできる」「いじめがない」

「ほとんどの子がちゃんと宿題をしてくる」「勉強を頑張っている」「みんなやさしくてニコニコしている」

<2学期、がんばる必要があると思うところ>

「宿題を全員が必ずやる」「当たり前のことができる」「教え合う」「授業中にもっと集中する」「もっと発言する」

「ケンカをなくす」

「目を見て、ニコッとして挨拶をすると、よくなる」「給食の食べ残しを減らす」「片付けをきれいにする」「廊下を歩く」「ルール・きまりを守る」

これらを励行し、めざせ!にこにこ4年生!(⇐ これ、学級目標です)

9月9日【4年休み時間】辛抱我慢のTシャツ

前の時間に引き続いて4年教室にいると、「校長先生、見て見て!」って言われたので振り返ると・・・ おおっと!これはものすごいTシャツですねー!

じっと我慢の子であった。「ちゃーん!」「だいごろう!」。大好きな時代劇でした。ははははは。

やるなー。

ちなみに、Tシャツには『子連れ狼』ではなくて、野口英世って書いてありました。うふふ。

9月5日【2年生活科】おすそ分け

長めの休み時間。2人の2年生が収穫した野菜を持ってきてくれました。

う、う、うれしー! 涙がちょちょぎれます。

かわいいミニトマトと立派なナス。

どうもありがとう。今夜のおかずにいたします。

ごちそうさまです💛

9月5日【2年体育】セーフティ溢れるボール遊び

体育館から何やら楽しそうな声が聞こえてきますね。覗いてみると、2年生がボール遊びをしていました。

ボール遊びといっても、子どもたちは真剣そのもの。汗だくになって、でもしっかり楽しんでいます。

教頭先生がドッジボールを基にして開発したオリジナルゲーム。細かいルール説明は省きますが、シンプルで分かりやすく、誰でも運動量を確保しながら、しっかりとボール投げの技術を高めることができるのです。

ゲームと言うと勝ち負けがはっきりするので、特に低学年の場合、熱が入りすぎて友だちを気遣うことなんてそっちのけになっちゃうことが多いです。

しかし、我らが2年生は、ボールをあまり投げていない子に敢えてボールを回したりするなど、勝ち負けと同じくらいみんなで一生懸命ゲームできることを重視していました。もう、素晴らしいじゃないですか、2年生のみんな!

誰もが一生懸命できて、ゲームを楽しめるというセーフティが溢れた体育活動でした。

とってもよかったよ、2年生のみんな!

9月5日【5年総合的な学習の時間】料理ってもっと自由でいいんだ

5年生はこの前日に引き続き、この日も市内のパテシエをお招きして、米粉スイーツのお勉強。米粉を使った商品の開発に余念がありません。
今回は、「いちごカンパニー スイーツラボ」から浅野隆 様にお出でいただきました。
実際に米粉で調理しながらのお話は、子どもたちを引き付けて止みません。
興味津々にリングサイドに陣取る子どもたち(これプロレスだったら、絶対乱闘に巻き込まれますね)。あるいは「砂かぶり席」で食いつくように講師の手元を見つめています(これ相撲だったら、絶対力士が飛んできますね)。

あ、いや、「砂がぶり」じゃなくて、「粉かぶり」ですね、米粉だけに。ははははは。


浅野様は米粉が世間に広がるためには家庭にある材料で、あるいは手に入りやすい材料で作れるメニューの提供を心掛けていらっしゃるようで、目分量や感覚(!?)でどんどんと材料を混ぜ合わせていきます。毎日の家庭料理を想定していらっしゃるのです。
さらに「みんなこの中に何を入れたい?」「どんな味にしたい?」などなど、予め作り方をきっちり決めておくのではなく、子どもたちのリクエストに応じて、チーズを入れたり、ご飯のふりかけを入れたり、はたまた煎餅を入れたりしながら調理されていきました。
「こうしたら面白いかも」「おいしくなるかも」というアイディアや思いつき(!?)をバンバン入れていくのです。
さすが、スイーツラボ!研究者・実験者ですね。
この様子を拝見していて、「料理って、もっと自由になっていいんだ!」って思った子も少なくないはず。
これって、料理だけじゃなくて、普段の生活ひいては人生そのものにも言えることかもしれませんね。
浅野様が焼く中で、フライパンを浮かせて、くるっと1回転させたときには、子どもたちから拍手が!おおおー!ってまるでライブを見ているよう。
焼きあがった米粉スイーツ(?)を少しずつ食べさせてもらった子どもたちは満面の笑みです。
そりゃあ、そうでしょう。私も味見させてもらったら、すごーくおいしかったもんねっ。
様々な体験を重ねつつ、子どもたちの米粉スイーツづくりは進んでいくのでした。
浅野様、ありがとうございました!

9月4日【まなび国語】対話について

まなび学級で対話に関して学習していたので紹介します。
① 子ども3人が意見発表していました。
  テーマは「自分が一番大切にしているもの」。
  3人のお子さんはそれぞれ「友だち」、「自分の命」、そして「信頼」を挙げました。
  これで終わらないのが築地小学校のまなび学級。
  それぞれ挙げたものについて、今度は教師1人を含めみんなで対話することによって、それぞれの考えを深めていました。
  3人の子どもたち、深く考えていましたよ。すごいよ、君たち。

② こちらは4人のお子さんでの授業。
  この前までにどうやら実際に対話していたようです。
  この時間はそのまとめとしての位置づけでした。
  ( 教師 )「ねえ、前に対話したよね。ところで、対話ってなあに?」
  (子ども)「人と話すことです」
  (子ども)「辞書で調べると、『直接向かい合って話をすること、また、その話』って書いてあります」
  ( 教師 )「前にみんなで対話したときには、みんなが優しい口調で話していたから、とっても和やかな対話になったよね」
  (子ども)「相手の言い方によって、返し方も変わってくると思います」
  ( 教師 )「そうだよね。もしも乱暴な言い方だったらどう?」
  (子ども)「乱暴な返し方になっちゃいます。優しい言葉遣いって大事」
  ( 教師 )「優しい言葉遣いって?」
  (子ども)「悪口を言わないとか」
  ( 教師 )「優しい言葉遣いじゃない言い方で言われることある?」
  (子ども)「あります。兄から、『早く片付けろよ』って」
  ( 教師 )「そういう命令されるような言われ方は嫌なんだね」
  こんな感じで、子どもと教師の対話によって、セーフティ溢れる対話について考えていきました。
  ( 教師 )「私は、相手を大切にする対話になるようにするには、優しい言葉遣いのほかに、『相手が発言するのを待ってあげること』と『顔を見て話したり聞いたりすること』だと思うよ」
  (子ども)「ケンカにならないように」
  (子ども)「私、どう言っていいか分からない時があります」
  ( 教師 )「あるよね。そういう時。そんな時には、『私、どう言っていいか分からないよ』って素直に言っていいんだよ」

以上、ごく一部だけを抜粋してご紹介しましたが。①②のいずれも、セーフティ溢れる素晴らしい対話だったと思います。

* 以下に掲載する写真は、廊下に展示されていた夏休みの課題(主に4年生の作品)です。

9月4日【1年生活】なかよくしようね、ちいさないのち

1年教室を覗くと、生活科の授業の真っ最中。みんな発言意欲が旺盛です。

教師が「小さな動物にも命があります。どんな動物が世の中にはいますか?」と問うと、ぱっぱっぱっと手たくさん挙がります。

「ハムスターです」「ライオンの赤ちゃんです」「ウサギです」「モルモットです」「カブトムシの雌です」「ハリネズミです」「モモンガです」・・・などなど、メジャーな動物ばかりでなく、マイナーな動物も含め、ものすごい勢いで動物たちの名前が挙がっていきます。(あ、動物本人にとっては、自分がマイナーだとかメジャーだとか、意識していないですよね、いやいや、これは失礼しました。反省反省)

さらに、教師が「学校にはどんな動物がいますか?」と問うと、「ハチです」「コオロギがいます」「カラスもいます」と、これまたバンバン挙げられていきます。(私なんかは「学校にいる動物」って言われると、メダカをはじめとした「学校で飼育している動物」と勝手に思い込んでしまうのですが、子どもたちはそんな思い込みを軽々と飛び越えていきます。「学校にいる動物」っていうのは「学校の敷地にいる動物」って意味だったのね。海より深ーく反省)

さらに、「それらの動物はどこにいましたか?」と問うと、これまたバンバン挙手。いやーすごいですね、1年生。それも、正しい言葉遣いでの発言。プリントに書く文字も丁寧だし。み、みごとじゃ!

そして、この後担任が発する問いが、実に秀逸だったのです。

「みんな、これからの生活科でこれらの動物と一緒に何したい?」!!

実は夏休みも終わろうとする頃、2学期の学校経営方針について教職員に話しました。理想とする教育像を「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」としようと。担任のこの発問は、活動そのものを子どもに委ねたといっても過言ではないくらいのものです。そこに、より教育的価値の高い活動になるよう味付けをするのは学校の役割でしょう。教師が敷いたレールの上を円滑に進むだけの教育活動をよしとしない、子どもの主体性を重視する発問によって、子どもの活動意欲に火を点けましたね。担任の先生、すごーい!

(当校は、p4cも子どもの主体性を大きく育てることから、理想とする教育像を具現化する大きな手段の一つとして考えています。)

では、子どもたちはどんなことをしたいって言ったのでしょうか。1年生がやりたいこととして挙げたのは、「虫を歩かせたい」「動物と一緒に写真を撮りたい」「背中に乗せたい」「テントウムシを手の指に這わせたい」「捕まえて観察したい」などでした。かわいいですね。これから1年生はどんな活動をするのかな。楽しみです。

 

9月4日【3年理科】根気強さ・粘りが驚きに

この前日、校庭で咲くマリーゴールドの種を一生懸命数えていたのは、3年生です。
細かい作業に、みんな一心に取り組んでいます。
きちんと並べて数えたり、10個ずつ集めてながら数えたりと、それぞれ工夫しながら数えていたのはさすがですね。
いくつの種があったか、互いに発表し合い、多い子は100個以上もあったことが分かりました。
わあ、すごいねえ。

自分で根気強く数えたからこそ、驚きに繋がったのでしょうね。
これ、教師が「マリーゴールドは100個くらい種ができます」ってさらっと言っちゃうと、「あ、そうですか。はいはい」って感動も何もありませんよね。

その翌日には(つまりこの日)、夏に咲いていた花が散った後の植物にはどんな変化が訪れてるのか、子どもたちは観察の結果を踏まえて学んでいました。
実際に見て、活動しながら行う理科の授業。
3年生、いい勉強を重ねていますね。