学校ブログ

5月28日【4年学級活動】セーフティ溢れる いじめ標語

4年生がいじめ(見逃し)ゼロに関する標語を書いていました。

それは「大じょうぶ 大じょうぶ みんなが友だち」。とっても素敵な標語(合言葉)ですね💛

子どもたちはこの周りに友だちを勇気づける言葉、自分が勇気を持てる言葉を書き足していました。

「よかったね😊」「いつもありがとう😊」「チーム友だち😊」「すごいね😊」「ブラボー😊」「やさしいね😊」「ガンバッテネ😊」「みんななかよし😊」「みんなやさしい!😊」「かわいいね😊」「ドンマイ😊」「おめでとう😊」「おはようございます😊」などなど。
子どもたちは自分が言われて嬉しかった言葉を思い起こしながら、これらの言葉を考えたのでしょうね。

いじめに関する標語の掲示物をただ漠然と作るのではなく、この標語の視点から改めて人間関係を振り返ったこの活動。作っていくうちに、自分がどうあっても自分は仲間に理解され、ともに生活していけるという安心感。そして自己肯定感に繋がることでしょう。このような積み重ねがセーフティが溢れる学級風土を作り上げるのだと思います。

それにしても彼らが書いたこれらの文字。どの言葉の最後にも、にこにこマークが付けられているんですよ。とってもいい雰囲気ですよね。

5月27日【1年生活科】毎朝の愉しみ

1年生が登校して真っ先に向かう場所。そうです、それは一人一人が栽培しているアサガオの鉢のところです。ランドセル背負ったままの子もいますね。気になるんだろうなあ。親御さんも見に来てくれています。

この日、水遣りをしていた子どもたちが「ああー!芽が出てるー!やったー!」「私のアサガオも芽が出てる。ええと『1,2,3,4』、4つも芽が出てるー!」と口々につぶやいて・・・というより叫んでいます。嬉しいんだろうなあ。

ところがあるお子さんが一人私のところに来て、「校長先生、私のアサガオ、まだ芽を出していないんです」としょんぼり顔。

「ふーん、そうなの・・・」とそのお子さんのアサガオのところに行ってみると、ああっ!重い土を押しのけながら、まさに芽を出さんとしているところでした。

「ほら、〇〇さんのアサガオ、芽を出そうってがんばってるよ」と伝えると、そのお子さんは「ええっ!?あ、ほんとだー!やったー!」と跳び上がらんばかりに喜んでいました。「がんばれって、応援するといいよ」と伝えると、その子は嬉しそうにこれから芽を出そうとするアサガオを見つめていました。

アサガオに自己を投影しながら世話をしている1年生もいることでしょう。

土の中からようやく顔を出したアサガオさんは、まるで君たちのようだね、ねえ1年生のみんな。これからどんどん大きくなるよ、きっと。よかったね。一生懸命世話しようね。

5月27日【3年社会科】胎内市の特徴を読み取ろう

社会科で地図の見方を学んでいる3年生。
この日は地図から胎内市の特徴を読み取る学習をしていました。
グループごとに地図を見ながら意見交換し、山地や平地などの地形や、使われている地図記号から地域の盛んな産業を見つけていった子どもたち。
大人になると、意外とこういった地図の使い方ってしないのじゃないかしら。
「胎内市の特徴は~です」といった教師の説明をただ聞いて覚えるのではなく、地図について学びながら子どもが自分たちで市の特徴を読み取ることにより、大きな学びに繋がります。
いい学びを重ねていますね、3年生のみんな。

5月24日【6年p4cの後】問い続ける

この前日、p4cで運動会を振り返った我らが6年生。その余韻冷めやらぬうちに、自主学習として、改めて自分の考えを書き記し、まとめたお子さんがいました。その最後の部分だけ抜粋してご紹介します。

「応援賞、総合優勝は、分かりやすくしただけの結果で、どちらがよりがんばったかなんて数値にはできないと思う。だから負けても勝っても悔いはないと言える。」

また、別のお子さんも家庭で改めて自分の考えを書いてきたのだそうです。読ませてもらうと、運動会でも自分の頑張りを誇りに思っているような書きぶりで、さらに前日のp4cについては「p4cをやった中で、一番意見や考えを出すことができたと思いました」と締めくくってありました。

いずれも自分自身を見つめ、思いを言語化した素晴らしい振り返り。

 私が大切にしたいことの一つに「問い続ける」ことがあります。「考え続ける」と言い換えてもいいでしょう。p4cが終わっても、ずっと考え続けることにより、より深い考えに到達できると思います。それを実践している子どもたちに拍手を贈ります。素晴らしいじゃないですか、君たち!

 

5月24日 教育相談センター

先日、市の教育相談センターの相談員様がお出でになり、案内チラシをくださいました。

相談してみようかなとお思いの保護者様は直接市の教育相談センターにお問合せください。

5月23日【2年道徳p4c】発言意欲が旺盛です

2年生は道徳でp4c。
それにしても、2年生。ほんっっっとに発言意欲が旺盛ですね。発言が途切れることがありません。
私が手を挙げても、「自分たちがもっと話したい!」となかなかコミュニティ・ボールを回してくれないですもの、くっすん(涙)。ははははは。
教材は好きなことを追求して名を成した長谷川町子さんの逸話です。
小さいころには絵が好きで、毎日ノートを4、5冊描いていたとか。
問いは「どうして町子さんは絵を描くのが好きなんだろう」から始まり、やがて「好きなことでも毎日続けるのは大変。どうして町子さんは続けたんだろう?」に変わっていきました。
2年生は、自分の経験を踏まえて、長谷川町子になって想像していました。
相手の立場に立てるようになるのは、他者理解に大きくつながることになります。
2年生、これからも友だちを大切に、セーフティ溢れる学級を創っていってね。

5月23日【6年p4c】エピソードで運動会を振り返る

シリーズ「エピソードで運動会を振り返る」第2弾。今回は6年生。

最近、対話において成長著しい6年生が、あの運動会で中心的役割を果たした体験をどう語るのか。
予め子どもたちが書いた感想を読ませてもらうと、そこには一人一人の思いがたくさん詰まっていました。これはきっと素晴らしい語りを彼らは繰り広げてくれるのだろう、素晴らしい対話になるだろうと大いに期待して臨んだこのp4c。
結果は・・・。
結論から申し上げると、これがまた期待にたがわぬ対話となったのです!
私は彼らの対話に引き込まれ、対話記録は満足に取れず、写真も数枚しか撮れずってことで・・・すみません。とほほ。
概略をお伝えすることでどうかお許しください。
問いは、私が設定した「私は運動会でどんな心を獲得したのか」、4年生と同じです。

 

さて、問いが発表され、対話はスタートしましたが、なかなか挙手がありません。あれれと思いつつも、私がおだてたりすかしたりするうちに、漸く1人の勇者が挙手して発言しました。
彼女がとつとつと語るその姿は、まるで荒波に一人で立ち向かうかのようです。
周囲の子どもたちはじっとこの雄姿を見つめています。
彼女が発言し終え、ふーと一息つきましたが、しかし、それに続く勇者が出てきません。
しばらく待ちましたが、誰も挙手しようとしないのです。手元に発言するための原稿があるにもかかわらずです。
私は業を煮やして一喝!「君たち、〇〇さんは意を決して、先陣を切って発言した。素晴らしい発言だった。自信はなかったかもしれないけれど、きっと『誰か私の後に続いて、私たちのこのp4cを成立させてほしい』そんな祈りにも似た気持ちで発言したに違いないんだ。しかし、誰もその後に続こうとしないじゃないか!彼女の勇気を無駄にするのか!この場を形成している君たちはセーフティに溢れているはずだろう。なのになぜ彼女を一人にしておくのか!誰か彼女と一緒に対話に参加しようとする人はいないのか!彼女の思いに報いようとする勇者はいないのか!」
このように言ったことに対して賛否はあるでしょう。でも、私は先陣を切った彼女を一人きりにしておけなかったのです。そして、この6年生たちなら、必ずや彼女とともに立ち上がろうとするに違いない。私も祈るような気持ちで発言したのです。

するとどうでしょう。一気に何人もの6年生がパパパッと挙手したのです。みんな意を決したような顔つきです。
第1発言者の彼女は笑みを湛えながら、「〇〇さん」と優しくコミュニティ・ボールを第2発言者となる女の子に投げました。
さあ、第2発言者の女の子。「〇〇さんが声を枯らしているように、私も声が枯れるほど大きな声で応援しました。当日はのどが痛くてのど飴を2つも3つもほおばって応援をしました」。途中涙ぐみながらも懸命に語る彼女の尊さと言ったらありません。うつむきながら語る彼女の周りの子どもたちから自然と拍手が沸き上がります。それでもまだ彼女は語り終えようとはしないのです。胸の中に沸き上がるような思いがあるのでしょう。本当に素晴らしい!しびれました!!
その後、彼女が語り終えた瞬間、それを待っていたかのように、たくさんの手が挙がりました。
ここまで来たらもう大丈夫。p4cは完全に6年生の手に渡りました。

ここから発言が出るは出るはの大行進。
まさに怒涛のような発言量で私は途中から記録を取るのを諦めました。
彼らの発言から、キーワードだけ紹介しますね。
「がんばった」「応援の力」「支えられたから立ち上がれた」「負けたけれど・・・支え合い、チーム意識で」「心では負けていない」「恥ずかしさを克服」「苦手を克服」「不安は仲間の姿を見て乗り越え」「団長としての責任」「バネ!自らを成長させる」「仲間の姿」「思い切り」「楽しくていい思い出に」「全力」「勇気」「大切にしたい心」・・・。

 

対話の後半、私が問いかけました。「4年生がこんなこと言ってた。『もしも負けたら、がんばればがんばった分だけ、悔しさも大きくなる』。確かにそうだろうと思う。悔しさが大きくなるなら、初めからがんばらない方がいいんじゃない?がんばるって大変だしさ。大してがんばらなければ負けてもそれほど悔しくないなら、がんばらない方がいい」
「みんなでがんばって練習してきた。結局、私は白組だったから負けちゃったけれど、それでも自分たちの最高が出せたんじゃないかって思う」
「うん。私たちにとっては今回が小学校最後の運動会だった。負けても勝っても最後。そういうこともあってがんばった。結果は負けたけれど、なんか嬉しかったよ」
「そう。最後の運動会だったから、競技の部も応援の部も2冠取りたかったから、全力でやった。全力で」
「私も本当に一生懸命やった。負けて悔しいとは思うけれど、でもいい運動会だったって言える」
「最後まで赤も白も圧倒的な差はなかった。互いにがんばったから。悔いはない。やり切った」
「この運動会は、5月18日だけで終わるんじゃない。これからも日常生活の中でも生きてくると思う」
「仲間とかチームのために全力でやること。クラス、班のためにみんなで全力でやること。この大切さって普段の生活でも同じじゃないかな」
「運動会ではスローガンだとか、2冠だとか、一つの目標に向かって真剣に取り組んだ」
「ぼくはホント全力を出した。このような気持ちになれたことを、日常生活でも生かせればいいなと思う」
「100m走は苦手だったけれど、できる限りがんばろうって思って走ったんだ。苦手だからあきらめようじゃなくて、苦手だけどがんばろうって」
「スローガンでも『あきらめず』ってある。苦手なことでもがんばろうって思う」
「全力を出さないで負けて終わるなんて。最初からあきらめないでイチかバチかでがんばらなくちゃ」
「100m走では勝てなかったけれど、でも一番いい走りができたような気がする」
「仲間のことを思う気持ちとか目標に向かう気持ちが私たちに力をくれたんじゃないかな」
「そう。だから運動会で団結力が高まったって言えると思う」
とにかく、発話数が多かったので、記録しきれなかったのですが、大体こんな趣旨での発言が続きました。
p4cの冒頭で、私に一喝されたのが嘘のようです。
これは参りました。お見事。素晴らしいリフレクション。君たち、また一つ階段を上ったね。

 

5月22日 5年生田植え体験

JA北新潟青年部の皆さんから、田植え体験をさせていただきました。

まず、目印を付ける工程を見学し、植え方を聞いて、いざ、チャレンジ。

田んぼに入ったときは悲鳴、歓声がたくさん聞かれました。何ともいえない田んぼの土の感触を体感しました。

一時間ほどの時間、みんな夢中になって苗を植えました。

秋には、稲刈りをさせていただきます。それまでの稲の成長の様子をまた観察に来たいと思います。

田植えまでの準備、今後の稲刈りまでの管理と、JAの皆さんから子どもたちのために多大なるご協力をいただき、深く感謝いたします。

5月22日 読み聞かせ

図書館指導員さんが、この日の昼休みに読み聞かせをしてくださいました。

図書館指導員さんの読み聞かせの技術も素晴らしく、集まった2年生は楽しんでいました。

それにしても昼休みに読み聞かせを聞きたい子たちだけが集まるこの読み聞かせ。自由な雰囲気で素敵な活動だと思います。

よかったね、みんな。

5月22日【給食】阿賀北ポークは無償提供

この日の給食のメニューに「阿賀北ポークのごまみそだれ」があります。

月に1回阿賀北ポークを食材にしたメニューが登場していますが、実はこれ、地元の阿賀北ファーム様が「地元の子どもたちに安全で美味しい豚肉を食べて知ってもらいたい!」という思いから無償で提供してくださっているものなのです。

この日のメニューは子どもたちの好みに合っていたようで、余った阿賀北ポークについてはじゃんけんで争奪戦が繰り広げられていました。ははははは。よかったね、みんな。

写真は舌鼓を連打している1年生と2年生です。

5月22日【4年p4c】エピソードで運動会を振り返る

4年生は宿題として記入してきたワークシートを手に運動会の振り返りp4cです。
問いは今回私が設定しました。
「私は運動会でどんな心を獲得したのか!?」です。おー!ずばり単刀直入に訊いちゃいましたね。
子どもたちは自分の運動会でのエピソードを語りながら、自分が獲得した心について対話します。
では対話の様子を見ていきましょう。

「応援では5・6年生がいつも引っ張っていてくれました。5・6年生が競技しているときの応援は4年生が5・6年生の真似をして応援を組織しました。そうしたら、4年生だけでも下級生をまとめることができました」
「綱引きでは、みんなで力を合わせて引っ張って、勝ったのでよかったです」
「徒競走では同じ組の人たちがみんな速い人たちばかりだったので負けそうだなって思っていました。でも全力で走ったらなんと1位を獲ることができました。よかったです」
「応援練習では大きな声を出せていなかったのですが、自分でもこれではダメだと思ったので、本番には大きな声で応援しました。すると、何か楽しくなっちゃってよかったです」
「私も応援の時、大きな声を出せたからよかったです。私が競技しているときに、みんなががんばって応援していてくれたから、今度は自分も一生懸命応援しようって思ったんです」
「綱引きの時、みんなで声を合わせて、力も合わせてがんばりました」
「〇〇さんが大きな声を出してみたらと言ってくれたので大きな声で応援したら先生に褒められたんです。それから今まで以上に大きな声出さなくっちゃって思うようになりました」
「私はみんなの競技する姿を見たり、応援してもらったりしたから、自分なりにがんばることができました。その時、自分でも思ってた以上に頑張ることができてびっくりしました」
「徒競走ではたくさん練習して1位を獲れたのでよかったです」


「前に言った人がいたんだけど、ぼくも5・6年生が競技しているときに4年生だけで応援することができてすごいなあと思いました」
「私はみんなががんばっていたから大きな声を出そうって思いました。そしたら大きな声を出すことができて嬉しかった。がんばればできるんだなあって思いました」
「さっきの話と同じなんだけれど、5・6年生が走っている時には4年生だけで応援団を組織して応援しました。それが楽しかったです」
「うん。4年生だけで応援団をリードするときには、その場で太鼓はだれが叩くかとか担当を決めたりして応援しました。みんながキビキビ動いててよかったです」
「私は5・6年生に下級生のまとめ方とか指導の仕方とかを教えてもらいました。今度は私が下の学年の子たちに教えたいです」


「綱引きでは負けちゃったけど、競技中はみんなで声を合わせて力を合わせてやっていて、それが心の支えになりました」
「ダンスは、練習の時はうまくいかなかったんです。でも5・6年生がお手本になってくれたからうまくできるようになっていきました。嬉しかったです」
「綱引きは力を合わせてやったら勝てて嬉しかったです」
「運動会で印象に残ったことは、全員で力を合わせてがんばったことです」
「ぼくも似ています。綱引きで勝てたのは、みんなで力を合わせたからだと思います」
「応援合戦では声を合わせてやりました。ダンスではうまくいかなかいなあって思ってたんだけど、上手だって言われて自分でもびっくりしました」
「練習では大きい声を出せなかったんだけど、運動会当日には大きな声を出せました」
「運動会の開会式で、校長先生が不思議な気持ちになるっておっしゃってたから、競技しながら『不思議な気持ちってどんな気持ちなんだろう』ってずっと思っていました。結局負けちゃったんだけど、全力でやったから、楽しかったんです。その時に楽しいのは勝ち負けは関係ないんだなあと思いました」

「応援合戦の時、声を枯らしていた6年生がいて、すごいなあって思いました」
「80m走では2位を獲れました。運動会全体でも2冠が獲れていい気持ちです」


教師「運動会ではみんなが楽しかったり、嬉しかったり、いい気持になったりしたみたいね。それは2冠とも赤組に取られちゃった白組の人たちも同じなの?だって負けちゃったんだよ」
白組の子「負けたけど、でも楽しかったです。がんばったからかな」
白組の子「勝てたら嬉しいだろうけど、負けても嬉しいって気持ちは変わらないかな」
教師「嬉しいとか楽しいってどういうときに感じるんだと思う?」
「白組もがんばってたから、嬉しかったし楽しかったんだと思います」
「全力で競技したり、応援したりした時かな」
「あと、力を合わせてやった時」
「精一杯やった時」
「やっぱりがんばった時だと思う」
「私もそう思う。一生懸命がんばればがんばるほど、その分負けた時は悔しくなるんだろうけど・・・」

教師「じゃあさ、がんばればその分負けた時に余計悔しくなるなら、最初からがんばらない方がいいんじゃないの。がんばらないから練習とかもつらくないし、簡単に負けちゃうかもしれないけれど、負けても悔しくなければいいんじゃない?」
子どもたちはそうじゃないって顔して、私を見ています。
もう残り時間もわずかなので、ちょっと強引なのですが次を最後の問い掛けにしました。
教師「ねえ、みんな、負けたら悔しいけれど、それでも全力を出すって子はどれくらいいるのかな?」
すると、全員が挙手!
これを見届けて、このp4cは幕としました。

体験活動中の自分自身を振り返り、体験が内包する道徳的価値を自分との関係として改めてとらえたこの時間。
頭の中でぼんやりとしていた道徳的価値を、仲間と協働的に対話することによって、より確かなものにすることができたのではないでしょうか。
それにしても、運動会で自分のエピソードを語りたい子が多く、それを深める時間は必ずしも十分ではありませんでしたが、子どもたちは友だちの話を聞くことを楽しんでいました。

p4cが終わると自然と拍手が沸き起こりました。
さらにその後、数人のお子さんが私のところに来て、「校長先生、p4c、とっても楽しかったです」と感想を言ってくれました。
仲間と対話することを楽しむ子、仲間と協働的に学ぶことに意欲的になっていた4年生。
なんかいい感じ。これからバンバンといい学びを重ねることができそうです。
とってもよかったねえ、4年生のみんな。

5月21日【6年道徳p4c】友だち

この日、6年生が道徳でp4c。ファシリテーターは担任です。おー!
テーマは「友だち」。かなり広いテーマですね。
子どもたちから問いを募ると、素敵な問いが集まりました。分類すると次のようになりました。
・どこからどこまでが友だちか?
・仲よくするにはどうしたらいいか。
・なぜ、友だちができるのだろう?
・何でも言い合えるのが本当の友だちなのか?
・本当の友情とは何か?
この中で選ばれたのは、「なぜ友だちができるのだろう?」です。
これは期待できそうな問いですね。

では、対話の様子を見ていきましょう。
「もともと、どうして友だちってできるのだろうって、疑問に思っていたんです」
「多分、自分と意見が合ったり、相性が良かったりしていると、いつの間にか友だちの一人になっているんじゃないかなって思います」
「そうだね。一緒にいて楽しかったりすると自然に友だちになっているって感じかな」
教師「みんなは友だちって作りたい?」
「そうですね。一人だと怖いっていうか、不安に思っちゃうことがある。誰かと一緒にいたい」
「周囲が知らない人ばかりだと楽しくない。そんなときは友だちを作りたいって思う」

 

教師「じゃあ、友だちがいなくて一人ぼっちの人はかわいそうだと思う?」
「はい。やっぱり一人の子はかわいそうだと思う。友だちがいないなんて」
「ぼくも友だちがいないと寂しいし、楽しくない。一人ぼっちの子がいたらかわいそうだと思う、きっと」
「一人でいるときにはスマホとかしているのかな。でも仲間がいなくて、ずっとスマホしかすることないとしたらかわいそう」
「誰でも一人でいたいときってあると思う。だから、『あの子は一人でいたいのかな、それともみんなといたいんだけど一人にならざるを得ないのかな』って見極めてから話しかけたりすることが大事だと思う」


「う~ん。でもさ、一人ぼっちで『かわいそう』って、同情するってことになるから、あんまりよくないんじゃない?」
「一人ぼっちの子は、やっぱり見ててかわいそうって思うよ。その子の立場になって考えると、悲しんでると思う」
教師「一人ぼっちで友だちになりたいって思っても、声に出せない子もいるんじゃない」
「そうですね。もし、一人でいる子がいたら話しかけて、どうしたのって訊いてみるといいんじゃない?」
教師「私、大阪の地下鉄に乗っているときに電車内で火事があったの。みんな逃げたんだけど、私の近くに車いすの方がいたから思わず『一緒に逃げましょうか?』って訊いたら『お願いします』って言うから一緒に逃げたのね。安全なところにまで逃げることができたから別れたんだけど、そのまま一緒だったら友だちになってたかもね」
「何かきっかけがあるといいのかも。お礼を言い合ったりして仲良くなれると思う」
「そうだね。そういうきっかけを台無しにしないようにしなくちゃ」


「ぼくは、きっかけがあってもなくても、自分から話しかければいいんじゃないかなって思うよ」
「ぼくも、この子と友だちになれたら楽しそうっていう子がいたら、どんどん話しかけたらいいと思う」
「うん。遊びとかでも、友だちじゃなかったとしても、仲良くなれるよう声を掛けることって大事なんじゃないかな」
「うん。遊びも差別につながらない遊びをするといいと思う。そういう遊びにして自分から誘うとかね」
「この対話のまとめみたいになっちゃうんだけど、友だちをつくるには自分から話しかけることが大切ってことだよね」
「でもさっき先生が言ってたみたいに、勇気が出ないこともあるし、そういう人もいる。そんなときには、仲間になってくれそうな人にお願いして、一緒に声を掛けてもらうといい」
教師「私、学生時代には最初友だちがいなかった。知らない人に話しかけるのは恥ずかしかった。でも陸上競技をやっているなど共通のことがある人と一緒に過ごすうちに友だちになれて、そこから友だち関係が広がっていったんだ。中国からの留学生とも友だちになれたよ」
「ぼくたちは、やがてそれぞれ違う学校に行くことになる。友だちが誰もいない学校もあると思う。そんなときには自分から話しかけることが大事だと思う。レッツ・トライだよ!チャレンジ!自分で道を切り拓いていくんだよ!」
「もしも、すぐに話しかけることができなくても、いずれは話しかけることができるようにするといい。勇気を持って」
「先生がお話になった地下鉄の話。車いすの人は、「自分がいたら相手に迷惑になるんじゃないか」「邪魔になるんじゃないか」って思っちゃったんじゃない?車いすは幅もとるし。だから言い出せなかった。そんな時は障害のない自分たちが積極的に声を掛けるべきなんじゃないかな」
「相手が緊張しているかもしれない時にもね」
「相手と同じ目線に立って、考えることが大事だと思う」
「先生がおっしゃってた逃げるのを手伝ってもらったとか、友だちのなり方って人それぞれ違う」
「ちょっとしたことがきっかけで友だちになれることってある。相手の状況を見抜く力と話しかける勇気が大切なんだ」


「最初は嫌いだったけれど、仲良くなることってある」
「そうそう。その人の悪いところばかりじゃなくて、いいところを見るようにしないと」
「うん。人間って相手の悪いところばかりが目に付いちゃうのかも。いいところを見るようにしよう」
「相手のいいところを見るようにすると、悪い人と決めつけていた相手が、自分にはないようないいところをもっていることに気付けるかも。そういう人と友だちになれたらいいな」
「相手のいいところを探すようにしよう。そうしたら、相手のいいところも悪いところも、みんな合わせて好きになるんじゃないかな」
「気に食わない相手ほど、いいところがあるんだなっていう発見が多いと思うよ」

対話自体は30分間程度。
「友だちのでき方」から「友だちのなり方あるいは作り方」、最後には他者理解に基づいた「人付き合い全般」にまで話は広がりました。
今までも、発言数こそ多くはなかったけれど、いい意見が出ていた6年生のp4c。
それが発言数も多くなると、このような素晴らしい対話になるのですね。
6年生、なんか覚醒してきたなあ。すごい!恐るべし6年生!

5月21日【4年ノンジャンルp4c】世界はどうして戦争を繰り返してしまうのか

4年生もp4c。テーマはノンジャンルとしたところ、今回も素晴らしい問いが並びましたよー。で、選ばれた問いは次のものでした。
ジャーン!「どうして戦争は起きてしまうのか?/世界はどうして戦争を繰り返してしまうのか?」
おー!子どもたち、相当怒っています!そりゃあそうですよね。私は大人の一人として、子どもたちに謝りたいと思います。どうもすみませんです。

さて、対話。
問いを出した子たちから、問いを出した理由を発言します。
「人を殺すのはよくないことだって、戦争をしている人たちはよく知っているはず。なのに、どうして戦争を起こすんだろうって」
「ぼくも戦争なんて繰り返してほしくない。でもなぜ繰り返すのかと思う」
そうでしょうとも、そうでしょうとも。私もそう思います。
では対話の続きを見ていきましょう。

「私も戦争を起こすのはよくないと思う。どうして起こしちゃうんだろうって思う」
教師「みんなはさ、戦争って誰が起こすんだと思う?」
「その国の大統領だと思うよ、大統領」
「私は相手の国に恨みを持っている人」
「その国の兵隊さんたちじゃないの?」
「やっぱり私も恨みを持っている人だと思う」
教師「自分の考えをもった人たちが、考えの違いから戦争を起こしてしまうんだと思う」
「相手の国をうらやましいと思う人たちだとか」
教師「もしみんながある国の大統領だとして、自分の国の人が相手の国の人に10人殺されたら、報復しますか?」
全員に訊いてみると、ほとんどの子が「報復しない」に挙手しました。
「報復する」に挙手したことは2、3人。
そこでその子たちに理由を尋ねてみました。
「人数の問題じゃない。一人でも、もしかしたら殺されたその一人が、その後研究とかして国が大きく栄えることに貢献するかもしれないでしょう。誰もがその可能性を持っているんだから、一人でも殺されたら報復する」
「でも自分の国の人々が殺されたからと言って報復したら、戦争になっちゃう。それがたとえたくさんの人が殺されたとしても、戦争したらもっとたくさんの人が死んでしまうことになるでしょう。報復とか復讐とかはしちゃだめなんだと思う」

この後、「報復・復讐をするべきか」と「してはならないのか」で、それぞれの発言が重ねられました。
やがて、「報復・復讐はしてはならない」と考える子どもたちが多数を占めていきました。
そんなこんなでタイムアップ。
子どもたちはまだまだ言い足りない様子。
機会を見て、続きをやりたいねということで、この日の対話は終了しました。
4年生、対話にも徐々に慣れてきました。回数を重ねるうちに、強固なセーフティが構築され、もっと多様な、そして深い対話が繰り広げられていくでしょうね。
それにしても、社会的な事象にも目を向けている4年生。素晴らしいです。
この気持ちを維持しつつ、地域連携活動やp4cを続けていけば、持続可能な社会を創ろうとする気持ちと力の土台を持つことができるだろうと思います。
今後が期待できる4年生。この調子でがんばれ!

5月21日【4~6年】運動会は終わらない

 

運動会後に4~6年生に課された宿題は、『エピソードからを運動会を振り返る』のワークシートに、運動会の感想等を記入してくることでした。子どもたちは様々な感想を書いてきました。(5年生はこれから宿題が出されるのかな?)

そのうちの一人のお子さんの感想をここでご紹介します。

校長先生が開会式でおっしゃった言葉は「運動会が終わった時に不思議な気持ちになるかもしれません。不思議な気持ちとはどんな気持ちでしょうか?」。この言葉が運動会中、ずーっと私の頭の中をさまよっていました。「不思議な気持ち」とはどんな気持ちか、私には想像もつかなかったのです。しばらくして赤組の点数よりも白組の点数が多いことに気付きました。その時は嬉しい気持ちの方が大きかったけれど、心配な気持ちもありました。でも、なぜ心配な気持ちがあるのか、私には分かりませんでした。その複雑な気持ちが「不思議な気持ち」なのでしょうか。私が私に問いかける質問も分かりませんでした。そして、結果発表の時。赤組に2冠を獲られたことを知って、すごく泣きそうになりました。でも、涙をぐっとこらえました。なぜ涙をこらえたのでしょうか。きっとそれは、赤組の4年生に、どんな顔をして会えばいいか分からなかったからだと思います。(中略)「不思議な気持ち」とはどんな気持ちか、閉会式の時に分かった気持ちがします。私は負けたのに「嬉しかったな」「楽しかったな」という気持ちがわいたのです。私は負けてしまったけど、自分では全力でがんばったので、きっと楽しかったのだと思いました。「不思議な気持ち」ってすごいなと思いました。【このことから学んだこと】大切なことは、勝ち負けじゃないあ、自分ががんばる気持ちだってことを運動会の「不思議な気持ち」から学びました。

頭の中で逡巡し、モヤモヤしたことを、これほど言語化できる力のすばらしさ。しびれました!ものすごいことだと思います。

今後、4~6年生はそれぞれこのシートに書いたことをp4cで深めます。彼らはどんなことを語るのでしょうか。う~、楽しみー!

 

5月18日 感動の運動会

走る仲間を後押しする大声援!
躍動する子どもたち!
風にたなびく応援旗!
青空に映える雄姿!
そして、圧巻は、閉会式での応援団長による語り!
これが自分の苦労話ではなくて、ひたすら仲間や家族、教職員に対する謝辞なのです。
やり切ったと思えるからこそのスピーチだったと思います。

ここに至るまでに、一人一人の松の子たちにとっては様々なドラマがあったことでしょう。

彼らはこの運動会およびその練習や準備の過程で、何を学んだのでしょうか。今後自分自身に問いかけていってもらいたいと思います。

松の子たちよ、感動をありがとう!
PTA役員様や教職員が撮影した芸術的な写真を順不同でお楽しみください。

5月18日 運動会 実施します!

本日は晴天なり!

本日運動会は実施します!

暑くなりそうですので、お子さんには水筒等水分を忘れずに持たせてください。

朝のグラウンド。朝日がまぶしいほどにさしています。

5月17日【6年社会科】ICT、メディアを使いこなす

運動会を翌日に控え、学校はすっかり運動会モード。しかし、日々の学習もしっかり行われていますよー。

この日、6年生は社会科で災害時の行政や政治の動きについて学んでいました。
かつては教科書やノート、それと教師の口頭での説明を中心に授業は進められていましたが、今は違います。
教科書や資料集に加えて、大型ディスプレイに映し出される映像を見て、災害の様子ついて学んでいるのです。
昔のように教科書の小さい写真を見て、文章を読み、教師の説明を聞いて理解する学習方法に比べて、動画を見れば一発で深く理解できることも多いのです。

コンピュータには無味乾燥なイメージがありますが、この時間はパソコン上の動画で、東日本大震災で壊滅的な被害を受けた地域を復旧・復興させるべく奮闘努力する人々の情熱も学ぶことができました。
さらには、子どもたちは学習用端末(タブレットやパソコン)を一人1台持っていますので、この時間はノートに学んだことを書き写すのではなく、パソコンのワープロ機能を使って学んだことをまとめ、さらには写真撮影した映像なんかも取り込んだりしながら、より完成度が高く、より分かりやすいまとめ方をしているのです。すごいのですよ、子どもたちは!(とは言え、もちろん今までと同じように黒板に描かれたことをノートに書き写すこともありますし、ノートに自分の考えを書き連ねることもあります、念のため)
数年前までは子どもがパソコンを使って学ぶなんて、一大事業でしたし、そう頻繁にできるものでもありませんでした。それが今は、一人1台の学習用端末を文具として使いながら学習できるようになることが求められています。

しかし、学習はなんでもパソコンでやればいいわけでは、決してありません!
身体を使って、友だちと面と向かって対話しながら学ぶ方法はものすごく効果があります。
一方で、ICT機器を学びにうまく取り入れることにより、より効率的・効果的で、深い理解に繋げることもできる時代になりました。
特定の方法を排除することなく、逆に特定の方法にばかり固執することもなく、子どもたち自らが、その場その場に適した方法を選んで学びを重ねることができるよう判断できる力を育成することが肝要だと考えています。
それにしても、6年生。ばっちりタブレットを使いこなしていますなあ。恐れ入りました!

5月17日 運動会前日準備

運動会の前日準備を5・6年生がしてくれました。
どの子も率先して動いてくれたおかげで、円滑に準備を進めることができました。
みんな、どうもありがとう!
明日の運動会、きっと晴天の下、子どもたちの精一杯が思う存分見られると思います。
ちなみに最後の写真。徒競走のラインです。
「ラインの乱れは心の乱れ」とはよく言ったものです。
まっすぐに引くのは相当難しいのですが、どうですか、このまっすぐさ加減は!すごいなあ、築地の教師は!
でも、私が引いたら、きっと迷路みたいになっちゃって、子どもたちもまっすぐに走れないだろうなあ。ははははは。

5月16日【まなび人権教育】人権の花苗

この日、まなび学級の子どもたちは、人権擁護委員の皆様からのサポートを受け、「人権の花」の苗をプランターに植える活動を行いました。

花を育てることを通じて命の尊さを実感してもらい、その中で、優しさや思いやりの心を身に付けることを目的に行われたこの活動。一心に花の苗を植える子どもたちのまなざしの素晴らしいこと!植え終わった後は、しっかりと玄関の掃き掃除もしてくれたんですよ!もう一回言わせてください。もう、なんて素晴らしいこと!

さらに、活動中には「ありがとう」「ねえ、ここはこうしてもらえるかな」「大丈夫」「それでいいよ」などなど、互いを気遣う温かな言葉がそこかしこで聞かれました。

活動後、参加した子どもたちからは「この花苗には大きくなってほしいと思います」「大事に育てたいと思います」などの感想が。

人権擁護委員様からは「子どもたちはしっかりと集団行動ができていて感心しました。また、苗を植える中で、人権に対する意識をしっかり持っていることが分かりました」などのお褒めの言葉もいただきました。ありがたいことです。

子どもたち、いい活動になってよかったね。

 

5月16日【1年算数】はじめての算数ノート

1年教室では、子どもたちに初めての算数ノートが配付されました。

担任からの指示を一言漏らさず聞こうとする姿勢のすばらしさ。

まさに一筆入魂の思いで、ノートに10までの数を書き連ねる子ら。

これから彼らはこのノートにどのような学びを重ねていくのでしょうか。

楽しみです!

5月16日【2年道徳p4c】自我関与

2年生は道徳『森のなかま』で学習しています。
教材文のあらすじは次の通り。
嵐の翌日、動物たちが森の掃除をしています。たぬきのポコは「僕たちも手伝った方がいいのではないか」ときつねのコンを誘いますが、「掃除は疲れるから面倒くさい」と乗り気ではありません。それでもポコが「ぼくも掃除をしたら疲れたけれど、不思議な気持ちがしたよ。一緒にやってみよう」と再度誘います。きつねのコンは渋々ながら手伝うことにしました。掃除が終わるとコンは「疲れたけれど、すごくいい気持になった」と言い、森の仲間たちも含めみんな笑顔になりました。
この教材についてp4cで対話します。

私も含め子どもたちがみんなで対話したい問いを出し合ったのですが、「『不思議な気持ち』ってどんな気持ち?」や「コンが『ああ疲れた。でも何だかすごく気持ちがいいなあ』といったのはなぜか?」「コンも加わって掃除をした後に、森の動物たちが『今日は暑くて疲れたけれど、一番気持ちがいい日だったね』って言ったのか?」など、いずれもこの教材の本質を突いた素晴らしいものばかり。
これらの中から選ばれた問いは「なんで最後に森の仲間たちはみんなで笑ったのか?」です。こ、これはすごい!正直言ってビビりました。
この教材は勤労奉仕について考えることがねらいなのですが、彼らが設定したのは、それに留まることなく、勤労奉仕をみんなですることの意義をも見い出せる可能性を秘めたものだったのです。
対話の前に「ぼくもう答え分かった!」と先走ったお子さんがいましたが、「p4cというのは分かっていると思うことを、みんなで対話することでもっと深く考えることができるようにするんだよ」と諭すと納得して対話し始めました。


さて、対話。初めに問いを出したお子さんから発言します。
「動物たちが笑ったのは、きつねのコンも一緒になって掃除したからだと思います。それで嬉しくなった」
「暑かったけれど、みんなで掃除して『不思議な気持ち』になったんだよ」
「うん。私は『不思議な気持ち』って楽しい気持ちだと思う」
「私も同じようなことがあって、お昼休みにみんなと一緒に遊んだら『不思議な気持ち』になったんです。楽しかった」
「うん、私も。みんなと遊んだらいい気持ちになりました」
「みんなが掃除してても、コンはベンチに座ってのんびりしてたでしょう。みんなは掃除したり片付けたりするのが大変だったと思います。でもコンが手伝ってくれたから、早くきれいになって嬉しかったんだと思います。だから笑ったんじゃないかな」
「そう言えば、私も昼休みにみんなで一緒にやったら楽しくなった時がありました。一人で遊んでいるときよりも」
「鬼ごっこでも、みんなでやるって楽しくなるんだね」
「遊ぶのも、掃除するのも同じ。一緒に遊ぶのと同じように、一緒に掃除した方が楽しくなると思うよ」
「私も妹と遊ぶと楽しい。たまには大変なこともあるけれど、やっぱり一緒に何かするっていい」
「ぼくも兄ちゃんと遊ぶと楽しいな」


わずか10分間のp4cでしたが、子どもたちは大変意欲的に対話し、発言の波が途切れることはありませんでした。
タイムアップの合図をすると、残念がる子どもたちが多数。
さて、素晴らしいのは発言意欲だけではありません。
対話の内容も、教材と自分の生活経験とを比べての発言が後半連続したのです。
道徳教育の専門的な言葉を使えば、「自我関与」と言ってもいい発言内容。
教科書に描かれている道徳的価値がただのお題目に陥らないようにするためには、この自我関与が大きな力を発揮すると言われます。
10分間だけのp4cでしたから、十分な対話ではなかったかもしれません。でももっと時間があれば、さらに勤労奉仕という道徳的価値をも踏まえた、より深いところにまで、彼らは到達できたかもしれません(最近、こんなことばかり言ってますね、すみません)。
それにしても彼らの対話の構成力。
私も立会い、途中で2、3回子どもの発言内容を確認をしたくらいで、後は子どもたちだけでp4cを進めたのですからね、今後が大いに期待できるってものです。
お見事、2年生のみんな。
みんなでp4cができて楽しかったねえ。素晴らしい学びだったと思うよ。またやろうね。

5月15日 運動会練習 & 運動会のめあて

今日も子どもたちは運動会練習に精を出していました。暑い日でしたので、子どもたちが熱中症にならないよう、学校職員は厳戒態勢です!それでも子どもたちは全力で取り組むんですよ。すごいなあ。

グラウンドでの練習の後、2年教室では子どもたちが運動会のめあてを立てていました。みんな丁寧な文字で一生懸命。なんでも全力で取り組むんですね、築地小学校の子どもたちは。めあてが達成できるよう、みんながんばれ!

5月14日 運動会 応援全体練習

この日、運動会の応援全体練習。

赤白ともに応援団リーダーを中心にここまで仕上げてきました。この日の練習でも相当気合が入っています!

小学生だからと侮ることなかれ。練習の段階から声を枯らして応援するその姿。鬼気迫るものがあります。

潮風に吹かれたなびく応援団旗もかっこいい!

子どもたちの素晴らしい応援を目のあたりにすると、思わず走り出したくなってしまいます、応援してもらいたくて。ははははは。でもそんな衝動に駆られるくらいの応援なのですよ。

応援練習の後には、しっかりとミーティングをする赤白応援団。すごいなあ。皆様、どうか運動会当日をお楽しみに。

明日は運動会予行練習です。

 

5月14日【まなび図工】墨絵とそのタイトル

まなび学級の廊下には3枚の墨絵が掲示されていました。

どれも素晴らしい出来栄え。さらにそれぞれのタイトルにもセンスが溢れていますねえ。

この学級は以前にもビー玉に絵の具を塗りつけて転がすことによって描くビー玉アートに取り組んでもいたのです。抽象画を描くのにも様々な技法があるのですね。子どもたちは様々な技法を楽しみながら、偶然性にも左右されつつ出来上がる素敵な絵を描いています。

「爆発したその少し前」

「テレビジョン」「山を割るとき」

 

5月14日【2年学級活動】学習規律

2年教室の前を通ると、2年生は何やら話し合っています。何を話し合っているのかなと覗くと、学級全員がどんな行動をしたらポイントをもらえるようにしたらいいか相談しているようなのです。
子どもたちは様々なアイディアをどんどん出していきます。
・清潔検査が全項目〇のとき
・授業の準備がきちんとできていたとき
・先生や友だちが話しているとき静かに聞けたとき
・休み時間が終わりそうになったら友だちに教えることができたとき
・セーフティが守れたとき
・授業中、みんなが手を挙げたとき
・図書館で静かに本を読んでいたとき
・読書カードが〇枚になったとき
・みんなが学校に来たとき
・ケンカせずに楽しく過ごせたとき
・静かに給食を食べることができたとき
・放送を静かに聞けたとき   などなど

担任は、「学校生活を送る上で望ましい行動は?」などとは訊きません。
「望ましい行為」を「ポイントをためることができる行為」ととらえ直し、さらに何ポイントかためることができたら「お楽しみ会ができる!」というルールにして、子どもたちが意欲的に生活改善ができるよう仕掛けたのです。
我らが2年生はみんな真面目ですからね、「家でゲームをやったときにポイントをもらえるようにしたらいい」なんて言う子はいないのです。
「靴下を全員が履いてきたときポイントをもらえる」というように難易度が低いものを挙げる子もいません。
よりよくなりたいという気持ちが溢れているのですね。
さらに授業の最後に、担任は次のように話しました。
「ポイントを集めてお楽しみ会を行うことが目的ではありません。この学級がよりよくなることを目的にしたポイント制なのです」
本来の趣旨から外れないための話。まさにその通りですね。
この調子なら、規律正しい学級が出来上がりそうです。

さて、全体での話し合いの最中に、担任は周囲の子どもたちと相談するように促した場面がありました。
学校で指導をする際、教師と子どもが、1対1でのやり取りに陥ってしまうことがよくあります。
ときにはこのような問答形式の指導が必要な場合があります。
しかし、それだけだと子どもの主体的な学びになりにくくなってしまう面があります。
子どもだけで話し合いを組織できるようにする力を育てることは、協働的に学ぶ術を獲得させることに直結します。
この時間、2年担任がねらったのはまさにそのような意図があったのでしょう。
一人で考え、ペアで相談し、学級全体で話し合う。様々なパターンの学び方をしている2年生。
大変重要なことだと思います。

 

5月13日【1年道徳p4c】笑顔も言葉

シリーズ「はじめてのp4c」もいよいよ大詰め。というか最終回!この1年生を最後に全学年がp4cを体験したことになります。
しかーし!入学したばかりの、ついこの前まで保育園児だった1年生に対話なんてできるのでしょうか!?
結論から言えば、できちゃったんですなあ、これが。それも立派に、素晴らしいp4cが!
今回は、道徳の教科書の1・2ページ目の詩をもとに対話しました。
こんな詩です。

  えがおも、ことばだよ。

 わらっているこは、うれしそう。
 ないているこは、かなしそう。
 おこっているこは、くるしそう。
 
 かおをみていると、ともだちのことが なんとなくわかる。
 しゃべっていないのに、なにかいっている。
 
 おなじように、じぶんのかおも、だれかにきもちを、つたえているのかも。

 えがおもことばだ。
 わらいかけると、すきがつたわる。
 わらいかけると、もっとなかよくなれる。

 ともだちをおもう、ちから。

さて、いつものように問いは子どもたちが設定します。
1年生が設定した問いは「なんでしゃべっていないのに、しゃべっていると同じように伝わるの?」です。この詩の本質をついていますね、すごい。
もう、設定された問いから素晴らしいですもの、期待できそうです!

さて、対話。
初めてのp4cなのに、子どもたちは発言意欲旺盛です。
主な対話の様子を見ていきましょう。

「私、なんで顔で分かるのかなあっていうと、目つきが鋭いときには怒っているなあって分かるし、泣いているときには悲しんでいるなあって分かるし、笑っているときには学んでいるんだなあって分かるよ」
おおー!いきなりすごい意見が出ました!そして、案の定、ほかの子たちが反応しました。
「え、学んでいる?あ、学んでいるって、勉強とかして上手になって嬉しいってことなの?」
「うん、そうだよ」
かー!恐るべし、1年生!!こんな発言が冒頭から出されるなんて!
しかし、対話は始まったばかり。まだまだ続きますよー。

「ぼく、思ったんだけど、泣いてる子に「泣かないで」って言っても泣き止んでくれないときがある。どうしてなんだろう?」
おー、新たな視点が出されました。なんと、もう子どもたちが対話を進めているんですね。
「ぼくはね、友だちの顔見ると、どんなこと考えているのか、みんな分かるよ」
「へえ、すごい。どういうふうに?紹介してみて」
「泣いている子とか、悲しい顔している子には、優しくしたらいいかなあって思うの」
「なんで友だちがしゃべっていないのに、友だちが話したいことが分かるんだろう。みんなの気持ちが分かる」
「友だちとなら顔だけでも分かるし、顔見て気持ちが分かれば、もっと友だちになれて、仲良くなって、もっと楽しくなるんだよ」
「そう。気持ちによって顔が違うから、どんな感じなのか分かる。怒っている表情のときは怒っているんだし、泣いているとき、涙が流れていれば悲しいんだよ。げらげら笑っていれば楽しいんだな、おかしいんだなって」
「うん。すごく怒っているときは、もしかしたら死にたいって思っているのかも。そんなとき、私は何か言おうと思うんだけれど、相手はずっと話し続けているし、言うスキがないっていうか話せない。『いったん話を止めて』って言えばいいのかな?」
「さっき、〇〇さんが言ってたことなんだけど、・・・・・あれ、なんだっけ、忘れちゃった」
1年生はこの発言の続きが聞きたいと見えて、じっとこのお子さんを見つめています。
「あ、そうそう。なんでしゃべっていないのに、顔を見ていれば分かるのかというと、そんなときは・・・、う~ん。でも相手が怒っているときには、傷ついているんじゃないかなって思うよ」

と、ここでタイムアップ!
約20分間、ノンストップの対話でした。
時間があれば、もっと子どもたちだけの対話は続いたでしょうし、もっと深いところまで行けたのではないかと思える素晴らしい対話でした。
これが小学校入門期の子どもたちなんですものねえ、びっくり!
頭の中のモヤモヤしたものを臆せずに言語化しようと奮闘するその姿に感激しました。
そして、そんな友だちを、1年生は固唾を飲んで見つめているんだもの。
「セーフティ(心理的安全性)」と「ワンダー(知的好奇心)」溢れるこの時間。

それにしても、子どもたちの発言の端々に光る圧倒的な優しさ!なんという美しさでしょう。心洗われるようです。今夜は風呂に入らなくてもよさそうです、ははははは。
いいもの見せてもらいました。お見事、1年生。

5月13日【5年算数】深い学びに至る過程

5年教室を覗くと算数の勉強中でした。何の勉強かというと「比例」です。
授業では大きな課題が設定され、その課題を解決するために、小さな問いがいくつか設定されていました。小さな問いを解決していくことで大きな課題を解決できるという授業デザインです。
さて、課題は「リボンと代金の長さにはどんな関係があるかな」。かなり大きな概念を問うものですね。


これに対して小さな問いは、より具体的な数値で問うものが並べられました。
子どもたちは担任と、あるいは子ども同士で対話しながら問いを一つずつ解決していきます。
そして、最後の問い「では、リボン15mなら代金はいくらでしょう?」に至る頃には、子どもたちはリボンの代金は「1m当たりの代金×リボンの長さ」で代金を求められることを理解していました。
この段階で、担任はとどめの問い掛け!
「で、これらから言えることは?」
おー!出たー!まさに、具体的な事柄から一般化された法則を導き出す思考を促す問い掛けです。
深い学びというのは、具体的な事柄から一般化された法則を導き出す過程でなされると言われます。その逆、法則から具体的な事柄を推測する過程でもまたしかり。
この担任の問い掛けに、子どもたちは「長さが変わると、代金も変わります」と答え、さらには「リボンが1m長くなるに伴って90円ずつ増えます」、そして「長さが2倍、3倍・・・になると、代金も2倍、3倍・・・になります」と答えました。
担任は適宜子どもたちと対話しながら、「一方の値が2倍、3倍・・・になると、もう一方の値が2倍、3倍・・・になる関係を、『比例している』と言います」と結論付けました。
具体と一般を往還させること、帰納法と演繹法を行ったり来たりさせることで、子どもたちの深い学びを促したこの時間。
5年生、高度な勉強を重ねていますね。

5月10日 市教育委員会によるあいさつ運動

この日の朝、市教育委員会から多くの方々があいさつ運動にお出でくださいました。ありがたいことです。何人かの子どもたちも加勢してくれました。

いつもように登校すると、玄関の前に来てたじろぐ子どもたち。ははははは。そうですよね、分かってはいても、大勢の大人がいると。

それでも、「おはようございまーす」と言われると、恥ずかしながらもちゃんと挨拶を返す築地小学校の子どもたちです。

5月10日【6年】交通安全少年団 入団式

6年生は交通安全少年団の入団式に臨みました。市交通安全協会長様はじめ役員の皆様の前で、「誓いの言葉」を堂々と唱和した6年生。

誓いの言葉には、自ら交通安全を心掛けることはもちろんのこと、周囲も交通安全を呼び掛けること、社会のためになるようにすることまでも含まれていたんですよ。すごい。

あまりに堂々とした態度に、会長様からお褒めの言葉をいただきました。

6年生のみんな、これからも交通安全に気を付けて過ごしてね。

 

5月10日 避難訓練&引き渡し訓練

この日の避難訓練は地震と津波を想定したものでした。
放送で緊急地震速報の音が流されると、子どもたちの緊張が一気に高まります。
「避難開始!」の合図で、冷静かつ迅速な避難が開始されました。
第1避難場所であるグラウンドに全児童が避難完了するまで、あっという間でした。大変円滑な避難でした。
さらに、津波警報が発令されたとの報告が教頭先生からもたらされると、2次避難の指示が出されます。
今度は校舎に戻り、3階廊下に全児童が避難しました。こちらもあっという間。
子どもたちは落ち着いて、かつ素早く避難することができました。
2次避難を終えた全校の子どもたちに、東日本大震災の際に、孫の言葉を信じて津波から避難し、安全を確保した老夫婦の話をしました。じっと耳を傾けていた子どもたち。話が終わると「すごいことだと思う」と感想を言い合っていました。

さらに下校時には、保護者の方々から迎えに来ていただき、引き渡し訓練も本番を想定して行うことができました。ご協力ありがとうございました。

全校のみんな、この日のようにに日頃から真剣に避難訓練をし、さらに防災について学ぶことは、自分の身を、そして家族の身をも守ることになるんだよ。
とてもいい避難訓練になりましたね。

5月9日【6年総合】佐度について学ぶ

6月になったら修学旅行で佐度に行く6年生。

この日、「佐度を世界遺産にする新潟の会」から講師をお招きして、佐度について学びました。お話を伺う6年生は興味津々。金が含まれた鉱石を触らせてもらったり、小判を持たせてもらったりと貴重な経験をすることができて、ますます修学旅行が楽しみになってきたのじゃないかしら。

佐渡金山をはじめ、朱鷺など佐度には見どころ、学ぶべきところがたくさんあります。修学旅行では実際に佐度の地に降り立って、さらに充実した学びを重ねてほしいと思います。

5月8日 全校応援練習

運動会に向けて、昼休みに今年初めての全校応援練習を行いました。

オリジナル応援歌やコールなど、まずは応援団が手本を見せ、全員でやってみます。

赤組、白組ともに、1回目からとても大きな声が出ていて、気合が入っていました!

5月8日 よっちょれ練習&ダンス練習

2時間目は、4~6年生によるよっちょれの合同練習。中条和組の皆さんが教えに来てくださる2回目の日です。新調した鳴子を手に、時間いっぱい一生懸命に踊り、大きなかけ声も出ていました。中条和組の皆さん、ありがとうございました。

 

 

3時間目は、1~3年生によるダンスの合同練習。音楽に合わせて元気いっぱいに踊っていました。本番では全員がポンポンをもち、さらに華やかになることでしょう。

どちらも18日の運動会で披露します。どうぞご期待ください。

畑の準備 ありがとうございました

4連休前の5月2日の夕方、コミュニティスクール委員のお二人の方が、学校の畑の土を耕してくださいました。

この畑で、2年生は野菜を育て、他の学年も胎内特産のサツマイモを育てて、地域協働の活動を展開していこうと考えています。

子どもたちのため、畑の作業、本当にありがとうございました。

5月7日 新しい介助員さん、登場!

この日から、今まで1人分欠員だった介助員さんたちに、新たにお一人素敵な方が加わりました。

本人から給食時に放送で自己紹介。子どもたちも新介助員さんも、早く慣れて一緒に楽しく生活できたらいいなと思います。

さて、放送終了後、やや緊張気味だった狂言回しの私と新介助員さんに、放送委員の5年生から温かな一言。「〇〇先生(介助員の名前)と校長先生、とっても良かったですよ。上手でした」とお褒めの言葉。嬉しいなあ、本当に。なんて素敵なお子さんなのでしょう。こういうお子さんが築地小学校にはいるんですね。素晴らしいと思います。

5月7日【6年理科】「新しい空気」「古い空気」について(解決編)

6年生は理科の学習。ゴールデンウィーク明けの第1時間目ですが、6年生はもうフルスロットルですよー。

前の時間にp4cで「新しい空気」「古い空気」「酸素」等をキーワードに、子どもたちなりに燃焼の条件を考えた子どもたち。この日は改めて、空気の入れ替わりがものが燃える際には必要であることを実験によって明らかにしました。

それにしても6年生、意欲的に学んでいます。班ごとにああだこうだ相談しながらやっているのですね。

最初の実験は底のない集気びんの中でろうそくを燃やし、線香の煙で空気の流れを突き止めた子どもたち。

「空気は底のない瓶の下から、口の方向に流れているんだなあ」と確認した後で、次の実験に突入です。今度は集気びんの口にしか穴が開いていません。ばっちり底アリです。さて、この集気びんの中でろうそくを燃やし、線香を入口に近づけた場合、煙はどのように動くと思いますか?そうです。線香の煙は2手に分かれ、上に登っていく一方で、瓶に吸い込まれるようにして下に下りてもいくんですね。子どもたちにとっては新たな発見になりました。

ちなみにこの日の私のいでたちは白衣。私の場合は、謂わばコスプレですね、ははははは。登場した瞬間に子どもたちから「おおー」というどよめきが!こういう発見もまた楽し。

5月7日【3年算数】そもそも、わり算って?

この日、3年生は算数でわり算の勉強。これまで、たし算、ひき算、かけ算については学んできましたが、わり算については今回初めて学習することになります。
小学校ではわり算について、どのように定義され、どのように使うよう指導されているのでしょうか。
黒板を見ると、「同じ数ずつ分ける」と書かれ、「同じ数ずつ」が強調されています。
担任が「2人でそれぞれ3個と5個で分けるとします。これはわり算で解けますか?」と問うたところ、子どもたちは「違いまーす」との返事。
さらに担任がその理由を問うと、「わり算は同じ数ずつ分ける場合に使うからです」と正しく答えることができました。
私たちが日常的に使っている四則演算。それぞれどんな時に使うべきなのか、改めて考え、定義づけようとすると結構難しいものですね。
小学校では、学問の初歩を学びます。
時々、お子さんの教科書をぱらぱらとめくってみると、「ほー、小学校ではこうやって教えてるんだなあ」などと新たな発見もあるかもしれませんね。

5月2日 眼科検診とダンス

この日の昼休み、眼科検診が行われました。
お医者様が到着するまでの間の6年生。くねくねダンスを披露してくれました。ははははは。このダンス、なんていう踊り方なの?

この自由な雰囲気、いいなー。ある意味セーフティが溢れているってことなのでしょうし、大人や仲間あるいは社会に対する信頼があるということなのではないでしょうか。自分は認められているという自己肯定感、自分は役に立っている、自分には居場所がしっかりあるという自己有用感があるからこその、くねくねダンス披露。ご家庭の教育力の高さを感じます。とっても素敵な子どもたちです。
ちなみに、お医者様が到着なさった後は、廊下で静かに待っていました。さすがメリハリが効いています。

最後の写真は眼科検診の後、校長室に遊びに来てくれた4年生です。

5月1日【1年道徳】みんなと仲良くするために

1年生は道徳の勉強中。題材名は『みんな いっしょ』。教科書見開きページには、校庭で遊ぶ子どもたちのイラストがあり、その中央には「わたしもいれて」と書かれています。

子どもたちはイラスト中で寂しい思いをしている子や悲しい思いをしている子に印をつけています。その後、友だちと仲よく遊ぶ上で、好ましい行いをしている子にも印をつけました。黒板には、「みんなとなかよくするために、たいせつなことは?」と書かれています。担任は、子どもたちと対話しながら、他の子と仲よくするためにどのような働き掛けをしたらいいのか、具体的にイメージできるようにしていたのですね。

さらには隣の子と話し合うことで、望ましい行動についてより深く考えた1年生。

1年生は学校にも少しずつ慣れ、安心して生活できるようになっています。これからさらに友達関係が広がっていくだろうこの時期に、円滑によりよい友だち関係を築く子どもができるよう、授業でも働き掛けています。

今までは生徒指導は問題行動があったときに適切に対応することに重点が置かれていました。しかし、これからは普段の生活の中で、積極的に互いに信頼のおける関係を築けるよう指導することで、豊かな生徒指導に結び付けることも重要だとされるようになりました。これによって問題行動の未然防止にもつながることでしょう。

そんな指導を受けつつ、休み時間にも笑顔で生活している1年生です。

5月1日【2年学級活動p4c】みんなが好きなことって何?

いくかの学級で謂わばゲリラ的に行ってきたp4c。「探求の対話」とか「哲学対話」などとも言われます。

2年生ももちろんp4cを体験しますよー。2年生に対話の問いを募ったところ、「今日の給食のメニューを知りたい」「明日は何の勉強をするの?」とかなり現実的な問い。「p4cは答えのないことについて対話する」ってことを伝えないうちに、2年生のパワーと勢いに押され、純粋に子どもたちの対話したい問いとしたところ、子どもたちから出され、選ばれた問いは次のものでした。

「みんなは、今どんなことが好きなの?」

おおー!いいですね。子どもたちは互いのことを知りたいのね。たっぷり20分間。互いを理解し合うためのp4c!

さて、対話ですが、「私の好きなものは〇〇です。どうして好きなのかというと・・・」と理由も明らかにしつつの、自己紹介的な発言が続きます。みんな発言意欲が旺盛。そして聞く子たちも発言者をじっと見つめながら、しっかりと聞いています。一人ずつ発言者が話し終わるたびに、学級全体で拍手が巻き起こるのです。とってもいい雰囲気。

2年生はどんなものが、あるいはどんなことが好きなのでしょうか。いくつか紹介しますね。

「私は〇〇ダンスです。振付が面白いからです」
「ぼくはレゴ(ブロック)です。お母さんに買ってもらったもので、とても面白いです」これには周りの子から「おおー!いいじゃん」という声がそこかしこから湧き上がっていました。
「本です。いろいろなことを知れるからです」
「お兄ちゃんと遊ぶことです。兄ちゃんとゲームをしたりすると楽しいです」
「ダンボールで遊ぶことです」
「スポーツのテレビゲームです。バドミントンができて、楽しいです」
「私は掃除です。家がきれいになると嬉しいです」
「犬と遊ぶことです。ボールを投げると取りに行ってくれて、楽しいです」
「妹と遊ぶことです。妹はうるさすぎるからです」ははははは。なんでー。

みんな興味津々に聞いています。
考えを深める対話ではありませんでしたが、他者に対して新たな気付きを得ることができた対話でした。
発言意欲は言うに及ばず、聞く態度も素晴らしかったです。
時々発言者の方を向いて聞くことができないお子さんもいましたが、そのたびに教師は「今はこの場に『セーフティ』はありますか?」と問いかけます。「そこに愛はあるんか!?」みたいですね。ははははは。
『セーフティ』とは、安心して参加できる雰囲気のことを言います。「発言しても否定されることはなく、受け入れてもらえる」という安心感、「あいまいなことでも、考えが必ずしもまとまっていないことでも、途中までしか分からないことでも、発言できる」という安心感。これが質の高い対話の重要な条件となるのです。
そして、これを徹底することで、学習指導のみならず、生徒指導上でも大変大きな教育的効果が見込まれるのです。

2年生、安心してこのp4cを存分に楽しみました。私も楽しかったあ。
みんな、これからもセーフティを大切にして毎日を過ごしてね。

5月1日【6年学級活動p4c】人はなんのために生きているのだろう

6年生は早くも3回目のp4c。今回のテーマはノンジャンル。6年生が疑問に思っていることについて、ジャンルを問わずに問いを設定し、みんなで対話します。
子どもたちが問いを出し合ったところ、素晴らしい問いが並びました!ホントすごいね、君たちは!

・幸せとは何か?
・何でもしていいと言われたら、人は何をするのだろう?
・どうして戦いが起きるのだろう?
・なぜ人というのがあるのだろう?
・深海で生息する生き物はどうやって暮らしているのか?
・人は何からできているの?
・人はどうして差別するのか?
・人はなぜ生きるのか?
・人類が生まれた理由はなんだ?
・正義とは?
・どうしてこの世には悪い人がいるのか?
・がんばっているって誰が決めるの?
・天才とは何か?
・本当に怖いことは何だろう?
・なぜ生き物が住める地球があるのか?
・天国には何があるのか?
・どうして人には名前があるのか?
・人間はどうやってこの世界に来たのか?
・この地球は何なのか?
・宇宙はどこまで続いているのか?
・世界はどうやってできた?
・何で地球には空気があるのか?
・いじめの意味とは?

似た問いごとに分類しようとしたのですが、似た問いはありませんでした。
オリジナリティあふれる6年生の問いの素晴らしさ。
新潟大学佐渡自然共生科学センターの豊田光世教授は、「p4cでは人との違いが強みになる」とおっしゃっています。やるなー、6年生。
さて、数多ある問いの中で僅差で選ばれたのは次の問いでした。
「人なんのために生きているのだろう?」
う~ん、しびれますねー。私目頭が熱くなっちゃって・・・。
と、泣いてばかりいられないので、対話の主な様子を追っていきましょう。

まずは問いを出したお子さんから。
「映画とかで人が環境破壊をしているシーンを見て、ほかの動物たちは迷惑だろうなあって」
なるほどー、素晴らしい気付き。ところが難しい問いと見えて、この後なかなか発言が続きません。
そこで早くも私が発言。「ねえ、確かに人類は環境破壊をして他の動物たちに迷惑をかけている。じゃあ、人類は消滅した方がいいのだろうか?それとも存在する意義はあるのだろうか?」
挙手を求めると、「消滅した方がいい」7人、「存在意義はある」その他多数となりました。
そこで存在意義があるとした子たちにその理由を問いました。
「人のせいで地球環境は悪くなっている。でもなあ・・・・。(無言で考える)・・・でも、楽しいから」
頭の中で曖昧模糊とした考えを、中途半端なままで言語化し、発言しながらも考え続ける。
これなのです、私がp4cで求める子どもの姿のひとつは!完成された意見の発表会に陥ってはなりません。
「私も生き続けた方がいいと思います。壊すのが人間なら、よくするのもまた人間だから」
おー!すごい意見が続きます。
「人間は、例えば絶滅危惧種の動物を保護するとかいいこともしてる」
「そうそう、人間が管理している環境もある。川とか」
「うん。人間がいないと植林した木とかが伸び放題になっちゃって、却って環境によくない。整備するなど管理する人がいなくちゃ」
「SDGsとかもそうでしょう。これは人間ができること。いや人間しかできないこと。動物にはできないよね」
「人がいることで、この世界は成り立っている」
「これまで人間がやってきたこと、築いてきたことを捨てては、この世界は成り立たない」
「そうなると、他の生き物も困ると思う」
「人間ができる活動はほかの動物たちにはできない」
「人間が悪いことをしちゃったことは、人間だけが直せる」
私も発言。「人間がいなくなったら、生き物たちのバランスが崩れてしまう。それはほかの生き物にもよくないこと」
「残念ながら、人間が環境破壊をしちゃってる。しかし、人間は知恵を生かしてそれを乗り越えることができるんじゃないか」
「人間にできることはある」
対話も終盤に差し掛かりました。私が発言します。
「われわれ人間がやるべきことは何だろう?」
「う~ん。人間がやるべきことは、やっぱり知恵を生かして、この世界を変えていくことなんじゃないかな」
「そうだね。動植物たちにもいい環境になるように」


写真をご覧ください。
何人かのお子さんが発言している姿なのですが、みんなうつむいて、コミュニティ・ボールを触りながら、話していますね。
そりゃあそうでしょう。はっきりまとまらない考えを話すんですから。どきどきしているんでしょうね、きっと。
こんな発言しちゃってもいいのだろうか、馬鹿にされたりしないのだろうかって。
でも、6年生はもちろんのこと、p4cで人の発言を否定したり、馬鹿にしたりする人なんていないのです。
6年生はp4cを重ねるごとに、セーフティがその場にあることを感じ、間違っているかもしれない意見やあいまいな考えをあいまいなままで表現することができるようになっていきました。
今回の対話も後半になって、どんどんと発言が続き、子どもの思いが響き合い始めていきました。
これからもp4cという対話を重ねていくことによって、互いをケアし合い、信頼し合える関係を築いていけることでしょう。
いい感じです、6年生!

4月30日【3年学級活動p4c】どうしてサンタさんに会えないの?

さあ、3年生もp4c初体験!テーマはノンジャンルで、「みんなで話し合いたい問い」を子どもたちから募ります。子どもたちの対話ですからね。

すると、出るは出るはで、問いのオンパレード!中には哲学的な問い、根本的なことを問い直すクリティカル・シンキングによって出された問いも。ご紹介します。 *( )は一人2票での子どもたちの得票数です。

・どうして服を着なくちゃならないの?(昔の人は服なんてなかっただろうに)(1)
・生まれる前、命ってどうやってできるの?(0)
・どうしてお札には偉い人の顔が描かれているの?(2)
・「人間」「動物」「魚」ってそもそも何?(0)
・何でアニメってあるの?(0)
・どうして地球は存在するのか?(9)
・どうして生まれる前に男女が分かるの?(1)
・どうして犬が神様のように扱われていた時代があったの?(1)
・何で富士山は噴火するの?(1)
・どうして学校はできたの?(9)
・何で人間には名前があるの?(4)
・恐竜の時代には、ご先祖様はいたのか?(2)
・何で土曜日に学校で勉強することがあるのか?(0)
・どうしてご飯を食べなくちゃいけないの?(8)
・どうして「時」は流れるの?(3)
・どうして電化製品ってできたの?(0)
・なぜ人は「寒気」を感じるのか?(0)
・どうして子どもは大人の言うことを聞かなくちゃならないの?(5)

そして、これら素晴らしい問いを抑え、見事「第1回3年p4c」に選ばれた問いは・・・・!
じゃーん!
「どうして、サンタさんに会えないの?」でーす!おー!ぱちぱちぱち✋✋✋ 13人の子どもたちから支持されました。
なんやかんやあっても、やっぱり気になるよねえ、サンタさん。
では、対話の様子を見ていきましょう!
とはいっても、p4cを始めることができたのは、残り10分の時点でした・・・。とほほ。
短時間でしたが、集中した子どもたちの対話の様子をご覧ください。
「どうしてサンタさんに会えないのかというと、私サンタさんが来る頃には眠っちゃってるんです。だから会えないんです」
そうだよねえ。起こしてくれればいいのにね。
「きっとサンタさんは見つからないように、静かにプレゼントを置いているからだと思うよ」
「だから子どもだけじゃなくて、大人も眠ったままで起きないんだ」
「うん、みんな寝てる」
「真夜中だしね」
「サンタさんはみんなが寝てる頃を見計らって来てるんだと思うよ。眠ってからプレゼントを置くんだよ」
「ぼくはサンタさんは超音速スピードで飛んでくるから、見えないんだと思う」
私も我慢できなくなって、発言。
「クリスマスの頃になると、アメリカの米航空宇宙防衛司令部が空飛ぶサンタさんをレーダーで追跡するらしいよ」(そういうサイトがあります)
これを聞いた子どもたち一同、「やっぱりー!」って顔してますなあ。ははははは。

このp4cは、ものすごく短い時間しかとれませんでしたが、子どもたちは全員がよく集中していました。だって、ものすごく興味がある問いだものね。
もっと時間があったら、もっと面白い意見が聞けただろうなあと思えるp4cになりました。
p4c終了後、「校長先生、p4c面白かったです!」とわざわざ報告に来てくれたお子さんがいました。
どうもありがとう。私もすごく楽しかったです!

4月30日【6年理科p4c】ものの燃え方

この日、6年生は早くも2回目のp4c。教科は理科です。
発言数は必ずしも多くはないのですが、じっくり考え、新たな気付きが多くある6年生のp4c。今回は「ものの燃え方」についての対話です。

まず始めに教師が子どもたちの前で実験。集気びんの中で燃え続けるろうそくの炎ですが、ふたをするとあら不思議。炎はやがて消えてしまいました。これを見た子どもたちが立てた問いは次のものでした。
 A どうして、ふたをすると火は消えたのか?
 B 火が点いたり消えたりする条件は何か?
 C 瓶に穴を開けたらどうなるか?
 D 火を燃え続けさせるにはどうしたらいいか?
 E 火が燃えるのは、呼吸と同じなのか?

このEの発言が出ると、一同「???」です。火が燃えることと、人間が呼吸することと関係あるの?って顔しています。しかし、子どもたちは「そういう考え方もあるのね」っていったん受け入れていました。う~ん、素晴らしい!

この中で対話したい問いとして子どもたちに選ばれたのはCでした。そこで、早速p4cに突入!しないのですな、これが。実は私、子どもたちの考えを先読みして、空気の出入りを自由にした、底のない集気びんを用意していたのです。私の予想的中ですな、なーはははは。
で、これで同じように実験してみると、今度はいつまでも火は燃え続けています。
これを確認した後に、漸くp4cに突入です!
問いはBの「火が点いたり消えたりする条件は何か?」です。さすが6年生。科学的思考ばっちりの問いですね、素晴らしい!

では、大まかな対話の流れを見ていきましょう。
問いを出したお子さんが発言します。「火が燃えるには空気が必要でしょう?」
この発言を受けて、他の6年生は「もう答え出ちゃったなあ」って顔しています。これ以上対話する必要ないんじゃないの?って感じです。
しばらくし~んとしているので、私が問いかけます。
「火が消えた後の瓶の中には、空気がなくなっているの?」
「瓶の中には空気はある。でも、それは古い空気なの」
「古い空気?」
「空気の中でも『酸素』っていうのが必要なのです。火が燃えるためにはこの『酸素』が必要」
「火が消えた後、瓶の中には『ただの空気』しかない。だから消えた」
「ただの空気?」
少しずつ少しずつ発言が出るようになっていきました。
「人間は呼吸するでしょう?人間が呼吸した後は酸素がなくなっている。それと同じなの」
この段階で問いの候補Eに辿り着いたのです。
続きを見てみましょう。
「火が消えた後に、何か火を消すようなものが出てるんじゃないかな?」
おっ!
「そう、それ二酸化炭素っていうんだよ。二酸化炭素が瓶の中で多くなった」
「木はその二酸化炭素を吸って酸素を出しているって聞いたことがある」
と、ここでタイムアップ。もっと時間があれば、もっと面白くなっていったのになあと思います。
さて、対話では自分が確信を持てていない考えや授業でまた学んでいない知識もどんどん出されていきました。確信が持てない考え、その場でたまたま思いついた考えを積み上げていき、さらに自分が今まで見聞きした知識を組み合わせる中で、子どもたちは新しい考えを作り出すことができるのだろうと思います。練り上げとでもいえばいいのでしょうか。
今後この単元あるいは対話の中で出された知識について学ぶ単元で学習していく過程で、理解を深めるとともに、今日の段階ではあいまいとしていたことが、突然腑に落ちたり、「ああー、そういえばあの時・・・」と思える伏線になるのかもしれませんね。
p4cは「探求の対話」とも言われます。
子どもたちが今後学び、真理を探究することにつながるp4cとなりました。

4月26日【3年】チューリップ・フェスティバル

晴天の下、我らが3年生はチューリップフェスティバルに出かけました。

写真の鮮やかなチューリップの花をご覧ください。圧巻ですね。築地地区にはこのような素晴らしいイベントがあり、それに携わっていらっしゃる方々の思いも人からならぬものがあるのでしょう。昨年度も見学に出かけましたが、1年経ってまたこの場に立つと、1年前とはまた違った視点での学びもあると思います。

胎内市が誇るチューリップ、そしてチューリップ・フェスティバル。そしてそれを他取り巻く方々の思いに気付くことは、自分の故郷を誇りに思うことにつながることでしょうね。

4月26日【4年】ダンボールハウス完成!

これまで4年生が超意欲的に取り組んでいたダンボールハウスづくり。ついにこの日完成しました!何軒もありますから、もはや団地ですね、これは。ダンボール新興住宅地!

一軒一軒の家を見ると、壁に掛ける絵、台所、テレビとリモコン、スマホなどディテールにまでこだわった出来栄えで、子どもたちがものすごく楽しんで作ったことが容易に推察できます。完成した家に潜り込んで遊ぶ子も。いいなー、こういうの!家の建築作業をしながら、キッチンで調理もしちゃってましたもんね、ははははは。

そして担任の終了合図で、名残惜しいのですが、片付け開始。てきぱきと行動し、住宅の解体作業はあっという間に進み、新興住宅地もあっという間に更地になりました。

ダイナミックな活動。子どもたちは楽しみながら、造形活動を大いに楽しみました。建設作業の喜び、芸術活動の楽しさを存分に味わった、我らが4年生。いい学びが繰り広げられました。

4月26日 4~6年生 「よっちょれ」の練習1回目

これまで運動会で4~6年でキッズソーランを踊っていました。

今年度はその踊りを一新し、中条和組の皆さんのご指導の下、「よっちょれ」を踊ります。

この日、一回目の練習を行いました。中条和組の4人の皆さんが教えに来てくださいました。

まず、見本を見せていただき、学年ごとに分かれ、振り付けを教えてくださいました。

中条和組の皆さんのおかげて、一回目としてはとても上手に、楽しく踊ることができました。

運動会に向けて、これから練習を重ね、踊りに磨きをかけていきます。

4月25日【2年】道徳 学校ってどんなところ?

2年生は道徳の学習中。「おっ!やっとるねー」と教室に入ると、学校について改めて考える学習でした。
教科書のイラストを見ながら、まず担任は問います。
「学校にはどんな人がいますか?」
すると、「2年担任の先生です」「(教務主任の)○○先生です」「まなび学級の先生です」「介助の先生です」「保健室の先生です」「教頭先生です」「校長先生です」などなど、たくさん挙げられました。2年生のみんな、よく知ってるねー。
中には「お助けの先生です」という発言も。
「お助けの先生って?」と担任が問い返すと、「ええと、印刷とか、先生方を助ける先生」という回答。なるほどスクールサポートスタッフさんのことですね。「お助けの先生」か。言い得て妙ですね。
「私たちが勉強するのを助けてくれる先生」という発言もあります。


そこで担任は問いました。「たくさんの先生が挙げられたけれど、それぞれどんな仕事をしているのでしょう?」。
さあ、これは難しい!と思いきや、子どもたちはすらすらと答えます。
「校長先生は私たちを見守ってくれています」ほー!なるほどー。
「じゃあ、教務主任の○○先生は?」「ええっとね、この前廊下を歩いてた」はははははは。
「保健室の先生は、具合が悪くなったり、怪我したりしたら診てくれます」などとそれぞれの職種によってどんな業務をしているのか、担任との対話を通じて明らかにしていきます。


そして、この次に担任が発した問いは、この時間の中心発問と言ってもいいでしょう。
「これらの先生方って、どんなことを思って仕事されているのでしょう。どんなことを願っていると思いますか?」
子どもたちは少し考えた後、盛んに発言し始めました。「困っている子を助けたい」「みんなの笑顔を見たい」「みんなの頭がよくなってほしい」「子どもたちが楽しく過ごしてほしい」「集中して勉強してほしい」・・・。
中には「働いて、たくさんお金を稼ぎたい!」という意見も。これには私が直接答えました。「お金だけのために働いてるんじゃないんだよなあ。お金を稼ぐよりももっと大切に思っていることがありますよ」。
授業時間もあとわずかの頃、担任は問いました。
「みなさんがこの築地小学校で好きなところはどこですか?」
「はい、全校のみんなが仲良しのところです」「そう、ケンカをしてもすぐに仲直りするところです」いいねー、とっても。
「困っていると、みんなが助けてくれるところです」わあ、これも素晴らしい。
「先生方が勉強を教えてくれるところです」やっぱり勉強したいのね。分かりたいのね。
「一つ一つの部屋がみんな学校の役に立っているところです」おおっ!これは奥深い見解ですなあ。これを膨らませると面白くなるかも!
中には「校長先生です!」「そうです。校長先生がかっこいいとこです」こういう意見がそこそこありました。忖度?君たち、私は君たちの成績を付ける立場じゃないんだけどねえ・・・。でも、お世辞でも嬉しいなあ。どうもありがとう!!!

学校の役割やその機能、あるいはそこで学ぶ自分たちや教員たちについて改めて考えることで、学校には自分たちを見守るたくさんの人たちの思いがあることを知り,あたりまえだと思っていた学校生活の良さを発見し学校に誇りをもってほしい。それらの思いは意欲的に学校生活を送ろうとする原動力となるでしょう。児童一人一人が学校の一員であることの喜びや愛着を持つ,さらにはよりよい学校生活にしていこうとすることの大切さに気づかせていきたい、そんな思いが担任にはあったのです。
2年生のみんな。君たちを取り巻く人たちの思いを受け、健やかに育ってね。
私は、授業を参観しながら、そんな祈りにも似た思いを抱きました。

 

4月25日【6年】p4c第3弾!

築地小学校でのp4c第3弾は6年生!ついに来ましたね。満を持しての登場です!
テーマは「いじめ」。まずはこのテーマに沿って、対話したい問いを子どもたちが出し合ったところ、素晴らしい問いが並びました。それらを5つに分類したのが以下のものです。
 ① どうしていじめは起きてしまうのか?
 ② いじめをさせないためには、どうしたらいいか?
 ③ いじめはどこからどこまでか?(いじりといじめの違い)
 ④ 幸せとは何か?
 ⑤ どうしてぼくたちは生きているのか?
 * ④⑤は一見いじめとは関係ないようですが、いじめについて根本的なことにまで考え深めると、到達する境地なのでしょう。すごい!

上記の中で、同様の問いを出した子が一番多かったのは①なのですが、投票で選ばれたのは、③「いじめはどこからどこまでか?」でした。一番関心があり、一番他の子の意見を聞きたい問いということなのでしょう。

では、対話の様子を見ていきましょう。
「私は小さいとき、「いじめ」か「いじり」か分からない時がありました。それでこの問いでみんなと話し合いたいなと思ったのです」
「いじめといじりの違いなんだけれど、いじめは暴力で相手が嫌な思いになるものを指すと思います。一方、いじりは相手を嫌な気持ちにさせないから、やってもいいと思います」
「私もそう思います。本人が嫌な思いをしていればいじめ、嫌な思いをしていなければいじりって言っていいんじゃないかと思います。笑っていたりとか」


ここで私が問いかけます。
「ねえ、テレビを見ていると、芸人が相手をいじって笑わせることがあるよね。いじられた方も笑ってる。でも、あれって心から笑ってるんだと思う?」
「ぼくは嫌な思いと面白いというのと半分半分かな。いや、自分で面白いって思う方が多い気がする」
「芸人はいじられて笑いをとっている。自分で望んで芸人になったんだから・・・、嫌でやられているわけじゃない」
「うん。きっとテレビの週録の前とかに打ち合わせてやっているんだと思うよ。いじられ方とか、予め分かってる」
「でもさ、芸人でもやっていいことと悪いことがあると思う。いじる方がそういうつもりがなくても、相手が本当に嫌な思いをしてるなら、それはいじめ」
「からかわれていて、いい気持になるなんてことはない。言っている方も嫌な気持ちになってるかも。でも芸人で自分が望んで笑いをとるためにいじられているなら、話は別」


私が再度登場。
「芸人ならという条件は外そう。普段の生活でいじられている場合、嫌な思いをしているかどうかってどう見分けたらいい?笑っているように見えても、心の中では泣いていることもあると思う」
「いじられている内容で、ひどいいじりなら、それはいじめ」
「いじりかいじめかって判断するのは難しいみたい。いじってるだけのつもりでも、いじめになっちゃってることってある。人に話す前には、これはいじめになるのかどうか、よく考えなきゃだめだと思う」
と、ここでタイムアップ。
簡易の自己評価では、このp4cでは「よく考えた」「友だちの意見をよく聞いた」「対話によって自分の考えが深まったり広がったり、考え自体が変わったりした」のすべてに肯定的評価をした6年生はなんと全員!
子どもたちがじっくりじっくり考えた,約20分間でした。

さて、授業後のエピソードを一つ紹介します。
あるお子さんが私のところに来て話してくれたのです。
「校長先生、もし、いじられている人がいたら、ぼくはその人を心配して『大丈夫?』とかって声を掛けようかなって思ってたんです。でも、声とか掛けない方がいいんじゃないかなって思い始めたんです。逆に傷つけちゃうこともあるんじゃないかなと。だから相手に何か言う前には相手を傷つけないように考えて話そうって思うんです」
授業が終わっても問い続けるこの姿勢はホント素晴らしい!この対話が子どもたちにとって如何に対話するに値するものであったかが分かるエピソードです。
質の高い対話だと、問いについて考え続ける姿勢が育成されるのでしょうね。6年生のみんな、お見事。

4月25日【1年】耳の後ろの糸車

1年生。聞く態度が大変立派なことはこれまでも触れてきました。
ある日のエピソードをひとつ。授業終了まで、少し時間に余裕があったので、学習指導員が1年生にこんな話をしました。
「耳の後ろに見えない糸車があるの。この糸車、いいことをすると右耳の糸車がカランと1回、回るのです。逆に悪いことをすると左耳の糸車が1回カランと回るの。そうすると、死んだとき、右の糸車と左の糸車が回った回数が数えられて、どちらが多いかで死後の行き先が決まるのです」
息をのむようにして聞いていた1年生。学習指導員の話は1年生にもグッと来たようで、子どもたちは教師をじっと見つめてましたが、やがて「ぼく、いいことをする」「私もいいことをするよ。いい子になる」と口々につぶやいていました。
私が子どもの頃は、「悪いことをしたときに、周りに誰もいないと思っていたとしても、お天道様が見ていらっしゃるんだよ」と言われたものです。そう言えば、2年生の道徳の教科書にも「ののさん(お月様)が見ている」という教材があったっけ。
宇宙や自然の原理では説明できないものがあるとして、ドイツの哲学者 カントは,「我が上なる星空と、我が内なる道徳法則、我はこの二つに畏敬の念を抱いてやまない」と述べています。
道徳的実践意欲の土台となるものは、こうしたものが積み重なって育成されるものでもあるのでしょう。

 

4月24日【6年】交通安全 花看板づくり

もはや恒例となった花看板づくり。交通安全の願いを込めて、さらには世界各地の紛争等の早期終結を願って、今年も文字は「平和」とされました。
今回は午前中に中学生が摘んだチューリップの花を使って、6年生が文字を描きました。
何千本、何万本ものチューリップの花を使ったダイナミックな活動(実際に何本使ったかは分からないのです、多過ぎて)。体験させてもらった小学生にとって素敵な体験となりました。楽しい活動だったと見えて、スズメも見に来ましたね。
大々的にサポートしてくださった交通安全協会の方々に心から感謝いたします。また、応援に駆けつけてくださった学校運営協議会の委員の皆様など多くの方からもご支援いただきました。ありがとうございました。
花看板は校門付近に設置され、主にゴールデンウィーク期間中に道行く皆さん、ドライバーの方々に「平和」を呼びかけます。

それにしても完成した花看板。色合い鮮やかで素敵ですねー。

4月24日【1年】詩の暗唱

1年教室では黒板の前に子どもたちが並んでいました。そして自分の順番が来ると、担任の前で何やらそらんじています。
実はこれ、一人ずつ詩の暗唱をしていたのです。
1年生は並びながらも一生懸命覚えていましたよ。担任から合格が出ると嬉しそうです。
そういえば、私も子どもの頃、詩を暗唱したなあ。
祇園精舎の鐘の声諸行無常の響きあり沙羅双樹の花の色盛者必衰の理を表す(『平家物語』)
春はあけぼのやうやう白くなりゆく山際少し明かりて紫だちたる雲の細くたなびきたる(『枕草紙』)

おー!結構覚えているものだなあ、自分でもびっくり。覚えた内容がその後の人生にどう役立ったのかは定かではありませんが(ははははは)、詩を覚え、暗唱することによる教育的効果は高いと考えています。

ついでに、「第九十七条 この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである」(日本国憲法)。私この条文好きなのです、実は。

4月23日【3年】丁寧な板書は思考を助ける

3年生は算数の勉強中。

まず目を引くのが、丁寧な板書。担任が筆算のアルゴリズム(筆算を解く手順)を説明する際、子どもと対話しながら、随時板書に追記していくので、後で黒板を見ると、思考の仕方がたどれるようになっています。

これに伴って、子どもたちのノートも丁寧で、分かりやすい。

丁寧で構造的な教師の板書って、子どもの思考を助けるんですよね。

4月23日 1年生を迎える会

松の子スマイル委員会が中心となって企画運営した1年生を迎える会が開催されました。

1年生の自己紹介あり、2・3年生のダンスあり、ジェスチャークイズあり。とっても楽しい集会でした。1年生の自己紹介を聞く子たちの嬉しそうなこと。2年生以上の子どもたちは自分たちも楽しむことによって、この1年生を迎える会を盛り上げようとしていたのでしょうね。

1年生のみんな、楽しかったよねえ。学校には優しいお姉さん、お兄さんたちがたくさんいるから、安心して学校に来てね。

2年生以上のみんな、素敵な集会をありがとう。1年生、みんなニコニコだったよね。よかったね。

開会前の一コマ。1年生の椅子に座る6年生。ははははは。

4月23日【1年】最高の組み合わせ

1年生教室を覗くと、子どもたちが大好きな粘土を使った図工の真っただ中。

何を作っているの?と問うと、これまたこどもたちが大好きなごちそうなのだそうです。

粘土とごちそう。まさに最高の組み合わせじゃないですか!

黒板を見ると、子どもたちが好きなごちそう、粘土で作りたいごちそうが、たくさーん書かれていました。

どれどれ・・・。「ピザ」、「おにぎり」、「お寿司」、「パンケーキ」、「お刺身」、「ハンバーグ」、「お子様ランチ」、「スパゲティ」、「カレー」、「唐揚げ」、「ジュース」、「ドーナツ」、「オムライス」、「ポテト」、「パンケーキ」・・・あ、これはもう書いたか。などなど、もう書きだすだけでお腹いっぱいです。

嬉々として造形活動に没頭する1年生。こういう勉強って楽しくて、かつとっても大切な勉強なのです。

4月23日【4年】単純化して問う

4年生教室を覗くと、算数の学習をしているところでした。
黒板を見ると、次の課題が板書されています。
「0から9までの数字をすべて使ってできる一番大きな数は何でしょう?」
子どもたちは「う~ん。あ、分かった!簡単、簡単」などとつぶやきながら、答えをノートに書きこんでいました。
「はい。9876543210です!」と、これは難なくクリア。
ところが次の問題が難しい。
「0から9までの数字をすべて使ってできる一番小さな数な何でしょう?」
先程の問題に似ていますが、まさに似て非なるもの。結構難しいのです、こちらは。
しばらく考えていた我らが4年生。それぞれが答えを自分のノートに書いたものを集約すると、彼らが書いた答えは3つに大別されました。
 A 0987654321
 B 9876543210
 C 1098765432
さあ、面白くなってきました!
子どもたちがそれぞれ正しいと思う答えとそう考える理由を発表していきます。
「Aは数字の最初に『0』が付いているけれど、数字の最初に0が付くことはないから、Aは違います」。
「最初の『0』は読まないから、付ける意味がありません。だからこれは違います」。
似たような意見がいくつか出され、Aはまず排除されました。
正しいのはBかCか!
猛者が果敢にチャレンジ。
「『B1234567890』と『C1023456789』とでは、最後の2桁を比べると、Bは『90』、Cは『89』ですよね。Cの方が小さいから答えはCです」
ほうほう。よく考えましたね。
「私もCの方が小さいと思うんだけれど、理由は小さな位から比べるんじゃなくて、大きな位から比べなくちゃだめだから、大きな位を比べると、Bが『12』なのに対して、Cは『10』だから、Cの方が小さいです」
これらの意見を聞いて、頭の上に大きなクエスチョンマークが浮かんでいる子が何人もいますね。ちょっとよく分からないみたい。
担任が話し合いを焦点化します。「数の大小を比べる時って、大きな位の数で比べればいいの?それとも小さな数の位で比べればいいの?」
まさに、この時間のねらいに直結するところです。
「はい。ぼくは上の位から比べたらいいと思います。理由はよく分からないんだけれど・・・」
「うん。私もよく分からないんだけど上の位で比べるのがいいと思います」
直感としては正解なのですが、数学的思考力を鍛えるにはこれでは不十分。黒板の前で悩む子に寄り添い、一緒に悩んでやるお子さんも。
そこで担任が数値をごく簡単にして子どもたちに問いかけます。
「ねえ、みんな。『85』と『83』ではどちらが大きい?どの位を比べるの?」「じゃあ、『53』と『29』の場合は?」
子どもに問う際、「当該事象を単純化する」ことが有効な発問の一つとされています。数字が大きい場合には小さな数字に置き換えて、あるいはあまり関係のない特徴は考慮外におき単純化したモデルで考えるのです。
担任によるこれらの発問によって、子どもたちの理解は一気に進んだようです。
授業の最後には、子どもたちと担任との対話によって導き出された「まとめ」が板書されました。
毎日の授業は、このような理論に裏付けられた指導により進められています。

ちなみに最後の写真。ちょっとぼやけてますが、あるお子さんはノートに独自のキャラクターを描き、授業の記録において狂言回しの役割を担わせています。こういう遊び心って大事だと思うのです。グラフィックレコーディングという手法もこんな感じで絵や図形を用いながら講演会や対話なんかを記録していくんですよ。

4月22日 学校運営協議会

地域とともに歩む学校づくりのためには、学校運営協議会との連携が欠かせません。この日小中学校合同の学校運営協議会が開催されました。ここで学校運営協議会としての主な活動と研究テーマが決められました。

研究テーマは「ふるさとを愛し、仲間と協力して、たくましく自分の道を切り拓いていく子どもの育成」です。

このために行われる次の3つの重点活動を推進します。①小中合同あいさつ運動、②村松浜海岸清掃、③いじめ見逃しゼロスクール集会。

委員の方からの建設的なご意見をたくさん頂戴しました。みなさんの熱量を感じます。

学校だけが教育を行う時代ではありません。地域の皆様と学校とが連携することが極めて重要です。

委員の皆様、子どもたちのすこやかな成長のために、ご支援よろしくお願いいたします。

4月19日 学習参観→PTA総会→学級懇談会

この日は学習参観日。
1~6年生までの学習の様子をご参観いただきました。
多くの保護者様からお出でいただきました。ありがたいことです。
学習参観の後は、PTA総会。今年度のPTAが正式に動き出しました。校長として学校経営方針や学校いじめ防止本方針、虐待防止等についてもお話しさせていただきました。
そして、学級懇談会では各学級の学級経営方針や今の子どもたちの様子について担任からお話しさせていただきました。
保護者の皆様、子どもたちの様子、学校・学級経営について、いかがだったでしょうか。ご意見・ご感想をお寄せください。

 

4月19日【1年】自己紹介の練習

1年教室を覗くと、我らが1年生は自己紹介の練習中でした。
画用紙で作った大判の名刺には、大きく書かれた自分の名前と、好きなもの、がんばることがイラスト付きで丁寧に記載されています。
この名刺を示しながら、自己紹介をするわけです。
まずは隣同士で自己紹介。うまくできたら、隣の子から〇印のところに色を塗ってもらいます。
その後、いよいよ学級全体の前で、みんなに対して自己紹介します。
すらすら堂々と話せる子もいれば、満面の笑みで少し照れながら話す子もいます。黒板の前で自己紹介という大仕事を済ませたあるお子さんは、自分の席の前でスライディング。そして、「ああ、恥ずかしかったー」とニコニコ顔でつぶやいていました。ははははは。

おやおや、担任から指名されても席から離れないお子さんがいますね。
すると、あるお子さんが「〇〇さんは、きっと恥ずかしいんだよ」とつぶやきました。
この言葉を聞いたほかの1年生たちは、「○○さん、がんばれー」「○○さん、大丈夫だよ」などと口々に応援するようになったのです。
その後、件のお子さんもしっかりと自己紹介することができました。
互いを支え合う関係がすでに芽生えていて、見ていた私は嬉しくなりました。
優しいね、1年生のみんな!

 

4月18日 聴力検査、内科検診、読み聞かせ

この日、聴力検査と内科検診が行われました。
さらに5年生に向けた読み聞かせもあり、日々の教育活動は多くの方々からご協力いただくことで学校教育は充実させることができているのだなあと感じます。
併せて、この日6年生は全国学力学習状況調査(いわゆる「全国学力テスト」)にも挑みました。
写真は聴力検査中の3年生と、5年生への読み聞かせの様子です。

4月18日【4年】対話による詩の授業

築地小学校における2回目となるp4c(対話)の授業は、4年生の国語。
まどみちお作の『赤とんぼ』を対話で深めます。
こんな詩です。
つくつくほうしが / なくころになると、 / あの ゆうびんのマークが / きっと 知らせにきます。 / 金色の空から / もう秋ですよ・・・・・・って。
p4cは対話したい内容「問い」は子どもが設定します。
今回、子どもたちが設定した問いは「『ゆうびんマークが知らせにきます』ってどういう意味?」です。まさにこの詩のポイントとなる部分ですね。
この難解な詩に子どもたちは挑みます。どうなるのでしょうか?
では見ていきましょう。
とは言え、子どもたちにとっても難しいと見えて、なかなか手が挙がりません。みんなじっくり考えているのでしょう。
やがて、あるお子さんが発言しました。「何で赤とんぼって書かず、『ゆうびんマーク』って書いてあるのかなと思います」。
おー!問いに対して問いで返すー!すごい!
しかし、この発言はほかのお子さんたちには「???」のようです。
「それってどういうこと?」
「赤とんぼがどうして『ゆうびんマーク』なのかなって」
まだみんな???です。
そのうちに小声で話し合っていた二人のお子さんが、あっ!をひらめいたようで、発言しました。
「ほら、赤とんぼって羽根と胴体でゆうびんマークみたいでしょう?」
そこで私は補足のイラストを提示すると、ああっ!と一同なるほど納得。  


さらに「どうして郵便マークが赤とんぼだって分かったの?」という問い掛けに、「だって詩のタイトルが『赤とんぼ』でしょう」という回答に、ああっ!と一同なるほど納得
そんなやり取りの最中に、あるお子さんが発言。
「分かった!春夏秋冬って季節は変わるでしょう。夏が終わる頃に、つくつくほうしが『もう夏が終わりますよ』って鳴いて伝えて・・・、う~ん、パス」
考えがまとまらず、言いよどんだお子さんの発言を別の子が引き取ります。
「夏の終わりは蝉が鳴いて知らせて、で、その声を赤とんぼが聞いて、知らせに来たっていうことなんだよ」
対話前には、この詩全部の意味が分からないといったお子さんが少なからずいたのですが、対話をとおして詩の読解を進めた我らが4年生。
発言数は必ずしも多くはなかったのですが、じっくり考えながらこの謎解きp4cを解決することができました。
対話中は友だちの発言をしっかり聞こうとする姿勢が印象的だった4年生。今後更なる成長の予感がプンプンします!

4月17日【1年、3年】交通安全教室

この日、1年生と3年生は交通安全教室。

警察の方、交通安全協会などの方々がわざわざ学校にお出でくださり、子どもたちに指導してくださったのです。豪華ですね。

さて、1年生は安全な歩行の仕方について学びます。とは言え、「まず右足を出して、次に左足を出して、その次は・・・」なわけはなく、横断歩道の安全な渡り方などについての学習です。

一方、3年生は安全な自転車の乗り方について学びます。とは言え、ペダルの正しい漕ぎ方よりは、例えば前方に車が駐停車してあった場合の通行の仕方や自転車通行中の横断歩道の正しい渡り方などについての学習です。

全校のみんな、交通ルールを守って、交通事故に遭わないよう気を付けてね。

それにしても、交通安全教室で使われた信号や標識。私、これ見ただけでテンション上がるんですよね、なぜか。子どもたちも盛り上がった中で交通安全について学んだのかしら、ははははは。

 

 

 

4月16日【5年】探求の対話p4c!

5年生はこの日初めて探求の対話p4c(以下「p4c」)にチャレンジしました。

p4cとは対話の一つの手法です。

子ども自らが設定した問いについて、学級全員で対話するのです。

子どもたちに何について対話したいか尋ねると、問いが出るは出るはのオンパレード!

それも「なぜ戦争は起こるのか?」「なぜ人は差別してしまうのか?」「人はどうして死ぬのか?」「お金持ちに対してと、貧乏な人に対してとでは、どうして態度を変えてしまうのか?」「どうしてこの社会には競争があるのか?」「お金には何の価値があるのか?」などなど、社会学的、生物学的などあらゆる学問の根源的な問いばかり。ある意味哲学的な問いですね。

そうなのです。「p4c」とは“philosophy for children”の頭文字をとったもので、子どもの哲学対話と呼ばれることもあるのです。

さて、これらの問いの中で、子どもたちが選んだのは、「子どもの頃に道徳で学んだはずなのに、どうして大人は悪口を言うのか?」です!かー、厳しい問いが選ばれましたね。

 

では早速対話の様子を見てみましょう。

「お父さんが仕事で苦手な人の悪口を言うことがあるから、どうしてかなと」

「それは人間だからだよ。人間だから好きな人と苦手な人がいる」

「快適だからだと思う。悪口を言われることによって、悪いところを直してくれれば、嫌な人はいなくなって、世の中は快適になる」

「うん。人がそれぞれ嫌なところを直した結果、嫌な人がいなくなれば、住みやすい世界になる」

「でも、人には感情があるから仕方ないんじゃない?」

「私も〇〇さんに似ていて、人には好きな人もいれば苦手な人もいる。嫌いな人のことは陰口を叩いちゃう」

「一人じゃ面と向かって言えないことでも友だちと一緒なら言えるってことあるでしょう。こっそり味方をつくりたいんだと思う。それで一緒に言ってもらう」

「大人になると仕事上のストレスが増えるよね。だからそのはけ口として悪口を言っちゃう」

「そもそも人には悪口を言う脳みそがあるから」

「仕事上で悪口を言われる人は、仕事をしていないからじゃない?」

「私は、悪口を言う人って、その人のいいところを見ないで、悪いところだけ見ているからだと思う」

「うん。好きな人に対しては、その人のいいところしか見えなくて、苦手な人に対しては、その人の悪いところしか見えていないんだと思うよ」

「そう。ある意味、決めつけちゃってるのかも」

ここまで、なんと子どもたちだけで対話を回しているのです。

無駄口をたたいている子はいません。発言している子をみんなが凝視しているのです。すごい対話意欲です。

ここで私も発言。「ねえ、さっき『悪口を言うことによって世の中を快適にしている』という意見があったけれど、悪口を言うと快適になるのかな?」

「悪口を言った人はスッキリするから快適になるってことなんじゃないの?言われた人は嫌だろうけど」

「私も〇〇さんと同じで言った人はスッキリするかもしれない。だけど、言われた相手は傷つくから、それは嫌だなあ」

「確かに言った人はスッキリするかもしれないけれど・・・」

私が2度目の発言。「言われた人が言われたことが分からなければいいんじゃないの?誰も傷つかないよ」

「う~ん。でも誰かが、悪口を言われた人にばらすかも」

「私も〇〇さんと同じで、『悪口を言われてたよ』ってばらされたら、言われた人がかわいそう」

「私は悪口は言っちゃだめだと思う。でもモヤモヤする場合には、悪口を言ってもいいのかな。いや、やっぱり直してほしいところがあれば、信用できる人に相談したらいいんだと思う。『どうしたらあの人の悪いところが直るのだろうか』って」

ここでタイムアップ!

誰からも発言を否定されないというセーフティなルールのもと、子どもたちは本音で語り合い、悪口を言いたくなる心理的状況とそれを超える対応策にまで考えを及ばせました。

対話の問いを子どもたち自らが設定し、子どもたち自らが対話を回し、子どもたちが自ら考えを深めた、この15分間。子どもが主体的に学びを深めたこのp4c。

5年生恐るべし!これが彼らにとって初めてのp4cとは思えませんでした。

このようにp4cを積み重ねることによって、「ワンダー(知的好奇心)」が刺激され、「セーフティ(心理的安全性)」が醸成されることが期待されます。

この調子なら、すごいことになりそうですね。われらが5年生、お見事!

 

 

 

4月15日【1年】認められるということ

1年生は国語の勉強中。

教科書見開きページのイラストに何が描かれているか、子どもたちは発表しています。

子どもたちは盛んに手を挙げ、「カエルです」「恐竜です」などなど、発表していきます。

一人の子が発表するたびに、聞いていた子どもたちは「いいでーす!」の大合唱。

すると、発表した子は大勢の前で発表する緊張から解き放たれると同時に、認められた嬉しさで、満面の笑みを湛えています。

自分が、ほかの子どもたちから認められたということは、かくも嬉しいものなのですね。

ミソは教師ではなく、ほかの子どもたちから認められているということ。

この先の学校生活の中で、他の児童と協働的に活動していく機会はたくさんありますし、一人の子の発表をみんなで認める中で、学級の支持的雰囲気は醸成されていくのでしょうね。

自分の発言が他の子から認められたという体験は自己肯定感を上げることにつながり、さらに、お返しとばかりに友だちの発言を認めることによって、互いをケアし合う関係が構築されることになります。

この先の学校生活を送るうえでの、あらゆる土台が、1年生の今の時期に作られているのだなあと感じます。

 

 

4月15日【2年】図書室の使い方

2年生教室を覗くと、図書室の使い方について学習していました。

1年生の時に既に使っていたから知っているだろうなあと思うなかれ。

年度当初に改めて「図書室利用のきまり」を確認することで、しっかりと身に付くのです。

図書室のきまりについて担任が問うと、「はい。絵本はおうちに帰します」という発言。

「???」と思っていると、借りた本は元あった場所(「おうち」)にきちんと返しましょうということなのですね。

なるほど納得。

教室でルールを確認した後、実際に図書室で本を借りてみました。

本に親しみ、本好きな子に育ってほしいと思います。

 

4月15日 視力検査

この日、4~6年生の視力検査が行われました。

みんな神妙な顔つきで、検査を受けていました。

翌日は1~3年生です。

4月12日 地区子ども会

この日、子どもたちは地区ごとに分かれて、学校地区子ども会を行いました。

高学年の子たちを中心に、春休みに安全な過ごし方ができたかについて話し合い、反省するとともに、新1年生を迎え改めて通学班を確認するなどしました。

子どもたちが地域で過ごす時間は学校職員の目が届かない時間であるがゆえに、子どもたちが自治的に安全な過ごし方をする必要があります。

みんな、これからも交通事故等に遭わないように、安全に過ごしてね。

 

 

 

 

 

4月10日 後援会理事会、評議員会

築地小学校の教育活動を大々的に支援してくださっている後援会。

どれほど助けられていることかと思っています。

地域の方々のほとんどの方々から会員になっていただいているのです。

評議員は各地区の区長様方。

本当にありがたいことです。

会議では、私が校長として築地小学校の教育において構想していることをお話しすると、ご協力いただける旨ご了承いただくことができました。感謝感謝です!

地域とともに歩む学校実現に向け、今後も引き続きご協力いただけますようお願いいたします。

4月12日【2年】国語 常に叙述に立ち返る

2年教室を覗くと、国語の勉強中でした。

教材は『ふきのとう』。春を待ち焦がれる竹藪の植物や太陽の物語です。

教材文について学習する前に、担任はまず、ふきのとうについての基本的な知識を伝えます。

その後に担任は物語について少しずつ少しずつ問いかけながら、子どもたちの読解を促しました。

「これはいつの時期のお話ですか?」

「はい。春です」

こんな会話が教室で繰り広げられますが、そのたびに担任が子どもたちに次のように問います。

「それはどこから分かりますか?」「どうしてそう思うのですか?」

直感ではなく、自分の考えの理由をしっかりと意識することは、深い読み取りにつながります。

国語では、特に常に教材文の叙述に立ち返ることが重要になります。

低学年では文章の他にイラストを根拠にするのもありでしょう。

では、われらが2年生はどうでしょう。

担任に考えの根拠を問われると、「〇ページに書いてあります」「イラストで、雪がなくなっています」などとしっかりと根拠や理由についても話すことができていました。すばらしい。

少しずつ、少しずつ鍛えられている2年生です。

 

4月12日【1年】算数 おはじきを使って

1年教室を覗くと、算数の学習中でした。

教科書を広げ、算数セットを使いながら、1から10までの数の勉強です。

このページに「猿は何匹いるでしょう?」と問われると、まず、子どもたちは教科書の猿の上におはじきを置いていきます。

その後、おはじきを直線状に並び替えて数えるのです。

猿とおはじきを対応させ、あらためて数える、この方法。

頭の中で指さしながら、「1、2、3・・・」と数えれば簡単でよさそうなものですが、猿とおはじきを対応させながら数えるのは見落とし(数え落とし?)がないようにするだけでなく、この後に学ぶ、2つの数の大小を比べるときに大きな力を発揮する方法なのです。

1年生では数学の初歩を学びます。

そして、この時期だからこそ、じっくりと手間を掛けながら、学んでいく価値は高いと考えています。

(ま、小学校時代はいつもそうなのですけれどね。)

それにしても、学習中の1年生。担任の話を一言一句聞き逃さないよう、担任を凝視しながら話を聞いていますね。

ホントすばらしい!

 

 

 

 

 

4月12日【5年】学級目標はアクロスティックで

5年教室を覗くと、学級目標を設定している最中でした。

各グループごとに案を出し合って、最終的には学級全体で話し合っていました。

そして、選ばれた学級目標は、「優しくて 支え合う、下の子に優しい クラス」。

実はこれ仕掛けがあるのです。

一番最後の写真をご覧ください。

これ、アクロスティック(折句)になっているんですよー!

これは秀逸!

さらに、下級生への接し方についての心掛けにまで言及されていて、高学年としての自覚もばっちり!

5年生、やるなー。

4月11日 発育測定

発育測定が行われました。測定したのは身長と体重です。

この日は6年生、2年生、4年生。

写真2枚目は、廊下で自分の順番が来るのを待つ子どもたちです。

それぞれの子どもが自分なりの思い思いのスタイルで待っていますね。ははははは。

でも、みんな静かに待っているんですよ。

 

 

 

4月11日 NRT学力検査

NRT学力検査が行われました。

子どもたちは自分の力試しとばかり、一生懸命取り組んでいました。

なお,このNRTで検査できるのは,数多ある学力のうちのほんの一部分に過ぎません。
数値として測定できない学力もたくさんあります。
誠実さ,目標達成のための情熱と粘り強さ(グリッド),自己制御・コントロール,好奇心,批判的思考,楽観的に考える力,過去・現在・未来を関連づけて考える力(時間的展望),情動を賢く活用する力(情動知能),感情にうまく対処する力(感情調整),共感性,自尊感情,自分自身を受け入れて優しい気持ちを向ける力(セルフ・コンパッション),「今ここ」に注意を向けて受け入れる力(マインドフルネス),逆境をしなやかに生き延びる力(レジリエンス),日常生活のストレスに柔軟に対応する力(エゴ・レジリエンス)・・・。
これらいわゆる「非認知能力」も大切にしたい,大切にするべきであると考えています。
これらを育成する上では,仲間と対話しながら困難な課題を解決する活動が有効な方策の一つであると考えています。


※非認知能力
認知能力のような心理的機能ではないもの、思考や感情、行動について個々人がもつパターンのようなもの。子どもを取り巻く環境の産物というべきものである。教育や子育ての介入によって変化することが期待される。
非認知能力がもたらす結果としては、賃金や就労、労働経験年数、大学進学、健康管理、犯罪率などに大きく影響する。非認知能力が高いと、学歴、職歴、収入の多さ、各種のリスクテイキング能力、健康関連行動などにプラスの予測がされる。(参考文献:『非認知能力~概念・測定と教育の可能性~』小塩真司編著2021北大路書房)

4月10日【4年】ダンボール・ハウス

朝、4年教室の隣の部屋には、ダンボールが積み重ねられていました。

何に使うのかなあ?と思っていたら・・・。

じゃーん!4時間目に、4年生が図工でダンボールハウスをつくっていたのでした。

子どもたちはニコニコ顔で、頭をフル回転させて活動していました。

他の子どもたちと協力して作業する中で、様々なアイディアを出し合い、認め合いながら行った本活動。

年度当初、改めて学級づくりをするこの時期に、このような活動をする意義は大変大きいです。

ダイナミックな活動。これを子どもたちは全身で味わうんですよね。

とっても楽しんでいました。

結局1時間では到底終わらず、続きは翌週に持ち越しに。

で、昼休み。

なんと、子どもたちは自主的にダンボールハウスづくりに勤しんでいました。

おー、すごーい!

4月10日【1年】朝の支度

前日の入学式で立派な姿を見せてくれた1年生。

今日はどうかなと、朝教室を覗いてみると・・・、おお!みんなしっかりと朝の準備をしているではありませんか。

整然と座りながら担任ら教職員の指示をしっかりと聞き、朝の支度するこの姿。

頼もしいです。

すごいなあ、みんな。

 

 

 

4月10日【3年】言葉に着目して

3年は、国語で谷川俊太郎の『どきん』という詩で音読の学習をしていました。

冒頭はこんな感じです。

「さわってみようかなあ つるつる

 おしてみようかなあ ゆらゆら・・・」

担任は子どもたちに指示します。

「『かなあ』とかっていう表現があるよね。ほかにもこのような表現のところに印をつけてみよう。こういう表現だと、どんな感じがする?」

子どもたちの意識を細かな表現に向けさせ、人に話しかけているような表現であることを確認した後、さらに問いました。

「『つるつる』っていうのは例えばどんなもの?『ゆらゆら』っていうのは例えばどんなものが想像できる?」

子どもたちは時には周りの子と話し合いながら、つるつるしているものとして「おもち!」とか「頭!」「額!」などを、ゆらゆらしているものとして「カーテン」などを挙げていきました。

その他の表現も具体的に想像できるものを同様に挙げていきました。

ここまでやってから、漸く音読に入ります。

みんなで1回読んだ後で、担任は、今度は「つるつる」、「ゆらゆら」といった表現を動作化しながら音読するよう促しました。

すると子どもたちはなんとも楽しそうに音読を始めたのです。

これらのオノマトペを自由に表現することに面白みを感じたのでしょうね。

詩の内容を読み取り、表現にも着目し、さらには動作化をしながら、詩を味わい、友だちと楽しく表現活動した3年生。

担任の技が光る、スモールステップによる詩の読解、表現の授業でした。

よかったね、3年生のみんな。

ちなみに、最後の写真。

頭をかいているのは「えへへ」を動作化しているところです。

実際には頭をかいていないお子さんでも、それなりに照れているのでしょうね、ははははは。

 

4月9日 久しぶりの給食。どうだった?

入学式の後、2年生以上の子どもたちは給食を食べました。

今年度初めての給食に子どもたちは舌鼓。

ガチャガチャ、わいわいと騒がしい中で食べるのではなく、みんな黙々と喫食していました。さすが!

こうすることによって、よく味わって食べることができるでしょうし、食材になってくれた命に対しても感謝の念を持ちやすくもなるのだろうと思います。

ねえ、みんな。久しぶりの給食、どうだった?

おいしかったよねえ。

4月9日 入学式後の後片付け

入学式の準備をしてくれた5・6年生が後片付けもしてくれました。

何人ものお子さんがてきぱきと仕事をこなしてくれていて、頼もしさを感じました。

みんな、どうもありがとう!

4月9日 入学式

新入生がはりきって登校してきましたよー、入学式!

保護者様の他、市長様をはじめとしたご来賓の皆様をお迎えして、挙行しました。

肌寒い日だった上に、私の式辞など長かったにもかかわらず、子どもたちは椅子にしっかりと座っていることができました。

これは6歳、7歳の子どもたちにとっては大変なことなのです。

忍耐力や粘り強く課題解決を図ろうとする力の素地が身に付いているということなのでしょうね。

ご家庭の教育力や保育園の教育力の高さを感じます。

さらに、迎える側の在校生代表による歓迎の言葉も素晴らしかったです。

1年生のみんな、明日からもはりきってお出でー!

4月8日 入学式準備

翌日の入学式に向け、5・6年生が準備をしてくれました。

とにかくよく働く子どもたちですねえ、すばらしい。

5・6年生、ありがとう!

さあ、準備は万端!整いました。

あとは新1年生を待つばかりです。

4月8日 担任との出会い(学級活動)

始業式の後の学級活動。

担任からの自己紹介あり、隣に座っている子を紹介する他己紹介?あり、どんな学級をつくりたいか早くも意見を出し合っている学級あり・・・。

内容は様々でしたが、それぞれの学級で素敵な出会いが演出されていました。

 

4月8日 新任式・始業式

学校に子どもたちのにぎやかな声が戻ってきました。

春休みを終え、子ども同士、久しぶりの再会にテンションが上がるお子さんも。

さらに、子どもたちは、新任式で転入職員と新たに出会い、その後の学級活動では新担任と新たに出会いました。

さあ、新しいスタートを切る準備は整いました。

始業式では、校長講話として「4月は新たなチャレンジを始める全校の機会です。みなさんのチャレンジをすべての先生方は全力で応援します」と話しました。

子どもたちよ、自分の「ああなりたい」「こうなりたい」を叶えるために。みんなでがんばろう!

先生方もがんばるからね!

4月5日 みんな、待ってるよ!

始業式を月曜日に控え、各教室の準備もほぼ整いました。

月曜日には子どもたちの元気な声が戻ってくることでしょう。

今、それぞれの教室は、子どもたちが登校してくるのを静かに待っています。

もちろん教職員一同も首を長くして待っています。

ホントに2、3cm伸びてるかも!

子どもたちよ、また楽しみに学校に来てね。

皆さんに会えることを心待ちにしています。

4月4日 PTA三役会

新年度始まって間もない4月4日。

既にPTAは動き出しています。

この日の夜、新旧の三役が集まって、PTAの三役会が行われました。

主な議題はR6年度の予算案や役員選出方法など。

事務局からの提案をもとに侃々諤々の議論が繰り広げられました。

「役員の方にとっても魅力的な運営になるようにはどうしたらいいか?」

こういう根本的な課題について、三役の皆さんは真摯に向き合い、対話をされているのです。

互いの発言が響き合う、素晴らしい会議となりました。

親御さんがこれですもの、築地小学校の子どもたちはきっと素晴らしい学びを繰り広げるのだろうなあと嬉しくなりました。

この後、翌週の拡大運営委員会を経て、PTA総会でR6年度の活動について提案される予定です。

4月3日 春休みの職員研修②

4月3日、この日の職員研修は、子どもの命を救うがテーマです。

まずは、AED(自動体外式除細動器)の使い方。

AEDとは心停止の方を救命する装置です。築地小学校にはAEDが置いてあり、緊急事態が生じたときに滞りなく使うことができるよう、教職員は毎年繰り返し繰り返し研修をしているのです。

併せて、エピペンの研修も行いました。

エピペンとは、食物アレルギーなどでアナフィラキシーを起こした人に対して、症状を緩和し、ショックを防ぐ機器のことです。

講師は養護教諭。丁寧な指導で、教職員は緊急事態に対する技術を改めて確認することができました。

これらの機器は使わないに越したことがありませんが、常に備え、いざ使うべき時が来た際に迅速に行動することで、子どもたちの命を救うべく教職員は全力を尽くします。

4月2日 春休みの職員研修①

この日は、「確かな学力の育成」「心の教育の充実」「健康の体つくり」の三部会に分かれ、今年度の目標と具体的な取組について話し合いました。

子どもたちの成長に向け、職員一同、力を合わせ、知恵を出し合い、教育活動を進めていきます。

3月25日 離任式

今年度は13名の職員が異動、退職となりました。

お一人ずつから挨拶をしていただき、代表児童が感謝の言葉を述べ、花束を贈呈しました。

これまで大変お世話になり、ありがとうございました。

3月22日 第22回卒業証書授与式

久しぶりに全校児童が参加し、対面で式を行いました。

保護者の皆さん、ご来賓、教職員、そして、在校生に見送られながら、

35人の卒業生が、築地小学校を巣立っていきました。

 

卒業証書授与

卒業合唱「正解」

卒業生退場

3月21日 3学期終業式

はじめに、各学年の代表が、今年度がんばったことを発表しました。

校長先生からは、3学期にがんばったことをスライドをもとにお話しいただきました。

また、生活指導部から、春休みに気を付けることの話がありました。事故なく安全に春休みを過ごして欲しいと思います。

いよいよ明日は最後の授業日、卒業証書授与式です。

3月19日 卒業式練習

2回目の全校練習。入場から退場まで、本番の流れに沿って練習しました。

6年生は、毎日1時間ずつ練習を重ね、練習でも在校生に立派な姿を見せてくれています。

本番は明後日22日。全校で卒業生の晴れの門出をお祝いしたいと思います。

3月15日 給食最終日

この日が今年度最後の給食でした。

メニューは、ハヤシライス、ローストポテトの人気メニューに、お祝いデザートが付きました。

6年生にとっては、小学校最後の給食、味わい深いものとなったことでしょう。

3月13日 まなび学級 ありがとう会

もうすぐで卒業する6年生に、ありがとうの気持ちを込めて、1~5年生で会を準備し、進行しました。

何でもバスケットやなぞなぞをみんなで楽しみ、メダルや色紙、プラ板をプレゼントしました。

6年生のお礼の出し物のマジックショーも盛り上がりました。

3月12日 6年生 校舎に感謝プロジェクト

卒業プロジェクトの一つとして、6年生で校舎の清掃を行いました。

長い廊下を雑巾がけしたり、物を動かしてきれいに拭いたり、

6年間過ごした校舎に感謝を込めて、時間いっぱい、精いっぱい、掃除をしました。

3月8日 6年生 数学出前授業

築地中学校の先生が来てくださり、算数、ではなく、数学の出前授業をしていただきました。

トランプのゲームを通して、正の数、負の数について学びました。

楽しく学習しながら、中学校の学習のイメージをもつことができました。

1年生 できるようになったこと発表会

3月1日の参観日にて、チームに分かれ、漢字、計算、音楽、体育などでできるようになったことをお家の人に発表しました。

また、特別プログラムとして、全員によるダンス、歌、紙芝居を披露しました。

1年間の学校生活で成長した姿に、お家の方も喜んでくれたことでしょう。

(写真は練習風景です)

3月5日 ボランティア感謝会

クラブ活動、地引網やクリーン作戦の協力、本の読み聞かせ、登下校の見守り、書写指導、などなど、今年度もたくさんのボランティアの方々にお世話になりました。

その中から、この日は4名の方にお越しいただきました。

お礼の言葉、感謝のスライド、6年生手作りのコースターのプレゼントなど、6年生が中心となり、全校で感謝の気持ちを表しました。

3月1日 学習参観・学年懇談会

今年度最後の学習参観でした。5時間目、2年生は「なかよしカード」の活動、3年生は1年間の地域学習で学んだことの発表会、4年生は理科の「ものの温まり方」の実験、5年生は算数「円グラフ」の学習でした。

たくさんの保護者の方にお出でいただき、子どもたちもはりきっていました。1年生、6年生の様子は、また後日、掲載したいと思います。

2月29日 6年生卒業式練習

今週から、6年生の体育館練習を始めました。この日は、卒業証書授与の練習を中心に行い、卒業合唱も練習しました。

来週3月5日は、一回目の全校練習を行う予定です。

2月27日 全校集会

校長先生のお話は、「これをがんばった」と言える一年になるように3月のしめくくりをがんばりましょう、という内容でした。

また、卒業式に向けて校歌を練習しました。数年ぶりに全校での校歌を歌いましたが、歌声が響いていました。