学校ブログ

9月4日【まなび国語】対話について

まなび学級で対話に関して学習していたので紹介します。
① 子ども3人が意見発表していました。
  テーマは「自分が一番大切にしているもの」。
  3人のお子さんはそれぞれ「友だち」、「自分の命」、そして「信頼」を挙げました。
  これで終わらないのが築地小学校のまなび学級。
  それぞれ挙げたものについて、今度は教師1人を含めみんなで対話することによって、それぞれの考えを深めていました。
  3人の子どもたち、深く考えていましたよ。すごいよ、君たち。

② こちらは4人のお子さんでの授業。
  この前までにどうやら実際に対話していたようです。
  この時間はそのまとめとしての位置づけでした。
  ( 教師 )「ねえ、前に対話したよね。ところで、対話ってなあに?」
  (子ども)「人と話すことです」
  (子ども)「辞書で調べると、『直接向かい合って話をすること、また、その話』って書いてあります」
  ( 教師 )「前にみんなで対話したときには、みんなが優しい口調で話していたから、とっても和やかな対話になったよね」
  (子ども)「相手の言い方によって、返し方も変わってくると思います」
  ( 教師 )「そうだよね。もしも乱暴な言い方だったらどう?」
  (子ども)「乱暴な返し方になっちゃいます。優しい言葉遣いって大事」
  ( 教師 )「優しい言葉遣いって?」
  (子ども)「悪口を言わないとか」
  ( 教師 )「優しい言葉遣いじゃない言い方で言われることある?」
  (子ども)「あります。兄から、『早く片付けろよ』って」
  ( 教師 )「そういう命令されるような言われ方は嫌なんだね」
  こんな感じで、子どもと教師の対話によって、セーフティ溢れる対話について考えていきました。
  ( 教師 )「私は、相手を大切にする対話になるようにするには、優しい言葉遣いのほかに、『相手が発言するのを待ってあげること』と『顔を見て話したり聞いたりすること』だと思うよ」
  (子ども)「ケンカにならないように」
  (子ども)「私、どう言っていいか分からない時があります」
  ( 教師 )「あるよね。そういう時。そんな時には、『私、どう言っていいか分からないよ』って素直に言っていいんだよ」

以上、ごく一部だけを抜粋してご紹介しましたが。①②のいずれも、セーフティ溢れる素晴らしい対話だったと思います。

* 以下に掲載する写真は、廊下に展示されていた夏休みの課題(主に4年生の作品)です。

9月4日【1年生活】なかよくしようね、ちいさないのち

1年教室を覗くと、生活科の授業の真っ最中。みんな発言意欲が旺盛です。

教師が「小さな動物にも命があります。どんな動物が世の中にはいますか?」と問うと、ぱっぱっぱっと手たくさん挙がります。

「ハムスターです」「ライオンの赤ちゃんです」「ウサギです」「モルモットです」「カブトムシの雌です」「ハリネズミです」「モモンガです」・・・などなど、メジャーな動物ばかりでなく、マイナーな動物も含め、ものすごい勢いで動物たちの名前が挙がっていきます。(あ、動物本人にとっては、自分がマイナーだとかメジャーだとか、意識していないですよね、いやいや、これは失礼しました。反省反省)

さらに、教師が「学校にはどんな動物がいますか?」と問うと、「ハチです」「コオロギがいます」「カラスもいます」と、これまたバンバン挙げられていきます。(私なんかは「学校にいる動物」って言われると、メダカをはじめとした「学校で飼育している動物」と勝手に思い込んでしまうのですが、子どもたちはそんな思い込みを軽々と飛び越えていきます。「学校にいる動物」っていうのは「学校の敷地にいる動物」って意味だったのね。海より深ーく反省)

さらに、「それらの動物はどこにいましたか?」と問うと、これまたバンバン挙手。いやーすごいですね、1年生。それも、正しい言葉遣いでの発言。プリントに書く文字も丁寧だし。み、みごとじゃ!

そして、この後担任が発する問いが、実に秀逸だったのです。

「みんな、これからの生活科でこれらの動物と一緒に何したい?」!!

実は夏休みも終わろうとする頃、2学期の学校経営方針について教職員に話しました。理想とする教育像を「子どもがつくる学び 子どもがつくる学校」としようと。担任のこの発問は、活動そのものを子どもに委ねたといっても過言ではないくらいのものです。そこに、より教育的価値の高い活動になるよう味付けをするのは学校の役割でしょう。教師が敷いたレールの上を円滑に進むだけの教育活動をよしとしない、子どもの主体性を重視する発問によって、子どもの活動意欲に火を点けましたね。担任の先生、すごーい!

(当校は、p4cも子どもの主体性を大きく育てることから、理想とする教育像を具現化する大きな手段の一つとして考えています。)

では、子どもたちはどんなことをしたいって言ったのでしょうか。1年生がやりたいこととして挙げたのは、「虫を歩かせたい」「動物と一緒に写真を撮りたい」「背中に乗せたい」「テントウムシを手の指に這わせたい」「捕まえて観察したい」などでした。かわいいですね。これから1年生はどんな活動をするのかな。楽しみです。

 

9月4日【3年理科】根気強さ・粘りが驚きに

この前日、校庭で咲くマリーゴールドの種を一生懸命数えていたのは、3年生です。
細かい作業に、みんな一心に取り組んでいます。
きちんと並べて数えたり、10個ずつ集めてながら数えたりと、それぞれ工夫しながら数えていたのはさすがですね。
いくつの種があったか、互いに発表し合い、多い子は100個以上もあったことが分かりました。
わあ、すごいねえ。

自分で根気強く数えたからこそ、驚きに繋がったのでしょうね。
これ、教師が「マリーゴールドは100個くらい種ができます」ってさらっと言っちゃうと、「あ、そうですか。はいはい」って感動も何もありませんよね。

その翌日には(つまりこの日)、夏に咲いていた花が散った後の植物にはどんな変化が訪れてるのか、子どもたちは観察の結果を踏まえて学んでいました。
実際に見て、活動しながら行う理科の授業。
3年生、いい勉強を重ねていますね。

9月3日【5年総合】パテシエ気分でロケンロール

胎内市は「米粉発祥の地」と言われます。1998年に日本で最初に米粉専用の製粉工場ができたためです。そのせいもあるのでしょう。市内には米粉グルメや米粉スイーツのお店がたくさんあります。
さて、我らが5年生も、現在総合的な学習の時間で米粉スイーツを開発しようとがんばっています。
この日は胎内市の商店街から、マサヤ菓子舗から山際政和様を講師としてお迎えし、米粉を使ったお菓子やパンについてご教示いただきました。
ひと通りお話しいただいた後には、米粉スイーツのデザインに挑戦。
マサヤ菓子舗様からいただいた米粉クッキーをほおばりながら、デザイン画を描く段階になると、完全にパテシエ気分。出来上がったデザインを並べると、なかなかおいしそうなライナンナップです。
これ、私がお菓子屋さんで見かけたら、買っちゃうってのがたーくさんありますなあ。

9月2日【2年国語】オノマトペを表現する

この日の午前中、2年生教室から詩を音読する声が聞こえてきましたよ。
どれどれと教室を覗いてみると、みんないい姿勢で音読していました。
教科書の下部を机に付け、教科書を立てていますね。これぞ、「教科書トン!」の姿勢です。お見事。

さて、教材は鶴見正夫 作の『雨のうた』。
「あめは ひとりじゃ うたえない、きっと だれかと いっしょだよ。」から始まる素敵な詩です。
雨が屋根や土、川、花に当たると、当たったものによってさまざまな音が奏でられる様子を「うた」と表現しています。

担任が問います。「ねえ、雨って歌うのかな?何で『雨のうた』っていうタイトルなんだろうね」。
すると、子どもたちは適宜隣の子と意見交換しながら発言していきました。
「『ざーざー』とか『とんとん』とかって、リズムみたいだから『うた』って言ってるんだと思う」
「雨が当たるときの音が当たるものによって違うから、それが歌みたいなんだよ」
「いろいろな音がするんだよ。楽器みたいに」
(教師)「様々な楽器が音を出しているから、まるでオーケストラみたいってこと?」
「そうそう!」
こんな感じで、対話によって詩を理解していきます。

詩の内容の基本理解を済ませた後、自分なりの表現で読みを深めます。

(担任)「『つちで ぴちぴち』ってどんな感じがする?」
「『ぴちぴち』って、魚が水の中から出てきたときに、ぴちぴちしてるって感じ」
一同、あー!そうだね!
「私はひよこの鳴き声みたいに思えるよ」
雨の音が、魚の動きやひよこの声のように聞こえるなんて、なんて詩的なんでしょう。
教科書に書かれている「とんとん」「つんつん」についても同様に読みを進めていきます。
これらの表現って、「カンカン」など実際に聞こえる音ではなく、ものの状態を表すオノマトペなのですから、結構難しめ。
それでも子どもたちは果敢にチャレンジしていました。
ところが、この後に登場する表現が大問題なのです!
(担任)「『しとしと』ってどんな感じ?」
おわー!出たー!これぞラスボス的発問。
それでも子どもたちは諦めることなく、う~んと頭をひねります。
そして何人かの子どもたちがぽつりぽつりと発言していきました。
「え~っと、しっとり雨が降る感じかな?」
「そう。なんか染み込むみたいな感じだと思う」


折よく、外はそぼ降る雨の模様。
窓際に行って、雨の様子をじっと見たり、耳を澄ませたりして、自分なりの表現方法を探していました。
この後、5時間目にはこの詩の音読大会。上手に気持ちを込めて音読できたことでしょうね。

8月30日【6年理科p4c】てこは人を幸せにするか?

6年生理科。2学期最初の単元は『てこのつくりとはたらき』です。
で、いきなりp4cやっちゃうんだなー、これが。
アルキメデスの「我に視点を与えよ。そうすれば地球をも持ち上げて見せよう」という言葉を紹介し、新単元の教科書該当箇所にざっと目を通した後、子どもたちはみんなで話し合いたい問いを出し合いました。
そして選ばれた問いは次のものでした。
「てこを使って、人を幸せにできるのか?」
おー!しびれますねー。
では早速行ってみましょう!

「ぼくは幸せにできると思う。大切なものが重いものの下敷きになっちゃったときに、てこを使えば取り出せる」
「私も幸せにできると思う。てこの仕組みを利用した道具が世の中にはたくさんあることがその証拠」
「そうそう。災害救助の時に、重いものを棒で持ち上げることができるから。それで命を救うこともできると思う」
「消防の面でも役に立つよね、多分」
「もしてこがなかったと考えると大変なことになりそう」
「てこは既にいろいろなところで使われていて、生活に役立つことが多いと思う」

「皆さんに質問します」
おっ!出ましたねー。6年生、自分たちで対話を回していきます。
「てこで人を幸せにできる道具ってどんなのがあるの?」
おおー!対話の全体像のみならず、単元の学習をも見据えたこの問い。いやー、驚きました。ホントすごい!
「釘抜きがあるよ」
「あとね、はさみとドライバーの写真が教科書に載ってる」
「缶ジュースのプルタブもそうなんじゃない?」
一同、どよめき。みんななるほどーって顔してます。今の段階では、てこの勉強って全くしていないんだよねえ。すごいよ、君たち。

「実際にてこの仕組みが使えるか分からないんだけど、重いものを持ち上げるときとか、こんなときにてこの仕組みが使えたらいいなあってことある?」
「テレビを持ち上げるときとか、てこの仕組みが使えるんだったらいいなと思う」
「電車が脱線しちゃったときに、てこの力で元に戻すんじゃない?」
「家を持ち上げるときとか、そう!引っ越しのときとか」

ここで私が発言。
「ねえ、みんな。まだ全く勉強してないからもちろん分からないと思うんだけど、アルキメデスの言葉にある『支点』ってどんな点だと思う?」
「棒を支える点」
「重い物の重さをちょっとだけ少なくすることができる点」
そんなこんなでタイムアップ!
単元の学習を始めるにあたって、学習の概要について子どもたち同士の意見交流・対話をすることによって、単元の学習の見通しをもち、学習への期待を高めることをねらいとしたこの対話。
子どもたちは、このp4cでてこのついて勉強したいって気持ちが強くなったって言ってます(私への忖度もあるのしから。うふふ)。

8月30日【3年学級活動p4c】どうしたら、楽しく過ごせる学級になるの

3年生も2学期スタート2日目にして早くもp4c。
まだそれほどp4c体験の頻度は高くない子どもたちですが、やる気は十分!
大いに期待していますよー。
今回は3年教室を離れ、視聴覚室を舞台に対話を繰り広げます。

教科は学級活動。「2学期は円滑な友だち関係を構築するにはどうしたらいいか」「よりよいクラスにするにはどうしたらいいか」子どもたちは対話しながら深めました。

まずは、p4cの基本的なルールの確認。コミュニティ・ボールの渡し方(下投げで、相手の名前を呼びながら、優しく優しーく投げるのです)を練習しながらセーフティを高めます。みんな、なかなかいい調子。

そしていよいよ対話です。問いは「2学期、3年生が楽しく過ごせるには?」でスタート。
「ケンカしないで、仲良く過ごしたらいいと思います」
「そうだね。もしケンカしたら楽しくできないものね」
「それに1、2年生も真似しちゃうよ」
ここで教師が発言します。
「じゃあ、ケンカしているのを見たら、どうしたらいいと思う?」
「近くの人に相談したらいい」
「近くにいた大人とかね」
「相談もいいけど、まずはケンカを止めるのが最初かな」
「その後で、ケンカしている人に話を聞く」
「話を聞くのが大事ってこと?」
「そう」
「それと、いじめもダメ」
一同、「ああー、そうだねえ」。


ここで教師が発言。
「ねえ、なんでいじめはダメなの?」
おおー!敢えてその意味を問う作戦ですね。子どもたちの理解を確かなものにするための発言。やるなー、担任の先生。
「だっていじめられた子はかわいそう」
「そうだよね、深く傷つく」
「そうそう。いじめをしていると、今度は自分に友だちがいなくなっちゃうよ」
さらに教師は問います。
「いじめを見たらどうしたらいいんだろう?」
おおー。子どもたちはどう答えるのかしら?
「人を叩いている人がいたら、叩いている人に理由を訊く」
「私はまず叩くのを止めさせて、その上で叩いている人からも、叩かれている人からも話を聞くかな」
「なんで両方から話を聞くの?」
「両方とも嫌な気持ちになってると思うから」
「だって、叩かれている人はもちろん嫌な気持ちだろうけど、叩いている人も怒っているから。いい気持じゃないと思うよ」
「うん。本当は仲良くしたいのに、気持ちが落ち着かないっていうか・・・」
「話は戻るんだけど、勉強をする上で楽しくなるにはどうしたらいいんだろう?」
「私は先生に褒められると嬉しいし、楽しくなるよ」
「友だちに褒められても嬉しいよ」
「そうだね。勉強を教えてもらった人から褒められると嬉しい。それが先生でも友だちでも」
「私は勉強が楽しいって思うのは、勉強が頭の中に入るときです」
「できなかったことができるようになったときも嬉しいです」
「ぼくは、テストで100点とったときかな」
「テストでいい点数取れるとやっぱり嬉しいよね。その後の勉強も楽しくなる」
「自分が失敗したときに、友だちとかから『大丈夫、できるよ』って言ってもらえると嬉しいな。やる気になる」

セーフティ溢れる学級になる方法や勉強が楽しくなる方法など、素敵な発言が盛りだくさんのp4c。
p4c後、なんかとってもいい気持ちになったのは、私だけではなかったと思います。

3年生のみんな!みんなで安心して過ごせる学級をつくっていこうね!

対話後。

みんなが視聴覚室を出ていった後で一人のお子さんが私のところに来ました。私が書いていた対話記録を見せてほしいと言うのです。

「はい、どうぞどうぞ」と対話記録をどさっと渡すと、そのお子さんはじっくりじっくりそれを読んでいました。そして一言ぽつり。

「校長先生。私ね・・・p4cで話せなかったの・・・」

とっても寂しそうに言うのです。あああー、分かる!分かるよー、とっても!発言したかったんだけど、できなかったんだよね。そうだよねえ。みんなと一緒にやりたかったんだよね。

私は言いました。

「p4cで発言するって大事なことだし、発言するととってもいい気持ちになるんだよ。でもね、もっと大事なことは、友だちの発言をよく聞いて、そしてよーく考えることなんだよ。あなたはそれをやっていたでしょう。とっても立派だったよ。そして、話せなくて残念っていう今の気持ちをしっかり持ち続ければ、そのうち話せるようになるよ、きっと。あせらずに対話を楽しんでいこうね」

そのお子さんは、こくんと頷いて友だちの後を追うように視聴覚室を出ていきました。

このお子さんをはじめとする、子どもたちのよりよくなりたいという気持ちをしっかりと受け止めながら、私たち学校職員一同、すべての子どもたちの幸せのために全力を尽くします!どうぞよろしくお願いいたします。

8月29日 2学期始業式

長い夏休みが終わり、ついに2学期が始まりました。
校長講話では人権を尊重する学校をみんなでつくっていこうと呼びかけました。
続いて校歌斉唱、そして生活指導主任の講話です。
夏休みを振り返った後、2学期の学校生活について改めて遊びのルール等の確認と「さん付け」呼称の重要性について話がありました。
みんなの手でセーフティ溢れる学校をつくっていこうね。

8月29日【6年ノンジャンルp4c】

6年生は、新学期が始まって、もうp4cー!
さすが気合が入っています!
大きなテーマは「夏休み」。子どもたちが考えた問いは、「夏休み。宿題があった方がいい?ない方がいい?」「夏休みがある理由は?」「自由課題がある理由は?」など様々です。
この中から選ばれたのは、「夏休みの『あるある』は?」です。
「あるある」というのは、「ありがちなこと」という意味なのでしょうね。
では対話の様子を見ていきましょう。
最初にお詫びしたいと思うのですが、カメラのバッテリーが途中で切れて、後半に発言した子どもたちの写真はありません。とほほ、すみません。


まずは、問いを出したお子さんから。
「私はみんなはどんな感じで夏休みを過ごしていたのかなあと思って。私は夏休みの印象は、ズバリ『暑い!』です」
「私のあるあるは、『宿題は、夏休み最終日にブワーとやらなくてはならない』です」
一同爆笑。
「ふふふ。私は逆で、宿題は夏休みの始めのうちにブワーってやっちゃうな」
「私は夏休みは、ほぼ家にいます」
「うん。ぼくも夏休み前には、あそこに行きたい、あんなこと、こんなことしたいって思うけど、『すべて妄想に終わる』です」
一同爆笑。


「一日特に予定がない日って、結構あるんだよね。そんなとき、宿題の『一行日記で何を書くか迷う』」
「みんな、そんなときどうする?」
「私はね、『暇だった』って書くよ、正直に」
一同、あー、あるある。
「そうそう。本当に書くことない日ってあるよね。そんな日にはね、私は朝ご飯について書く」
一同、爆笑。
「ははははは。で、次の日には昼ご飯のことを、その次の日には晩ご飯のことを書いたりして」
「ぼくは、一行日記はずっと書いてなくて、夏休みの終わりごろに、まとめて書いちゃうこと結構ある。思い出しながらね。あの日何したっけ?って」
「夏休み前とか始まったばかりの頃には、やりたいことが山のようにあるんだけど、実際には暇でやることないーって日も多い」
「やることない日って、一行日記はなんて書くの?」
「『今日は暇だった』って書くよ、うふふ」
「きょうだいがいる人は、きょうだいの一行日記を写させてもらうって方法もあるよね。きょうだいが小学生でなければだめだけど」
うはははは!そんなずるい手を公の場でー。担任に対するセーフティがものすごい。
「あとね、『月がきれいだった』って書くのもいいんじゃない?」
何て詩的な一行日記なんでしょう。
「私ね、何の宿題やったか書くこともあるよ」
おー、なるほどね。


ここで私が発言します。
「ねえ、夏休みの一行日記は、担任の先生が選んだんだけど、もともとは教材業者が作ったものなんだよね。なんで教材業者は小学生に一行日記を課すんだろう。小学生がどんな力を付けることを望んでいるんだろうね」
「文章力を付けるためなんじゃない?」
ほーほー。なかなか鋭いところを突きますなあ。
「う~んとね、きっと教材業者の方々はぼくたちに何かを求めているんだよなあ。・・・・人生を生きる上で欠かせない何かを補うため?」
なんとー!思いもかけない方向に深まっていきますなあ。
私が再び発言します。
「ねえ、さっき〇〇さんがすごいこと言ったけど、『人生を生きる上で欠かせないもの』ってなんだろうね?」
「う~ん、親?友だち?」
「家?」
「じゃあさ、人生を生きる上で欠かせないものを補うために一行日記を書くんだとしたら、何も書くことがないときには、人生を送る上で欠かせないものについて書いたらいいんじゃない?」
「自分が大切だと思っているものとか」
「親を大切に思っている人は、親の行動について書けばいいし、家が大切だと思っている人は家の外観とかについて書けばいいのかな」
「うん。自分が大切だと思っているものと過ごしていることを、改めて振り返るために、一行日記を書くのかもね」

という感じで第1部は終了し、提示された新たな問い「夏休み『ないない』は?」について第2部の対話は始まりました。
夏休みにはまずないだろうと思われることが出されていきます。
「寒い」
「でもさ、クーラーがガンガン効いている部屋なら寒くなるから、『ないない』じゃないよね」
「そうかあ。じゃあ、こたつにずっと入っているとか」
「ははははは。学校で勉強するとか」
「カブトムシを食べるとか」
「ははは。なんじゃそれー。クーラー効いてないところで長袖長ズボンを3枚ぐらい着ちゃうとか」
てな感じで、第2部は終了し、第3部の問いは「新札が手に入ったら使うか、使わないか」って対話になりました。ははははは。

2学期、第1回目のp4c。テーマはノンジャンルでしたが、今学期も滑り出し上々って感じです。
6年生のみんな!2学期も期待してるよー。また、楽しく対話しようね。

8月29日 消防署による施設設備点検

この前日、消防署の方々が校舎内の消防設備等の点検をしてくださいました。
校舎内の各教室、体育館はもとより、隣の部室棟や校舎周辺も含めて、すべての部屋や設備等について相当な時間をかけ、入念にやってくださったのです。

お陰様で、私にとって、新たな発見をすることもできました。
え、新たな発見って何かですって?

実は、私は当校には、人が立ち入れる屋上はないものだと思っていたのですが、消防士さんが屋上に繋がると思われる梯子が3階ベランダに備え付けられているのを見つけてくださったのです。
「ええー!屋上に行けるのー!?」とびっくりしたのですが、これはまだ序の口。
「この梯子、上っていいですか?」と消防士さんがおっしゃるので、「え?ど、どうぞどうぞ」と若干引きぎみに申し上げると、「ありがとうございます!」といきなり梯子に飛びつき、懸垂のように「ふんっ!」と体を持ち上げ、スルスルと上って行かれるではありませんか!
ここ、3階のベランダですよ。またまたびっくり!す、すごー!
「こ、こわー」と呆気に取られて見ていると、消防士さんは、あっという間に天井に到着。
行く手を阻んでいた天井蓋を開けると・・・、まぶしい光が差し込み、「ああー、これはすごい光景です!」と消防士さん。
「何が見えるのですか?」と下から伺うと、「屋上はありませんね。あるのは合掌造りみたいな屋根だけです」と教えてくださいました。
へー、そうなってんの。初めて知りました。

それにしても、消防士さんの恐れを知らないこの行動。すごいなー。
オバマ大統領が、就任演説の時に消防士さんのことをファイヤーファーターと称し、「(アメリカに必要なのは)消防士の勇気だ。煙が充満した階段に突っ込む勇気だ!」と話したことを思い出しました。
このようにして消防士の方々は私たちの命を守ってくださっているのですね。
よーし。私もがんばろうっと。
お出でくださった消防士の皆様、ありがとうございました。

8月27日 教材の確認

先日、2学期に使用する教材が届きました。

で、この日、何人かの教員が届いた教材を確認する作業を行っていました。

「2学期はどんな教材になっているのかな」と細かい点まで確認し、実際の活用場面を想像しながらよりよい活用方法になるよう考えています。

写真の3人の教員は和気あいあいと確認作業を続けているうちに、いつしか指導方法についての情報交換会になっていました。

こういう場面でもついつい研修になっちゃうほど実践意欲の高い、自慢の教員たちです。

8月27日 学級の人間関係についての確認・協議

この日、各学級の状況を複数の職員で確認しながら、より円滑な友だち関係が構築できるよう協議しました。
2学期に向け、ますますいい学級、いい学校になるよう、学校職員一同精一杯頑張ります!

子どもたちも一緒に頑張ろうね!

 

8月26日 指導案検討

この日、教務室の後ろでは、指導案検討が行われていました。

教員は授業をする際に、いわば授業の設計図とも言える「指導案」を作ることがあります。担任以外の教員も含め複数でこの指導案を検討したのです。検討会では侃々諤々の議論が繰り広げられました。こうして、子どもたちの学びが充実したものになるよう心掛けているのです。

白熱した議論に敬意を表して、2枚も掲載しちゃいます!

8月26日 グラウンド整備2

この日は、炎天下の下で丸一日、教育委員会からグラウンド整備の応援に来てくださいました。

ご自身のお仕事もあるにもかかわらず、汗だくになってサポートしてくださっています。

涙が出るほどありがたいです。心からの感謝を申し上げます。

*土煙を上げながら、マリオカートで疾走する姿が本当にかっこいいです!

8月22日 教材の搬入

数日前に教材販売業者の方々が、2学期以降に使用する教材をお届けくださいました。

暑い中、ありがとうございました!感謝感謝です。

ここ数日ご紹介している様々な業者の皆さん、技能員さんはいずれもお優しくて誠実なお仕事ぶりなのです。いつも笑顔だし!

当校の教育活動はこのような皆様方のお力添えによって成り立っているのだなあと感じます。

 

8月21日 夏休み中の子どもたちは・・・

これまで、各教室、教務室、そしてグラウンドの整備・整美の状況をお知らせしてきました。
では、肝心の子どもたちは?
校舎の別棟にある「なかよしクラブ」を朝イチで覗いてみました。すると・・・
おー!やっとりますなあ、お勉強。感心感心。
勉強の時間が終わると、子どもたちはそれぞれ思い思いの過ごし方をしていました。
※自治体によって、「学童保育」「放課後児童クラブ」など名称は様々なようです。

この前日の夕方、たまたま別の子どもたちに出会ったので、訊いてみました。
「みんな、ひさしぶりだねえ。夏休み、毎日何して過ごしているの?」
「はい、毎日遊んで暮らしています!」
「そうかあ、いいねえ。(隣の子に)夏休みはどう?」
「サイコーです!」
ははははは。みんな満喫しているようです。

8月21日 夏休み中のグラウンドは・・・

各教室ではワックスがけ、教務室ではカーペットクリーニング。では、グラウンドは?
心配ご無用!
(子どもたちはちょっと心配だったかな?)
近隣の学校の技能員さんが駆け付けてくださいました!
炎天下もものともせず、丁寧にグラウンド整備をしてくださいました。
併せて、校舎回りもやってくださったんですよ。
技能員さんはもちろんのこと、関係各位に心からの感謝を申し上げます。

8月21日 夏休み中の教務室は・・・

夏休み中、各教室はワックスでピカピカになりました。
では、教務室は?
心配ご無用!
(誰も心配してないか、ははは)
業者の方から教務室、校長室、相談室などの床カーペットのクリーニングをしていただきました。やったー!
作業されていらっしゃるところを私が興味津々で見ていたら、どんな手順できれいにするのかなど作業内容について教えてくださいました。うれしー!
特殊な機械でカーペットに洗剤を吹き付けて汚れを浮かし、特殊な機械で吸い取るのだそうです。おー、なるほど、これはすごい!

お陰でカーペットは大変きれいになりました。
業者の方々は、汗だくになってお仕事してくださいました。ありがたいことです。

8月20日 夏休み中の教室は・・・

ありゃりゃりゃりゃ。

廊下には、各教室にあった物品がみんな出されていますね。これはどうしたことでしょう!?

実は、夏休み中に学校職員で教室のワックスがけをしたのです。

その甲斐あって、床はピッカピカのテッカテカです。

こうして、2学期に子どもたちが再び登校してくるのを待っていまーす。

子どもたちよ、2学期始業式には張り切ってお出でー💛

8月1日【職員研修】p4cの理論と実践

築地小の子どもたち、夏休みも計画的に学習を進めていますか?
もしもうまくいってなくてもまだ大丈夫!あと、約1か月もありますからね。でも、うっかりしてるとすぐにオリンピックが終わり、お盆も過ぎて、甲子園も終わっちゃって・・・、ああ、困った、何にもやってない、がーん(汗)ってことになっちゃうから、今からがんばろうね。ははははは。

さて、学校職員も計画的に学びを深めていますよ。
この日は、p4c(「探求の対話」「子ども哲学」などという呼び方もあります)の職員研修です。
講師は新潟大学佐渡自然共生科学センターの豊田光世教授!おー!ビックネームですねー。
p4c界、あるいは対話のラスボス的存在の豊田先生。私自身もこの研修を楽しみにしていました。

研修では、まずp4cについての理論的なお話を伺いました。1時間のお話の後、学校職員からの質問にもお答えくださいました。学校職員の課題意識が非常に高く、次から次に質問が出されていきます。それぞれの質問にご自身の経験や理論に裏付けられたお考えを丁寧にご教示くださいました。実に明快です。と、ここまでで1時間30分。
この後、学校職員でp4cの演習!豊田先生のファシリテートで対話は盛り上がります。
問いとして選ばれたのは「私たち(人)はいつ大人になれるのか?」です。この問いがまた奥深い。我らが教職員集団はテーマにそって、あるいはそこから広げてどんどん掘り下げていきます。
「時間」や「責任」、あるいは「自立」などに対する考えが各自から出され、そこから「私たち(人)は大人になった方がいいのか?」という新たな視点が提示され、さらには「社会的な大人、精神的な大人という分け方」、「人は『大人』と『子ども』とを行ったり来たりするのではないか」「悔いのない生き方」「高齢になった時,子どもに返ったように見えるが、それは子どもにもどったのか否か」など論点は多岐にわたり、それぞれが深い対話となりました。
参加した教職員はきっと、子どもたちにもこんな対話を味わってもらいたいと思ったのではないでしょうか。それくらい素晴らしい対話、素晴らしいp4cでした。先生方お見事。この対話で1時間30分。ノンストップであっという間のp4cでした。

p4cの理論と実践で合計3時間の研修でしたが、長さを全く感じさせない充実の3時間。とっても楽しかったー!他校からわざわざ参加された方もいらっしゃったんですよ。

築地小のみんな、2学期になったら、こんなp4cできたらいいね。またみんなで楽しもうねー!

7月26日 ありがたいことです

1階廊下には地域の方々が作ってくださった素敵な飾りが吊るされています。

児童玄関を入って、教務室、そして保健室の前あたりまで。

「学校がウキウキするような空間であってほしい」そんな地域の方々の思いがこの飾りに込められているのだろうと思います。

ありがたいことです。

毎日、子どもたちだけじゃなくて、私を含め教職員も癒されています。

7月25日 学校評価会議

1学期に保護者の皆様と子どもたちに協力してもらったアンケート結果を資料とし、さらに教職員の自己評価も加え、教職員で学校評価を行いました。

子どもたちよ、皆さんが楽しく学び、よりよく成長できるよう今一生懸命考えていますよ。2学期初めには安心して登校してきてね。夏休みはまだ始まったばかりだけどー、ははははは。

7月24日 また2学期に会おうね!

1学期最後の授業日。教職員たちが名残惜しそうに子どもたちを見送ります。当校自慢の教職員集団。大変優秀なメンバーが、愛情豊かに子どもたちに対しています。

みんな、1学期はいい学びを積み上げましたね。2学期にまたみんなに会えることを楽しみにしていますよ。お互いに元気でいようね。またねー✋)))

7月24日 ん?火、水、金、車、人、時?

 終業式の後、生活指導主任から夏休みに気を付けるべきことについて改めて話がありました。
気を付けるものは「水」「火」「車」「時」「金」「人」です。 ん?ん?ん?なんですかこれ?
実はこれ、注意が必要なものをキーワードで示したものなのですね。

それぞれどんなことを表しているか想像がつきますか?
「水」・・・海、川など水の事故に気を付けましょう。大人と一緒に行くようにしましょう。
「火」・・・火遊びをしないようにしましょう。
「車」・・・車に気を付けて交通事故に遭わないようにしましょう。自転車に乗るときには要注意。
「時」・・・ゲームなど時間を守って使いましょう。
「金」・・・お金の貸し借り、おごり合いなどはしないようにしましょう。
「人」・・・不審者に注意。出会ったら全力で逃げましょう。

子どもたちにはこれらに気を付けて、安全に夏休みを過ごしてほしいと思います。

7月24日 【2~6年】ドキドキワクワク通知表! 【1年】通知表ってなに?

終業式の後、子どもたちは各学級で通知表を受け取りました。

2年生以上の子どもたちにとっては、ドキドキワクワクのセレモニー!一人一人が担任からがんばりを褒めてもらいながら通知表を受け取っていました。その通知表を覗き見る子どもたちの顔ったら!

一方、1年生にとっては初めての通知表です。「通知表ってなあに?」ってところから始まります。
通知表?そうねえ、通知表って君たちががんばったところ、よかったところがたくさん書いてある宝みたいなものなのですよ。

 

7月24日 終業式

1学期の終業式が行われました。

各学年の代表児童が1学期を振り返っての発表をしました。どのお子さんも堂々とした立派なスピーチでした。充実した1学期間だったことがうかがわれますね。

発表してくれたみんな、とってもよかったよ!

7月23日【6年p4c】勇気とは何か?

6年生は1学期もぎりぎりまでp4cを楽しみます。
この日の問いは私が決めました。それは「勇気とは何か?」です。
夏休みを前に、6年生はどんなことを語るのでしょうか。とっても楽しみです。
では、早速いってみましょう!

教師「自分がやりたいことややるべきことなんだけれど、できないことって私はある。どうしてなんだろう、それって勇気がないからなのかなと思って」
「人は勇気があると、自分が気になることを人に訊くことができる。大切なことについては、勇気を出して訊くといいと思う。それと、勇気を出して人に話しかけるって大切なことだと思う、話しかけられるのを待ってるだけじゃなくてね」
「私も人に話しかけるときって勇気がいる」
「そうだよね。私も、勇気が出なくて、うまくできなかったことがある」
「勇気ってさ、目の前の恐怖に打ち勝つことなんじゃないかって思う」
「うん。目の前の恐怖に打ち勝って第一歩を歩み始めるときって、やっぱり勇気が必要。でも一歩踏み出しさえすれば、その後はすんなりいくこともあるよね。そういう意味じゃ、第一歩って大事だし、それ故に勇気が必要になるんだと思う」
対話はスタートしたばかりですが、かなり深いところまで突っ込んで話していますね、6年生!
「考えがあるんだけど、手を挙げることができないことがある」

教師が子どもたちに確認すると同じような体験をした子が多数であることが分かりました。
教師「手を挙げることができないのは、どうしてなんだと思う?」
「勇気が足りないからだと私は思う。みんなはどう?」
話が深くなっちゃって、ついて来れないのかな。続いて挙手する子は現れず、し~んとなってしまいました。先ほど発言した子が続けます。
「こういう時に勇気を持つべきだと思うよ」
この発言がうつむいていた子たちを刺激します。
「私が挙手できない時は、間違ってるかもしれないと思うからかな」
「私もそういう時あるけれど、勇気が足りないんだと思う。あと、やる気ね」
「勇気、やる気が足りないってのもあるけれど、恥ずかしさが先に立っちゃう時もある」

6年生は自分自身を振り返り、自分自身を見つめながら、対話を続けます。
「挙手して話すってさ、覚悟が大事だよね。やっぱり覚悟」
「うん、そうだね。挙手したり発言したりする時だけじゃなくて、勇気を出すには覚悟が必要」
「発言してそれで間違ってしまった場合、否定されるのが怖いんだ」
「そういう意味じゃ、自分を信じる心が大切ってことになるよね」
「そう。自分に自信を持つのもね。勇気を出して1回挙手したら、2回目からは自信がつくと思う。第一歩が肝心だし、だからこそ第一歩に勇気がいるんだよね」
「私はね、自信がないときでも発言できることもある。そういう時って、心の中で自分で自分を応援するんだよ。『がんばれー、がんばれー🏳‍🌈)))』ってさ」

教師「例えば、いじめがこのクラスで起きた時。いじめを止めるのって勇気がいるよね。大きな勇気が。でも、そんなに大きな優気を出さなくてもできることってあると思う」
「信頼できる仲間や友だちと一緒にいじめを止めるとかね」
教師「私の持論は、困難なことは自分一人じゃなくて、みんなでやることが大事なんだ」
「大人に話すのもいい」
「うん。勇気を出してお母さんとかに話す」
「内緒で話すにも、やっぱり勇気がいるよね」
「相談した相手が悪くて、嫌なうわさが立っちゃうかもしれないし」
「いじめている人に注意する時には、言い方を優しくする必要がありそう」
「いじめに気付いたら、一人で抱え込んで悩むんじゃなくて、先生とかに相談するといいと思う」
「信頼できる人に相談することが大事。いじめに気付いたら、勇気を出して一緒に戦う仲間をつくろう!」
最後に教師が全員に問い掛けました。「『いじめに気付いた時、勇気を出して苦しんでいる仲間を助けたい』って思う人は?」
すると、全員が挙手しました。
ここでタイムアップ。時間ギリギリまで約40分間ノンストップp4c。私、もうお腹いっぱいです。

子どもたちはこの日のp4c、どう捉えたかな?

この後、一人一人が対話を振り返りました。
「私はいじめがあったらどうするか。今日のp4cでとても勇気がついたので、いじめがあったら注意できると思います」(このお子さん、数日前の家庭学習で「いじめをなくすには?」というテーマで作文を書いてきていたのです。このテーマでp4cをしたいとも。この作文では、一般的には自分もいじめられるのが怖いから、見て見ぬふりをしちゃう人が多いのではないかとまとめていました)
「勇気は人からもらったり、自分で出したり、あげたりできるんじゃないか。勇気が出ない人は勇気がないんじゃなくて、探してないんじゃないか。今日のp4cで、勇気は恐れないこと、恥ずかしがらないこと、覚悟があることではあるが、恐れても恥ずかしがっても覚悟がなくても、一歩前に進むことが大切なんじゃないか。【新たな問い】なぜ勇気が大切なんだろう?」
「勇気はやる気を引き出す!」
「このp4cはすごくいい授業だと改めて思いました。(自分の思ったことを発言するには勇気が必要だけど、)「誰も否定しない」「自分が気になることがあれば、みんなに質問する」「自分の考えをしっかり発表できる」というこのp4cは、すごくいい場所だと思いました」
「勇気があれば何でもできると思う。どんな理由でも人を助けることができる。一人で戦わないこと。いじめられている人がいたら助けたい。大人、友だちと解決する」
「勇気とは、いろいろなことにチャレンジすることだと思った。勇気があれば、人は強くなるのではないかと思った」


「(対話前)勇気を出すべき時に出すのは難しいと思った。勇気を出そうとするにも勇気がいる。(中略)(対話を終えて)いじめがクラスで起こっても止めるために行動することができる。勇気と挑戦は少し似ているような気がした。覚悟をして、勇気を道具として使うこともできる。【新たな問い】勇気はどうやって身に付けるのだろう」
「(対話前)勇気があっても止められないものもある。勇気は大切だけれど、それがすべてではない。勇気は何にでも挑戦する感情。(対話を終えて)いじめが起きたら、自分で止める。すぐに逃げない。これこそが勇気のある行動だと言える。【新たな問い】勇気はやる気のように湧いてくるものなのか。それとももともとあるものなのか?」
「勇気とはまず気持ちから始まる。自分と違う考えに対して、自分の考えを話すのは勇気がいる。私は「あの時、勇気を出せば」と思うことがある。(中略)勇気は見つけるもの。勇気を出すことによって誰かから嫌われることもあるかもしれない。でも自分のためだけじゃなくて、人のためにも勇気を出すことがある。勇気を出すことに反対する自分を押し込めて、心を燃やして勇気を出す。初めから勇気のある人間はいない。不安を抱えつつも、誰かのために、自分にしかできない勇気をもって話した人を大切にしたい。勇気は自分のためにも相手のためにもなる。勇気を出す人にはたくさんの感情がある。勇気とは人を成長させるもの。自分の考えを伝えるためのけじめ。【新たな問い】勇気とは何のためにあるのか。勇気のつかい道。誰のために?優気によって変わるもの。勇気を出すとよいことは?」
「私は発言できなかったけれど、たくさん考えました。もしもコミュニティ・ボールが回ってきても、たくさん考えたことを話せずにそのまま「パス」して終わってしまうかもしれません」


<この記事で、最後に紹介されているお子さんへ>

あなたは、p4cの間中、ずーっと考えていましたね。振り返りのプリントにびっしりと書き込んでいたことからも分かりましたよ。素晴らしいことだと思います。考えるってとても大切なことです。そして発言できるようになりたいという思いを持ち続けることも同じように大切なことだと思います。そんなあなたの「ああなりたい、こうなりたい」を私たち(学校教職員)は全力で応援しますよ!

7月22日【3年国語】仕事の工夫、見つけたよ

3年生は国語で『仕事の工夫、見つけたよ』の学習をしていました。自分が興味を持った仕事について調べ、まとめたのです。どのお子さんのプリントを見てもたくさんの書き込みがしてありました。インターネットや本、そして家の人に訊いたりして調べたようですね。調べた職業は、あるお子さんは薬剤師、またあるお子さんは野球選手、はたまたあるお子さんはお寿司屋さん、そのほかカイロプラクターやペットのブリーダーなどもあり、多様性に富んでいました。そうそう、小学校の先生って子もいましたよ💛

担任が何人かのお子さんのものを紹介すると、そのたびに大きな拍手が起こります。3年生の雰囲気のよさを感じます。また、友だちから付箋に書いてもらった肯定的評価をじっと読む背中から、喜びがにじみ出ています。

この学習は国語の学習であり、自分の将来就きたい職業に思いをはせるキャリア教育でもあります。家の方から話を聞いたお子さんは、それぞれの仕事についている家の方にあこがれを持ち、自分のロールモデルとすることもあるでしょう。

築地小学校では地域と連携した教育活動を盛んに行っています。そこでは、ただ単に地域の方から勉強を教えてもらうだけではなく、地域の方から生業とされているお仕事の詳細やそれに対する思いを伺ったり、対話したりすることも大切にしたいと考えています。様々な教育活動にこのようなキャリア教育のエッセンスを取り入れることで、子どもたちには将来に対する夢や目標をもってほしいと願っているのです。

7月22日【5年家庭科】裁縫実習2

5年教室を覗くと、5年生はまたまた家庭科で裁縫の実習中でした。この日学んでいたのは本返し縫いと半返し縫い。

私、小学生の頃、どういうところが本返しで、それをどうすれば半返しになるのか、まっっっったく考えずに縫っていましたねえ。未熟でした、反省反省。ははははは。今ならばっちり分かりますよ!

さて、我らが5年生、練習用布と針と糸を穴が開くほど見つめながら、一針一針じっくりと縫っていました。

5・6年生が現在家庭科で学んでいる洗濯や裁縫の基本は、将来自立するためには欠かせない技術です。大人になってもこの技術を使う頻度は高いんじゃないかしら。少なくとも私はそうです、きっぱり。

大人になって、もみ洗いや裁縫の一つもできないなんてことがないように、しっかり身に付けてね。あ、あと箸の持ち方もね(私、小学生の頃、親から随分仕込まれましたねえ。当時は反抗していたけれど、今はただただ感謝)。

7月22日【1年学級活動】工夫して遊ぶ

1年教室を覗くと、子どもたちはプリントに何やら書き込んでいます。書きながら、上を向いたり、遠くをぼんやり眺めたり、はたまた隣の子と小声で話し合ったり・・・。どうやら、「ジャンケン列車」をひと工夫、より面白くするためにはどうしたらいいか考えているようです。どれどれ、みんなどんなことを考え付いたのかな?

・「ふざけないでやる。ルールを守る」
 うん、これは大事。そもそもルールを守らないとみんなが楽しめないもんね。みんなが楽しめなくちゃ、自分も楽しめないしね。
・「走りながら、ジャンケン列車をしたいです」
 おー!猛スピードで走ったら暴走機関車ですなあ。ははははは。面白いかも(転ばないように気を付けてね)。
・「スキップしながら走る」
 なるほど、ただ走るのじゃなくてね。進化しました。みんなで合わせてスキップするのも楽しそう。
・「体育館のラインの上を走る」
 列車だからねえ、ラインが線路ってわけね。ほーほー。面白い。
・「ジャンケンで負けたら、列の一番最後に回る」
 こりゃあ、負けた責任のとり方としてはいいかもね、ははははは。
担任が言うには、機会を見てですが、それぞれのアイディアを実際にやってみるそうです。
この後、鬼ごっこについても、さらに面白くなるアイディアを出し合いました。

スイスの学者ピアジェの発達理論を踏まえると、始めは自分の好き勝手に遊ぶ段階であった子どもも、発達するにつれルールは従わなくてはならないものであるととらえるようになると言います。また、ルールに従って遊ぶことに楽しみを見出す年ごろと言ってもいいのかもしれません。それが1年生くらいの段階なのでしょうか。
さらに発達すると、ルールというのは社会的慣習のようなもので、互いの合意が得られれば、変えることも可能であると考えるようになるそうです。
自分たちでより楽しめるルールをみんなが合意のもと考えるというこの学習は、1年生の発達の階段を1つ上がらせることに繋がるものかもしれませんね。

みんなが考えたルールで遊ぶことができたらいいね、1年生のみんな。休み時間とかにやってみたらいいんじゃない?。

ちなみに次からの3枚の写真は、5月末に1年生がジャンケン列車に興じているところです。

 

7月19日【6年家庭学習】p4cの振り返り

この前日に6年生は「さん付け」をテーマにp4cをしました。

あるお子さんが、家庭でそれを振り返って作文を書いてきましたので、ここでご紹介します。

今回のp4cは、あまり意見がまとまらないものでした。

 私は、『さん』を付ける人は、大切にしている人、よく知らない人などに対してです。よく知らない人からは、私は『ちゃん』と呼ばれたくないので、『さん』を付けます。

 話は変わるのですが、〇〇さんが『チャンス』『きっかけ』と言った発言で思ったことがあります。このp4cこそが『きっかけ』で『チャンス』だと。他の意見を聞き、違う考えに触れて、自分とは違う考えがあることに気付き、そして自分の考えや自分自身を振り返る。こういうことが『きっかけ』となり、『チャンス』になるのだと思います。校長先生がどう呼ばれたいか知ることもできました。

 そして、ここからどうするかは、人それぞれ違うと思います。

どうですか!!私はしびれました!!ですよねー。

友だちの考えを大切にしながら受け入れ、自分の対話における明確な意思表示とさらに深く考える、あるいは考え続けるこの姿!本当に素晴らしいことだと思います。

私が大切にしたい子どもたちの姿の一つは、「問い続ける」です。*この場合「考え続ける」と同義です。

「さん付け」をテーマにしたp4c。またやって、もっと深く考えたいねえ、みんな!

写真はこの日、理科のテストに取り組んでいる6年生の様子です。

7月19日 子どもたちの自主的・自立的活動

子どもたちの自主的・自律的活動をいくつかご紹介します。

2年生はお楽しみ会の最中。体育館でドッジボールに興じていました。担任に訊くと、子どもたちがやりたい活動をお楽しみ会として担任が運営しているのだとか。この後は、椅子取りゲームをするそうですよ。

6年生は発案はもちろんのこと、子どもたちで運営しています。「いつ、どこで、誰が、何をしたゲーム」。「いつ、どこで・・・」は、「いつ」「どこで」「だれが」「なにをした」を紙に書き、ランダムに選んで短文を作るゲームです。面白そうなので、私も入れてもらいました。で、やっぱり面白かったです。その後はソフトバレーボール。私も入れてもらっちゃうんだなあ、これが。ゲームに参加するにあたっては、私には勝敗よりも大切なことがある!それは、私のアキレス腱を守ること。3歩以上走らないことを自らの戒めとし、大人げなく優勝しちゃったんだなあ、これが。チームメイトのみんなありがとう、おめでとう。

4年生は係活動で盛り上がっていましたよ。環境係がキャラクターを募集していたのです。この日は投票日。選ばれたのはとってもかわいらしいイラストでした。こちらもおめでとう。

イラスト募集と言えば、健康ボランティア委員会。健康(特に手洗い)に関するキャラクターを募集していたのです。こちらも当選キャラクターがこの日発表されていました。

子どもたちの自主的・自立的活動。それぞれの発達段階に合わせて、少しずつ子どもたちの自立的な参画の度合いが高められていました。こうして、子どもたちが主体となった組織を作る力と意欲が育成されていくのですね。

それにしても、みんな楽しそうだなあ。

7月18日 今日の給食はナンですか?

給食のメニューを見た時からずっと、私はこの日を待っていました、ダジャレが言いたくて!ははははは。

この日のメニューは、ナン、ツナと豆の米粉スパイスカレー、ガーリックポテト、アーモンドサラダ、牛乳です。

当然、私は「ナン」にロックオン!

給食が始まる前からランチルームに待機して、お腹を空かせた子どもたちが入ってきたら即ダジャレ攻撃です。

「〇〇さん、今日の給食は何です?」

「ナンです」

「ん、何です?」

「だからナンです」

「いやいや、だから何です?」 *永遠に続く

こんなダジャレ攻撃を、入ってくる子たちは忍耐強く受けてくれるのです。ははははは。

で、途中から子どもたちはピンと来て笑顔になってくれるんですよねー。なんて優しい子どもたち。

はい、この記事はただのダジャレ紹介でした。お粗末様でした。

あ、ナン、とってもおいしかったです。カレーも、サラダもガーリックポテトも!

7月18日【6年学級活動p4c】「さん付け」について

当校では子どもたちが互いを呼び合うときに、あだ名や、『君』ではなく『さん』を付けて呼ぶように指導しています。いわゆる『さん付け』です。指導しているとはいえ、なかなか徹底しないのが現状です。多分、子どもたちの中では、『さん付け』がしっくりきていないのでしょう。さん付けの意義について納得していないとでも言ったらいいでしょうか。この状況について、子どもたちは子どもたちなりに理解していたのだろうと思われます。

この日、1学期の振り返りとしてのp4cで、子どもたちが問いとして選んだのは、なんと次のものでした!

「『さん付け』と『ちゃん付け』、『くん付け』はどれがいいのだろう?」

かー!しびれますねー!

『さん付け』は当校が教師主導で進めている生徒指導の根幹。ここに、子どもたちが「一言ものもーす!」って感じで疑義を申し立てたということなのでしょう。やるなー、6年生。

では対話の概略を見ていきましょう。

「今まであだ名や呼び捨て、『ちゃん付け』だったこともあって、『くん付け』や『さん付け』は、相手との間に壁がある感じがする」
「『さん付け』されると悪い気はしないけれど、『くん』『ちゃん』の方が、仲良し感があるっていうか」
「私はみんなとちょっと違って、ある時みんなが『ちゃん付け』とかあだ名で呼び合っていだんだけれど、私だけ『さん付け』で呼ばれたことがある。その時はなんか、つらい気持ち」
「年上の人には『さん付け』がいいけれど、同級生とかに対しては『ちゃん付け』『くん付け』の方がいいと思う」
「急に『さん付け』されると、嫌われちゃったかなって思っちゃう」
ここで子どもから全体への質問が出されます。6年生、p4cが分かってるじゃないですかー!しびれるなあ、もう!
「ねえ、みんなは『さん付け』で呼ばれたいときと『くん付け』で呼ばれたいときって、それぞれどんな時?」
<中略>

「『さん付け』されたくない人もいると思うよ」
なるほどー。相手を大切にしようと思って『さん付け』をするんだけど、相手によっては『さん付け』をされたくない人もいるってことね。ほーほー。
「私もみんなに訊きたいんだけど、今まであだ名や『ちゃん付け』で呼ばれていたんだけど、急に『さん付け』されたらどう思う?」
また出ました!子どもたちが対話を回す発言!6年生、p4cに慣れてきたねー、素晴らしい!
「そうだなあ。私は違和感ていうか、ちょっと変な感じがするかな」
「私は知らない人にだったら『さん付け』しても違和感ないなあ。友だちだったらどうかな。みんなはどう?」
「友だちになら、『さん付け』が嬉しいなあ、私は」
そして、対話を動かす子どもからの発言がまたまた登場。
「みんなに訊きたいんだけど、どういう時に『さん付け』に違和感なくなるの?」
「ぼくは、偉い人だとか尊敬している人に対してなら『さん付け』をするのに違和感ないなあ」
さらに、子どもたちは対話を動かします。もう、すごい!
「仲がいい人に対して、急に『さん付け』するのってどう?あるいは仲のいい人から『さん付け』で呼ばれるのは?」実際に『さん付け』する場合を想定した実践的な発言ですね。
この発言以降、慣例から見た場合の違和感について様々語られていきます。
<中略>
ここで私が「くん」「さん」といった呼称について歴史的な経緯、さらには性的マイノリティについてなど若干の解説を加えます。
「校長先生の話を聞いて、心は女性なんだけれど体は男性の人、あるいはその逆の人もいるんだなあって思いました」
「性別が定まっていない人もいる」
「体の性別によって『さん』『くん』を使い分けられたら、心は女性なのに『くん付け』されるってことになるよね。それはちょっとなあ」
「『さん』は偉い人たちに使うっていうイメージがある。いっそのこと、『さん付け』じゃなくて、『くん付け』にしたらいいんじゃない?」
「う~ん。偉い人に対して『さん付け』していいの?例えば、校長先生に『〇〇さん』っていうの?〇〇校長先生じゃなくて」
「『さん付け』は相手を尊重することになると思う」

ここでみたび私が発言。教務室でのエピソード※を披露しました。
※教務室でも教職員同士は『〇〇先生』ではなく、『〇〇さん』って呼ぶように提案したのです。
「先生方がお互いに『さん付け』するのがいいと思う」
「私もそっちがいいと思う」
「先生方以外でも、『さん』を付けて呼び合ったことがきっかけで仲良くなることもあるんじゃないかな。子どもだって『さん付け』は仲良くなるきっかけになることもあると思う」
「私は『くん付け』で呼んじゃうこともある。『くん』を付けているからって、相手を認めていないってわけじゃないけれど・・・。でも『さん付け』は『あなたを認めていますよ』ってきちんと伝えることになると思う」
教師も発言します。
「今まで『〇〇先生』って呼んでいたから、校長先生から教員間でも『さん付け』を提案された時にはやはり戸惑いました。『さん付け』する意義は分かるけれど、これまで慣習としてやってきたことを変えることは難しいと感じています。タイミングと、そして勇気が必要かなと思います」
この教師の発言を何と子どもが引き取ったのです!
「みんなは『さん付け』できるようになるタイミングってどんな時だと思う?」
「そうだなあ。飲み会とかで仲良くなってからとかがいいんじゃない?」
ちょちょちょ、ちょっとまさか君たち、『さん付け』する前に宴会しようってんじゃないでしょうねえ、ははははは。
「生活目標とかで『さん付け』を全校一斉に取り組むときとかがいいと思うよ」

以上、この日のp4cもノンストップで30分間くらいの対話だったかしら。
我らが6年生が4月25日に初めてp4cを体験してから早4か月。今回が10回目くらいになるのでしょうか、と6年生が言ってます。
途中意見を出す勇気がなくてずっと黙り続けてしまって、私に喝を入れられたのが遠い昔のことのようです。
対話の流れをご覧いただければ、ほぼ子どもたちだけで対話を回しているのがお分かりになると思います。君たち、大きく成長したねえ。感無量。
こりゃあ、教師はいらないかもね、とほほ。と言いつつ、頭の中で嬉し涙が流れ続けます。
文部科学省が提唱している「主体的・対話的で深い学び」の一つの形は、まさにこの日のp4cだと言えるのではないでしょうか。
とは言え、今日の問いである『さん付け』についてはまだまだ議論が乾きそうにありません。
この先何回か対話を行っていく中で、子どもたちは深い考え、広い考えに到達することができるのだと確信しています。
お見事、6年生のみなさん!またやろうね💛

7月17日 地域に生きる子ら

これからの予測不可能な社会(VUCAな社会)を生きる子どもたちは、どのような力を身に付けたらいいのでしょうか。様々な考えがあるでしょうが、持続可能な社会の創り手たる力と意欲もその一つとして挙げられるでしょう。

そして、当校では地域と連携した教育を行う中で、それを子どもたちは身に付けることができると考えています。さらにそこに対話(p4c)を組み合わせることによって、教育的効果はかなり高まるとも私は考えています。

さて、7月15日から3日間行われていた築地まつりは、今宵がいよいよフィナーレ♪

御神輿渡御や子供神輿、棒押し、巫女舞、そして御神楽等様々あった中で、ラストを飾るのは築地の獅子舞です。

子供獅子舞では、子どもが演じる獅子の舞を、子どもが笛や太鼓で奏でるお囃子が盛り上げます。

きっと練習に練習を重ねてきたのでしょうね。お囃子は堂にいったもの。途中ハプニングがあったものの、最期まで踊り切った獅子の舞も見事も一語に尽きます。

多くの地域の方々が見守っている中で、子ども獅子舞は大団円を迎えたのでした。地域が一つになったその瞬間に、子どもたちも立派に務めを果たし、素晴らしかった築地まつりの一翼を確かに担ったと思えました。「地域連携」の範疇を超え、まさに「地域に生きる子どもたち」であったのだと思います。 

素晴らしい体験をしたね、みんな。今夜はゆっくりと休んでね、お疲れ様。そしてまた明日、学校で会いましょう。嬉しかったことや大変だったことなど、たくさん話を聞かせてね。

7月17日【5年図工】幾何学模様から生まれる芸術

5年教室を覗くと図工でデザイン制作の真っ最中。サインペンで幾何学的な模様を描き、着色すると偶然から生み出された作品の出来上がり。おー!これはモンドリアンの作品のようですねえ。

同じような模様に見えても、一人一人の作品に、そのお子さんの個性が見えますね。これらの作品をじっと見ていると、幾何学的な模様が何か意図されて描かれたようにも見えます。

「ねえ、これって何か表しているの?」と訊いた後で、「あ、これは野暮なこと訊いちゃったなあ」と反省反省。芸術作品の解釈は鑑賞者に任されるべきものなのかもしれませんね。

素敵な作品ばかりが揃いました。

授業後、子どもたちは互いの作品を見せ合い、感想を言い合いしていました。いいねえ、こういうの。

7月16日【2年生活】築地獅子舞見学

この次の記事で触れますが、この日は築地まつりの本祭り。2年生はいそいそと見学に出かけましたよー。迫力ある踊りに、子どもたちは釘付けです。

場面転換の際、汗をかいている獅子舞役の方々を扇がせていただいたりして、祭りの雰囲気を存分に味わった2年生。

帰校時刻になって、担任が「じゃあ、学校に帰りますよー」と言うと、「ええー、もっと見たいです~」と不満の声がちらほら。楽しかったんだねえ、君たち。

帰り道、子どもたちが話していました。

「獅子舞、すごかったねえ。楽しかったね。そういえば、今日の給食はラーメンだよねえ」

「うん、餃子も付いてるよ」(みんな覚えてるんですね、ははははは)

「で、さあ、6時間目は生活で虫捕りだし」

「そうかあ!今日は最高の一日だー!」

ははははは。Today is a great day!

学校に戻った後に子どもたちが描いた築地獅子舞の絵をご覧ください。

併せてもう一つ。子どもたちの獅子舞の絵の写真の次の写真。学級文庫の中の一冊に沖縄関係の本があり、それを呼んでいた子が私に教えてくれたのです。「校長先生。ほら、獅子舞が描いてあります!」こうやって学びって広がるんですね。

ついでに虫捕りの写真もどうぞ。

7月16日【4年総合】築地獅子舞

今から遡ること1か月前。4年生は地域に伝わる伝統芸能「築地獅子舞」について、地域の方々から教えていただきました。

実際に演奏させていただいたり、子ども獅子舞で演じる小学生に演舞を見せていただいたり、はたまた演者が被るお面を間近で見せていただいたり。

本物に触れ、本物を見るって、やっぱりいいですね。

さて、時は今。この日は築地まつりの本祭り。教えていただいた方々が実際に演舞している姿を、地域の方々に交じて見学しました。

やっぱり本物は迫力が違いますね。

演舞の場面転換の際、休憩する獅子役の方々のところに子どもたちは走り寄っていき、風を送る大役を任されました。子どもたちはみんな笑顔。一緒に祭りに参加しているという雰囲気が嬉しかったのでしょうねえ。

よかったね、みんな。

 

7月16日【6年家庭科】洗濯実習

この日、家庭科室では6年生が洗濯の実習中。ハンカチや小さいタオルを手で洗っていました。

グループごとに、ああだこうだ言いながら楽しくもみ洗い。

きれいになってよかったね。

7月17日 地区子ども会

夏休み前の地区子ども会を行いました。

各地区、1学期の登校の様子をふりかえり、夏休みに気をつけることについて、積極的に意見を出し合ってていました。

もうすぐ夏休みです。児童が安全に過ごせるよう、保護者、地域の皆様の見守りや声掛けをどうぞよろしくお願いいたします。

7月12日 朝の子どもたちを迎える生き物たち

築地小学校には、登校してくる子どもたちを迎える生き物たちがいます。

アサガオ、ひまわり、カブトムシ、ヘチマ・・・

登校すると、これらの生き物のところに真っ先に向かう子どもたちが多いです。畑に水遣りに行く子もやはり多いですね。

お、へちまには、つぼみがついているのを発見!もうすぐ花が咲くのかしら。大きな実をつけてもらいたいと思います。子どもたちもね。

7月11日【2年道徳】迷うっていいこと?

2年生の道徳。途中からの参観でしたが、子どもたちは深く考えていましたよー。

授業の流れの中で、担任が子どもたちに問いました。

「ねえ、『迷う』っていいこと?」
おおーっ!これ、2年生の道徳ですよね?レベル高っ。
す、すごいなー、2年担任の子どもたちに対する信頼感が!
そしてそれに見事に応える子どもたちもやっぱりすごい!
「迷うってことは考えてるってことで、考えることはいいことだから、迷うのもいいことだと思います」
「迷ってるってことは、考えて考えて、それで迷って、また考えて、それでいい考えが浮かぶってことになるから、いいことだと思います」
「迷う」という言葉に対するこの思考!素晴らしいじゃないですか、2年生のみんな!

さて、教材文は次のようなあらすじです。
広場に咲いているひまわりの根元に空き缶が転がっています。
その脇を女の子が通り過ぎるとき、空き缶が転がっていることに気付きました。女の子は空き缶はそのままにして通り過ぎました。でも、ひまわりはニコッと笑いました。
次の日、女の子は「空き缶がないほうがいいのにな」と思いました。女の子は空き缶をそのままにして通り過ぎました。でも、ひまわりはニコッと笑いました。
その次の日、女の子は「私が空き缶を拾えばいいのかな」と思いました。女の子は迷ったけれど、空き缶をそのままにして通り過ぎました。でも、ひまわりはニコッと笑いました。
また次の日。女の子は空き缶を拾いました。女の子はひまわりと一緒にニコッと笑いました。

面白い文章ですね。
この文章にはかわいい挿絵が描かれているのですが、注意深い子どもたちは、周囲の子たちと対話しながら、挿絵のひまわりが最初から笑っていることに気付いたのです。
担任は子どもたちに問いました。「ひまわりは、女の子が空き缶を拾わなかったときにも、ニコッと笑ったのはどうしてか?」
そうですよねー。子どもたちが疑問に思ったことを担任はズバリと突きます。
さあ、子どもたちはどう考えるのか。グループで話し合っていた子どもたちは、このひまわり問題に決着を付けようと様々な考えを発表し合います。さらに、担任は女の子の思考と行動を時系列にまとめ板書もしました。
そして、子どもたちは次のような結論に至ったのです。
「ひまわりは、最初から女の子を信じていたんだよ。だから、最初に気付いた時から、そのうちに空き缶を拾ってくれるだろうって分かっていたんだと思う」
う~ん。お見事!
この時間では善悪の判断,自律,自由と責任といった道徳的価値に加え、人を信じるということについても子どもたちは言及していたのです。
こういう学びを重ねていくことが、子どもたちの道徳的価値観を高めるのでしょうし、学ぶって楽しいと思えていくのだと思います。

7月11日【5年道徳p4c】悪いことをしたとき、嘘をついて、自分を守ろうとする心があるのは、なぜか

5年生は道徳でp4c!前日に教材文を読んで、一人一人の子どもが立てた問いの中から、ダントツの1位で選ばれたのは次の問いです。
「悪いことをしたとき、自分を守ろうとする心があるのは、なぜか?」です。


これは厳しい問いが選ばれましたねえ。私も覚えがあるもんなー。とほほ。ざんげ(涙)
子どもたちはこの問いにどう立ち向かっていくのでしょうか!?
では、対話の概略を見ていきましょう。
まずは、この問いを出したお子さんの発言からスタートです。

「自分を守ろうとして、本当のことを隠したりするのはよくないと思うのだけれど、ぼくは隠しちゃうんです」
おおっと、いきなりカミングアウト!今回の対話、どうなっていくのかしら。
しかし、問いが問いだけに続く発言がありません。
そこで、私もカミングアウト。小学生時代にすぐ嘘と分かる嘘をついちゃって、後で叱られた体験を話しました。
子どもたちに訊いてみると、自分を守るために隠し事をした経験があるこが大多数。まあ、そうでしょうなあ。
その後、しばらく待っていると、漸く手が挙がりました。
「自分を守ろうとしちゃうことって、私もある。やっぱり心が弱いからなんじゃないかな」
「ぼくも、作り話をして自分を守ろうとしちゃったことある」
「私は泣き虫だから、叱られたくなくて嘘をついちゃったことがある」
「実はぼくも。食べちゃダメなお菓子をこっそり食べて、それが見つかって。しらを切っていたんだけどばれちゃった」
「動画サイトを見ないっていう約束だったんだけど、見ていないって嘘をついちゃった」
「窓から裸足で出入りしちゃって、家の中汚れちゃったんだけど、家の人に問い詰められても、何もしてないって言っちゃった」


「嘘っていい嘘もあるかもしれないけど、悪いことをしたときには隠しちゃダメ。素直に言わないと」
「うん。事実を隠すような嘘はダメだと思う」
「悪いことをしたんだけど、さも自分がいいことをしたかのように話しちゃったことがある」
「自分の秘密を人に話すことってカミングアウトって言うんだよね」
「私、嘘ついちゃって、でもその後ばれたら叱られるから、カミングアウトしたことがある」
こんな感じでカミングアウトは続きました。
やがて、「どういう場合に隠し立てしないで話すことができるのか」に話題は移り、さらに「いじめ問題が起きた時に自分はどう行動するか」「何ができるか」ということにまで対話は言及されていきました。
そして、最後のお子さんのこの発言が対話を締めくくりました。
「ぼくたちは一人で行動しようとするのじゃなくて、みんなで行動することが大切なんだと思う」

たっぷり30分間以上。子どもたちは考え考えしながら、そして勇気をもって対話していきました。


5年生のみんな、こういう対話を今後も重ねていくことが、よりよい自分をつくり、よりよい学級をつくることに繋がるのだと思うよ。
今日はよく対話しました。がんばりました!
また、一緒にがんばろうね!

7月9日 個別懇談会(2日目)

今週は月曜日から金曜日まで一週間ずっと個別懇談会です。謂わば「個別懇談会週間」ですね。

昨年度よりも若干面談時間を長くして、保護者様と担任が対話をとおして、お子さんの状況について情報を共有し、指導の方向を探ります。

1年教室の前の廊下では、保護者様がご自分の面談の番を待っていらっしゃいました。

ご多用の中、万障お差し繰りの上、お出でくださった保護者の皆様、本当にありがとうございます。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

それにしても、写真の保護者様。素晴らしい姿勢ですね。お子さんと一緒ですね。

7月8日【4年算数】丁寧なノート

4年生が算数を勉強していましたよー。2桁のわり算です。

子どもたちのノートを見ると、ものすごく丁寧に書いていますね。よく見ると、筆算をするときに、横線は定規を使ってまっすぐに引いているのです。道理で見やすいノートになっているわけだ、納得納得。

どうやって指導しているのかなと担任を見ると、担任自らも大きな定規とチョークで見やすく板書していました。まずは隗より始めよですね!道理で子どもたちが見やすいノートを作っているわけだ、納得納得。

定規を使わないで書けば早く計算はできるでしょうが、こんがらがっちゃって理解の妨げになってしまう場合もあります。一つ一つ丁寧に丁寧に行うことが理解を助けるのですね。

そして、4年生の小さい定規を片手に筆算する手際よさったら!完全に慣れているようで、筆算をする上で定規を使うことを苦にしていない様子。すばらしいね、4年生のみんな。賢くなるよ、きっと!

7月5日【3年道徳p4c】聞くことは、相手を大切にすること

3年教室を覗くと、机は黒板に向けた聴講スタイルの配置ですが、子どもたちの手にはコミュニティ・ボール。

道徳の授業中に急遽p4cを始めたのじゃないかしら。

数日前、コミュニティ・ボールづくりでp4cスタイルを体験していた子どもたちですが、その時に比べると、この日は聞く姿勢が素晴らしかった!発言している子どもの方向に身体が向くように、わざわざ椅子に座る向きをグルグル変えながら、しっかり聞こうとしているのです。自分の頭の中の考えをうまく言語化するために、なかなか言葉にすることができなくて、発言するまでに時間がかかったお子さんの時でも、子どもたちはずーっとその子が話するを待っているのです。ホント素晴らしい!

ちなみに最後の写真。子どもたちは私の方を向いて話を聞いているのですが、子どもが話していても、こうして体の向きを変えて聞いていたのですよ。自分が話しているときに、こんな聞き方をされたら、もう自己肯定感爆上がりですよね!

授業後、担任が問いました。

「今日は話の聞き方が素晴らしかったですね。人の話を聞くときに大切にしたいことは何ですか?」

すると子どもたちは「静かに聞くことです」と回答。

この発言を受け、担任は「そうだね。静かに聞くことは、『あなたの発言を大切にしていますよ』って伝えることになるし、これも相手に親切にするってことなんだよね。さらに友だちの発言に対して自分はどう思うかって考えながら聞くことも大事だよね」と話しました。

3年生のみんな!君たち、どんどん対話が上手になっていくねえ。

7月5日【3年総合】ハーバリウムづくり

もう一丁3年生!

遡ること数時間前、3年生はURA mizusawa flower farmのスタッフ様を講師に、ハーバリウムづくりを体験しました。
ハーバリウムというのは、ドライフラワーをガラス瓶に入れ、保存用のオイルに浸した“おしゃれなインテリア”です。
乾燥させたチューリップの花びらを自分で選び、ガラス瓶に詰め、保存用オイルを注ぐと世界で一つだけのお手製ハーバリウムが完成!どの子もご満悦の表情です。これ、家に持ち帰ったら、きっとご家族のみんなは驚き、喜ぶだろうねえ。

同じ作り方をしたにも関わらず、どの子のハーバリウムもみんな個性的で、そしてとっても素敵です。
どれも素敵なので、自分と違う友だちのハーバリウムの素敵さを讃え合っていました。
「人との違いが強みになる」とはp4cについての、新潟大学佐渡自然共生科学センターの豊田教授の言葉。
我田引水みたいに聞こえるかもしれませんが、ハーバリウムづくりは、どこかp4cみたいなところもあると感じます。
芸術作品を創る喜び、楽しみを味わうに加えて、p4cのように自分と友だちとの違いを認め合う喜びをハーバリウムづくりでも感じることもできたのではないでしょうか。
素敵な活動。よかったね、3年生のみんな!

下校間際、3年教室に入ると「校長先生、ほら、見て見てー!」とみんな自分のハーバリウムを誇らしげに見せてくれました。

7月5日【まなび学級】七夕飾り

もうすぐ七夕。学び学級前の廊下には、七夕飾りが出現しましたよー!

みんな、どんな願い事をしてるのかな?どれどれ・・・。

「足がどんどん速くなりますように」「勉強ができるようになりますように」「ゲームがフリーズしなくなりますように」など様々な願いが短冊に書かれていますね。

どの短冊も、鉛筆で下書きがされ、マジックで丁寧になぞられた願い事です。

そんな中で一番多かった願い事は次のものでした。ジャーン!!

「世界が平和になりますように」

じーん・・・

なんやかんや言っても、子どもたちの一番の願いはこれだったのですね。

私もがんばる!

7月3日【6年国語】デジタル機器を上手に使う

6年生は国語で、デジタル機器との付き合い方について問題提起をする説明文を教材に学んでいます。

そろそろ単元の学習も佳境に入るこの日、6年生はグループごとに自分たちなりの提言文を作成していました。

6年生はどんな提言をしたのかな。後で見せてね。

7月3日【1年道徳】学校のものは大事に使う

1年教室を覗くと道徳の授業中でした。

この日は公共のものを大切に扱うがテーマ。教科書のイラストに描かれた子どもたちを見て、いい行いと悪い行いをそれぞれ見つけていきました。イラストを指さしながら、「この子はみんなで使うものを大切に扱っているからいいです」などの発言が続きます。

そこで担任は問いました。「イラストでいい行いをしている子って、どんなことを考えているんだと思う?」

子どもたちは盛んに手を挙げます。「ものの気持ちをよく考えて大切に使っています」 おー!ものの気持ちねえ。(スイスの心理学者ピアジェは「子供の思考は自己中心的であり、自己を拡張して他のものに自己と同じ生命を与え、体感を通して現象を理解する」と言いました。なるほどねえ。)

別のお子さんも発言します。「怒られたくないから、壊さないように使っています」 子どもたちの素直な気持ちなのでしょう。担任のセンサーがピピっと反応し、担任はこの機をとらえて離しません。担任はクラス全員に問いました。「じゃあ、みんな。怒られなかったら大切に使わなくてもいいの?」出たー!こういう問いかけが、子どもたちが当たり前だと思っている道徳的価値観を揺さぶるのです。

子どもは「だめー!」。さらに担任からの問いに応えます。「怒られなかったとしても、大切に使わないとだめだよ」担任を介さなくても、子どもたちはほかの子の発言を聞いて、それに反応するようにつぶやきます。「大切に扱わない子は、どうでもいいやって思ってる」「そう。そういうのだめだよね」「うん。だからものを大切にする」

担任はさらに問いました。「どうして大切に使わなくちゃならないの?」さすが1年担任。キラー発問炸裂です!

ここら辺がこの授業のヤマ場でしょう。

子どもたちはしっかり考えつつ、発言していきました。「使えるのに、壊したらもったいないから」「みんなのものだから」「お、いいねー!」

この「いいねー」は小声ではありましたが、友だちの発言を受け止めての子どもの意思表明です!すばらしい!

最後に、担任は「ねえ、みんな。正直に答えてね」と言いつつ、子どもたちに問い掛けました。

「みんなは、みんなが使うものを大切に使ってる?」

私が参観したのはここまで。1年生はそれぞれどんな反応をしたのでしょうか。ご家庭で訊いてみてくださいね。

7月2日【5年家庭科】はじめてのソーイング

5年生は家庭科で裁縫の学習をしていました。

初めての裁縫実習ということで、まずは針の糸通しと玉結び、玉止めの練習。大人になると難なくできるのですが、初めてとなるとなかなか難しいものです。子どもたちは動画を見たり、教え合ったりしながら、それでも最終的にはしっかりできた子が多かったです。

裁縫の基本中の基本である玉結びと玉止め。これができるようになって漸く作品作りに取り掛かることができます。

裁縫は子どもたちが楽しみにしている学習の一つ。しっかり学んで、素敵な作品が出来上がるといいね。

7月1日【4年国語】短歌・俳句に親しむ

4年教室から担任の朗々とした声が響いてきましたよー。

「石走る垂水の上のさわらびの萌え出づる春になりにけるかも 志貴皇子」

「君がため春の野に出でて若菜摘む我が衣手に雪は降りつつ 光孝天皇」

子どもたちは、担任の解説を聞きながら、これらの短歌の意味を理解していきます。

いにしえの人々に思いをはせつつ、短歌をじっくりと味わう。そんな楽しみに気付いてほしいなあと思います。

6月28日 松の子クリーン作戦 in 村松浜

延期になっていた小中合同海岸清掃が満を持してこの日実施されました。

小学生も中学生も入り乱れての海岸清掃。たくさんのゴミが集まりました。

海岸清掃の後はグループごとに棒倒し!砂浜遊びの定番ですね。中学生が企画運営してくれたんですよ。また、海岸清掃中にBGMが流されたのも中学生の発案なのだとか。中学生のみんな、ありがとう!

海岸がきれいになって嬉しいね。

中学生と一緒に楽しく活動できて、これまたよかったね。

地域の皆様も保護者の皆様も多数お集まりくださりました。ありがたいことです。

子どもたちが、持続可能な社会の創り手となるために、大変有意義な活動となりました。

企画運営をしてくださった方々に心から感謝申し上げます。

6月27日 委員会活動

5・6年生が組織する委員会活動。

当校には次の5つの委員会が設置されています。すなわち「松の子スマイル委員会」「給食委員会」「情報委員会」「健康委員会」「図書委員会」の5つです。

それぞれどんなことやってんのかなーと各教室を覗くと、それぞれバンバン動いていて、子どもたちのアイディアが重視された活動になっていました。

何かしらの合意形成を図っていた委員会のほかは、各自が盛んに動いているので、全体像が分かりづらいのですが、どの委員会でも子どもたちは嬉々として活動していることが分かります。

5、6年生のみんな!円滑で楽しい学校運営のために、どうもありがとう!これからもよろしくお願いしますね。

6月27日【4年算数】立派なノート

4年生は落ち着いて勉強していると先日報告しましたが、やっぱりノートも立派でしたよー。

写真をご覧ください。授業の要点をしっかり書かれ、特に大切なところは定規を使って、色ペンで囲んであります。

学んだことをノートに整理し、再構成するのは、学習の定着を図る大変有効な手段だと考えています。

素晴らしいノートを2人分だけ紹介します。

6月27日【5年算数】算数で侃々諤々

5年生は算数で侃々諤々の議論がなされていました。えっ、算数で「侃々諤々」!?
不思議に思われる方も少なくないと思います。算数と言えば、ノートとにらめっこしながら、じっくり考え、「あ、これは違う」「また違う。どうしてなんだろう?」などうんうん言いながら、一人で学ぶあるいは正解を確認しつつ解き方を理解するっていうイメージをお持ちの方も少ないのではないでしょうか(私の算数に対する偏見かもね)。
しかし、この時間、確かに5年生は侃々諤々だったのです。
4,5人のグループになって、単位当たりの量について求める方法を、まさに頭を付き合わせて、頭をひねりながら、彼らは考えていたのです。
その議論の内容の面白いこと!
設定された制限時間では議論が乾かず、議論終了時刻が来るたびに、子どもたちから延長、さらに再延長を求める声が上がります。
結局、20、30分間議論してたのじゃないかしら?
あるグループは本当に議論に議論を重ね、あーだこーだ言い合いながら課題解決を図ろうとしていました。いざ、議論の結果を発表する段階になって、この班は本当に残念そうに「考えがまとまらず、分かりませんでした」と発表しました。
いいんですいいんです!考えに考えた結果ですもの。素晴らしい学びの姿勢だったよ、君たち!お見事!
また別のグループは、あるお子さんが理科で学んだことをもとに天才的なアイディアを出し、そこにほかの子のアイディアを組み合わせたものを発表しました。写真にあるように発表用のホワイトボードをグループ全員で持とうとするほどに、彼らはみんなでこの議論に知的好奇心を感じ、楽しんだのです。グループみんなで練り上げた解法です。

ホワイトボードの写真を見ると、スッキリと書かれたホワイトボードもあれば、書いては消し書いては消ししながら書かれたホワイトボードもありますね。さんざん悩んだグループにとっては、苦労の末にたどり着いた解法なのだものねえ。そりゃあ達成感あるでしょう。
私、教師生活30数年になりますが、算数で子どもたちが主体的にこれほど議論をする姿を初めて見たような気がします。
算数の授業後、子どもたちはにっこにこで教室の至る所で話し合っている姿も見られました。
素晴らしいよ、5年生のみんな!

6月27日【6年社会】租税教室

6年生対象に租税教室が行われました。講師は税の専門家である市税務課の方です。
納入された税はどんなことに使われているのか、税にはどんな種類があるのか、もしも税がなくなったらどんな世の中になってしまうのかなど具体的な例を挙げながらご説明いただきました。
途中でアニメを視聴したり、1億円を持たせてもらったり(もちろんイミテーションです!)と、楽しく学ぶことができました。
納税は社会人の義務です。税は社会のみんなのために使われることをしっかり理解して、きちんと納めましょうね。
授業で出題された税に関するクイズです。挑戦してみてください。
① 税で賄われている小学生一人当たりの教育費はいくらでしょう?
② 小学生でもでも一定額の収入があれば、納税義務が生じるか?
③ 救急車を呼ぶのに、お金がかかる国があるか?
④ 1億円拾って、自分のものになった場合、納税義務は生じるか?
⑤ 宝くじで1億円当たったら、それに税はかかるか?
⑥ お年玉をもらったら、納税義務は生じるか?

*答えは写真の下に。

<答え>
①1か月7万円 ②小学生でも一定額以上の営利収入があれば納税義務は生じる ③アメリカやフランスなどでは救急車を呼ぶのに費用がかかる ④所得税がかかる ⑤110円以上のお年玉には贈与税が課される

6月26日【4年算数】課題設定の妙が、課題設定力を育てる

4年生は6時間目も算数。本日2回目の算数だそうで、ダブルヘッダーですね。
それでも4年生はだらけるどころか、意欲満々な雰囲気が4年教室を満たしています。
そんな雰囲気に吸い込まれるようにして私も4年教室へ。
教科書を開くと、一頁まるまる漫画が描かれていました。
教科書会社は、この漫画で子どもたちの課題意識を高めようという作戦なのでしょう。
担任はこれをうまく利用し、代表の子ども2人にそれぞれ役割を与えて音読するよう促します。子どもはニコニコ笑顔で音読を聞いています。
和気あいあいとした中で落ち着いて学習を進めている4年生。楽しくても羽目を外しすぎるということがありません。さすが!


さて、教科書をめくると、架空の保健室の来室者と負ってしまった怪我の記録が掲載されていました。
今度は過去に自分が学校で負ってしまった怪我について、子ども同士で自分の経験などを語り合っています。
担任が「みんなこの記録を見てどう?」と初めての問い掛け。子どもたちは口々に「擦り傷が多いようです」「切り傷も多いかも」などと話しています。
ジーッと記録を見つめる4年生の姿を見て、担任はさらに問い掛けました。
「ねえ、みんな。この記録、ちょっと見にくくない?」。
これを受けて子どもたちは「うん、そうだね」「確かに分かりづらいかも」などと返しました。
ここで担任が「もっと分かりやすくできないかな?」ととどめの一撃。子どもたちは「うん、できそう!棒グラフとかがいいかな?」「場所や怪我ごとにまとめたら?」「『正』の字で人数を数えたらいい」などと応じました。
ここまで引っ張りに引っ張って、貯めに貯めてから担任は課題を次のように板書しました。「怪我をした人の記録をもっと分かりやすくしよう」。
4年生はこの時間に考えること、学ぶことを十分に理解し、さらに意欲的に課題に取り組んでいました。


授業はその時々の課題によって、インパクトのある課題をズバッと教師が提示する方法もあれば、この時間のようにじっくりじっくり子どもの課題意識を高めながら課題設定を行う方法もあるでしょう。
そして、このような指導を意図的に重ねていく中で、課題設定力は育成されるのだと思います。

6月25日【3年p4c】みんなでコミュニティ・ボールづくり

3年教室ではp4cで使うコミュニティ・ボールづくりを全員でやっていました。

p4cスタイルそのままに、一人ずつ、毛糸を芯棒に巻き付けながら発言していきます。

互いの発言を聞き合いながら、全員でコミュニティ・ボールを作るという活動をとおして、p4cスタイルを理解するという意図が担任にはあったのです。

完成したコミュニティ・ボールは、子どもたち全員にとって「自分たちが作ったコミュニティ・ボール」「私たちのコミュニティ・ボール」。これから学級のマスコットとして、かわいがられることでしょうね。

出来上がったコミュニティ・ボールの感触を楽しんでいるときの彼らの顔ったら!

3年生は、このコミュニティ・ボールを使って、どんな対話が生み出していくのでしょうか。楽しみですね。

対話を重ねることによって、どんどん学級のセーフティ(心理的安全性)とワンダー(知的好奇心・課題意識)を高めていってほしいと思います。

6月24日 花たち

先日梅雨入り宣言が出されると、やはり雨の日が多くなってきました。

学校の花々は喜んで、ますます大きくなっているようです。

これらを見ていると、元気が出てきますね!

1年生のアサガオには支柱が立てられました。

6月21日【3年読み聞かせ】絵本に引き込む力、引き込まれる力

この日、3年生は地域の方から読み聞かせをしていただきました。読み聞かせてくださる方は、当校で読み聞かせを始めて20年余りの大ベテラン!それ故に素晴らしい読み聞かせの技術をお持ちです。

ご覧ください、下の写真を!子どもたちはみーんな、絵本に引き込まれています。まさに没入って感じですね。

絵本に引き込まれる力ってのもあるんじゃないかなあ、と私は思います。

読み聞かせが始まるまさに直前、「校長先生、もっと前に行って聞いてもいいですか?」ってリクエストがあったのです。相撲で言えば砂かぶりの特等席。3年生、分かってるじゃないですか!

読み聞かせる技術もさることながら、この引き込まれる力、3年生すごいです。

6月20日【情報委員会】給食時のリクエスト曲

先日、給食時に情報委員会からお知らせがありました。

今度給食を食べているときのBGM曲のリクエストを募集するとのこと。

私は2年生と一緒に給食を食べていたのですが、2年生は「わー!」「やったー!」と大喜び!

この日リクエスト状況を確認するべく、情報委員会の子どもたちがリクエストの集計をしていました。

子どもたちが主体となった素晴らしい活動です。

当日、どんな曲が流れるのかとっても楽しみだなあ。

それにしても、子どもたちってレンズを向けると、瞬時にポーズをとるんだものなあ、すごいです!

ほんとは君たちが一生懸命集計作業をしてるとこを撮りたかったんだけどなあ、まあいいか。うふふ。

6月19日 村松浜クリーン作戦の事前学習

翌週に地域の海岸清掃を行う全校の子どもたち。この日、地域の「かもめ会」から平野様にお出でいただき、村松浜の現状と浜や海をきれいにするために奮闘されている方々について、お話をいただきました。

漂流物の実物やスクリーンに大写しされた写真をお見せいただきながらのお話は説得力抜群!

特に人に焦点を当てたお話だったので、子どもたちは感情移入しやすかったのではないでしょうか。

クリーン作戦本番では、子どもたちの力いっぱい精一杯活動する姿が見られることでしょうね。

5年生 ふるさと体験学習

6月17日~19日のふるさと体験学習、1日目の様子です。

もうすぐカヌー体験開始

みんな上手です! 風がありますが、よい天気でした!

楽しく、貴重な体験となりました!B&Gの皆さん、ありがとうございました。

 

自然の家に到着。荷物を整理して、お昼ご飯を食べました。

 

中条農産にて

ビニル栽培のキュウリ、トマトの脇芽取りの作業を体験しました。

アイガモ農法の見学。餌やりもさせていただきました。

 

自然の家で夕食。豪華です!少し疲れも見られますが、ご飯を食べてパワーアップ‼

キャンドルファイヤー。キャンドルの火を囲み、感動的で楽しい時間でした。

 

ここからは、2日目の様子です。

米粉ピザ調理中。生地を作って延ばし、具材を切って乗せて、みんな協力してがんばってます!

米粉ピザ実食中。できたて、サクサク、熱々で、とっても美味しかったです!

小国製麺の見学。米粉麺の開発、生産についての説明、パスタの試食、工場見学を通して、

胎内自慢の米粉の加工についてよく分かりました。

 

 

6月18日【1、2年体育】水泳授業

1年生と2年生がそれぞれ地域の公営プールで水泳授業。指導者はその道のプロです!

1・2年生の水泳指導は、水に慣れ、水の中で遊び、泳ぎの基礎を習得することに主眼に置かれます。今年度1回目の水泳授業では、子どもたちは特に水に慣れ、遊ぶことを楽しみました。

エキスパートによる素晴らしい指導のお陰もあり、子どもたちは時に歓声を上げるなど、とっても楽しかったようです。

よかったね、1・2年生のみんな。

6月17日 気温が高い日

気温が高い日。

空を見ると、もう夏の雲ですね。

グラウンドに目を転じると、人っ子一人いません。。

熱中症予防、脱水症予防のために、外遊びや汗をかくような激しい遊びはしないよう指導したためです。

子どもたちにとっては天気がいいのは嬉しいのでしょうが、外で遊べないのはちょっとねえ。

あ、でも屋内でも結構楽しそうに遊んでますね。

この日から2泊3日のふるさと体験学習に出かけた5年生。どうしているかしら?

6月14日【6年家庭科】調理実習

6年生は調理実習。メニューは、小松菜の油炒めです。

おおー。なかなかおいしそうにできましたねえ。

いざ、喫食!

「お!うまーい!」とみんな満面の笑みです。

しかし、中には「うわっ、しょっぱーい!」というお子さんも。小学生の調理実習あるあるで、ついついしょっぱくなっちゃうんですよね。少量を味見しただけだと「う~ん、もうちょっと塩気が欲しいなあ」と塩を追加したくなっちゃうのですが、いかんいかん、そこが落とし穴なのです。

とは言え、概ね上手にできたようです。

子どもたちは、これから自炊することも多いでしょうね。ぜひ、料理の腕前を鍛えてもらいたいと思います。

 

6月13日 ありがとうございました【感謝状贈呈】

昨年度大役を果たしてくださった前PTA会長様に、胎内市PTA連合会から感謝状が贈られました。

本来であればPTA総会などの折に、大々的にお披露目するところですが、当日ご欠席だったので、この日に校長室にて私が代わりにお渡ししました。

難しいかじ取りもあったとと拝察します。また、万障お差し繰りの上、様々な会合にご出席くださいました。

心から感謝申し上げます。ありがとうございました!

6月13日【2年道徳】何を頑張るの?

2年生は道徳で『あかりさんの きめたこと』で学習していました。
あらすじはこうです。
あかりさんは友だちから「朝早く交通安全ボランティアの方とジャンケンして勝つといい一日になるんだよ」と聞きました。あかりさんは、ボランティアさんとジャンケンをするべく、早起きし、朝食もしっかり摂り、歯を磨いていつもより早く家を出たのです。で、ボランティアさんとジャンケンをしたのですが、残念ながら負けてしまいます。しかし、学校に行く途中に別の友だちに会え初めて一緒に登校できました。学校ではその子と遊ぶこともできました。負けてしまったけれど、いい一日になりそうです。あかりさんは「明日も頑張ろう」と心の中で決めるのです。
『早起きは三文の得』であることは大人ならすぐに理解できるでしょうが、2年生にとってはなかなか難しい教材なのかなあと一抹の不安。
さあ、我らが2年生。この教材にどう立ち向かうのか!?


授業も終盤に差し掛かろうとする頃、担任は子どもたちに問いました。「あかりさんは『明日も頑張ろう』って言ってるけれど、何を頑張るつもりだと思う?」おー!核心を突いた問い掛けです。まさにこの教材、そして授業の山場です。でも「子どもたちには難しいだろうなあ」と思って見ていましたが、あにはからんや!
子どもたちは「あかりさんは、早寝早起きを頑張ろうって思ってる」「早く寝て、早く起きて、朝ご飯をしっかり食べて学校に行こうと思ってる」と難なく答えていました。いやー。これは!2年生、すごいです。そりゃあ、「ジャンケンで勝てるように頑張る」って子もいないわけではありませんでしたが、その後友だちの意見を聞き、また担任とのやり取りをとおして、核心となる道徳的価値に迫っていきました。お見事。


さらに、担任は今の自分を振り返るよう促しました。「気持ちのいい生活を送るために、みんなは何を頑張りますか?」
2年生はうまくできていないなあと思うことを思い浮かべながら、「私は〇〇を頑張ります」「ぼくは〇〇を頑張りたい」とノートに書いていました。
よりよい生活を送るために、自分の内なる心(あるいは光)をしっかりと持ち、それに照らされるように自分自身を導いていってほしいと思います。

 

6月13日【6年学級活動p4c】このクラス、いいと思う人ー?

修学旅行は、実施が1週間も前だったなんてにわかに信じがたいほど、インパクトの強かった活動でした。
さて、この日6年生はp4cで修学旅行を振り返ります。
彼らはとっても楽しかった修学旅行で何を学んだのか!
早速対話の様子を見ていきましょう。
問いは「また修学旅行に行きたいか?それはなぜか?」です。
では、この問いを出したお子さんから、どうぞー!

「私は佐度にまた行きたいです。人、自然がすばらしかったと思います。そして、今度はあの海で泳ぎたいです」
「私もまた行きたい。みんなで行けてとっても楽しかったです」
「私もです。一泊二日だけだと、まだ見ていない佐度がある。見ることができた場所もあるけれど、もっとじっくり見たい!」
「はい。たくさんお土産も買いたいです」

「みんなに質問です!」おー!彼ら、自分で対話を回す術を手に入れつつありますね。
「今度行くとしたら、佐度のどこに行きたい?」
「そうだなあ、ぼくはたらい舟。この前行ったけれど、また行きたいなあ。上手に漕げるようになりたい」
「私は、あの濃い青色の海」
「山にも登ってみたい」

「ねえ、みんな。今回の修学旅行で一番楽しかったことは何?」
6年生、自分たちでどんどん回していきますね。
行きたい観光地から、視野を広げる投げ掛け。視点の転換を子どもが図るなんて!驚き!
「私はだんぜんホテルでの滞在。友だちと過ごしたあの時間がとっても楽しかった」

 

「ちょっと質問を変えるんだけど、今回みたいな短期間の観光じゃなくて、佐渡に永く住みたいですか?」
おー!もう、子どもたちぐるぐる回していきますね。ぐるぐるぐるぐる!すごいすごい!
「今回の旅行はとっても楽しかった。佐度はすごくよかった。でも、ずっと住むとしたらどうかな?」
「うんそうだね。慣れたら新鮮味がなくなるだろうし」
「佐度の人たちが、胎内に住みたいかというのと、同じような感じなんじゃない?」
「ぼくは住んでみたいなあ。自然が素晴らしかったし、ほかにも楽しいことがたくさんある」
「うん。熊がいないから山に入っても安心だよね。佐度では狸が一番大きな野生動物だって、バスガイドさんが言ってた」
「ぼくも佐度に住んで、砂金をじゃんじゃん採りたいなあ」
「そう、ぼくも修学旅行ではたくさん砂金を採ることはできなかったけど、親切に教えてもらえたから、嬉しかった」
「私は佐度はよかった。でも、観光として行った方がいいんじゃない?」
「佐度はさ、みなさんいい人だったよね」

「私もとっても楽しかった。活動班とか宿泊班とか、班の人たちと一緒だったからだと思う」
「帰りのフェリーの中で、みんなと過ごしたからよかった」
「カモメのエサやりも楽しかったなあ。あれもみんなでやったしね」
「食事もみんなで摂った」
「私は部屋で友だちと一緒に過ごせてよかった」

ここで教師が問い掛けました。今回初めての介入です。
「佐度よかったし、楽しかったよね。次に行くとしたらまたみんなで行きたい?それとも一人旅がいい?」
挙手で確認すると、「みんなで行きたい派」が大多数、「みんなでも、一人でも行きたい派」がそこそこの人数でした。
「私は、またこのメンバーで行きたいな」
「楽しいし、一緒に過ごしたり活動したりすることでもっと仲良くなれると思う」
「うん。私たちは保育園からずっと同じメンバーだった。気心が知れるっていうのかな」
「またみんなで行けば、もっと私たちの人間関係は深まると思う」
「このクラスはいろいろな人がいるでしょう。だから楽しいの」
「私はみんなとでもいいんだけど、一人でも行ってみたいなあ」
「一人旅はみんなで行く旅とはまた違ったよさがあると思う」
「結局、みんなと一緒でも一人でも、また行ければいいってことかな」

以上、35分間。ノンストップの対話!
対話全体を俯瞰してみると、「人と人とのかかわり」の中で子どもたちは楽しみや喜びを感じていることが分かります。
これは運動会やこのp4cでも同じことが言えそうですね。

さて、対話後、挙手による振り返りの時間。
6年生の女の子がみんなに問い掛けました。
「この対話で発言できた人ー?」7~8割の子が挙手。
「この対話でよく考えた人ー?」全員が挙手。
「えーと・・・。このクラス、いいと思う人ー?」すると、もうこれ以上ないってくらい全員が張り切って挙手。
今日、欠席だった子もこの場にいたら、やっぱり手を挙げていたのじゃないでしょうか。
この振り返りを見ていた私は、心の中で号泣!涙ブワーですよ、ブーワーー!

保護者の皆様、相当な費用が掛かったにもかかわらず、この修学旅行に子どもたちを送り出してくださって、本当にありがとうございます。
6年生は、しっかりと学んできました!そして、学級の信頼関係もまた一段と強固になったのだろうと思います。
修学旅行はまだ終わりません。今回の学びを一般化し、子どもたちはこれからの生活の様々な場面で生かしていくことでしょう。
ありがとうございました。引き続いてご支援いただけますようお願い申し上げます。

6月12日 小中合同あいさつ運動

この日の朝、築地中学校の生徒さんがお出でになり、小学生と一緒にあいさつ運動をしてくださいました。

学校運営協議会の方々もお出でくださったんですよー。ありがたいことです。

はじめは気恥ずかしそうだった小学生も、しっかりと挨拶をしていました。

6月12日 ツバメが巣をつくりました

最近、1、2年とまなび学級の教室の外をツバメが飛び交っています。

巣はどこじゃいな?と探してみると、2階のベランダにありました。

遠くから眺めてみると、大人のツバメが2羽巣にいる様子が見えました。卵を温めているのかしら。

無事に孵化して、大きく育ってほしいですね。

 

6月12日【4年理科】グラウンドで実験

1年生と入れ替わるようにして屋外に出てきたのは4年生。
どうやら理科の実験をするようです。
どれどれと覗いてみると、何やらペットボトルと空気鉄砲がつながった不思議な実験装置を子どもたちはニコニコしながら持っています。
どうやら、これから理科の『空気と水』の学習の実験をするらしいのです。
空気鉄砲でしこしことペットボトルに空気を送ると、押されてペットボトルにためてある水が噴き出すという仕組みです。
うまく水が吹きあがると歓声が上がります。
しかし、うまく水が出ない子もいますね。そんな時、4年生はどうしてだろうと考え、「あ、ここから空気が漏れているからだ!」と原因を突き止めていました。これはこれで、いい勉強になったことでしょうね。
ワクワクと驚きのある授業。子どもたちは楽しく学んでいます。

6月12日【1年生活】アサガオぐんぐん大きくなってるね

校長室から外に出ると、すぐ近くでアサガオが栽培されています。
これは1年生の大切な勉強なのです。
この日、子どもたちはアサガオの生長の様子を記録していました。
「種を蒔いたけど、私のアサガオだけ芽が出ない…」としょんぼりしていたのはずいぶん昔のことのように感じます。たった2週間ちょっとしか経っていないのにね。
その後、世話の甲斐あって、アサガオは子葉を出し、今では本葉も相当大きくなりました。
この生長の速さがアサガオの魅力。1年生が栽培するのに適している所以の一つです。
「昨日は〇〇だったのに、今朝は・・・」と日々の変化に気付きやすく、それ故に友だちとのかかわりも促されるのです。
アサガオ、明日はどんな姿を1年生に見せてくれるのでしょうか。楽しみだねえ、1年生のみんな。

6月10日 緑の募金

緑の募金は、「植樹や間伐など国内の森林整備のほか、震災で被災した方々への支援、未来の担い手である子どもたちへの森林環境教育、また海外の緑化支援等にも使われています」と子どもたちから教えてもらいました。

この日、児童玄関では朝から「募金お願いしまーす!」と元気のいい声が響き渡っていました。

築地小学校の子どもたちも、子どもたちが主体となって緑の募金に協力しているのです。

どれくらい集まったのかな?なんて聞くのは野暮というもの。金額じゃないのです。

各ご家庭の皆様も、ご協力ありがとうございます!

6月10日【3年道徳】みんなの学校

3年生の道徳「みんなの学校なのに」。
あらすじはこうです。
主人公は登校すると技能員さんが校庭の落ち葉掃きをしていることに気付きました。主人公はそれを手伝うのですが、その後教室でクラスの友だちから「いいことをしていることを友だちから褒められたいんだろう。本当は掃除したいんじゃなくて、目立ちたいだけなんだ」」とからかわれます。周りの子どもたちも笑っています。するとある女の子が「そんな風にからかうなんておかしいと思う。笑うのも同じ。私は主人公と一緒に技能員さんを手伝えばよかったと思ってる」と発言するのです。翌朝、主人公やかばった女の子以外に何人もの子が技能員さんを手伝う姿が見られました。


担任は問いかけました。「女の子はクラスの友だちに何を伝えたかったんだと思う?」。
すると子どもたちは応えます。「みんなの学校なんだよと伝えたかった」「手伝った方がみんなが喜ぶと思った」「手伝わなかったら学校はどんどんきれいじゃなくなるし、手伝うのはみんなのためなんだよ。技能員さんのためでもあるよ」「手伝うとみんながいい気持ちになるよと伝えたかった」などなど。
担任は子どもたちの発言を受けて「『みんな』っていうのがキーワードみたいだね」とこれらの発言を引き取り、さらに「築地小学校は『みんなの学校』だよね。君たちはこの『みんなの学校のため』にみんなで何をする?」と問いました。
子どもたちは考えながら、「挨拶をしたらいいんじゃない?」「友だちの話をしっかり聞くことは、みんなのためになると思う」「学校がよくなるためにみんなで手伝いながら協力すればいいと思う」など今後に繋がる発言が続きました。


ここで授業終了。でもまだ少し時間があったようなので、私も子どもたちに質問してみました。
「君たちは『みんなの築地小学校』なんだから、廊下にゴミが落ちていたら拾えばいいと思うよね。じゃあさ、気が付いたらごみを拾う当番を決めたらいいんじゃない?」
私は校長ですからね、忖度したのでしょうか。ほとんどの子が「ゴミを拾う当番制」がいいと答えました、ただ2人を除いては!
その2人に理由を尋ねると、「当番を決めたら、結局ゴミを拾うのはその日の当番の人だけになっちゃう」「みんなの学校なんだから、気付いたときに誰でもいいからやる。そういう気持ちでいることが大事」と彼らは言うのです。
かー!しびれますね!問いに対してよく考え、たった2人だけでも自分の考えを堂々と発言しようとする、この意志と態度!
実は3年生はまだあまりp4cの経験がないのですが、それでもセーフティ溢れるこの雰囲気の中、よく考えたからこその発言なのですね。
前にも触れたと思うのですが、『p4cは人との違いが強みになる』とは日本p4cの第一人者である豊田光世教授の言葉です。
最後に発言した2人のお子さんも、その発言をじっと聞いていたその他のお子さんたちも、とっても素晴らしいよ、君たち!

体力アップチャレンジタイム

昨年度の新体力テストの結果分析から、築地小学校の児童の体力の課題を「50m走」「立ち幅跳び」「長座体前屈」にしぼり、20分休みに強化トレーニングに励んでいます。

動画を見ながら柔軟性を高める運動をしたり、いろいろな姿勢からのスタートダッシュの練習をしたりしました。

自分の得意な運動を伸ばし、苦手な運動を補強し、目指せ、体力アップ!

6年生修学旅行in佐渡⑥

新潟港に到着。これから学校に向かいます。

帰りのバスの中では、もうみんなぐーぐーです。ぐーぐーzzzzz・・・・・

漸く学校に到着。

子どもたちがみんな無事に帰ってくることができて何よりです。

到着式では担当のお子さんが旅行の途中で感じた思いをしっかりと発表していました。さすがですね。

6年生のみんな、充実した2日間だったね。へとへとになるほどに楽しく、また学びも多かったことだろうと思います。

今夜はゆっくり休んで、後でこの修学旅行をじっくり振り返ろうね。

お疲れさまでした! 引率の先生方もね!

6年生修学旅行in佐渡⑤

帰りの船での様子です!

 

甲板に出たらカモメ・タイ〜ム!

持参のエビせんをつまんで高く掲げると、カモメたちが急降下してつまんでいきます。

これが面白いほどにもらってくれるのです。

手持ちのエビせんがなくなるまで、カモメたちに献上していました。

これもアクティビティの一つだったのね。

船室に戻ったら、今度は私におやつを献上してくれました。この他にもたくさーん!

子どもたちにとって大事な大事なおやつなのにね。私とっても嬉しいです。どうもありがとう!

 

また、船内でお弁当も食べました。

その名も、「修学旅行弁当」!

ははははは。こういうのあるのね。

 昼食後にはみんな思い思いの過ごし方をしています。

6年生、みんな仲いいね。

6年生修学旅行in佐渡⑤

帰りの様子です。

 

いよいよ旅も終わりです。 

主要なアクティビティはすべて終了し、両津港に着きました。

子どもたちは、ややお疲れ気味のご様子。

それでもおみやげ購入となると、みんな精力的に動きます。

お小遣いの予算内で、あと何が買えるのか、灰色の脳細胞はフル回転です。

 

間もなく両津港を出て、船上の人となります。

 

6年生修学旅行in佐渡④

2日目 午前中の様子です。

 

出発前の僅かな時間も、子どもたちはアクティブです!

宿周辺で遊びまくります。

佐渡っていいなーという声が聞こえます。

 

佐渡金銀山

見学や体験をとおして、昔の採掘技術の凄さに学びました。

おみやげ選びも楽しかったみたいです。

 

トキの森公園

「トキまで2センチ」というキャッチコピーは、トキが餌を探す姿を厚さ2センチのガラスを隔てて観察することができることから付けられたものです。

この日はトキを間近で見ることはできませんでしたが、巣や枝に止まっている様子は観察できましたよー!

さらにトキが翔ぶと歓声を上げてました。

6年生修学旅行in佐渡③

昨晩~今朝までの様子です。

 

宿に着きました。

夕食はバイキング形式です。子どもたちはモリモリ食べていますねー。

さまざまな体験をしてお腹が空いたのでしょうね。

ジュースでかんぱーい!

部屋に入って、みんなでポーズ。

どんなポーズにする?なんてみんなで相談するのもまた楽し。

思い思いのポーズをお楽しみください。

男性陣3人組の写真は、ラバーソウルっぽくてカッコイイですね。

最後は夕日の写真。きれいな夕日で、充実した一日を締めくくります。

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各部屋の室長が集まって、室長会議が行われました。

体調の悪い子の確認やら明日の日程確認やら話し合われました。

室長の仕事って重要なのですね。

 

 

おはようございます!

修学旅行2日目の朝です。今朝もいい天気。

良い一日になりそうです。

子どもたちはみんな元気です!

 

朝食もバイキング形式です。

スタッフの方が「パンもっとお持ちしましょうか?」とおっしゃると、みんなそろって「お願いしまーす」。

で、パンが運ばれてくると 「わぁ!」と歓声。ははははは。朝から食欲旺盛です。

 

6年生修学旅行in佐渡②

1日目 後半の様子です。

 

佐渡歴史伝説館を出たところで、子どもたちが見つけたのは、猿たち。

全員が檻の前に行き、猿たちを見ています。

猿に「 さるー!」と呼びかける子どもたち。ははははは。

その後、直進すれば平坦な道が続くのに、あえて横の太鼓橋を渡るのですね、我らが6年生は。好奇心旺盛です。

渡り終わるとバスまでダッシュする子もいますね~。

 

太鼓体験。指導者は鼓童所属だったしんちゃん先生です。

ユーモア溢れる語りと楽しいアクティビティ。年齢を感じさせない熱い指導で、子どもたちは乗りに乗ってましたよー。

私はもうクタクタですが、子どもたちはまだまだ元気です。

 

楽しみにしていた子も多かったたらい舟。バランスを取るのが結構大変そうです。

初めはキャーキャー言う声が聞こえていましたが、そのうちそれがギャーギャーに変わり、うわー、やめてーに。ははははは。

でもみんな結構上手に漕いでいましたよ。

 

西三川ゴールドパークで砂金採り体験。無駄話する子は皆無。

一攫千金を目指し、みんなものすごい集中力です。

時間が経つにつれ、コツをつかんだお子さんもいて、さながらゴールドラッシュです!

 

6年生修学旅行in佐渡①

6月4日 佐渡への修学旅行、1日目前半の様子です。

 

「出発式」

楽しみにしていた修学旅行!元気にいってきまーす。

「佐渡汽船に到着」

新潟港に到着しました。

バスの中では、万代シティって書いてある! あ、佐渡って書いてある! 世界遺産登録って書いてある! と興奮気味の子どもたち。ははははは、気持ちよく分かるよ。

 

 

「間もなく出航します!」

本日は晴天なり! 海は凪! 間もなくジェットフォイル出航です!

 

 

「佐渡歴史伝説館で昼食」

♪はぁ~さど〜へ〜さど〜へ〜と〜く〜さ〜き〜も〜な〜び〜く〜よ〜

ということで、無事佐渡に到着しました!

子どもたちはみんな元気です!

バスガイドさんからは、みんな元気ですねーって言われました。

これから昼食です。

ブリカツ丼に舌鼓。

6月3日 怖い話大好き!

この日の昼休み、校長室で怖い話大会開催!まあ、大会って言っても、怖い話をしたのは私だけなんですけどね。

それでも椅子に座り切れないほどの子が集まり、暑い日に涼を感じるどころか校長室は熱気ムンムンです。

何人かのお子さんから「私も怖い話をしたいです」をいう申し出もあったのですが、昼休み終了となっちゃったので、次回にお預けとなりました。

それにしても、子どもたちって怖い話が好きなんですね。

なお今回告知したのは流れから3年生だけだったのですが、ほかの学年の子たちもどこから聞きつけたのか参加してくれました。また、リクエストがあればやりたいねえ、みんな。今度は君たちからも怖い話してもらいたいなあ。

 

5月31日【6年p4c】なんかますます覚醒してきたなあ、6年生のみんな!

p4cを行うごとに、バンバンいい意見が出るようになってきている6年生。友だちの考えを大切にしながら、考えることを楽しんでいるようです。

さて、この日はノンジャンルで問いを募ったところ、いい問いがたくさん出されていきました。そして、数多ある素晴らしい問いの中で、今回選ばれたのは次の問いです。
「人は最終的には死んでしまうのに、どうしてそんなに苦労してでも生きようとするのか?」
かー!深い対話になりそうなにおいがプンプンしますね。
では、対話の様子を早速見ていきましょう。

問いを出したお子さん「みんな、いい企業に就職して、お金を稼ごうってがんばるけれど、いくらお金を稼いでも、人は最後には死んでしまうよね。なのに、どうしてがんばるんだろう?って思いました」
「私たちはいずれ死んでしまうにしても、それまでは生きていかなくてはならない。そうなるとお金が必要でしょう」
「いずれ死んでしまうって言ったらそうなんだけれど、でもやりたいことや楽しいことは生きているうちにしかできないことだよね」


「人生は一度きりだけど、一度きりだからこそ、がんばろうって思うんじゃない?」
「やっぱり後悔したくないし。がんばらなければ後悔しちゃう」
「死ぬのは、あるいはもうすぐ死んでしまうとなったら怖い。でも仲間がいれば。孤独にならなければ、耐えられるのかな?」
「人とのかかわりがストレスになっちゃうこともある。でもだからといって自殺するのは・・・」
「うん。死んだら、大切な人とのかかわりもなくなっちゃう。それは嫌だな」
「そうなんだけれど、自殺する人は他人には分からないくらい苦しんでいると思うよ。自殺はしない方がいいって分かっていても・・・」
「諦めない気持ちが大切だと思う」
「うん。自殺したくなることもあるかもしれない。そんなときでも、そこを乗り越えたら、また生きていこうって思うんじゃないかな」
「そう。生きることに必死な人もいるのに、自殺するなんて」
「生きていく中で、つらいことは絶対にあると思う。でもそれを乗り越えたら気持ちは変わると思う」


「乗り越えられる人はいい。でも本当に耐えられない状況になっていたら?今すぐ乗り越えることができないときはどうしたらいいんだろう」
「う~ん。でも、自分の一時的な思いだけで死んじゃったら・・・」
「自殺したら、遺された人たちはすごく悲しむと思う。大切に思っている人を悲しませないようにしたい」
「人間関係の中で、いじめとか起きちゃうかもしれない。だからいじめをなくそうっていう思いが大切なんだ」
「そうだよね。自殺させたくない。自殺する人を少なくしたい!」
「人は苦しんで死ぬのが怖いから、できるだけ長生きしようって思うんだ。できるだけ長生きしようって。だからがんばって生きている」
「大切な人を悲しませたくないから自殺しないって考え。そのとおりだと思う。でも犬とか猫とかって一匹しかいないし・・・。そこはどう考えたらいいんだろう」
教師「自殺しようと思ったんだけど失敗して死ななかった人に対して調査した結果があるって聞いたことがある。生還した多くの人は『死ななくてよかった』って思っていたらしいよ」
「人はそれぞれ悩みをもっている。でも・・・」
教師「私の両親は寿命で亡くなったんだけど、最期まで一生懸命生きようとする意思を感じたし、そういう生き方に尊さを感じるよ」

以上、約25分間。圧巻のp4c!
対話の途中で、新たな問いも生み出された、本格的なp4cとなりました。
もうこれ以上何も言うことはないでしょう!
恐るべし6年生!お見事!!

ちなみに一番最初の問いを選んでいるところの写真。実はこれ休み時間の光景なんですよ。6年生の対話に対する熱を感じます!

5月30日 シャトルラン

各学年では、体力テストの一種目として「20mシャトルラン」に取り組んでいます。

「シャトルラン」とは持久力を測定するテストで、20mの距離を何回も往復します。制限時間内に20mの距離を何本も走るのですが、テストが進むにつれて規定された制限時間が短くなるものですから、初めは余裕でクリアできてはいても、テストが進むにつれてだんだんとクリアするのが難しくなっていくのです。

テストが終わった後、5年生に訊きました。「シャトルラン、どうだった?」

子どもたちは答えました。

「はい。苦しかったけれど・・・」「苦しかったけれど?」「苦しかったけれど楽しかったです!」

「私も苦しかったけれど、昨年よりも記録が伸びて嬉しかったです」

「ぼくも苦しかったけれど、やりきった感じがしてよかったです」などなど。

苦しかったその先に何かを見つけた子どもたち。自分の精一杯を発揮するって爽快なことなのでしょうね。

お疲れ様。よかったね、みんな。

5月29日 スマイル集会

いじめ防止を目的に、全校で「スマイル集会」を行いました。

各学級で考えた標語をした後、生活指導主任からいじめ防止について講話をしました。

(先日、4年生でいじめに関する標語を紹介しましたね。)

みんな、いじめは相手の心にいつまでも深い傷となって残るものです。命にかかわる事態を引き起こしてしまう可能性すらある、決してやってはいけないことなのです。セーフティが溢れる学校を創っていこうね。

5月29日 耳鼻科検診

この日、全校の子どもたちの耳鼻科検診が行われました。

耳、鼻、のどを子どもたちはお医者さんによく見てもらいました。

実は私、耳が悪くて、不便に感じることが少なくないのです。

子どもたちよ、今の健康な状況はずっとつづくと思ってはいけませんよ。日頃から健康な生活を心がけようね。

5月29日【5年学級活動p4c】エピソードで運動会を振り返る

シリーズ「エピソードから運動会を振り返る」。最終回は、出ました、5年生!
彼らは仲間との対話をとおして、運動会をどう総括するのでしょうか!?
では早速見ていきましょうと言いたいところですが、さすが5年生、発言数が多くて、私とても議事録をつけていることができませんでした。いつもすみません。
ここ最近の恒例「概略でお伝えします」!
問いは4・6年生と同じく「運動会で私はどんな心を獲得したのか?」です。

「私はのどが痛くなるまで応援しました。のどが枯れるまで」
「ぼくも友だちを一生懸命応援しました」
「私も応援しました。逆に応援されもしました」
「応援されたからがんばれたと思います」
「私はがんばって応援している人を見て、私もがんばって応援しようって思いました」
「がんばって、2冠獲れて嬉しかったです」
「私も。最高な気分でした」
「ぼくも苦しかったけれど、楽しかったです」

 

教師「苦しかったけど楽しかった?苦しかったと楽しかったって相反する感情じゃない?同時に感じることができたのはどうして?」
「そうですね。苦しかったけれど、がんばって、で結果がついてきたからだと思います」
「ぼくもそうです。あと、みんなで協力して勝ち取ったからかな」
「ぼくは白組で、2冠とも獲られちゃって悔しかったです」
「うん。赤組にはない悔しさがあった」


教師「白組の人に訊きたい。君たちは負けちゃった。ものすごく悔しかったと思う。だから『運動会は悔しかった、おしまい。』ですか?」
「いいえ、そうではありません」
「ぼくも、そうは思いません。悔しかったけれど、なんかよかった。がんばったから」
「そう。負けたからよくなかったのではなくて、負けても力を出し切れたからよかったと思える」
「全力をね」
「一生懸命やったし。勝っても負けても、悔いはない」
「赤組も白組もお互いに一生懸命やった。全力を出し切ったから、よかったと思う」
「うちの組は、運動会の終盤に相手にリードされてて、みんながあきらめムードだったんだけど、応援団長だけは『まだ勝てる!』って言い続けてた。すごいと思う。だから私もがんばろうって」
「最後まであきらめないってことだよね」
「ぼくたちの組はリードしてたから、楽勝ムードが漂ってたのかも。油断しちゃったのかな」
「運動会を終えて、来年こそはって思ってる」
「そうだね」

 

だいたいこんな感じだったでしょうか。
実際の対話はこんなにすっきりとしたものではなく、多様な価値観が提示され、複雑で、行ったり来たりを繰り返していました。
でも、それでいいのです!
人の頭の中は複雑で、それを表したようなものがp4cなのですから。

途中である快活な女の子が挙手しました。ところが、コミュニティ・ボールが回ってきても、思いがありすぎるのか、言いよどむ場面がありました。
それでも、周囲の子たちは、その女の子をじっと見つめ、彼女の発言をじっと待っています。じっと待っているのです。
何というセーフティ!何と素敵な雰囲気なのでしょう。
彼女もそんなセーフティ溢れるこの空間の中で、しっかりと自分の意見を表明しきったのです。
素晴らしい発言でした!

5年生の今現在が提示され、仲間と対話する中で新たな気付きが生まれたこの時間。
これぞp4cと言える対話でした。お見事!5年生のみんな、運動会もよかったけれど、この振り返りp4cもとってもよかったよ!

ちなみに最後の写真。これ多分「またp4cやりたい人ー?」という質問で手を挙げているところだったと思います。子どもたちは、仲間と対話することをとっても楽しんでいるのですね。ほかの学年でもそうなんですよ。